患者さん向け AIDS関連リンパ腫の治療(PDQ®)

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このPDQがん情報要約では、AIDS関連リンパ腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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AIDS関連リンパ腫についての一般的な情報

AIDS関連リンパ腫は、後天性免疫不全症候群(AIDS)の患者さんのリンパ系から悪性(がん)細胞が発生する疾患です。

AIDSヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって引き起こされる疾患で、このウイルスが免疫系を攻撃する結果、免疫機能が低下してしまいます。そうなると、感染や病気に免疫系が対抗できなくなります。さらに、HIVに感染した人では、感染症、リンパ腫、または他の種類のがんのリスクが高くなります。特定の種類の感染症やリンパ腫などのがんを発症したHIV感染者は、AIDSと診断されます。ときには、AIDSとAIDS関連リンパ腫の両方が同時に診断される場合もあります。AIDSとその治療法に関する情報についてはAIDSinfoのウェブサイト(英語)を参照してください。

AIDS関連リンパ腫はがんの一種で、リンパ系を侵します。リンパ系は免疫系の一部です。感染や疾患から体を守る働きがあります。

リンパ系は以下のものから構成されています:

リンパ組織は、胃、甲状腺、皮膚など、体の他の部位にも存在します。

ときにAIDS関連リンパ腫は、リンパ節外の骨髄、肝臓髄膜(脳を覆っている)、消化管で発生することがあります。それより頻度は少ないものの、肛門、心臓、胆管歯肉、筋肉に生じることもあります。

リンパ系:リンパ管と、リンパ節、扁桃、胸腺、脾臓、骨髄を含むリンパ器官を示す。上の拡大図には、リンパ節とそれにつながるリンパ管の内部構造が示されており、さらにリンパ節内外へのリンパ液(透明な液体)の流れが矢印で示されている。もう一方の拡大図には、骨髄と血液細胞が示されている。

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リンパ系の解剖図:リンパ管とリンパ節、扁桃、胸腺、脾臓、骨髄を含むリンパ器官を示しています。リンパ液(透明な液体)とリンパ球はリンパ管を介してリンパ節まで移動し、リンパ球はそこで有害な物質を破壊します。リンパ液は心臓の近くの大きな静脈から血流に流れ込みます。

リンパ腫には様々な種類のものがあります。

リンパ腫には大きく分けて次の2種類があります:

AIDSの患者さんでは、非ホジキンリンパ腫とホジキンリンパ腫のどちらも発生する可能性がありますが、非ホジキンリンパ腫の方が多くみられます。AIDSの患者さんに発生した非ホジキンリンパ腫は、AIDS関連リンパ腫と呼ばれます。中枢神経系(CNS)から発生したAIDS関連リンパ腫は、AIDS関連中枢神経系原発リンパ腫と呼ばれます。

非ホジキンリンパ腫は、顕微鏡で観察したときのがん細胞の外観によって分類されます。緩慢性(増殖のペースが遅い)か侵攻性(増殖のペースが速い)かに分類されます。AIDS関連リンパ腫は侵攻性です。AIDS関連非ホジキンリンパ腫には主に次の2種類があります:

リンパ腫またはAIDS関連のがんに関する詳しい情報については、以下のPDQの要約をご覧ください:

AIDS関連リンパ腫の徴候には体重減少、発熱、ひどい寝汗などがあります。

こうした徴候症状は、AIDS関連リンパ腫が原因で起こることもあれば、他の病態が原因で起こることもあります。以下の症状がみられる場合は担当の医師にご相談ください:

AIDS関連リンパ腫を診断するために、リンパ系とその他の身体部位を調べる検査が行われます。

以下のような検査法や手技が用いられます:

そこでがんが発見されれば、以下の検査を実施してがん細胞を詳しく調べます:

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後と治療選択肢を左右する因子には以下のものがあります:

AIDS関連リンパ腫の病期

AIDS関連リンパ腫の診断がついた後には、がん細胞のリンパ系内部での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん細胞リンパ系内部での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要ですが、AIDS関連リンパ腫は大抵の場合、診断された時点ですでに進行しています。

がんの拡がりを明らかにするために、以下のような検査法や手技が用いられます:

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:

AIDS関連リンパ腫では以下のような病期が用いられます:

I期

I期成人リンパ腫:図は1つのリンパ節群におけるがんと脾臓内のがんを示している。ワルダイエル輪と胸腺も示している。拡大図は、1つのリンパ節とリンパ管、動脈、静脈を示している。リンパ節内にがん細胞が示されている。

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I期成人リンパ腫。がんは1つのリンパ節群内の1つ以上のリンパ節に認められるか、まれにワルダイエル輪、胸腺、脾臓にみられることがあります。IE期(図には示されていない)では、がんはリンパ系の外にある1つの領域に拡がっています。

I期のAIDS関連リンパ腫はさらにI期とIE期に分けられます。

II期

II期のAIDS関連リンパ腫はさらにII期とIIE期に分けられます。

II期では、大きな腫瘍のかたまりのことを巨大腫瘤と呼びます。巨大腫瘤とされる腫瘍のかたまりの大きさは、リンパ腫の種類によって異なります。

III期

III期成人リンパ腫:図は体の右側と左側を示している。体の右側では、横隔膜の上方と下方に位置するリンパ節群のがんが示されている。体の左側では、横隔膜の上方に位置するリンパ節群のがんと脾臓内のがんが示されている。

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III期成人リンパ腫。がんは横隔膜の上方にあるリンパ節群と下方にあるリンパ節群の両方、または横隔膜より上方のリンパ節群と脾臓に認められます。

III期AIDS関連リンパ腫では、がんは以下の部位に認められます:

IV期

IV期成人リンパ腫:図は次の4つのパネルを示している。(a)左上のパネルは肝臓のがんを示している、(b)右上のパネルは左肺のがんと横隔膜の下方に位置する2つのリンパ節群のがんを示している、(c)左下のパネルは左肺のがんと横隔膜の上下に位置するリンパ節群のがんを示している、(d)右下のパネルは両肺、肝臓、骨髄(拡大図)のがんを示している。リンパ節の原発がんと、脳脊髄液(青色)を描いた脳の差し込み図も表している。

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IV期成人リンパ腫。がんは(a)リンパ系外部の1つ以上の臓器に転移しているか、または(b)横隔膜の上方または下方のいずれかに位置する複数のリンパ節群に認められ、がんが転移したリンパ節の近くにないリンパ系外の1つの臓器にも認められるか、または(c)横隔膜の上下に位置するリンパ節群と、リンパ系の外にあるいずれかの臓器に認められるか、または(d)肝臓、骨髄、肺内の複数箇所、脳脊髄液(CSF)に認められます。周辺リンパ節から肝臓、骨髄、肺、CSFに直接転移したがんではありません。

IV期AIDS関連リンパ腫では、がんは以下の部位に認められます:

エプスタイン-バーウイルスに感染している患者さんとAIDS関連リンパ腫が骨髄に拡がっている患者さんでは、がんが中枢神経系(CNS)に転移するリスクが高くなります。

治療法の決定に際して、AIDS関連リンパ腫は最初の発生部位に基づいて次のように分類されます:

末梢性/全身性リンパ腫

リンパ系またはその他の脳を除く部位から発生したリンパ腫は、末梢性/全身性リンパ腫と呼ばれます。このようなリンパ腫は、脳や骨髄を含む全身に拡がる可能性があります。多くの場合は進行期になってから診断されます。

中枢神経系原発リンパ腫

中枢神経系原発リンパ腫は、中枢神経系(脳と脊髄)から発生します。このリンパ腫はエプスタイン-バーウイルスに関連しています。それ以外の部位に発生した後に中枢神経系に進展したリンパ腫は、中枢神経系原発リンパ腫ではありません。

治療選択肢の概要

AIDS関連リンパ腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

AIDS関連リンパ腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

AIDS関連リンパ腫の治療は、リンパ腫に対する治療とAIDSに対する治療を組み合わせたものです。

AIDSの患者さんでは免疫系の機能が弱まっていますが、治療によってさらに免疫系が弱体化する可能性もあります。このため、AIDS関連リンパ腫の患者さんに対する治療は困難を伴い、AIDSではないリンパ腫患者さんの場合よりも低用量薬剤による治療が行われることがあります。

高活性抗レトロウイルス療法(HAART)は、HIVにより免疫系が被る損傷を軽減するために実施します。HAARTによる治療を行えば、AIDS関連リンパ腫の患者さんがより安全に標準以上の用量の抗がん剤投与を受けられるようになります。こうした患者さんでは、AIDSでないリンパ腫患者さんに対する治療と同様の効果が得られる可能性があります。感染が深刻化することもあり、その予防や治療に薬剤が使用されることもあります。

AIDSとその治療法に関する詳しい情報についてはAIDSinfoのウェブサイト(英語)を参照してください。

標準治療として以下の4種類が用いられています:

化学療法

化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内(髄腔内化学療法)や臓器内、もしくは腹腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬がその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。併用化学療法は複数の抗がん剤を使用する治療法です。

中枢神経系(CNS)にリンパ腫が存在する可能性が高い患者さんには、髄腔内化学療法が用いられることがあります。

髄腔内化学療法:脳および脊髄内部の脳脊髄液(CSF)とオンマイヤーレザバー(手術によって頭皮の下に設置されるドーム状の容器で、細い管を通して脳内へと薬剤を流し込むことができる)を示す。図の上の方には、注射器と針を用いてオンマイヤーレザバーに抗がん剤を注入している様子が示されている。図の下の方には、注射器と針を用いて脊柱の下部から脳脊髄液中に直接抗がん剤を注入している様子が示されている。

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髄腔内化学療法。脳脊髄液(CSF、青色で示されている)で満たされた空洞である脊髄腔の中に抗がん剤が注入されます。2種類の方法があります。1つめはこの図の上の方に示されているもので、オンマイヤーレザバー(手術によって頭皮の下に設置されるドーム状の容器で、細い管を通して脳内へと薬剤を投与することができる)に薬剤を注入するという方法です。もう1つは図の下の方に示されているもので、腰の小さな領域に麻酔を施してから、脊柱の下部より直接CSF内に薬剤を注入するという方法です。

化学療法は末梢性/全身性のAIDS関連リンパ腫に対する治療に用いられます。HAARTは化学療法と同時に実施するほうがいいのか、それとも化学療法後のほうがいいのかは、まだ明らかになっていません。

コロニー刺激因子が化学療法との併用で投与されることもあります。この治療法は、化学療法が原因で骨髄に生じる副作用を軽減するのに役立ちます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。

幹細胞移植を伴う大量化学療法

がん細胞を殺傷するために大量化学療法が行われます。このがん治療は造細胞などの健康な細胞も破壊します。幹細胞移植は造血細胞を置き換える治療法です。まず患者さん自身から採取した血液や骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を取り出して、それを凍結保存しておきます。そして化学療法の終了後に、保存していた幹細胞を解凍して、これを点滴によって患者さんの体内に戻します。こうして再注入された幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復していきます。

標的療法

標的療法とは、特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。標的療法では一般に、化学療法や放射線療法に比べて、正常な細胞に及ぼす害が少なくなります。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

AIDS関連リンパ腫の治療は副作用を引き起こすことがあります。

がんの治療によって引き起こされる副作用に関する詳しい情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査の中には、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

末梢性/全身性のAIDS関連リンパ腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

末梢性/全身性AIDS関連リンパ腫に対する治療法には、以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

AIDS関連の中枢神経系原発リンパ腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

AIDS関連中枢神経系原発リンパ腫に対する治療法には、次のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

AIDS関連リンパ腫についてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供しているAIDS関連リンパ腫に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、AIDS関連リンパ腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

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本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ AIDS-Related Lymphoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/lymphoma/patient/aids-related-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389358]

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