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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

胆管がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-07-05
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、胆管がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

肝外胆管がん

胆管がんについての一般的な情報

胆管がんは、胆管に悪性(がん)細胞ができるまれな疾患です。

肝臓胆嚢小腸のネットワークによってつながれています。このネットワークが始まる肝臓の内部では、多数の小さな管から胆汁(肝臓から分泌され消化中の脂肪を分解する液体)が集められます。この複数の小さな管は次第に合流していき、右管と左肝管になってから、肝臓の外部へと出ていきます。この2つの肝管は肝臓の外で合流して、総肝管になります。胆嚢管は胆嚢と総肝管をつないでいます。胆汁は肝臓から肝管、総肝管、胆嚢管を通り、胆嚢に蓄えられます。

食物を消化する際に、胆嚢に貯蔵されていた胆汁が放出され、再び胆嚢管を通って総胆管に流れ、小腸に入ります。

胆管がんは胆管細胞がんとも呼ばれます。

胆管がんには次の2種類があります:


  • 肝内胆管がん :この種のがんは肝臓内の胆管に発生します。胆管がんのうち、肝内に生じるものは少数です。肝内胆管がんは肝内胆管細胞がんとも呼ばれます。

    肝内胆管の解剖図:図は、肝臓、肝内胆管、左右の肝管、胆嚢、膵臓、小腸を示している。拡大図は肝小葉の断面図であり、胆管に合流する細胆管のネットワークを示している。
    
    


    肝内胆管の解剖図。肝内胆管は肝臓内で胆汁を運ぶ細い管のネットワークです。最も細い管である細胆管は合流して右肝管と左肝管に流れ込み、肝臓から胆汁を運び出します。胆汁は胆嚢に蓄えられ、食物の消化中に放出されます。




  • 肝外胆管がん 肝外胆管は肝門部領域と遠位領域から成ります。それぞれの領域で以下のがんが発生します:
    • 肝門部胆管がん:この種のがんは、左右の肝管が肝臓から出て合流し総肝管となる肝門部領域にみられます。肝門部胆管がんは、クラツキン腫瘍または肝門部胆管細胞がんとも呼ばれます。

    • 遠位肝外胆管がん:この種のがんは遠位領域にみられます。遠位領域には膵臓を通過して小腸に至る総胆管が含まれます。遠位肝外胆管がんは肝外胆管細胞がんとも呼ばれます。



    肝外胆管の解剖図:図は、肝臓、左右の肝管、胆嚢、胆嚢管、総肝管(肝門部領域)、総胆管(遠位領域)、肝外胆管、膵臓、小腸を示している。拡大図は肝臓、胆管、胆嚢を示している。
    
    


    肝外胆管の解剖図。肝外胆管は肝臓の外で胆汁を運ぶ細い管です。肝外胆管は、総肝管(肝門部領域)と総胆管(遠位領域)から成ります。胆汁は肝臓で作られ、総肝管と胆嚢管を通って胆嚢に流れ込み、そこで蓄えられます。食物の消化中に、胆嚢から胆汁が放出されます。




胆管がんのリスクを高める要因に、大腸炎と特定の肝臓疾患があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクが高いと思う人は、そのことについて担当の医師と話し合ってください。

胆管がんのリスク因子には、以下のような病態があります:


  • 原発性硬化性胆管炎(炎症と瘢痕により胆管が閉塞する進行性疾患)。

  • 慢性 潰瘍性大腸炎

  • 胆管内の嚢胞(嚢胞が胆汁の流れを妨げ、胆管の腫れや炎症、感染の原因になる)。

  • 肝吸虫症(寄生虫感染症の一種)。

胆管がんの徴候には、黄疸と腹部の痛みなどがあります。

こうした徴候症状は胆管がんが原因で起こることもあれば、他の病態が原因で起こることもあります。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:


  • 黄疸(皮膚や白眼が黄色くなる症状)。

  • 濃い色の尿

  • 粘土色の便

  • 腹部の痛み。

  • 発熱

  • 皮膚のかゆみ。

  • 吐き気嘔吐

  • 原因不明の体重減少。

胆管がんの発見、診断、病気分類には、胆管と周辺の臓器を調べる検査が行われます。

胆管と周辺領域の画像を作成する検査は、胆管がんの診断に役立ち、がんの拡がりの程度を明らかにします。がんの胆管内や周囲での拡がりや他の部位への転移の有無を調べるプロセスは、病期分類と呼ばれます。

治療計画を立てるためには、胆管がんを手術で切除できるかどうかを把握することが重要です。胆管がんの発見、診断、病期分類に用いられる検査と手技は、多くの場合、同時に行われます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴 聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 肝機能検査 :採取した血液を調べて、肝臓から血液中に放出されるビリルビンとアルカリフォスファターゼの量を測定する検査法。これらの物質の値が正常値よりも高く出るということは、胆管がんが原因で生じた肝臓疾患の徴候である可能性があります。

  • がん胎児性抗原(CEA)とCA 19-9腫瘍マーカー検査 :体内の臓器や組織、腫瘍細胞により作られる特定の物質の量を測るために、血液、尿、または組織のサンプルを調べる方法。特定の物質の血中濃度が上昇している場合には、その物質と関連性のある特定の種類のがんの存在が疑われます。このような物質は腫瘍マーカーと呼ばれます。がん胎児性抗原(CEA)とCA 19-9の血中濃度の高値は、胆管がんの存在を示している可能性があります。

  • CTスキャン(CATスキャン):腹部など、体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • MRCP(磁気共鳴胆管膵管造影法):磁気、電波、コンピュータを用いて、肝臓、胆管、胆嚢、膵臓、膵管などの体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。

組織のサンプルを採取し、胆管がんの診断を下すために、様々な手技が用いられます。

生検で細胞や組織を採取した後、病理医がそれらを顕微鏡で観察して、がんの徴候がないかどうかを調べます。細胞と組織のサンプルを採取するために用いられる手技は様々です。使用する手技は、患者さんが手術に十分耐えられるかどうかによって異なります。

生検の手技には以下のような種類があります:


  • 腹腔鏡検査 :胆管や肝臓といった腹腔内の臓器を観察してがんの徴候の有無を調べる外科的な検査手技。まず腹壁の数ヵ所を小さく切開し、その切開口の1つから腹腔鏡(ライトの付いた細い管)を挿入します。さらに別の器具を同じ切開口か別の切開口から挿入して、組織サンプルを採取するなどの手技を行い、そのサンプルを用いてがんの徴候を調べる場合もあります。

  • 経皮経肝胆道造影(PTC):肝臓と胆管をX線で撮影する手技。まず肋骨の下の皮膚から肝臓内へ細い針を挿入します。その後、肝臓または胆管内に造影剤を注入し、X線撮影を行います。組織のサンプルを採取して、がんの徴候の有無を調べます。胆管が塞がっている場合は、胆汁を小腸内か体外の収集バッグまで排出させるために、ステントと呼ばれる柔軟性に富んだ細い管を肝臓内に留置することがあります。この手技は、手術を受けることができない患者さんに用いられることがあります。

  • 内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP):胆管のうち肝臓から胆嚢までの部分と胆嚢から小腸までの部分をX線で撮影する検査法。胆管がんではときに、これらの管が狭くなることによって胆汁の流れが遮られ、その結果として黄疸が発生することがあります。内視鏡を口からに通し、小腸に到達させます。その後、内視鏡(観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具)を介して胆管内に造影剤を注入し、X線撮影を行います。また、組織のサンプルを採取して、がんの徴候がないか調べます。胆管が塞がれている場合は、細い管を挿入してその部分を開通させることがあります。この細い管(ステント)は、その開通を維持しておくために留置される場合もあります。この手技は、手術を受けることができない患者さんに用いられることがあります。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんの位置は胆管系の上部と下部のどちらであるか。

  • がんの病期(がんに侵されているのは胆管のみか、あるいは肝臓やリンパ節など他の部位にも転移しているのか)。

  • 周辺の神経静脈にがんが転移しているかどうか。

  • 手術によってがんを完全に取り除くことができるかどうか。

  • 患者さんが原発性硬化性胆管炎などの他の病態を抱えているかどうか。

  • CA 19-9の値が正常より高いかどうか。

  • 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。

治療の選択はがんの症状によっても左右されます。胆管がんは通常、周囲に拡がってから発見され、手術で腫瘍を完全に切除できる症例はごく少数に限られます。切除が不可能な場合には、緩和療法を実施することによって、症状を和らげ生活の質を高めていきます。

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胆管がんの病期

診断検査と病期分類検査の結果を用いて、がん細胞の転移の有無を明らかにします。

他の部位へのがんの転移の有無を調べるプロセスは、病期分類と呼ばれます。胆管がんでは、検査法と手技により腫瘍手術で切除できるかどうかなどの情報を収集し、治療計画を立てるのに利用します。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、胆管がんが肝臓に転移した場合、肝臓にできたがん細胞は、実際は胆管がんの細胞です。この疾患は転移性胆管がんであり、肝がんではありません。

各種の胆管がんは病期を用いて表されます。
肝内胆管がん

  • 0期:異常な細胞肝内胆管の内壁を覆う組織の最も内側の層に認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内がんとも呼ばれます。

  • I期:1つの腫瘍肝内胆管に認められ、血管には拡がっていません。

  • II期:1つの腫瘍胆管の壁を越えて血管に拡がっているか、複数の腫瘍が血管に拡がっている可能性があります。

  • III期腫瘍壁の内側を覆う組織に拡がっているか、または十二指腸結腸などの肝臓付近の臓器組織に転移しています。

  • IV期:IV期はさらにIVA期とIVB期に分けられます。

肝門部胆管がん

  • 0期:異常な細胞が肝門部周囲の胆管の内壁を覆う組織の最も内側の層に認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内がんとも呼ばれます。

  • I期がんが肝門部周囲の胆管の内壁の最も内側の層に認められ、壁の筋肉層または線維性の 組織層に拡がっています。

  • II期がんが肝門部周囲の胆管の内壁を越えて、付近の脂肪組織または肝臓に拡がっています。

  • III期:III期はさらにIIIA期とIIIB期に分けられます。
    • IIIA期: がん肝動脈または門脈の片側の分枝に転移している。

    • IIIB期: がんが周辺のリンパ節に拡がっている。またがんが、肝門部周囲の胆管の内壁に拡がっているか、または内壁を越えて付近の脂肪組織肝臓、もしくは肝動脈または門脈の片側の分枝に転移している場合がある。


  • IV期:IV期はさらにIVA期とIVB期に分けられます。
    • IVA期: がんが以下のうち1つ以上の部位に転移している:
      • 門脈の本幹または総肝動脈、もしくはその両方;

      • 門脈の両側の分枝または総肝動脈の両側の分枝、もしくはその両方;

      • と、肝動脈の左分枝または門脈の左分枝;

      • 左肝管と、肝動脈の右分枝または門脈の右分枝。

       周辺のリンパ節にがんが転移している場合もあります。


    • IVB期: がん腹部のさらに離れた箇所のリンパ節か、体の他の部位の臓器に転移している。


遠位肝外胆管がん

以下のグループに分けて治療計画が立てられます:
切除可能な(限局性の)胆管がん

このがんは、総胆管の下部や肝門部周囲など、手術によって完全に切除できる位置に存在します。

切除不能、転移性、または再発性の胆管がん

切除不能がんは手術で完全に切除することができません。胆管がんの患者さんの大半は、手術で完全には切除できないがんを患っています。

転移とは、原発部位(最初に発生した部位)から他の部位へとがんが拡がることです。転移性の胆管がんは、肝臓、 内の他の部位、または体の遠隔部に転移している場合があります。

再発胆管がんとは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことです。このがんは胆管内や肝臓、胆嚢で再発することがあります。また、それより頻度は少ないものの、体内の遠隔部位で再発することもあります。

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治療選択肢の概要

胆管がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

胆管がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の3種類が用いられています:
手術

胆管がんの治療では、以下のような手術法が用いられます:


  • 胆管切除術:腫瘍が小さく、胆管内に留まっている場合に、胆管の一部を切除する手術。リンパ節を切除し、その組織顕微鏡で観察してがんの有無を調べます。

  • 肝部分切除術肝臓のがんに侵されている部分を切除する外科的手技。組織の楔状切除、肝全体の切除、がん周囲の正常組織を含む肝臓の大部分の切除などを行います。

  • ウィップル法頭部、胆嚢の一部、小腸の一部、胆管を切除する手術法。膵臓の切除では、消化インスリンの分泌量が十分に確保されるだけの量が残されます。

たとえ医師が手術の際に確認できる全てのがんを切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。手術後の化学療法または放射線療法ががんの再発を予防するかどうかは、まだわかっていません。

以下の緩和手術は、閉塞した胆管によって引き起こされる症状を軽減して生活の質を向上させるために行われます:


  • 胆道バイパス術:胆管の閉塞箇所の前に位置する部分を、閉塞部以降の箇所か小腸につなぐ外科的手技。こうすることで、胆嚢または小腸に胆汁が流れるようにします。

  • ステント留置術:胆管内にステント(柔軟な細い管または金属製の管)を留置して胆管を開通させ、胆汁が小腸に流れるように、またはカテーテルを通じて体外の収集バッグに流れるようにする外科的手技。

  • 経皮経肝胆道ドレナージ(PTC):肝臓と胆管をX線で撮影する手技。まず肋骨の下の皮膚から肝臓内へ細い針を挿入します。その後、肝臓または胆管内に造影剤注入し、X線撮影を行います。胆管が塞がっている場合は、胆汁を小腸内か体外の収集バッグまで排出させるために、ステントと呼ばれる柔軟性に富んだ細い管を肝臓内に留置することがあります。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


  • 外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。

  • 内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。

胆管がんの治療には、外照射療法と内照射療法が用いられます。

外照射療法が切除可能な胆管がんの治療に有効かどうかは、まだわかっていません。切除不能であるか、転移または再発した胆管がんでは、がん細胞に対する外照射療法の効果を高める新しい方法が研究されています:


  • 温熱療法:体の組織を高熱に曝すことによって、放射線療法や特定の抗がんに対するがん細胞の反応性を高める治療法。

  • 放射線増感剤:放射線療法に対するがん細胞の反応性を高める薬。放射線療法に放射線増感剤を併用すれば、より多くのがん細胞を死滅させることが可能です。

化学療法

化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。

全身化学療法は切除不能な胆管がんや、転移または再発した胆管がんの治療に用いられます。全身化学療法が切除可能な胆管がんの治療に有効かどうかは、まだわかっていません。

切除不能な胆管がんや転移または再発した胆管がんでは、治療法として動脈内塞栓術が研究されています。これは腫瘍付近の血管に抗がん剤を投与した後、その腫瘍への血液供給を遮断する手技です。小型のビーズに抗がん剤を付着させ、腫瘍に血液を供給している動脈に注入する方法もあります。この場合、ビーズが腫瘍への血流を遮断するとともに、薬剤を放出します。動脈内塞栓術は、長期間にわたって腫瘍に高用量の薬を到達させることができるため、より多くのがん細胞を殺傷できる可能性があります。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

肝移植

移植では、肝臓全体を切除して、ドナーから提供された健康な肝臓を移植します。肝移植は肝門部胆管がんの患者さんに施行されることがあります。患者さんが肝臓の提供を待たなければならない場合は、他の治療法が必要です。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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胆管がんの治療選択肢

最新の臨床試験一覧へのリンクは、それぞれの治療セクションに含まれています。がんの種類や病期によっては、該当する臨床試験が掲載されていない場合もあります。ここに挙げられているもの以外のご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。

切除可能な胆管がん

切除可能な肝内胆管がん

切除可能な 肝内胆管がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、肝内胆管がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

切除可能な肝門部胆管がん

切除可能な肝門部胆管がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、I期肝門部胆管がんII期肝門部胆管がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

切除可能な遠位肝外胆管がん

切除可能な 遠位 肝外胆管がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、限局性の肝外胆管がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

切除不能な、もしくは転移または再発した胆管がん

切除不能な、もしくは転移または再発した肝内胆管がん

切除不能な、もしくは転移または再発した肝内胆管がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、III期肝内胆管がんIV期肝内胆管がん再発肝内胆管がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

切除不能な、もしくは転移または再発した肝門部胆管がん

切除不能な、もしくは転移または再発した肝門部胆管がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、III期肝門部胆管がんIV期肝門部胆管がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

切除不能な、もしくは転移または再発した遠位肝外胆管がん

切除不能な、もしくは転移または再発した肝外胆管がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、切除不能な肝外胆管がん再発肝外胆管がん転移肝外胆管がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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胆管がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している胆管がんに関する情報については、以下をご覧ください:


米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、胆管がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Bile Duct Cancer Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/liver/patient/bile-duct-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389290]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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