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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

食道がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-06-30
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、食道がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

食道がん

食道がんについての一般的な情報

食道がんは、食道の組織の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

食道は筋肉でできた中空の管で、食べ物や飲み物をからまで送り込むという役割を担っています。食道の壁は、粘膜層、筋肉層、結合組織層などの何層かの組織から構成されています。食道がんは食道の内腔を覆う組織から発生して、増殖するにつれて他の層を越えて外側へと拡がっていきます。

消化器系の解剖図:図は食道、肝臓、胃、小腸、大腸を示す。



食道と胃は上部消化器系の一部です。



最も一般的な2種類の食道がんには、悪性がん)化する細胞の種類に応じて以下のような名称が付けられています:


  • 扁平上皮がん扁平上皮細胞(食道の内腔を覆っている薄くて平らな細胞)から発生するがん。この種のがんの多くは食道の上部と中間部に発生しますが、食道のどの部分にも発生する可能性があります。これは類表皮がんとも呼ばれます。

  • 腺がん(分泌)細胞から発生するがん。食道の内表面に存在する腺細胞は、粘液などの液体を作り放出しています。腺がんは通常、胃の近くの食道下部から発生します。

食道がんの発生リスクに影響を及ぼす要因に喫煙、過度の飲酒、バレット食道があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。リスク因子には以下のものがあります:


  • タバコの使用(喫煙など)。

  • 過度の飲酒(アルコール摂取)。

  • バレット食道:食道下部の内腔を覆っている細胞が、食道がんに発展しうる異常な細胞に変化した、または置き換わった状態胃逆流(胃の内容物が食道下部に逆流すること)によって食道が長期的に刺激されると、バレット食道が発生することがあります。

  • 高齢であること。

詳細については、PDQ食道がんの予防に関する要約をご覧ください。

食道がんの徴候や症状は、体重減少と嚥下時の痛みまたは嚥下困難です。

これらに加え、別の徴候症状が食道がんにより引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります。以下の症状が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:


  • 嚥下時の痛みや嚥下困難。

  • 体重減少。

  • 胸骨の奥の痛み。

  • 声のかすれや咳。

  • 消化不良や胸やけ。

食道がんの発見と診断には、食道を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 胸部X線 検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。

  • 食道造影 :食道と胃の一連のX線撮影。まずバリウム(銀白色の金属 化合物)を溶かした液体を患者さんに飲み込んでもらいます。この液体が食道壁を覆ったところでX線撮影を行います。この検査法は上部消化管撮影とも呼ばれます。

    食道造影:バリウム溶液が食道を通って胃に流入する様子を示す。
    
    


    食道造影。飲み込まれたバリウム溶液は食道を通って胃の中へと流れ込みます。それからX線撮影を行って、異常な部分がないかを調べます。




  • 食道鏡検査 :食道の内部を観察して、異常な部分がないかを調べる検査法。食道鏡を口もしくは鼻から喉に入れ、さらに食道の内部まで挿入します。食道鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。組織のサンプルを採取するための器具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によってがんの徴候がないか調べられます。食道と胃が検査対象となる場合は、上部内視鏡検査と呼ばれます。

    食道鏡検査:内視鏡を口から食道内に挿入している様子を示す。右上の図には、台の上の患者さんが食道鏡検査を受けている様子が示されている。
    
    


    食道鏡検査。ライトの付いた細い管を口から食道内まで挿入して、異常な部分がないかを調べます。




  • 生検 :細胞や組織を採取する手技のことで、採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。生検は食道鏡検査の最中に行われるのが通常です。ときには、その時点ではがんではないものの将来がんに発展する可能性のある食道内の変化が生検によって発見されることもあります。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんの病期(がんは食道の一部にとどまっているか、食道全体に拡がっているか、あるいは他の部位に転移しているか)。

  • 手術によって腫瘍を完全に取り除くことができるかどうか。

  • 患者さんの健康状態。

食道がんでは、非常に早い段階で発見されれば回復の見込みが高くなります。しかし、食道がんは、診断された時点ですでに進行している場合も多くあります。末期の食道がんの場合は、治療を行うことは可能ですが、治癒はほとんど望めません。治療法の改善を目的に実施されている臨床試験への参加も検討すべきです。現在進行中の臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

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食道がんの病期

食道がんの診断がついた後には、食道内でのがん細胞の拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん 細胞食道内部での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。病期分類の過程では以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 内視鏡超音波検査(EUS):通常は口または直腸から内視鏡を体内に挿入して行われる検査法。食道がんの場合は、内視鏡を口から挿入します。内視鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。内視鏡の末端部にはプローブが付いていて、これを用いて高エネルギーの音波(超音波)を体内の組織臓器に反響させ、エコーを作り出します。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。この検査法は内視鏡下超音波検査とも呼ばれます。

  • CTスキャン(CATスキャン):胸部や腹部骨盤などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性 腫瘍細胞を検出するための検査法。まず、放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。PETスキャンとCTスキャンが同時に行われることもあります。この実施法はPET-CTと呼ばれます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • 胸腔鏡検査 :胸腔内の臓器を観察して異常な部分がないかを調べる外科的手技。まず隣り合う2本の肋骨の間に切開を施し、ここから胸腔の内部へと胸腔鏡を挿入します。胸腔鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。リンパ節などの組織のサンプルを採取するための器具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によってがんの徴候がないか調べられます。場合によっては、この手技の最中に食道や肺の一部を摘出することもあります。

  • 腹腔鏡検査 腔内の臓器を観察して疾患の徴候がないかを調べる外科的な検査法。まず腹壁の数カ所を小さく切開し、その切開口の1つから腹腔鏡(ライトの付いた細い管)を挿入します。さらに別の器具を同じ切開口か別の切開口から挿入して、臓器の摘出や生検用の組織サンプルの採取などを行い、顕微鏡で疾患の徴候を調べる検査が行われます。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、食道がんが肺に転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は食道がんの細胞です。この疾患は転移性食道がんであり、肺がんではありません。

腫瘍の悪性度も、がんを記述し治療法を計画するために用いられます。

腫瘍の悪性度は、がん細胞を顕微鏡で観察したときの異常の度合いと、腫瘍の増殖や拡がりの速さを表します。食道がんは以下のように悪性度1~3で表されます:


  • 悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。

  • 悪性度2のがん細胞は、悪性度1のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。

  • 悪性度3のがん細胞は、悪性度1~2のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。

食道扁平上皮がんでは以下のような病期が用いられます:
0期(高度異形成)

0期では、食道壁の粘膜層または粘膜下層異常細胞が認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がる可能性があります。0期は高度 異形成とも呼ばれます。

I期の食道扁平上皮がん

I期は、がんが存在する部位に応じて、さらにIA期とIB期に分けられます。


  • IA期:がんは食道壁の粘膜層または粘膜下層に発生しています。がん細胞悪性度は1。悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。

    IA期の食道扁平上皮がん:図は食道と胃を示す。拡大図は、がんは食道壁の粘膜層と粘膜下層のがん細胞を示している。さらに、食道壁の筋層と結合組織層、およびリンパ節も示している。
    
    


    IA期の食道扁平上皮がん。がんは食道壁の粘膜層または粘膜下層に発生しています。がん細胞の悪性度は1または不明です。悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。




  • IB期:がんが次の部位に認められます:
    • 食道壁の粘膜層または粘膜下層。がん細胞悪性度は2または3。または

    • 粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層または結合組織層に拡がっている。がん細胞の悪性度は1。腫瘍の位置は食道下部か不明。

      悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。



    IB期の食道扁平上皮がん:図は食道と胃を示す。2枚の拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層を示している。さらにリンパ節も示している。左図は粘膜層と粘膜下層のがんを示している。右図は粘膜層、粘膜下層、筋層に拡がるがんを示している。
    
    


    IB期の食道扁平上皮がん。がんは食道壁の粘膜層または粘膜下層に発生しており、がん細胞の悪性度は2~3です。またはがんが粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層または結合組織層に拡がっており、がん細胞の悪性度は1です。悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。腫瘍の位置は食道下部か不明。




II期の食道扁平上皮がん

II期は、がんの拡がりの程度に応じて、さらにIIA期とIIB期に分けられます。


  • IIA期:がんが次の部位に拡がっています:
    • 食道壁の筋層または結合組織層。がん細胞悪性度は1。腫瘍は食道上部または中間部に存在している。または

      IIA期の食道扁平上皮がん(1):図は食道と胃を示す。拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層とそこに拡がるがんを示している。さらにリンパ節も示している。
      
      


      IIA期の食道扁平上皮がん(1)。腫瘍は食道上部または中間部に存在しています。がんは食道壁の筋層または結合組織層に拡がっています。がん細胞の悪性度は1。悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。




    • 食道壁の筋層または結合組織層。がん細胞の悪性度は2または3。腫瘍の位置は食道下部か不明。

      IIA期の食道扁平上皮がん(2):図は食道と胃を示す。拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層とそこに拡がるがんを示している。さらにリンパ節も示している。
      
      


      IIA期の食道扁平上皮がん(2)。腫瘍の位置は食道下部か不明。がんは食道壁の筋層または結合組織層に拡がっています。がん細胞の悪性度は2または3です。悪性度2~3のがん細胞は、悪性度1のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。




     悪性度1のがん細胞は、悪性度2~3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。



  • IIB期:がんは次のような状態です:
    • 食道壁の筋層または結合組織層に拡がっている。がん細胞悪性度は2または3。悪性度2~3のがん細胞は、悪性度1のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がる。腫瘍は食道上部または中間部に存在している。または

    • 粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合がある。腫瘍付近の1~2個のリンパ節にがんが認められる。



    IIB期の食道扁平上皮がん:図は食道と胃を示す。2枚の拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層を示している。左図は粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層に拡がるがんを示している。右図は粘膜層、粘膜下層、筋層とリンパ節1個に拡がるがんを示している。
    
    


    IIB期の食道扁平上皮がん。腫瘍は食道上部または中間部に存在しています。がんは食道壁の筋層または結合組織層に拡がっており、がん細胞の悪性度は2~3です。またはがんが粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合があり、腫瘍付近のリンパ節1~2個にも認められます。悪性度2~3のがん細胞は、悪性度1のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。




III期の食道扁平上皮がん

III期は、がんの拡がりの程度に応じて、さらにIIIA期、IIIB期、IIIC期に分けられます。


  • IIIA期:がんは次のような状態です:
    • 粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合がある。腫瘍付近の3~6個のリンパ節にがんが認められる。または

    • 食道壁の結合組織層に拡がっている。腫瘍付近の1~2個のリンパ節にがんが認められる。または

      IIIA期の食道扁平上皮がん(1):図は食道と胃を示す。2枚の拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層を示している。左図は粘膜層と粘膜下層、3個のリンパ節に拡がるがんを示している。右図は粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層とリンパ節1個に拡がるがんを示している。
      
      


      IIIA期の食道扁平上皮がん(1)。がんが粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合があり、腫瘍付近のリンパ節3~6個にも認められます。またはがんが食道壁の結合組織層に拡がっており、腫瘍付近のリンパ節1~2個にも認められます。




    • 横隔膜胸膜の外側と胸の内壁を覆っている組織)、または心臓を取り囲む袋(心嚢)のいずれかに拡がっている。がんは手術で切除可能である。

      IIIA期の食道扁平上皮がん(2):図は食道、気管、肺を示す。上の挿入図は、食道から横隔膜と胸膜に拡がったがんを示している。大動脈、胸壁、肋骨も示されている。下の挿入図は、食道から心臓を取り囲む膜(袋)に拡がったがんを示している。
      
      


      IIIA期の食道扁平上皮がん(2)。がんは(a)横隔膜、(b)胸膜(肺の外側と胸腔の内壁を覆っている組織)、または(c)心臓を取り囲む膜(袋)のいずれかに拡がっています。がんは手術で切除可能です。






  • IIIB期:がんは食道壁の結合組織層に拡がっています。腫瘍付近の3~6個のリンパ節にがんが認められます。

    IIIB期の食道扁平上皮がん:図は食道と胃を示す。拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層とそこに拡がるがんを示している。さらに4個のリンパ節に拡がったがんも示している。
    
    


    IIIB期の食道扁平上皮がん。がんは食道壁の結合組織層に拡がっています。腫瘍付近の3~6個のリンパ節にがんが認められます。





  • IIIC期:がんが次の部位に拡がっています:
    • 横隔膜胸膜の外側と胸の内壁を覆っている組織)、または心臓を取り囲む袋(心嚢)のいずれかに拡がっている。がんは手術で切除可能である。腫瘍付近の1~6個のリンパ節にがんが認められる。または

      IIIC期の食道扁平上皮がん(1):図は食道、気管、肺を示す。上の挿入図は、食道から横隔膜と胸膜に拡がったがんを示している。大動脈、胸壁、肋骨も示されている。下の挿入図は、食道から心臓を取り囲む膜(袋)に拡がったがんを示している。さらに食道付近のリンパ節のがんも示している。
      
      


      IIIC期の食道扁平上皮がん(1)。がんは(a)横隔膜、(b)胸膜(肺の外側と胸腔の内壁を覆っている組織)、または(c)心臓を取り囲む膜(袋)のいずれかに拡がっています。がんは手術で切除可能です。腫瘍付近の1~6個のリンパ節にがんが認められます。




    • その他の隣接する臓器、例えば、大動脈気管脊椎などに拡がっており、がんを手術で切除することができない。または

    • 腫瘍付近の7個以上のリンパ節に転移している。

      IIIC期の食道扁平上皮がん(2):図は食道から気管、大動脈、脊椎に拡がったがんを示す。さらに食道付近のリンパ節のがんも示している。
      
      


      IIIC期の食道扁平上皮がん(2)。がんは付近の臓器、例えば、大動脈、気管、脊椎などに拡がっており、手術で切除することができません。またはがんは腫瘍付近の7個以上のリンパ節に転移しています。





IV期の食道扁平上皮がん

IV期では、がんが体の他の部位に転移しています。

IV期の食道扁平上皮がん;図は、肺、肝臓、副腎、腎臓、骨など、食道がんが転移しうる体の他の部位を示している。拡大図は、がん細胞が食道から血管やリンパ系を介して体の他の部位に拡がり、転移性がんを形成する様子を示している。



IV期の食道扁平上皮がん。がんは、肺、肝臓、副腎、腎臓、骨など体の他の部位に転移しています。



食道腺がんでは以下のような病期が用いられます:
0期(高度異形成)

0期では、食道壁の粘膜層または粘膜下層異常細胞が認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がる可能性があります。0期は高度 異形成とも呼ばれます。

I期の食道腺がん

I期は、がんが存在する部位に応じて、さらにIA期とIB期に分けられます。


  • IA期:がんは食道壁の粘膜層または粘膜下層に発生しています。がん細胞悪性度は1または2。悪性度1~2のがん細胞は、悪性度3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。

    IA期の食道腺がん:図は食道と胃を示す。拡大図は、がんは食道壁の粘膜層と粘膜下層のがん細胞を示している。さらに、食道壁の筋層と結合組織層、およびリンパ節も示している。
    
    


    IA期の食道腺がん。がんは食道壁の粘膜層または粘膜下層に発生しています。がん細胞の悪性度は1または2。悪性度1~2のがん細胞は、悪性度3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。




  • IB期:がんが次の部位に認められます:
    • 食道壁の粘膜層または粘膜下層。がん細胞悪性度は3。または

    • 食道壁の粘膜層または粘膜下層に認められ、さらに筋層に拡がっている。がん細胞の悪性度は1または2。

     悪性度1~2のがん細胞は、悪性度3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。



    IB期の食道腺がん:図は食道と胃を示す。2枚の拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層を示している。さらにリンパ節も示している。左図は粘膜層と粘膜下層のがんを示している。右図は粘膜層、粘膜下層、筋層に拡がるがんを示している。
    
    


    IB期の食道腺がん。がんは食道壁の粘膜層または粘膜下層に発生しており、がん細胞の悪性度は3です。悪性度3のがん細胞は、悪性度1~2のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。またはがんが食道壁の粘膜層または粘膜下層に生じ、さらに筋層に拡がっており、がん細胞の悪性度は1または2です。悪性度1~2のがん細胞は、悪性度3のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が正常な細胞に近く、ゆっくり増殖し拡がります。




II期の食道腺がん

II期は、がんの拡がりの程度に応じて、さらにIIA期とIIB期に分けられます。


  • IIA期:がんは食道壁の筋層に拡がっています。がん細胞悪性度は3。悪性度3のがん細胞は、悪性度1~2のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。

    IIA期の食道腺がん:図は食道と胃を示す。拡大図は、がんは食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層のがんを示している。さらに、食道壁の結合組織層とリンパ節も示している。
    
    


    IIA期の食道腺がん。がんは食道壁の筋層に拡がっています。がん細胞の悪性度は3。悪性度3のがん細胞は、悪性度1または2のがん細胞に比べ、顕微鏡で見たときの外観が異常で、より急速に増殖し拡がります。




  • IIB期:がんは次のような状態です:


    IIB期の食道腺がん:図は食道と胃を示す。2枚の拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層を示している。左図は粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層に拡がるがんを示している。右図は粘膜層、粘膜下層、筋層とリンパ節1個に拡がるがんを示している。
    
    


    IIB期の食道腺がん。がんは食道壁の結合組織層に拡がっています。またはがんが粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合があり、腫瘍付近のリンパ節1~2個にも認められます。




III期の食道腺がん

III期は、がんの拡がりの程度に応じて、さらにIIIA期、IIIB期、IIIC期に分けられます。


  • IIIA期:がんは次のような状態です:
    • 粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合がある。腫瘍付近の3~6個のリンパ節にがんが認められる。または

    • 食道壁の結合組織層に拡がっている。腫瘍付近の1~2個のリンパ節にがんが認められる。または

      IIIA期の食道腺がん(1):図は食道と胃を示す。2枚の拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層を示している。左図は粘膜層と粘膜下層、3個のリンパ節に拡がるがんを示している。右図は粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層とリンパ節1個に拡がるがんを示している。
      
      


      IIIA期の食道腺がん(1)。がんが粘膜層または粘膜下層に存在し、さらに食道壁の筋層に拡がっている場合があり、腫瘍付近のリンパ節3~6個にも認められます。またはがんが食道壁の結合組織層に拡がっており、腫瘍付近のリンパ節1~2個にも認められます。




    • 横隔膜胸膜の外側と胸の内壁を覆っている組織)、または心臓を取り囲む袋(心嚢)のいずれかに拡がっている。がんは手術で切除可能である。

      IIIA期の食道腺がん(2):図は食道、気管、肺を示す。上の挿入図は、食道から横隔膜と胸膜に拡がったがんを示している。大動脈、胸壁、肋骨も示されている。下の挿入図は、食道から心臓を取り囲む膜(袋)に拡がったがんを示している。
      
      


      IIIA期の食道腺がん(2)。がんは(a)横隔膜、(b)胸膜(肺の外側と胸腔の内壁を覆っている組織)、または(c)心臓を取り囲む膜(袋)のいずれかに拡がっています。がんは手術で切除可能です。





  • IIIB期:がんは食道壁の結合組織層に拡がっています。腫瘍付近の3~6個のリンパ節にがんが認められます。

    IIIB期の食道腺がん:図は食道と胃を示す。拡大図は、食道壁の粘膜層、粘膜下層、筋層、結合組織層とそこに拡がるがんを示している。さらに4個のリンパ節に拡がったがんも示している。
    
    


    IIIB期の食道腺がん。がんは食道壁の結合組織層に拡がっています。腫瘍付近の3~6個のリンパ節にがんが認められます。




  • IIIC期:がんが次の部位に拡がっています:
    • 横隔膜胸膜の外側と胸の内壁を覆っている組織)、または心臓を取り囲む袋(心嚢)のいずれかに拡がっている。がんは手術で切除可能である。腫瘍付近の1~6個のリンパ節にがんが認められる。または

      IIIC期の食道腺がん(1):図は食道、気管、肺を示す。上の挿入図は、食道から横隔膜と胸膜に拡がったがんを示している。大動脈、胸壁、肋骨も示されている。下の挿入図は、食道から心臓を取り囲む膜(袋)に拡がったがんを示している。さらに食道付近のリンパ節のがんも示している。
      
      


      IIIC期の食道腺がん(1)。がんは(a)横隔膜、(b)胸膜(肺の外側と胸腔の内壁を覆っている組織)、または(c)心臓を取り囲む膜(袋)のいずれかに拡がっています。がんは手術で切除可能です。腫瘍付近の1~6個のリンパ節にがんが認められます。




    • その他の隣接する臓器、例えば、大動脈気管脊椎などに拡がっており、がんを手術で切除することができない。または

    • 腫瘍付近の7個以上のリンパ節に転移している。

      IIIC期の食道腺がん(2):図は食道から気管、大動脈、脊椎に拡がったがんを示す。さらに食道付近のリンパ節のがんも示している。
      
      


      IIIC期の食道腺がん(2)。がんは付近の臓器、例えば、大動脈、気管、脊椎などに拡がっており、手術で切除することができません。またはがんは腫瘍付近の7個以上のリンパ節に転移しています。





IV期の食道腺がん

IV期では、がんが体の他の部位に転移しています。

IV期の食道腺がん;図は、肺、肝臓、副腎、腎臓、骨など、食道がんが転移しうる体の他の部位を示している。拡大図は、がん細胞が食道から血管やリンパ系を介して体の他の部位に拡がり、転移性がんを形成する様子を示している。



IV期の食道腺がん。がんは、肺、肝臓、副腎、腎臓、骨など体の他の部位に転移しています。



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再発食道がん

再発 食道がんとは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、食道に起こることもあれば、他の部位に起こることもあります。

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治療選択肢の概要

食道がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

食道がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

食道がんに対する治療の実施中には、特別な栄養摂取法が必要となります。

食道がんの患者さんの多くは、嚥下障害のために食事をとることが困難な状態にあります。腫瘍や治療の副作用によって食道が狭くなることがあるためです。患者さんによっては、静脈から栄養を直接摂取する場合もあります。自分で食事ができるようになるまで、栄養チューブ(鼻や口からに挿入される柔軟性のあるプラスチック製のチューブ)が必要になる場合もあります。

標準治療として以下の6種類が用いられています:
手術

手術は食道がんに対して最もよく用いられている治療法です。食道切除術と呼ばれる手術によって食道の一部が切除されることがあります。

食道がん手術を示した3つの図:左の図には食道のがんのある領域が、中央の図にはがんと周辺組織が切除された様子が、そして右の図には引き上げられた胃と残った食道が接合された様子が示されている。



食道切除術。食道の一部を切除し、胃を引き上げて残った食道につなげます。



残された食道の正常部分が胃に接合されるため、患者さんは手術後も食べ物や飲み物を飲み込むことができます。プラスチック製のチューブや小腸の一部を利用して接合する場合もあります。また、食道周辺のリンパ節を摘出して、顕微鏡での観察によってがん細胞の有無を調べることもあります。食道が腫瘍によって部分的に塞がれている場合は、食道の開通を維持するために、拡張式の金属製ステント(管)が食道の中に留置されます。

食道ステント。食道を塞いでいるがんを示す。右の2つの図には、がん患部の拡大図と食道を広げておくために食道内に留置されたステントが示されている。



食道ステント。食道を広げておくための装置(ステント)を食道内に留置して、食べ物や飲み物が胃に送られるようにします。



食道にできた小型の早期がん高度 異形成は、内視鏡切除術で除去する場合があります。皮膚に小さな切開を施す(切れ目を入れる)か、口などの体の開口部から、内視鏡(観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具)を挿入します。内視鏡に取り付けた器具で組織を切除します。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。外照射療法と内照射療法は食道がんの治療に用いられます。

放射線療法の実施中に食道を広げておくためにプラスチック製のチューブが挿入される場合もあります。これは食道挿管拡張術と呼ばれます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

詳しい情報については、食道がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

化学放射線療法

化学放射線療法は、化学療法と放射線療法を組み合わせて、両者の効果を増大させる治療法です。

レーザー治療

レーザー治療は、レーザー光線(照射幅の狭い強力な光線)を利用してがん細胞を破壊する治療法です。

電気凝固療法

電気凝固療法は、電流を用いてがん細胞を破壊する治療法です。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

標的療法

標的療法は、特定のがん細胞を認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。標的療法は一般に、化学療法や放射線療法に比べ、正常な細胞に及ぼす有害性が小さい療法です。モノクローナル抗体 療法とは、食道がん治療の分野で使用されている標的療法の一種です。

モノクローナル抗体療法では、製造ラボにおいて単一の免疫系細胞から作り出した抗体を使用します。これらの抗体は、がん細胞の表面上に存在する物質や、がん細胞の増殖を促進する物質を特定することができます。こうした抗体がそれぞれの標的物質に結合することにより、がん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止といった効果が得られます。モノクローナル抗体は、点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。トラスツズマブは、食道がんに関して研究されているモノクローナル抗体です。食道がん細胞に増殖の指令を送る成長因子 蛋白であるHER2の作用を阻害するために投与されることがあります。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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病期ごとの治療選択肢

0期(高度異形成)

0期食道上皮内がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、0期食道がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

I期の食道がん

I期食道扁平上皮がんまたはI期食道腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、I期食道がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

II期の食道がん

II期食道扁平上皮がんまたはII期食道腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、II期食道がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

III期の食道がん

III期食道扁平上皮がんまたはIII期食道腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


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IV期の食道がん

IV期食道扁平上皮がんまたはIV期食道腺がんの治療法には以下のようなものがあります:


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再発食道がんの治療選択肢

再発 食道がんの治療法には以下のようなものがあります:


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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、食道がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Esophageal Cancer Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/esophageal/patient/esophageal-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389463]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

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PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

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