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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

鍼灸(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2018-03-30
    翻訳更新日 : 2019-03-11

 このPDQがん情報要約では、がん患者さんに対する治療での鍼灸の使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

概要


  • 鍼灸では、鍼療法のツボとして知られる皮膚上の経穴の1ヵ所または数ヵ所に針、温熱、圧迫、その他の治療を施します(詳しくは質問1を参照してください)。

  • 複数の臨床試験で、鍼灸の使用が抗がん治療によって引き起こされた吐き気嘔吐を軽減することが報告されています(詳しくは質問5を参照してください)。

  • 別の複数の臨床試験で、がん治療における疲労、ドライマウス(口腔乾燥)、ほてりなどの症状を軽減するための鍼灸の使用が研究されています(詳しくは質問5を参照してください)。

  • がん患者さんに鍼療法を施す場合は、完全に清潔な針を用いて実施する必要があります(詳しくは質問6および質問7を参照してください)。

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鍼灸についての質問と解答

1.

鍼灸とはどのようなものですか。

 

 鍼灸では、痛みや吐き気嘔吐といった症状を抑えるために、鍼療法のツボと呼ばれる皮膚上の特定箇所に(針)、温熱、圧迫などの施術を行います。鍼灸は中国伝統医学(TCM)の一部をなしています。TCMでは、健康回復を目的として、鍼灸、食事生薬を使った療法、瞑想、運動、マッサージなどが用いられます。

 鍼灸は、(生命エネルギー)が経絡と呼ばれる経路に沿って体内を流れるという考え方に基づきます。気は人の霊的、情緒的、心理的、身体的な状態に影響を及ぼすと言われています。

2.

鍼灸はどのように施術されますか。

 

 鍼灸では多くの場合に針を使用します。人の頭髪よりもやや太い使い捨てのステンレス製の針を、皮膚の経穴に刺入します(刺します)。鍼灸の施術者は、対象となっている問題の治療に用いる適切な経穴を特定します。刺入した針を回したり、速度や深さを変えながら上下に動かしたり、温めたり、微弱の電流を流したりします。

 鍼灸の技法には次のようなものがあります:


3.

鍼灸の施術中、患者さんにはどのような感覚が生じますか。

 

 施術を受けている患者さんは、得気と呼ばれる刺入感と、それに伴う重だるさ、しびれ、チクチク感を覚えます。

4.

鍼灸を用いた基礎研究や動物での研究は実施されていますか。

 

  基礎研究では、腫瘍サンプルを用いて新しい治療法の検証を行い、その治療法が抗がんに有効かどうかを調べます。 動物試験では、特定の薬物、処置、治療法などが動物において安全で有効かどうかを調べる試験が行われます。基礎研究や動物試験は、ヒトを対象とした試験に先立って行われます。

 基礎研究や動物試験で鍼灸の効果が検証されています。基礎研究と動物試験に関する詳しい情報は、PDQの鍼灸に関する専門家向け要約で、Laboratory/Animal/Preclinical Studies(基礎研究/動物試験/前臨床研究)のセクションを参照してください。

5.

ヒトを対象とした試験は行われていますか。

 

  1997年、米国国立衛生研究所(NIH)は、がん関連の症状とがん治療の副作用に対する補完医療としての鍼灸の有効性を評価する取り組みを開始しました。がんに対する鍼灸の研究は、中国やその他の国々でも実施されました。


  • 化学療法、手術、放射線療法による吐き気と嘔吐

     鍼灸の効果に関する最も有力な根拠は、吐き気と嘔吐の緩和を目的とした鍼灸の使用に関する臨床試験から得られています。


    • 2013年のあるレビューで、41件のランダム化 比較試験を検討したところ、化学療法による吐き気と嘔吐の治療に鍼灸が有用でした。

    • 11件のランダム化臨床試験を対象とした別のレビューでは、化学療法を受けた鍼灸群の患者さんは、対照群と比べて、急性の嘔吐が少なかったという結果が得られました。

    • 複数の試験を比較した結果からは、使用する鍼療法のツボにより、化学療法が原因で生じる吐き気を軽減する効果が異なることが示唆されています。

    • 放射線療法による吐き気と嘔吐を予防するために、真の鍼灸または擬似療法としての偽鍼による鍼灸を受けた患者さんと、標準治療のみを受けた患者さんとの比較が行われました。この研究から、真の鍼灸または偽鍼による鍼灸のどちらを受けた患者さんも、吐き気や嘔吐の頻度が標準医療を受けた患者さんより少なかったことが明らかになりました。

    • 2016年に行われた耳鍼治療のランダム化臨床試験では、化学療法を受けた乳がんの患者さん48人について、耳鍼治療を受けた患者さんは受けなかった患者さんよりも吐き気と嘔吐が軽く、頻度も少なかったという結果が得られました。この試験は患者さんの数が少なく、プラセボ群が設定されていないため、これらの知見はさらなる検討が必要です。


  • 痛み

     がん患者さんの痛みを緩和するための鍼灸の使用が研究されています。被験者の数が少なく試験デザインに問題があるため、一貫した結果が得られていません。


    • がんの痛み

       1件のレビューによると、対象となった各研究は小規模であるものの、鍼灸は様々ながんで一部の患者さんの痛みを軽減しました。別のレビューでは、鍼灸と鎮痛薬の併用は鎮痛薬単独より効果が高かったと結論付けられています。このレビューは臨床試験としての質が低く、結論は限定的です。


    • 術後の痛み

        手術後の痛みに関する数件のランダム化臨床試験では、鍼灸により痛みが軽減されましたが、サンプルサイズが小さく、追加された治療が明記されていませんでした。いくつかの試験では、鍼灸と標準治療を併用した場合に痛みを緩和する効果が高くなりました。

        骨髄穿刺および骨髄生検を受けた患者さんを対象とした2件のランダム化臨床試験で、鍼灸は偽鍼による鍼灸に比べて、痛みと不安の緩和に有効であったことが示されました。


    • アロマターゼ阻害薬による筋肉痛と関節痛

        アロマターゼ阻害薬は、ホルモン依存性乳がん閉経後の女性に対するホルモン療法の1つで、筋肉痛や関節痛を引き起こす場合があります。


      • 4件のランダム化比較試験で、痛みの軽減に関して真の鍼灸と偽鍼による鍼灸とが比較されました。4件の試験全てにおいて、真の鍼灸にも偽鍼による鍼灸にも副作用はみられませんでした。うち1件の試験では、真の鍼灸の方が偽鍼による鍼灸よりも、関節痛と筋肉痛を和らげる効果が大きいことが示されましたが、他の3件の試験ではそうした効果はみられませんでした。また、1件の試験では、後で治療を受けるとして待機していた対照群の患者さんよりも、真の鍼灸を受けた患者さんにおいて大きく痛みが軽減されたという結果が得られました。

      • 複数の観察研究でも、真の鍼灸と偽鍼による鍼灸のいずれもが標準治療より痛みの軽減に有効である可能性が報告されています。

      • 17,922人の患者さんについて検討した1件のレビューでは、真の鍼灸が偽鍼による鍼灸より痛みを軽減したことが報告されました。

      • 現在実施中のランダム化臨床試験で、アロマターゼ阻害薬により筋肉痛と関節痛が生じている乳がん生存者228人を対象に、真の鍼灸、偽鍼による鍼灸、標準治療の比較が行われています。


    • 末梢神経障害

       化学療法や他の抗がん剤による末梢神経障害の治療における鍼灸使用は、数件の小規模な研究で検討されています。これらの研究のほとんどで鍼灸は痛みを軽減し、神経機能を改善しました。しかし、1件のランダム化対照試験で、鍼灸はプラセボより高い効果を上げませんでした。



  • ほてり

      乳がんの女性や前立腺がんの男性に対するホルモン療法では、ほてりが生じる場合があります。ほてりの緩和を目的とした鍼灸の使用についての研究では、相反する結果が得られています。


    • 6件のランダム化臨床試験で、乳がん生存者のほてりの予防を目的とした鍼灸の使用が調査されました。これらの試験では、鍼灸が安全であること、ならびにほてりを減少させることが示されました。真の鍼灸が偽鍼による鍼灸より効果が高いかどうかは不明です。

    • 2015年の電気鍼灸に関するランダム化試験では、ほてりがみられる乳がん生存者を電気鍼灸、偽鍼による鍼灸、ガバペンチン、プラセボの4つの治療群に割り当てました。試験では、偽鍼による鍼灸がプラセボと比較してどのくらい効果があるかを検討し、全ての群間でほてりの緩和効果を比較しました。その結果、偽鍼による鍼灸はガバペンチンまたはプラセボよりも効果的であり、電気鍼灸と偽鍼による鍼灸はガバペンチンより緩和効果が優れていたことが明らかになりました。

    • 2016年のランダム化試験では、乳がん生存者を対象として、鍼灸とセルフケア(全ての患者さんに配られた小冊子に方法を記載)を併用する場合とセルフケアを単独で行う場合を比較しました。その結果、鍼灸を追加したことで、治療から12週後の時点と、3ヵ月および6ヵ月のフォローアップ来診時のほてりが軽減されました。加えてこの試験では、鍼灸が患者さんの生活の質を改善しました。

    • 2016年のレビューでは、ほてりがみられる乳がん生存者を対象とした12件のランダム化試験が再検討されましたが、うち6件の試験は真の鍼灸と偽鍼による鍼灸を比較したものでした。このなかで真の鍼灸が偽鍼による鍼灸より有益であるという結果が得られたのは、2件の試験のみでした。他の研究では、鍼灸はホルモン療法、ベンラファキシンリラクゼーション療法と比べて、ほてりを軽減する効果が高いわけではないことが示されました。

    • 数件の試験は、鍼灸がアンドロゲン除去療法を受けている前立腺がんの患者さんのほてりを緩和する可能性があることを報告しています。


  • 疲労

      疲労はがん患者さんに多くみられる症状であり、化学療法や放射線療法の副作用として頻繁に発生します。


    • 数件のランダム化臨床試験で、がん関連疲労の軽減を目的とした鍼灸の使用が調査されました。これらの試験では、標準治療単独の場合に比べて、鍼灸が疲労を軽減したことが示されました。真の鍼灸が偽鍼による鍼灸より効果が高いかどうかは不明です。

    • がん関連の疲労を抱えたがん生存者78人を対象とした2016年のランダム化臨床試験では、特定の鍼療法のツボに対する赤外レーザー鍼治療の施術ががん患者さんに安全であることが示されました。週に3回の赤外レーザー鍼治療を4週間にわたって受けた患者さんは、偽鍼による治療を受けた患者さんより疲労が少なかったことが報告されました。


  • ドライマウス(口腔乾燥)

     複数の臨床試験で、上咽頭がん頭頸部がんの患者さんを対象として、放射線療法により生じた口腔乾燥症(ドライマウス)の治療と予防に鍼灸が及ぼす効果が検証されました。


    • 放射線療法を受けている患者さんのドライマウス予防に関して鍼灸と標準治療との比較を行った複数の試験では、放射線療法中に鍼灸による治療を受けた患者さんのほうが症状が少なく、唾液の流れが良好でした。

    • 2件のランダム化比較試験で、ドライマウスの予防と治療に関して真の鍼灸と偽鍼による鍼灸とが比較されました。これらの試験では、真の鍼灸も偽鍼による鍼灸も唾液量を増加させることが示されました。

    • ドライマウスに対する鍼灸の長期効果を調べた1件の試験では、治療前に比べて6ヵ月時点の患者さんの唾液量が増加しました。また、3年が経過した時点で、追加の鍼灸治療を受けた患者さんの唾液量は、鍼灸治療を継続しなかった患者さんよりも多くなっていました。

     他にも実施中の試験があります。


  • リンパ浮腫

     これまでに発表された多数の症例報告と研究では、鍼灸が安全であること、ならびに腕や脚に生じたリンパ浮腫の腫れを縮小し、症状を緩和できる可能性があることが示されています。1件のランダム化臨床試験では、鍼灸がリンパ浮腫の悪化を防いだものの、腫れや症状を和らげることはありませんでした。

      2016年の研究では、乳がんまたは頭頸部がんでリンパ浮腫が生じた患者さん23人が鍼療法とによる治療を受けたところ、活力の増進と痛みの軽減が認められました。

     リンパ浮腫がみられる乳がん患者さん30人を対象とした2016年のランダム化臨床試験では、熱鍼療法(鍼と灸を組み合わせた療法)を受けた患者さんの約半数でリンパ浮腫の症状が改善しました。対照群(薬物療法)の約4分の1にも、症状の改善が認められました。また、鍼療法と灸を受けた群では、対照群に比べて肩関節の可動域が広がり、生活の質も向上しました。


  • イレウス

     がんの手術後に、患者さんにイレウスが生じることがあります。イレウスに対する鍼灸を対象としたランダム化臨床試験では、一貫した結果が得られていません。


  • 睡眠障害

     ある試験で鍼灸とフルオキセチンを比較したところ、鍼灸は抑うつの緩和と睡眠の改善により高い効果を発揮しました。別の研究では、鍼灸が標準治療よりもわずかに睡眠を改善する効果が高かったことが示されました。


  • 免疫系

     鍼灸が免疫系の働きを向上させることを示唆する研究はほとんどありません。


  • その他のがんの症状とがん治療の副作用

      がんの患者さんを対象とした他の臨床試験で、体重減少、咳、喀血、発熱不安、抑うつ、直腸炎、会話障害、食道閉塞、しゃっくりなどのがんの症状やがん治療の副作用に対する鍼灸の効果が研究されています。複数の研究で、鍼灸治療が症状を緩和する、または悪化を防ぐことが示されています。


6.

鍼灸による副作用やリスクは報告されていますか。

 

 ごく少数の合併症が報告されています。滅菌状態でない針の使用や間違った箇所への刺入、患者さんの動作、針の欠損といった原因で問題が生じます。

 以下のような問題があります:


  • 治療中のヒリヒリする感覚や痛み。

  • 疲労感、頭部のふらつき、眠気。

  • 感染

 化学療法や放射線療法は体の免疫系の働きを弱めるため、がん患者さんに鍼灸治療を施す場合は、完全に清潔な針を用いるべきです。

7.

鍼灸は米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けていますか。

 

  FDAは1996年、有資格の施術者が使用するための鍼灸用の針を承認しました。FDAは、滅菌された無毒の針の使用を義務付けるとともに、資格をもつ施術者専用の使い捨ての針である旨を明記することを要求しています。

 40以上の州およびワシントン市には、鍼治療の実施に関する法律があります。The National Certification Commission for Acupuncture and Oriental Medicine(www.nccaom.org)は、鍼灸および中国伝統医学(TCM)の施術者を認定する組織です。米国ではほとんどの州でこの認定が必要です。

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現在実施中の臨床試験

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、がん患者さんに対する治療での鍼灸の使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board.PDQ Acupuncture.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/patient/acupuncture-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389264]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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補完代替医療(CAM)についての一般的な情報

補完代替医療(CAM)は、統合的医療とも呼ばれ、ヒーリングに関する原理やアプローチ、治療法などを幅広く意味します。従来の治療に加えて実施する場合は補完療法と呼ばれ、また、従来の治療の代わりに実施する場合は、よく代替療法と呼ばれます(従来の治療とは医学界で広く受け入れられ、かつ主流となっている治療を意味します)。どのように用いられるかによって、補完療法とみなされる場合と、代替療法とみなされる場合があります。補完代替療法は、病気の予防やストレスの軽減、副作用や症状の予防と軽減、そして疾患の管理や治癒を目的として用いられます。

がんの従来の治療とは異なり、補完代替療法は保険が適用されないことが多くあります。患者さんは加入保険会社に、補完代替医療が保険の適用対象となっているかどうかを確認することをお奨めします。

補完代替療法を検討されているがん患者さんは、どんな治療法でも必ず、担当医や看護師、薬剤師と相談して意思決定を行ってください。補完代替療法の中には、標準治療を妨げるものや、従来の治療と併用した場合に有害となるものがあります。

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補完代替医療(CAM)の治療法の評価

CAM療法は、従来の治療に対する検証と同じように、科学的な方法で検証することが重要です。米国国立がん研究所および米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は医療施設において、がんに対するCAM療法の検証を行うための臨床試験(調査研究)を数多く主催しています。

一般的に、がんの治療における従来のアプローチは、多数の患者さんを対象とした臨床試験の実施など、科学的プロセスを経て、安全性や有効性が検討されています。それに比べ、補完代替医療の安全性や有効性についてはあまり知られていません。ほとんどのCAM療法は厳密な科学的方法で検証されていません。純粋に代替アプローチとみなされていた少数のCAM療法は、治癒を目指すものではなく、患者さんをより楽にし回復を早めるための補完医療として、がんの治療で用いられつつあります。1つの例が鍼療法です。1997年11月に開催された米国国立衛生研究所(NIH)の専門家委員会によると、鍼療法は化学療法に関連した吐き気や嘔吐、そして手術に関連した疼痛の管理を助けることがわかりました。一方で、レートリルの使用などのいくつかのアプローチは、検討の結果、効果がないか、または有害となりうることがわかりました。

1991年に始まったNCIのBest Case Series Programは、臨床で用いられているCAMアプローチの評価を行うプログラムの1つです。このプログラムはNCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)の監視下で進められています。がん代替医療を行う医療専門家は、患者さんのカルテや関連資料をOCCAMに提出します。OCCAMはこれらの資料を慎重に検討し、さらに調査を行う価値があるかどうかを判断します。

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補完代替医療(CAM)について医療提供者に質問すべきこと

補完代替療法を受けることを考えている場合、患者さんは主治医などの医療提供者に次の質問を行ってください。


  • どのような副作用が予想されますか。

  • この治療に関連するリスクは何ですか。

  • この治療からどのようなメリットが期待できますか。

  • 既知の有益性はそれらのリスクに勝っていますか。

  • この治療は従来の治療に影響を及ぼしますか。

  • この治療は臨床試験の一部として実施されますか。

  • もしそうなら、誰がその試験を主催しますか。

  • この治療には健康保険が適用されますか。

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補完代替医療(CAM)についてさらに知るには

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)

米国国立衛生研究所(NIH)の国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、補完代替医療の研究および評価を促進し、医療専門家や一般の方を対象に様々なアプローチについての情報を提供しています。


    NCCIH Clearinghouse
    Post Office Box 7923 Gaithersburg, MD 20898–7923
    電話:+1-888-644-6226 (フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):+1-866-464-3615
    E-mai:info@nccih.nih.gov
    ウェブサイト:https://nccih.nih.gov

CAM on PubMed

NCCIHおよびNIH国立医学図書館(NLM)は共同でCAM on PubMedを開発し、CAMに関連するジャーナルの記載内容を無料かつ簡単に検索できる機能を提供しています。NLMの図書目録データベースのサブセットとして、CAM on PubMedには様々な科学ジャーナルのCAMに関連する論文から、230,000を超える文献や抄録が登録されています。このデータベースはさらに、1,800を超えるジャーナルにリンクしており、ユーザーが論文全文を参照できるようになっています(論文全文を参照するには、購読料などの費用が発生する場合があります)。

がん補完代替医療オフィス

NCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)は、補完代替医療(CAM)の分野におけるNCIの活動をコーディネートしています。OCCAMはCAMのがん研究をサポートし、がんに関連するCAMについての情報を、NCIのウェブサイトを通して医療提供者や一般の方に提供しています。

米国国立がん研究所(NCI)のがん情報サービス

米国にお住まいの方は、NCIがん情報サービスフリーダイヤル+1-800-4-CANCER(+1-800-422-6237)に電話をすることができます(月曜日から金曜日の午前8時から午後8時まで)。訓練を受けたがん情報スペシャリストが質問にお答えします。

食品医薬品局

食品医薬品局(FDA)は、薬物や医療機器を規制し、それらの安全性と有効性を確保しています。


    食品医薬品局
    10903 New Hampshire Avenue
    Silver Spring, MD 20993
    電話:+1-888-463-6332 (フリーダイヤル)
    ウェブサイト:http://www.fda.gov

連邦取引委員会

連邦取引委員会(FTC)は消費者保護法を施行しています。FTCから入手可能な出版物は以下の通りです:


  • Who Cares: Sources of Information About Health Care Products and Services

  • Fraudulent Health Claims: Don't Be Fooled


    消費者センター
    連邦取引委員会
    600 Pennsylvania Avenue, NW
    Washington, DC 20580
    電話:+1-877-FTC-HELP(+1-877-382-4357)(フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):202-326-2502
    ウェブサイト:http://www.ftc.gov
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