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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

軟骨(ウシおよびサメ)(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2015-12-11
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、がん患者さんに対する治療での軟骨(ウシおよびサメ)の使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

サメ軟骨抽出物AE-941 サメ軟骨 ウシ軟骨

概要

注:この要約の情報は現在更新されておらず、参照用としてのみご利用いただけます。


  • 軟骨は、丈夫で柔軟性のある結合組織の一種です(詳しくは質問1を参照してください)。

  • ウシの軟骨およびサメの軟骨はがんやその他の疾患の治療薬として30年以上にわたって研究されています(詳しくは質問2を参照してください)。

  • 基礎研究と動物での研究では、ウシ軟骨およびサメ軟骨製品ががん細胞を死滅させたり、がんに対抗する免疫系の働きを向上させたり、腫瘍の増殖に必要な新しい血管の生成を妨げたりすることが可能かどうかが調べられます(詳しくは質問5を参照してください)。

  • これまでに報告されたヒトを対象として軟骨をがんの治療に用いる試験の研究結果は取り混ぜられてきました(詳しくは質問6を参照してください)。

  • 米国食品医薬品局(FDA)は軟骨をがんの治療薬として承認していません(詳しくは質問8を参照してください)。

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軟骨(ウシおよびサメ)についての質問と回答

1.

軟骨とはどのようなものですか。

 

  軟骨は丈夫で柔軟性のある結合組織の一種で、多くの動物の骨格の一部を構成しています。軟骨には軟骨細胞という細胞が含まれ、これはコラーゲン線維性 蛋白)とプロテオグリカンに取り囲まれており、プロテオグリカンは蛋白と炭水化物から構成されています。

 軟骨を含む製品は米国では栄養補助食品として販売されています。軟骨製品の製造元のなかには、製造している全てのロットが完全に同一であることを確認するプロセスが整っていない会社もあります。これはつまり、軟骨製品のロットが異なると、含まれる成分の量や強さが異なるかもしれないということです。ロットが異なると、使用されている結合剤(粘着性のない混合物をくっつける物質)や賦形剤が異なる場合もあります。そのため、特定の臨床試験の結果は、その研究で使われたロットにしかあてはまらない可能性があります。

2.

がんに対する補完代替医療としての軟骨の発見と使用には、どのような経緯があったのですか。

 

 ウシの軟骨とサメの軟骨は、がんやその他の疾患の治療薬として30年以上にわたって研究されています。かつては、骨格の大部分が軟骨で構成されるサメにはがんが発生しないと考えられていました。このため、がんの治療薬の候補として軟骨に関心が集まりました。サメにおいて悪性 腫瘍はまれではあるものの、現在ではこれらの動物でもがんの存在が確認されています。

 初期の研究ではウシ軟骨の抽出物が用いられました。


  • 1960年代、ウシ軟骨の炎症(発赤、腫れ、痛み、熱感)を軽減する働きが初めて報告されました。

  • 1970年代、ウシ軟骨に血管新生(新たな血管の形成)を妨げる物質が含まれることが初めて報告されました。腫瘍内部への血管の成長が妨げられると、腫瘍は増殖を停止したり、小さくなったりします。

  • 1980年代、ウシ軟骨をがんの治療薬として検証する基礎研究動物での研究、臨床試験(ヒトを対象とした調査研究)を研究者が初めて報告しました。

 サメ軟骨はウシ軟骨よりも新たな血管の形成を阻止する作用が強いと考えられていたので、サメ軟骨の利用への関心が高まりました。サメの骨格は大部分が軟骨で構成されるので、サメ軟骨はウシ軟骨よりも豊富に利用できます。


  • 1980年代、サメ軟骨に血管の成長を阻止する物質が含まれることが初めて発表されました。

  • 1998年と2005年には、サメ軟骨をがんの治療薬として使用する臨床試験の報告が発表されました。

 (基礎研究と動物での研究に関する詳しい情報については質問5を参照してください。臨床試験に関する詳しい情報については質問6を参照してください。)

3.

軟骨ががんの治療に有用であるという主張の背景にはどのような理論があるのですか。

 

 軟骨ががんに対抗してどのように働くかを説明するのに、以下のような3つの理論が提案されています:


  • 軟骨が体で分解される際に、がん細胞を死滅させる生成物を放出する。

  • 軟骨は体の免疫系ががん細胞を死滅させる働きを高める。

  • 軟骨は腫瘍の血管新生(腫瘍に栄養を送って増殖を助ける新たな血管の成長)を阻止する物質を作り出す。

 基礎研究と動物での研究から、3つ目の理論の可能性が最も高いと考えられます。軟骨には血管が含まれないので、がんが軟骨で増殖するのは困難です。軟骨を使ったがんの治療は、腫瘍内部の血管の成長を抑えて腫瘍の増殖を阻止したり、小さくしたりする可能性があるとみられています。

4.

軟骨はどのように投与されますか。

 

 軟骨製品は動物での研究では、経口投与する、静脈腹部注射する、皮膚に塗る、中身をゆっくりと放出するプラスチックの玉に入れて手術移植する(体の中に入れる)などの方法で投与されています。

 ヒトでの研究では、経口投与する、皮膚に塗る、皮膚の下に注射する、浣腸によって注入する(液体の形で直腸の中に注入する)などの方法で軟骨製品が投与されています。軟骨を投与する用量と期間が研究ごとに異なっていますが、これは1つにはそれぞれの研究で異なる種類の製品が使用されているためです。

5.

軟骨を使用した前臨床研究(基礎研究や動物での研究)は実施されていますか。

 

 これまでに多数の軟骨を使った前臨床研究が行われてきました。研究室で、または動物を使って行う前臨床研究は、薬物、手技、治療法などがヒトにおいて安全かつ有用なものかどうかを明らかにするために行われます。こうした前臨床研究は、ヒトを対象とした試験が開始される前に実施されます。一部の調査研究は科学雑誌に発表されます。ほとんどの科学雑誌では、個々の研究報告を発表する前に専門家による評価が行われ、その証拠および結論が妥当なものであるかどうか確認されます。

 軟骨の前臨床研究では、ウシ軟骨およびサメ軟骨の製品が実験においてがん細胞を死滅させ、がん細胞に対する免疫系の働きを活発にし、血管の形成を阻止できるかどうか調査されました。

  粉末状の軟骨

  試験管内(体外)で粉末状の軟骨ががん細胞に与える影響に関する前臨床研究から、以下の内容が報告されています:


  • 発表されている基礎研究では、Catrixという粉末状のウシ軟骨が、ヒトのがん細胞の増殖のペースを半分以下に遅らせました。正常な細胞の増殖に対する影響が検証されていないため、Catrixががん細胞だけに影響を及ぼしたのかどうかは明らかではありません。この基礎研究での用量が、ヒトに対して安全に適用できる量かどうかという点も不明です。

  • 粉末状のサメ軟骨について発表された基礎研究では、人の星細胞腫細胞(脳または脊髄から発生するがん細胞)の増殖に対する影響はみられませんでした。

 粉末状の軟骨が免疫系に与える影響に関する前臨床研究から、以下の内容が報告されています:


  • 発表された1件の研究報告によれば、マウスに注射したCatrixによって免疫系がより活発になりました。この効果は、Catrixを経口投与した場合には得られませんでした。

  • サメ軟骨が腫瘍モデルに与える影響に関する基礎研究で、腫瘍と戦う免疫細胞が腫瘍内部では増加し、血液中では増加しなかったことが報告されました。

  • サメ軟骨が免疫系の反応に与える影響に関するマウスを使った研究では、多種多様な影響が報告され、有用な影響も有害な影響もみられました。サメ軟骨は抗体反応を高めましたが、ナチュラルキラー細胞(腫瘍と戦う白血球)の働きを低下させました。また、この研究からは血管の成長の抑制も報告されました。

 粉末状の軟骨が血管新生に与える影響について、多数の基礎研究と動物での研究が発表されています。そうした研究から、以下の内容が報告されています:


  • ラットに経口投与された粉末状のサメ軟骨は、腹部 組織の細胞の増殖を抑制しました。

  • ラットに経口投与された粉末状のサメ軟骨は、脳のがんの一種である神経膠肉腫の増殖を抑制しました。

  • マウスに経口投与された2種類の粉末状のサメ軟骨製品(SharkilageおよびMIA Shark Powder)は、扁平上皮がんの増殖も転移も阻止しませんでした。

  • 血管の成長を阻止する3つの物質がウシ軟骨から発見されました。これらの物質は、正常細胞や腫瘍細胞の成長に影響を及ぼしませんでした。

  • 血管の成長を阻止する2つの物質がサメ軟骨から発見されました。これらの物質は、正常細胞や腫瘍細胞の成長に影響を及ぼしませんでした。

  液状の軟骨

 液状の軟骨製品の前臨床研究から、以下の内容が報告されています:


  • 基礎研究で、AE-941/Neovastatという液状のサメ軟骨が、様々な種類のがん細胞の増殖を阻止することが報告されました。この結果は科学雑誌に発表されていません。

  • いくつかの研究で、AE-941/Neovastatが新たな血管の成長を阻害することが示されました。

  • マウスに経口投与したAE-941/Neovastatは、乳がん細胞の増殖と肺がんの転移を遅らせました。肺がん研究では、AE-941/Neovastatにより抗がん剤のシスプラチンの効果が高まりました。

  • ヒトの軟骨から作られた物質は、動物での研究で膵がん細胞の転移を遅らせ、動物での研究でも基礎研究でも血管の成長を阻止しました。

6.

軟骨を使った臨床試験(ヒトでの調査研究)は実施されていますか。

 

 臨床試験は、新しい薬やその他の治療法がヒトに対してどのような効果を示すかを検証するための調査研究の一種です。1970年代から、がんの治療薬としての軟骨に関する臨床試験は12件以上実施されています。

 軟骨をがん治療に用いたランダム化臨床試験は、1件査読済み科学雑誌に発表されています。この臨床試験では、サメ軟骨の一種を使った治療と、プラセボ(検証される物質と同じ外見を持ち、同じ方法で投与される無効な物質)を使った治療とを比較しました。患者さんは標準治療も受けました。進行した乳がんまたは進行した結腸がんを患っている83名の患者さんのうち、サメ軟骨製品を投与された患者さんのグループとプラセボを投与された患者さんのグループとの間で、生活の質(QOL)にも生存率にも差はありませんでした。

  粉末状の軟骨

 粉末状の軟骨製品の臨床試験から、以下の内容が報告されています:


  • 注射や経口投与によってCatrixを用いる治療を受けた31名の患者さんのケースシリーズ(個別の患者さんに関する詳しい情報を集めたもの):

     19名の患者さんでがんが寛解(がんの徴候や症状が消失)し、その後、それらの患者さんの約半数で再発(再び現れること)しました。これらの患者さんのなかにはがんの標準治療を受けている人もおり、また、対照群(研究対象の治療法との違いをみるために設定される、研究対象の治療法を受けない患者さんのグループ)が存在しませんでした。これらの理由により、このケースシリーズでは軟骨のがんの治療薬としての有効性は立証されていません。


  • 60名の進行がんの患者さんを対象とする、経口投与によるCartiladeの臨床試験:

     1名を除いて全員が、この試験の前に標準治療を受けていました。患者さんのうち10名で、がんが12週間以上にわたって増殖を停止し、その後また増殖し始めました。がんが小さくなった患者さんや、寛解期に入った患者さんはいませんでした。


  液状の軟骨

 液状の軟骨製品の臨床試験から、以下の内容が報告されています:


  • 放射線療法にも化学療法にも反応しないがんを患っている9名の患者さんを対象としたCatrixの臨床試験:

     Catrixは注射によって投与されました。1名の患者さんのがんが39週を超える寛解期に入り、他の8名の患者さんではCatrixを用いた治療に対する反応が示されませんでした。


  • 液状のサメ軟骨製品AE-941/Neovastatの安全性に関する臨床試験では、この製品は有害な影響をほとんど与えないと報告されています。

  • ランダム化臨床試験で、手術後の創傷治癒に伴う血管の成長にAE-941/Neovastatが与える影響が研究されました。この研究の報告によると、血管の成長を阻止する成分の1つは、経口投与した場合に体に吸収されて利用されます。

  • 379名の進行期の非小細胞肺がんの患者さんを対象とする経AE-941/Neovastatの臨床試験では、サメ軟骨製品の投与と化学放射線療法を併用したグループとプラセボの投与と化学放射線療法を併用したグループとの間で生存率に差はありませんでした。これらの治療はともに十分に耐えられました。

 これらの臨床試験やその他の進行中または報告が不完全の臨床試験に関する詳しい情報については、医療専門家向けの版をご覧ください。

  補完代替医療を利用する調査研究についての情報が入手できます。

 臨床試験への参加に興味のある方は、医療提供者に相談してください。臨床試験についての情報は以下のオンラインのデータベースを検索しても見つかります:


  • NCI PDQ® Clinical Trials Databaseは、がんの種類、試験の種類、場所、試験のスポンサー、薬の名前などから検索できます。この情報は、NCIのCancer Information Service(+1-800-4-CANCER[+1-800-422-6237])に電話で問い合わせて入手することもできます。

  • NCCIH Clinical Trialsのホームページでは、治療や疾患の種類で検索できます。

  • OCCAM Clinical TrialsのホームページにはNCI PDQ® Clinical Trials Databaseへのリンクがあります。

  • 米国国立医学図書館が開発した米国国立衛生研究所(NIH)のサービスであるClinicalTrials.govは検索用データベースで、がんなどの多くの疾患や病態の臨床試験についての情報を収録しています。試験のスポンサーは、NIHをはじめとする連邦政府関係機関と、米国、カナダ、その他の国の製薬会社などです。

7.

軟骨による副作用やリスクは報告されていますか。

 

 通常、軟骨による治療の副作用は軽度または中等度です。

  ウシ軟骨製品のCatrixを使った治療の副作用として最もよくみられるものは以下の通りです:


  • 注射した部位の炎症

  • 口内の不快な味。

  • ひどい疲労感。

  • 吐き気

  • のむかつき。

  • 発熱

  • めまい。

  • 陰嚢精巣が入っている袋状の組織)の腫れ。

  サメ軟骨を使った治療の副作用として最もよくみられるものは以下の通りです:


 吐き気、嘔吐、胃のむかつきは、サメ軟骨製品のAE-941/Neovastatを使った治療で最もよく報告されている副作用です。

 サメ軟骨を使った人に肝炎が発生したケースが1件報告されています。

8.

米国食品医薬品局(FDA)は、米国で軟骨をがんの治療薬として使用することを承認していますか。

 

  米国食品医薬品局(FDA)は軟骨をがんの治療薬として承認していません。米国では多数の軟骨製品が栄養補助食品として販売されています。栄養補助食品は食事に追加されることを想定した製品です。これらは薬物ではなく、病気の治療や予防、または治癒を目的としたものではありません。製造者は、製品が安全であること、および正確かつ誤解を招かないラベル表示を記載することに責任を負います。FDAは栄養補助食品の安全性と有効性に関する販売前承認を行いません。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、がん患者さんに対する治療での軟骨(ウシおよびサメ)の使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board. PDQ Cartilage (Bovine and Shark). Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/patient/cartilage-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389175]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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補完代替医療(CAM)についての一般的な情報

補完代替医療(CAM)は、統合的医療とも呼ばれ、ヒーリングに関する原理やアプローチ、治療法などを幅広く意味します。従来の治療に加えて実施する場合は補完療法と呼ばれ、また、従来の治療の代わりに実施する場合は、よく代替療法と呼ばれます(従来の治療とは医学界で広く受け入れられ、かつ主流となっている治療を意味します)。どのように用いられるかによって、補完療法とみなされる場合と、代替療法とみなされる場合があります。補完代替療法は、病気の予防やストレスの軽減、副作用や症状の予防と軽減、そして疾患の管理や治癒を目的として用いられます。

がんの従来の治療とは異なり、補完代替療法は保険が適用されないことが多くあります。患者さんは加入保険会社に、補完代替医療が保険の適用対象となっているかどうかを確認することをお奨めします。

補完代替医療の中には、標準治療を妨げたり、従来の治療と併用した場合に有害となりうるものがあるため、補完代替療法を検討されているがん患者さんはどんな治療法でも必ず、担当医や看護師、薬剤師と相談して意思決定を行ってください。

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補完代替医療(CAM)のアプローチの評価

補完代替医療の治療についても、従来の治療の評価と同様、厳格な科学的評価を行うことが重要です。米国国立がん研究所および米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は医療施設において、がんに対するCAM療法の評価を行うための臨床試験(調査研究)を数多く主催しています。

一般的に、がんの治療における従来のアプローチは、多数の患者さんを対象とした臨床試験の実施など、厳格な科学的プロセスを経て、安全性や有効性が検討されています。それに比べ、補完代替医療の安全性や有効性についてはあまり知られていません。厳格な評価を経たCAM療法はごくわずかです。はじめは純粋に代替アプローチとみなされていた少数のCAM療法が、治癒を求めるものではなく、患者さんをより楽にし回復を早める手助けとなる補完医療として、がんの治療で用いられつつあります。1つの例が鍼療法です。1997年11月に開催された米国国立衛生研究所(NIH)の専門家委員会の会合によると、鍼療法は化学療法に関連した吐き気や嘔吐、そして手術に関連した疼痛の管理に有効であることがわかりました。対照的に、レートリルの使用などのいくつかのアプローチは、検討の結果、無効であるか、または有害となりうることがわかりました。

1991年に始まったNCIのBest Case Series Programは、臨床で用いられているCAMアプローチの評価を行うプログラムの1つです。このプログラムはNCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)の監視下で進められています。がん代替医療を行う医療専門家は、患者さんのカルテや関連資料をOCCAMに提出します。OCCAMではそれらの資料を厳密に精査し、NCI主導の研究を正当化するであろう治療アプローチについては、フォローアップ研究の戦略を立てています。

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補完代替医療(CAM)について医療提供者に質問すべきこと

補完代替療法を受けることを考えている場合、患者さんは主治医などの医療提供者に次の質問を行ってください。


  • どのような副作用が予想されますか。

  • この治療に伴うリスクは何ですか。

  • 既知の有益性はそれらのリスクに勝っていますか。

  • この治療からどのようなメリットが期待できますか。

  • この治療は従来の治療の妨げになりますか。

  • この治療は臨床試験の一部として実施されますか。

  • もしそうなら、誰がその試験を主催しますか。

  • この治療には健康保険が適用されますか。

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補完代替医療(CAM)についてさらに知るには

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)

米国国立衛生研究所(NIH)の国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、補完代替医療の研究および評価を促進し、医療専門家や一般の方を対象に様々なアプローチについての情報を提供しています。


    NCCIH Clearinghouse
    Post Office Box 7923 Gaithersburg, MD 20898–7923
    電話:+1-888-644-6226 (フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):+1-866-464-3615
    E-mai:info@nccih.nih.gov
    ウェブサイト:https://nccih.nih.gov

CAM on PubMed

NCCIHおよびNIH国立医学図書館(NLM)は共同でCAM on PubMedを開発し、CAMに関連するジャーナルの記載内容を無料かつ簡単に検索できる機能を提供しています。NLMの図書目録データベースのサブセットとして、CAM on PubMedには様々な科学ジャーナルのCAMに関連する論文から、230,000を超える文献や抄録が登録されています。このデータベースはさらに、1,800を超えるジャーナルにリンクしており、ユーザーが論文全文を参照できるようになっています(論文全文を参照するには、購読料などの費用が発生する場合があります)。

がん補完代替医療オフィス

NCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)は、補完代替医療(CAM)の分野におけるNCIの活動をコーディネートしています。OCCAMはCAMのがん研究をサポートし、がんに関連するCAMについての情報を、NCIのウェブサイトを通して医療提供者や一般の方に提供しています。

米国国立がん研究所(NCI)のがん情報サービス

米国にお住まいの方は、NCIがん情報サービスフリーダイヤル+1-800-4-CANCER(+1-800-422-6237)に電話をすることができます(月曜日から金曜日の午前8時から午後8時まで)。訓練を受けたがん情報スペシャリストが質問にお答えします。

食品医薬品局

食品医薬品局(FDA)は、薬物や医療機器を規制し、それらの安全性と有効性を確保しています。


    食品医薬品局
    10903 New Hampshire Avenue
    Silver Spring, MD 20993
    電話:+1-888-463-6332 (フリーダイヤル)
    ウェブサイト:http://www.fda.gov

連邦取引委員会

連邦取引委員会(FTC)は消費者保護法を施行しています。FTCから入手可能な出版物は以下の通りです:


  • Who Cares: Sources of Information About Health Care Products and Services

  • Fraudulent Health Claims: Don't Be Fooled


    消費者センター
    連邦取引委員会
    600 Pennsylvania Avenue, NW
    Washington, DC 20580
    電話:+1-877-FTC-HELP(+1-877-382-4357)(フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):202-326-2502
    ウェブサイト:http://www.ftc.gov
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