医療専門家向け 小児消化管カルチノイドの治療(PDQ®)

ご利用について

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、小児消化管カルチノイドの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

CONTENTS 全て開く全て閉じる

虫垂の消化管カルチノイド

臨床像

単一施設のレトロスペクティブ・レビューにより、2003年から2016年までの小児および青年におけるカルチノイド症例45例が同定された。[ 1 ][証拠レベル:3iiDii]最も一般的な原発部位は虫垂であった(45例中36例)。虫垂原発腫瘍患者は虫垂切除術単独で治療され、再発が観察されなかったことから、選択すべき手技として半結腸切除術を併用しない虫垂の切除が支持されている。

虫垂にみられるカルチノイドのほとんどは虫垂切除術時に偶然見つかり、小さな低悪性度の限局性腫瘍である。[ 2 ][ 3 ][ 4 ]

虫垂の消化管カルチノイドの治療

虫垂のカルチノイドに対する治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 虫垂切除術。

成人では、虫垂に大きなカルチノイド(直径2cm超)がある場合または腫瘍がリンパ節に拡がっている場合には、右半結腸全体を切除するという方法がとられてきた。[ 5 ][ 6 ][ 7 ][ 8 ]

研究結果から、大きさ、部位、組織型、またはリンパ節や腸間膜への浸潤にかかわらず、小児虫垂カルチノイドに対する治療として虫垂切除術のみで十分なことおよび小児における右半結腸切除は不要であることが示唆される。ルーチンのフォローアップ画像検査および生物学的検査は有益でない。[ 5 ][ 8 ][ 9 ][ 10 ]

証拠(虫垂切除術単独):

  1. イタリアの小児にまれな腫瘍に関するプロジェクト(Italian Rare Tumors in Pediatric Age project)により、プロスペクティブ登録研究が実施され、虫垂カルチノイドの患者113人が評価された。[ 9 ][証拠レベル:3iiiA]2cm未満の腫瘍が完全切除された場合は一次再切除は推奨されなかったが、虫垂の切除断端の顕微鏡的/肉眼的残存腫瘍は例外であり、この場合は盲腸切除と盲腸周囲のリンパ節生検が推奨された。2cmを超える腫瘍に関する決定は、主治医の裁量で下された。しかしながら、医師は切除断端が陽性でなければ、右半結腸切除の実施に消極的であった。研究参加者113人中、108人は腫瘍径が2cm未満であった。35人の患者では虫垂壁を越えて腫瘍が進展していた。5例の腫瘍が漿膜に浸潤し、28例の腫瘍が虫垂周囲の脂肪組織に浸潤していた。切除断端は患者113人中111人で陰性であった。

    この研究により、ほとんどの虫垂カルチノイドの症例に対して虫垂切除術単独で治癒が得られると考えられると結論付けられた。選択すべき手技は、半結腸切除を併用しない虫垂切除である。

  2. 虫垂のカルチノイドを有する18歳未満の小児を対象としたフランスの多施設共同研究が1988年から2012年までの小児外科医の調査により実施された。計114人の患者が特定された。補助的な右半結腸切除の危険因子は、虫垂間膜への進展、断端陽性、2cmを超える大きさ、および高い増殖指数であった。18人の患者が上記の基準を満たし、経過観察を受けた。[ 10 ]

    研究者らの推奨は、虫垂のカルチノイドに対する治療として、虫垂切除術のみで十分であることであった。

  3. 虫垂カルチノイドの38の研究を対象とした系統的レビューおよびメタアナリシスで、958例が特定され、初診時の平均年齢は11.6歳であった。腫瘍の大きさは、これらの症例の85%が2cm以上であった。切除断端の状態を報告している24報のうち、97%が断端陰性であった。リンパ節浸潤は、10のシリーズで報告され、1.4%の症例に認められており、腫瘍が2cmを超える患者にみられる割合が高かった(35%)。血管浸潤は510人の患者の11%にみられ、虫垂間膜または虫垂周囲脂肪への浸潤は910人の患者の29%で報告された。[ 8 ]
参考文献
  1. Degnan AJ, Tocchio S, Kurtom W, et al.: Pediatric neuroendocrine carcinoid tumors: Management, pathology, and imaging findings in a pediatric referral center. Pediatr Blood Cancer 64 (9): , 2017.[PUBMED Abstract]
  2. Pelizzo G, La Riccia A, Bouvier R, et al.: Carcinoid tumors of the appendix in children. Pediatr Surg Int 17 (5-6): 399-402, 2001.[PUBMED Abstract]
  3. Hatzipantelis E, Panagopoulou P, Sidi-Fragandrea V, et al.: Carcinoid tumors of the appendix in children: experience from a tertiary center in northern Greece. J Pediatr Gastroenterol Nutr 51 (5): 622-5, 2010.[PUBMED Abstract]
  4. Henderson L, Fehily C, Folaranmi S, et al.: Management and outcome of neuroendocrine tumours of the appendix-a two centre UK experience. J Pediatr Surg 49 (10): 1513-7, 2014.[PUBMED Abstract]
  5. Dall'Igna P, Ferrari A, Luzzatto C, et al.: Carcinoid tumor of the appendix in childhood: the experience of two Italian institutions. J Pediatr Gastroenterol Nutr 40 (2): 216-9, 2005.[PUBMED Abstract]
  6. Wu H, Chintagumpala M, Hicks J, et al.: Neuroendocrine Tumor of the Appendix in Children. J Pediatr Hematol Oncol 39 (2): 97-102, 2017.[PUBMED Abstract]
  7. Boxberger N, Redlich A, Böger C, et al.: Neuroendocrine tumors of the appendix in children and adolescents. Pediatr Blood Cancer 60 (1): 65-70, 2013.[PUBMED Abstract]
  8. Njere I, Smith LL, Thurairasa D, et al.: Systematic review and meta-analysis of appendiceal carcinoid tumors in children. Pediatr Blood Cancer 65 (8): e27069, 2018.[PUBMED Abstract]
  9. Virgone C, Cecchetto G, Alaggio R, et al.: Appendiceal neuroendocrine tumours in childhood: Italian TREP project. J Pediatr Gastroenterol Nutr 58 (3): 333-8, 2014.[PUBMED Abstract]
  10. de Lambert G, Lardy H, Martelli H, et al.: Surgical Management of Neuroendocrine Tumors of the Appendix in Children and Adolescents: A Retrospective French Multicenter Study of 114 Cases. Pediatr Blood Cancer 63 (4): 598-603, 2016.[PUBMED Abstract]
虫垂以外の消化管カルチノイド

臨床像

単一施設のレトロスペクティブ・レビューにより、2003年から2016年までの小児および青年におけるカルチノイド症例45例が同定された。[ 1 ][証拠レベル:3iiDii]虫垂以外の原発腫瘍(n = 9)では転移および再発リスクが高かった。

腹部における虫垂以外のカルチノイドは、膵臓、胃、および肝臓に発生しうる。最も一般的な臨床像は原発部位不明である。虫垂以外のカルチノイドは比較的大きく、高い悪性度で、転移を来す可能性が高い。[ 2 ]腫瘍サイズが大きくなるほど、再発リスクが高くなっている。[ 1 ]

ソマトスタチンの過剰排泄を認めるカルチノイド症候群の場合、紅潮および不安定な血圧を呈し、肝転移を来す。[ 3 ]ソマトスタチンアナログは短時間作用性のものも長時間作用性のものもあり、これを投与すれば症状は軽減する。[ 4 ]

虫垂以外のカルチノイドの臨床経験は、ほぼ完全に成人で報告されている。病理組織像は、細胞分裂の割合、Ki-67標識指数、および壊死の存在により、高分化型(低悪性度、G1)、中分化型(中悪性度、G2)、および低分化型(高悪性度、G3)腫瘍に分類される。[ 5 ]

虫垂以外の消化管カルチノイドの治療および転帰

切除可能な虫垂以外のカルチノイドに対する治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術。[ 6 ]

切除不能または多病巣性の虫垂以外のカルチノイドに対する治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 塞栓療法。[ 7 ]
  2. ソマトスタチン受容体2(SSTR2)リガンド。[ 8 ][ 9 ]
  3. ペプチド受容体放射性核種療法。[ 10 ]
  4. 哺乳類ラパマイシン標的蛋白(mTOR)阻害薬。[ 11 ]
  5. チロシンキナーゼ阻害薬。[ 12 ]

SSTR2リガンドには、オクトレオチド、長時間作用性で反復投与可能なオクトレオチド、およびランレオチドがある。オクトレオチドは半減期が短く、頻繁に投与を繰り返す必要があるため、治療法として実用的ではない。長時間作用性で反復投与可能なオクトレオチドおよびランレオチドが、プロスペクティブ・ランダム化プラセボ対照試験で評価されている。[ 8 ][ 9 ]最初の試験では患者の年齢は規定されておらず、2つ目の試験では適格基準が18歳以上に制限された。いずれの薬物も測定可能な腫瘍における有意な客観的奏効をもたらさなかった。両薬物とも無増悪生存(PFS)および増悪までの期間における統計的に有意な増加と関連し、両薬物とも成人における虫垂以外の切除不能なカルチノイドの治療に推奨されている。

従来の細胞毒性化学療法に活性は認められないようである。[ 2 ]

1件のレトロスペクティブ単一施設研究において、虫垂以外のカルチノイドの5年無再燃生存率は41%で、全生存率は66%であった。[ 2 ]

参考文献
  1. Degnan AJ, Tocchio S, Kurtom W, et al.: Pediatric neuroendocrine carcinoid tumors: Management, pathology, and imaging findings in a pediatric referral center. Pediatr Blood Cancer 64 (9): , 2017.[PUBMED Abstract]
  2. Boston CH, Phan A, Munsell MF, et al.: A Comparison Between Appendiceal and Nonappendiceal Neuroendocrine Tumors in Children and Young Adults: A Single-institution Experience. J Pediatr Hematol Oncol 37 (6): 438-42, 2015.[PUBMED Abstract]
  3. Tormey WP, FitzGerald RJ: The clinical and laboratory correlates of an increased urinary 5-hydroxyindoleacetic acid. Postgrad Med J 71 (839): 542-5, 1995.[PUBMED Abstract]
  4. Delaunoit T, Rubin J, Neczyporenko F, et al.: Somatostatin analogues in the treatment of gastroenteropancreatic neuroendocrine tumors. Mayo Clin Proc 80 (4): 502-6, 2005.[PUBMED Abstract]
  5. Enzler T, Fojo T: Long-acting somatostatin analogues in the treatment of unresectable/metastatic neuroendocrine tumors. Semin Oncol 44 (2): 141-156, 2017.[PUBMED Abstract]
  6. Ambe CM, Nguyen P, Centeno BA, et al.: Multimodality Management of "Borderline Resectable" Pancreatic Neuroendocrine Tumors: Report of a Single-Institution Experience. Cancer Control 24 (5): 1073274817729076, 2017 Oct-Dec.[PUBMED Abstract]
  7. Elf AK, Andersson M, Henrikson O, et al.: Radioembolization Versus Bland Embolization for Hepatic Metastases from Small Intestinal Neuroendocrine Tumors: Short-Term Results of a Randomized Clinical Trial. World J Surg 42 (2): 506-513, 2018.[PUBMED Abstract]
  8. Rinke A, Wittenberg M, Schade-Brittinger C, et al.: Placebo-Controlled, Double-Blind, Prospective, Randomized Study on the Effect of Octreotide LAR in the Control of Tumor Growth in Patients with Metastatic Neuroendocrine Midgut Tumors (PROMID): Results of Long-Term Survival. Neuroendocrinology 104 (1): 26-32, 2017.[PUBMED Abstract]
  9. Caplin ME, Pavel M, Ćwikła JB, et al.: Lanreotide in metastatic enteropancreatic neuroendocrine tumors. N Engl J Med 371 (3): 224-33, 2014.[PUBMED Abstract]
  10. Brabander T, Teunissen JJ, Van Eijck CH, et al.: Peptide receptor radionuclide therapy of neuroendocrine tumours. Best Pract Res Clin Endocrinol Metab 30 (1): 103-14, 2016.[PUBMED Abstract]
  11. Gajate P, Martínez-Sáez O, Alonso-Gordoa T, et al.: Emerging use of everolimus in the treatment of neuroendocrine tumors. Cancer Manag Res 9: 215-224, 2017.[PUBMED Abstract]
  12. Liu IH, Kunz PL: Biologics in gastrointestinal and pancreatic neuroendocrine tumors. J Gastrointest Oncol 8 (3): 457-465, 2017.[PUBMED Abstract]
転移性消化管カルチノイド

大腸、膵臓、または胃に転移を来したカルチノイドの治療はより複雑であり、成人の高悪性度カルチノイドの治療に近い方法が必要とされる。(悪性カルチノイド患者における治療選択肢については、消化管カルチノイドの治療[成人]に関するPDQ要約を参照のこと。)

小児消化管カルチノイドに対して臨床評価段階にある治療法の選択肢

米国国立がん研究所(NCI)が支援している臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトに掲載されている。他の組織がスポンサーの臨床試験に関する情報については、ClinicalTrials.govウェブサイトを参照のこと。

以下は、現在実施されている全米および/または施設の臨床試験の例である:

小児がん治療に関する特別な考慮事項

小児および青年におけるがんはまれであるが、小児がんの全発生率は1975年以降徐々に増加している。[ 1 ]小児および青年のがん患者については、小児期および青年期に発生するがんの治療経験を有するがん専門家から構成される集学的チームのある医療機関への紹介を検討すべきである。この集学的チームのアプローチとは、至適生存期間および至適QOLを得られるような治療、支持療法、およびリハビリテーションを小児が必ず受けられるようにするため、以下に示す医療専門家の技術を集結したものである:

(小児および青年のがんの支持療法に関する具体的な情報については、PDQの支持療法および緩和ケアの要約を参照のこと。)

米国小児科学会によって、小児がん施設とそれらが小児がん患者の治療において担う役割に関するガイドラインが概説されている。[ 2 ]このような小児がん施設では、小児および青年に発症するほとんどの種類のがんに関する臨床試験が行われており、大半の患者およびその家族に参加する機会が与えられている。小児および青年のがんに関する臨床試験は一般に、現在標準とされている治療法と、それより効果的であると思われる治療法とを比較するようデザインされる。小児がんの治癒を目指した治療法の進歩の大部分は、このような臨床試験によって達成されたものである。現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

小児および青年のがん患者の生存において、劇的な改善が達成されている。1975年から2010年の間に、小児がんの死亡率は50%以上低下した。[ 3 ]小児および青年のがん生存者では、治療から数ヵ月または数年経過後もがん療法の副作用が持続または発現することがあるため、綿密なモニタリングが必要である。(小児および青年のがん生存者における晩期合併症(晩期障害)の発生率、種類、およびモニタリングに関する具体的な情報については、小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関するPDQ要約を参照のこと。)

小児がんはまれな疾患であり、米国において20歳未満で診断される症例は年間約15,000例である。[ 4 ]米国の2002年希少疾患対策法(Rare Diseases Act of 2002)では、希少疾患を罹患者が20万人未満の疾患と定めている。そのため、小児がんはすべて希少疾患とみなされる。

まれな腫瘍の指定は小児および成人のグループ間で統一されていない。成人のまれながんは、年間発生率が10万人当たり6例未満のがんとして定義され、欧州連合で診断されるすべてのがんの最大24%および米国で診断されるすべてのがんの約20%を占めていると推定される。[ 5 ][ 6 ]また、小児のまれな腫瘍の指定は、以下に示すように国際的グループ間で統一されていない:

このようなまれながんは、個々の診断を受ける患者の発生率が低いこと、青年集団にまれながんが多いこと、およびまれながんの青年についての臨床試験が行われていないことから、研究がきわめて困難である。

これらの腫瘍に関する情報は、消化管カルチノイドの治療(成人)に関するPDQ要約など、成人のがんに関連する情報源でも記載されている場合がある。

参考文献
  1. Smith MA, Seibel NL, Altekruse SF, et al.: Outcomes for children and adolescents with cancer: challenges for the twenty-first century. J Clin Oncol 28 (15): 2625-34, 2010.[PUBMED Abstract]
  2. Corrigan JJ, Feig SA; American Academy of Pediatrics: Guidelines for pediatric cancer centers. Pediatrics 113 (6): 1833-5, 2004.[PUBMED Abstract]
  3. Smith MA, Altekruse SF, Adamson PC, et al.: Declining childhood and adolescent cancer mortality. Cancer 120 (16): 2497-506, 2014.[PUBMED Abstract]
  4. Ward E, DeSantis C, Robbins A, et al.: Childhood and adolescent cancer statistics, 2014. CA Cancer J Clin 64 (2): 83-103, 2014 Mar-Apr.[PUBMED Abstract]
  5. Gatta G, Capocaccia R, Botta L, et al.: Burden and centralised treatment in Europe of rare tumours: results of RARECAREnet-a population-based study. Lancet Oncol 18 (8): 1022-1039, 2017.[PUBMED Abstract]
  6. DeSantis CE, Kramer JL, Jemal A: The burden of rare cancers in the United States. CA Cancer J Clin 67 (4): 261-272, 2017.[PUBMED Abstract]
  7. Ferrari A, Bisogno G, De Salvo GL, et al.: The challenge of very rare tumours in childhood: the Italian TREP project. Eur J Cancer 43 (4): 654-9, 2007.[PUBMED Abstract]
  8. Pappo AS, Krailo M, Chen Z, et al.: Infrequent tumor initiative of the Children's Oncology Group: initial lessons learned and their impact on future plans. J Clin Oncol 28 (33): 5011-6, 2010.[PUBMED Abstract]
  9. Howlader N, Noone AM, Krapcho M, et al., eds.: SEER Cancer Statistics Review, 1975-2012. Bethesda, Md: National Cancer Institute, 2015. Also available online. Last accessed June 04, 2019.[PUBMED Abstract]
本要約の変更点(10/25/2019)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

本要約が新たに追加された。

本要約はPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、小児消化管カルチノイドの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

証拠レベル

本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

本要約の使用許可

PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Childhood Gastrointestinal Carcinoid Tumors Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/gi-carcinoid-tumors/hp/child-gi-carcinoid-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.

本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

免責条項

入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。