医療専門家向け 子宮肉腫の治療(PDQ®)

ご利用について

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、子宮肉腫の治療について包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

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子宮肉腫に関する一般情報

子宮肉腫は婦人科悪性腫瘍の1%に満たない疾患であり、子宮悪性腫瘍では全体の2%~5%を占める。[ 1 ]主に、3種類の組織から以下の腫瘍が発生する:

  1. がん肉腫は、子宮内膜内もしくはミュラー管起源の他の臓器から発生し、子宮肉腫全体の40%~50%を占める。
  2. 平滑筋肉腫は、子宮筋層の筋肉組織から発生し、50歳に発生率のピークをもち、子宮肉腫全体の30%を占める。
  3. 子宮間質に発生する肉腫は、発生率のピークが低悪性度のものでは閉経前に、高悪性度のものでは閉経後にあり、これらを併せると子宮肉腫全体の15%を占める。

これら3種類の腫瘍が子宮肉腫に分類されることがしばしばあるが;現在では、これらの種類のそれぞれについて別個の臨床試験による研究が行われている。

がん肉腫(世界保健機関[WHO]が用いている名称)は中胚葉性混合腫瘍やミュラー管混合腫瘍とも呼ばれる。以下の問題に関して議論がなされている:

がん肉腫の間質部分は、そこに同所性成分(子宮由来と考えられる悪性の間葉組織など)が含まれるか異所性成分(横紋筋、軟骨、骨など子宮由来ではないもの)が含まれるかで、さらに詳しく特徴づけられる。がん肉腫は閉経後の発生が多いなどの疫学的特徴で子宮内膜がんと類似しており;がん肉腫の治療法は子宮内膜腺がんに対する集学的アプローチにますます近いものとなってきている。

他のまれな型の子宮肉腫もまた、WHO分類では子宮の間葉性混合腫瘍とされている。これらには以下のものがある:[ 2 ][ 3 ]

(詳しい情報については、小児横紋筋肉腫に関するPDQ要約を参照のこと。)

危険因子

これらの悪性腫瘍の病因因子としては、骨盤への放射線療法の既往が唯一10%~25%で証明されるが、これは5~25年前に始まった良性の子宮出血に対してしばしば実施されたものである。子宮肉腫の発生率増加と乳がん治療におけるタモキシフェン投与との間に関連性が示されている。これに続いて、乳がん予防のためにタモキシフェン投与を受けた乳がんリスク女性でも増加が認められている-これは子宮に対するタモキシフェンのエストロゲン作用の結果と考えられる。このような発生率の増加があることから、タモキシフェン投与を受けている患者には内診によるフォローアップを行うべきであり、不正子宮出血があった場合には、どんな些細なものであっても子宮内膜生検を行うべきである。[ 4 ][ 5 ][ 6 ]

予後

子宮肉腫患者の予後は、主として診断時における病変の進展度に依存する。[ 7 ]がん肉腫の女性の場合、初回手術時点での転移を予測する有意な因子として、以下が挙げられる:[ 7 ]

上述の因子に以下の因子を加えたものは、無増悪期間との相関が認められる:[ 7 ]

術中探索時の転移の有無とは全く関係しない因子は、以下の通りである:

1件の研究では、高分化型の肉腫成分またはがん肉腫を有する患者の無増悪期間が、同所性および異所性のいずれの場合も中分化型ないし低分化型肉腫の患者のそれよりも有意に長くなっていた。再発率は、同所性腫瘍で44%、異所性腫瘍で63%であった。異所性肉腫の種類が無増悪期間に影響を及ぼすことはなかった。

平滑筋肉腫の女性の場合、腫瘍の大きさが最も重要な予後因子であるという考えもあり;腫瘍最大径が5.0cmを超える患者では予後は不良となる。[ 8 ]しかしながら、Gynecologic Oncology Groupの研究では、無増悪期間と有意な関係性を示した因子は分裂指数のみであった。[ 7 ]平滑筋肉腫は、他の既知の予後因子についてマッチさせた場合、がん肉腫よりも侵攻性が高くなるようである。[ 9 ]5年生存率は、子宮体部に限局するI期病変の患者で約50%であるのに対し、その他の病期では0%~20%である。

悪性腫瘍が子宮内に限局していれば、手術のみで治癒が望める。骨盤放射線療法の効果は未だ確認されていない。現在行われている臨床試験は主に、進行患者を対象とした化学療法の第II相試験である。あるランダム化試験で、I期またはII期患者に対し完全摘除後に補助化学療法が行われたが、その有効性は確認されなかった。[ 10 ]しかし他の非ランダム化試験では、放射線療法を伴うまたは伴わない補助化学療法によって生存率の改善が得られたことが報告されている。[ 11 ][ 12 ][ 13 ]

参考文献
  1. Forney JP, Buschbaum HJ: Classifying, staging, and treating uterine sarcomas. Contemp Ob Gyn 18(3):47, 50, 55-56, 61-62, 64, 69, 1981.[PUBMED Abstract]
  2. Gershenson D, McGuire W, Gore Martin, et al.: Gynecologic Cancer: Controversies in Management. 3rd ed. New York, NY: Churchill Livingstone, 2004.[PUBMED Abstract]
  3. Tavassoéli F, Devilee P, et al.: Pathology and Genetics of Tumours of the Breast and Female Genital Organs. Lyon, France: International Agency for Research on Cancer, 2004.[PUBMED Abstract]
  4. Bergman L, Beelen ML, Gallee MP, et al.: Risk and prognosis of endometrial cancer after tamoxifen for breast cancer. Comprehensive Cancer Centres' ALERT Group. Assessment of Liver and Endometrial cancer Risk following Tamoxifen. Lancet 356 (9233): 881-7, 2000.[PUBMED Abstract]
  5. Cohen I: Endometrial pathologies associated with postmenopausal tamoxifen treatment. Gynecol Oncol 94 (2): 256-66, 2004.[PUBMED Abstract]
  6. Wickerham DL, Fisher B, Wolmark N, et al.: Association of tamoxifen and uterine sarcoma. J Clin Oncol 20 (11): 2758-60, 2002.[PUBMED Abstract]
  7. Major FJ, Blessing JA, Silverberg SG, et al.: Prognostic factors in early-stage uterine sarcoma. A Gynecologic Oncology Group study. Cancer 71 (4 Suppl): 1702-9, 1993.[PUBMED Abstract]
  8. Evans HL, Chawla SP, Simpson C, et al.: Smooth muscle neoplasms of the uterus other than ordinary leiomyoma. A study of 46 cases, with emphasis on diagnostic criteria and prognostic factors. Cancer 62 (10): 2239-47, 1988.[PUBMED Abstract]
  9. Oláh KS, Dunn JA, Gee H: Leiomyosarcomas have a poorer prognosis than mixed mesodermal tumours when adjusting for known prognostic factors: the result of a retrospective study of 423 cases of uterine sarcoma. Br J Obstet Gynaecol 99 (7): 590-4, 1992.[PUBMED Abstract]
  10. Omura GA, Blessing JA, Major F, et al.: A randomized clinical trial of adjuvant adriamycin in uterine sarcomas: a Gynecologic Oncology Group Study. J Clin Oncol 3 (9): 1240-5, 1985.[PUBMED Abstract]
  11. Piver MS, Lele SB, Marchetti DL, et al.: Effect of adjuvant chemotherapy on time to recurrence and survival of stage I uterine sarcomas. J Surg Oncol 38 (4): 233-9, 1988.[PUBMED Abstract]
  12. van Nagell JR, Hanson MB, Donaldson ES, et al.: Adjuvant vincristine, dactinomycin, and cyclophosphamide therapy in stage I uterine sarcomas. A pilot study. Cancer 57 (8): 1451-4, 1986.[PUBMED Abstract]
  13. Peters WA, Rivkin SE, Smith MR, et al.: Cisplatin and adriamycin combination chemotherapy for uterine stromal sarcomas and mixed mesodermal tumors. Gynecol Oncol 34 (3): 323-7, 1989.[PUBMED Abstract]
子宮肉腫の細胞分類

子宮肉腫で最も多くみられる組織型には以下のものがある:

国際婦人科病理学会(International Society of Gynecologic Pathologists)および世界保健機関の子宮腫瘍分類では、がん肉腫という用語は、悪性の異所性成分の有無にかかわらず、光学顕微鏡下で上皮および間質の両方に悪性成分が認められるすべての原発性子宮腫瘍に対して用いられている。[ 1 ]

参考文献
  1. Silverberg SG, Major FJ, Blessing JA, et al.: Carcinosarcoma (malignant mixed mesodermal tumor) of the uterus. A Gynecologic Oncology Group pathologic study of 203 cases. Int J Gynecol Pathol 9 (1): 1-19, 1990.[PUBMED Abstract]
子宮肉腫の病期情報

定義:FIGO

国際産婦人科連合(FIGO)および米国がん合同委員会(American Joint Committee on Cancer:AJCC)では子宮体がんを定義するための病期分類(子宮肉腫に適用される)を指定している:FIGO分類システムが最も一般的に使用されている。[ 1 ][ 2 ]

子宮肉腫には、平滑筋肉腫、子宮内膜間質肉腫、および腺肉腫が含まれる。

表1.子宮肉腫a
病期 記述
a出典:FIGO Committee on Gynecologic Oncology.[ 1 ]
bG1、G2、またはG3(G = 悪性度)のいずれか。
c頸管腺上皮のみを侵しているものは、I期とみなすべきであり、もはやII期とは考えられない。
d細胞診陽性は、病期を変更せず別に報告する必要がある。
Ib 子宮体部に限局した腫瘍。
IAb 子宮筋層への浸潤が全く認められないか50%未満。
IBb 子宮筋層への浸潤が50%以上。
IIb 腫瘍が子宮頸部間質へ浸潤しているが、子宮を越えて進展はしていない。c
IIIb 腫瘍の局所および/または領域進展が認められる。
IIIAb 腫瘍が子宮漿膜および/または付属器に浸潤している。d
IIIBb 膣および/または子宮傍組織浸潤が認められる。d
IIICb 骨盤リンパ節および/または傍大動脈リンパ節に転移が認められる。d
IIIC1b 骨盤リンパ節転移陽性。
IIIC2b 骨盤リンパ節転移陽性を伴うまたは伴わない傍大動脈リンパ節転移陽性。
IVb 腫瘍が膀胱および/または腸粘膜に浸潤している、および/または遠隔転移を来している。
IVAb 膀胱および/または腸粘膜への腫瘍浸潤。
IVBb 腹腔内転移および/または鼠径リンパ節転移など、遠隔転移が認められる。
参考文献
  1. Pecorelli S: Revised FIGO staging for carcinoma of the vulva, cervix, and endometrium. Int J Gynaecol Obstet 105 (2): 103-4, 2009.[PUBMED Abstract]
  2. Corpus uteri – carcinoma and carcinosarcoma. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 661-69.[PUBMED Abstract]
治療法選択肢の概要

子宮肉腫では、外科手術がしばしば主要な診断方法となり、すべての患者で外科手術が初回治療となる。診断がついている場合には、その病期を参考にして手術範囲が決定される。子宮悪性腫瘍が疑われる場合には、子宮摘出術が実施されるのが通常であるが、若年患者においてがんの種類から考えて子宮温存が安全であると考えられるまれな場合にはその限りではない(例、妊孕性の維持を希望する女性における完全に限局した低悪性度の平滑筋肉腫)。術前に子宮肉腫と診断され医学的に適切である患者は、腹式子宮摘出術、両側付属器摘出術、ならびに骨盤および傍大動脈リンパ節の選択的郭清の対象と考えられる。骨盤腔および腹腔の洗浄細胞診を実施する。横隔膜、大網、上腹部の検査を徹底的に実施する。

あるプロスペクティブ研究では、補助化学療法または補助放射線療法が子宮肉腫患者に有益であるという確実な証拠は得られていない。[ 1 ]Gynecologic Oncology Group(GOG)の1件の研究では、ドキソルビシンによる術後補助療法は切除術を受けたI期またはII期の子宮肉腫患者において生存率の変化をもたらさなかった;しかしながら、この研究には放射線療法を受けた患者、およびドキソルビシンへの反応がさまざまな3種類の子宮肉腫が含まれていたため、これらの結果の解釈は困難である。[ 1 ][証拠レベル:1iiA]しかしながら、病変が限局する場合でも再発リスクは高いため、補助化学療法または補助放射線療法の実施を考慮する医師が多い。[ 2 ]放射線療法 vs 補助化学療法について扱った研究(GOG-0150[NCT00002546])の報告が待たれている。[ 3 ]

参考文献
  1. Omura GA, Blessing JA, Major F, et al.: A randomized clinical trial of adjuvant adriamycin in uterine sarcomas: a Gynecologic Oncology Group Study. J Clin Oncol 3 (9): 1240-5, 1985.[PUBMED Abstract]
  2. Kohorn EI, Schwartz PE, Chambers JT, et al.: Adjuvant therapy in mixed mullerian tumors of the uterus. Gynecol Oncol 23 (2): 212-21, 1986.[PUBMED Abstract]
  3. Wolfson AH, Brady MF, Mannel RS, et al.: A Gynecologic Oncology Group randomized trial of whole abdominal irradiation (WAI) vs cisplatin-ifosfamide+mesna (CIM) in optimally debulked stage I-IV carcinosarcoma (CS) of the uterus. [Abstract] J Clin Oncol 24 (Suppl 18): A-5001, 256s, 2006.[PUBMED Abstract]
I期の子宮肉腫

標準治療法の選択肢:

  1. 外科手術(腹式子宮全摘出術、両側付属器摘出術、骨盤および傍大動脈リンパ節の選択的郭清)。
  2. 外科手術 + 骨盤放射線療法。
  3. 外科手術 + 補助化学療法。
  4. 例えば、EORTC-55874試験でみられるように、外科手術 + 補助放射線療法。

I期およびII期のがん肉腫患者を対象にしたGynecologic Oncology Groupの非ランダム化研究では、骨盤放射線療法を受けた患者で照射部位での再発が有意に少なかったが、生存率に変化はみられなかった。[ 1 ]ある大規模非ランダム化研究では、術後に外照射と腔内照射が実施されたミュラー管混合腫瘍の患者において、生存率の改善と局所再発率の低下が実証されている。[ 2 ]主にがん肉腫患者を対象としたある非ランダム化研究では、シスプラチンとドキソルビシンによる補助療法の有益性が示されているようである。[ 3 ]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。

参考文献
  1. Hornback NB, Omura G, Major FJ: Observations on the use of adjuvant radiation therapy in patients with stage I and II uterine sarcoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys 12 (12): 2127-30, 1986.[PUBMED Abstract]
  2. Larson B, Silfverswärd C, Nilsson B, et al.: Mixed müllerian tumours of the uterus--prognostic factors: a clinical and histopathologic study of 147 cases. Radiother Oncol 17 (2): 123-32, 1990.[PUBMED Abstract]
  3. Peters WA, Rivkin SE, Smith MR, et al.: Cisplatin and adriamycin combination chemotherapy for uterine stromal sarcomas and mixed mesodermal tumors. Gynecol Oncol 34 (3): 323-7, 1989.[PUBMED Abstract]
II期の子宮肉腫

標準治療法の選択肢:

  1. 外科手術(腹式子宮全摘出術、両側付属器摘出術、骨盤および傍大動脈リンパ節の選択的郭清)。
  2. 外科手術 + 骨盤放射線療法。
  3. 外科手術 + 補助化学療法。
  4. 外科手術 + 補助放射線療法(EORTC-55874)。

I期およびII期のがん肉腫患者を対象にしたGynecologic Oncology Groupの非ランダム化研究では、骨盤放射線療法を受けた患者で照射部位での再発が有意に少なかったが、生存率に変化はみられなかった。[ 1 ]主にがん肉腫患者を対象としたある非ランダム化研究では、シスプラチンとドキソルビシンによる補助療法の有益性が示されているようである。[ 2 ]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。

参考文献
  1. Hornback NB, Omura G, Major FJ: Observations on the use of adjuvant radiation therapy in patients with stage I and II uterine sarcoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys 12 (12): 2127-30, 1986.[PUBMED Abstract]
  2. Peters WA, Rivkin SE, Smith MR, et al.: Cisplatin and adriamycin combination chemotherapy for uterine stromal sarcomas and mixed mesodermal tumors. Gynecol Oncol 34 (3): 323-7, 1989.[PUBMED Abstract]
III期の子宮肉腫

標準治療法の選択肢:

臨床評価段階にある治療法の選択肢:

  1. 外科手術 + 骨盤放射線療法。
  2. 外科手術 + 補助化学療法。

がん肉腫(世界保健機関が用いている名称)は中胚葉性混合腫瘍やミュラー管混合腫瘍とも呼ばれる。以下の問題に関して議論がなされている:

がん肉腫の間質部分は、そこに同所性成分(子宮由来と考えられる悪性の間葉組織など)が含まれるか異所性成分(横紋筋、軟骨、骨など子宮由来ではないもの)が含まれるかで、さらに詳しく特徴づけられる。がん肉腫は閉経後の発生が多いなどの疫学的特徴で子宮内膜がんと類似しており;がん肉腫の治療法は子宮内膜腺がんに対する集学的アプローチにますます近いものとなってきている。

子宮肉腫を発症した患者の治療は、例えば、GOG-87B試験など、Gynecologic Oncology Groupによる一連の第II相研究の下で行われている。[ 1 ][ 2 ]これらの化学療法研究により、シスプラチン、ドキソルビシン、およびイホスファミドについて、ある程度の抗腫瘍活性が証明されている。これらの研究からは反応性の差異も証明され、このことから、がん肉腫および平滑筋肉腫の患者に対して個別の試験が実施されるようになった。その成果の一例として、化学療法歴のない患者におけるイホスファミドの奏効率は、がん肉腫の患者では32.2%で[ 3 ]、平滑筋肉腫の患者では分反奏効率で17.2%である[ 2 ]との報告がなされている。

測定可能な進行または再発がん肉腫の患者に対する一次治療としてイホスファミド投与をシスプラチン併用下と非併用下との間で比較した、例えば、GOG-108試験にみられるランダム化比較では、併用群では奏効率が高く(54% vs 34%)、無増悪生存期間(PES)が長い(6ヵ月 vs 4ヵ月)ことが実証されたが、生存期間については有意な改善は認められなかった(9ヵ月 vs 8ヵ月)。[ 4 ][証拠レベル:1iiA]GOG-0161[NCT00003128]フォローアップ研究では、3日間のイホスファミドレジメンが(先行研究で用いられた、より毒性の強い5日間のレジメンの代わりに)対照群とパクリタキセル併用群(4日目にフィルグラスチムを開始)に対して用いられた。[ 5 ]併用療法は奏効率(45% vs 29%)、PFS(8.4ヵ月 vs 5.8ヵ月)、および全生存期間(13.5ヵ月 vs 8.4ヵ月)で単独療法よりも優れた結果を示した。死亡のハザード比は0.69(95%信頼区間、0.49–0.97)で、併用群にとって良好な結果であった。[ 5 ][証拠レベル:1iiA]この研究では、179人の評価可能な患者のうち、52%が再発患者で、18%がIII期の患者、30%がIV期の患者であった。また、病変部位と放射線療法の施行歴に偏りがみられ、30人の患者が病態上の問題から除外された。

外科手術への補助療法としての化学療法の役割は現時点では確立されていない。

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。

参考文献
  1. Thigpen JT, Blessing JA, Beecham J, et al.: Phase II trial of cisplatin as first-line chemotherapy in patients with advanced or recurrent uterine sarcomas: a Gynecologic Oncology Group study. J Clin Oncol 9 (11): 1962-6, 1991.[PUBMED Abstract]
  2. Sutton GP, Blessing JA, Barrett RJ, et al.: Phase II trial of ifosfamide and mesna in leiomyosarcoma of the uterus: a Gynecologic Oncology Group study. Am J Obstet Gynecol 166 (2): 556-9, 1992.[PUBMED Abstract]
  3. Sutton GP, Blessing JA, Rosenshein N, et al.: Phase II trial of ifosfamide and mesna in mixed mesodermal tumors of the uterus (a Gynecologic Oncology Group study). Am J Obstet Gynecol 161 (2): 309-12, 1989.[PUBMED Abstract]
  4. Sutton G, Brunetto VL, Kilgore L, et al.: A phase III trial of ifosfamide with or without cisplatin in carcinosarcoma of the uterus: A Gynecologic Oncology Group Study. Gynecol Oncol 79 (2): 147-53, 2000.[PUBMED Abstract]
  5. Homesley HD, Filiaci V, Markman M, et al.: Phase III trial of ifosfamide with or without paclitaxel in advanced uterine carcinosarcoma: a Gynecologic Oncology Group Study. J Clin Oncol 25 (5): 526-31, 2007.[PUBMED Abstract]
IV期の子宮肉腫

現時点では、IV期の子宮肉腫患者に標準とされる治療法は存在しない。こうした患者は現在進行中の臨床試験に組み込まれるべきである。

がん肉腫(世界保健機関が用いている名称)は中胚葉性混合腫瘍やミュラー管混合腫瘍とも呼ばれる。以下の問題に関して議論がなされている:

がん肉腫の間質部分は、そこに同所性成分(子宮由来と考えられる悪性の間葉組織など)が含まれるか異所性成分(横紋筋、軟骨、骨など子宮由来ではないもの)が含まれるかで、さらに詳しく特徴づけられる。がん肉腫は閉経後の発生が多いなどの疫学的特徴で子宮内膜がんと類似しており;がん肉腫の治療法は子宮内膜腺がんに対する集学的アプローチにますます近いものとなってきている。

子宮肉腫を発症した患者の治療は、例えば、GOG-87B試験など、Gynecologic Oncology Groupによる一連の第II相研究の下で行われている。[ 1 ]これらの化学療法研究により、シスプラチン、ドキソルビシン、およびイホスファミドについて、ある程度の抗腫瘍活性が証明されている。これらの研究からは反応性の差異も証明され、このことから、がん肉腫および平滑筋肉腫の患者に対して個別の試験が実施されるようになった。その成果の一例として、化学療法歴のない患者におけるイホスファミドの奏効率は、がん肉腫の患者では32.2%[ 2 ]、子宮内膜間質細胞肉腫の患者では33%[ 3 ]、平滑筋肉腫の患者では分反奏効率で17.2%[ 4 ]との報告がなされている。進行期病変には、ドキソルビシンにダカルバジンかシクロホスファミドを併用しても、ドキソルビシン単独の場合と同程度の効果が得られるのみである。[ 5 ][ 6 ]シスプラチンは、がん肉腫患者に対して一次治療薬としての活性があり、また二次治療薬としても最低限の活性を有するが、平滑筋肉腫の患者に対しては一次治療薬としても二次治療薬としても活用できない。[ 1 ][ 7 ]

測定可能な進行または再発がん肉腫の患者に対する一次治療としてイホスファミド投与をシスプラチン併用下と非併用下との間で比較した、例えば、GOG-108試験にみられるランダム化比較では、併用群では奏効率が高く(54% vs 34%)、無増悪生存期間(PES)が長い(6ヵ月 vs 4ヵ月)ことが実証されたが、生存期間については有意な改善は認められなかった(9ヵ月 vs 8ヵ月)。[ 8 ][証拠レベル:1iiA]GOG-0161[NCT00003128]フォローアップ研究では、3日間のイホスファミドレジメンが(先行研究で用いられた、より毒性の強い5日間のレジメンの代わりに)対照群とパクリタキセル併用群(4日目にフィルグラスチムを開始)に対して用いられた。[ 9 ]併用療法は奏効率(45% vs 29%)、PFS(8.4ヵ月 vs 5.8ヵ月)、および全生存期間(13.5ヵ月 vs 8.4ヵ月)で単独療法よりも優れた結果を示した。死亡のハザード比は0.69(95%信頼区間、0.49–0.97)で、併用群にとって良好な結果であった。[ 9 ][証拠レベル:1iiA]この研究では、179人の評価可能な患者のうち、52%が再発患者で、18%がIII期の患者、30%がIV期の患者であった。また、病変部位と放射線療法の施行歴に偏りがみられ、30人の患者が病態上の問題から除外された。

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。

参考文献
  1. Thigpen JT, Blessing JA, Beecham J, et al.: Phase II trial of cisplatin as first-line chemotherapy in patients with advanced or recurrent uterine sarcomas: a Gynecologic Oncology Group study. J Clin Oncol 9 (11): 1962-6, 1991.[PUBMED Abstract]
  2. Sutton GP, Blessing JA, Rosenshein N, et al.: Phase II trial of ifosfamide and mesna in mixed mesodermal tumors of the uterus (a Gynecologic Oncology Group study). Am J Obstet Gynecol 161 (2): 309-12, 1989.[PUBMED Abstract]
  3. Sutton G, Blessing JA, Park R, et al.: Ifosfamide treatment of recurrent or metastatic endometrial stromal sarcomas previously unexposed to chemotherapy: a study of the Gynecologic Oncology Group. Obstet Gynecol 87 (5 Pt 1): 747-50, 1996.[PUBMED Abstract]
  4. Sutton GP, Blessing JA, Barrett RJ, et al.: Phase II trial of ifosfamide and mesna in leiomyosarcoma of the uterus: a Gynecologic Oncology Group study. Am J Obstet Gynecol 166 (2): 556-9, 1992.[PUBMED Abstract]
  5. Omura GA, Major FJ, Blessing JA, et al.: A randomized study of adriamycin with and without dimethyl triazenoimidazole carboxamide in advanced uterine sarcomas. Cancer 52 (4): 626-32, 1983.[PUBMED Abstract]
  6. Muss HB, Bundy B, DiSaia PJ, et al.: Treatment of recurrent or advanced uterine sarcoma. A randomized trial of doxorubicin versus doxorubicin and cyclophosphamide (a phase III trial of the Gynecologic Oncology Group). Cancer 55 (8): 1648-53, 1985.[PUBMED Abstract]
  7. Thigpen JT, Blessing JA, Wilbanks GD: Cisplatin as second-line chemotherapy in the treatment of advanced or recurrent leiomyosarcoma of the uterus. A phase II trial of the Gynecologic Oncology Group. Am J Clin Oncol 9 (1): 18-20, 1986.[PUBMED Abstract]
  8. Sutton G, Brunetto VL, Kilgore L, et al.: A phase III trial of ifosfamide with or without cisplatin in carcinosarcoma of the uterus: A Gynecologic Oncology Group Study. Gynecol Oncol 79 (2): 147-53, 2000.[PUBMED Abstract]
  9. Homesley HD, Filiaci V, Markman M, et al.: Phase III trial of ifosfamide with or without paclitaxel in advanced uterine carcinosarcoma: a Gynecologic Oncology Group Study. J Clin Oncol 25 (5): 526-31, 2007.[PUBMED Abstract]
再発子宮肉腫

現時点では、再発子宮肉腫の患者に標準とされる治療法は存在しない。こうした患者は現在進行中の臨床試験に組み込まれるべきである。

子宮肉腫を発症した患者の治療は、例えば、GOG-87B試験など、Gynecologic Oncology Groupによる一連の第II相研究の下で行われている。これらの化学療法研究により、シスプラチン、ドキソルビシン、およびイホスファミドについて、ある程度の抗腫瘍活性が証明されている。これらの研究からは反応性の差異も証明され、このことから、がん肉腫および平滑筋肉腫の患者に対して個別の試験が実施されるようになった。その成果の一例として、化学療法歴のない患者におけるイホスファミドの奏効率は、がん肉腫の患者では32.2%[ 1 ]、子宮内膜間質細胞肉腫の患者では33%[ 2 ]、平滑筋肉腫の患者では分反奏効率で17.2%[ 3 ]との報告がなされている。再発子宮肉腫には、ドキソルビシンにダカルバジンかシクロホスファミドを併用しても、ドキソルビシン単独の場合と同程度の効果が得られるのみである。[ 4 ][ 5 ]シスプラチンは、がん肉腫患者に対して一次治療薬としての活性があり、また二次治療薬としても最低限の活性を有するが、平滑筋肉腫の患者に対しては一次治療薬としても二次治療薬としても活用できない。[ 6 ][ 7 ]ゲムシタビンとドセタキセルのレジメンは、切除不能の平滑筋肉腫を有する患者において53%の奏効率が認められ、現在もさらなる研究が進行中である。[ 8 ]

測定可能な進行または再発がん肉腫の患者に対する一次治療としてイホスファミド投与をシスプラチン併用下と非併用下との間で比較した、例えば、GOG-108試験にみられるランダム化比較では、併用群では奏効率が高く(54% vs 34%)、無増悪生存期間(PES)が長い(6ヵ月 vs 4ヵ月)ことが実証されたが、生存期間については有意な改善は認められなかった(9ヵ月 vs 8ヵ月)。[ 9 ][証拠レベル:1iiA]GOG-0161[NCT00003128]フォローアップ研究では、3日間のイホスファミドレジメンが(先行研究で用いられた、より毒性の強い5日間のレジメンの代わりに)対照群とパクリタキセル併用群(4日目にフィルグラスチムを開始)に対して用いられた。[ 10 ]併用療法は奏効率(45% vs 29%)、PFS(8.4ヵ月 vs 5.8ヵ月)、および全生存期間(13.5ヵ月 vs 8.4ヵ月)で単独療法よりも優れた結果を示した。死亡のハザード比は0.69(95%信頼区間、0.49–0.97)で、併用群にとって良好な結果であった。[ 10 ][証拠レベル:1iiA]この研究では、179人の評価可能な患者のうち、52%が再発患者で、18%がIII期の患者、30%がIV期の患者であった。また、病変部位と放射線療法の施行歴に偏りがみられ、30人の患者が病態上の問題から除外された。

コンピュータ断層スキャンにより骨盤内に局所再発が確認されたがん肉腫患者には、放射線療法が症状の緩和に有効となりうる。遠隔転移を伴う再発が認められる患者と第II相試験での一次治療に反応しない患者は、第I相・II相試験の適格者となる。低悪性度間質肉腫の患者には、高用量プロゲステロンによるホルモン療法が幾分有益となりうる。[ 11 ]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。

参考文献
  1. Sutton GP, Blessing JA, Rosenshein N, et al.: Phase II trial of ifosfamide and mesna in mixed mesodermal tumors of the uterus (a Gynecologic Oncology Group study). Am J Obstet Gynecol 161 (2): 309-12, 1989.[PUBMED Abstract]
  2. Sutton G, Blessing JA, Park R, et al.: Ifosfamide treatment of recurrent or metastatic endometrial stromal sarcomas previously unexposed to chemotherapy: a study of the Gynecologic Oncology Group. Obstet Gynecol 87 (5 Pt 1): 747-50, 1996.[PUBMED Abstract]
  3. Sutton GP, Blessing JA, Barrett RJ, et al.: Phase II trial of ifosfamide and mesna in leiomyosarcoma of the uterus: a Gynecologic Oncology Group study. Am J Obstet Gynecol 166 (2): 556-9, 1992.[PUBMED Abstract]
  4. Omura GA, Major FJ, Blessing JA, et al.: A randomized study of adriamycin with and without dimethyl triazenoimidazole carboxamide in advanced uterine sarcomas. Cancer 52 (4): 626-32, 1983.[PUBMED Abstract]
  5. Muss HB, Bundy B, DiSaia PJ, et al.: Treatment of recurrent or advanced uterine sarcoma. A randomized trial of doxorubicin versus doxorubicin and cyclophosphamide (a phase III trial of the Gynecologic Oncology Group). Cancer 55 (8): 1648-53, 1985.[PUBMED Abstract]
  6. Thigpen JT, Blessing JA, Beecham J, et al.: Phase II trial of cisplatin as first-line chemotherapy in patients with advanced or recurrent uterine sarcomas: a Gynecologic Oncology Group study. J Clin Oncol 9 (11): 1962-6, 1991.[PUBMED Abstract]
  7. Thigpen JT, Blessing JA, Wilbanks GD: Cisplatin as second-line chemotherapy in the treatment of advanced or recurrent leiomyosarcoma of the uterus. A phase II trial of the Gynecologic Oncology Group. Am J Clin Oncol 9 (1): 18-20, 1986.[PUBMED Abstract]
  8. Hensley ML, Maki R, Venkatraman E, et al.: Gemcitabine and docetaxel in patients with unresectable leiomyosarcoma: results of a phase II trial. J Clin Oncol 20 (12): 2824-31, 2002.[PUBMED Abstract]
  9. Sutton G, Brunetto VL, Kilgore L, et al.: A phase III trial of ifosfamide with or without cisplatin in carcinosarcoma of the uterus: A Gynecologic Oncology Group Study. Gynecol Oncol 79 (2): 147-53, 2000.[PUBMED Abstract]
  10. Homesley HD, Filiaci V, Markman M, et al.: Phase III trial of ifosfamide with or without paclitaxel in advanced uterine carcinosarcoma: a Gynecologic Oncology Group Study. J Clin Oncol 25 (5): 526-31, 2007.[PUBMED Abstract]
  11. Katz L, Merino MJ, Sakamoto H, et al.: Endometrial stromal sarcoma: a clinicopathologic study of 11 cases with determination of estrogen and progestin receptor levels in three tumors. Gynecol Oncol 26 (1): 87-97, 1987.[PUBMED Abstract]
本要約の変更点(12/19/2019)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

子宮肉腫の病期情報

Updated American Joint Committee on Cancer as 参考文献2として、American Joint Committee on Cancerが更新された。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、子宮肉腫の治療について包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

証拠レベル

本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

本要約の使用許可

PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Uterine Sarcoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/uterine/hp/uterine-sarcoma-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389327]

本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

免責条項

入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

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