ご利用について
このPDQがん情報要約では、前立腺がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- 前立腺がんについての一般的な情報
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前立腺がんは、前立腺の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。
前立腺は、男性の生殖系に属する腺の1つです。膀胱(尿の貯留と排出を担う臓器)のすぐ下、直腸(腸の下部)の前方に位置しています。その大きさはクルミほどで、尿道(排尿時に膀胱から出た尿が通っていく管)を取り囲むように存在しています。前立腺は、精液の一部になる液体を生産しています。
前立腺がんの徴候には、尿勢の低下や頻尿などがあります。
こうした徴候や症状などは、前立腺がんや他の病態によって引き起こされます。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:
ただし、他の病態が原因で同様の症状が生じてくる場合もあります。高齢の男性では、前立腺が大きくなって膀胱の出口や尿道を塞いでしまう場合があります。これにより、排尿困難や性的な問題が起こる場合があります。このような状態は良性前立腺過形成(BPH)と呼ばれ、がんではないものの、手術が必要となることもあります。良性前立腺過形成をはじめとする前立腺の疾患では、前立腺がんの症状とよく似た症状が現れることがあります。
前立腺がんを診断するために前立腺と血液を調べる検査が行われます。
以下のような検査法や手技が用いられます:
前立腺がんを診断し、がんの悪性度(グリソンスコア)を判定するために生検が実施されます。
前立腺がんの診断には経直腸生検が用いられます。経直腸生検では、細い針を直腸から前立腺に挿入して前立腺組織を採取します。この採取は、経直腸的超音波検査または経直腸的MRIを使用して組織サンプルの位置を確かめながら行われることがあります。切除された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。
ときに、良性前立腺過形成の治療で実施された経尿道的前立腺切除術(TURP)の間に採取された組織のサンプルを用いて生検を行うこともあります。
がんが見つかった場合は、病理医ががんの悪性度を判定します。がんの悪性度は、顕微鏡で観察したがん細胞の外観の異常度とがんの増殖と拡がりのしやすさを表します。こうしたがんの悪性度はグリソンスコアと呼ばれます。
がんの悪性度を判定するために、病理医は前立腺組織のサンプルを調べて、腫瘍組織がどのくらい正常な前立腺組織に類似しているかを確認し、2種類の主な細胞パターンを特定します。最も多くみられる組織パターンは優勢病変パターン、その次に多くみられるパターンは随伴病変パターンとされます。各パターンを3~5の悪性度に分類し、正常な前立腺組織に近い場合は悪性度3、異常度が高い外見がみられる場合は悪性度5と評定します。2つのパターンの悪性度を足し合わせて、グリソンスコアを算出します。
グリソンスコアは6~10の範囲をとります。グリソンスコアが高いほど、がんは急速に増殖し拡がる傾向にあります。グリソンスコア6は低悪性度のがんであり、グリソンスコア7は中悪性度のがん、グリソンスコア8、9、10は高悪性度のがんです。例えば、最もよくみられる組織のパターンが悪性度3で、2番目に多いパターンが悪性度4である場合は、そのがんの最も多くの部分が悪性度3であり、その次に多い部分が悪性度4ということになります。これらの悪性度を足したグリソンスコアは7であり、これは中悪性度のがんです。この場合のグリソンスコアは3+4=7、グリソン7/10、グリソンスコア7などと表されます。
特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。
予後と治療選択肢を左右する因子には以下のものがあります:
治療法は以下の要因にも左右されます:
前立腺がんと診断された男性の大部分は、それが原因では死亡しません。
- 前立腺がんの病期
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前立腺がんの診断がついた後には、がん細胞の前立腺内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。
がんの前立腺内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。前立腺がんの診断に使用された検査結果は、多くの場合に疾患の病期判定にも利用されます。(一般的な情報のセクションをご覧ください。)前立腺がんでは、患者さんに骨痛や高いPSA値、グリソンスコアの高値といったがんの拡がりを示す症状や徴候がみられなければ、病期分類検査は実施されないのが普通です。
病期分類の過程では以下のような検査法や手技が用いられます:
がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。
がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。
転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、前立腺がんが骨に転移した場合、骨にできたがん細胞は、実際は前立腺がんの細胞です。このような疾患は、転移性前立腺がんであって、骨がんではありません。
前立腺がんの病期分類にはグレードグループとPSA値が用いられます。
がんの病期は、前立腺特異抗原(PSA)検査やグレードグループなど、病期分類と診断検査の結果を基に決定されます。グリソンスコアの判定には、生検中に採取された組織サンプルが用いられます。グリソンスコアとは、顕微鏡で見たときのがん細胞と正常細胞の外観の違いを2~10点のスコアで表現したもので、腫瘍の拡がりを予測する指標です。この数値が低いほど、正常細胞に近い見た目のがん細胞が多く、増殖や拡がりは緩やかに進む確率が高いと考えられます。
グレードグループはグリソンスコアによって決まります。グリソンスコアに関する詳しい情報については、一般的な情報のセクションを参照してください。
PSA検査は血液中のPSA濃度を測定します。PSAは前立腺から分泌される物質で、一般に前立腺がんの男性ではその血中濃度が高くなります。
前立腺がんでは以下のような病期が用いられます:
II期
II期では、がんがI期よりは進行していますが、前立腺の外部までは拡がっていません。II期は、IIA期、IIB期、IIC期に分けられます。
IIA期では、がんは以下の条件を満たしています:
IIB期では、がんは以下の条件を満たしています:
IIC期では、がんは以下の条件を満たしています:
前立腺がんは治療後に再発する(再び現れる)ことがあります。
再発は、前立腺に生じることもあれば、体の他の部位に発生することもあります。
- 治療選択肢の概要
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前立腺がんの患者さんには様々な治療法が存在します。
前立腺がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
標準治療として以下の8種類が用いられています:
注意深い経過観察または積極的サーベイランス
注意深い経過観察と積極的サーベイランスは、徴候や症状がみられない、または他の病態を抱えている高齢男性や、スクリーニング検査で前立腺がんが発見された男性に対して行われる治療法です。
注意深い経過観察とは、徴候や症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深く監視していくことです。治療は、症状を和らげ生活の質を高めるために行われます。
積極的サーベイランスとは、検査結果に変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深く観察していくことです。病態の悪化の徴候を早期発見するために実施されます。積極的サーベイランスの実施中は、がんの増殖を調べるために、直腸指診、PSA検査、経直腸的超音波検査、経直腸的針生検などの試験や検査が行われます。がんが増殖し始めたら、がんを治癒するための治療に移ります。
前立腺がんの診断後すぐには治癒を目的とする治療を行わない対処法は、上記の他に「経過観察」、「観察と待機」、「待機的管理」などとも呼ばれています。
手術
健康状態が良好で、腫瘍が前立腺にのみ存在する患者さんに対し、腫瘍を切除する手術が行われる場合があります。以下のような手術法が用いられます:
一部の症例では、神経温存手術により、陰茎の勃起を制御する神経を温存することができます。しかし、腫瘍が大きい場合やこの神経に腫瘍が非常に近接している場合には、神経温存手術を施行できないこともあります。
前立腺がんの手術後には、以下のような問題が起こる可能性があります:
放射線療法と放射性医薬品療法
放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には、いくつかの種類があります:
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外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。原体照射療法は外照射療法の一種で、コンピュータを用いて腫瘍の三次元(3D)画像を作成し、腫瘍の形状に合わせて放射線を照射します。これにより、周辺の正常組織の損傷を抑えながら、高い線量の放射線を腫瘍に照射することができます。
より便利な治療スケジュールを立てるために、少分割放射線療法が行われることもあります。少分割放射線療法は、標準の放射線療法よりも短期間(数日間)で通常の総線量より高い線量を1日1回照射する放射線療法です。少分割放射線療法の副作用は、実施するスケジュールによって、標準の放射線療法よりも重度になることがあります。
- 内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。早期の前立腺がんでは、陰嚢と直腸の間の皮膚から針を刺入して、前立腺に放射性シードを配置します。前立腺内への放射性シードの配置は、経直腸的超音波検査またはコンピュータ断層撮影(CT)により作成した画像を見ながら行います。刺入した針は、放射性シードを前立腺内に配置した後、抜去します。
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放射性医薬品療法では、がんの治療に放射性物質を使用します。放射性医薬品療法には以下のものがあります:
- αエミッター放射線療法では、放射性物質を使用して、骨に転移した前立腺がんの治療を行います。ラジウム223と呼ばれる放射性物質を静脈内に注入し、血流に乗せて全身に巡らせます。ラジウム223は、骨のがんが発生した領域に集積し、がん細胞を殺傷します。
放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。前立腺がんの治療には外照射療法、内照射療法、放射性医薬品療法が用いられます。
ホルモン療法
ホルモン療法は、ホルモンを体内から除去したりその働きを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。ホルモンとは、体内の内分泌腺で作られて血流内を循環する物質のことです。前立腺がんでは、男性ホルモンによってがんの増殖が促進されることがあります。そのため男性ホルモンの量を減少させたり、その作用を阻害したりすることを目的として、薬物療法、手術、他のホルモンの投与などが行われます。この治療法はアンドロゲン除去療法(ADT)と呼ばれます。
前立腺がんに対するホルモン療法には以下のようなものがあります:
- 酢酸アビラテロンを使用して、前立腺がん細胞によるアンドロゲンの分泌を阻止する。この薬物は他のホルモン療法で改善しなかった進行前立腺がんの男性に用いられます。この薬物はホルモン濃度を低下させる治療で改善がみられた高リスクの前立腺がんの男性にも用いられます。
- 精巣摘出術によって精巣(テストステロンなどの男性ホルモンの主要な生成源)の片方または両方を摘出し、ホルモンの分泌量を低下させる。
- エストロゲン(女性の性特徴を増強するホルモン)を使用して、精巣からのテストステロンの分泌を阻止する。ただし重篤な副作用が生じるリスクがあるため、今日では前立腺がんの治療にエストロゲンが使用されることはほとんどありません。
- 黄体形成ホルモン放出ホルモン作用物質を投与して、精巣からのテストステロンの分泌を阻止する。ロイプロリド、ゴセレリン、ブセレリンなどが使用されます。
- 抗アンドロゲン薬を投与して、テストステロンなどのアンドロゲン(男性の性特徴を増強するホルモン)の作用を阻害する。フルタミド、ビカルタミド、エンザルタミド、アパルタミド、ニルタミド、ダロルタミドなどが使用されます。
- 副腎からのアンドロゲンの分泌を阻止する薬(ケトコナゾール、アミノグルテチミド、ヒドロコルチゾン、プロゲステロンなど)を使用する。
ホルモン療法による治療を受けた男性では、ほてりや性機能障害、性欲の喪失、骨の弱体化などが生じてくる場合があります。その他の副作用としては、下痢、吐き気、かゆみなどがあります。
詳しい情報については、前立腺がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
化学療法
化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や、静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。
詳しい情報については、前立腺がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
免疫療法
免疫療法は、患者さんの免疫系を利用してがんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法の一種です。シプロイセル-Tは転移した(体の他の部位に拡がった)前立腺がんの治療に用いられる免疫療法薬です。
詳しい情報については、前立腺がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
ビスフォスフォネート療法
がんが骨に転移した場合は、クロドロネートやゾレドロネートなどのビスフォスフォネート薬を投与して、骨の病気を抑制し痛みを軽減します。抗アンドロゲン療法を受けている男性、または精巣摘出術を受けた男性では、骨の喪失が起こるリスクが高くなります。こうした男性には、ビスフォスフォネート薬を投与すると骨折リスクが低下します。骨転移の増殖を予防したり遅らせたりするためにビスフォスフォネート薬を使用する方法が、臨床試験で研究されています。
骨転移またはホルモン療法により生じる骨痛には、いくつかの治療法があります。
前立腺がんが骨に転移したり、患者さんがある種のホルモン療法を受けたりすると、骨が弱くなり、骨痛につながることがあります。骨痛の治療法には以下のようなものがあります:
この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。
本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。
凍結手術
凍結手術は、専用の装置を用いて前立腺がん細胞を凍結させ破壊する治療法です。治療対象の領域を特定するために、超音波が用いられます。この種の治療は凍結療法とも呼ばれます。
凍結手術は、勃起不全や尿失禁(膀胱からの尿の漏れ)、便失禁(直腸からの便の漏れ)を引き起こすことがあります。
高密度焦点式超音波療法
高密度焦点式超音波療法は、超音波(高エネルギーの音波)を用いてがん細胞を破壊する治療法です。前立腺がんに対する治療では、直腸用の超音波振動子(プローブ)を用いて超音波を発生させます(直腸内超音波検査)。
患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。
患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。
今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。
患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。
患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。
ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。
臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。
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外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。原体照射療法は外照射療法の一種で、コンピュータを用いて腫瘍の三次元(3D)画像を作成し、腫瘍の形状に合わせて放射線を照射します。これにより、周辺の正常組織の損傷を抑えながら、高い線量の放射線を腫瘍に照射することができます。
- I期前立腺がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
I期の前立腺がんの標準治療には、以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- II期前立腺がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
II期の前立腺がんの標準治療には、以下のようなものがあります:
- 注意深い経過観察。
- 積極的サーベイランス。がんが増殖し始めた場合は、ホルモン療法が行われることがあります。
- 根治的前立腺全摘除術と、通常は骨盤内リンパ節郭清術。手術後に放射線療法が行われる場合もあります。
- 外照射療法。放射線療法後にホルモン療法が行われる場合もあります。
- 放射性シードを用いる内照射療法。
- 凍結手術の臨床試験への参加。
- 高密度焦点式超音波療法の臨床試験への参加。
- 陽子線治療の臨床試験への参加。
- 光線力学療法の臨床試験への参加。
- ホルモン療法の実施後に根治的前立腺全摘除術を行う治療など、新しい種類の治療を検証する臨床試験への参加。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- III期前立腺がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
III期の前立腺がんの標準治療には、以下のようなものがあります:
- 外照射療法。放射線療法後にホルモン療法が行われる場合もあります。
- ホルモン療法。ホルモン療法後に放射線療法が行われる場合もあります。
- 根治的前立腺全摘除術。手術後に放射線療法が行われる場合もあります。
- 注意深い経過観察。
- 積極的サーベイランス。がんが増殖し始めた場合は、ホルモン療法が行われることがあります。
前立腺内に存在するがんを管理し、泌尿器症状を軽減する治療法には、以下のようなものがあります:
- 外照射療法。
- 放射性シードを用いる内照射療法。
- ホルモン療法。
- 経尿道的前立腺切除術(TURP)。
- 新しい種類の放射線療法を検証する臨床試験への参加。
- 凍結手術の臨床試験への参加。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- IV期前立腺がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
IV期の前立腺がんの標準治療には、以下のようなものがあります:
- ホルモン療法。
- ホルモン療法と化学療法の併用。
- ビスフォスフォネート療法。
- 外照射療法。放射線療法後にホルモン療法が行われる場合もあります。
- αエミッター放射線療法。
- 注意深い経過観察。
- 積極的サーベイランス。がんが増殖し始めた場合は、ホルモン療法が行われることがあります。
- 根治的前立腺全摘除術と精巣摘出術を併用して行う臨床試験への参加。
前立腺内に存在するがんを管理し、泌尿器症状を軽減する治療法には、以下のようなものがあります:
- 経尿道的前立腺切除術(TURP)。
- 放射線療法。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 再発またはホルモン抵抗性前立腺がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
再発またはホルモン抵抗性前立腺がんの標準治療には、以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 前立腺がんについてさらに学ぶために
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米国国立がん研究所が提供している前立腺がんに関する詳しい情報については、以下をご覧ください:
米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。
本要約の目的
このPDQがん情報要約では、前立腺がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
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臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。
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PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Prostate Cancer Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/prostate/patient/prostate-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389353]
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