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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

胆嚢がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-06-30
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、胆嚢がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

胆嚢がん

胆嚢がんについての一般的な情報

胆嚢がんは、胆嚢の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

胆嚢がんは、胆嚢組織の中に悪性がん細胞が発生するまれな疾患です。胆嚢は、上腹部肝臓のすぐ下に位置する、洋ナシの形をした臓器です。この胆嚢の役割は胆汁(脂肪の消化のために肝臓から分泌される消化)を溜めておくことです。で食べ物が消化されるときには、総胆管(胆嚢と肝臓から小腸の最初の部分までをつなぐ管)を介して胆嚢から胆汁が放出されます。

胆嚢の解剖図:肝臓、総肝管、胆嚢管、総胆管、膵臓、小腸を示している。左上の図は、肝臓、胆管、胆嚢、膵臓、小腸を示している。



胆嚢の解剖図。胆嚢は肝臓のすぐ下に位置しています。胆汁は胆嚢に蓄えられ、食物が消化される際に胆嚢管と総胆管を通って小腸に流れ込みます。



この胆嚢の壁には以下の3つの層があります。


  • 粘膜層(内側の層)。

  • 筋層(中間に位置する筋肉の層)。

  • 漿膜層(外側の層)。

これらの層の間には結合組織が存在しています。原発性の胆嚢がんは、内側の層から発生して、増殖するにつれて外側の層へと拡がります。

女性では胆嚢がんの発生リスクが高くなります。

疾患が発生する可能性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。胆嚢がんのリスク因子には以下のものがあります:


  • 女性であること。

  • ネイティブアメリカンであること。

胆嚢がんの徴候や症状には、黄疸、発熱、痛みなどがあります。

こうした徴候症状は胆嚢がんが原因で起こることもあれば、他の病態が原因で起こることもあります。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:


胆嚢がんは、早期の発見と診断が困難な病気です。

胆嚢がんの発見と診断が困難なのは以下の理由によります:


  • 早期の胆嚢がんでは徴候や症状が現れないため。

  • 胆嚢がんの症状は、たとえ出現したとしても、他の多くの病気の症状と似ているため。

  • 胆嚢が肝臓の陰に隠れているため。

胆嚢がんはときとして、別の理由で実施された胆嚢の摘出手術の際に偶然発見されることがあります。胆石の患者さんでは、まれに胆嚢がんの発生がみられます。

胆嚢がんの発見、診断、病期分類には、胆嚢とその周囲の臓器を調べる検査法が用いられます。

胆嚢がんを診断し、がんの拡がりの程度を調べるには、胆嚢とその周辺領域の画像を作成する検査法が有用です。がん細胞の胆嚢内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。

治療計画を立てるためには、その胆嚢がんが手術で摘出できるかどうかを把握しておくことが重要です。胆嚢がんでは、通常、発見と診断と病期分類のための検査や手技を一度に実施します。以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 肝機能検査 :採取した血液を調べて、肝臓から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ここで特定の物質の値が正常値よりも高く出るということは、胆嚢がんが原因で生じた肝臓疾患の徴候である可能性があります。

  • がん胎児性抗原(CEA)測定 :CEAの血中濃度を測定する検査法。CEAはがん細胞と正常な細胞のどちらからも血流中に放出されます。この検査で正常よりも高い値が出るということは、胆嚢がんや他の疾患の徴候である可能性があります。

  • CA19-9測定 :血液中のCA19-9の濃度を測定する検査法。血流中へのCA19-9の放出はがん細胞と正常細胞のどちらからも起こります。この検査で正常よりも高い値が出るということは、胆嚢がんや他の疾患の徴候である可能性があります。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • CTスキャン(CATスキャン):胸部や腹部、骨盤などの領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • 超音波検査:高エネルギーの音波(超音波)を内部の組織や臓器に反射させ、それによって生じたエコーを利用する検査法。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。胆嚢がんの診断では腹部超音波検査が実施されます。

  • PTC(経皮経肝胆道造影):肝臓と胆管をX線で撮影する検査法。まず肋骨の下の皮膚から肝臓内へ細い針を挿入します。その後、肝臓または胆管内に造影剤を注入し、X線撮影を行います。塞がっている部分がある場合には、胆汁を体外の収集バッグか小腸内まで排出させるために、ステントと呼ばれる柔軟性に富んだ細い管を肝臓内に留置することがあります。

  • 胸部X線 検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。

  • ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影):胆汁が肝臓から胆嚢へ流れる際に通る管と、胆嚢から小腸へ流れる際に通る管をX線で撮影する検査法。胆嚢がんでは、ときにこれらの管が狭くなることによって胆汁の流れが遮られ、その結果として黄疸が発生することがあります。まず内視鏡(ライトの付いた細い管)を口から挿入し、食道と胃を経由させて小腸の最初の部分まで到達させます。次に内視鏡の中にカテーテル(内視鏡より細い管)を挿入し胆管まで通します。その後このカテーテルを通して胆管内へ造影剤を注入し、X線撮影を行います。胆管が腫瘍によって塞がれている場合には、細い管を挿入してその部分を開通させることがあります。この細い管(ステント)は、その開通を維持しておくために留置される場合もあります。場合により組織のサンプルを採取することもあります。

  • 腹腔鏡検査 :腹腔内の臓器を観察して疾患の徴候がないかを調べる外科的な検査法。まず腹壁の数ヵ所を小さく切開し、その切開口の1つから腹腔鏡(ライトの付いた細い管)を挿入します。さらに別の器具を同じ切開口か別の切開口から挿入して、臓器の摘出や生検用の組織サンプルの採取などを行います。腹腔鏡検査は、がんの拡がりが胆嚢内に留まっているのか、それとも周辺組織に及んでいるのかを確かめる際や、手術による摘出が可能かどうかを判定する際に有用です。

  • 生検 :細胞や組織を採取する手技のことで、採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。生検は、腫瘍の摘出手術の際に実施されることがあります。手術による腫瘍の摘出が明らかに不可能な場合には、細い針を用いて腫瘍から細胞を採取する形式の生検が行われます。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんの病期(胆嚢外部の他の部位までがんが拡がっているかどうか)。

  • 手術によって腫瘍を完全に摘出できるかどうか。

  • 胆嚢がんの種類(顕微鏡で観察したときのがん細胞の外観)。

  • 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。

治療法は、患者さんの年齢や健康状態、がんによる徴候や症状の有無などによっても異なります。

胆嚢がんは、拡がり始める前の、手術による切除が可能な段階で発見されないと、治癒は望めません。がんがすでに拡がっていた場合には、緩和療法を行ってこの疾患による症状と合併症を抑えることにより、患者さんの生活の質を改善します。

治療法の改善を目的に実施されている臨床試験への参加も検討すべきです。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

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胆嚢がんの病期

胆嚢がんでは、通常、病期分類のための検査や手技を診断と同時に行います。

胆嚢がんの発見、診断病期分類の際に用いられる検査法や手技の解説については、一般的な情報のセクションをご覧ください。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、胆嚢がんが肝臓に転移した場合、肝臓にできたがん細胞は、実際は胆嚢がんの細胞です。この疾患は転移性胆嚢がんであり、肝がんではありません。

胆嚢がんでは以下のような病期が用いられます:
0期(上皮内がん)

0期では、胆嚢の内側の層(粘膜層)に異常細胞が認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内がんとも呼ばれます。

I期

I期では、がんが発生し、それが内層(粘膜層)を越えて、血管が通っている組織の層または筋層に拡がっています。

II期

II期では、がんは筋層を越えて筋層周囲の結合組織に拡がっています。

IIIA期

IIIA期では、がん胆嚢を覆う薄い組織層に拡がっているか、肝臓に転移しているか、隣接する1つの臓器小腸結腸膵臓、肝外胆管など)に転移しているかのうち、1つ以上の条件に当てはまります。

IIIB期

IIIB期では、がんは付近のリンパ節に拡がり、さらに次の条件のいずれかに当てはまります:


  • 胆嚢の内層を超えて血管が通っている組織層または筋層に拡がっている、または

  • 筋層を超えて筋層周囲の結合組織に拡がっている、または

  • 胆嚢を覆う薄い組織層に拡がっているか、肝臓に転移しているか、隣接する1つの臓器小腸結腸膵臓、肝外胆管など)に転移しているかのうち、1つ以上の条件を満たしている。

IVA期

IVA期では、がん肝臓の主要な血管に拡がっているか、肝臓以外の隣接する複数の臓器または領域に転移しています。がんが周辺のリンパ節に転移している場合もあります。

IVB期

IVB期では、がんは次のいずれかの部位に転移しています:


  • 腹部の大きな動脈沿いに位置する複数のリンパ節か、背骨下部付近にある複数のリンパ節、またはその両位置のリンパ節、または

  • 胆嚢から遠く離れた複数の臓器または領域。

胆嚢がんの病期には、可能な治療法を基準とした分類法もあります。具体的には以下の2つの治療群に分けられます:
限局性(I期)

がん胆嚢壁の内部のみに認められ、手術によって完全に切除できる場合です。

切除不能、再発性、転移性(II期、III期、IV期)

切除不能がんは、手術によって完全に切除することができません。胆嚢がんの患者さんのほとんどは、切除不能ながんを患っています。

再発がんは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことです。胆嚢がんの再発は、胆嚢内に起こることもあれば、体の他の部位に起こることもあります。

転移とは、がんが原発部位(最初に発生した部位)から体内の他の部位に拡がることです。転移性の胆嚢がんは周囲の組織臓器 全域、体の遠隔部位などに拡がっています。

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治療選択肢の概要

胆嚢がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

胆嚢がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の3種類が用いられています:
手術

胆嚢がんの治療では胆嚢摘出術(胆嚢全体とその周辺組織の一部を切除する手術)が実施されることがあります。場合により付近のリンパ節も切除されます。胆嚢手術では、その補助の目的で腹腔鏡が用いられる場合があります。腹腔鏡にはビデオカメラが搭載されていて、これを腹部に作った切開口から体内へ挿入します。さらに別の切開口から手術用の器具を挿入し、それらを用いて手術を実施していきます。ここでは胆嚢のがん細胞がこれらの切開口の部分に撒き散らされる恐れがあるため、切開口周辺の組織も併せて切除します。

すでにがんが拡がっていて摘出が不可能な場合は以下のような緩和手術によって症状の緩和を図ります:


  • 胆道バイパス術腫瘍によって小腸への経路が塞がれていて胆嚢内に大量の胆汁が溜まっている場合には、胆道バイパス術が実施されることがある。この手術では、胆嚢か胆管を切断してこれを小腸に縫合することにより、塞がっている部分を迂回した新たな経路を造ります。

  • 内視鏡ステント留置術:腫瘍によって胆管が塞がれている場合には、溜まった胆汁を排出させるために、内視鏡を用いて胆管内にステント(細い管)を留置することがある。ステントの留置方法には、胆汁を体外に排出させるために挿入したカテーテルの中を通して留置する方法と、塞がっている部分を迂回して胆汁が小腸内に排出されるように留置する方法があります。

  • 経皮経肝胆道ドレナージ:胆汁を排出させるための手技の1つで、胆管内に塞がっている部分があってかつ内視鏡的ステント留置術の実施が不可能な場合に実施される。まず塞がっている部分の位置を特定するために、肝臓および胆管のX線撮影が行われます。次に肝臓内にステントを留置して、体外の収集バッグもしくは小腸内に胆汁が排出されるようにしますが、この際には、作業をガイドするために超音波診断装置が使用されます。この手技は、手術の前に黄疸を軽減する目的でも実施されることがあります。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


  • 外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。

  • 内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。胆嚢がんの治療には外照射療法が用いられます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腹腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

放射線増感

腫瘍細胞に対する放射線療法の効果を高める方法として、以下の手法が臨床試験で研究されています:


  • 温熱療法:体の組織を高熱に曝すことによって、がん細胞に直接損傷を与えて死滅させたり、あるいは放射線や特定の抗がん剤に対するがん細胞の反応性を高めたりする治療法。

  • 放射線増感剤:放射線療法に対する腫瘍細胞の反応性を高める薬。放射線療法に放射線増感剤を併用すれば、より多くの腫瘍細胞を死滅させることが可能です。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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胆嚢がんの治療選択肢

限局性胆嚢がん

限局性胆嚢がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、限局性胆嚢がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

切除不能胆嚢がん、再発胆嚢がん、転移性胆嚢がん

切除不能胆嚢がん再発胆嚢がん、または転移性胆嚢がんの治療は通常、臨床試験の中で行われます。治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、切除不能胆嚢がん再発胆嚢がん転移性胆嚢がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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胆嚢がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している胆嚢がんに関する詳しい情報については、胆嚢がんについてのホームページ(英語)をご覧ください。

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、胆嚢がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Gallbladder Cancer Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/gallbladder/patient/gallbladder-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389400]

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