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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

胸腺腫および胸腺がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2015-04-02
    翻訳更新日 : 2017-02-17

胸腺腫および胸腺がんについての一般的な情報

胸腺腫と胸腺がんは、胸腺の外表面上に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

胸腺は、胸部上方の胸骨の奥に位置する小さな臓器で、リンパ系の一部です。その機能は、リンパ球と呼ばれる、感染に対する生体防御を担う白血球の一種を生産することです。



胸腺の解剖図:図は胸部上方の胸骨の奥に位置する胸腺を示している。肋骨、肺、心臓も示している。



胸腺の解剖図。胸腺は胸部上方の胸骨の奥に位置する小さな臓器です。体を感染から保護するリンパ球という白血球を産生します。



胸腺に発生する腫瘍にはいくつかの種類があります。胸腺腫胸腺がんは、胸腺の外表面を構成する細胞から発生するまれな腫瘍です。胸腺腫の腫瘍細胞は胸腺の正常な細胞と外観がよく似ていて、増殖のペースは緩やかで、胸腺の外に拡がることはめったにありません。一方の胸腺がんでは、腫瘍細胞の外観は胸腺の正常な細胞とは大きく異なっていて、増殖のペースが速く、がんとして発見された頃には他の部位に転移しているのが通常です。そのため胸腺がんの治療は胸腺腫の治療よりも難しくなります。

小児における胸腺腫および胸腺がんの情報については、PDQ小児にはまれながんの治療の要約をご覧ください。

胸腺腫は重症筋無力症とその他の自己免疫疾患に関係しています。

胸腺腫の患者さんでは、しばしば自己免疫疾患が同時に発生します。これらの疾患では、免疫系によって健康な組織と臓器が攻撃されます。以下のものがあります:


胸腺腫および胸腺がんの徴候や症状として、咳と胸痛があります。

胸腺腫や胸腺がんでは、初期に症状症状が現れない場合もあります。通常の胸部X線検査の際に偶然発見される場合もあります。徴候や症状が現れたとしても、胸腺腫か胸腺がんが原因の場合もあれば、別の病態が原因となっている場合もあります。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:


  • 治まらない咳。

  • 胸痛。

  • 呼吸障害。

胸腺腫または胸腺がんの発見には胸腺を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴 聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 胸部X線検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。

  • CTスキャン(CATスキャン):胸部などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、胸部などの体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

胸腺腫や胸腺がんでは、診断、病期分類、治療の全てを手術の際に行うのが通常です。

‏まず診断のために、腫瘍の生検が実施されます。生検は手術縦隔鏡検査または前縦隔切開)前または手術中に、細い針を用いて細胞のサンプルを採取する方法によって実施されます。これは穿刺吸引生検(FNA生検)と呼ばれます。ときには太い針を用いて細胞のサンプルを採取しますが、この手技はコア生検と呼ばれます。採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がん細胞の有無が調べられます。ここで胸腺腫か胸腺がんの診断がついた場合は、さらに病理医はがん細胞の種類を特定します。1つの胸腺腫の中に複数の種類のがん細胞が混在している場合もあります。外科医は、その腫瘍が手術で完全に取り切れるものかどうかの判断を行います。場合によっては、リンパ節などの胸腺以外の組織を併せて切除することもあります。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんの病期

  • がん細胞の種類。

  • 手術によって腫瘍を完全に摘出できるかどうか。

  • 患者さんの健康状態。

  • 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。

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胸腺腫および胸腺がんの病期

胸腺腫や胸腺がんの病期分類には、発見の際に用いられた検査法と同じものが用いられます。

病期分類とは、がん細胞が胸腺の外部へ拡がっているかどうかを明らかにしていくプロセスのことです。最終的な病期の判定は、手術の際に得られた情報とこの病期分類の過程で実施された検査の結果を総合した上で行われます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、胸腺がんが骨に転移した場合、骨にできたがん細胞は、実際は胸腺がんの細胞です。この疾患は転移性胸腺がんであり、骨がんではありません。

胸腺腫では以下のような病期が用いられます:
I期

I期では、がん胸腺内のみに認められます。さらに全てのがん細胞が、胸腺を覆う被膜の内部に存在しています。

II期

II期では、がん被膜を越えて胸腺周囲の脂肪組織まで拡がっているか、もしくは胸を取り囲んでいる胸膜に拡がっています。

III期

III期では、がんが胸部の周辺臓器、すなわち、や心嚢(心臓を包む袋)、または心臓に血液を運ぶ大血管に拡がっています。

IV期

IV期は、がんが拡がっている部位に応じて、さらにIVA期とIVB期に分けられます。


胸腺がんの場合、診断される時点ですでに体内の他の部位に転移しているのが通常です。

胸腺腫の病期分類には、胸腺がんについての病期分類システムと同じものが用いられることがあります。

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再発胸腺腫および再発胸腺がん

再発 胸腺腫や再発胸腺がんとは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、胸腺に起こることもあれば、体の他の部位に起こることもあります。胸腺がんは大抵の場合再発を起こします。胸腺腫では長期間が経過してから再発することがあります。また、胸腺腫を発症した人では、別の種類のがんの発生リスクも高くなります。以上の理由から、生涯にわたる経過観察が必要です。

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治療選択肢の概要

胸腺腫や胸腺がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

胸腺腫胸腺がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の4種類が用いられています:
手術

胸腺腫の治療法としては、腫瘍を摘出する手術が最もよく用いられています。

たとえ医師が手術の際に確認できる全てのがんを切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

化学療法は手術や放射線療法の前に腫瘍を小さくするという目的で用いられることもあります。このような化学療法は術前補助化学療法と呼ばれます。

ホルモン療法

ホルモン療法は、ホルモンを体内から除去したりその働きを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。ホルモンとは、体内の内分泌で作られて血流内を循環する物質のことです。ホルモンのなかには一部のがんを増殖させるものがあります。がん細胞内にホルモンが結合する分子(受容体)が存在するということが検査によって判明した場合には、薬物投与や手術、放射線療法などの手段を用いて、そのホルモンの分泌を抑制したり作用を阻害したりする治療を行います。

胸腺腫や胸腺がんの治療法としては、副腎皮質ステロイドという薬によるホルモン療法が用いられます。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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胸腺腫および胸腺がんの治療選択肢

I期およびII期の胸腺腫

I期胸腺腫の治療法は手術です。

II期胸腺腫の治療法は手術とその後の放射線療法です。

NCIのがん臨床試験リストから、I期胸腺腫およびII期胸腺腫の患者さんを現在受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

III期およびIV期の胸腺腫

手術によって完全に摘出できると判断されるIII期およびIV期の胸腺腫の治療法には以下のようなものがあります:


手術では完全に摘出できないIII期およびIV期の胸腺腫の治療法には以下のようなものがあります:


  • 術前補助化学療法とその後の手術や放射線療法。

  • 放射線療法。

  • 化学療法。

  • 新しい併用方法または用量の抗がん剤を用いた臨床試験への参加。

  • 新しい方法による放射線療法の臨床試験への参加。

NCIのがん臨床試験リストから、III期胸腺腫およびIV期胸腺腫の患者さんを現在受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

胸腺がん

手術によって完全に摘出できると判断される胸腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


手術では完全に摘出できない胸腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


  • 放射線療法。

  • 場合によっては腫瘍の一部を切除する手術を伴う化学療法や放射線療法。

  • 放射線療法を伴う化学療法。

  • 化学療法。

  • 新しい併用方法または用量の抗がん剤を用いた臨床試験への参加。

  • 新しい方法による放射線療法の臨床試験への参加。

NCIのがん臨床試験リストから、胸腺がんの患者さんを現在受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

再発胸腺腫および再発胸腺がん

再発 胸腺腫と再発胸腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCIのがん臨床試験リストから、再発胸腺腫および胸腺がんの患者さんを現在受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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胸腺腫および胸腺がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している胸腺腫および胸腺がんに関する詳しい情報については、胸腺腫および胸腺がんについてのホームページ(英語)をご覧ください。

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


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本要約の変更点(04/02/2015)

PDQ がん情報要約は定期的に見直され、新しい情報が利用可能になり次第更新されます。本セクションでは、上記の日付における本要約の最新変更点を記述しています。

本要約には編集上の変更が行われました。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、胸腺腫および胸腺がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

National Cancer Institute: PDQ® Thymoma and Thymic Carcinoma Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Date last modified <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/thymoma/patient/thymoma-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

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PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

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