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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

黒色腫の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-06-13
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、黒色腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

黒色腫

黒色腫についての一般的な情報

黒色腫は、メラニン形成細胞(皮膚の色を作り出している細胞)から悪性(がん)細胞が発生する疾患です。

皮膚は体のなかで最も大きな臓器です。その機能の1つは、熱や日光、外傷、感染などから体を保護することです。皮膚はまた体温の調節にも関わっていて、さらに水分や脂肪、ビタミンDなどの保持という役割も果たしています。皮膚はいくつかの層から構成されていますが、大きく分けると、表皮(外側の層)と真皮(内側の層)の2つの層があります。皮膚がんはこのうちの表皮から発生し、表皮は以下の3種類の細胞から構成されています:


  • 扁平上皮細胞:表皮の最も外側の層を構成する薄く扁平な細胞。

  • 基底細胞:扁平上皮細胞の下に存在する円形の細胞。

  • メラニン形成細胞:表皮の下部に存在し、メラニンを作る細胞。メラニンは皮膚の色の素となる色素です。皮膚が日光や人工照明に曝されると、メラニン形成細胞で作られる色素の量が増え、これによって皮膚の色が濃くなります。

黒色腫の新規症例数は、過去40年間にわたって増加し続けています。黒色腫はほとんどが成人に発生しますが、たまに小児や青年に生じることもあります。(小児と青年の黒色腫に関する詳しい情報については、PDQ小児にはまれながんの治療に関する要約をご覧ください。)



メラニン形成細胞を含む皮膚の解剖図:図は正常な皮膚の解剖図であり、表皮、真皮、毛包、汗腺、毛幹、静脈、動脈、脂肪組織、神経、リンパ管、油腺、皮下組織が含まれる。抜き出し図には、扁平上皮細胞および基底細胞で構成される表皮と、その下方にある血管を含んだ真皮の拡大図が示されている。細胞の内部にメラニンが示されている。メラニン形成細胞は表皮底部の基底細胞層にある。



表皮、真皮、皮下組織を示す皮膚の解剖図。メラニン形成細胞は表皮底部の基底細胞層にあります。



皮膚から発生するがんには様々な種類があります。

皮膚がんには、黒色腫と非黒色腫の2種類があります。

黒色腫は最もまれな種類の皮膚がんです。他の種類の皮膚がんよりも、周辺の組織に拡がりやすく、体の他の部位に転移しやすいがんです。皮膚から発生した黒色腫は皮膚黒色腫と呼ばれます。黒色腫は粘膜(唇などの表面を覆っている湿った薄い組織の層)にも発生することがあります。このPDQの要約は皮膚黒色腫と粘膜に発生する黒色腫に関するものです。

最もよくみられる皮膚がんは基底細胞がん扁平上皮がんです。これらは非黒色腫皮膚がんです。非黒色腫皮膚がんは、まれにしか体の他の部位に転移しません。(基底細胞がんと扁平上皮がんに関する詳しい情報については、PDQの皮膚がんの治療に関する要約をご覧ください。)

黒色腫は皮膚上のどの部分にも発生します。

男性では、黒色腫は体幹(肩から股関節部までの領域)か頭頸部に発生することが多くなっています。女性では、ほとんどの黒色腫が腕や脚に発生します。

黒色腫が眼球に発生すると、眼内黒色腫または眼黒色腫と呼ばれます。(詳しい情報については、PDQの眼内(ブドウ膜)黒色腫の治療に関する要約をご覧ください。)

黒色腫のリスクに影響を及ぼす要因に、異常なほくろ、日光への曝露、病歴があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

黒色腫のリスク因子には以下のものがあります:


  • 色白で、以下の特徴を含む場合:
    • しみができたり炎症が起きたりしやすい、日焼けしない、あるいは日焼けしにくいといった白い肌。

    • 青や緑などの淡い色の眼。

    • 赤毛または金髪。


  • 自然の日光や人工の太陽光(日焼けマシーンの光など)に長時間曝されること。

  • 特定の環境因子(空気中、自宅や職場、食べ物や飲料水に含まれる因子)に曝されること。黒色腫の環境リスク因子の中には、放射線溶剤塩化ビニル、PCBなどもあります。

  • 特に小児期や10代のうちに日焼けによって多数の水疱を伴った炎症を起こした経験があること。

  • 大きなほくろが数ヵ所ある、または小さなほくろが沢山あること。

  • 異常なほくろができる病気(異型母斑 症候群)の家族歴があること。

  • 黒色腫の家族歴または個人歴があること。

  • 白人であること。

  • 免疫系の機能が低下していること。

  • 黒色腫に関連している遺伝子に特定の変化があること。

白人または色白であることは黒色腫のリスクを高めますが、濃い色の肌の人を含め、誰でも黒色腫になる可能性があります。

黒色腫のリスク因子については、以下のPDQの要約をご覧ください:


黒色腫の徴候には、ほくろやあざの外観の変化などがあります。

これらの徴候症状などは、黒色腫や他の病態によって引き起こされます。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:


  • 以下のようなほくろ(母斑):
    • 大きさや形、色などが変化するもの。

    • 周囲との境界が不整なもの。

    • 色の違う部分が混在しているもの。

    • 非対称なもの(ほくろを適当に半分に分けて見たときに、それぞれの側で大きさや形が異なるもの)。

    • かゆみを伴うもの。

    • 液体が滲み出てくる、出血を伴う、もしくは潰瘍化(最も外側を構成する細胞の層が破綻して皮膚に穴ができ、その下の組織が露出している状態)を伴うもの。


  • 皮膚に色素が沈着した領域の変化。

  • 衛星病巣(最初からあるほくろの周囲にできる新しいほくろ)。

通常のほくろと黒色腫の画像と説明については、通常母斑、異形成母斑、黒色腫のリスク(英語)をご覧ください。

黒色腫の発見と診断には、皮膚を調べる検査法が用いられます。

皮膚上のほくろや色素斑に変化や異常が認められると、黒色腫の発見と診断が試みられますが、その際には以下のような検査法や手技が役立ちます:


  • 皮膚の診察:医師または看護師が皮膚を調べて、色や大きさ、形状、質感などに異常のあるほくろや母斑、色素斑などがないか確かめます。

  • 生検 :異常な組織と周囲の少量の正常組織を切除する手技。病理医顕微鏡でその組織を観察して、がん細胞の有無を調べます。有色のほくろと早期の黒色腫病変の違いを見分けるのは困難な場合があります。採取された組織サンプルを別の病理医に診てもらうのもよいでしょう。異常なほくろまたは病変ががんであった場合は、その組織サンプルで特定の遺伝子変化がないか検査されることもあります。

こうした領域の皮膚を削り取ったり焼灼(加熱装置や電流、腐食性物質を用いて組織を破壊すること)したりすると、後に残った皮膚がんが増殖して拡がる恐れがあるので、行わないでください。

詳しい情報については、PDQの皮膚がんのスクリーニングに関する要約をご覧ください。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)や治療法の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • 腫瘍の厚さと発生した体の場所。

  • がん細胞が分裂する速さ。

  • 腫瘍に出血または潰瘍化がみられるかどうか。

  • リンパ節に存在するがんの量。

  • がんが転移した体内の部位の数。

  • 乳酸脱水素酵素(LDH)の中濃度。

  • BRAFという遺伝子に特定の突然変異(変化)が生じているがんかどうか。

  • 患者さんの年齢と健康状態。

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黒色腫の病期

黒色腫の診断がついた後には、がん細胞の皮膚内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がんの皮膚内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

病期分類の過程では以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • リンパ節マッピングとセンチネルリンパ節生検 放射性物質や青色の色素を腫瘍の付近に注入して行う検査法。注入された放射性物質や色素は、リンパ を通ってセンチネルリンパ節(がん細胞が最初に拡がる可能性の高いリンパ節)へと流れて行きます。その後、外科医は放射性物質や色素が認められるリンパ節のみを切除します。その後病理医が顕微鏡でその組織のサンプルを観察して、がん細胞の有無を調べます。がん細胞が検出されなければ、それ以上のリンパ節の切除が不要となることもあります。

  • CTスキャン(CATスキャン):体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。黒色腫の場合は、胸部、腹部骨盤が撮影対象です。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性の腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

  • ガドリニウム を用いたMRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、脳など、体内の精細な連続画像を作成する検査法。まずガドリニウムと呼ばれる物質を静脈内に注射します。ガドリニウムにはがん細胞の周辺に集まる性質があるため、撮影された画像ではがん細胞が明るく映し出されます。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。黒色腫の血液検査では、乳酸脱水素酵素(LDH)と呼ばれる酵素を調べます。正常より高いLDH濃度は黒色腫の徴候かもしれません。

これらの検査の結果と腫瘍の生検結果が併せて検討され、黒色腫の病期が判定されます。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、黒色腫がに転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は黒色腫の細胞です。こうした疾患は転移性黒色腫であって、肺がんではありません。

黒色腫の病期分類に用いられる方法は、主に腫瘍の厚さとともに、リンパ節や体の他の部位にがんが転移しているかどうかを基にしています。

黒色腫の病期分類システムは、以下の項目に基づいています:


  • 腫瘍の厚さ。ブレスローの厚さを尺度として腫瘍の厚さを測定します。

  • 腫瘍が潰瘍化(皮膚を破って)しているかどうか。

  • 腫瘍がリンパ節に転移しているかどうか、さらに複数のリンパ節がくっついて(固まって)いないかどうか。

  • 腫瘍が体の他の部位に転移していないかどうか。

黒色腫では以下のような病期が用いられます:
0期(上皮内黒色腫)


0期の上皮内黒色腫:皮膚の解剖図を示し、皮膚の表面に異常な領域がある様子を表している。表皮(皮膚の外層)に正常なメラニン形成細胞、異常なメラニン形成細胞、メラニンを示している。他に、真皮(皮膚の内層)、真皮下部の皮下組織も示している。



0期の上皮内黒色腫。表皮(皮膚の外層)に異常なメラニン形成細胞が認められます。



0期では、異常な メラニン形成細胞表皮内に認められます。こうした異常なメラニン形成細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内黒色腫とも呼ばれます。



ミリメートル:図は日常で身近なものを用いてミリメートル(mm)を示している。とがった鉛筆の先は1mm、新しいクレヨンの先は2mm、鉛筆の後ろについている新しい消しゴムは5mmを示す。



ミリメートル(mm)。とがった鉛筆の先は約1mm、新しいクレヨンの先は約2mm、鉛筆の後ろについている新しい消しゴムは約5mmです。



I期


I期の黒色腫を示した2つの図。左側の図は、IA期の腫瘍を示し、厚さが1mm以下で潰瘍化(皮膚の損傷)が認められない。右側の図は、2つのIB期腫瘍を示している。片方の腫瘍は、厚さが1mm以下で潰瘍形成が認められ、もう一方の腫瘍は、厚さが1mmを超えるが2mm以下で潰瘍化が認められない。他に、表皮(皮膚の外層)、真皮(皮膚の内層)、真皮下部の皮下組織も示している。



I期の黒色腫。IA期では、腫瘍の厚さが1mm以下で、潰瘍化(皮膚の損傷)は認められません。IB期では、腫瘍の厚さが1mm以下で潰瘍化が認められるか、または厚さが1mmを超えるが2mm以下で潰瘍化が認められません。皮膚の厚さは体の場所によって異なります。



I期では、すでにがんが形成されています。I期は、IA期とIB期に分けられます。


  • IA期:IA期では、腫瘍の厚さが1mm以下で、潰瘍化は認められません。

  • IB期:IB期の腫瘍は、以下のいずれかを満たします:
    • 厚さが1mm以下で、潰瘍化が認められる;または、

    • 厚さが1mmを超えるが2mm以下で、潰瘍化は認められない。


II期


II期の黒色腫を示した3つの図。左上の図は、2つのIIA期の腫瘍を示している。片方の腫瘍は、厚さが1mmを超えるが2mm以下で潰瘍化(皮膚の損傷)が認められ;もう一方の腫瘍は、厚さが2mmを超えるが4mm以下で潰瘍化は認められない。右側の図は、2つのIIB期の腫瘍を示している。片方の腫瘍は、厚さが2mmを超えるが4mm以下で潰瘍化が認められ;もう一方の腫瘍は、厚さが4mmを超えるが潰瘍化は認められない。左下の図は、IIC期の腫瘍を示し、厚さが4mmを超えるが潰瘍化は認められない。他に、表皮(皮膚の外層)、真皮(皮膚の内層)、真皮下部の皮下組織も示している。



II期の黒色腫。IIA期では、腫瘍の厚さが1mmを超えるが2mm以下で潰瘍化(皮膚の損傷)が認められるか、または腫瘍の厚さが2mmを超えるが4mm以下で潰瘍化は認められません。IIB期では、腫瘍の厚さが2mmを超えるが4mm以下で潰瘍化が認められるか、または厚さが4mmを超えるが潰瘍化は認められません。IIC期では、腫瘍の厚さが4mmを超えており潰瘍化が認められます。皮膚の厚さは体の場所によって異なります。



II期は、IIA期、IIB期、IIC期に分けられます。


  • IIA期:IIA期では、腫瘍について以下の条件が満たされます:
    • 厚さが1mmを超えるが2mm以下で、潰瘍化が認められる;または、

    • 厚さが2mmを超えるが4mm以下で、潰瘍化は認められない。


  • IIB期:IIB期では、腫瘍について以下の条件が満たされます:
    • 厚さが2mmを超えるが4mm以下で、潰瘍化が認められる;または、

    • 厚さが4mmを超えるが、潰瘍化は認められない。


  • IIC期:IIC期では、腫瘍の厚さが4mmを超えており、潰瘍化が認められます。

III期


III期の黒色腫;図は前腕に発生した原発腫瘍を示している。左上の拡大図は、(a)血管に近いリンパ節にがんが転移した様子を表している。右下の拡大図は、(b)くっついた(固まった)リンパ節に転移した腫瘍、(c)リンパ管にある腫瘍、(d)原発腫瘍から2cm以内にある腫瘍を表している。



III期の黒色腫。腫瘍の厚さは様々で、潰瘍化(皮膚の損傷)は認められない場合もあり、さらに、(a)がんが1ヵ所以上のリンパ節に転移している;(b)がんが転移したリンパ節がくっついている(固まっている)場合がある;(c)原発腫瘍と隣接するリンパ節の間にあるリンパ管にがんが存在する場合がある;(d)原発腫瘍から2cm以内の上皮や皮下に非常に小さな腫瘍が存在する場合があるといった特徴がいくつかあります。



III期では、腫瘍の厚さは様々で、潰瘍化は認められない場合もあります。さらに、以下の条件の1つまたは複数が満たされます:


  • がんが1ヵ所以上のリンパ節に転移している。

  • リンパ節がくっついている(固まっている)。

  • 原発腫瘍と隣接するリンパ節の間にあるリンパ管にがんが存在する。がんは原発腫瘍から2cm以上離れています。

  • 原発腫瘍から2cm以内の上皮や皮下に極めて小さい腫瘍が認められる。

IV期


IV期の黒色腫:図は、脳、肺、肝臓、リンパ節、小腸、骨など、黒色腫が転移している可能性がある体の他の部位を表している。拡大図は、がん細胞が血液やリンパ系を介して体の別の部位に移動し、転移がんを形成する様子を示している。



IV期の黒色腫。がんは、脳、肺、肝臓、リンパ節、小腸、骨など、体の他の部位に転移しています。



IV期では、肝臓、脳、骨、軟部組織、または胃腸管など、体の他の部位にがんが転移しています。がんが最初に発生した皮膚から遠く離れた皮膚に転移している場合もあります。

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再発黒色腫

再発 黒色腫とは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、最初に発生した場所に生じることもあれば、肝臓など、体の他の部位に発生することもあります。

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治療選択肢の概要

黒色腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

黒色腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の5種類が用いられています:
手術

腫瘍を切除する手術は、全ての病期の黒色腫に対して実施される一次治療です。広範囲局所切除術は、黒色腫と周囲の正常組織の一部を切除します。皮膚移植(体の別の部分から皮膚を切り取って、手術で切除した皮膚と置き換える手術)を実施して、手術によってできた創傷を目立たなくする場合もあります。

がんがリンパ節に転移しているかどうかを把握することが重要です。リンパ節マッピングセンチネルリンパ節生検では、手術中にセンチネルリンパ節(腫瘍からがんが最初に転移する可能性の高いリンパ節)内のがんを調べます。まず、放射性物質や青色の色素が腫瘍の付近に注入されます。注入された放射性物質や色素は、リンパ管を通ってリンパ節へと流れ込みます。そうして、放射性物質や色素が最初に到達したリンパ節が切除されます。その組織を病理医顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。がん細胞が見つかったら、より多くのリンパ節を採取して、それらのサンプルにがんの徴候がないか確認します。これはリンパ節切除と呼ばれる手技です。

たとえ医師が手術の際に確認できる黒色腫を全て切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させるために、術後に化学療法を実施する場合もあります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる化学療法は、術後補助療法と呼ばれます。

症状をコントロールして患者さんの生活の質を改善するために、手術でリンパ節、消化管、骨、脳に転移したがんを切除することがあります。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を死滅させたり、その細胞分裂を妨げたりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。

局所化学療法の一種に、温熱 患肢灌流があります。この投与法では、がんが存在している腕や脚に直接抗がん剤を送り込みます。腕や脚との間の血液の流れを一時的に止血帯で止めます。そして、抗がん剤を含む暖かい溶液を、その腕または脚の血管に直接注入します。この方法では、がんが存在している領域に高用量の抗がん剤を投与できます。

化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

詳しい情報については、黒色腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期によって異なります。黒色腫の治療には外照射療法が用いられます。

免疫療法

免疫療法は、患者さんの免疫系を利用してがんを攻撃する治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物療法や生物学的療法とも呼ばれます。

以下の免疫療法が黒色腫の治療に使用されています:


  • 免疫チェックポイント阻害薬 療法T細胞などの免疫細胞や一部のがん細胞では、その表面にチェックポイント蛋白と呼ばれる免疫反応を抑止する蛋白が存在しています。これらの蛋白を大量に持つがん細胞は、T細胞による攻撃を受けず殺傷されません。免疫チェックポイント阻害薬はこれらの蛋白を阻害し、T細胞ががん細胞を殺傷する働きを促します。この種の薬剤は、進行黒色腫や手術で切除不能な腫瘍を有する患者さんの治療に用いられることがあります。

     免疫チェックポイント阻害薬療法には2種類のものがあります:


    • CTLA-4阻害薬:CTLA-4はT細胞の表面に存在する蛋白で、体の免疫反応を抑制する働きがあります。CTLA-4ががん細胞上の別の蛋白、B7に結合すると、T細胞はがん細胞を殺傷しなくなります。CTLA-4阻害薬はCTLA-4に結合することで、T細胞ががん細胞を殺傷できるようにします。イピリムマブはCTLA-4阻害薬の一種です。

      免疫チェックポイント阻害薬:左図はB7-1/B7-2(腫瘍細胞上)とCTLA-4(T細胞上)という蛋白間の結合を示しており、この結合によってT細胞が体内の腫瘍細胞を殺傷する働きが抑制されている。腫瘍細胞の抗原とT細胞の受容体も示されている。右図は免疫チェックポイント阻害薬(抗B7-1/B7-2と抗CTLA-4)がB7-1/B7-2とCTLA-4の結合を阻害し、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できる状態になっているところを示している。
      
      


      免疫チェックポイント阻害薬。腫瘍細胞上のB7-1/B7-2とT細胞上のCTLA-4などのチェックポイント蛋白は、免疫反応の抑制に関与します。B7-1/B7-2とCTLA-4が結合すると、T細胞による体内の腫瘍細胞の殺傷は抑制されます(左図)。免疫チェックポイント阻害薬(抗B7-1/B7-2または抗CTLA-4)でB7-1/B7-2とCTLA-4の結合を阻害すると、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できるようになります(右図)。




    • PD-1阻害薬:PD-1はT細胞表面に存在する蛋白で、体の免疫反応を抑制する働きがあります。PD-1ががん細胞上の別の蛋白、PDL-1に結合すると、T細胞はがん細胞を殺傷しなくなります。PD-1阻害薬はPDL-1に結合することで、T細胞ががん細胞を殺傷できるようにします。ペンブロリズマブニボルマブはPD-1阻害薬の一種です。

      免疫チェックポイント阻害薬:左図はPD-L1(腫瘍細胞上)とPD-1(T細胞上)という蛋白間の結合を示しており、この結合によってT細胞が体内の腫瘍細胞を殺傷する働きが抑制されている。腫瘍細胞の抗原とT細胞の受容体も示されている。右図は免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1と抗PD-1)がPD-L1とPD-1の結合を阻害し、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できる状態になっているところを示している。
      
      


      免疫チェックポイント阻害薬。腫瘍細胞上のPD-L1とT細胞上のPD-1などのチェックポイント蛋白は、免疫反応の抑制に関与します。PD-L1とPD-1が結合すると、T細胞による体内の腫瘍細胞の殺傷は抑制されます(左図)。免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1または抗PD-1)でPD-L1とPD-1の結合を阻害すると、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できるようになります(右図)。





  • インターフェロン:インターフェロン(薬剤詳細へ)はがん細胞の分裂に影響を及ぼし、腫瘍の増殖を遅らせます。

  • インターロイキン-2(IL-2):IL-2は多くの免疫細胞、特にリンパ球白血球の一種)の増殖と活性を促進します。リンパ球はがん細胞を攻撃し殺傷します。

  • 腫瘍壊死因子(TNF)療法:TNFは白血球が抗原または感染に反応して作り出す蛋白です。TNFは製造ラボで合成され、がん細胞を殺傷する治療薬として用いられます。黒色腫の治療薬として研究されています。

詳しい情報については、黒色腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

標的療法

標的療法とは、薬物やその他の物質を用いてがん細胞を攻撃する治療法の一種です。標的療法は通常、化学療法や放射線療法に比べて、正常な細胞に与える害が少なくて済みます。 以下の標的療法が黒色腫の治療に使用されているか、治療法として研究されています:


  • シグナル伝達阻害薬:シグナル伝達阻害薬は、細胞内で分子から分子へと伝達されるシグナルを遮断します。こうしたシグナルを阻害することで、がん細胞を殺傷できる可能性があります。
    • ベムラフェニブダブラフェニブトラメチニブコビメチニブは、進行黒色腫または手術で腫瘍が切除できない一部の患者さんの治療に使用されるシグナル伝達阻害薬です。ベムラフェニブとダブラフェニブは突然変異したBRAF遺伝子が作る蛋白の活性を阻害します。トラメチニブとコビメチニブはがん細胞の増殖と生存に影響を及ぼします。


  • 腫瘍溶解性ウイルス療法:黒色腫治療の分野で使用されている標的療法の一種。腫瘍溶解性ウイルス療法では、正常な細胞には感染せず、がん細胞にのみ感染して分解するウイルスを使用します。腫瘍溶解性ウイルス療法の後に放射線療法や化学療法を実施して、より多くのがん細胞を殺傷します。

  • 血管新生阻害薬:黒色腫治療の分野で研究されている標的療法の一種。血管新生阻害薬は新しい血管の成長を阻害します。がん治療では、腫瘍の増殖に必要な新しい血管の成長を阻止するために投与します。

新しい標的療法や併用法が黒色腫の治療法として研究されています。

詳しい情報については、黒色腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施された検査の中には、再度実施されるものもあります。治療の奏効の程度を確かめるために、いくつかの検査が繰り返し行われます。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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病期ごとの治療選択肢

0期(上皮内黒色腫)

通常、0期黒色腫に対する治療では、異常 細胞が存在する領域全体と周囲の正常組織を少量だけ切除する手術が行われます。

NCI支援のがん臨床試験リストから、0期黒色腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

I期の黒色腫

I期の黒色腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、I期黒色腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

II期の黒色腫

II期の黒色腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、II期黒色腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

手術で切除可能なIII期の黒色腫

手術で切除可能なIII期の黒色腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、III期黒色腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

手術で切除不可能なIII期の黒色腫、IV期の黒色腫、再発黒色腫

手術で切除不可能なIII期の黒色腫IV期の黒色腫再発 黒色腫の治療法には以下のようなものがあります:


手術で切除不可能なIII期黒色腫、IV期黒色腫、再発黒色腫に対する以下の治療法が、現在、臨床試験で研究されています:


NCI支援のがん臨床試験リストから、IV期黒色腫再発黒色腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、黒色腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Melanoma Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/skin/patient/melanoma-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389388]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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