患者さん向け 小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療(PDQ®)

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このPDQがん情報要約では、小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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小児頭蓋外胚細胞腫瘍についての一般的な情報

小児頭蓋外胚細胞腫瘍は、脳以外の部位にある胚細胞から発生します。

胚細胞は、胎児の発生過程で形成される細胞です。この種の細胞は、後に精巣精子に、卵巣で卵子に成長します。

本要約は頭蓋外(脳の外)の部位に発生する胚細胞腫瘍について書かれたものです。頭蓋外胚細胞腫瘍は通常、以下の部位に発生します:

頭蓋外胚細胞腫瘍:この図は、頭蓋外胚細胞腫瘍が発生することがある部位として、頭頸部、縦隔(左右の肺の間の領域、青色で表示)、後腹膜(腹部臓器の後方部、赤色で表示)、仙骨、尾骨、精巣(男性の場合)、卵巣(女性の場合)を示している。心臓と腹膜も示されている。

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頭蓋外胚細胞腫瘍は脳以外の部位で発生します。具体的には精巣、卵巣、仙骨(脊椎下部)、尾骨(脊椎の最下部)、縦隔(左右の肺の間の領域)、後腹膜(腹腔の後壁)、頭頸部などです。

頭蓋外胚細胞腫瘍は、青年に最も多くみられ、この年齢層での発生率は男性より女性の方が低いです。

頭蓋内(脳内)の胚細胞腫瘍に関する情報については、小児中枢神経系胚細胞腫瘍の治療に関する要約をご覧ください。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍は、良性の場合もあれば、悪性の場合もあります。

頭蓋外胚細胞腫瘍は、良性(がんではない)の場合もあれば、悪性がん)の場合もあります。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍は、性腺腫瘍と頭蓋外性腺外腫瘍に分類されます。

悪性頭蓋外胚細胞腫瘍は、脳以外の領域に発生する腫瘍です。この腫瘍は性腺腫瘍と性腺外腫瘍に分けられます。

性腺胚細胞腫瘍

性腺胚細胞腫瘍は性腺(精巣や卵巣)に発生します。

性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍

性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍は、脳と性腺(精巣と卵巣)以外の領域に発生します。

ほとんどの性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍は、体の中心線に沿って発生します。以下のような部位に生じます:

幼児(11歳未満)の性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍は通常、出生時または幼児期の早期に発生します。それらの腫瘍の大半は、仙骨または尾骨に生じる良性の奇形腫です。

年長(11歳以上)の小児、青年、若年成人では、性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍の多くが縦隔に発生します。

頭蓋外胚細胞腫瘍には3つの種類があります。

頭蓋外胚細胞腫瘍は、さらに奇形腫、悪性胚細胞腫瘍、混合型胚細胞腫瘍に分類されます:

奇形腫

奇形腫には主に2つの種類があります:

悪性胚細胞腫瘍

悪性胚細胞腫瘍はがんです。悪性胚細胞腫瘍には主に次の2種類があります:

混合型胚細胞腫瘍

混合型胚細胞腫瘍は、少なくとも2種類の悪性胚細胞腫瘍で構成されます。この腫瘍は、卵巣、精巣、または他の領域に発生します。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍はそのほとんどが原因不明です。

特定の遺伝性疾患をもつ人では、頭蓋外胚細胞腫瘍のリスクが高くなります。

リスク因子とは、疾患が発生する可能性を増大させるあらゆる要因のことです。リスク因子をもっている小児全員が頭蓋外胚細胞腫瘍を発症するわけではありません。また、リスク因子が認められない小児が発症することもあります。

頭蓋外胚細胞腫瘍のリスク因子としては、以下のものがあります:

お子さんにリスクがあるかもしれないと思われる場合は、担当の医師に相談してください。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の徴候は、腫瘍の発生部位によって異なります。

様々な腫瘍により、以下の徴候や症状が生じる可能性があります。ただし、他の病態が原因で同様の徴候や症状が生じる場合もあります。以下の症状がみられる場合は、お子さんの担当医に相談するべきです:

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の診断には、画像検査と血液検査が用いられます。

小児に頭蓋外胚細胞腫瘍を示唆する症状がみられる場合、それらの原因ががんなのか、それとも別の問題なのかを医師が確認する必要があります。医師は症状がいつから始まり、どのくらいの頻度で起きているかを質問します。医師はまた、保護者に小児の病歴家族歴をたずね、身体診察を行います。それらの結果に応じて、ほかの検査を勧めることもあります。それらの検査の結果は、頭蓋外胚細胞腫瘍と診断された場合に保護者と担当医で治療計画を立てるのに役立ちます。

頭蓋外胚細胞腫瘍の診断に用いられることがある検査として、以下のものがあります:

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療選択肢に影響を及ぼします。

予後と治療選択肢を左右する要因としては以下のものがあります:

小児頭蓋外胚細胞腫瘍(特に卵巣胚細胞腫瘍)の予後は良好です。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の病期

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の診断がついた後には、がん細胞の発生部位から周辺領域への拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん腫瘍の発生部位から他の部位に転移しているかどうかを調べるためのプロセスは、病期診断と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。場合によっては、腫瘍を摘出する手術の後に病期診断を行うこともあります。

以下のような検査法が用いられます:

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の検出や診断に用いられた検査法や手技で得られた結果を病期診断に利用することもあります。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系、または血液を介して拡がります:

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体の他の部位に拡がることを転移といいます。がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から分離して、リンパ系や血液を介して移動します。

転移巣の腫瘍は原発巣と同じ種類の腫瘍です。例えば、頭蓋外胚細胞腫瘍が肝臓に転移した場合、肝臓にあるがん細胞は実際はがん化した胚細胞です。この疾患は転移性頭蓋外胚細胞腫瘍であり、肝がんではありません。

各種の頭蓋外胚細胞腫瘍を表すために病期が用いられます。

精巣胚細胞腫瘍(11歳未満の小児)

次の病期分類は小児腫瘍学グループの分類です。

精巣胚細胞腫瘍(11歳以上の青年および若年成人)

15歳より年長の男性の場合は、I期の腫瘍または転移性腫瘍に分類されます。11歳以上の青年および若年成人における精巣胚細胞腫瘍の病期分類に関する詳しい情報については、精巣腫瘍の治療をご覧ください。

卵巣胚細胞腫瘍

卵巣胚細胞腫瘍には、小児腫瘍学グループと国際産科婦人科連合(FIGO)による2種類の病期分類システムが適用されます。

次の病期分類は小児腫瘍学グループの分類です。

次の病期分類は国際産科婦人科連合(FIGO)の分類です:

性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍

次の病期分類は小児腫瘍学グループの分類です。

通常、小児頭蓋外胚細胞腫瘍は治療後に再発しません。

再発小児頭蓋外胚細胞腫瘍とは、治療後に再発した場合のことです。再発は、同じ部位で起こることもあれば、他の部位で起こることもあります。

大半の胚細胞腫瘍は治療後には再発しません。再発する場合は、通常、術後3年以内に再発します。仙骨または尾骨内で再発した奇形腫の約半数はがんであるため、経過観察が重要です。

治療選択肢の概要

小児の頭蓋外胚細胞腫瘍に対する治療法には様々なものがあります。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の患者さんは、様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。新しい治療法が標準治療よりも優れていることが複数の臨床試験で示された場合、その新しい治療法が標準治療になる可能性があります。

小児がんはまれな疾患ですので、臨床試験への参加を検討するべきです。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の患者さんには、小児のがん治療に精通した医療従事者で構成されるチームが治療計画を策定するべきです。

治療は小児腫瘍医(小児がんの治療を専門とする医師)が監督します。小児腫瘍医は、小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療に精通し、特定の医療分野を専門とする他の医療提供者と協力しながら治療に取り組んでいきます。具体的には以下のような専門医や専門家です:

以下のような治療法が用いられます:

手術

可能であれば、腫瘍を完全に切除する手術が行われます。腫瘍が非常に大きい場合は、腫瘍を小さくして手術時に切除する組織の量を減らしておくために、最初に化学療法が実施されます。手術の目標は、生殖機能を維持することです。以下の手術法が用いられることがあります:

手術時に視認できるがんを全て切除した場合も、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法を行うことがあります。このようにがんの再発リスクを減らすために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

経過観察

経過観察とは、徴候症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深くモニタリングしていくことです。頭蓋外胚細胞腫瘍のお子さんでは、この中に身体診察画像検査、および腫瘍マーカー検査が含まれます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。頭蓋外胚細胞腫瘍の治療では全身化学療法が行われます。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。詳細については、患者さんと介護者のための臨床試験情報(英語)をご覧ください。

造血幹細胞移植を伴う大量化学療法

まず、がん細胞を死滅させる目的で大量化学療法を行います。すると、このがん治療によって、造血幹細胞(未熟な血液細胞)を含めた正常な細胞も破壊されてしまいます。そこで造血幹細胞移植を行って、造血幹細胞を新しいものに置き換えます。患者さんまたはドナーから採取した血液または骨髄から造血幹細胞(未成熟の血液細胞)を取り出し、それを凍結保存しておきます。化学療法の終了後に、保存していた造血幹細胞を解凍し、それを点滴で患者さんの体内に戻します。体内に戻された造血幹細胞が成長することで、血液の機能が回復します。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんのある領域に放射線を照射する方法です。外照射療法は再発した小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療法として研究されています。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療は副作用を引き起こすことがあります。

がんの治療中に発生する副作用の詳細については、副作用(英語)のページをご覧ください。

がん治療による副作用のうち、治療後に始まって月単位または年単位で続くものは、晩期合併症(晩期障害)と呼ばれます。がん治療の晩期合併症(晩期障害)には以下のようなものがあります:

晩期合併症(晩期障害)には治療やコントロールが可能なものもあります。がんの治療によってお子さんに生じうる影響について担当医とよく相談することが重要です。詳しい情報については、小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)をご覧ください。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

がんに対する今日の標準治療の多くは、過去に行われた臨床試験の結果を根拠としています。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、まだ人に用いられたことがない新しい治療法を受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがん治療を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が新しい効果的な治療法の発見につながらなくても、しばしば重要な問題に対する答えが得られ、研究を前進させる助けになります。

患者さんはがん治療の開始前だけでなく、開始後でも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

フォローアップ検査が必要になることもあります。

治療を進めるにつれて、フォローアップ検査または定期検査が行われます。がんの診断病期診断のために実施された検査の中には、治療の効果を確認するために繰り返し行われるものもあります。治療の継続、変更、中止などの決定がそれらの検査結果に基づいて判断されることもあります。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。それらの検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんが再発したかどうかを知ることができます。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍では、フォローアップ検査として定期的な身体診察や腫瘍マーカー検査、あるいはCTスキャンMRI胸部X線などの画像検査が行われることがあります。

小児成熟および未熟奇形腫の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

新たに診断された成熟奇形腫の治療法には以下のようなものがあります:

新たに診断された未熟奇形腫の治療法には以下のようなものがあります:

ときには成熟奇形腫や未熟奇形腫に悪性の細胞が認められることもあります。奇形腫が悪性細胞を伴う場合は、別の治療法が必要になることがあります。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施されている場所に基づいて、臨床試験を検索することができます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

悪性精巣胚細胞腫瘍の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

新たに診断された悪性の精巣胚細胞腫瘍には、以下のような治療法があります:

11歳未満の男児:

11歳以上の男児:

11歳以上の男児の悪性精巣胚細胞腫瘍では、年少の男児の場合とは異なる治療を行います。詳しい情報については、精巣腫瘍の治療をご覧ください。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施されている場所に基づいて、臨床試験を検索することができます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

悪性卵巣胚細胞腫瘍の治療

未分化胚細胞腫

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

新たに診断されたI期の卵巣未分化胚細胞腫には、以下のような治療法があります:

新たに診断されたII~IV期の卵巣未分化胚細胞腫瘍には、以下のような治療法があります:

非ジャーミノーマ

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

新たに診断された、年少の女児に生じた非ジャーミノーマ卵巣胚細胞腫瘍(卵黄嚢腫瘍混合型胚細胞腫瘍絨毛がん胎児性がんなど)には、以下のような治療法があります:

新たに診断された青年または若年女性に生じた非ジャーミノーマの卵巣胚細胞腫瘍には、以下のような治療法があります:

周辺の組織に対するリスクがあるために、新たに診断された非ジャーミノーマの卵巣胚細胞腫瘍を初回手術で切除できない場合には、以下のような治療法がとられます:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施されている場所に基づいて、臨床試験を検索することができます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

悪性性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

新たに診断された年少の小児の悪性性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍には、以下のような治療法があります:

悪性性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍の治療法は、病期以外にも、腫瘍が発生した部位に応じて異なります:

新たに診断された青年と若年成人の小児悪性性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍には、以下のような治療法があります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施されている場所に基づいて、臨床試験を検索することができます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

再発小児悪性頭蓋外胚細胞腫瘍の治療

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

再発小児頭蓋外胚細胞腫瘍には、以下のような治療法があります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施されている場所に基づいて、臨床試験を検索することができます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

小児がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している小児頭蓋外胚細胞腫瘍に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

小児がんに関する情報やその他の一般的ながんに関する資料については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

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PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Childhood Extracranial Germ Cell Tumors Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/extracranial-germ-cell/patient/germ-cell-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389180]

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