患者さん向け 小児脈管腫瘍(PDQ®)

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このPDQがん情報要約では、小児脈管腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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小児脈管腫瘍とは

小児脈管腫瘍は、血管またはリンパ管の異常な増殖で、体内のあらゆる部位に発生する可能性があります。この種の腫瘍は、良性(がんではないことを意味する)の場合もあれば、がんの場合もあります。脈管腫瘍の種類は数多くあります。最もよくみられるものは乳児血管腫であり、これは通常自然に消失する良性腫瘍です。

小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査

小児に脈管腫瘍を示唆する症状(皮膚上または皮下の変色)がみられる場合、それらの原因が脈管腫瘍なのか、それとも別の問題なのかを医師が確認する必要があります。医師は症状がいつから始まり、どのくらいの頻度で起きているかを質問します。医師はまた、保護者に小児の病歴家族歴をたずね、身体診察を行います。それらの結果に応じて、ほかの検査を勧めることもあります。それらの検査の結果は、脈管腫瘍と診断された場合に保護者と担当医で治療計画を立てるのに役立ちます。

小児の脈管腫瘍の診断に用いられることがある検査として、以下のものがあります:

超音波検査

超音波検査は、周波数の高い音波(超音波)を体内の組織や臓器に反射させ、それによって生じたエコーを利用する検査法です。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。

腹部超音波検査:この図は、小児が診察台の上で腹部超音波検査を受けている様子を示している。技師は、小児の腹部表面に振動子(音波を発生させ、体内の組織で反射させる装置)をあてている。コンピュータの画面にはソノグラム(画像)が描画されている。

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腹部超音波検査。コンピュータに接続された超音波振動子を腹部の皮膚に押しあてます。振動子から出た音波は体内の臓器および組織で反射してエコーを生じ、そのエコーからソノグラム(コンピュータ画像)が作成されます。

CTスキャン

CTスキャンは、X線装置に接続したコンピュータを用いて体内の領域の精細な連続画像を作成する検査法です。様々な角度から画像が撮影され、それらを用いて組織と臓器の3次元画像が作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影とも呼ばれます。詳細については、CTスキャンとがん(英語)をご覧ください。

CT(コンピュータ断層撮影)スキャン:この図は、患者さんが横たわった台がCT装置内を水平に移動している間に体内領域の精細なX線写真が連続して撮影されている様子を示している。

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CT(コンピュータ断層撮影)スキャン。患者さんが台の上に横たわり、その台がCT装置の中を水平に移動する間に、体内の精細なX線画像が連続で撮影されます。

MRI(磁気共鳴画像)検査

MRI検査は、磁気、電波、コンピュータを用いて体内の精細な連続画像を作成する検査法です。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

MRI(磁気共鳴画像)スキャン:この図は、患者さんが横たわった台がMRI装置内を水平に移動している間に体内領域の精細な画像が連続して撮られている様子を示している。

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MRI(磁気共鳴画像)スキャン。患者さんが台の上に横たわり、その台がMRI装置の中を水平に移動する間に、体内の精細な画像が連続で作成されます。台の上で小児がとる姿勢は、撮影する体の部位によって異なります。

胸部X線検査

X線は放射線の一種で、これを患者さんの体に通して写真を撮影します。胸部X線検査は、胸部の臓器と骨の写真を撮影する検査法です。

生検

生検とは、腫瘍から組織のサンプルを採取する手技のことで、採取されたサンプルは病理医が顕微鏡で観察して、がんがないか調べます。生検は脈管腫瘍の診断に必ずしも必要というわけではありませんが、治療計画に役立つ遺伝子変異を検出するのに役立つことがあります。

セカンドオピニオンを受ける

子どもの診断を確定して治療計画を立てるにあたって、保護者はセカンドオピニオンを求めることができます。セカンドオピニオンを求めるときは、最初の担当医に医学的検査の結果と報告書を提供してもらい、それらを別の医師と共有する必要があります。2人目の医師は、病理報告書、スライド、検査画像を確認します。そして、最初の医師の見解に同意するか、治療計画の変更を提案したり、患者さんの腫瘍について新たな情報を提供したりします。

医師を選んでセカンドオピニオンを受けるプロセスの詳細については、医療機関を探す(英語)をご覧ください。セカンドオピニオンを提供できる医師や病院の情報については、NCIのCancer Information Serviceまで、チャット、電子メール、電話(英語とスペイン語に対応)でお問い合わせください。受診時に聞いておくとよい質問については、主治医に尋ねるべき質問(英語)をご覧ください。

小児脈管腫瘍の種類

良性腫瘍

良性脈管腫瘍はがんではありません。

乳児血管腫

乳児血管腫(苺状血管腫とも呼ばれます)は、小児において最も多く見られる種類の良性脈管腫瘍です。血管を形成するはずの未熟な細胞が、そうならず腫瘍になることで発生します。生後3~6週に発症する傾向があり、通常出生時にはみられません。血管腫は多くの場合、およそ5カ月かけて大きくなり、その後拡大が止まります。それから数年かけてゆっくりと消失しますが、赤い跡やたるみ、しわが残る場合があります。乳児血管腫は消失した後、まれに再発することがあります。

乳児血管腫は、皮膚、皮下組織、臓器内など、体のあらゆる部位に発生する可能性があります。頭頸部の皮膚に最もよくみられます。血管腫は単一の病変である場合もあれば、広範囲にわたる1つ以上の病変として生じる場合や、体の様々な部位で複数の病変としてみられる場合もあります。広範囲に及ぶ血管腫、1つの臓器を侵す血管腫、または複数の病変がある血管腫は、何らかの問題を引き起こす可能性が高いと考えられます。

一部の血管腫は生後3~6週の間に現れますが、大きくなることはありません。この種の血管腫は、ほとんど増殖していない乳児血管腫や増殖を停止している乳児血管腫と呼ばれます。その病変は薄い赤色や濃い赤色をした皮膚の領域として、下半身または頭頸部の皮膚にみられます。この種の血管腫は、治療をしなくても時間の経過とともに消失します。

乳児血管腫の原因とリスク因子

乳児血管腫は、血管細胞の挙動、特に成長して新しい細胞に分裂する過程での挙動に特定の変化が生じることで発生します。そうした変化が生じる正確な原因は多くの場合、不明です。

リスク因子とは、疾患が発生する可能性を増大させるあらゆる要因のことです。リスク因子をもっている全ての小児が乳児血管腫を発症するわけではありません。また、リスク因子が認められない小児が発症することもあります。

乳児血管腫は以下の人によくみられます:

乳児血管腫のその他のリスク因子には以下のものがあります:

お子さんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

乳児血管腫の症状

乳児血管腫では、以下の症状がみられることがあります。以下の症状がみられる場合は、お子さんの担当医に相談するべきです:

これらの症状は、血管腫以外の病態によって引き起こされることもあります。状況を把握する唯一の方法は、お子さんが医師の診察を受けることです。

乳児血管腫の診断

通常は、身体診察および病歴と家族歴の聴取だけで、乳児血管腫を診断することができます。血管腫の外観が異常な場合は、生検を実施することもあります。血管腫が体内深くにあり皮膚に変化がみられない場合や、病変が体の広範囲にわたる場合は、超音波検査を行うことがあります。皮膚に5個以上の血管腫がある乳児は、肝血管腫の有無を調べるために肝臓の超音波検査を受けるべきです。

血管腫が症候群の一部である場合は、心エコー図MRI、磁気共鳴血管造影、眼の検査など、さらに多くの検査を行います。

これらの検査の詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

乳児血管腫の治療

ほとんどの血管腫は治療しなくても色が薄れ、縮小します。血管腫が大きく、他の健康上の問題を引き起こしている場合や、大きくなった場合に深刻な問題を引き起こす可能性がある部位にある場合は、以下のような治療が行われます:

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

先天性血管腫

先天性血管腫は、出生前に発生する良性脈管腫瘍であり、新生児が産まれる時点で完全に形成されています。通常は皮膚に生じますが、別の臓器にできる場合もあります。先天性血管腫では、紫色の斑点の発疹が生じることがあります。斑点の周囲の皮膚が薄い色になることがあります。

3種類の先天性血管腫があります。その3種類の違いは、時間の経過とともに縮小(退縮)する過程に関係しています:

小児に先天性血管腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察と超音波検査を行います。

お子さんが受ける治療法は、先天性血管腫が自然に縮小するかどうかによって異なります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

肝臓の良性脈管腫瘍

肝臓の良性脈管腫瘍には以下のようなものがあります:

肝臓は血液のろ過や血液凝固を助ける蛋白の産生など、多くの機能を担っています。ときに腫瘍によって肝臓の正常な血流が遮断されたり滞ったりすることがあります。これが起こると、血液が肝臓を通らず直接心臓に送られます。この状態は肝臓シャントとして知られています。これは、心不全や血液凝固障害を引き起こすことがあります。

小児に肝臓の良性脈管腫瘍を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察と超音波検査を行います。

お子さんが受ける治療は、限局性脈管病変、多発性肝病変、またはびまん性肝病変のいずれであるかによって異なります。

肝臓の1ヵ所における単一の病変(限局性脈管病変)は通常、急速退縮性(急速に縮小する)先天性血管腫または非退縮性先天性血管腫です。この病変は出生前または出生直後に診断される場合があります。この種の病変の治療法には、症状の有無に応じて以下のようなものがあります:

多発性またはびまん性肝病変は通常、乳児血管腫です。びまん性肝病変は、甲状腺ホルモンや心臓の障害など、深刻な影響を及ぼす場合があります。肝臓が肥大すると、他の臓器を圧迫し、より多くの症状が引き起こされます。

多発性肝病変の治療法には以下のようなものがあります:

びまん性肝病変の治療法には以下のようなものがあります:

びまん性の肝病変がある小児では、肝臓の腫瘍が甲状腺ホルモンを過剰に消費することを原因とする甲状腺機能低下症と診断されることがあります。このような小児には甲状腺ホルモン補充療法が必要な場合があります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

肝臓の脈管病変が治療に反応しない場合は、生検を行い、腫瘍ががんであるかどうかを確認することがあります。

紡錘細胞血管腫

紡錘細胞血管腫には、紡錘細胞と呼ばれる細胞が含まれています。顕微鏡で観察すると、紡錘細胞は細長い形をしています。紡錘細胞血管腫は、痛みがあり、病変部の色が赤茶けているか青みがかっていて、通常は腕や脚にみられます。当初は1つだった病変が、数年のうちにより複数に増加する場合があります。小児および成人で紡錘細胞血管腫が形成されることがあります。

一部の小児では、紡錘細胞血管腫の発生リスクが高い可能性があります。リスク因子とは、疾患が発生する可能性を増大させるあらゆる要因のことです。リスク因子をもっている全ての小児が紡錘細胞血管腫を発症するわけではありません。また、リスク因子が認められない小児が発症することもあります。以下の症候群の小児では、紡錘細胞血管腫が発生する可能性が高くなります:

お子さんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

小児に紡錘細胞血管腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

紡錘細胞血管腫に対する標準治療はありませんが、腫瘍を切除する手術が行われることがあります。紡錘細胞血管腫は手術後に再発することがあります。

類上皮血管腫

類上皮血管腫は、皮膚上または皮膚内、特に頭部によく発生しますが、骨などの他の部位にも生じることがあります。類上皮血管腫は外傷が原因で生じることがあります。小児と成人にみられます。

皮膚上では、類上皮血管腫はピンクから赤色の硬いできものとして現れ、かゆみを伴うことがあります。骨の類上皮血管腫では、影響を受けた部位の腫れや痛み、骨の弱体化や神経損傷の症状が生じることがあります。これらの症状は、類上皮血管腫以外の病態によって引き起こされることもあります。状況を把握する唯一の方法は、お子さんが医師の診察を受けることです。

小児に類上皮血管腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。MRI、X線、または生検が行われることもあります。詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

類上皮血管腫には、標準治療はありません。治療法には以下のようなものがあります:

類上皮血管腫は多くの場合、治療後に再発します。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

化膿性肉芽腫

化膿性肉芽腫は小葉状毛細血管腫とも呼ばれます。年長の小児と若年の成人に多くみられますが、どの年齢の人にも生じることがあります。

化膿性肉芽腫は、外傷が原因で発生する場合や、避妊用ピルやレチノイドなどの特定の医薬品を使用することで生じる場合があります。原因が不明なまま毛細血管(最も細い血管)や動脈静脈、その他の身体部位に形成されることもあります。一部の病変は毛細血管の形成異常を伴うことがあります。

化膿性肉芽腫の病変は隆起した鮮やかな赤色で、小型のものも大型のものもあり、滑らかだったりでこぼこだったりします。数週間~数カ月で急速に増殖し、多量の出血がみられる場合もあります。病変は皮膚表面に発生しますが、皮膚下の組織に生じ、他の脈管病変に似た見た目になることもあります。通常は1つの病変だけがみられます。複数の病変が同じ領域や体の他の部位に発生することもあります。これらの症状が化膿性肉芽腫によるものかどうかを知る唯一の方法は、お子さんが医師の診察を受けることです。

小児に化膿性肉芽腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

化膿性肉芽腫は治療しなくても消失することがあります。化膿性肉芽腫には、以下のような治療が必要なこともあります:

化膿性肉芽腫は治療後に再発することがよくあります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

血管線維腫

血管線維腫はまれな疾患で、顔面に赤いできものとして現れます。これは良性の皮膚病変で、通常、皮膚病変、痙攣発作、精神障害を引き起こす遺伝性疾患である結節性硬化症を伴います。お子さんが血管線維腫かもしれないと思われる場合は、担当の医師にご相談ください。

小児に血管線維腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査がオーダーされることもあります。詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

血管線維腫の治療法には以下のようなものがあります:

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

若年性鼻咽腔血管線維腫

若年性鼻咽腔血管線維腫はがんではない腫瘍ですが、周辺の組織に拡がることがあります。男性に多くみられ、思春期前後に発生することがあります。若年性鼻咽腔血管線維腫はで発生し、上咽頭副鼻腔、眼の周囲の骨に拡がることがあり、脳に拡がることもあります。

小児に若年性鼻咽腔血管線維腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

若年性鼻咽腔血管線維腫の治療法には以下のようなものがあります:

この腫瘍は治療後に再発することがあります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

局所で拡がりうる中間型腫瘍

一部の中間型腫瘍は、腫瘍の周囲に(局所的に)拡がる可能性は高いですが、他の部位には拡がりません。

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫

カポジ型血管内皮腫房状血管腫は乳児または幼児期に発生する血管腫瘍で、男児と女児が同様に罹患します。これらの腫瘍はカサバッハ-メリット現象、つまり血液が凝固せず深刻な出血につながる病態の原因になります。この種の脈管腫瘍はカポジ肉腫とは無関係です。

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫の症状

カポジ型血管内皮腫と房状血管腫は通常、腕や脚の皮膚上に発生しますが、筋肉や骨などのより深部にある組織や胸部、腹部、頭部、頸部に生じることもあります。

症状には以下のようなものがあります:

カポジ型血管内皮腫または房状血管腫の患者さんは、貧血(脱力、疲労感、顔面蒼白)を起こすことがあります。

これらの症状は、カポジ型血管内皮腫や房状血管腫以外の病態によって引き起こされることもあります。状況を把握する唯一の方法は、お子さんが医師の診察を受けることです。

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫の診断

身体診察とMRIで腫瘍がカポジ型血管内皮腫または房状血管腫であると明確に判明すれば、生検は不要とされることもあります。生検は重度の出血を起こす可能性があるため、常に実施されるとは限りません。超音波検査が房状血管腫の診断に用いられることもあります。

詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫の治療

カポジ型血管内皮腫と房状血管腫に対しては、血管形成異常専門医による治療が最適です。治療は症状、腫瘍の大きさと位置、および出血のリスクに応じて異なります。感染、治療の遅れ、手術は生命を脅かす出血を引き起こすことがあります。

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫は、単純性または複雑性と呼ばれることがあります。

単純性の腫瘍は、1つの領域にあり、より小さく、症状をほとんどまたは全く引き起こさず、出血のリスクが低いです。単純性の腫瘍の患者では、カサバッハ-メリット現象はみられません。

単純性のカポジ型血管内皮腫と房状血管腫の治療法には以下のようなものがあります:

複雑性の腫瘍はより大きく、症状を引き起こし、身体機能に影響を及ぼすことがあります。複雑性の腫瘍の患者では、カサバッハ-メリット現象がみられることがあり、この重篤な病態は生命を脅かす可能性があり、治療を必要とします。

複雑性のカポジ型血管内皮腫と房状血管腫の治療法には以下のようなものがあります:

治療を行っても、これらの腫瘍は完全には消失せず再発することがあります。年齢が上がると痛みと炎症が悪化することがあり、多くは思春期前後にはこうした悪化がみられます。長期的な影響には、慢性疼痛、心不全、骨の問題、リンパ浮腫(組織内でのリンパ液の貯留)などがあります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

他の部位に拡がりうる中間型腫瘍

まれに、中間型腫瘍が他の部位に拡がる(転移する)ことがあります。

偽筋原性(類上皮肉腫様)血管内皮腫

偽筋原性血管内皮腫は小児にもみられますが、20~50歳の男性に最も多く発生します。この腫瘍はまれな病変ですが、通常は皮膚上や皮下、または骨に発生します。偽筋原性血管内皮腫は軟部組織のしこりとして現れることがあり、ときに患部に痛みを引き起こします。周辺の組織に拡がることもありますが、体の他の部位に転移することは通常ありません。ほとんどの症例で複数の腫瘍が認められます。お子さんが偽筋原性血管内皮腫かもしれないと思われる場合は、担当の医師にご相談ください。

小児に偽筋原性血管内皮腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

偽筋原性血管内皮腫の治療法には以下のようなものがあります:

偽筋原性血管内皮腫は小児にはまれな疾患ですので、治療選択肢は成人の臨床試験に基づきます。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

網様血管内皮腫

網様血管内皮腫は増殖の遅い平坦な腫瘍であり、若年成人に発生するほか、小児にみられることもあります。この腫瘍は通常、腕、脚、胴体の皮膚上または皮下に発生します。通常は体の他の部位には拡がりません。お子さんが網様血管内皮腫かもしれないと思われる場合は、担当の医師にご相談ください。

小児に網様血管内皮腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

網様血管内皮腫の治療法には以下のようなものがあります:

網様血管内皮腫は治療後に再発することがあります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

乳頭状リンパ管内血管内皮腫

乳頭状リンパ管内血管内皮腫はダブスカ腫瘍とも呼ばれます。小児と成人にみられます。

乳頭状リンパ管内血管内皮腫は硬く隆起して紫がかったできものであり、小型の場合も大型の場合もあります。乳頭状リンパ管内血管内皮腫はあらゆる部位の皮膚内または皮下に生じることもあります。リンパ節に影響が及ぶ場合があります。お子さんが乳頭状リンパ管内血管内皮腫かもしれないと思われる場合は、担当の医師にご相談ください。

小児に乳頭状リンパ管内血管内皮腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

乳頭状リンパ管内血管内皮腫の治療法は手術です。

この治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

複合型血管内皮腫

複合型血管内皮腫は、良性悪性の脈管腫瘍の特徴を両方備えています。この腫瘍は通常、腕や脚の皮膚上または皮下に発生します。頭部、頸部、胸部の皮膚に生じることもあります。複合型血管内皮腫は周辺組織に拡がったり他の部位に転移したりする可能性は低いものの、同じ場所に再発することがあります。腫瘍が転移する場合、通常は付近のリンパ節に拡がります。複合型血管内皮腫は小児と成人にみられます。

小児に複合型血管内皮腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

複合型血管内皮腫の治療法には以下のようなものがあります:

複合型血管内皮腫は治療後に再発することがあります。

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

カポジ肉腫

カポジ肉腫は皮膚内や口、鼻、粘膜、リンパ節、その他の臓器で増殖する病変を引き起こすがんです。ヒトヘルペスウイルス8によって引き起こされます。このがんは、小児にはまれにしか発生しません。米国では、カポジ肉腫はまれな免疫系障害HIV感染、または臓器移植に用いられる薬剤によって免疫系が弱っている小児に多くみられます。サハラ以南のアフリカでは、カポジ肉腫は風土病で、しばしば小児および若年成人に発生します。

カポジ肉腫は、皮膚や口腔、咽頭に生じる病変です。赤や紫、茶色の病変が、平坦な状態から隆起して、うろこ状の局面に変化し、小結節を形成します。カポジ肉腫はリンパ節の腫れを引き起こすこともあります。これらの症状は、カポジ肉腫以外の病態によって引き起こされることもあります。状況を把握する唯一の方法は、担当医の診察を受けることです。

小児にカポジ肉腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

カポジ肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

カポジ肉腫は小児には非常にまれな疾患ですので、いくつかの治療選択肢は成人の臨床試験に基づきます。詳細については、カポジ肉腫の治療をご覧ください。

悪性腫瘍

悪性腫瘍はがんです。

類上皮血管内皮腫

類上皮血管内皮腫は小児にもみられますが、30~50歳の成人に最も多く発生します。肝臓、肺、骨、皮膚、軟部組織に生じることがあります。類上皮血管内皮腫は増殖が速い場合も遅い場合もあります。軟部組織に腫瘍がある患者の約3分の1では、腫瘍が体の他の部位に非常に速く拡がります。

類上皮血管内皮腫の症状

類上皮血管内皮腫の症状は、体内での腫瘍の位置によって異なります。以下の症状がみられる場合は、お子さんの担当医に相談するべきです:

これらの症状は、類上皮血管内皮腫以外の病態によって引き起こされることもあります。状況を把握する唯一の方法は、お子さんが医師の診察を受けることです。

類上皮血管内皮腫の診断

小児に類上皮血管内皮腫を示唆する症状がみられる場合、診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。医師が検査をオーダーすることもあります。肝臓の類上皮血管内皮腫は超音波検査、CTスキャン、またはMRIスキャンで発見されます。胸部または体の他の部位のX線検査が行われることもあります。詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

類上皮血管内皮腫の治療

増殖の遅い類上皮血管内皮腫の治療は経過観察となる場合があります。腫瘍の切除が可能な場合は、手術が行われることがあります。

増殖の速い類上皮血管内皮腫の治療法には以下のようなものがあります:

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

血管肉腫

血管肉腫は体の各部の血管またはリンパ管に発生する増殖の速い腫瘍で、通常は軟部組織に生じます。大半の血管肉腫は皮膚内または皮膚付近の軟部組織に存在します。より深部に位置する肝臓、脾臓、肺の軟部組織に形成されることもあります。

小児の血管肉腫は非常にまれです。ときに、小児の皮膚または肝臓、あるいはその両方に複数の腫瘍が発生する場合があります。

血管肉腫の原因とリスク因子

リスク因子とは、疾患が発生する可能性を増大させるあらゆる要因のことです。リスク因子をもっている全ての小児が血管肉腫を発症するわけではありません。また、リスク因子が認められない小児が発症することもあります。血管肉腫のリスク因子には以下のものがあります:

まれに、血管腫などの良性脈管腫瘍が血管肉腫になることがあります。

お子さんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

血管肉腫の症状

血管肉腫の症状は腫瘍の位置により異なり、以下のようなものがあります:

これらの症状は、血管肉腫以外の病態によって引き起こされることもあります。状況を把握する唯一の方法は、お子さんが医師の診察を受けることです。

血管肉腫の診断

診断を下すために医師は保護者に小児の病歴をたずね、身体診察を行います。必要に応じて、検査が行われることがあります。小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

血管肉腫の治療

血管肉腫の治療法には以下のようなものがあります:

これらの治療法の詳細については、小児脈管腫瘍の治療法をご覧ください。

小児脈管腫瘍の治療法

脈管腫瘍の小児の治療を担う医療従事者

小児脈管腫瘍の治療は、小児がんの治療を専門とする小児腫瘍医が監督します。小児腫瘍医は、小児がんの治療に精通しつつ、同時に特定の医療分野も専門とする他の医療従事者と協力しながら治療に取り組んでいきます。ほかにも以下の専門家が関与することがあります:

治療選択肢

小児と青年の脈管腫瘍に対する治療法には様々なものがあります。保護者と担当の治療チームが協力して、治療法を決定します。腫瘍の位置、お子さんの年齢と全体的な健康状態、脈管腫瘍の種類、瘢痕化のリスク、脈管腫瘍を完全に治療できる可能性など、数多くの要因が検討されます。

小児の治療計画では、腫瘍についての情報、治療の目標、治療選択肢、起こりうる副作用などが検討対象に含まれます。治療に先立って担当の治療チームと今後の見通しについて話し合うことが助けになります。実際の進め方については、NCIの小児がんの子どもたち:親のための手引き(英語)をご覧ください。

以下のような治療法があります:

β遮断薬療法

β遮断薬は血圧を下げ心拍数を減らすために一般的に使用される薬物ですが、乳児血管腫など特定の種類の脈管腫瘍を縮小させる可能性もあります。β遮断薬療法は、静脈内に注射したり、経口で摂取したり、皮膚上に貼付(外用)したりする方法があります。β遮断薬療法の実施方法は、治療対象となる脈管腫瘍の種類と最初に発生した部位に応じて異なります。

通常、β遮断薬のプロプラノロールが血管腫の最初の治療法になります。生後4週未満の乳児、基礎疾患のある乳児、プロプラノロールの静脈内投与による治療を受ける乳児では、病院で治療を開始する必要がある場合があります。乳児血管腫に対しては、プロプラノロールとステロイド治療か、またはプロプラノロールと外用β遮断薬療法を行うこともあります。プロプラノロールは、肝臓に発生した良性脈管腫瘍の治療にも用いられます。

脈管腫瘍の治療に使用される他のβ遮断薬には、アテノロール、ナドロール、チモロールなどがあります。

手術

多様な脈管腫瘍を切除するために、以下のような手術法が用いられます:

適用する手術の種類は、脈管腫瘍の種類と発生部位により異なります。

手術時に視認できるがんを全て切除した場合も、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、化学療法放射線療法が行われることがあります。このようにがんの再発リスクを減らすために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

光凝固療法

光凝固療法では、レーザーなどの強力な光線を使用して、血管の閉鎖や組織の破壊を行います。化膿性肉芽腫の治療に用いられます。

凍結療法

凍結療法では、専用の装置を用いて、化膿性肉芽腫で認められる異常な血管などの異常組織を凍結させ破壊します。この治療法は凍結手術とも呼ばれます。

詳細については、凍結手術というがん治療法(英語)をご覧ください。

塞栓術

塞栓術は、微小なゼラチンスポンジまたはビーズなどの粒子を使用して肝臓の血管を詰まらせる手技です。肝臓の良性の脈管腫瘍やカポジ型血管内皮腫への血流を遮断するために用いられることがあります。

化学療法

化学療法は、薬剤を使用して腫瘍細胞の増殖を阻止する治療法です。化学療法では、がん細胞を死滅させるか、がん細胞の分裂を停止させます。化学療法は単独で行われることもあれば、他の治療法と併用されることもあります。

一部の脈管腫瘍では、化学療法薬を静脈に注射します。この方法で投与すると、薬剤を血流に入れて、全身の腫瘍細胞に到達させることができます。

小児脈管腫瘍の治療において単独または併用で使用される化学療法薬としては、以下のようなものがあります:

ここに挙げていない化学療法薬も使用されることがあります。

化学療法の効果、投与方法、よく発生する副作用などの詳細については、化学療法によるがん治療(英語)をご覧ください。

硬化療法

硬化療法では腫瘍とそれに通じる血管を破壊します。ある液体を血管内に注入すると、血管が瘢痕化して破壊されます。時間とともに、破壊された血管は正常な組織に吸収されていきます。血液は代わりに周辺の健康な静脈を流れます。硬化療法は、類上皮血管腫の治療に用いられます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、腫瘍細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。外照射療法は、体外に設置された装置を用いて腫瘍のある領域に放射線を照射する方法です。この療法は一部の脈管腫瘍の治療に使用されます。

詳細については、がんに対する外照射療法(英語)放射線療法の副作用(英語)をご覧ください。

分子標的療法

分子標的療法は、薬剤またはその他の物質を使用して、がん細胞の増殖や進展に関わる特定の酵素、蛋白、その他の分子の作用を阻害する治療法です。数種類の分子標的療法が小児脈管腫瘍の治療に使用されており、治療法として研究中のものもあります:

詳細については、分子標的療法によるがん治療(英語)をご覧ください。

免疫療法

免疫療法は、体の免疫系ががんに対抗するのを助ける治療法です。インターフェロンは、脈管腫瘍の治療に使用される免疫療法の一種です。

詳細については、免疫療法によるがん治療(英語)をご覧ください。

その他の薬物療法

小児脈管腫瘍の治療やその影響に対する管理に使用される他の薬剤には以下のようなものがあります:

経過観察

経過観察とは、症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深くモニタリングしていくことです。

臨床試験

患者さんによっては、臨床試験への参加が選択肢の1つになる場合もあります。小児がんを対象とする臨床試験にはいくつかの種類があります。例えば、治療の臨床試験では、新しい治療法や既存の治療法の新しい利用方法が検証されます。支持療法や緩和ケアの臨床試験では、生活の質を改善する方法が検討され、特にがんの影響やその治療による副作用がみられる人が対象になります。

NCIの臨床試験検索から、参加を受け付けているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。この検索では、がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施されている場所に基づいて試験を絞り込むことができます。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

探し方や参加方法など、臨床試験の詳細については、患者さんと介護者のための臨床試験情報(英語)をご覧ください。

治療の副作用および晩期合併症(晩期障害)

心臓腫瘍の治療は副作用を引き起こすことがあります。起こりうる副作用は、受けている治療の種類、用量、および体の反応によって異なる場合があります。注意すべき副作用とその対処法について、担当の治療チームとよく話をしてください。

がんの治療中に発生する副作用の詳細については、副作用(英語)のページをご覧ください。

がん治療による問題のうち、治療後6カ月以降に始まって月単位または年単位で続くものは、晩期合併症(晩期障害)と呼ばれます。治療の晩期合併症(晩期障害)には以下のようなものがあります:

晩期合併症(晩期障害)には治療やコントロールが可能なものもあります。治療により生じうる晩期合併症(晩期障害)について担当医とよく話をすることが重要です。詳細については、小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)をご覧ください。

フォローアップケア

治療を進める中で、定期的に検査や診察が行われます。脈管腫瘍の診断のために行われた検査の一部が、治療効果を確認する目的で再び行われることもあります。治療の継続、変更、中止などの決定がそれらの検査結果に基づいて判断されることもあります。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。それらの検査の結果から、患者さんの状態の変化や腫瘍が再発したかどうかを知ることができます。

フォローアップ検査の詳細については、小児脈管腫瘍の診断に用いられる検査をご覧ください。

子どもの脈管腫瘍への対処

小児が腫瘍を発症すると、そのご家族全員に対してサポートが必要になります。この困難な時期には、保護者が自分自身のことに気を配ることが重要になります。担当の治療チームやご家族や地域の人々に助けを求めましょう。詳細については、小児がん患者さんのご家族のためにという記事と、小児がんの子どもたち:親のための手引き(英語)という冊子をご覧ください。

関連資料

小児がんに関するさらなる情報や、がん全般に関するその他の資料については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所(NCI)が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、小児脈管腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board. PDQ Childhood Vascular Tumors. Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/patient/child-vascular-tumors-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 27253005]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、3,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。