ご利用について
このPDQがん情報要約では、ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍についての一般的な情報
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小児腎腫瘍は、腎臓の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。
腎臓は、腰の高さで脊椎の両側に位置する左右一対の臓器です。腎臓の内部では、微細な細管によって血液をろ過してきれいにします。また、老廃物を除去して尿を生成します。尿は左右の腎臓を出たのち、尿管と呼ばれる長い管を通って膀胱に送られます。膀胱は尿道から排泄するときまで、尿を溜めておくための臓器です。
小児腎腫瘍には多くの種類があります。
ウィルムス腫瘍
ウィルムス腫瘍では、1つまたは複数の腫瘍が片側または両側の腎臓に発生します。ウィルムス腫瘍は、肺、肝臓、骨、脳、付近のリンパ節などに転移することがあります。15歳未満の小児と青年では、ほとんどの腎がんがウィルムス腫瘍です。
腎細胞がん(RCC)
腎細胞がんは、15歳未満の小児や青年ではまれです。15~19歳の青年に、はるかに多くみられます。小児と青年では、大型の腎細胞がんや転移がんと診断される可能性が高まります。腎細胞がんは、肺、肝臓、骨、リンパ節に転移することがあります。腎細胞がんはRCCと呼ばれることもあります。
腎ラブドイド腫瘍
腎ラブドイド腫瘍は腎がんの一種で、ほとんどが乳児と幼児に発生します。診断時にはしばしば進行しています。腎ラブドイド腫瘍は、急速に増殖して拡がり、肺や脳に転移することがよくあります。
SMARCB1遺伝子に特定の変化がみられる小児は、腎臓、脳、軟部組織で腫瘍が増殖することもあります。そうした小児は、ラブドイド腫瘍が腎臓や脳に発生していないかどうかを確認するために、定期的に検査を受けます。
腎明細胞肉腫
腎明細胞肉腫はまれな腎がんで、骨、肺、脳、肝臓、軟部組織に転移することがあります。多くは3歳までに発生します。長ければ治療の14年後に再発する(再び現れる)こともあり、再発は脳や肺に多くみられます。
先天性中胚葉性腎腫
先天性中胚葉性腎腫は腎腫瘍の一種で、普通は生後1年以内または出生前に診断されます。生後6ヵ月未満の乳児に最もよく発生する腎腫瘍であり、女性より男性に多くみられます。通常は治癒が得られます。
多房性嚢胞性腎腫
多房性嚢胞性腎腫は、嚢胞で構成される良性腫瘍で、主に乳児、幼児、成人女性にみられます。これらの腫瘍は片側または両側の腎臓に発生します。
この種類の腫瘍がみられる小児は、同時に胸膜肺芽腫を患っていることがあるため、肺に嚢胞または固形腫瘍がないか調べる画像検査が行われます。多房嚢腫性腎腫瘍は遺伝性疾患の可能性があるため、遺伝カウンセリングや遺伝子検査が選択肢になることもあります。詳しい情報については、PDQの小児胸膜肺芽腫の治療に関する要約をご覧ください。
原発性腎滑膜肉腫
原発性腎滑膜肉腫は腎臓にできる嚢胞様の腫瘍で、ほとんどの場合、若年成人に発生します。これらの腫瘍は増殖が速く、急速に拡がります。
腎未熟型肉腫
腎未熟型肉腫はまれな腫瘍で、小児または15歳未満の青年に最もよくみられます。腎未熟型肉腫は頻繁に肺、肝臓、骨に転移します。肺に嚢胞や固形腫瘍がないか調べる画像検査が行われることがあります。未熟型肉腫は遺伝性疾患の可能性があるため、遺伝カウンセリングや遺伝子検査の検討が行われることもあります。
腎芽腫症はがんではありませんが、ウィルムス腫瘍になる可能性があります。
ときに、胎児の腎臓が形成された後、異常な腎細胞群が片側または両側の腎臓に残存することがあります。腎芽腫症(びまん性過形成辺葉腎芽腫症)では、これらの異常な細胞群が腎臓内のあちこちで増殖したり、腎臓の周囲に厚い層を形成したりすることがあります。片側の腎臓に生じたウィルムス腫瘍を切除した後、その腎臓にこうした異常な細胞群がみられる小児は、もう一方の腎臓にウィルムス腫瘍が発生するリスクが高いと考えられます。そのため診断または治療を受けてから少なくとも7年間は、3ヵ月に1回以上の頻度で、まめに経過観察の検査を受けることが重要です。
特定の遺伝性症候群や他の病態、環境曝露がある場合は、ウィルムス腫瘍のリスクが高くなる可能性があります。
病気になるリスクを増大させるものは、全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。お子さんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。
ウィルムス腫瘍は、成長や発達に悪影響を及ぼす遺伝性症候群の一部として発生することがあります。遺伝性症候群とは、遺伝子に起こった特定の変化が原因となって同時に発生する一連の徴候や症状、または病態のことです。特定の病態や環境曝露によっても、小児のウィルムス腫瘍の発生リスクは増大することがあります。ウィルムス腫瘍との関連性が判明しているものは以下の通りです:
複数の検査がウィルムス腫瘍のスクリーニングに用いられます。
ウィルムス腫瘍のリスクが高い小児には、スクリーニング検査が行われます。これらの検査は、がんを早期に発見し、がんで死亡する可能性を下げるのに役立ちます。
一般にウィルムス腫瘍のリスクが高い小児は、少なくとも8歳になるまで、3ヵ月ごとにウィルムス腫瘍のスクリーニングを受けるべきです。スクリーニングでは通常、腹部の超音波検査を行います。症状が現れる前に小型のウィルムス腫瘍を発見し、切除できることがあります。
ベックウィズ-ヴィーデマン症候群または片側過形成の小児では、これらの遺伝性症候群に関連する肝臓や副腎の腫瘍がないか、スクリーニングを実施することもあります。小児が4歳になるまでは、血液中のα-フェトプロテイン(AFP)濃度を調べる検査や腹部の超音波検査を実施します。また、4歳から7歳の間に、腎臓の超音波検査を実施します。さらに毎年2回、専門家(遺伝専門家または小児腫瘍医)による身体診察を行います。特定の遺伝子変異をもつ小児には、異なるスケジュールで腹部超音波検査を行うことがあります。
無虹彩症で遺伝子に特定の変異がみられる小児は、8歳になるまで3ヵ月ごとにウィルムス腫瘍のスクリーニングを受けます。スクリーニングには腹部超音波検査が用いられます。
両側の腎臓にウィルムス腫瘍ができる小児もいます。このようなことは、最初にウィルムス腫瘍と診断されたときにしばしば見られますが、片側の腎臓にできたウィルムス腫瘍の治療に成功した後に、もう一方の腎臓にウィルムス腫瘍ができる小児もいます。もう一方の腎臓に再びウィルムス腫瘍が発生するリスクが高い小児は、最長8年間にわたって3ヵ月ごとにウィルムス腫瘍ができていないかスクリーニングを受けてください。スクリーニングでは腹部超音波検査を使用することがあります。
特定の病態を患っていると、腎細胞がんのリスクが高くなることがあります。
腎細胞がんは以下の病態と関係している場合があります:
以前に神経芽腫、軟部肉腫、白血病、ウィルムス腫瘍などの小児がんに対する化学療法や放射線療法を受けることによっても、腎細胞がんのリスクが高くなります。詳しい情報については、PDQの小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関する要約の二次がんのセクションをご覧ください。
ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の治療では、遺伝カウンセリングが行われることもあります。
遺伝カウンセリング(遺伝性疾患と遺伝子検査が必要かどうかについて、訓練を積んだ専門家と話し合うこと)は、お子さんが以下のいずれかの症候群や病態を患っている場合に行われることがあります:
ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の徴候や症状には、腹部のしこりや血尿などがあります。
場合によっては、小児腎腫瘍の徴候や症状がみられず、親が偶然、腹部に腫瘤を見つけたり、小児健診でしこりが見つかったりすることがあります。これらに加え、別の徴候や症状が腎腫瘍により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります。お子さんに以下の症状が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:
肺や肝臓に転移したウィルムス腫瘍は、以下の徴候や症状を引き起こすことがあります:
ウィルムス腫瘍やその他の小児腎腫瘍の診断には、腎臓と血液を調べる検査法が用いられます。
以下のような検査法や手技が用いられます:
特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。
ウィルムス腫瘍の予後と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:
- 顕微鏡で見たときに、腫瘍細胞の外観が正常な腎臓細胞とどの程度異なるか。
- がんの病期。
- 腫瘍の種類。
- 患者さんの年齢。
- 手術によって腫瘍を完全に取り除くことができるかどうか。
- 染色体や遺伝子に特定の変化がみられるかどうか。
- 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。
腎細胞がんの予後は以下の要因に左右されます:
- がんの病期。
- がんがリンパ節に転移しているかどうか。
腎ラブドイド腫瘍の予後は以下の要因に左右されます:
- がんが診断されたときの患児の年齢。
- がんの病期。
- がんが脳または脊髄に転移しているかどうか。
腎明細胞肉腫の予後は以下の要因に左右されます:
- がんが診断されたときの患児の年齢。
- がんの病期。
- ウィルムス腫瘍の病期
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ウィルムス腫瘍の病期分類は、画像検査の結果を考慮しつつ手術時に行われます。
がんが腎臓外の他の部位まで拡がっているかどうかを調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。ウィルムス腫瘍の診断と病期分類に用いられる検査法や手技の結果は、治療に関する決定を下すためにも利用されます。
他の種類の小児腎腫瘍に関する病期分類はありません。これらの腫瘍の治療は腫瘍の型に応じて異なります。
他の部位への転移の有無を確かめるための検査には以下のものがあります:
- リンパ節生検:腹部のリンパ節の全体または一部を切除する手技。採取されたリンパ節は病理医が顕微鏡で組織を観察して、がん細胞の有無を調べます。この手技は、リンパ節切除術またはリンパ節郭清術とも呼ばれます。
- 肝機能検査:採取した血液を調べて、肝臓から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で正常値よりも高い値が出るということは、肝臓が正常に機能していないことを示す徴候である可能性があります。
- 胸部と骨のX線検査:X線とは放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に胸部などの体内領域の画像が映し出されます。
- CTスキャン(CATスキャン):腹部、骨盤、胸部、脳といった体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらいます。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。
- PET-CTスキャン:陽電子放射断層撮影(PET)スキャンによる画像とコンピュータ断層撮影(CT)スキャンによる画像を組み合わせる手法。PETスキャンとCTスキャンが同じ機械で同時に行われます。この2つのスキャン画像を組み合わせて、それぞれ単独の検査を実施した場合より鮮明な画像を作り出します。PETスキャンは体内の悪性腫瘍細胞を検出するための検査法です。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。
- MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、腹部や骨盤、脳などの体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。
- 骨スキャン:骨の内部に活発に分裂している細胞(がん細胞など)が存在していないかを調べる検査法。まずごく少量の放射性物質を静脈内に注入し、血流に乗せて全身に巡らせます。この放射性物質にはがんが生じている骨に集まっていく性質があるため、これをスキャナを用いて検出します。
- 超音波検査:高エネルギーの音波(超音波)を内部の組織や臓器に反射させ、それによって生じたエコーを利用する検査法。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。ウィルムス腫瘍の病期分類では、心臓の主な血管について、超音波検査が実施されます。
- 膀胱鏡検査:膀胱と尿道の内部を観察して、異常な部分がないかを調べる検査法。この検査では、膀胱鏡が尿道から膀胱内へと挿入されます。膀胱鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。組織のサンプルを採取するための器具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によってがんの徴候がないか調べられます。
体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。
がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。
がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。
転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、ウィルムス腫瘍が肺に転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際はウィルムス腫瘍の細胞です。この疾患は転移性ウィルムス腫瘍であり、肺がんではありません。
ウィルムス腫瘍は、病期に加えてその組織型によっても分類されます。
腫瘍の組織型(顕微鏡で観察したときのがん細胞の外見)は、ウィルムス腫瘍の予後や治療法に影響を及ぼす要因です。組織型には予後良好型と退形成型(予後不良型)があります。組織型が予後良好型の腫瘍は、退形成型の腫瘍と比べて予後が良く、化学療法に対する反応が良好です。一方の退形成型の腫瘍は、細胞分裂が急速で、顕微鏡で見ると発生元となった種類の細胞とは似つかない外観をしています。また、退形成型の腫瘍では、同じ病期の他のウィルムス腫瘍よりも化学療法による治療が困難です。
- 治療選択肢の概要
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ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の患者さんには様々な治療法が存在します。
ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の患者さんは、様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、がんの患者さんを対象に、既存の治療法の改良に役立てたり、新しい治療法に関する情報を得たりするための調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。
小児がんはまれな疾患ですので、臨床試験への参加を検討すべきです。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
ウィルムス腫瘍やその他の小児腎腫瘍のお子さんは、必ず小児がんの治療に精通した医療提供者で構成されるチームに治療計画を立ててもらってください。
お子さんの治療は、小児がんの治療を専門とする医師である小児腫瘍医が統括します。小児腫瘍医は、小児ウィルムス腫瘍や他の小児腎腫瘍の治療に精通し、特定の医療分野を専門とする他の小児医療提供者と協力しながら治療に取り組んでいきます。具体的には以下のような専門家が挙げられます:
以下の6種類の治療法が用いられます:
手術
腎腫瘍の治療では、次の2種類の手術が用いられます:
- 腎摘出術:ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍は、腎摘出術(腎臓全体を摘出する手術)によって治療されるのが通常です。付近のリンパ節を併せて切除し、がんの徴候を調べる場合もあります。両側の腎臓にがんが存在し腎臓が正常に機能していない場合は、腎移植(腎臓を切除し、ドナーから提供された腎臓で置き換える手術)が行われることもあります。
- 腎部分切除術:両側の腎臓に腫瘍がある場合または両側の腎臓に拡がる可能性が高い場合は、腎部分切除術(腎臓内のがんと周囲の少量の正常組織を切除する手術)が行われることがあります。腎部分切除術は、腎臓の機能をできるだけ多く残すための手術です。腎部分切除術は腎温存手術とも呼ばれます。
手術の際に確認できる全てのがんを切除した後に、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法や放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。場合によっては、セカンドルック手術を行って、化学療法や放射線療法の実施後にがんが残っていないかを確かめることもあります。
以下のいずれかの理由によって、手術で腫瘍を切除できない場合があります:
こうした場合は、最初に生検が行われます。その後、健康な組織をできるだけ多く残して手術後の問題を少なくするために、手術前に化学療法を行って腫瘍を小さくする場合があります。これは、術前補助化学療法と呼ばれます。放射線療法は手術後に行われます。
放射線療法
放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。
ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の治療には外照射療法が用いられます。
化学療法
化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。併用化学療法は複数の抗がん剤を使用する治療法です。
ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の治療には全身化学療法が用いられます。
ときに、健康な組織をできるだけ多く残して手術後の問題を少なくするために、手術前に化学療法を行って腫瘍を小さくする場合があります。これは、術前補助化学療法と呼ばれます。
詳しい情報については、ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
免疫療法
免疫療法は、患者さんの免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法の一種です。
インターフェロンとインターロイキン-2(IL-2)は、小児腎細胞がんの治療に用いられる免疫療法です。インターフェロンは腫瘍の増殖を遅らせ、がん細胞を殺傷できる可能性があります。IL-2はリンパ球(白血球の一種)をはじめとする多くの免疫細胞の増殖と活性を高めます。リンパ球はがん細胞を攻撃し殺傷する働きがあります。
幹細胞救助を伴う大量化学療法
がん細胞を殺傷するために大量化学療法が行われます。このがん治療は造血細胞などの健康な細胞も破壊します。幹細胞救助は造血細胞を置き換える治療法です。患者さん自身の血液や骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を採取し、凍結保存しておきます。そして化学療法の終了後に、保存していた幹細胞を解凍して、これを点滴によって患者さんの体内に戻します。これらの幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復します。
標的療法
標的療法とは、特定のがん細胞を認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。標的療法では一般に、化学療法や放射線療法に比べて、正常な細胞に及ぼす害が少なくなります。小児腎腫瘍の治療に用いられる標的療法には、以下のようなものがあります:
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チロシンキナーゼ阻害薬療法:この標的療法はがん細胞の増殖と分裂に必要な信号を阻害します。
- ヒストンメチルトランスフェラーゼ阻害薬療法:この標的療法はがん細胞の増殖と分裂を抑止できる可能性があります。タゼメトスタットは、治療に反応しないまたは治療後に再発した腎臓のラブドイド腫瘍の治療薬として研究されています。
- モノクローナル抗体療法:モノクローナル抗体は製造ラボで作られ、がんなどの様々な疾患に対する治療に用いられる免疫系蛋白です。がん治療薬として、これらの抗体は、がん細胞や他の細胞上に存在してがん細胞の増殖に関与する特定の標的に結合する性質をもちます。これにより、抗体はがん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止などの効果を発揮できるようになります。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。ニボルマブ単独またはニボルマブとチロシンキナーゼ阻害薬(アキシチニブ)の併用は、手術で切除できない腎細胞がんや他の部位に転移した腎細胞がんの治療薬として研究されています。
他の標的療法が、再発した(再び現れた)小児腎腫瘍の治療法として研究されています。
この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。
臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。
ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の治療は副作用を引き起こすことがあります。
がんの治療中に発生する副作用に関する詳しい情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。
がんの治療の副作用のうち、治療後に始まり、何ヵ月または何年も続くものは、晩期合併症(晩期障害)と呼ばれます。がん治療の晩期合併症(晩期障害)には以下のようなものがあります:
晩期合併症(晩期障害)には治療や制御することが可能なものもあります。がんの治療によってお子さんに生じうる影響について担当医とよく相談することが重要です。(詳しい情報については、PDQの小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関する要約をご覧ください)。
低用量の化学療法や低線量の放射線療法で、治療の効果を保ちつつ晩期合併症(晩期障害)を軽減できるかどうかを明らかにするために、現在も臨床試験が行われています。
ウィルムス腫瘍や関連する病態の患者さんの腎臓に関係する晩期合併症(晩期障害)のモニタリングには以下のようなものがあります。
患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。
患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。
今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。
患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。
患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。
ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。
臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。
- ウィルムス腫瘍の治療選択肢
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
I期のウィルムス腫瘍
組織型が予後良好型のI期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
退形成型のI期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
- リンパ節切除を伴う腎摘出術の後に、併用化学療法と側腹部(体の側部の肋骨と腰骨の間)への放射線療法。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
II期のウィルムス腫瘍
組織型が予後良好型のII期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
退形成型のII期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
III期のウィルムス腫瘍
組織型が予後良好型のIII期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
退形成型のIII期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
- リンパ節切除を伴う腎摘出術の後に、腹部への放射線療法と併用化学療法。
- 併用化学療法の後にリンパ節切除を伴う腎摘出術を実施し、その後、腹部への放射線療法。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
IV期のウィルムス腫瘍
組織型が予後良好型のIV期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
退形成型のIV期ウィルムス腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
- リンパ節切除を伴う腎摘出術の後に、腹部への放射線療法と併用化学療法。がんが体の他の部位に転移している患者さんでは、それらの部位に対する放射線療法も行います。
- 併用化学療法の後に、リンパ節切除を伴う腎摘出術を実施し、その後、腹部への放射線療法。がんが体の他の部位に転移している患者さんでは、それらの部位に対する放射線療法も行います。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
V期ウィルムス腫瘍と両側性ウィルムス腫瘍を発症するリスクが高い患者さん
患者さんごとに異なる場合がありますが、V期ウィルムス腫瘍(両側性)の治療法には以下のようなものがあります:
腎臓に障害があるために腎移植が必要な場合は、通常は治療が終了し、がんの徴候が見られないまま1~2年が経過するまで、移植を延期します。
(再発がんに関する情報については、本要約の再発小児腎腫瘍の治療のセクションをご覧ください。)
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- その他の小児腎腫瘍の治療選択肢
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
腎細胞がん(RCC)
腎細胞がんの治療法には以下のようなものがあります:
(詳しい情報については、PDQの腎細胞がんの治療に関する要約をご覧ください。)
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
腎ラブドイド腫瘍
腎ラブドイド腫瘍には標準治療はありません。治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
腎明細胞肉腫
腎明細胞肉腫の治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
先天性中胚葉性腎腫
先天性中胚葉性腎腫のI期とII期の患者さん、およびIII期の特定の患者さんに対する治療法には以下のようなものがあります:
- 手術。
III期先天性中胚葉性腎腫の特定の患者さんに対する治療法には以下のようなものがあります:
- 手術と術後の化学療法。
特定の遺伝子変異が認められ、まだ治療が行われていないがんには、チロシンキナーゼ阻害薬(ラロトレクチニブ)による標的療法の臨床試験への参加。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 再発小児腎腫瘍の治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
再発ラブドイド腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:
- 患者さんの腫瘍のサンプルを検査し、遺伝子に特定の変化がないかを調べる臨床試験への参加。遺伝子に生じた変化の種類によって、患者さんが受ける標的療法の種類は異なります。
再発腎明細胞肉腫の治療法には以下のようなものがあります:
- 併用化学療法と可能であれば腫瘍を切除する手術、場合により放射線療法。
- 患者さんの腫瘍のサンプルを検査し、遺伝子に特定の変化がないかを調べる臨床試験への参加。遺伝子に生じた変化の種類によって、患者さんが受ける標的療法の種類は異なります。
再発先天性中胚葉性腎腫の治療法には以下のようなものがあります:
その他の再発小児腎腫瘍の治療は臨床試験で行われるのが一般的です。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍についてさらに学ぶために
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米国国立がん研究所が提供しているウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:
小児がんに関する情報と一般的ながんに関するその他の資源については、以下をご覧ください:
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。
本要約の目的
このPDQがん情報要約では、ウィルムス腫瘍とその他の小児腎腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。
本要約の使用許可について
PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。
本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:
PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Wilms Tumor and Other Childhood Kidney Tumors Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/kidney/patient/wilms-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389390]
本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、3,000以上の科学関連の画像が収載されています。
免責事項
PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。
お問い合わせ
Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。