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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

うつ病(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-03-30
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Supportive and Palliative Care Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、成人や小児における、がんに関連するうつや、自殺のリスクに関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Supportive and Palliative Care Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

うつ病

うつ病についての一般的な情報

うつ病は通常の悲しみを感じている状態とは異なります。

うつ病は単に悲しみを感じることではありません。特定の症状がみられ、診断と治療の対象となる疾患です。がん患者さんの約4分の1がうつ病になります。うつ病にかかる男性と女性の数は同じくらいです。

がんと診断された患者さんは、様々なストレスのかかる問題に直面します。例えば、次のような問題があります:


悲しみや悲嘆は、がんの診断に対する正常な反応です。がんの患者さんは以下のような感情を抱くこともあります:


  • 不信、否認、絶望の感情。

  • 睡眠障害。

  • 食欲不振。

  • 将来に対する不安や心配。

がんの診断を受けた人がみな同じように反応するとは限りません。うつ病や不安に陥らないがん患者さんもいれば、その両方を強く起こす患者さんもいます。

患者さんが普段と同じような日常生活を送り、次のような役割を果たしている場合、そうした状況は患者さんががんの診断と治療に適応しているサインになります。


  • 配偶者。

  • 親。

  • 雇用主。

本要約は、主に成人のがん患者さんにおけるうつ病について書かれています。小児のがん患者さんにおけるうつ病については、本要約の最後のセクションに記載しています。

がん患者さんの中には、うつ病のリスクが高い人がいます。

がんと診断された後のうつ病のリスク因子として、いくつかの要因が知られています。うつ病のリスクを高める因子には、がんに関連しないものもあります。


うつ病の原因になる病態は数多く存在します。

うつ病の原因になる病態には、以下のものがあります:


がんが進行して治療することができなくなった患者さんでは、うつ病や不安が多くみられます。

さらなる治療を実施できないがんの患者さんは、抑うつに陥ったり不安を感じたりすることが頻繁にあります。こうした感情は生活の質を低下させます。うつ病を患っている終末期疾患の患者さんは、以下についての問題を報告しています:


  • 症状。

  • 対人関係。

  • 人生観。

うつ病を患っている終末期の患者さんは、他人への依存が大きくない場合でさえ、「重荷になっている」という感覚を抱きます。

家族もまた、うつ病のリスクを抱えています。

不安とうつ病は、がんを患った大切な人の介護にあたっている家族にも一般的にみられます。親ががんを患ってうつ病になると、子供も影響を受け、感情面と行動面に問題が生じることがあります。

十分なコミュニケーションが救いになります。感情について話し合い、問題を解決している家族では、不安やうつ病の程度が軽くなる傾向がみられます。

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うつ病の診断

大うつ病では、少なくとも2週間前から特定の症状が持続的に現れています。

がんの告知を受けた後に悲しみを感じるのは普通のことですが、うつ病診断は、悲しい気持ちだけでなく、それ以上の状態に基づいて下されます。うつ病の症状には以下のものがあります:


  • ほとんどの時間を悲しい気持ちで過ごす。

  • 以前は楽しんでいた活動に対する喜びや興味が感じられなくなる。

  • 食事と睡眠の習慣に変化が生じる。

  • 神経質になる。

  • 肉体的な、または精神的な反応が鈍くなる。

  • 原因不明の疲労を感じる。

  • 何にも価値を感じられなくなる。

  • 理由のない罪悪感を持つ。

  • 対象に注意を向けることができなくなる。

  • 死や自殺について頻繁に考える。

医師は患者さんとの会話を通じて、うつ病の症状がみられないかを確認します。

医師は患者さんが抱いている感情を知るために、以下の内容を話題にあげる場合があります:


  • がん患者さんが抱く通常の感情。このことを医師と話し合っておくと、自身の感情が通常の悲しみなのか、それともより深刻なものなのかを認識する際の目安になります。

  • 患者さんの気分。自身の気分を何らかの尺度で表すように求められる場合があります。

  • 症状が続いている期間。

  • 対人関係や仕事、あるいは普段の活動を楽しむ能力など、日常生活の中で症状が及ぼしている影響。

  • 使用している全ての薬剤と、その他に受けている全治療。薬剤の副作用やがんによって、うつ病のような症状が生じることもあります。積極的ながん治療を受けている患者さんや進行がんの患者さんには、そうした症状がよくみられます。

以上の情報は、正常な悲しみの感情とうつ病性の障害とを判別するうえで、患者さんと担当医の両者に有用です。

がんが悪化した場合や治療後に再発した場合など、ストレスが増大する局面では、うつ病の有無が再確認されることもあります。

うつ病の診断を下すために、身体診察、精神状態の診察、臨床検査が実施されます。

患者さんと話すことのほかに、医師は以下の検査を実施してうつ病かどうかを調べます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去のうつ病などの病歴、治療歴なども聴取されます。身体診察は、患者さんの症状を引き起こしている可能性のある肉体的な病態を除外するために役立ちます。

  • 臨床検査組織血液尿などの身体から得られる検査材料を調べる内科的な検査法。こうした検査は疾患の診断、治療計画、治療効果の確認、長期的な病状のモニタリングなどに有用です。 臨床検査は、うつ病の症状を引き起こしている可能性のある病態を除外するために行われます。

  • 精神状態検査:以下の項目を調べて、患者さんの精神状態を全般的に把握するための検査:
    • 見た目と振る舞い。

    • 気分。

    • 話す内容。

    • 記憶。

    • 注意力や単純な概念に対する理解力。


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うつ病の治療

うつ病の治療法は、病気が続いている期間と生活に対する影響の大きさに基づいて決定されます。

がん診断からまとまった時間が経過しても、患者さんがそのことに適応できず、日常の活動に対する関心を失っている場合は、治療の必要なうつ病を患っている可能性があります。うつ病の治療では、薬剤の投与やトークセラピーが行われることがあります。

通常、大うつ病の治療には薬剤が用いられます。
抗うつ薬は必ず医師の管理下で使用することが重要です。

抗うつ薬には、うつ病とその症状を緩和する働きがあります。抗うつ薬の服用は、必ず医師の管理下で行うことが重要です。がんの治療の過程では、数多くの薬が使用されることもあります。一部の抗がん剤は、安全上の懸念のために、特定の抗うつ薬や食べ物、ハーブ、栄養補助食品などと一緒に使用することができません。したがって、患者さんは、使用している薬、ハーブ製品、栄養補助食品の全てを担当の医療提供者に伝えておくことが重要です(皮膚に貼るパッチ剤も含まれます)。このことが望ましくない反応を予防することにつながります。

多くの抗うつ薬は効果が現れるまでに3~6週間かかります。通常は低用量から開始して、徐々に増量し、適正な用量を探ります。この方法は副作用の防止に有用です。

抗うつ薬の使用を中止する場合は、前もって医師に確認してください。一部の抗うつ薬はゆっくりと減量していくべきです。こうした減量方法は、急に服薬を中止した場合に起こりかねない副作用を予防するために行います。

抗うつ薬には様々な種類のものがあります。

ほとんどの抗うつ薬は、神経伝達物質と呼ばれる化学物質の脳内量を変化させることで、うつ病の治療に効果を発揮します。神経はこれらの化学物質を使って、他の神経にメッセージを伝達します。この種の化学物質の量が増加すると、気分の向上につながります。 こうした化学物質に対して、様々な抗うつ薬がそれぞれの方法で作用し、副作用も異なります。

がん患者さんのうつ病の治療では、次の3種類の抗うつ薬がよく使用されます:


他にも以下のような抗うつ薬が用いられます:


患者さんに最適な抗うつ薬は以下の要因によって異なります:


  • 患者さんの症状。

  • 患者さんの医学的な問題。

  • 発生しうる抗うつ薬の副作用。

  • 服用可能な薬剤の形態(錠剤や液剤など)。

  • 使用している他の薬物。

  • 過去に起きた抗うつ薬に対する反応

カウンセリングやトークセラピーは、うつ病を患っている一部のがん患者さんに有用です。

医師が患者さんに心理士または精神科医の診察を受けるよう勧めることがあります。


  • うつ病が悪化している。

  • うつ病ががん治療の継続を妨げている。

  • 服用している抗うつ薬によって、望ましくない副作用が生じている。

  • 症状の治療を2~4週間受けたにもかかわらず、改善がみられない。

うつ病に対するカウンセリングやトークセラピーのプログラムは、ほとんどが個人または少人数形式で実施されます。例えば、次のような形式があります。


患者さんに適した治療プログラムの種類は1つだけとは限りません。がん患者さん向けの治療プログラムでは、以下の事柄について説明が行われます:


  • がんとその治療。

  • ストレスを軽くするためのリラクゼーション技術と方法。

  • 対処技術と問題解決技法。

  • 否定的な思考からの脱却。

  • 社会的支援

多くの場合、治療を受けている患者さんは、思いやりのある医療提供者と親密な結びつきを形成します。患者さんによっては聖職者との対話が助けとなる場合もあります。

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がん患者さんの自殺リスク

がん患者さんが時折、絶望的な気持ちになるのは珍しいことではありません。

がん患者さんは、絶望を感じることがあります。がん患者さんの自殺例はごく少数しか報告されていませんが、患者さんが絶望を感じた場合や自殺願望を抱いた場合は、担当医に相談してください。医師はいくつかの方法で患者さんを支援することができます。大うつ病の治療を実施すると、がん患者さんの自殺リスクが低下することが示されています。

自殺のリスク因子には、がんなどの病態に関連しているものがあります。

一般的な自殺のリスク因子には、以下のものがあります:


  • 精神的問題の経歴、特に思考を伴わない行動を引き起こすもの。

  • 自殺の家族歴

  • 自殺未遂の経歴。

  • うつ病や絶望感。

  • 薬物またはアルコールの乱用。

  • 友人や配偶者を最近亡くしたこと。

  • 友人が少ない、または家族からの支援がほとんどないこと。

がんに関連するリスク因子には以下のものがあります:


  • 口腔がん咽頭がん肺がん診断

  • 病期が進行したがん、および予後の不良。

  • 錯乱または確かな思考ができない状態。

  • 治療しても緩和されない痛み。

  • 以下のような肉体的変化:
    • 歩けなくなる、または独力で移動できなくなる。

    • 排便や排尿の調節ができなくなる。

    • 四肢のいずれかの喪失(切断)。

    • 視力や聴力の喪失。

    • 麻痺

    • ものを食べる、あるいは飲み込むことができなくなる。

    • 極度の疲労。


絶望感や自殺願望が生じる理由を明らかにするために、評価が実施されます。

自殺願望について医師と話し合う際に患者さんは自身の感情や恐怖を説明できますが、そうすることで感情をより制御できるようになるかもしれません。医師は、以下のような患者さんの絶望感を引き起こす要因を突き止めようとします:


  • 十分に管理されない症状

  • 苦しんで死ぬことへの恐怖。

  • がんとの闘病中に孤独になることへの恐怖。

患者さんは、感情的な苦痛と肉体的な痛みを軽減するための取り組みについて、明らかにすることができます。

がんとその治療により生じる症状の管理では、自殺の防止が重要な目標となります。

常に不快や痛みを感じる状況では、患者さんに絶望感が生じることがあります。痛みや他の症状を持続的に制御することが、以下の状態につながります:


  • 苦痛が緩和される。

  • より快適な気分でいられる。

  • 自殺の念が浮かばなくなる。

治療では、抗うつ薬を使用することもあります。一部の抗うつ薬は効果が現れるまでに数週間を要します。抗うつ薬が効き始めるまでの苦痛を和らげるために、速効性のある薬剤が処方される場合もあります。通常、一回の用量は少量です。安全のため、症状が制御されるまでは医療専門家と頻繁に連絡をとり、孤立しないようにすることが重要です。医療チームは、患者さんが社会的支援を探すための手助けをすることができます。

大切な人を自殺で失うのは、家族や友人にとって非常につらいことです。

大切な人を自殺で亡くしたことで生じる衝撃と悲嘆は、非常につらいものです。患者さんに愛情を抱いていた家族やその他の人たちは、取り残されたような、あるいは拒絶されたような気持ちになることがあります。また、罪悪感や怒りが湧いたり、自殺に責任を感じたりすることもあります。そうした人々にとって、専門家や支援グループとの面談は非常に有意義なものになります。 支援グループには次のような役割があります:


  • 友人関係の提供。

  • 感情について話をする機会の設定。

  • 喪失に対処する方法を見つけるための支援。

支援グループは、上述のような感情を他の人が感じていることを知る場にもなります。

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緩和療法による鎮静

不快感を取り除くために、鎮静の実施が検討されることがあります。

進行がんの患者さんや終末期を間近に控えた患者さんは、次のような状態になることがあります:


  • 感情面の苦悩と肉体的な痛みが激しい。

  • 呼吸が困難になり痛みを伴う。

  • 錯乱状態に陥る(特に体の諸器官が機能不全を起こし始めている場合)。

鎮静は、このような状態を緩和するために実施されることがあります。こうした鎮静を緩和療法による鎮静(緩和的鎮静)と呼びます。緩和的鎮静の実施を決定するのは、患者さんだけでなく家族にとっても難しい判断になります。緩和的鎮静を実施することになれば、患者さんと家族は医療チームとメンタルヘルスの専門家による支援を受けられます。

終末期に受ける介護と治療法は、患者さんに決定能力があるうちに選択しておきましょう。

終末期の鎮静に対する考え方や感じ方は、患者さんの属する文化や信念に影響を受けていると考えられます。終末期を迎えて不安を感じている患者さんのなかには、鎮静を受けることを望む人もいます。一方で、死の直前には鎮静を含めて一切の処置を行ってほしくないと望む患者さんもいます。 重要なのは、患者さんが終末期の鎮静について抱いている要望を家族と医療提供者に伝えることです。鎮静についての希望を患者さんが前もって明確にしておけば、医師と家族は、自分たちが患者さんの意に沿って行動していると確信することができます。

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小児のうつ病

ほとんどの小児は、がんによく対処することができます。少数の小児に、次のような問題がみられることがあります:


  • うつ病

  • 不安

  • 睡眠障害。

  • 家族や友人との対人関係面での問題。

  • 治療の継続に関する問題。

これらの問題は小児のがん治療と人生の喜びに悪影響を及ぼすことがあります。がん治療による晩期障害が重い小児では、うつ病の症状がより多く現れる傾向がみられます。メンタルヘルス専門家は、うつ病の小児を支援することができます。

うつ病の評価では、小児の症状や行動、病歴の確認が行われます。

成人の場合と同様に、小児においても通常の悲しみはうつ病とは異なります。うつ病はそれよりも長期にわたって続き、特定の症状がみられます。医師は小児のうつ病を評価する際に、長期間持続している行動面の問題の有無を調べることがあります。医師がうつ病の評価を行うには、以下のような小児に関する情報が必要です:


  • 家族との生活状況。

  • 小児が抱えている疾患と受けている治療。

  • 年齢と発達段階。

  • 過去の病歴と病気に対する小児の反応。

  • 自尊感情。

  • 両親や教師などの人々から見たふるまい。

医師は小児と面談を行い、一連の質問やチェックリストを用いてうつ病の診断の参考とすることもあります。

うつ病の診断は、症状とその継続期間に基づいて下されます。

うつ病を患っている小児は悲しい気分のほかに、次の症状のうちの少なくとも4つが2週間以上にわたって持続しています:


  • 食欲の変化。

  • 不眠または過眠。

  • リラックスしておとなしくしていることができない(動き回る、もじもじする、衣服を引っ張るなど)。

  • 頻繁に泣く。

  • 普段の活動に対する興味や喜びを喪失する。

  • 6歳未満の小児が感情を失う。

  • 極度の疲労を感じたり、活力が無くなったりする。

  • 無価値感や非難の念、罪悪感を抱く。

  • 思考したり注意を払ったりすることができなくなり、頻繁に白日夢にふける。

  • 登校を拒否する。

  • 学習障害がみられ、対人関係にも支障を来す。

  • 攻撃的な行動をとる。

  • 自分自身や親、教師に怒りをぶつける。

  • 死や自殺について頻繁に考える。

セラピーや薬剤による治療が行われます。
小児のうつ病に対する主な治療法はトークセラピーです。

個人形式または集団形式でのトークセラピーは、小児のうつ病に対する主な治療法です。幼い小児には、遊戯療法も用いられます。セラピーは、小児がうつ病の感情に対処し、がんとその治療法について理解することを支援します。

うつ病の治療薬が慎重に使用されることがあります。

重度のうつ病や不安を抱える小児には、抗うつ薬が処方される場合があります。 抗うつ薬を服用している小児には、綿密な監視が必要です。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、多くの場合にほとんど副作用が起こらない抗うつ薬の一種です。ただし、一部の小児、十代の若者、若年の成人では、SSRIがうつ病を悪化させたり、自殺願望を抱くことがあります。米国食品医薬品局は、25歳未満の患者さんがSSRIを服用している場合は、うつ病が悪化している徴候や自殺願望または自殺に向かう行動の徴候がないかを綿密に監視する必要があると警告しています。治療開始後の4~8週間は、こうした監視を実施することが特に重要です。

詳しい情報については、PDQ小児の支持療法に関する要約のうつ病と自殺のセクションをご覧ください。

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うつ病についてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供しているうつ病に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:


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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、成人や小児における、がんに関連するうつや、自殺のリスクに関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Supportive and Palliative Care Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Supportive and Palliative Care Editorial Board.PDQ Depression.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Accessed <MM/DD/YYYY>.Available at: http://www.cancer.gov/about-cancer/coping/feelings/depression-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389474]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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