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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

がんのスクリーニングの概要(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-04-06
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Screening and Prevention Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、がんのスクリーニングに関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Screening and Prevention Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

証拠の評価 疾患のスクリーニング

がんのスクリーニングとは

がんのスクリーニングとは、症状が現れてくる前にがんを発見しようとする試みのことです。

スクリーニング検査は、症状が現れる前のがんの早発見に役立つ可能性があります。異常 組織やがんが早期に発見されれば、治療や治癒が容易になるかもしれません。症状が現れる頃には、がんが増殖し拡がり始めていることもあります。 こうした場合、がんの治療や治癒は難しくなります。

担当の医師からスクリーニング検査を勧められたとしても、あなたががんを患っていると医師が考えているとは限らないことを覚えておくことが重要です。スクリーニング検査はがんの症状が現れる前に実施されるものなのです。

スクリーニング検査にはいくつかの種類があります。

スクリーニング検査には以下のものがあります:


  • 身体診察病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 臨床検査:組織や血液尿その他身体から得られる検査材料を調べる内科的な検査法。

  • 画像検査:体内領域の画像を作成する検査手法。

  • 遺伝子検査:ある種のがんに関連する特定の遺伝子突然変異(変化)を調べる検査。

スクリーニング検査にはリスクが伴います。

全てのスクリーニング検査が役に立つわけではなく、ほとんどはリスクを伴います。検査に伴うリスクを把握し、がんによる死亡を減少させる効果が証明されているかどうかを知ることが重要です。

一部のスクリーニング検査では深刻な問題が生じる場合があります。

一部のスクリーニング手法では、出血などの問題が生じることがあります。例えば、S状結腸鏡検査結腸鏡検査を実施する結腸がんのスクリーニングでは、結腸内壁に裂傷が生じる場合があります。

偽陽性の検査結果が出る可能性があります。

実際にはがんは存在していないのに、スクリーニング検査の結果が異常となる場合があります。偽陽性の検査結果(実際にはがんは存在しないのに存在すると判定された検査結果)は不安の原因となることもあり、さらに、その後も検査が引き続き実施されていくのが通常で、そうした検査によるリスクも生じてきます。

偽陰性の検査結果が出る可能性もあります。

実際にはがんが存在しているのに、スクリーニング検査の結果が正常となる場合があります。偽陰性の検査結果(実際にはがんが存在しているのに存在しないと判定された検査結果)を受けた人では、たとえ症状が現れていても、医師の診察を受けるのが遅くなる場合があります。

がんが発見されても健康状態の改善や余命の延長につながらない場合もあります。

がんのなかには、何の症状も引き起こさず命を脅かす心配がないものも存在しますが、スクリーニング検査で見つかれば、そのようながんにも治療が行われることがあります。このようながんに対する治療に、無治療の場合よりも余命を長くする効果があるのかどうかは確かめようがありません。10代の若者でも成人でもがんの診断から最初の1年間で自殺をするリスクが高くなります。また、その治療によって副作用がもたらされる可能性もあります。

がんによっては、早期発見と治療が行われても、治癒の可能性や余命の延長につながらない場合もあります。

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説明と共有を伴う意思決定とは

スクリーニング検査の利益と害を理解し、どのスクリーニング検査がご自身に適しているかをインフォームドチョイス(十分な説明を受けたうえで選択)することが重要です。

スクリーニング検査を受ける前に、担当医や他の医療提供者と話し合っておくことが大切です。どのスクリーニング検査にも利益と害の両面があります。医療提供者はスクリーニング検査の利益と害を対象者に説明する必要があり、そのスクリーニング検査が適しているかどうかは受ける本人を交えて決めるべきです。これは説明と共有を伴う意思決定と呼ばれます。


  1. 担当の医療提供者は、スクリーニング検査で見込まれる利益と害、不明点について説明します。がんを早期発見する利点や、誤った検査結果に関係する害、さらには過剰診断過剰治療の弊害などが説明されます。医療提供者は、ビラ、冊子、ビデオ、ウェブサイトなどの資料で情報を提示することもあります。
  2. スクリーニング検査の利益と害を理解したら、あなた自身が一番優先するものに基づいて、スクリーニング検査を受けるかどうかを決定します。ときには、利益と害が密接に結びついていて、スクリーニング検査を受けるかどうかが簡単に決められない場合があります。
  3. 医療提供者はあなたの決定を医療記録に入力し、検査を受けると決めた場合は、スクリーニング検査の指示を出します。
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スクリーニング検査の目標は何ですか

スクリーニング検査には多くの目標があります。

スクリーニング検査の機能と有用性は次のとおりです:


スクリーニング検査はがんの診断を下すことを目的としていません。

通常、スクリーニング検査では、がんの診断は下されません。スクリーニング検査の結果が異常であれば、がんについて調べるためにさらなる検査が行われるかもしれません。例えば、スクリーニング乳腺X線写真により、乳房内にしこりが見つかることがあります。しこりはがんである場合も、がん以外の場合もあります。見つかったしこりががんかどうかを判別するには、さらに他の検査が必要です。こうした検査は診断検査と呼ばれます。診断検査には生検が含まれますが、これは細胞または組織を採取し、病理医顕微鏡でそれらにがんの徴候が見られないかどうかを調べる検査です。

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どのような人にスクリーニングが必要ですか

がんのスクリーニング検査は、特定のがんに関する高いリスクを持つ人にのみ勧められます。

がんが発生する可能性を増大させるものは、がんのリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。

一部のスクリーニング検査は、特定のがんに関する既知のリスク因子を持つ人にのみ実施されます。がんのリスクが他の人よりも高いとされる人には、次のような特徴があります:


  • 過去にがんを患ったことがある。

  • 2人以上の第一度近親者(両親、兄弟、姉妹)が、がんを患ったことがある。

  • がんに関連している特定の遺伝子突然変異(変化)が見られる。

がんのリスクが高い人は、他の人よりも頻繁に、または早い年齢からスクリーニングを行うことが必要な場合があります。

がんのスクリーニングの調査目的には、がんのリスクが高い人を明らかにすることも含まれます。

ある種類のがんにかかりやすいのはどのような人々なのか、ということをより深く理解しようと科学者たちは挑み続けています。がんの原因となりうる生活習慣や環境についても研究が重ねられています。こうして得られた情報は、がんのスクリーニング対象者の条件やスクリーニング検査の種類、それにその検査を受ける頻度について、医師が患者さんに助言をしていく際に役立てられています。

1973年以来、米国国立がん研究所Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER:監視疫学遠隔成績)プログラムにより、米国の様々な地域のがん患者さんに関する情報が収集されています。SEERや調査研究などの情報源から得られた情報は、どのような人がリスクを持つかを解明する研究に使用されます。

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がんのリスクはどのように測定されますか

がんのリスクは様々な方法で測定されます。がんのリスクに関する調査と研究における発見が検討され、得られた結果は色々な方法で説明されます。リスクを説明する方法の例として、 絶対リスク 相対リスク オッズ比 などが挙げられます。


  • 絶対リスク

     この尺度は、一定の期間内に所定の母集団(米国の全人口など)において、ある個人に特定の疾患が発生するリスクを示します。調査者は、特定の母集団に属する多数の人を対象に調査を行い、絶対リスクを推定します。調査者は、一定期間のうちに対象の集団において特定の疾患にかかった人数を計測します。例えば、20~29歳の女性100,000人から成る集団を1年間にわたって調査し、その間にこのうちの4人に乳がんが発生したとします。すると、この年齢群の女性における1年間の乳がんの絶対リスクは4/100,000、つまり100,000人あたり4人に発生することになります。


  • 相対リスク

     この尺度は、ある形質や要因が特定の疾患のリスクに関連しているかどうかを解明するために、調査研究で頻繁に用いられます。調査者は、類似する特徴を持つ人々で構成される2つの集団を比較します。ただし、一方の集団に属する人々は研究対象の形質または要因を必ず持っています(それらの形質や要因に「曝露されて」います)。他方の集団に属する人々は、それらの形質や要因を持っていません(曝露されていません)。相対リスクを算出するには、曝露群で対象の疾患を患っている人の割合を、非曝露群で対象の疾患を患っている人の割合で割ります。

     相対リスクは以下の値をとります:


    • 1より大きい:対象の形質または要因はリスクの増大に関連している。

    • 1に等しい:対象の形質または要因はリスクに関連していない。

    • 1より小さい:対象の形質または要因はリスクの低減に関連している。

     相対リスクはリスク比とも呼ばれます。


  • オッズ比

     一部の研究では、相対リスクを算出するための情報が十分に得られない場合があります。そうした場合、調査者は代わりにオッズ比と呼ばれる尺度を使用します。オッズ比は相対リスクの概算値として用いられる場合があります。

     相対リスクの代わりにオッズ比を使用する研究の一種として、症例対照研究と呼ばれるものがあります。症例対照研究では、2つの集団の人々が比較されます。ただし、各群に属する個人は、特定の疾患にかかっているかどうかに基づいて選別されます。調査者は、各群において、対象の疾患を引き起こした可能性のある特定の形質や要因などに曝露された人々のオッズを調べます。オッズは、特定の形質または要因が存在または発生した場合の数を、それらが存在または発生しなかった場合の数で割った値です。オッズ比を算出するには、1つの群のオッズを他の群のオッズで割ります。

     オッズ比は以下の値をとります:


    • 1より大きい:対象の形質または要因はリスクの増大に関連している。

    • 1に等しい:対象の形質または要因はリスクに関連していない。

    • 1より小さい:対象の形質または要因はリスクの低減に関連している。


がんを患っている人とそうでない人を対象に形質や曝露状況を調べることは、潜在的なリスク因子の特定に有用です。特定のがんのリスクが高い人を把握できれば、医師がそれらの人にスクリーニングを実施する時期や頻度を決定する上で役立ちます。

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スクリーニングは余命の延長につながりますか

一部のがんは早期(症状が現れる前)の発見によりこれらのがんで死に至る可能性を低下させることができます。

多くのがんにおいて、回復の可能性は、がんが診断されたときの病期(体内でのがんの量や転移状況)に依存します。早期に発見されたがんは、多くの場合、治療や治癒が容易です。

がんスクリーニングの研究では、特定のがんについてのスクリーニングが実施された人の死亡率と、同じがんでスクリーニングが実施されなかった人の死亡率が比較されます。いくつかのスクリーニング検査は、がんの早期発見に有効で、そのがんによる死亡の可能性を低減できることが明らかになっています。例えば、乳がんに対する乳腺X線写真(マンモグラフィ)結腸がんに対するS状結腸鏡検査便潜血検査などがあります。一方、一部の人々の間で症状が現れる前に特定のがんを発見できることが示されたことから実施されている検査法もありますが、こうした検査法にがんによる死亡リスクを低下させる効果があるのかどうかは証明されていません。がんが速いペースで増殖および転移する場合、早期に発見しても生存につながらない場合もあります。

スクリーニング研究は、スクリーニングを実施した場合にがんによる死亡が減少するかどうかを調べるために行われます。

一部の研究では、がんの診断後に患者さんが5年間生き延びることを生存と定義して、患者さんの生存期間の情報収集を行っています。この情報は、がんの治療法の有効度を測るためによく用いられます。しかし、スクリーニング検査が有用かどうかを明らかにするには、通常はスクリーニングを実施した人においてがんによる死亡が減少するかどうかを調査します。がんのスクリーニング検査が有効に機能していれば、時間経過に伴って次のような徴候が見られます:


以前に比べると、今日のがんによる死亡数は減少しています。この減少はスクリーニング検査によりがんが早期に発見されるからなのか、がんの治療法が進歩したためなのか、またはその両方の理由によるのかは必ずしも明確ではありません。米国国立がん研究所Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER:監視疫学遠隔成績)プログラムでは、米国におけるがん患者さんの生存期間に関する情報が収集され、報告されています。この情報は、がんの早期発見が患者さんの生存期間に影響を及ぼすかどうかを解明するために調査されています。

特定の要因が存在すると、生存期間が本来より長く見えることがあります。

こうした要因として、リードタイムバイアス過剰診断があります。


  • リードタイムバイアス

      通常、がんの患者さんの生存期間はがんの診断が下された日から死亡する日までの間です。がんの徴候や症状が現れてから、がんであるという診断が下されることも少なくありません。スクリーニング検査により、何も症状が出ていないうちに診断が行われた場合、患者さんの生存期間は診断日が早まった分だけ延びます。このようにして生存期間が延長されると、スクリーニングを受けた患者さんは、受けなかった場合に比べて長く生存するように見えます。これはリードタイムバイアスと呼ばれます。単にスクリーニング検査を受けた患者さんの診断日が早まった分、生存期間が長くなっただけかもしれません。その場合、スクリーニング検査を受けても受けなくても患者さんの亡くなる時期に差が生じない可能性があります。


  • 過剰診断

     スクリーニング検査では、自然に消滅したり何の症状も引き起こさないような問題のないがんが発見されることもあります。このようながんはスクリーニング検査を行わなければ見つからなかった可能性があります。こうしたがんの発見は過剰診断と呼ばれます。過剰診断が行われると、がんを患った後も長期にわたって生存する人が増えたように見えますが、実際のところ、これらはがんでは亡くならない人々かもしれません。


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スクリーニング検査はどのようなプロセスで標準検査になるのですか

医師は調査研究の結果を参照し、あるスクリーニング検査が標準検査として十分に使用可能な時機に来ているかどうかを判断します。

がん スクリーニング検査の安全性、正確性、有用性についてのエビデンスは、臨床試験(ヒトを対象とした調査研究)やその他の調査研究により得られます。特定のスクリーニング検査が安全で正確かつ有用であることを示す十分なエビデンスが得られたら、その検査は標準検査として用いられます。かつて研究中だったものの現在では標準検査になっているがんのスクリーニング検査の例には以下のものがあります:


様々な種類の調査研究により、がんのスクリーニングが研究されています。

がんスクリーニングの臨床試験では、症状が現れる前にがんを発見する新しい方法を検証します。また、従来よりも迅速または正確に、あるいはより容易に、安全に、安いコストでがんを発見できるスクリーニング検査の研究も行われています。スクリーニングの臨床試験は、がんスクリーニング検査で見込まれる利益と害が明らかになるよう設計されます。がんのスクリーニング検査の研究には様々なデザインの臨床試験が使用されます。

臨床試験として実施される調査では、スクリーニングに関する最も強力なエビデンスが得られます。しかし、臨床試験はスクリーニングについての疑問を調査するために実施されるとは限りません。他の種類の研究により得られる知見は、がんスクリーニング検査の安全性、有用性、正確性についての有用な情報となる場合があります。

がんのスクリーニング検査についての情報を得るために、以下の種類の研究が実施されます:
ランダム化対照試験

ランダム化 対照試験では、がんスクリーニング検査の安全性、有用性、正確性に関する高レベルのエビデンスが得られます。この種の試験では、ボランティアの人がランダムに2つまたはそれ以上のグループに割り当てられます。一方のグループ(対照群)の人には、標準的なスクリーニング検査(存在する場合)が実施されるか、またはスクリーニング検査は実施されません。他のグループの人に対しては、新しいスクリーニング検査が実施されます。その後、各群の検査結果が比較され、新しいスクリーニング検査が標準の検査よりも効果的かどうか、また、有害な副作用は存在しないかどうかが検討されます。

グループへの割り当てをランダムに行うのは、それにより各グループをほぼ同等の集団にするためと、試験結果が人為的な選択などの影響を受けないようにするためです。

非ランダム化対照試験

非ランダム化臨床試験では、各グループへのボランティアの割り当てはランダム(偶然)ではありません。ボランティアは各自で参加するグループを選択するか、主任研究者が割り当てを行います。この種の調査から得られるエビデンスは、ランダム化対照試験から得られるエビデンスほど強くありません。

コホート研究

コホート研究では、多数の人々を長期間にわたって追跡調査します。対象となる人々は特定の治療を受けたか否か、または特定の事物に曝露されたか否かに基づいて、コホートと呼ばれるグループに分けられます。コホート研究では、特定の結果(がんや死亡など)が生じた後にデータの収集と検討が行われます。例えば、コホート研究として、定期的にパパニコロウ試験を受けている女性の集団が追跡調査され、それらの女性はヒトパピローマウイルス(HPV)陽性の群とHPV陰性の群に分けられます。このコホート研究は、時間の経過に伴い、2つの群の間で子宮頸がんの発生率にどのような差が見られるかを示します。

症例対照研究

症例対照研究は、コホート研究と似ていますが、より短期間で実施されます。この研究では長年に及ぶ経過観察は実施されません。時間的に前向きの(未来に向かった)調査ではなく、後ろ向きの調査が行われます。症例対照研究では、症例群(すでに特定の疾患を患っている人々)からデータが集められ、対照群(その疾患を患っていない人々)から収集されたデータと比較されます。例えば、黒色腫の患者さんのグループと黒色腫を患っていない人のグループに対し、自身の皮膚に異常な腫瘍がないかどうかをチェックする方法や頻度について質問を行います。2つの群から得られた様々な回答に基づき、皮膚のチェックが黒色腫の症例数とそれによる死亡の減少に有用なスクリーニング検査であるかどうかが示されます。

症例対照研究から得られるエビデンスは、臨床試験やコホート研究から得られるエビデンスほど強くありません。

地域相関研究

地域相関研究は、1つの都市や国に住む人々など、集団全体から収集されたデータを報告します。集団内の個人についてのデータではなく、集団全体のデータが報告されます。この研究では、スクリーニング検査が有用かどうかについてのエビデンスが得られることがあります。

地域相関研究から得られるエビデンスは、臨床試験やその他の調査研究から得られるエビデンスほど強くありません。

専門家の意見

専門家の意見は、医師の経験や専門委員会などの報告に基づいていると考えられます。専門家の意見からは、スクリーニング検査の有用性に関する強いエビデンスは得られません。

臨床試験で、新しいがんスクリーニングの方法が検証されています。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIのリストのWebサイトから、現在患者さんを受け入れているがんスクリーニングの臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、がんのスクリーニングに関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Screening and Prevention Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Screening and Prevention Editorial Board. PDQ Cancer Screening Overview. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/about-cancer/screening/patient-screening-overview-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389447]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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