ご利用について
このPDQがん情報要約では、子宮頸がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- 子宮頸がんについての一般的な情報
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子宮頸がんは、子宮頸部の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。
子宮頸部とは、子宮(胎児の成長の場となる、洋ナシの形をした中空の臓器)の下の方の狭くなった部分のことをいいます。子宮頸部は子宮から膣(産道)への移行部にあたります。
子宮頸がんは通常ゆっくりと進行します。子宮頸部にがんが出現する前には、子宮頸部の組織中に異常な細胞が出現し始める、異形成と呼ばれる変化が起きます。その後、時間とともに異常な細胞ががん細胞に変化して増殖を開始し、子宮頸部のより深い部分や周辺部へと拡がっていきます。
子宮頸がんは小児ではまれな疾患です。
子宮頸がんに関する詳しい情報については、以下のPDQ要約をご覧ください:
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は子宮頸がんの主要なリスク因子です。
早期の子宮頸がんでは通常、徴候や症状はみられませんが、定期検診によって早期の発見が可能です。
早期の子宮頸がんでは、徴候や症状が現れないこともあります。女性は定期的な検診を受けて、子宮頸部のヒトパピローマウイルス(HPV)や異常細胞の有無を検査しておくべきです。がんを早期に発見できれば、予後(回復の見込み)は良好です。
子宮頸がんの診断には、子宮頸部を調べる検査法が用いられます。
以下のような検査法が用いられます:
- 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。
- 内診:膣、子宮頸部、子宮、卵管、卵巣、直腸を調べる診察法。さらに、膣鏡を膣内に挿入して、医師や看護師が膣や子宮頸部にがんの徴候がないかも調べます。通常はここで子宮頸部のパパニコロウ試験が行われます。さらに医師または看護師は、手袋をはめて潤滑剤を塗った片方の手の指を1~2本膣内に挿入し、もう片方の手を下腹部に置いて、子宮と卵巣の大きさ、形、位置などを手と指の感触で調べます。さらに医師または看護師は、手袋をはめて潤滑剤を塗った指を直腸内にも挿入し、しこりや異常な部分がないかを指の感触で調べていきます。
- パパニコロウ試験:小型のブラシで子宮頸部や周辺領域の表面から細胞を採取する検査法。そして採取された細胞を顕微鏡で観察して、異常がないかを調べます。この検査法はパパニコロウ塗抹検査とも呼ばれます。
- ヒトパピローマウイルス(HPV)検査:DNAまたはRNAを調べて、特定の型のHPVに感染していないかどうかを確認するための臨床検査。採取した子宮頸部の細胞からDNAまたはRNAを取り出して、子宮頸がんに関係する種類のHPV感染が生じているかどうかを調べます。この検査は、パパニコロウ試験の際に採取された細胞サンプルに対して行われることがあります。また、この検査は、パパニコロウ試験で子宮頸部の細胞に特定の異常が認められた場合に行われることもあります。
- 子宮頸管内膜掻爬(そうは):キューレット(スプーン状の器具)を用いて子宮頸管から細胞や組織を採取する手技。採取した組織のサンプルは、顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。この処置は膣鏡検査と同時に行われることがあります。
- 膣鏡検査:膣鏡(ライトの付いた拡大鏡)を用いて膣と子宮頸部の内部を観察して異常な部分がないかを調べる検査法。キューレット(スプーン状の器具)またはブラシを用いて組織のサンプルを採取し、それを顕微鏡で観察して疾患の徴候がないか調べる場合もあります。
- 生検:パパニコロウ試験で異常な細胞が発見された場合には、生検が実施されることがあります。子宮頸部から組織のサンプルを切り取り、それを病理医が顕微鏡で観察して、がんの徴候がないか調べます。採取する組織が少量で済む生検であれば、外来でも実施できるのが通常です。一方、円錐生検(子宮頸部から円錐形の大きな組織の塊を採取する方法)の場合は、入院で実施されます。
- 子宮頸がんの病期
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子宮頸がんの診断がついた後には、がん細胞の子宮頸部内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。
がんの子宮頸部内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。
病期分類の過程では以下のような検査法や手技が用いられます:
- CTスキャン(CATスキャン):体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。
- PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。
- MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。
- 超音波検査:高エネルギーの音波(超音波)を内部の組織や臓器に反射させ、それによって生じたエコーを利用する検査法。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。この画像は後で印刷して見ることができます。
- 胸部X線検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。
- リンパ節生検:リンパ節の全体または一部を切除する手技。採取されたリンパ節は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。
- 膀胱鏡検査:膀胱と尿道の内部を観察して、異常な部分がないかを調べる検査法。この検査では膀胱鏡が尿道から膀胱内へと挿入されます。膀胱鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。組織のサンプルを採取するための器具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によってがんの徴候がないか調べられます。
- 腹腔鏡検査:腹腔内の臓器を観察して疾患の徴候がないかを調べる外科的手技。まず腹壁の数ヵ所を小さく切開し、その切開口の1つから腹腔鏡(ライトの付いた細い管)を挿入します。さらに別の器具を同じ切開口か別の切開口から挿入して、臓器の摘出や生検用の組織サンプルの採取などを行い、顕微鏡で疾患の徴候を調べる検査が行われます。
- 治療前の外科的病期分類:子宮頸部内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにする目的で行われる手術のこと。場合によっては、これと同時に子宮頸がんを切除することもあります。治療前の外科的病期分類は、臨床試験の一環としてしか行われないのが通常です。
これらの検査の結果は、原発腫瘍の生検の結果と併せて、子宮頸がんの病期判定を行う上での判断材料とされます。
体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。
がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。
がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。
転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、子宮頸がんが肺に転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は子宮頸がんの細胞です。この疾患は転移性子宮頸がんであり、肺がんではありません。
子宮頸部の表面を覆う組織に異常な細胞が発生することがあります(上皮内がん)。
上皮内がんでは、異常な細胞が子宮頸部の表面を覆う組織に認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。
子宮頸がんでは以下のような病期が用いられます:
I期
I期は、腫瘍の大きさと最深部の深さに応じて、さらにIA期とIB期に分けられます。
- IA期:IA期は腫瘍の最深部の深さに応じてIA1期とIA2期に分けられます。
- IB期:IB期は腫瘍の大きさと最深部の深さに応じて、IB1期、IB2期、IB3期に分けられます。
- IB1期では、腫瘍の大きさは2cm以下であり、最深部の深さは5mmを超えています。
- IB2期では、腫瘍は2cmより大きく4cm以下です。
- IB3期では、腫瘍の大きさは4cmを超えています。
子宮頸がんは治療後に再発する(再び現れる)ことがあります。
再発は、子宮頸部に起こることもあれば、体の他の部位に起こることもあります。
- 治療選択肢の概要
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子宮頸がんの患者さんには様々な治療法が存在します。
子宮頸がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
標準治療として以下の5種類が用いられています:
手術
子宮頸がんの治療では、ときに手術(がんを除去する手術)が行われることがあります。以下のような手術法が用いられます:
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円錐切除術:子宮頸部および子宮頸管から円錐形の組織片を切除する手技。切除された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。円錐切除術の目的は、子宮頸部の病態に対する診断の場合もあれば、治療の場合もあります。これは円錐生検とも呼ばれます。
円錐切除術では、以下のような手技が用いられます:
- コールドナイフ円錐切除術:メス(鋭いナイフ)で異常な組織やがんを切除する手術法。
- ループ式電気外科円錐切除法(LEEP):電流を流せるループ状の細い針金をメスのように用いて異常な組織やがんを切除する手術法。
- レーザー手術:レーザー光線(細くて強力な光)をメスのように用いて、出血を起こさずに組織を切ったり、表面にできた病巣(腫瘍など)を切除したりする手術法。
使用される円錐切除術の種類は、子宮頸部でのがん細胞の位置と子宮頸がんの種類に応じて異なります。
- 子宮全摘出術:子宮頸部を含めて子宮全体を摘出する手術法。なかでも、膣を介して子宮と子宮頸部を摘出する場合は膣式子宮摘出術と呼ばれます。腹部を大きく切開してそこから子宮と子宮頸部を摘出する場合は、腹式子宮全摘出術と呼ばれます。さらに、腹部を小さく切開してそこから腹腔鏡を用いて子宮と子宮頸部を摘出する場合は、腹腔鏡下子宮全摘術と呼ばれます。
- 広汎性子宮全摘術:子宮、子宮頸部、膣の一部、そしてこれらの臓器の周辺にある広範囲の靱帯と組織を摘出する手術法。さらに卵巣、卵管、周辺のリンパ節などが摘出される場合もあります。
- 非定型的広汎性子宮全摘術:子宮、子宮頸部、膣の上部と、これらの臓器の周辺を取り囲む靱帯と組織を摘出する手術法。さらに周辺のリンパ節が摘出される場合もあります。この種類の手術では、摘出される組織や臓器が広汎性子宮全摘術よりも少なくなります。
- 根治的子宮頸部切除術:子宮頸部と周辺組織およびリンパ節、さらに膣の上部を切除する手術。子宮と卵巣は切除しません。
- 両側付属器切除術:両側の卵巣と両側の卵管を切除する手術法。
- 骨盤内臓器摘出術:下部結腸と直腸と膀胱を摘出する手術法。女性では子宮頸部、膣、卵巣、および周辺のリンパ節も摘出されます。これと同時に、尿と便を体外に取り付けたバッグまで送り出すための開口部(ストーマ)が人工的に造られます。この手術の後には、人工的に膣を造る形成手術が必要となる場合もあります。
放射線療法
放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:
放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。子宮頸がんの治療には外照射療法と内照射療法が用いられますが、これらの放射線療法はがんによる症状を和らげ生活の質を高める緩和療法として用いられることもあります。
化学療法
化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。
詳しい情報については、子宮頸がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
標的療法
標的療法は、特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。標的療法では一般に、化学療法や放射線療法に比べて、正常な細胞に及ぼす害が少なくなります。
モノクローナル抗体療法は、標的療法の一種です。
- モノクローナル抗体:モノクローナル抗体は製造ラボで作られ、がんなどの様々な疾患に対する治療に用いられる免疫系蛋白です。がん治療薬として、これらの抗体は、がん細胞や他の細胞上に存在してがん細胞の増殖に関与する特定の標的に結合する性質をもちます。これにより、抗体はがん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止などの効果を発揮できるようになります。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。
ベバシズマブは、血管内皮成長因子(VEGF)という蛋白に結合するモノクローナル抗体で、腫瘍の増殖に必要な新しい血管の成長を妨げる可能性があります。ベバシズマブは転移した(体の他の部位に拡がった)子宮頸がんと再発子宮頸がんの治療に用いられます。
詳しい情報については、子宮頸がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
免疫療法
免疫療法は、患者さんの免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法の一種です。
免疫チェックポイント阻害薬療法は、免疫療法の一種です。
詳しい情報については、子宮頸がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。
臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。
患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。
患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。
今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。
患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。
患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。
ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。
臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。
フォローアップ検査が必要となることもあります。
がんの診断や病期判定のために実施される検査の中には、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。
治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。
主治医は、がんの再発のサインかもしれない以下の徴候や症状がないか、患者さんに質問します:
- 腹部、背中、脚の痛み。
- 脚の腫れ。
- 排尿困難。
- 咳。
- 疲労感。
子宮頸がんでは通常、最初の2年間に3~4ヵ月ごとのフォローアップ検査を行い、その後、6ヵ月ごとに定期検査を行います。定期検査では、最新の病歴を確認し、再発子宮頸がんの徴候や症状がみられないか、あるいは治療の晩期合併症(晩期障害)が生じていないかに注意しながら、身体を調べます。
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円錐切除術:子宮頸部および子宮頸管から円錐形の組織片を切除する手技。切除された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。円錐切除術の目的は、子宮頸部の病態に対する診断の場合もあれば、治療の場合もあります。これは円錐生検とも呼ばれます。
- 上皮内がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
上皮内がんの治療法には以下のようなものがあります:
- コールドナイフ円錐切除術、ループ式電気外科円錐切除法(LEEP)、レーザー手術などの円錐切除術。
- 子どもを産めないもしくは望まない女性に対しては、子宮摘出術。腫瘍が円錐切除術で完全には摘出できない場合にのみ実施されます。
- 手術を受けられない女性に対しては、内照射療法。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- IA期の子宮頸がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
IA期子宮頸がんは、さらにIA1期とIA2期に分けられます。
IA1期の治療法には以下のようなものがあります:
IA2期の治療法には以下のようなものがあります:
- 非定型的広汎性子宮全摘術とリンパ節の切除。
- 根治的子宮頸部切除術。
- 手術を受けられない女性に対しては、内照射療法。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- IB期およびIIA期子宮頸がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
IB期とIIA期の子宮頸がんの治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- IIB期、III期、IVA期の子宮頸がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
IIB期、III期、IVA期の子宮頸がんの治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- IVB期の子宮頸がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
IVB期の子宮頸がんの治療法には以下のようなものがあります:
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 再発子宮頸がんの治療
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以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 妊娠中の子宮頸がん
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妊娠中の子宮頸がんについての一般的な情報
妊娠中の子宮頸がんの治療法は、がんの病期と患者さんの妊娠期間に応じて異なります。病期を判定するために、生検と画像検査が行われることがあります。胎児が放射線に曝されないように、MRI(磁気共鳴画像法)が用いられます。
- 子宮頸がんについてさらに学ぶために
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米国国立がん研究所が提供している子宮頸がんに関する詳しい情報については、以下をご覧ください:
米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。
本要約の目的
このPDQがん情報要約では、子宮頸がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。
本要約の使用許可について
PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。
本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:
PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Cervical Cancer Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/cervical/patient/cervical-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389422]
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お問い合わせ
Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。