ご利用について
医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、胃がんのスクリーニングについて包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。
本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Screening and Prevention Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。
CONTENTS
- 概要
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注:胃がんの予防、胃がんの治療、およびがんのスクリーニング(検診)と予防の研究に関する証拠レベルについては、別のPDQ要約を参照できるようにしてある。
スクリーニングに関連する有益性が不十分な証拠
バリウムがゆ胃X線間接撮影および血清ペプシノーゲン検査
中等度の証拠によると、米国など胃がんの発生率が比較的低い地域では、バリウムがゆ胃X線間接撮影または血清ペプシノーゲン検査によるスクリーニングによって胃がんが原因の死亡率は低下しないと考えられる。[ 1 ][ 2 ][ 3 ][ 4 ]
影響の大きさ:死亡率に減少がみられない中等度の証拠。
胃の内視鏡検査
影響の大きさ:死亡率減少に対する不十分な証拠。
有害性
固い証拠によると、スクリーニングでは内視鏡に関連するまれだが重篤な副作用が生じる可能性があり、その副作用としては、穿孔、心肺性イベント、誤嚥性肺炎、および入院を要する出血などが考えられる。
影響の大きさ:まれだが深刻な有害性がある固い証拠。
参考文献- Hirayama T, Hisamichi S, Fujimoto I, et al.: Screening for gastric cancer. In: Miller AB, ed.: Screening for Cancer. Academic Press, 1985, pp 367-376.[PUBMED Abstract]
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- Riecken B, Pfeiffer R, Ma JL, et al.: No impact of repeated endoscopic screens on gastric cancer mortality in a prospectively followed Chinese population at high risk. Prev Med 34 (1): 22-8, 2002.[PUBMED Abstract]
- Kitahara F, Kobayashi K, Sato T, et al.: Accuracy of screening for gastric cancer using serum pepsinogen concentrations. Gut 44 (5): 693-7, 1999.[PUBMED Abstract]
- Leung WK, Wu MS, Kakugawa Y, et al.: Screening for gastric cancer in Asia: current evidence and practice. Lancet Oncol 9 (3): 279-87, 2008.[PUBMED Abstract]
- 証拠の記述
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発生率および死亡率
2021年に、約26,560人のアメリカ人が胃がんと診断され、11,180人がそれにより死亡するとみられている。[ 1 ]胃がんと診断される人の3分の2が66歳以上である。世界的には胃がんは、4番目に起こりやすいがんである。胃がんは、他の国々、特に日本、中央ヨーロッパ、スカンジナビア、香港、南米と中米、ソ連、中国および韓国ではるかに多くみられる。世界的にみても胃がんは主要死因であり、特に開発途上国ではそうである。[ 2 ]
胃がんの主な種類は腺がん(95%)である。残りの悪性腫瘍には、リンパ腫、肉腫、カルチノイド腫瘍、およびその他のまれなタイプがある。よくみられる腺がんとまれなリンパ腫との鑑別は、ときに困難な場合があるが、病期分類、治療、および予後に大きな違いがあるため重要である。[ 3 ]胃腺がんはさらに腸型およびびまん型に分類できる。[ 4 ]腸型の病変は潰瘍性であることが多く、びまん型よりもしばしば胃幽門部に発生する。びまん型の病変は腸型より予後不良である。腸型は、胃がん発生率の高い地域で多くみられる傾向がある。胃がん発生率が世界的に低下しているのは、主として腸型病変が減少しているためである。[ 5 ]
危険因子
米国の胃がん発生率は1930年以降1/4に低下し、100,000人当たり約7例となっている。[ 6 ]発生率がこのように著しく低下した理由は十分には解明されていないが、食品保存法の改善または塩分摂取量低下などの食事の変化に関係していると考えられている。米国人の一部集団はリスクが高く、その中には、萎縮性胃炎または悪性貧血の高齢患者、胃部分切除術を受けた患者、散発性腺腫[ 7 ]、家族性腺腫性ポリポーシス[ 8 ]、または遺伝性の非ポリポーシス結腸がん[ 9 ]の患者、および胃がんの発生率が高い国からの移民集団[ 10 ][ 11 ]がある。
胃がんの危険因子には、慢性萎縮性胃炎や腸上皮化生の前駆病変の存在や、悪性貧血、胃腺腫性ポリープが挙げられる。遺伝因子および環境因子には、胃がんの家族歴;野菜果物の低摂取;塩漬け食品、燻製品または保存不良の食品の摂取;および喫煙がある。[ 12 ][ 13 ] 胃のヘリコバクターピロリ菌(Helicobacter pylori)感染が、胃本体および胃前庭部のがん、ならびに胃リンパ腫のイニシエーションおよびプロモーションの両方に強く相関するという一貫した証拠が得られている。[ 14 ][ 15 ][ 16 ]International Agency for Research on Cancer(IARC)は、H. pylori感染を非噴門部胃がんおよび低悪性度B細胞粘膜関連リンパ組織胃リンパ腫の原因(すなわち、グループ1のヒト発がん物質)として分類している。[ 17 ][ 18 ]十二指腸潰瘍の患者は、一般集団より胃がんリスクが低い。[ 19 ]
スクリーニングに関連する有益性が不十分な証拠
いくつかのスクリーニング法が、バリウムがゆX線間接撮影検査、胃の内視鏡検査、および血清ペプシノーゲン検査を含めて、胃がんを早期発見するスクリーニング手法として提案されている。胃がん死亡率に対するスクリーニングの効果を評価したランダム化試験はまだ報告されていない。[ 13 ][ 20 ]きわめてリスクが高い地域でも、スクリーニング検査の陽性適中率(PPV)が非常に低い可能性がある。日本の和歌山市に住む40~60歳の男性17,647人を対象にしたスクリーニングプログラムで、血清ペプシノーゲンとデジタルX線撮影によるバリウムがゆを併用したPPVは7年間で0.85%であった。[ 21 ]陽性の判定は血清ペプシノーゲンで19.5%およびX線撮影で22.5%であり、がん発見率は0.28%であった。7年間で、年齢を一致させた周辺集団と比べて胃がん死亡率に減少はみられなかった。
バリウムがゆ胃X線間接撮影
日本では1960年代から胃がんを対象にバリウムがゆX線間接撮影を用いた集団ベースの全国的なスクリーニングプログラムが実施されている。参加率は、わずか10~20%の範囲にとどまっている。[ 13 ][ 21 ]日本では胃がんによる死亡率の減少が同時に認められているものの、多くの先進国でもスクリーニングプログラムが実施されていないにもかかわらず死亡率の減少が続いている。日本のケースコントロール研究では、スクリーニングを受けた集団の胃がん死亡率に減少がみられるが、プロスペクティブ研究では、矛盾した結果が得られている。[ 13 ][ 20 ]
コスタリカにおいて、地域ベースのX線間接撮影によるパイロット研究が日本の全国的なプログラムで使用されたものと同様な方法を用いて実施された。[ 22 ]集団登録から抽出した人に2回のスクリーニングへの参加を勧める郵便物が送付され、適格なスクリーニング対象者として計6,200人(計画では12,000人)が評価された。スクリーニング後2~7年での対象者の胃がん死亡率がスクリーニングを勧められなかった4つの対照群と比較され、相対リスクは約0.5であった(P値は報告されていない)。しかしながら、この研究では、選択バイアスなどの強いバイアスが起こりやすく、過去に胃がんと診断された人の除外基準がスクリーニングを受けた集団に有利になったと考えられる。さらに、地域の対照者とは異なり、スクリーニングプログラムで胃がんと診断された患者は、単一の紹介施設で治療を受けた。X線間接撮影で疑わしい例のPPVは3%;2回のスクリーニングで、特異度は67%および80%;陽性率は34%および20%であった。この結果から著者らは、ルーチンのスクリーニングにより胃がん死亡率の減少が期待できるかなり大きな証拠が得られたと考えているものの、この国ではX線間接撮影によるスクリーニングの費用があまりにも高すぎると考えられると結論している。
あるスクリーニング研究が、1980年にベネズエラで開始され、X線間接撮影法が用いられた。[ 23 ]このプログラムによる胃がん死亡率の低減効果がケースコントロール研究の形で評価されたが、胃がん死亡率の減少は認められなかった。
胃の内視鏡検査
内視鏡検査は、胃がんの検出でX線間接撮影より高感度であると考えられる。[ 24 ]
アジアにおける内視鏡を用いた胃がんのスクリーニング研究に関するメタアナリシスでは、10件の関連する研究が確認されたが、いずれも非ランダム化試験であった。[ 25 ]これらの研究は、1989年から2014年に韓国、中国、および日本で実施された。10件の研究のうち、6件の研究でスクリーニングを受けたことのない集団が比較群とされ、1件の研究ではX線スクリーニング群が比較群とされ、3件の研究では集団の死亡率に基づいて予想された死亡数が比較群とされた。一部の研究では、全国的なスクリーニングプログラムの一環として内視鏡スクリーニングが実施された。内視鏡スクリーニングに関連する胃がん死亡率のメタアナリシスで併合されたリスク比(RR)の推定値は0.60(95%信頼区間[CI]、0.49-0.73)であり、1件の研究を除いてすべての研究で0.72以下の個別のRRが示された。研究間で有意なばらつき(P = 0.001)がみられたが、これは1件の研究で1を超えるRR(1.01)が示されたためである;この研究を除くと、有意なばらつきはなくなった(P = 0.14)。4件のネステッドケースコントロール研究および6件のコホート研究を併合した推定値は、それぞれ0.60(95%CI、0.47-0.76)および0.57(95%CI、0.39-0.83)であった。スクリーニングを受けたことのない集団が比較群とされた6件の研究を併合した推定値は0.58(95%CI、0.48-0.70)であった。
血清ペプシノーゲン
血清ペプシノーゲンによる胃がん死亡率に対するスクリーニング効果を評価した研究は実施されておらず、スクリーニング検査としての使用には限界があることは重要である。血清ペプシノーゲン濃度が低いと、萎縮性胃炎であることが分かるため、びまん型ではなく腸型胃がんと推定される前駆細胞の検出に適用可能である。[ 21 ]さらに、異常を示す標準のカットオフ値は得られていない。[ 13 ][ 26 ]最後に、H. pyloriの除去および消化不良管理のためのプロトンポンプ阻害薬の使用により、ペプシノーゲン濃度が変化するため、これらの介入が広範に使用されている状況では、検査結果の解釈が困難になる。[ 13 ][ 21 ]
日本において、内視鏡検査によるスクリーニング(13の胃がんが検出された)を受けた被検者5,113人の血清ペプシノーゲンIおよびIIの測定値(PGIおよびPGII)では、胃がんリスクを同定するためのカットオフ値としてPGIで70ng/mL未満、およびPGI/PGII比で3未満を使用した。この併用により、84.6%の感度、73.5%の特異度、0.81%のPPV、および99.6%の陰性適中率が得られた。[ 27 ]
スクリーニングに関連する有害性の証拠
ルーチンの胃がんスクリーニングの有害性については、定量化または報告はほとんど行われていないが、日本などのきわめてリスクが高い地域でのスクリーニング経験から主に得られている。[ 20 ]最も高頻度にみられる有害性は偽陽性の判定が得られることである。[ 21 ]低線量の放射線曝露(X線間接撮影で約0.6mSv)により、発がんについて定量的には乏しいが理論的なリスクがもたらされる。その他のまれなスクリーニングの合併症として、前投薬(内視鏡検査およびときにX線間接撮影で使用)の有害作用、および内視鏡による出血または穿孔が考えられる。[ 20 ]いずれのスクリーニング検査でも同じように、過剰診断とそれに付随する過剰治療の可能性がある。穿孔および出血などの有害性は、スクリーニング施設の経験によって異なる可能性があるため、米国などの胃がんのリスクが低い集団では、日本における大規模スクリーニングプログラムより高くなりうる。
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- 本要約の変更点(03/18/2021)
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PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。
証拠の記述
新規症例数および死亡数の推定値に関する統計が2021年度用に更新された(引用、参考文献1としてAmerican Cancer Society)。
本要約はPDQ Screening and Prevention Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI’s Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。
- 本PDQ要約について
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本要約の目的
医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、胃がんのスクリーニングについて包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。
査読者および更新情報
本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Screening and Prevention Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。
委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:
要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。
本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。
証拠レベル
本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Screening and Prevention Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。
本要約の使用許可
PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI’s PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。
本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:
PDQ® Screening and Prevention Editorial Board.PDQ Stomach (Gastric) Cancer Screening.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/stomach/hp/stomach-screening-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389174]
本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。
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これらの要約内の情報は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。
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