ご利用について
このPDQがん情報要約では、菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- 菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)についての一般的な情報
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菌状息肉腫とセザリー症候群は、悪性化(がん化)したリンパ球(白血球の一種)によって皮膚が侵される疾患です。
正常な状態の骨髄では、いずれは成熟した血液細胞になる血液幹細胞(未熟な細胞)が作られます。この血液幹細胞はまず骨髄系幹細胞かリンパ系幹細胞に成長します。骨髄系幹細胞は赤血球、白血球、または血小板になります。リンパ系幹細胞はまずリンパ芽球になってから、さらに以下の3種類のリンパ球(白血球の一種)のいずれかになります:
菌状息肉腫では、Tリンパ球ががん化して、これによって皮膚が侵されます。このようなリンパ球が血液中に現れた場合は、セザリー細胞と呼ばれます。セザリー症候群では、がん化したTリンパ球が皮膚を侵し、多数のセザリー細胞が血液中に認められます。
菌状息肉腫とセザリー症候群はともに皮膚T細胞リンパ腫の一種です。
本要約は、菌状息肉腫とセザリー症候群という最も一般的な2種類の皮膚T細胞リンパ腫(非ホジキンリンパ腫の一種)について説明します。他の種類の皮膚がんや非ホジキンリンパ腫に関する情報については、以下のPDQの要約をご覧ください:
セザリー症候群の場合は、血液中にがん化したT細胞が認められます。
さらに、全身の皮膚に発赤やかゆみが生じ、皮がむけ、痛みも伴います。さらに皮膚上に紅斑、局面、腫瘤などがみられる場合もあります。セザリー症候群が菌状息肉腫の進行型であるか、別の疾患であるかは明らかになっていません。
菌状息肉腫とセザリー症候群を診断するために、皮膚と血液を調べる検査が行われます。
以下のような検査法や手技が用いられます:
- 菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の病期
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菌状息肉腫やセザリー症候群の診断がついた後には、皮膚から他の部位へのがん細胞の転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。
皮膚から他の部位へのがんの転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。
病期分類の過程では以下のような検査法が用いられます:
- 胸部X線検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。
- CTスキャン(CATスキャン):リンパ節や胸部、腹部、骨盤などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。
- PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性の腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成します。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。
- リンパ節生検:リンパ節の全体または一部を切除する手技。病理医が切除されたリンパ節を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無を調べます。
- 骨髄穿刺と骨髄生検:腰骨または胸骨に中空の針を挿入して、骨髄や骨の小片を採取する手技。採取された骨髄と骨は、病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。
体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。
がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。
がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。
転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、菌状息肉腫が肝臓に転移した場合、肝臓にできたがん細胞は、実際は菌状息肉腫の細胞です。この疾患は転移性菌状息肉腫であり、肝がんではありません。
菌状息肉腫とセザリー症候群では以下のような病期が用いられます:
III期菌状息肉腫
III期では、皮膚表面の80%以上が発赤しており、さらに紅斑や丘疹、扁平浸潤、または腫瘍が認められる場合があります。リンパ節に異常がみられることがあるが、がん性の異常ではありません。
IV期菌状息肉腫/セザリー症候群
血液中に多数のセザリー細胞が存在している場合は、セザリー症候群と呼ばれる疾患です。
IV期は以下のようにIVA1期、IVA2期、IVB期に分けられます:
- IVA1期:皮膚の表面に(面積を問わず)紅斑や丘疹、扁平浸潤、腫瘍が認められることがあり、皮膚表面の80%以上に発赤がみられることもある。リンパ節に異常がみられることがあるが、がん性の異常ではない。血液中に多数のセザリー細胞が認められる。
- IVA2期:皮膚の表面に(面積を問わず)紅斑や丘疹、扁平浸潤、腫瘍が認められることがあり、皮膚表面の80%以上に発赤がみられることもある。リンパ節に著しい異常が認められる、またはリンパ節にがんが生じている。血液中に多数のセザリー細胞が認められることがある。
- IVB期:がんは脾臓や肝臓など、他の臓器に転移している。皮膚の表面に(面積を問わず)紅斑や丘疹、扁平浸潤、腫瘍が認められることがあり、皮膚表面の80%以上に発赤がみられることもある。リンパ節に異常またはがんが認められることもある。血液中に多数のセザリー細胞が認められることがある。
- 治療選択肢の概要
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菌状息肉腫とセザリー症候群の患者さんには様々な治療法が存在します。
菌状息肉腫とセザリー症候群の患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
標準治療として以下の7種類が用いられています:
光線力学療法
光線力学療法は、薬と特定の波長のレーザー光線を用いてがん細胞を死滅させる治療法です。まず、光が当たることで活性化する薬を静脈内に注射します。この薬は正常細胞よりもがん細胞により多く集まります。皮膚がんに対する治療の場合は、レーザー光線を皮膚に照射してこの薬を活性化させることにより、がん細胞を殺傷します。光線力学療法では、健常組織への損傷がごくわずかで済みます。ただし、光線力学療法を受けている患者さんは、日に当たる時間を制限するべきです。光線力学療法にはいくつかの種類があります:
- ソラレン長波長紫外線療法(PUVA療法)では、患者さんにソラレンという薬を投与してから、皮膚に長波長紫外線を照射します。
- また、体外循環光療法(ECP)では、患者さんにある薬を投与してから血液細胞を採取し、それに特殊な長波長紫外線を照射してから、再び体内に戻します。ECPは単独で使用されることも、全身皮膚電子線(TSEB)照射療法と併用されることもあります。
放射線療法
放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。菌状息肉腫とセザリー症候群の治療では、ときに全身皮膚電子線放射線療法(TSEB療法)が用いられます。これは外照射療法の一種で、放射線療法用の装置を用いて、全身の皮膚に電子(目に見えない微小粒子)を照射します。外照射療法は症状を和らげ生活の質を高める緩和療法として用いられることもあります。
長波長紫外線(UVA)療法または中波長紫外線(UVB)★「タグ変更:46700より666695のほうが適切であるため」★では、特殊なライトまたはレーザーを用いて皮膚に紫外線を照射します。
化学療法
化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。ときには外用剤(皮膚に塗るクリームやローション、軟膏)の化学療法薬も使用されます。
詳しい情報については、非ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。(菌状息肉腫とセザリー症候群はともに非ホジキンリンパ腫の一種です。)
その他の薬物療法
局所コルチコステロイドは皮膚の発赤、腫れ、炎症を緩和するために用いられます。これらはステロイド薬の一種です。局所コルチコステロイドには、クリームやローション、軟膏があります。
レチノイド(ベキサロテンなど)はビタミンAと関係のある薬で、特定の種類のがん細胞の増殖を遅らせることができます。レチノイドは経口で投与されるか皮膚上に塗布されます。
レナリドミドは免疫系が異常な細胞やがん細胞を殺傷する働きを助ける薬物であり、腫瘍の増殖に必要な新しい血管の増殖を防止できる可能性があります。
ボリノスタットとロミデプシンは、菌状息肉腫とセザリー症候群の治療に用いられる2種類のヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬です。HDAC阻害薬は腫瘍細胞の分裂を阻止する化学的変化を引き起こします。
詳しい情報については、非ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。(菌状息肉腫とセザリー症候群はともに非ホジキンリンパ腫の一種です。)
免疫療法
免疫療法は、患者さんの免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法の一種です。
詳しい情報については、非ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。(菌状息肉腫とセザリー症候群はともに非ホジキンリンパ腫の一種です。)
標的療法
標的療法とは、薬物やその他の物質を用いて特定のがん細胞を認識し攻撃する治療法の一種です。標的療法は一般に、化学療法や放射線療法に比べ、正常な細胞に及ぼす有害性が小さい療法です。
この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。
本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。
免疫チェックポイント阻害薬療法
- 免疫チェックポイント阻害薬 療法:免疫チェックポイント阻害薬は、T細胞などの免疫系細胞や一部のがん細胞により作られるチェックポイントと呼ばれる蛋白の働きを阻害します。これらのチェックポイント蛋白は、免疫反応が強くなり過ぎないように抑制する働きがあり、T細胞によるがん細胞の殺傷を妨げることがあります。こうしたチェックポイント蛋白を阻害すると、T細胞によるがん細胞の殺傷が促進される可能性があります。
臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。
患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。
患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。
今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。
患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。
患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。
ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。
臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。
- I期およびII期菌状息肉腫の治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
新たに診断されたI期およびII期の菌状息肉腫の治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- III期およびIV期菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
新たに診断されたIII期およびIV期の菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の治療は、症状を和らげ生活の質(QOL)を高める緩和療法となり、具体的には以下のものがあります:
- ソラレン長波長紫外線(PUVA)療法。
- 中波長紫外線療法。
- 体外循環光療法(ECP)単独または全身皮膚電子線照射療法との併用。
- 全身皮膚電子線照射療法による放射線療法。場合によっては、腫瘍を縮小し、症状を軽減して生活の質を高める緩和療法として、皮膚病変に対する放射線療法が実施されます。
- 免疫療法単独、または皮膚に対する治療との併用。
- 1つ以上の薬剤を使用する全身化学療法、および場合により皮膚に対する治療の併用。
- 外用の化学療法。
- その他の薬物療法(外用コルチコステロイド、レナリドミド、ベキサロテン、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬)。
- ブレンツキシマブ ベドチンによる標的療法。
- ペムブロリズマブによる免疫チェックポイント阻害薬療法の臨床試験への参加。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 再発菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
再発した菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の治療は臨床試験の中で行われることがあり、治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 菌状息肉腫とセザリー症候群についてさらに学ぶために
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米国国立がん研究所が提供している菌状息肉腫とセザリー症候群に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:
米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。
本要約の目的
このPDQがん情報要約では、菌状息肉腫(セザリー症候群を含む)の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。
本要約の使用許可について
PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。
本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:
PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Mycosis Fungoides (Including Sézary Syndrome) Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/lymphoma/patient/mycosis-fungoides-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389317]
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