患者さん向け 結腸がんの治療(PDQ®)

ご利用について

このPDQがん情報要約では、結腸がんの治療法に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

CONTENTS 全て開く全て閉じる

結腸がんについての一般的な情報

結腸がんは、結腸の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

結腸消化器系を構成する臓器の1つです。消化器系は、食物中の栄養素ビタミンミネラル炭水化物、脂質、蛋白質、水分)の消化吸収と、老廃物の体外への排出という役割を担っています。消化器系は、食道小腸および大腸から構成されます。結腸(太い)は大腸の主な部分で、長さは約5フィート(およそ152cm)です。加えて、大腸の終端部に直腸肛門管があり、これらの長さは約6~8インチ(15~20cm)です。そしてこの肛門管の終端部が肛門(大腸の体外への開口部)です。

消化器系の解剖図;食道、肝臓、胃、結腸、小腸、直腸、および肛門を示す図。

画像を拡大する

下部消化器系の解剖図:結腸、直腸、および肛門を示しています。消化器系を構成する他の臓器も示しています。

消化管間質腫瘍は結腸に起こる可能性があります。詳しい情報については、PDQ消化管間質腫瘍の治療(成人)に関する要約をご覧ください。

小児の大腸がんに関する情報については、小児大腸がんの治療に関するPDQ要約をご覧ください。

病歴は結腸がんの発生リスクに影響を及ぼします。

疾患が発生する可能性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。大腸がんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

大腸がんのリスク因子には以下のものがあります:

高齢はほとんどのがんの主要なリスク因子です。歳をとればとるほど、がんになる確率は高まります。

結腸ポリープ:結腸内部の2つのポリープ(扁平なものと茎のあるもの)を示す。左上の写真には茎のあるポリープが示されている。

画像を拡大する

結腸のポリープ。ポリープには茎のあるものと茎のないものがあります。左上の写真は、茎のあるポリープを撮影したものです。

結腸がんの徴候には、排便習慣の変化や血便などがあります。

これらの徴候症状などは、結腸がんや他の病態によって引き起こされます。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:

結腸がんの診断には、結腸と直腸を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:

予後は治療開始前のがん胎児性抗原(CEA)の血中濃度にも左右されます。CEAはがんが存在する場合に血中濃度が上昇する物質です。

結腸がんの病期

結腸がんの診断がついた後には、結腸内でのがん細胞の拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん結腸内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

病期分類の過程では以下のような検査法や手技が用いられます:

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、結腸がんがに転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は結腸がんの細胞です。この疾患は転移性結腸がんであり、肺がんではありません。

結腸がんでは以下の病期が用いられます:

0期(上皮内がん)

0期の大腸上皮内がん:図は結腸/直腸の断面図を示している。拡大図は、結腸/直腸壁の各層を示し、異常な細胞が粘膜にある様子を表している。他に、粘膜下層、筋層、漿膜、血管、リンパ節も示している。

画像を拡大する

0期(結腸上皮内がん)。異常な細胞が結腸壁の粘膜に認められます。

0期では、結腸壁の粘膜(最も内側の層)に異常な細胞が認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内がんとも呼ばれます。

I期

I期の大腸がん:図は結腸/直腸の断面図を示している。拡大図は結腸/直腸壁の各層を示し、がんが粘膜と粘膜下層にある様子を示している。他に、筋層、漿膜、血管、リンパ節も示している。

画像を拡大する

I期の結腸がん。がんが結腸壁の粘膜から粘膜下層または筋層まで拡がっています。

I期結腸がんでは、がん結腸壁の粘膜(最も内側の層)に発生しており、粘膜下層(粘膜の下にある組織の層)または筋層まで拡がっています。

II期

II期の大腸がん:図は結腸/直腸の断面図とともに3つの拡大図を示している。それぞれの図は、結腸/直腸壁の各層、すなわち粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜を示している。他に、血管とリンパ節も示している。左側の拡大図はIIA期を示し、がんは粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜に生じている。中央の拡大図はIIB期を示し、全ての層にがんが拡がり、漿膜を越えて臓側腹膜にも拡がっている。右側の拡大図はIIC期を示し、全ての層にがんが拡がり、漿膜を越えて周辺の臓器に拡がっている。

画像を拡大する

II期の結腸がん。IIA期では、がんが結腸壁の筋層を越えて漿膜まで拡がっています。IIB期では、がんが漿膜を越えて拡がっていますが、隣接する臓器には拡がっていません。IIC期では、がんが漿膜を越えて拡がっており、隣接する臓器に拡がっています。

II期の結腸がんは、IIA期、IIB期、IIC期に分けられます。

III期

III期の結腸がんは、IIIA期IIIB期IIIC期に分けられます。

IIIA期の大腸がん:図は結腸/直腸の断面図とともに2つの拡大図を示している。それぞれの図は、結腸/直腸壁の各層、すなわち粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜を示している。他に、血管とリンパ節も示している。左側の拡大図では、粘膜、粘膜下層、筋層、および2個のリンパ節にがんが生じている。右側の拡大図では、粘膜、粘膜下層、および5個のリンパ節にがんが生じている。

画像を拡大する

IIIA期の結腸がん。がんが結腸壁の粘膜を越えて粘膜下層まで拡がっており、筋層に達している場合があり、さらに隣接する1~3個のリンパ節、またはリンパ節近くの組織にがんが転移しています。または、がんが粘膜を越えて粘膜下層まで拡がっており、さらに隣接する4~6個のリンパ節にがんが転移しています。

IIIA期では、がんは以下のように拡がっています:

IIIB期の大腸がん:図は結腸/直腸の断面図と3つの拡大図を示している。それぞれの図は、結腸/直腸壁の各層、すなわち粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜を示している。他に、血管とリンパ節も示している。左側の拡大図では、全ての層にがんがあり、3個の周辺リンパ節と臓側腹膜にも拡がっている。中央の拡大図では、全ての層にがんがあり、5個の周辺リンパ節に転移している。右側の拡大図では、がんが粘膜、粘膜下層、筋層と7個の周辺リンパ節に拡がっている。

画像を拡大する

IIIB期の結腸がん。がんが結腸壁の筋層を越えて漿膜まで拡がっているか、またはがんが漿膜を越えて拡がっているものの隣接する臓器には拡がっておらず;さらに、隣接する1~3個のリンパ節またはリンパ節近くの組織にがんが転移しています。または、がんが筋層または漿膜まで拡がっており、さらに、隣接する4~6個のリンパ節にがんが転移しています。または、がんが粘膜を越えて粘膜下層まで拡がっていて、筋層にまで拡がっている場合もあり;さらに、隣接する7個以上のリンパ節にがんが転移しています。

IIIB期では、がんは以下のように拡がっています:

IIIC期の大腸がん:図は結腸/直腸の断面図と3つの拡大図を示している。それぞれの図は、結腸/直腸壁の各層、すなわち粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜を示している。他に、血管とリンパ節も示している。左側の拡大図では、全ての層にがんがあり、4個のリンパ節と臓側腹膜にも拡がっている。中央の拡大図では、全ての層にがんがあり、7個のリンパ節に転移している。右側の拡大図では、全ての層にがんがあり、2個のリンパ節と周辺の臓器に転移している。

画像を拡大する

IIIC期の結腸がん。がんが結腸壁の漿膜を越えて拡がっているものの隣接する臓器には拡がっておらず;さらに、隣接する4~6個のリンパ節にがんが転移しています。または、がんが筋層を越えて漿膜まで拡がっているか、または漿膜を越えて拡がっているものの隣接する臓器には拡がっておらず;さらに、隣接する7個以上のリンパ節にがんが転移しています。または、がんが漿膜を越えて拡がり、隣接する臓器に拡がっており、隣接する1個以上のリンパ節、またはリンパ節近くの組織にがんが転移しています。

IIIC期では、がんは以下のように拡がっています:

IV期

IV期の結腸がん:図は遠隔部のリンパ節、肺、肝臓、腹壁など、結腸がんが転移しうる体内の場所を示している。拡大図は、がん細胞が結腸から血管やリンパ系を介して体の他の部位に移動し、転移がんを形成する様子を示している。

画像を拡大する

IV期の結腸がん。がんが血管やリンパ節を経由して、肺、肝臓、腹壁、卵巣(女性の場合)などの体の別の場所に転移しています。

IV期の結腸がんは、IVA期、IVB期、IVC期に分けられます。

結腸がんは治療後に再発する(再び現れる)ことがあります。

がんの再発は、結腸内に生じることもあれば、肝臓や肺もしくはその両方といったように、他の部位に発生することもあります。

治療選択肢の概要

結腸がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

結腸がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の7種類が用いられています:

手術

手術(がんを取り除く手術)は全ての病期の結腸がんにおいて最もよく用いられている治療法です。がんの摘出には以下の手術法のいずれかが用いられます:

手術の際に確認できる全てのがんを切除した後に、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

ラジオ波焼灼術

ラジオ波焼灼術は小さな電極の付いた特殊なプローブを用いてがん細胞を死滅させる治療法です。プローブを皮膚から直接刺し込む方法もあり、その場合は局所麻酔のみでの実施が可能です。その他の場合には、腹部切開した上でそこからプローブを挿入していきます。この方法の場合は、大きな病院で全身麻酔を施して実施します。

凍結手術

凍結手術は、専用の装置を用いて異常組織を凍結させ破壊する治療法です。この種の治療は凍結療法とも呼ばれます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。

肝臓に転移したがんに対しては、肝動脈化学塞栓という治療法が用いられる場合があります。この治療法では、肝動脈(肝臓に血液を供給する主要な動脈)を遮断して、遮断部と肝臓の間の領域に抗がん剤を注入します。すると、この肝臓の動脈を介して薬が肝臓全体に運ばれていきます。肝臓以外の部分に達する薬の量はごくわずかです。動脈を遮断するのに使用する物質の種類に応じて、動脈の閉塞は一時的なものにも永久的なものにもできます。肝臓への血液供給は、から血液を運んでくる肝門脈によって維持されます。

化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

詳しい情報については、結腸がんと直腸がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。外照射療法は、症状を和らげ生活の質を高める緩和療法として用いられます。

標的療法

標的療法とは、特定のがん細胞を認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。標的療法では一般に、化学療法や放射線療法に比べて、正常な細胞に及ぼす害が少なくなります。

結腸がんの治療に使用される標的療法には、次の種類があります:

詳しい情報については、結腸がんと直腸がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

免疫療法

免疫療法は、患者さんの免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法の一種です。

免疫チェックポイント阻害薬療法:免疫チェックポイント阻害薬は、T細胞などの免疫系細胞や一部のがん細胞により作られるチェックポイントと呼ばれる蛋白の働きを阻害します。これらのチェックポイント蛋白は、免疫反応が強くなり過ぎないように抑制する働きがあり、T細胞によるがん細胞の殺傷を妨げることがあります。こうしたチェックポイント蛋白を阻害すると、T細胞によるがん細胞の殺傷が促進される可能性があります。この種の薬剤は、転移性大腸がんの患者さんの治療に用いられることがあります。

免疫チェックポイント阻害薬療法には2種類あります:

免疫チェックポイント阻害薬:左図はPD-L1(腫瘍細胞上)とPD-1(T細胞上)という蛋白間の結合を示しており、この結合によってT細胞が体内の腫瘍細胞を殺傷する働きが抑制されている。腫瘍細胞の抗原とT細胞の受容体も示されている。右図は免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1と抗PD-1)がPD-L1とPD-1の結合を阻害し、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できる状態になっているところを示している。

画像を拡大する

免疫チェックポイント阻害薬。腫瘍細胞上のPD-L1とT細胞上のPD-1などのチェックポイント蛋白は、免疫反応の抑制に関与します。PD-L1とPD-1が結合すると、T細胞による体内の腫瘍細胞の殺傷は抑制されます(左図)。免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1または抗PD-1)でPD-L1とPD-1の結合を阻害すると、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できるようになります(右図)。

詳しい情報については、結腸がんと直腸がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

結腸がんの治療は副作用を引き起こすことがあります。

がんの治療によって引き起こされる副作用に関する詳しい情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査の中には、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

0期(上皮内がん)の治療

以下に挙げられている治療に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

0期上皮内がん)の治療では以下のような手術が行われます:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

I期結腸がんの治療

以下に挙げられている治療に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

I期の結腸がんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

II期結腸がんの治療

以下に挙げられている治療に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

II期の結腸がんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

III期結腸がんの治療

以下に挙げられている治療に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

III期の結腸がんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

IV期結腸がんと再発結腸がんの治療

以下に挙げられている治療に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

IV期の結腸がん再発結腸がんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

結腸がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している結腸がんに関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、結腸がんの治療法に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Colon Cancer Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/colorectal/patient/colon-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389319]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、3,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。