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このPDQがん情報要約では、個人がどのように、悲嘆、死別、喪に対処するかに関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Supportive and Palliative Care Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- 概要
悲嘆と喪は、喪失への対処の正常な過程の一部です。死別とは、愛する人が亡くなった後に続く悲嘆と服喪(mourning)の期間です。ほとんどの人は時間が経つにつれて喪失に適応していきます。しかし、人によってはより長い期間悲嘆を感じ、治療が有益となる場合もあります。
本要約では、悲嘆、喪、および死別がどう違うかについて説明し、悲嘆の種類、悲嘆の治療法、悲嘆している小児に関する重要な問題について記載しています。
- 悲嘆、喪、および死別
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悲嘆とは、愛する人を亡くしたことに対する情動的な反応です。
一般的な悲嘆反応には、次のものがあります:
喪は公然と悲嘆を示す方法です。
人々が喪に服す方法は、信念や宗教的慣例、文化によって影響されます。悲嘆と喪は密接に関連しています。
死別とは、愛する人が亡くなった後に続く悲しみの期間です。
悲嘆と喪は、死別の期間中に起こります。悲嘆に暮れる人は、死別者と呼ばれます。
- 悲嘆の種類
悲嘆には予期悲嘆、正常または通常の悲嘆、複雑性悲嘆の3つの種類があります。
予期悲嘆は死を迎える前に起こります。
予期悲嘆は死を迎えるまでに起きる悲嘆です。この感情を抱くのは、死期が迫りつつある人やその家族です。患者が苦痛や痛み、医学的合併症を経験していると、予期悲嘆が強まる可能性があります。予期悲嘆は愛する人の死を迎えた後に起こる悲嘆と同一ではありません。
予期悲嘆は誰にでも起こるわけではありません。
治癒が望めないがんの患者さんの約4人に1人が予期悲嘆を感じているという研究結果があります。患者さんとご家族が死を受容している場合、予期悲嘆が起こる可能性は低いです。悲嘆と死別の訓練を受けた人と話すことで、患者さんとそのご家族が差し迫った死を受け入れることができるかもしれません。
正常または通常の悲嘆は喪失の直後に始まり、時間をかけて反応が治まっていきます。
正常な悲嘆は、喪失を経験した大半の人にみられます。正常な悲嘆を感じている間に、死別者は次第に喪失を受け入れ、困難ではあっても日常生活を継続するようになります。一般的な情緒的反応には、次のものがあります:
悲嘆の突発または悲嘆の激痛とは、短時間(20~30分)の非常に激しい苦悩のことです。こうした突発は、休暇中や命日、遺品を手放すときなど、故人を想起させるものが原因で起こる場合があります。また、特に理由なく生じるような場合もあります。
正常な悲嘆の場合、症状が起こる頻度は比較的低く、時間の経過とともに感じ方も薄れていきます。回復にかかる時間は人によって様々です。ほとんどの死別者では、症状は喪失後6ヵ月~2年にわたって軽減します。多くの死別者は経験した喪失に対処するにあたってよく似た反応を示しますが、定型的な悲嘆反応は存在しません。
正常な悲嘆は大うつ病とは異なります。
悲嘆の状態にあると、睡眠障害、罪悪感、反復思考、関心の欠如など、大うつ病と重なる症状が出ることがあります。正常な悲嘆は以下の点で大うつ病とは異なります:
死別した人は、正常な悲嘆の過程で起こる症状以外の症状がある場合、大うつ病と診断される場合があります。
複雑性悲嘆は正常な悲嘆よりも長期にわたって続きます。
複雑性悲嘆とは、症状が改善されずに長期間続き、極度の苦痛が生じ、生活の複数の領域に影響が及び、日常活動に関与する能力が低下する状態をいいます。
- 悲嘆に影響を及ぼす要因
悲嘆に対する反応に影響を及ぼす要因があります。
悲嘆には以下の個人の特性が影響します:
死別者の性格、年齢、性別が、悲嘆に伴ううつ病を経験する可能性が高いかどうかに影響することがあります。
数件の研究によると、特定の人格特性を持つ人は喪失後に長期のうつ病になりやすいようです。愛する故人に依拠していた人(配偶者など)や、喪失が頭から離れず、いつも苦悩を感じている人などが含まれます。
一般的に、高齢の死別者よりも若い死別者のほうが喪失後に多くの問題を抱えることになります。より重度の健康問題や悲嘆症状、他の精神的または身体的な症状が発生します。しかし、若い死別者は利用できる資源や社会的支援を多く得ている傾向があるため、高齢の死別者よりも早く回復する場合があります。
配偶者の死亡後、男性のほうが女性より多くの問題を抱えるようです。男性は喪失後に女性よりもうつ病が悪化しやすく、健康を害しやすい傾向があります。一部の研究者は、喪失後に受ける社会的支援の量が男性はより少ない傾向があることを原因に挙げています。
文化と宗教は悲嘆や死別において一定の役割を果たしています。
悲嘆はあらゆる文化においてみられます。しかしながら、一部の文化では、死別者の態度や慣習に影響を及ぼすような死についての様々な信仰が存在します。そこでは死に対処する際の必要性をよく満たすものが利用されています。
宗教が悲嘆により良く対処する助けとなることを示す研究もある一方で、宗教は助けにならないか苦悩を深めるということを示す研究もあります。定期的な礼拝や宗教的背景からの社会的支援は、喪失に対処して理解するといった悲嘆の肯定的な転帰と結びついています。
対処技術とメンタルヘルスの病歴は、予期された悲嘆または予期せぬ悲嘆への反応に影響を及ぼします。
突然の予期せぬ喪失は、より問題の多い悲嘆につながるように思われます。しかし、複数の研究では、自尊心が高い人や人生をコントロールできると感じている人、もしくはその両方に該当する人が死別に遭遇すると、予期せぬ喪失の後であっても、正常な悲嘆反応を示す傾向がみられました。一方、自尊心が低い人や人生をコントロールできないと感じている人、もしくはその両方に該当する人が予期せず死別を経験すると、その後に複雑性悲嘆が現れる傾向がありました。この反応にはうつ病と身体的な問題が含まれます。
死別者に対する社会的支援。
社会的支援の欠如は、喪失への対処に問題が生じる可能性を高めます。社会的支援とは、死別者の家族や友人、隣人、地域社会のメンバーなどが提供できる心理的、身体的、経済的な支援です。近親者が死亡すると、多くの人がそれに関係する喪失を抱えることになります。例えば、配偶者の死は収入の喪失につながり、生活習慣と日常生活に変化を起こすことがあります。これらは全て社会的支援に関係しています。
- 悲嘆の治療
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正常な悲嘆は治療の必要がない場合もあります。
死別者のほとんどは、直後の6ヵ月から2年以内に悲嘆と回復を経験します。正常な悲嘆を感じている死別者に対して、治療が有用かどうかが研究されています。また、複雑性悲嘆を起こしやすい人に治療を施すことにより、そうした悲嘆を予防できるか否かも研究中です。
認知行動療法(CBT)が複雑性悲嘆を抱える人に役立つ可能性があります。
認知行動療法は、否定的な思考や悲嘆に対する行動を変化させる技法を習得できるよう支援します。
1件の臨床試験で、複雑性悲嘆に対するCBTとカウンセリングが比較されました。その結果、CBTによる治療を受けた患者群は、カウンセリングを受けた群よりも症状と全般的な精神的苦悩が大きく改善されました。
- 子供と悲嘆
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子供の悲嘆経験は大人のものとは異なります。
喪失に対する子供の反応は、大人と同じではありません。子供の悲嘆は、例えば、以下のような点で大人と異なります:
いくつかの要因は子供が悲嘆に対処する方法に影響を及ぼす可能性があります。
悲嘆には個人差がありますが、以下の要因は子供の悲嘆過程に影響を及ぼす可能性があります:
死や死に近い出来事に対する子供の理解は、子供の年齢や発達段階に依存します。
乳児
乳児は死という概念を認識していませんが、喪失や別離に関する感情が死に対する意識の一部です。乳児を母親から引き離すと、動きが緩慢になる、おとなしくなる、微笑や声かけに反応しなくなる、身体的徴候(体重減少など)、睡眠時間の減少などといった現象が生じることがあります。
2~3歳
この年齢の子供では死と眠りの区別がついていない場合が多いのですが、3歳にもなると不安を経験するようになります。そうした子供は会話をしなくなってしまい、完全に苦悩を感じているようにみえます。
3~6歳
この年齢の子供は死を眠りの一種だと理解しており、死者も生きていて、ただその方法が制限されているだけだと考えています。つまり、生と死の区別が完全にはついていないのです。子供によっては、埋葬が終わった後でさえもその人は生きていると思っています。そうした子供は、故人に関する質問をするかもしれません(食事の仕方、トイレの行き方、呼吸する方法、どうやって遊ぶのかなど)。幼い子供は、死は肉体的なものであり、それで終わりではないと思っています。
子供は、死には「呪術的思考」が関係していると考えている場合があります。例えば、子供は、そう思うことで他人を病気にしたりあるいは死なせたりすることができると考えていることがあります。
5歳未満の子供では、悲嘆が原因で食事や睡眠、あるいは膀胱や腸の調節機能に支障が生じることがあります。
6~9歳
この年齢の子供は、往々にして死に強い興味を抱き、死んだ人の体には何が起きるのかと質問することがあります。生きていた人間の体から人格や魂が離れ、がいこつやお化け、天使、子取り鬼などのようになることが死であると認識しています。この年齢になると、死のことを人生の終わりを意味する恐ろしいものと考えるようになりますが、一方、高齢の人ばかりに起こる(つまり自分達には起こらない)ものとも捉えています。
悲嘆の過程にある子供は、学校を怖がる、学習面に問題を抱える、反社会的な行動や攻撃的な行動をとる、過剰に健康を心配する、想像上の症状を訴える場合があります。また、この年齢の子供は他の人を避けたり、過度に人に密着し、まとわりつくようになったりする場合もあります。
男の子は、悲しみを率直に表現する代わりに、攻撃的で破壊的な行動を示す(例えば、学校での「行動化」)ようになることもあります。
片方の親を亡くし、もう一方の親が悲嘆のために子供を情緒面で支えられない場合、子供は亡くなった親と生存している親の双方に見捨てられたように感じることがあります。
9歳以上
9歳以上の子供は、死は避けられないものであり、罰ではない出来事であることを理解しています。12歳になるまでには、死は人生の終わりを意味するもので、また、誰にでも起きるものであることを理解するようになります。
悲嘆と発達段階 年齢 死の理解 悲嘆の表現 0~2歳 まだ死を理解できない。 寡黙、不機嫌、不活発、不眠、体重減少。 母親との分離により変化が生じる。 2~6歳 死は眠りのようなもの。 たくさんの質問をする(どうやってトイレに行くの?どうやって食事するの?)。 摂食、睡眠、排尿、排便の問題。 独り遺されることへの恐怖。 かんしゃく。 死者は何らかの方法で生きて活動し続けている。 「呪術的思考」(僕が死ねって思ったから?言ったから?大嫌いだ、死ねばいいのにって言ったから?)。 死は終わりではない。 死者は生き返ることができる。 6~9歳 死を人格または魂の離脱と考える(がいこつ、お化け、子取り鬼)。 死への好奇心。 特定の質問をする。 学校を恐れることがある。 死は終わりであり、怖いもの。 攻撃的な行動を取ることがある(特に男児)。 病気を想像して心配になる。 死は他人には訪れるが、自分には訪れない。 見捨てられた気持ちになることがある。 9歳以上 人は皆いつか死ぬ。 感情の高ぶり、自責感、怒り、羞恥心。 自分の死についての不安が増大する。 気分の変動。 死は終わりである。 拒絶されることを恐れ、友達と違うことを嫌がる。 自分もいつか死ぬ。 食習慣の変化。 睡眠の問題。 退行行動(屋外活動への興味の喪失)。 衝動的行動。 生きていることへの罪悪感(特に兄弟姉妹や友人の死について)。 喪失に対処する子供が死について抱く一般的な懸念は3つあります。
私のせいで死んでしまったの?
子供はしばしば自分が「呪術的な力」をもっていると信じています。母親がいらだちのあまり「あなたのせいでお母さんは死にそうよ」などと言って、その後実際に亡くなってしまった場合には、その子供は自分が母親の死を引き起こしてしまったと考えてしまうことがあります。また、子供は、けんかの中で「死んでしまえ」などと言う(あるいは思う)ことがあります。そうして相手の子供が実際に亡くなるようなことがあると、生存している子供は自分の考えが実際にその死を引き起こしたと考えることがあります。
私も死んじゃうの?
子供にとって他の子供の死は非常につらいことです。その死は(親や医師の手によって)防げたかもしれないと考える子供は、自分も死んでしまうのではないかと考えるようになることがあります。
だれが私の面倒を見てくれるの?
子供は両親や他の大人に養育面で依存しているため、悲嘆の過程にある子供は、大切な人が死んだ後には誰が自分の面倒をみてくれるのだろうと心配になることがあります。
死について誠実に話し、儀式に子供も参加させることが、喪失に対処する子供にとって助けになるでしょう。
死について説明し、質問に答えます。
死について話すことは、子供が喪失に対処する方法を学ぶのに役立ちます。子供と死について話すときは、簡潔に説明するようにします。それぞれの子供の理解の限度に応じた詳しい説明によって、真実が伝えられなければなりません。質問には、子供が理解できるように答えます。
子供は往々にして、自分も死んでしまうのではないか、残った親もどこかへ行ってしまうのではないかと心配します。今後も安全で面倒をみてもらえるという言葉を必要とします。
正確な言葉を使うようにします。
子供と死について話し合うときには、「がん」、「死んだ」、「死」などの正しい言葉を使うべきです。「どこかに行った」、「眠りについた」、「いなくなってしまった」などの他の表現は、子供に混乱を与えることがあります。
追悼行事の計画や式典に子供を参加させるようにします。
誰かの死に際して、子供は追悼行事の計画や式典に参加できることを望ましいと感じるでしょう。こうした行事に参加することで、子供は愛する人のことを記憶に留めておくことができます。子供が無理なく出席できる場合に参加するよう促し、強制するべきではありません。葬儀、通夜、告別式などに出席する前に、子供に何が起きるのかをきちんと説明しておきます。悲嘆のあまり、生存している親が子供に説明できない場合は、身近な成人や家族が説明を補助してもかまいません。
悲嘆している子供の支援に関する情報が得られる書籍などの資料があります。
以下の書籍やビデオは、悲嘆の過程にある子供の助けになるかもしれません:
- Worden JW: Children and Grief: When a Parent Dies.New York, NY: The Guilford Press, 1996.
- Doka KJ, ed.: Children Mourning, Mourning Children.Washington, DC: Hospice Foundation of America, 1995.
- Wass H, Corr CA: Childhood and Death.Washington, DC: Hemisphere Publishing Corporation, 1984.
- Corr CA, McNeil JN: Adolescence and Death.New York, NY: Springer Publishing Company, 1986.
- Corr CA, Nabe CM, Corr DM: Death and Dying, Life and Living.2nd ed., Pacific Grove: Brooks/Cole Publishing Company, 1997.
- Grollman EA: Talking About Death: A Dialogue Between Parent and Child.3rd ed., Boston, MA: Beacon Press, 1990.
- Schaefer D, Lyons C: How Do We Tell the Children?Helping Children Understand and Cope When Someone Dies.New York, NY: Newmarket Press, 1988.
- Wolfelt A: Helping Children Cope with Grief.Muncie: Accelerated Development, 1983.
- Walker A: To Hell with Dying.San Diego, CA: Harcourt Brace Jovanovich, 1988.
- Williams M: Velveteen Rabbit.Garden City: Doubleday, 1922.
- Viorst J: The Tenth Good Thing About Barney.New York, NY: Atheneum, 1971.
- Tiffault BW: A Quilt for Elizabeth.Omaha, NE: Centering Corporation, 1992.
- Levine JR: Forever in My Heart: a Story to Help Children Participate in Life as a Parent Dies.Burnsville, NC: Mountain Rainbow Publications, 1992.
- Knoderer K: Memory Book: a Special Way to Remember Someone You Love.Warminster, PA: Mar-Co Products, 1995.
- de Paola T: Nana Upstairs and Nana Downstairs.New York, NY: GP Putnam's Sons, 1973.
- 悲嘆、死別、および喪失についてさらに知るには
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
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本要約の目的
このPDQがん情報要約では、個人がどのように、悲嘆、死別、喪に対処するかに関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
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臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
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PDQ® Supportive and Palliative Care Editorial Board.PDQ Grief, Bereavement, and Loss.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/about-cancer/advanced-cancer/caregivers/planning/bereavement-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389267]
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