患者さん向け 軟部肉腫の治療(PDQ®)

ご利用について

このPDQがん情報要約では、軟部肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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軟部肉腫についての一般的な情報

軟部肉腫は、体の軟部組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

身体を構成する軟部組織は、その他の組織や臓器をつなぎ、支え、包み囲むという役割を果たしています。体の軟部組織には、以下のようなものがあります:

軟部肉腫は、頭部、頸部、体幹などの全身のあらゆる場所から発生しますが、多くみられる部位は腕、脚、腹部後腹膜です。

軟部肉腫;図は、軟部肉腫が発生する様々な組織として、リンパ管、血管、脂肪、筋肉、腱、靱帯、軟骨、神経を示している。

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軟部肉腫は、筋肉、腱、靱帯、軟骨、脂肪、血管、リンパ管、神経、関節周囲の組織などの軟部組織に発生します。

軟部肉腫には様々な種類があります。それぞれの肉腫の細胞顕微鏡で観察すると異なる外観をしていて、その外観はがんが最初に発生した軟部組織の種類によって決まります。

軟部肉腫に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

特定の遺伝性障害によって軟部肉腫のリスクが高まることがあります。

疾患が発生する可能性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。これらのリスク因子の1つ以上を持つ人がみな軟部肉腫になるわけではありませんし、既知のリスク因子を持っていなくても軟部肉腫になることもあります。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。軟部肉腫のリスク因子となる遺伝性障害として、以下のものがあります:

軟部肉腫の他のリスク因子には、以下のものがあります:

軟部肉腫の徴候には、軟部組織にできるしこりや腫れなどがあります。

肉腫は痛みを伴わない皮膚の下のしこりとして出現することがあり、多くは腕または脚に発生します。肉腫が腹部に発生した場合は、腫瘍がかなり大きくなるまで徴候症状が現れてこないこともあります。肉腫が大きくなって周辺の臓器神経、筋肉、血管などを圧迫するようになると、以下のような徴候や症状が現れることがあります:

ただし、他の病態が原因で同様の徴候や症状が生じてくる場合もあります。これらの問題が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください。

軟部肉腫は生検によって診断されます。

医師が軟部肉腫の疑いを持った場合には、生検が実施されます。生検の種類は、腫瘍の大きさと位置に応じて異なります。以下の種類の生検が実施されることがあります:

生検の慎重な計画には、外科医放射線腫瘍医、および診断に導くための医療用の画像検査を行う介入放射線科医が関与するべきです。原発腫瘍リンパ節、さらにその他の疑わしい領域から組織のサンプルが採取されます。採取された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を確認し、腫瘍の悪性度を判定します。腫瘍の悪性度は、顕微鏡で観察したときのがん細胞の外観の異常さと、細胞分裂の速さに基づいて判定されます。高悪性度の腫瘍では、低悪性度の腫瘍よりも増殖や拡大のペースが速くなるのが通常です。

軟部肉腫の診断は難しくなることもあるため、軟部肉腫の診断に熟練した病理医が生検材料を調べるべきです。

摘出された組織に対して、以下の検査が行われます:

特定の要因が治療法の選択肢や予後(回復の見込み)に影響を及ぼします。

治療選択肢と予後を左右する因子には以下のものがあります:

小型で低悪性度の腫瘍(特に体幹、腕、または脚に発生する場合)は、しばしば手術のみで治療されます。高悪性度の肉腫は治療がより難しく、転移する可能性が高くなります。

軟部肉腫の病期

軟部肉腫の診断がついた後には、がん細胞の軟部組織内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん軟部組織内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。軟部肉腫の病期分類では、さらに腫瘍悪性度と大きさ、リンパ節や他の部位への転移の有無についても考慮されます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

医師は、病歴および家族歴の聴取と身体診察に加えて、病期分類の過程で以下の検査や手技を行うことがあります:

これらの検査の結果は、腫瘍の生検結果と併せて、治療前に軟部肉腫の病期を判定する上での判断材料とされます。場合によっては、初回治療として化学療法または放射線療法が実施され、その後、軟部肉腫の病期が再度判定されることもあります。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、軟部肉腫が肺に転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は軟部肉腫の細胞です。この疾患は転移性軟部肉腫であり、肺がんではありません。

腫瘍の悪性度も、がんを記述し治療法を計画するために用いられます。

腫瘍の悪性度は、がん細胞を顕微鏡で観察したときの異常の度合いと、腫瘍の増殖や拡がりの速さを表します。軟部肉腫は次のように低悪性度、中悪性度、高悪性度で表されます:

体幹、腕、脚の軟部肉腫では、以下のような病期が用いられます:

I期

体幹、腕、脚のI期軟部肉腫は、IA期とIB期に分けられます:

図は様々な腫瘍の大きさと豆(1cm)、ピーナッツ(2cm)、ブドウ(3cm)、クルミ(4cm)、ライム(5cm)、卵(6cm)、桃(7cm)、グレープフルーツ(10cm)とを比較して、腫瘍のサイズをセンチメートルで示している。10cmものさしと4インチものさしも示されている。

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腫瘍のサイズは多くの場合、センチメートル(cm)またはインチで測定される。腫瘍のサイズをセンチメートル単位で表わすために使用する一般的な食品は次のとおり:豆(1cm)、ピーナッツ(2cm)、ブドウ(3cm)、クルミ(4cm)、ライム(5cm)、卵(6cm)、桃(7cm)、グレープフルーツ(10cm)。

II期

体幹、腕、脚のII期軟部肉腫では、腫瘍の大きさが5cm以下で、中悪性度または高悪性度です。

III期

体幹、腕、脚のIII期軟部肉腫は、IIIA期とIIIB期に分けられます:

IV期

体幹、腕、脚のIV期軟部肉腫では、以下の条件のいずれかが満たされます:

後腹膜軟部肉腫では、以下のような病期が用いられます:

I期

I期後腹膜軟部肉腫は、IA期とIB期に分けられます:

図は様々な腫瘍の大きさと豆(1cm)、ピーナッツ(2cm)、ブドウ(3cm)、クルミ(4cm)、ライム(5cm)、卵(6cm)、桃(7cm)、グレープフルーツ(10cm)とを比較して、腫瘍のサイズをセンチメートルで示している。10cmものさしと4インチものさしも示されている。

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腫瘍のサイズは多くの場合、センチメートル(cm)またはインチで測定される。腫瘍のサイズをセンチメートル単位で表わすために使用する一般的な食品は次のとおり:豆(1cm)、ピーナッツ(2cm)、ブドウ(3cm)、クルミ(4cm)、ライム(5cm)、卵(6cm)、桃(7cm)、グレープフルーツ(10cm)。

II期

II期後腹膜軟部肉腫では、腫瘍の大きさが5cm以下で、中悪性度または高悪性度です。

III期

III期後腹膜軟部肉腫は、IIIA期とIIIB期に分けられます:

IV期

IV期後腹膜軟部肉腫では、腫瘍の大きさと悪性度を問わず、周辺のリンパ節に転移している場合があります。さらに、がんなどの体の他の部位に転移しています。

頭頸部、胸部、腹部の軟部肉腫には、標準的な病期分類システムはありません。

軟部肉腫は治療後に再発する(再び現れる)ことがあります。

再発は同じ場所の軟部組織に生じることもあれば、体の他の部位に発生することもあります。

治療選択肢の概要

軟部肉腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

軟部肉腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

以下のような治療法が用いられます:

手術

手術は軟部肉腫に対して最も多く用いられている治療法です。小型で低悪性度の腫瘍(特に体幹、腕、または脚に発生する場合)は、手術だけで治療が済む場合もあります。以下のような手術法が用いられます:

腫瘍を摘出する手術の実施前または実施後に放射線療法か化学療法が行われることがあります。手術の実施前に放射線療法や化学療法を行えば、それにより腫瘍が小さくなることによって、手術の際に切除しなければならない組織の量が少なくなります。このように手術の前に行われる治療は術前補助療法と呼ばれます。確認できる全ての腫瘍を手術で取り除いた後に、放射線療法や化学療法で残存するがん細胞を死滅させます。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。軟部肉腫の治療には外照射療法や内照射療法が用いられることがあります。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。

詳しい情報については、軟部肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

標的療法

標的療法とは、特定のがん細胞を認識し攻撃する性質をもった薬物や物質を用いる治療法です。標的療法にはいくつかの種類があります:具体的には以下のものがあります:

詳しい情報については、軟部肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

免疫療法

免疫療法は、患者さんの免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。

免疫チェックポイント阻害薬療法は、免疫療法の一種です。T細胞などの免疫系細胞や一部のがん細胞では、その表面にチェックポイント蛋白と呼ばれる免疫反応を抑止する蛋白が存在しています。これらのチェックポイント蛋白は、免疫反応が強くなり過ぎないように抑制する働きがあり、T細胞によるがん細胞の殺傷を妨げることがあります。こうしたチェックポイント蛋白を阻害すると、T細胞によるがん細胞の殺傷が促進される可能性があります。

免疫チェックポイント阻害薬療法には以下のような種類があります:

免疫チェックポイント阻害薬:左図はPD-L1(腫瘍細胞上)とPD-1(T細胞上)という蛋白間の結合を示しており、この結合によってT細胞が体内の腫瘍細胞を殺傷する働きが抑制されている。腫瘍細胞の抗原とT細胞の受容体も示されている。右図は免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1と抗PD-1)がPD-L1とPD-1の結合を阻害し、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できる状態になっているところを示している。

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免疫チェックポイント阻害薬。腫瘍細胞上のPD-L1とT細胞上のPD-1などのチェックポイント蛋白は、免疫反応の抑制に関与します。PD-L1とPD-1が結合すると、T細胞による体内の腫瘍細胞の殺傷は抑制されます(左図)。免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1または抗PD-1)でPD-L1とPD-1の結合を阻害すると、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できるようになります(右図)。

詳しい情報については、軟部肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

軟部肉腫の治療の中には、副作用が現れるものがあります。

がんの治療による副作用に関する情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査の中には、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

I期軟部肉腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要をご覧ください。軟部肉腫の病期については、軟部肉腫の病期を参照してください。

I期軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

II期軟部肉腫およびリンパ節に転移していないIII期軟部肉腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要をご覧ください。軟部肉腫の病期については、軟部肉腫の病期を参照してください。

II期の軟部肉腫とリンパ節に転移していないIII期軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

リンパ節に転移した(進行した)III期軟部肉腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要をご覧ください。軟部肉腫の病期については、軟部肉腫の病期を参照してください。

リンパ節への転移を伴う(進行した)III期の軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

IV期軟部肉腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要をご覧ください。軟部肉腫の病期については、軟部肉腫の病期を参照してください。

IV期軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

再発軟部肉腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要をご覧ください。軟部肉腫の病期については、軟部肉腫の病期を参照してください。

再発軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

軟部肉腫についてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している軟部肉腫に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、軟部肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

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本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Soft Tissue Sarcoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: https://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/patient/adult-soft-tissue-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389216]

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