ご利用について
このPDQがん情報要約では、小児軟部肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- 小児軟部肉腫についての一般的な情報
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軟部肉腫は小児にも成人にも発生します。
小児の軟部肉腫は、治療に対する反応が様々で、成人の軟部肉腫と比べて予後が良好な場合もあります。(成人の治療に関する詳しい情報については、PDQの軟部肉腫に関する要約をご覧ください。)
特定の疾患や遺伝性障害があると、小児軟部肉腫のリスクが高くなる可能性があります。
疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。お子さんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。
小児軟部肉腫のリスク因子となる遺伝性の障害として、以下のものがあります:
この他にも以下のようなリスク因子があります:
小児軟部肉腫の徴候として最もよくみられるのは、軟部組織における痛みを伴わないしこりや腫れです。
肉腫は痛みを伴わない皮膚の下のしこりとして現れることがあり、多くは腕、脚、胸部、腹部に発生します。初期の段階ではそれ以外の徴候や症状は現れない可能性があります。肉腫が大きくなって周辺の臓器、神経、筋肉、血管などを圧迫するようになると、痛みや筋力低下のような徴候や症状が現れる場合があります。
ただし、他の病態が原因で同様の徴候や症状が生じる場合もあります。これらの問題がお子さんに1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください。
小児軟部肉腫の診断では、診断検査が行われます。
以下のような検査法や手技が用いられます:
検査で軟部肉腫が存在する可能性が示された場合には、生検が行われます。
実施される生検の種類は、腫瘤の大きさや腫瘤の発生位置(皮膚表面に近いか組織の深部か)によっても異なります。通常は以下のいずれかの生検が行われます:
なるべく、腫瘍の切除を担当する外科医が、生検の計画段階から関与するべきです。生検で針を刺したり切開したりすることが、後の手術で腫瘍全体を切除できるかどうかに影響する可能性があります。
最善の治療を計画するために、生検時に採取する組織サンプルの大きさは、軟部肉腫の種類を判別し他の臨床検査を行うのに十分な大きさでなければなりません。原発腫瘍やリンパ節、または他の腫瘍が存在しうる領域から、組織のサンプルを採取します。切除された組織を病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べ、 腫瘍の種類と悪性度を判定します。腫瘍の悪性度は、顕微鏡で観察したときのがん細胞の外観の異常さと、細胞分裂の速さに基づいて判定されます。通常、高悪性度と中悪性度の腫瘍は、低悪性度の腫瘍より速く増殖して拡がります。
軟部肉腫の診断は困難な場合があるため、軟部肉腫の診断に熟練した病理医が組織サンプルを診るべきです。
組織のサンプルの臨床検査では、以下のうち1つ以上が実施されることがあります:
軟部肉腫には様々な種類があります。
肉腫は種類ごとに、細胞を顕微鏡で観察したときの外観が異なります。軟部組織の腫瘍は、最初の発生源となった軟部組織細胞の種類に応じて分類されています。
本要約は、以下の種類の軟部肉腫について書かれたものです:
脂肪組織腫瘍
脂肪肉腫。これは脂肪細胞のがんです。通常、脂肪肉腫は皮膚のすぐ下の脂肪層で発生します。小児と青年における脂肪肉腫は、ほとんどが低悪性度です(ゆっくり増殖して拡がる傾向があります)。脂肪肉腫にはいくつかの種類があります:
骨軟骨腫瘍
骨軟骨腫瘍には骨細胞と軟骨細胞が混在しています。骨軟骨腫瘍には、以下の種類があります:
線維(結合)組織腫瘍
線維(結合)組織腫瘍には、以下の種類があります:
骨格筋腫瘍
骨格筋は、骨に付着しており、体の動きを助けています。
- 横紋筋肉腫。横紋筋肉腫は、14歳以下の小児に最も多くみられる小児軟部肉腫です。(詳しい情報については、PDQの小児横紋筋肉腫の治療に関する要約をご覧ください。)
いわゆる線維組織球性腫瘍
- 叢状線維組織球腫瘍。これは、まれな腫瘍で、通常は小児や若年成人に発生します。通常、この腫瘍は、腕、手、または手首の皮膚の表面または直下に痛みを伴わない腫瘍として現れます。まれに、周辺のリンパ節または肺に転移することがあります。
神経鞘腫瘍
神経鞘はミエリンからなる保護層で、脳または脊髄の一部ではない神経細胞を取り巻いています。神経鞘腫瘍には以下の種類があります:
- 悪性末梢神経鞘腫瘍。悪性末梢神経鞘腫瘍の小児では、神経線維腫症1型(NF1)と呼ばれるまれな遺伝性疾患がみられることもあります。この腫瘍は、低悪性度である場合も高悪性度である場合もあります。
- 悪性トリトン腫瘍。これらは非常に増殖の速い腫瘍で、ほとんどがNF1の小児にみられます。
- 外胚葉性間葉腫。主に小児に発生する増殖の速い腫瘍です。外胚葉性間葉腫は眼窩、腹部、腕、脚に発生することがあります。
細胞起源が不明な腫瘍
細胞起源が不明な腫瘍(最初に発生した腫瘍の細胞の種類が不明のもの)には、以下の種類があります:
- 滑膜肉腫。滑膜肉腫は、小児や青年によくみられる種類の軟部肉腫です。通常は、腕や脚の関節部周辺の組織に発生しますが、体幹や頭頸部に発生することもあります。この腫瘍細胞には、一般に転座(1つの染色体の一部が別の染色体の一部と入れ替わる変化)と呼ばれる特定の遺伝子変異がみられます。腫瘍が大きいほど、肺などの体の他の部位に転移するリスクが高くなります。10歳未満の小児や腫瘍の大きさが5cm以下の患者さんで、腫瘍が腕や脚にできている場合は、予後が良好です。
- 類上皮肉腫。まれな肉腫で、通常は増殖がゆっくりした硬いしこりとして軟部組織の深部に発生し、リンパ節に転移することもあります。がんが腕、脚、殿部に発生している場合は、センチネルリンパ節生検を行い、リンパ節のがんの有無を調べることがあります。
- 胞巣状軟部肉腫。これは、臓器や他の組織を接続して取り囲む軟部支持組織から発生するまれな腫瘍です。この腫瘍は腕や脚によくみられますが、口、顎、顔の組織に生じることもあります。腫瘍の増殖は遅く、体内の他の部位に拡がることがよくあります。胞巣状軟部肉腫では、腫瘍の大きさが5cm以下の場合、または手術により腫瘍が完全に切除される場合に、予後はより良好となる可能性があります。この腫瘍の細胞には、多くの場合に転座(ASSPL遺伝子の一部がTFE3遺伝子の一部と入れ替わる変化)と呼ばれる特定の遺伝子変異がみられます。胞巣状軟部肉腫の診断を下すために、この遺伝子変異がないか、腫瘍細胞を調べます。
- 軟部組織明細胞肉腫。これは、腱(筋肉を骨または体の他の部位とつないでいる丈夫な線維性の索状組織)に発生する増殖の遅い軟部組織腫瘍です。明細胞肉腫が最も多くみられるのは、足、かかと、足首の深部組織です。この腫瘍は周辺のリンパ節に拡がることがあります。この腫瘍の細胞には、多くの場合に転座(EWSR1遺伝子の一部がATF1またはCREB1遺伝子の一部と入れ替わる変化)と呼ばれる特定の遺伝子変異がみられます。軟部組織明細胞肉腫の診断を下すために、腫瘍細胞を検査して、この遺伝子変異の有無を調べます。
- 骨外性粘液型軟骨肉腫。この種の軟部肉腫は小児や青年にみられることがあります。時間とともに、リンパ節や肺などの体の他の部位に転移する傾向があります。この腫瘍は、治療後、何年もしてから再発することがあります。
- 骨外性ユーイング肉腫。詳しい情報については、PDQのユーイング肉腫の治療の要約をご覧ください。
- 線維形成性小円形細胞腫瘍。この腫瘍がよく発生する部位は、腹部の腹膜、骨盤、陰嚢内に入り込んだ腹膜の一部ですが、腎臓や固形臓器でもみられます。腹膜に小型の腫瘍が数多く生じることがあります。線維形成性小円形細胞腫瘍は、肺や体の他の部位に転移することもあります。この腫瘍細胞には、一般に転座(1つの染色体の一部が別の染色体の一部と入れ替わる変化)と呼ばれる特定の遺伝子変異がみられます。線維形成性小円形細胞腫瘍の診断を下すために、この遺伝子変異がないか、腫瘍細胞を調べます。
- 腎外性(頭蓋外)ラブドイド腫瘍。肝臓や膀胱のような軟部組織にみられる増殖の速い腫瘍です。通常は、新生児を含む低年齢小児にみられますが、年長の小児や成人にみられることもあります。ラブドイド腫瘍はSMARCB1と呼ばれる腫瘍抑制遺伝子に起こる変異に関連している可能性があります。この種の遺伝子は細胞増殖の制御に関与する蛋白を作ります。SMARCB1遺伝子の変異は遺伝することがあります。遺伝カウンセリング(遺伝性疾患や遺伝子検査が必要となる可能性について、訓練を受けた専門家との話し合い)が必要な場合があります。
- 血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)。良性のPEComaは、結節性硬化症と呼ばれる遺伝性疾患の小児にみられることがあります。この腫瘍は胃、腸、肺、泌尿生殖器系の臓器に発生します。PEComaは緩やかに増殖し、転移する見込みが小さい腫瘍です。
- 未分化肉腫/未分類肉腫。これらの腫瘍は通常、骨や骨に付着して体の動きを助けている筋肉に発生します。
- 未分化多形肉腫/悪性線維性組織球腫(高悪性度)。この種の軟部組織腫瘍は、過去に受けた放射線療法の照射部位に発生したり、網膜芽細胞腫の小児における二次がんとして発生したりすることがあります。通常、この腫瘍は腕や脚に生じ、体の他の部位へ転移することもあります。(骨悪性線維性組織球腫に関する詳しい情報については、PDQの骨肉腫および骨悪性線維性組織球腫の治療に関する要約をご覧ください。)
血管腫瘍
血管腫瘍には、以下の種類があります:
- 類上皮血管内皮腫。類上皮血管内皮腫は小児に発生することがありますが、最もよくみられるのは30~50歳の成人においてです。多くの場合は、肝臓、肺、骨に生じます。増殖が速い場合も遅い場合もあります。3分の1の症例では、腫瘍が体の他の部位に非常に速く拡がります。(詳しい情報については、PDQの小児脈管腫瘍の治療の要約をご覧ください。)
- 軟部組織の血管肉腫。軟部組織の血管肉腫は、体の各部で血管やリンパ管に発生する増殖の速い腫瘍です。ほとんどの血管肉腫は、皮膚内または皮膚付近に存在します。より深部の軟部組織では、肝臓や脾臓、肺に生じることがあります。これらの腫瘍は小児では非常にまれです。ときに、小児の皮膚や肝臓に複数の腫瘍が発生する場合があります。ごくたまに、乳児血管腫が軟部組織の血管肉腫になることがあります。(詳しい情報については、PDQの小児脈管腫瘍の治療の要約をご覧ください。)
この要約に含まれていない種類の軟部肉腫に関する情報については、以下のPDQ要約をご覧ください:
特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。
予後と治療選択肢は以下の要因に左右されます:
- 腫瘍が最初に発生した部位。
- 腫瘍の大きさと悪性度。
- 軟部肉腫の種類。
- 皮下の腫瘍の深さ。
- 他の部位への転移の有無と転移した場所。
- 切除術の後に残存している腫瘍の量。
- 腫瘍の治療に放射線療法が用いられたかどうか。
- 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。
- 小児軟部肉腫の病期
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小児軟部肉腫の診断がついた後には、他の部位へのがん細胞の転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。
がんの軟部組織内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。小児軟部肉腫には、標準的な病期分類システムはありません。
治療計画を立てるには、軟部肉腫の種類、手術で切除できる腫瘍かどうか、がんが体の他の部位に転移しているかどうかを把握することが重要です。
以下の検査法を用いて、がんが転移しているかどうかを調べることがあります:
- センチネルリンパ節生検:手術中にセンチネルリンパ節を採取する手技。センチネルリンパ節とは、リンパ節群のなかで原発腫瘍からのリンパ節ドレナージ(リンパ液の流れ)を最初に受けるリンパ節です。これは、原発腫瘍中のがん細胞が最初に転移する可能性の高いリンパ節です。まず、放射性物質や青色の色素を腫瘍の付近に注入します。注入された放射性物質や色素は、リンパ管を通ってリンパ節へと流れ込みます。そうして、放射性物質や色素が最初に到達したリンパ節が切除されます。切除された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。そこでがん細胞が発見されなければ、それ以上のリンパ節の切除が不要になる場合もあります。ときに、複数のリンパ節群で1つのセンチネルリンパ節が見つかることがあります。この手技は、類上皮肉腫および明細胞肉腫に用いられます。
- CTスキャン(CATスキャン):胸部などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像は、X線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。
- PETスキャン:PETスキャンは体内の悪性腫瘍細胞を検出するための検査法です。まず、放射性ブドウ糖(グルコース)の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。この検査法は陽電子放射断層撮影(PET)スキャンとも呼ばれます。
- PET-CTスキャン:PETスキャンによる画像とコンピュータ断層撮影(CT)による画像を組み合わせる手法。PETスキャンとCTスキャンが同じ機械で同時に行われます。この2つのスキャン画像を組み合わせて、それぞれ単独の検査を実施した場合より鮮明な画像を作り出します。
体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。
- 治療選択肢の概要
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小児軟部肉腫の患者さんには様々な治療法が存在します。
小児軟部肉腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。
小児がんはまれな疾患ですので、臨床試験への参加を検討すべきです。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
軟部肉腫の小児の治療では、小児がんの治療に精通した医療提供者で構成されるチームによって治療計画が作成されるべきです。
この疾患の治療は、小児腫瘍医(小児がんの治療を専門とする医師)が統括します。小児腫瘍医は、小児軟部肉腫の治療に精通し、特定の医療分野を専門とした他の医療提供者と協力しながら治療に取り組んでいきます。そのチームには、軟部肉腫の摘出手術について専門の訓練を積んだ小児外科医が参加することもあります。さらに、以下のような専門家も参加することがあります:
標準治療として以下の7種類が用いられています:
手術
可能であれば、軟部肉腫を完全に摘出する手術が行われます。腫瘍が非常に大きい場合には、腫瘍を小さくして手術時に切除する組織の量を減らしておくために、まず放射線療法か化学療法が実施されます。これは術前補助療法と呼ばれます。
以下のような手術法が用いられます:
以下を目的として、セカンドルック手術が必要となる場合があります:
- 残存するがん細胞を除去するため。
- 腫瘍が切除された個所の周辺の領域にがん細胞が存在していないことを確認し、存在していれば、必要に応じてさらに組織を除去するため。
がんが肝臓に転移している場合は、肝切除術と肝移植を実施することがあります(肝臓を切除し、ドナーから提供された健康な肝臓と置き換えます)。
手術の際に確認できる全てのがんを切除した後に、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法や放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。
放射線療法
放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:
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外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。特定の方法で放射線療法を実施すると、周辺の健康な組織の損傷を防ぐことができます。そうした放射線療法には、以下の種類のものがあります:
- 定位放射線療法:定位放射線療法は外照射療法の一種です。毎回の治療で放射線を同じ位置に照射できるよう、専用の装置を用いて患者さんの姿勢を固定します。数日にわたり、1日1回、放射線照射装置で腫瘍に対して直接、通常より高い線量の放射線を照射します。毎回、患者さんに同じ姿勢をとってもらうことで、周辺の正常な組織に対する損傷を抑えます。こういった手法は、定位体外照射療法や定位放射線療法とも呼ばれます。
- 三次元原体照射療法:三次元原体照射療法は、外照射療法の一種で、コンピュータを用いて腫瘍の三次元(3D)画像を作成し、腫瘍の形状に合わせて放射線を照射します。これにより、周辺の正常組織の損傷を抑えながら、高い線量の放射線を腫瘍に照射することができます。
- 強度変調放射線療法(IMRT):IMRTは三次元(3D)放射線療法の一種で、コンピュータを使用して腫瘍の大きさと形状を示す映像を作成し、それを利用する治療法です。照射幅の小さな放射線ビームが様々な角度から様々な強度で腫瘍に照射されます。この種の外照射療法は、健康な周辺組織の損傷を少量に抑えます。
- 内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。
がんを切除する前または後に放射線療法を実施するかどうかは、治療対象となるがんの種類と病期や、手術後にもがん細胞が残っているかどうか、または予想される治療の副作用に応じて異なります。小児軟部肉腫の治療には外照射療法と内照射療法が用いられます。
化学療法
化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体腔内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。併用化学療法は複数の抗がん剤を使用する治療法です。
腹腔内温熱化学療法(HIPEC)は手術中に使用される治療法の一種で、線維形成性小円形細胞腫瘍の治療に関して研究されています。外科医ができるだけ多くの腫瘍組織を切除した後、腹膜腔に対して直接、温熱化学療法を行います。
化学療法の実施方法は、治療対象となる軟部肉腫の種類に応じて異なります。ほとんどの種類の軟部肉腫は、化学療法による治療に反応を示しません。
詳しい情報については、軟部肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
経過観察
経過観察とは、徴候や症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深く監視していくことです。以下の場合に、経過観察が実施されることがあります:
- 腫瘍の完全切除が不可能な場合。
- 他に治療法がない場合。
- 腫瘍がバイタル臓器を損傷する可能性が低い場合。
経過観察はデスモイド型線維腫症、乳児線維肉腫、PEComa、類上皮血管内皮腫の治療に用いられることがあります。
標的療法
標的療法とは、特定のがん細胞を認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。標的療法では一般に、化学療法や放射線療法に比べて、正常な細胞に及ぼす害が少なくなります。
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キナーゼ阻害薬は、キナーゼ(蛋白の一種)という酵素の働きを阻害します。キナーゼは種類によって体内での作用が異なります。
- ALK阻害薬は、がんの増殖と拡がりを抑制する働きがあります。クリゾチニブは炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、乳児線維肉腫、軟部組織明細胞肉腫の治療に用いられます。
- チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、腫瘍の増殖に必要となる信号を阻害します。イマチニブは隆起性皮膚線維肉腫の治療に用いられます。パゾパニブはデスモイド型線維腫や類上皮血管内皮腫、再発または進行性軟部肉腫の治療に用いられます。ソラフェニブはデスモイド型線維腫症や類上皮血管内皮腫の治療に用いられます。スニチニブは胞巣状軟部肉腫の治療に用いられます。ラロトレクチニブは乳児線維肉腫の治療に用いられます。セリチニブは炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の治療に用いられます。アキシチニブは胞巣状軟部肉腫などの数種類の進行性軟部肉腫に対する治療に用いられることがあります。
- mTOR阻害薬は細胞の分裂と生存に関与する蛋白の働きを阻害する標的療法薬です。mTOR阻害薬は、再発した線維形成性小円形細胞腫瘍、PEComa、類上皮血管内皮腫の治療に使用されているほか、悪性末梢神経鞘腫瘍の治療薬として研究されています。シロリムスとテムシロリムスはmTOR阻害薬療法に使用される薬剤です。
以下のような新しい種類のチロシンキナーゼ阻害薬が研究されています:
その他に以下の標的療法薬が臨床試験で研究されています:
- 血管新生阻害薬は、腫瘍の増殖に必要となる新たな血管の成長を防止する標的療法薬の一種です。セジラニブ、スニチニブ、サリドマイドなどの血管新生阻害薬は、胞巣状軟部肉腫と類上皮血管内皮腫の治療薬として研究されています。ベバシズマブは血管肉腫の治療に用いられます。
- ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMT)阻害薬はがん細胞内部で作用する標的療法薬で、腫瘍の増殖に必要な指令を阻害する働きがあります。タゼメトスタットなどのHMT阻害薬は、悪性末梢神経鞘腫瘍、類上皮肉腫、骨外性粘液型軟骨肉腫、腎外性(頭蓋外)ラブドイド腫瘍の治療薬として研究されています。
- 熱ショック蛋白阻害薬は、腫瘍細胞を保護して増殖を助ける蛋白の作用を阻害します。ガネテスピブは熱ショック蛋白阻害薬の一種であり、手術で切除できない悪性末梢神経鞘腫瘍に対するmTOR阻害薬シロリムスとの併用法が研究されています。
- NOTCH経路阻害薬はがん細胞内部で作用する標的療法薬で、腫瘍の増殖に必要な信号を遮断する働きがあります。NOTCH経路阻害薬はデスモイド型線維腫症の治療薬として研究されています。nirogacestatなどのγセクレターゼ阻害薬は、NOTCHシグナル伝達経路を阻害する薬の一種です。
詳しい情報については、軟部肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
免疫療法
免疫療法とは、患者さん自身の免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながん治療法は生物学的療法の一種です。
インターフェロン療法と免疫チェックポイント阻害薬療法は免疫療法の一種です。
- インターフェロンは腫瘍細胞の分裂を阻害し、腫瘍の増殖を遅らせることができます。類上皮血管内皮腫の治療に使用されます。
- 免疫チェックポイント阻害薬療法:T細胞などの免疫細胞や一部のがん細胞では、その表面にチェックポイント蛋白と呼ばれる免疫反応を抑止する蛋白が存在しています。これらの蛋白を大量に持つがん細胞は、T細胞による攻撃を受けず殺傷されません。免疫チェックポイント阻害薬はこれらの蛋白を阻害し、T細胞ががん細胞を殺傷する働きを促します。
免疫チェックポイント阻害薬療法には2種類のものがあります:
- CTLA-4阻害薬療法:CTLA-4はT細胞の表面に存在する蛋白で、体の免疫反応を抑制する働きがあります。CTLA-4ががん細胞上の別の蛋白、B7に結合すると、T細胞はがん細胞を殺傷しなくなります。CTLA-4阻害薬はCTLA-4に結合することで、T細胞ががん細胞を殺傷できるようにします。イピリムマブは血管肉腫の治療薬として研究されているCTLA-4阻害薬です。
- PD-1およびPD-L1阻害薬療法:PD-1はT細胞の表面に存在する蛋白で、体の免疫反応を抑制する働きがあります。PD-L1は数種類のがん細胞上に存在する蛋白です。PD-1がPD-L1に結合すると、T細胞はがん細胞を殺傷しなくなります。PD-1阻害薬とPD-L1阻害薬は、PD-1蛋白とPD-L1蛋白の結合を阻止します。そうすることでT細胞によるがん細胞の殺傷を可能にします。ペムブロリズマブは進行性または再発軟部肉腫の治療に用いられるPD-1阻害薬です。ニボルマブは血管肉腫の治療薬として研究されているPD-1阻害薬です。アテゾリズマブは胞巣状軟部肉腫の治療薬として研究されているPD-L1阻害薬です。
その他の薬物療法
ステロイド治療は炎症性筋線維芽細胞性腫瘍に対する抗腫瘍作用があります。
ホルモン療法は、ホルモンを体内から除去したりその働きを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。ホルモンとは、体内の内分泌腺で作られて血流内を循環する物質のことです。ホルモンの中には一部のがんを増殖させるものがあります。がん細胞内にホルモンが結合する分子(受容体)が存在するということが検査によって判明した場合は、薬物投与や手術、放射線療法などの手段を用いて、そのホルモンの分泌を抑制したり作用を阻害したりする治療を行います。デスモイド型線維腫症の治療では、抗エストロゲン薬(エストロゲンの作用を阻害するタモキシフェンなどの薬物)が使用されることがあります。滑膜肉腫の治療薬として、プラステロンが研究されています。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、発熱や腫れ、痛み、発赤などを鎮めるのによく用いられる薬です(アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなど)。デスモイド型線維腫症の治療では、がん細胞の増殖を阻止する効果を狙って、スリンダクと呼ばれるNSAIDが使用されることがあります。
この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。
本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。
小児軟部肉腫の治療は副作用を引き起こすことがあります。
がんの治療中に発生する副作用に関する詳しい情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。
がんの治療の副作用のうち、治療後に始まり、何ヵ月または何年も続くものは、晩期合併症(晩期障害)と呼ばれます。がん治療の晩期合併症(晩期障害)には以下のようなものがあります:
- 身体的問題。
- 気分、感情、思考、学習、記憶における変化。
- 二次がん(新しい種類のがん)。
晩期合併症(晩期障害)には治療や制御することが可能なものもあります。がんの治療によってお子さんに生じうる影響について担当医とよく相談することが重要です。(詳しい情報については、PDQの小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関する要約をご覧ください。)
患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。
患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。
今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。
患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。
患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。
ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。
臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。
- 小児軟部肉腫の治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
脂肪組織腫瘍
骨軟骨腫瘍
線維(結合)組織腫瘍
線維肉腫
骨格筋腫瘍
横紋筋肉腫
PDQの小児横紋筋肉腫の治療の要約をご覧ください。
神経鞘腫瘍
悪性末梢神経鞘腫瘍
新たに診断された悪性末梢神経鞘腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
手術後の放射線療法または化学療法により、腫瘍の治療に対する反応が改善するかどうかは明らかではありません。
周皮細胞(血管周囲)腫瘍
細胞起源が不明な腫瘍(最初に腫瘍が発生した部位が不明のもの)
骨外性ユーイング肉腫
PDQのユーイング肉腫の治療の要約をご覧ください。
未分化または未分類の肉腫
血管腫瘍
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 進行性または再発小児軟部肉腫の治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
進行性または再発小児軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 小児軟部肉腫についてさらに学ぶために
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米国国立がん研究所が提供している小児軟部肉腫に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:
小児がんに関する情報と一般的ながんに関するその他の資源については、以下をご覧ください:
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。
本要約の目的
このPDQがん情報要約では、小児軟部肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。
本要約の使用許可について
PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。
本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:
PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Childhood Soft Tissue Sarcoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/patient/child-soft-tissue-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389342]
本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、3,000以上の科学関連の画像が収載されています。
免責事項
PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。
お問い合わせ
Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。