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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

高用量ビタミンC(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2015-12-11
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、がん患者さんに対する治療での高用量ビタミンCの使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

アスコルビン酸 CAM栄養療法

概要


  • ビタミンCは、食物や栄養補助食品に含まれる栄養素です。この栄養素は抗酸化物質であり、コラーゲンの産生に主要な役割を果たします(詳しくは質問1を参照してください)。

  • 用量ビタミンCは、静脈内(IV)注入静脈から血流に入れる方法)または経口での服用(口から摂取する方法)で投与します。ビタミンCを静脈内注入すると、同量を経口摂取した場合に比べ、血液中の濃度が大幅に高くなります(詳しくは質問1を参照してください)。

  • 用量ビタミンCは、1970年以降、がんの患者さんに対する治療薬として研究されています(詳しくは質問2を参照してください)。

  • 複数の基礎研究で、高用量ビタミンCは前立腺がん膵がん肝がん結腸がんなどのがん細胞の増殖と転移を緩やかにする可能性があることが示されました(詳しくは質問5を参照してください)。

  • いくつかの基礎研究と動物試験は、ビタミンCと抗がん療法の併用が有用である可能性を示していますが、他方で数件の研究は、特定の形態のビタミンCにより化学療法の効果が低下する場合があることを示しています(詳しくは質問5を参照してください)。

  • 複数の動物試験により、高用量ビタミンC療法は膵がん、肝がん、前立腺がん、卵巣がん肉腫悪性中皮腫の特定のモデルにおいて、腫瘍の増殖を阻害することが示されました(詳しくは質問5を参照してください)。

  • がん患者さんへの高用量IVビタミンCに関するいくつかの研究では、生活の質の改善がみられたほか、身体面、精神面、感情面の諸機能の向上や、疲労吐き気嘔吐、疼痛、食欲減退などの症状の緩和が示されています(詳しくは質問6を参照してください)。

  • 臨床試験における高用量アスコルビン酸静脈内投与では、副作用はほとんど発生していません(詳しくは質問7を参照してください)。

  • 栄養補助食品として一般に認められていますが、米国食品医薬品局(FDA)は、がんやその他の病態に対する治療法としての高用量ビタミンCの静脈内投与を承認していません(詳しくは質問9を参照してください)。

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高用量ビタミンCに関する質問と回答

1.

高用量ビタミンCとは何ですか。

 

  ビタミンC(L-アスコルビン酸またはアスコルビン酸とも呼ばれる)は、ヒトが体内で作ることができないため、食品や栄養補助食品から摂取しなければならない栄養素です。ビタミンCは抗酸化物質であり、酸化ストレスの予防に寄与します。また、酵素とともに、コラーゲンの産生にも主要な役割を果たします。

 ビタミンCは、静脈内(IV)注入したときに、経口摂取に比べ、血液中の濃度が大幅に高くなります。複数の研究では、研究室内において、こうした高用量のビタミンCによりがん 細胞の死が引き起こされうることが示されています。

  食事にビタミンCが激しく欠乏(不足)していると、壊血病になり、極度の脱力や嗜眠が起こったり、あざや出血が生じやすい状態になったりするなどの症状が現れます。壊血病の患者さんでは、ビタミンCの不足によって体の組織に含まれるコラーゲンが薄くなりますが、ビタミンCを摂取するとコラーゲンは厚みを取り戻します。

2.

がんに対する補完代替治療としての高用量ビタミンCは、どのような経緯で発見され、使用されてきましたか。

 

 高用量ビタミンCは、1970年以降、がんの患者さんに対する治療薬として研究されています。1970年代後半から1980年代前半にかけて、スコットランドの外科医、ユアン-キャメロンは、ノーベル賞化学者のライナス-ポーリングと共同で、がんの患者さんに対するビタミンC療法の効果を調べる臨床試験を実施しました。

 近年、いくつかの米国CAM会議において実施された医療専門家を対象とした複数の調査では、感染疲労乳がんなどのがんの治療法として、高用量ビタミンCの静脈内投与が頻繁に実施されていることが明らかになりました。

3.

がん治療に高用量ビタミンCが有用であるという主張の背景にはどのような理論があるのですか。

 

 50年以上前に実施されたある研究は、がんについて、ビタミンCの不足により、結合組織に変化が生じる疾患であると示唆しました。1970年代に、高用量のアスコルビン酸が疾患や感染への耐性を確立するために有効であり、がんの治療法となる可能性が指摘されました。

 その後、複数の研究によって、血流に含まれるビタミンCの濃度は摂取方法に左右されることが示されました。

4.

高用量ビタミンCはどのようにして投与されますか。

 

 ビタミンCは静脈内(IV)注入か経口で投与されますが、静脈内投与の場合のほうが、より高い血中濃度に到達します。

5.

これまでに高用量ビタミンCを使用した前臨床研究(基礎研究や動物での研究)は実施されていますか。

 

 複数の基礎研究動物試験により、がんの予防または治療に対する高用量ビタミンCの有効性が調査されています。

  基礎研究

 多くの基礎研究と動物試験で、高用量ビタミンCががん細胞の死を引き起こすプロセスが研究されています。各種のがん細胞におけるビタミンCの抗がん作用は、がん細胞を殺傷する過酸化水素を作り出す化学反応に関係します。

 基礎研究では、次のような点が示されています:


  • 高用量ビタミンCを用いた治療により、前立腺がん膵がん肝がん結腸がん悪性中皮腫神経芽腫、あるいはその他のがん細胞の増殖と転移が緩やかになりました。

  • 高用量ビタミンCと特定の化学療法を併用することで、化学療法単独での治療より高い効果が得られる可能性があります:
    • アスコルビン酸と三酸化ヒ素の併用は、卵巣がん細胞に対して、より高い効果が得られる可能性があります。

    • アスコルビン酸とゲムシタビンの併用は、膵がん細胞に対して、より高い効果が得られる可能性があります。

    • アスコルビン酸とゲムシタビン、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の併用は、悪性中皮腫細胞に対して、より高い効果が得られる可能性があります。


  • 別の基礎研究で、高用量ビタミンCと放射線療法を併用すると、放射線療法単独より多くの多形性膠芽腫細胞が殺傷されました。

 ただし、ビタミンCと抗がん治療を併用する基礎研究の全てにおいて、有効性が示されているわけではありません。ビタミンCの一形態であるデヒドロアスコルビン酸と化学療法を併用すると、特定のがん細胞を殺傷する効果が低下しました。

  動物試験

 高用量ビタミンCの研究は、すでに動物モデル(ヒトの疾患と同じもしくは似た疾患を持たせた動物)を対象にして実施されています。

 いくつかの研究では、ビタミンCの作用により、がん細胞の殺傷が促進されました:


  • 高用量ビタミンCは、膵がん、肝がん、前立腺がん、肉腫、卵巣がん、悪性中皮腫の動物モデルで、腫瘍の増殖を阻害しました。

  • 高用量ビタミンCと化学療法の併用療法は、膵がんのマウスモデルで、化学療法単独の場合に比べ、腫瘍の縮小効果が高かったことが示されています。

  • 別の研究では、乳がん細胞を注入されたマウスの治療にビタミンCを使用すると、ある種の光線療法の効果が高まることが示されました。

  • 卵巣がんのマウスモデルを用いた1件の研究では、高用量ビタミンCの静脈内投与と抗がん剤カルボプラチンおよびパクリタキセルを併用することで、卵巣がんの治療効果が高まりました。

 しかし、他の動物試験では、次のようにビタミンCが特定の薬剤の抗がん作用を阻害することが明らかになりました:


  • ヒトのリンパ腫および多発性骨髄腫のマウスモデルに対し、ビタミンCと化学療法、またはビタミンCとボルテゾミブという薬剤を併用して治療を実施すると、ボルテゾミブ単独での治療よりも腫瘍の増殖が活発になりました。

6.

これまでに高用量ビタミンC静脈内(IV)投与の臨床試験(ヒトを対象とした研究)は実施されていますか。

 

 近年では、以下のようにがん患者さんを対象とした複数の試験で、高用量ビタミンCの効果が検討されました:

  ビタミンC単独での治療を対象とした試験


  • 補助療法と放射線療法による治療を受けた乳がんの患者さんを対象に、ビタミンCの静脈内(IV)投与の試験が実施されました。ビタミンCの静脈内投与を受けた患者さんでは、未投与の患者さんと比較して、生活の質が向上し、副作用は少なかったという結果が示されました。

  • 治癒不可能ながんの患者さんを対象に、ビタミンCの静脈内投与と高用量ビタミンCの経口投与についての試験が実施されました。ビタミンCは、こうした患者さんの生活の質、つまり身体面、精神面、感情面の諸機能や疲労、吐き気嘔吐、痛み、食欲減退などの症状を改善させる安全で有効な療法であることが示されました。

  • 特定のリスク因子を持ち、ビタミンCの摂取を避けなければならない患者さんを除くと、ビタミンCは健康なボランティアとがん患者さんに最大で1.5g/kgを投与しても安全であることが示されています。また、ビタミンCの血中濃度は経口摂取時よりも静脈内投与の場合に高くなり、4時間以上残留することも明らかになっています。

  ビタミンCと他の薬剤との併用に関する試験

 ビタミンCと他の薬剤との併用に関する試験では、一貫した結果が得られていません。


  • 進行した膵がんの患者さん14人を対象とした小規模研究で、化学療法と標的療法による治療に伴い、ビタミンCが静脈内投与されました。ビタミンC治療により、患者さんの間に有害な副作用はほとんど生じませんでした。治療を完了した9人の患者さんについては、画像検査不変(疾患の安定)が示されました。

  • 進行した膵がんの患者さん9人を対象とした別の小規模研究では、週1回の治療サイクルで化学療法が3週間実施され、同時に週2回のビタミンC静脈内投与が4週間続けられました。これらの患者さんには、数ヵ月間にわたって疾患の進行は認められませんでした。この併用療法は、患者さんが十分に耐えられるものであり、重篤な副作用は報告されませんでした。

  • 2014年に行われた研究では、進行卵巣がんの患者さん27人を対象として、化学療法単独による治療と、化学療法とビタミンC静脈内投与の併用とが比較されました。化学療法とビタミンC静脈内投与の併用を受けた患者さんでは、化学療法による重度の副作用が少ないという結果が得られました。

  • 急性骨髄性白血病難治性 転移性 大腸がん、転移性黒色腫の患者さんに対してビタミンC静脈内投与と他の薬剤の併用による治療が実施されましたが、重篤な副作用と疾患の悪化が認められました。

 ほかにも高用量ビタミンC静脈内投与と他の薬剤を併用する治療法の研究が進められています。

7.

高用量ビタミンCについて副作用や何らかの危険性は報告されていますか。

 

 臨床試験における高用量アスコルビン酸の静脈内投与では、副作用はほとんど発生していません。しかし、特定のリスク因子を持つ患者さんにとって、高用量ビタミンCは有害である可能性があります。


  • 腎臓 障害個人歴がある患者さんでは、アスコルビン酸による治療後に腎不全が報告されています。腎結石が生じやすい患者さんには、高用量ビタミンCによる治療を実施するべきではありません。

  • 複数の症例報告によると、G-6-PD欠損症と呼ばれる遺伝性疾患の患者さんには、溶血赤血球が破壊される病態)のリスクがあるため、高用量のビタミンCを投与するべきではありません。

  • ビタミンCは、体内でのの吸収と利用を促進するため、ヘモクロマトーシス(必要とされる量より多くの鉄が体内に蓄積される病態)の患者さんには高用量ビタミンCの投与は推奨されません。

8.

高用量ビタミンCと抗がん剤の併用に関する薬物相互作用は報告されていますか。

 

  薬物相互作用とは、他の薬物の投与により、ある薬物の体内での作用が変化することです。高用量ビタミンCを一部の抗がん剤と併用すると、抗がん剤の効果が弱くなる可能性があります。そうした影響は、これまでに基礎研究と動物試験でのみ確認されています。ヒトにおける薬物相互作用を詳しく調べた臨床試験は、現在までに存在しません。


  • ビタミンCとボルテゾミブという抗がん剤の併用は、細胞培養と動物モデルでの研究が行われています。ボルテゾミブは、細胞内の複数の分子経路を阻害し、がん細胞の死を引き起こす標的療法です。複数の研究では、多発性骨髄腫細胞などにおいて、経口ビタミンCがボルテゾミブの効果を低減することが示されています。しかし、ヒトの前立腺がん細胞を移植したマウスを用いた研究では、マウスに様々な用量のビタミンCを経口投与しても、それによりボルテゾミブの効果が低下することはありませんでした。

  • デヒドロアスコルビン酸という酸化型のビタミンCについては、細胞培養と腫瘍が発生した動物での研究が行われています。複数の研究により、高用量のデヒドロアスコルビン酸は数種の化学療法薬の抗がん作用を阻害しうることが示されています。デヒドロアスコルビン酸は、栄養補助食品や生鮮食品に少量だけ含まれています。

 ビタミンCと抗がん剤の併用については、質問5質問6を参照してください。

9.

高用量ビタミンCは、米国においてがんの治療薬として使用することに関して米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けていますか。

 

  米国食品医薬品局(FDA)は、がんやその他の病態に対する治療薬として高用量ビタミンCを使用することを承認していません。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、がん患者さんに対する治療での高用量ビタミンCの使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board. PDQ High-Dose Vitamin C. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/patient/vitamin-c-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389507]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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補完代替医療(CAM)についての一般的な情報

補完代替医療(CAM)は、統合的医療とも呼ばれ、ヒーリングに関する原理やアプローチ、治療法などを幅広く意味します。従来の治療に加えて実施する場合は補完療法と呼ばれ、また、従来の治療の代わりに実施する場合は、よく代替療法と呼ばれます(従来の治療とは医学界で広く受け入れられ、かつ主流となっている治療を意味します)。どのように用いられるかによって、補完療法とみなされる場合と、代替療法とみなされる場合があります。補完代替療法は、病気の予防やストレスの軽減、副作用や症状の予防と軽減、そして疾患の管理や治癒を目的として用いられます。

がんの従来の治療とは異なり、補完代替療法は保険が適用されないことが多くあります。患者さんは加入保険会社に、補完代替医療が保険の適用対象となっているかどうかを確認することをお奨めします。

補完代替医療の中には、標準治療を妨げたり、従来の治療と併用した場合に有害となりうるものがあるため、補完代替療法を検討されているがん患者さんはどんな治療法でも必ず、担当医や看護師、薬剤師と相談して意思決定を行ってください。

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補完代替医療(CAM)のアプローチの評価

補完代替医療の治療についても、従来の治療の評価と同様、厳格な科学的評価を行うことが重要です。米国国立がん研究所および米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は医療施設において、がんに対するCAM療法の評価を行うための臨床試験(調査研究)を数多く主催しています。

一般的に、がんの治療における従来のアプローチは、多数の患者さんを対象とした臨床試験の実施など、厳格な科学的プロセスを経て、安全性や有効性が検討されています。それに比べ、補完代替医療の安全性や有効性についてはあまり知られていません。厳格な評価を経たCAM療法はごくわずかです。はじめは純粋に代替アプローチとみなされていた少数のCAM療法が、治癒を求めるものではなく、患者さんをより楽にし回復を早める手助けとなる補完医療として、がんの治療で用いられつつあります。1つの例が鍼療法です。1997年11月に開催された米国国立衛生研究所(NIH)の専門家委員会会議によると、鍼療法は化学療法に関連した吐き気や嘔吐、そして手術に関連した疼痛の管理に有効であることがわかりました。対照的に、レートリルの使用などのいくつかのアプローチは、検討の結果、無効であるか、または有害となりうることがわかりました。

1991年に始まったNCIのBest Case Series Programは、臨床で用いられているCAMアプローチの評価を行うプログラムの1つです。このプログラムはNCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)の監視下で進められています。がん代替医療を行う医療専門家は、患者さんのカルテや関連資料をOCCAMに提出します。OCCAMではそれらの資料を厳密に精査し、NCI主導の研究を正当化するであろう治療アプローチについては、フォローアップ研究の戦略を立てています。

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補完代替医療(CAM)について医療提供者に質問すべきこと

補完代替療法を受けることを考えている場合、患者さんは主治医などの医療提供者に次の質問を行ってください。


  • どのような副作用が予想されますか。

  • この治療に伴うリスクは何ですか。

  • 既知の有益性はそれらのリスクに勝っていますか。

  • この治療からどのようなメリットが期待できますか。

  • この治療は従来の治療の妨げになりますか。

  • この治療は臨床試験の一部として実施されますか。

  • もしそうなら、誰がその試験を主催しますか。

  • この治療には健康保険が適用されますか。

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補完代替医療(CAM)についてさらに知るには

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)

米国国立衛生研究所(NIH)の国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、補完代替医療の研究および評価を促進し、医療専門家や一般の方を対象に様々なアプローチについての情報を提供しています。


    NCCIH Clearinghouse
    Post Office Box 7923 Gaithersburg, MD 20898–7923
    電話:+1-888-644-6226 (フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):+1-866-464-3615
    E-mai:info@nccih.nih.gov
    ウェブサイト:https://nccih.nih.gov

CAM on PubMed

NCCIHおよびNIH国立医学図書館(NLM)は共同でCAM on PubMedを開発し、CAMに関連するジャーナルの記載内容を無料かつ簡単に検索できる機能を提供しています。NLMの図書目録データベースのサブセットとして、CAM on PubMedには様々な科学ジャーナルのCAMに関連する論文から、230,000を超える文献や抄録が登録されています。このデータベースはさらに、1,800を超えるジャーナルにリンクしており、ユーザーが論文全文を参照できるようになっています(論文全文を参照するには、購読料などの費用が発生する場合があります)。

がん補完代替医療オフィス

NCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)は、補完代替医療(CAM)の分野におけるNCIの活動をコーディネートしています。OCCAMはCAMのがん研究をサポートし、がんに関連するCAMについての情報を、NCIのウェブサイトを通して医療提供者や一般の方に提供しています。

米国国立がん研究所(NCI)のがん情報サービス

米国にお住まいの方は、NCIがん情報サービスフリーダイヤル+1-800-4-CANCER(+1-800-422-6237)に電話をすることができます(月曜日から金曜日の午前8時から午後8時まで)。訓練を受けたがん情報スペシャリストが質問にお答えします。

食品医薬品局

食品医薬品局(FDA)は、薬物や医療機器を規制し、それらの安全性と有効性を確保しています。


    食品医薬品局
    10903 New Hampshire Avenue
    Silver Spring, MD 20993
    電話:+1-888-463-6332 (フリーダイヤル)
    ウェブサイト:http://www.fda.gov

連邦取引委員会

連邦取引委員会(FTC)は消費者保護法を施行しています。FTCから入手可能な出版物は以下の通りです:


  • Who Cares: Sources of Information About Health Care Products and Services

  • Fraudulent Health Claims: Don't Be Fooled


    消費者センター
    連邦取引委員会
    600 Pennsylvania Avenue, NW
    Washington, DC 20580
    電話:+1-877-FTC-HELP(+1-877-382-4357)(フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):202-326-2502
    ウェブサイト:http://www.ftc.gov
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