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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

下垂体腫瘍の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-05-27
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、下垂体腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

下垂体腫瘍

下垂体腫瘍についての一般的な情報

下垂体腫瘍は、下垂体の組織で異常な細胞が増殖したものです。

下垂体腫瘍は、下垂体(脳の中央部で鼻腔後部のすぐ上にあるエンドウ豆大の器官)に発生します。下垂体は、体の多くの部分が機能する方法に影響を及ぼすホルモンを作っているため、「マスター内分泌 」と呼ばれることがあります。また、下垂体には、体内にある他の多くの腺で作られるホルモンを調節する働きもあります。

脳内部の解剖図で、脳室(液体で満たされた空間)、脈絡叢、視床下部、松果体、下垂体、視神経、脳幹、小脳、大脳、髄質、脳橋、脊髄を示す。



脳内部の解剖図で、松果体、下垂体、視神経、脳室(青色の部分が脳脊髄液)などの脳の各部分を示しています。



下垂体腫瘍は以下のような3つのグループに分類されます:


  • 良性下垂体腺腫がんではない腫瘍。この腫瘍の増殖ペースは非常に遅く、下垂体から体内の他の部位に拡がっていくことはありません。

  • 浸潤性下垂体腺腫:頭蓋骨、または下垂体の下にある空(副鼻)に拡がる良性腫瘍。

  • 下垂体がん悪性の腫瘍(がん)。この種の下垂体腫瘍は、中枢神経系(脳および脊髄)内の他の領域や中枢神経系の外部に拡がります。下垂体腫瘍が悪性になるのは、非常に少ないケースです。

下垂体腫瘍は機能性の場合と非機能性の場合があります。


  • 非機能性の下垂体腫瘍では余分なホルモンは作られません。

  • 機能性の下垂体腫瘍では1種類以上のホルモンが正常量より多く作られます。ほとんどの下垂体腫瘍は機能性腫瘍です。下垂体腫瘍で作られる過剰なホルモンは、疾患の特定の徴候症状を引き起こす可能性があります。

下垂体で作られるホルモンは体内にある他の多くの腺を調節します。

下垂体では以下のようなホルモンが作られます:


特定の遺伝性疾患のある人では、下垂体腫瘍の発生リスクが高くなります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。下垂体腫瘍のリスク因子となる遺伝性疾患として、以下のものがあります:


下垂体腫瘍の徴候には、視覚に関する問題と特定の身体的変化があります。

徴候や症状は、腫瘍の増殖や腫瘍が作り出すホルモン、または他の病態が原因で発生することがあります。腫瘍の中には、徴候や症状を引き起こさないものもあります。これらの問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください。

非機能性下垂体腫瘍の徴候と症状

下垂体腫瘍によって下垂体の一部が圧迫されたり損傷を受けたりすると、1種類以上のホルモンの生成が停止することがあります。特定のホルモンが不足すると、そのホルモンによって制御されている腺や臓器の機能に影響が及びます。以下のような徴候や症状が発生します:


  • 頭痛。

  • 視野の一部の欠損。

  • 体毛の減少。

  • 女性では、月経の減少や停止、または乳房からの乳汁の分泌停止。

  • 男性では、ひげの減少、乳房組織の成長、勃起不全

  • 女性と男性の双方で、性欲の減退。

  • 小児では、成長と性的発達の遅滞。

LHとFSHを作る腫瘍の大半は、徴候や症状を引き起こすほどにはホルモンを過剰産出しません。このような腫瘍は非機能性腫瘍とみなされます。

機能性下垂体腫瘍の徴候と症状

機能性下垂体腫瘍でホルモンが過剰に作られる場合、そのホルモンの種類に応じて異なる徴候や症状が現れます。

プロラクチンの過剰により生じる症状:


  • 頭痛。

  • 視野の一部の欠損。

  • 月経頻度の減少、無月経、または出血が非常に少ない月経。

  • 妊娠困難または不妊。

  • 男性では勃起不全。

  • 性欲減退。

  • 妊娠中または授乳期間中ではない女性での乳汁の分泌。

ACTHの過剰により生じる症状:


  • 頭痛。

  • 視野の一部の欠損。

  • 顔面、頸部、体幹の肉付きがよくなり、腕や脚は細くなる。

  • 頸部の後ろ側に脂肪のしこりができる。

  • 皮膚が薄くなり、胸部や腹部に紫色またはピンクの皮膚線条ができる場合がある。

  • あざができやすい。

  • 顔面、上背部、腕などに細い毛が生えてくる。

  • 骨折しやすくなる。

  • 不安、いらだち、うつ病

成長ホルモンの過剰により生じる症状:


  • 頭痛。

  • 視野の一部の欠損。

  • 成人では、先端巨大症(顔面、手、足の骨が大きくなる疾患)。小児では、全身のサイズが通常よりも大きくなりうる。

  • 手や指のチクチクとした痛みやしびれ。

  • いびきまたは睡眠時の呼吸停止。

  • 関節の痛み。

  • 過剰な発汗。

  • 醜形恐怖症(自らの体の1つ以上の部分に対する極端な嫌悪や懸念)。

甲状腺刺激ホルモンの過剰により生じる症状:


  • 不整脈。

  • 震え。

  • 体重減少。

  • 睡眠障害。

  • 頻繁な便通。

  • 発汗。

下垂体腫瘍のその他の一般的な徴候と症状:


下垂体腫瘍の発見と診断には、画像検査法と血液や尿を調べる検査法などが用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 眼の検査:視覚と眼の健康状態を調べる検査。

  • 視野検査:患者さんの視野(物を見ることができる全範囲)を調べる検査。この試験では、中心視野(まっすぐ前を見た状態で見える範囲)と周辺視野(まっすぐ前を見つめたまま他の全方向に見える範囲)の両方を測定します。検査は片眼ずつ行われます。検査を行っていないほうの眼は覆います。

  • 神経学的検査 :脳と脊髄、および神経の機能を調べる目的で行われる一連の問診と検査。この検査でのチェック項目には、精神状態、協調運動、歩行能力、さらに筋肉、感覚、反射がどの程度機能しているかなどが含まれます。この検査は神経検査や神経学的診察と呼ばれることもあります。

  • ガドリニウムを用いたMRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、脳や脊髄の内部の精細な連続画像を作成する検査法。まずガドリニウムと呼ばれる物質を患者さんの静脈注射します。ガドリニウムにはがん細胞の周辺に集まる性質があるため、撮影された画像ではがん細胞が明るく映し出されます。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出されるグルコース(糖)などの物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • 血液検査:血液中のテストステロンまたはエストロゲンの濃度を測定する検査法。これらのホルモンの量が通常よりも多いまたは少ない場合、下垂体腫瘍の徴候である可能性があります。

  • 24時間尿検査:24時間分の尿を溜めておき、その中に含まれる特定の物質の量を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、その物質を作り出している臓器や組織における疾患の徴候である可能性があります。コルチゾールというホルモンの量が通常よりも多い場合、下垂体腫瘍の徴候であるかクッシング症候群の可能性があります。

  • 高用量 デキサメタゾン抑制試験:高用量のデキサメタゾン(薬剤詳細へ)を1回または複数回投与して行われる検査法。血液のサンプルか3日間採取した尿のサンプルを調べてコルチゾールの濃度を測定します。この検査は、副腎でコルチゾールが過剰に作られているかどうか、あるいは下垂体が副腎にコルチゾールを過剰に作らせる指示を出していないかを判別するために実施されます。

  • 低用量デキサメタゾン抑制試験:低用量のデキサメタゾン(薬剤詳細へ)を1回または複数回投与して行われる検査法。血液のサンプルか3日間採取した尿のサンプルを調べてコルチゾールの濃度を測定します。この検査は副腎でコルチゾールが過剰に作られているかどうかを判別するために実施されます。

  • 下垂体腫瘍に関する静脈サンプリング :下垂体から出ている静脈から採取した血液サンプルを用いて行われる検査法。このサンプルを調べて、下垂体により血液中に放出されたACTHの量を測定します。血液検査でACTHを作り出す腫瘍の存在が示されているが、画像検査では下垂体の外観が正常に見える場合に、静脈サンプリングが実施されることがあります。

  • 生検 :細胞や組織を採取する手技のことで、採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。

     切除された組織のサンプルには以下のような検査が実施されます:


    • 免疫組織化学検査 抗体を使用して、組織のサンプルに含まれる特定の抗原を調べる検査。この抗体には通常、放射性物質または色素が結合されており、その作用によって顕微鏡で観察したときに組織が明るく見えます。この種の検査法は、様々な種類のがんを判別するのに用いられます。

    • 免疫細胞化学 :抗体を使用して、細胞のサンプルに含まれる特定の抗原を調べる検査。この抗体には通常、放射性物質または色素が結合されており、その作用によって顕微鏡で観察したときに細胞が明るく見えます。この種の検査法は、様々な種類のがんを判別するのに用いられます。

    • 光学・電子顕微鏡検査:組織サンプル中の細胞を通常の顕微鏡と高性能の顕微鏡の両方で観察して、細胞に特定の変化がみられないかを調べる臨床検査。


特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)は腫瘍の種類や、腫瘍が中枢神経系(脳および脊髄)内の他の領域に拡がっているか、または中枢神経系の外部に位置する他の部分に拡がっているかどうかによって異なります。

治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • 腫瘍の種類と大きさ。

  • 腫瘍がホルモンを作り出しているかどうか。

  • 腫瘍によって視覚の問題やその他の徴候や症状が引き起こされているかどうか。

  • 腫瘍が下垂体周辺の脳部位に拡がっているか、または体の他の部位に拡がっているかどうか。

  • 新たに診断された腫瘍か、再発した(再び現れた)腫瘍か。

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下垂体腫瘍の病期

下垂体腫瘍の診断がついた後には、腫瘍が中枢神経系(脳と脊髄)内部や体の他の部位に拡がっていないかを明らかにするために、さらに検査が行われます。

がんの拡がりの程度は通常は病期で表現されます。下垂体腫瘍には、標準的な病期分類システムがありません。下垂体腫瘍が発見されると、腫瘍が脳内または体の他の部位に拡がっているかどうかを明らかにするために、検査が行われます。以下のような検査法が用いられます:


  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

下垂体腫瘍はいくつかの方法で表されます。


腫瘍の大きさを日常の身近な物と比べた図:様々な腫瘍の大きさと豆、ピーナッツ、クルミ、ライムとを比較している。



豆、ピーナッツ、クルミ、ライムによって腫瘍の大きさを示しています。



下垂体腫瘍は、大きさや悪性度、過剰なホルモン生産の有無、体の他の部位への転移の有無などにより分類されます。

以下のサイズが用いられます:


  • 微小腺腫:大きさが1cm未満のもの。

  • 巨大腺腫:大きさが1cm以上のもの。

下垂体腺腫の大半は微小腺腫です。

下垂体腫瘍の悪性度は、トルコ鞍下垂体が収まっている頭蓋底部の骨)などの脳の周辺領域のどのくらい離れた場所にまで腫瘍が拡がっているかに基づきます。

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再発下垂体腫瘍

再発 下垂体腫瘍とは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。このがんの再発は、下垂体に起こることもあれば、体の他の部位に起こることもあります。

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治療選択肢の概要

下垂体腫瘍の患者さんには様々な治療法が存在します。

下垂体腫瘍の患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の4種類が用いられています:
手術

多くの下垂体腫瘍は以下のような手術法によって摘出されます:


  • 経蝶形骨洞手術:器具を脳の一部に挿入する手術法の1つで、上唇の下または鼻孔の間の鼻底部を切開して器具を挿入し、蝶形骨(頭蓋の底部に位置する蝶のような形をした骨)を介して下垂体に到達させ、手術を行います。下垂体は蝶形骨のすぐ上に位置しています。

    経蝶形骨洞手術:図は内視鏡とキューレットを鼻から蝶形骨洞に挿入し、下垂体からがんを摘出している様子を示している。蝶形骨も示されている。
    
    


    経蝶形骨洞手術。内視鏡とキューレットを鼻から蝶形骨洞に挿入し、下垂体からがんを摘出します。




  • 内視鏡経蝶形骨洞手術:手術法の1つで、鼻の内部の後方を切開して内視鏡を挿入し、蝶形骨を介して下垂体に到達させて手術を行います。内視鏡とは、観察用のライトやレンズ腫瘍 組織を切除するための用具を備えた細いチューブ状の装置です。

  • 開頭術:頭蓋骨を切開して開口部を作り、そこから腫瘍を摘出する手術法です。

    開頭術の図:頭皮の一部を切り取り、頭蓋骨片を切除し、脳を覆う硬膜を切開して脳を露出させている。頭皮の下の筋層も示されている。
    
    


    開頭術:頭蓋骨に開口部を設け、頭蓋骨片を切除して脳の一部を露出させる手技。




たとえ医師が手術の際に確認できる全てのがんを切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


  • 外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。特定の方法で放射線療法を実施すると、周辺の健康な組織の損傷を防ぐことができます。そうした放射線療法には、以下の種類のものがあります:
    • 定位放射線手術:放射線療法中に頭部が動かないよう、頭蓋骨に硬いフレームを取り付けます。装置は腫瘍に直接、高線量の放射線を1回照射します。この治療法は実際に手術を行うものではありません。定位手術的照射、ラジオサージェリー、放射線手術とも呼ばれます。


  • 内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。

放射線療法の方法は、治療対象となるがんの種類に応じて異なります。下垂体腫瘍の治療には、外照射療法が使用されます。

薬物療法

機能性の下垂体腫瘍による過剰なホルモンの産出を止めるために、薬物が投与される場合があります。

化学療法

化学療法は、下垂体がんに対する緩和療法として、症状を和らげ、患者さんの生活の質を高めるために実施されます。化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したり細胞分裂を妨害したりすることで、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類に応じて異なります。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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下垂体腫瘍の治療選択肢

非機能性下垂体腫瘍

治療法には以下のようなものがあります:


黄体形成ホルモン産生腫瘍と卵胞刺激ホルモン産生腫瘍に対する治療では、通常、経蝶形骨洞手術による腫瘍の摘出が行われます。

プロラクチン産生下垂体腫瘍

治療法には以下のようなものがあります:


ACTH産生下垂体腫瘍

治療法には以下のようなものがあります:


成長ホルモン産生下垂体腫瘍

治療法には以下のようなものがあります:


甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍

治療法には以下のようなものがあります:


下垂体がん

下垂体 がんに対する治療は、症状を和らげ生活の質を高めることを目的とした緩和療法です。治療法には以下のようなものがあります:


再発下垂体腫瘍

治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、下垂体腫瘍の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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下垂体腫瘍についてさらに学ぶために

下垂体腫瘍に関する詳しい情報については、米国国立がん研究所が提供している下垂体腫瘍についてのホームページ(英語)をご覧ください。

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、下垂体腫瘍の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Pituitary Tumors Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/pituitary/patient/pituitary-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389369]

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