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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

成人軟部肉腫の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-05-23
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、成人軟部肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

成人軟部肉腫

成人軟部肉腫についての一般的な情報

成人軟部肉腫は、体の軟部組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

軟部組織には、筋肉、(筋肉と骨をつないでいる線維の束)、脂肪、血管リンパ管神経、滑膜組織(関節を取り囲んでいる組織)などが含まれます。成人の軟部肉腫は全身のあらゆる場所から発生しますが、多くみられる部位は頭部、頸部、腕、脚、体幹、腹部です。

軟部肉腫;図は、軟部肉腫が発生する様々な組織として、リンパ管、血管、脂肪、筋肉、腱、靱帯、軟骨、神経を示している。



軟部肉腫は、筋肉、腱、脂肪、血管、リンパ管、神経、関節周囲の組織などの軟部組織に発生します。



軟部肉腫には様々な種類があります。それぞれの肉腫細胞顕微鏡で観察すると異なる外観をしていて、その外観はがんが最初に発生した軟部組織の種類によって決まります。

軟部肉腫に関する詳しい情報については、以下のPDQの要約をご覧ください:


特定の遺伝性障害によって成人軟部肉腫のリスクが高まることがあります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。軟部肉腫のリスク因子となる遺伝性障害として、以下のものがあります:


軟部肉腫の他のリスク因子には、以下のものがあります:


成人軟部肉腫の徴候や症状には、軟部組織にできるしこりや腫れなどがあります。

肉腫は痛みを伴わない皮膚の下のしこりとして出現することがあり、多くは腕または脚に発生します。肉腫が腹部に発生した場合は、腫瘍がかなり大きくなるまで徴候症状が現れてこないこともあります。肉腫が大きくなって周辺の臓器、神経、筋肉、血管などを圧迫するようになると、以下のような徴候や症状が現れることがあります:


  • 痛み。

  • 呼吸障害。

ただし、他の病態が原因で同様の徴候や症状が生じてくる場合もあります。これらの問題が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください。

成人軟部肉腫は生検によって診断されます。

医師が軟部肉腫の疑いを持った場合には、生検が実施されます。生検の種類は、腫瘍の大きさと位置に応じて異なります。生検方法には次の3種類があります:


  • 切開生検 :しこりの組織の一部を採取する。

  • コア生検 :太い針を用いて組織を採取する。

  • 摘出生検 :しこりの組織全体または正常にみえない組織の領域を摘出する。

原発腫瘍リンパ節、さらにその他の疑わしい領域から組織のサンプルが採取されます。採取された組織を病理医顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を確認し、 さらに腫瘍の悪性度を判定します。腫瘍の悪性度は、顕微鏡で観察したときのがん細胞の外観の異常さと、細胞分裂の速さに基づいて判定されます。高悪性度の腫瘍では、低悪性度の腫瘍よりも増殖や拡大のペースが速くなるのが通常です。

軟部肉腫の診断は難しくなることもあるため、患者さんは、軟部肉腫の診断に熟練した病理医に生検材料を診てもらうべきです。

摘出された組織に対して、以下の検査が行われます:


  • 免疫組織化学検査 抗体を利用して、組織のサンプルに含まれる特定の抗原を調べる臨床検査。この抗体には通常、放射性物質または色素が結合されており、その作用によって顕微鏡で観察したときに組織が明るく見えます。この種の検査法は、様々な種類のがんを判別するのに用いられることがあります。

  • 光学・電子顕微鏡検査 :組織サンプル中の細胞を通常の顕微鏡と高性能の顕微鏡の両方で観察して、細胞に特定の変化がみられないかを調べる臨床検査。

  • 細胞遺伝学的分析 :組織のサンプル中の細胞を顕微鏡で観察して、染色体に特定の変化があるかどうかを確認する臨床検査。

  • FISH(蛍光in situハイブリダイゼーション):細胞や組織内の遺伝子や染色体を調べるために使用される臨床検査。蛍光色素を含有するDNAの断片を実験室で作成しておき、それをスライドグラスの上に載せた細胞や組織のサンプルに添加します。このDNAの断片がスライドグラス上で特定の遺伝子や染色体領域と結合した場合、特殊なライトと顕微鏡を用いて観察すると、結合している部分が光って見えます。

  • フローサイトメトリー :試料中の細胞の数、試料中の生きている細胞の割合、細胞の特徴(大きさ、形状、表面の腫瘍マーカーの有無など)を計測する臨床検査。まず蛍光色素で細胞を染色し、それを液体に混ぜて細い管に流し、レーザー光などの光を照射する。計測は、蛍光色素の光に対する反応の強さに基づいて行われる。

特定の要因が治療法の選択肢や予後(回復の見込み)に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療法の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • 軟部肉腫の種類。

  • 腫瘍の大きさ、悪性度、病期

  • がん細胞の増殖と分裂の速さ。

  • 体内での腫瘍の位置。

  • 手術によって腫瘍を全て切除できるかどうか。

  • 患者さんの年齢と健康状態。

  • 再発したがんかどうか。

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成人軟部肉腫の病期

成人軟部肉腫の診断がついた後には、がん細胞の軟部組織内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん軟部組織内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。軟部肉腫の病期分類では、さらに腫瘍悪性度と大きさ、表在性(皮膚の表面に近い位置にあること)と深在性のどちらか、リンパ節や他の部位への転移の有無についても考慮されます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

病期分類の過程では、以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 胸部X線 検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • 全血球算定(CBC):血液を採取して以下の項目について調べる検査法:

  • CTスキャン(CATスキャン)腹部などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成します。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

これらの検査の結果は、腫瘍の生検結果と併せて、治療前に軟部肉腫の病期を判定する上での判断材料とされます。場合によっては、初回治療として化学療法または放射線療法が実施され、その後、軟部肉腫の病期が再度判定されることもあります。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、軟部肉腫が肺に転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は軟部肉腫の細胞です。この疾患は転移性軟部肉腫であり、肺がんではありません。

成人軟部肉腫では、以下のような病期が用いられます:


腫瘍の大きさを日常の身近な物と比べた図:様々な腫瘍の大きさと豆、ピーナッツ、クルミ、ライムとを比較している。



豆、ピーナッツ、クルミ、ライムによって腫瘍の大きさを示しています。



I期

I期は、以下のようにIA期とIB期に分けられます:


  • IA期では、腫瘍低悪性度(増殖し拡がる速度が遅い傾向がある)に分類され、大きさが5cm以下です。さらに、表在性皮下 組織に認められ、その下の結合組織や筋層には達していない)か、深在性(筋層に認められ、結合組織や皮下組織に認められる場合もある)かに分けられる場合もあります。

  • IB期では、腫瘍低悪性度(増殖し拡がる速度が遅い傾向がある)に分類され、大きさが5cmを超えています。さらに、表在性皮下 組織に認められ、その下の結合組織や筋層には達していない)か、深在性(筋層に認められ、結合組織や皮下組織に認められる場合もある)かに分けられる場合もあります。

II期

II期は、以下のようにIIA期とIIB期に分けられます:


  • IIA期では、腫瘍が中悪性度(増殖し拡がる速度がやや速い傾向がある)または高悪性度(増殖し拡がる速度が速い傾向がある)に分類され、大きさが5cm以下です。さらに、表在性皮下 組織に認められ、その下の結合組織や筋層には達していない)か、深在性(筋層に認められ、結合組織や皮下組織に認められる場合もある)かに分けられる場合もあります。

  • IIB期では、腫瘍が中悪性度(増殖し拡がる速度がやや速い傾向がある)に分類され、大きさが5cmを超えています。さらに、表在性皮下 組織に認められ、その下の結合組織や筋層には達していない)か、深在性(筋層に認められ、結合組織や皮下組織に認められる場合もある)かに分けられる場合もあります。

III期

III期では、腫瘍について以下の条件が満たされます:


  • 高悪性度(増殖し拡がる速度が速い傾向がある)に分類され、大きさが5cmを超えており、表在性皮下 組織に認められ、その下の結合組織や筋層には達していない)か、深在性(筋層に認められ、結合組織や皮下組織に認められる場合もある)かに分けられる場合もあります;または、

  • 悪性度と大きさは様々で、隣接する複数のリンパ節に転移しています。

リンパ節に拡がったIII期のがんは、進行したIII期です。

IV期

IV期では、腫瘍悪性度と大きさは様々で、隣接する複数のリンパ節に転移している場合もあります。さらに、がんなどの体の遠隔部に転移しています。

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再発成人軟部肉腫

再発成人軟部肉腫とは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、同じ場所の軟部組織に生じることもあれば、体の他の部位に発生することもあります。

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治療選択肢の概要

成人軟部肉腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

成人軟部肉腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の3種類が用いられています:
手術

手術は成人軟部肉腫に対して最も多く用いられている治療法です。一部の軟部肉腫では、手術による腫瘍の摘出だけで治療が済む場合もあります。以下のような手術法が用いられます:


  • モース顕微鏡手術:腫瘍を皮膚から薄い層状に切り取っていく手術法。腫瘍の端の部分と切り取られた腫瘍の層一枚一枚を顕微鏡で観察して、がん細胞の有無をチェックしながら手術を進めていきます。がん細胞が全く認められなくなるまでこの層状の切除を続けていきます。この手術法は、切除される正常組織の量を最小限に抑えられることから、皮膚などの外見上重要な部分に対してしばしば用いられます。

    モース術:図は、皮膚上の目に見える病変を示す。左上の拡大図は、表皮(皮膚の外層)と真皮(皮膚の内層)にがんが見られる皮膚の一領域を示す。皮膚の表面には、目に見える病変が示されている。番号が振られた4枚の図は、がんを全て除去するまで、皮膚の薄層を1層ずつ除去していく様子を示している。
    
    


    モース術。数段階に分けて皮膚上の目に見える病変を除去する外科的手技。最初に、がん組織を含む薄い層を除去します。次に、組織の2番目の薄層を除去し、顕微鏡で観察してがん細胞の有無を調べます。顕微鏡下で組織にがん細胞が残っていないことが確認されるまで、1層ずつ薄層を除去していきます。この種の手術は、正常な組織の切除を可能な限り少なくするために行われます。




  • 広範囲局所切除術:腫瘍とその周囲の正常組織の一部を併せて切除する手術法。可能な限り正常な組織の切除を少なくして、頭部、頸部、腹部、体幹の腫瘍を切除します。

  • 四肢温存手術切断術を行うことなく腕や脚の腫瘍を切除する手術法で、その四肢の機能や外観を保つことができます。腫瘍を小さくしておくために、手術の実施前にまず放射線療法化学療法が行われることもあります。その後は広範囲局所切除術で腫瘍が切除されます。切除された組織や骨については、他の部位から採ってきた組織や骨による移植片や人工骨などのインプラントなどで埋め合わせることが可能です。

  • 切断術:四肢や付属肢(腕や脚など)の一部または全体を切り取る手術法。切断術は腕や脚の軟部肉腫の治療で実施されることはまれです。

  • リンパ節郭清術リンパ節を切除する外科的手技で、顕微鏡で組織のサンプルを調べてがんの徴候の有無を確かめます。この手技はリンパ節郭清とも呼ばれます。

腫瘍を摘出する手術の実施前または実施後に放射線療法か化学療法が行われることがあります。手術の実施前に放射線療法や化学療法を行えば、それにより腫瘍が小さくなることによって、手術の際に切除しなければならない組織の量が少なくなります。このように手術の前に行われる治療は術前補助療法と呼ばれます。一方、手術の実施後に行われる放射線療法や化学療法には、残存するがん細胞を死滅させるという効果があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、 補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


強度変調放射線療法(IMRT)は三次元(3D)放射線療法の一種で、コンピュータを使用して腫瘍の大きさと形状を示す映像を作成し、それを利用します。照射幅の小さな放射線ビームが様々な角度から様々な強度で腫瘍に照射されます。この種の外照射療法は、健康な周辺組織の損傷を少量に抑えるので、ドライマウス、嚥下障害、皮膚損傷が発生する可能性が低くなります。

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。成人軟部肉腫の治療には、外照射療法や内照射療法が用いられることがあります。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

詳しい情報については、軟部肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

局所化学療法

腫瘍細胞に対する化学療法の効果を向上させるために、以下のような方法が臨床試験で研究されています:


  • 局所 温熱療法:腫瘍周辺の組織を高熱に曝すことによって、がん細胞に直接損傷を与えて死滅させたり、化学療法に対するがん細胞の反応性を高めたりする治療法。

  • 分離式肢灌流:がんが存在している腕や脚に、化学療法薬を直接送り込む方法。まず四肢(腕や脚)と体幹との間の血液の流れを一時的に止血帯で止め、その四肢の血液中に抗がん剤を直接注入します。この方法では、腫瘍に高用量の薬剤を送り込むことができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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成人軟部肉腫の治療選択肢

I期の成人軟部肉腫

I期軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、I期成人軟部肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

II期の成人軟部肉腫とリンパ節に転移していないIII期の成人軟部肉腫

II期の成人軟部肉腫リンパ節に転移していないIII期成人軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、II期成人軟部肉腫III期成人軟部肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

リンパ節に転移した(進行した)III期成人軟部肉腫

リンパ節への転移を伴う(進行した)III期の成人軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、III期成人軟部肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

IV期の成人軟部肉腫

IV期成人軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、IV期成人軟部肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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再発成人軟部肉腫の治療選択肢

再発成人軟部肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、再発成人軟部肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、成人軟部肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Adult Soft Tissue Sarcoma Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/patient/adult-soft-tissue-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389216]

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