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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2015-07-30
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

膵島細胞がん

膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)の一般情報

膵神経内分泌腫瘍は、膵臓のホルモンを生産する細胞(膵島細胞)に発生します。

膵臓は全長約15cm(約6インチ)ので、細長い洋ナシを横にしたような形をしています。幅の広い方の端は膵頭部、中央部は膵体部、幅の狭い方の端は膵尾部と呼ばれます。膵臓はの後方、脊椎の前方に位置しています。

膵臓の解剖図:図は、膵臓、胃、脾臓、肝臓、胆嚢、胆管、結腸、小腸を示す。小さな図は膵臓の頭部、体部、尾部を示している。胆管と膵管も示されている。



膵臓の解剖図。膵臓は頭部、体部、尾部の3つの部分からなります。腹部の胃、小腸、その他の臓器の近くに位置します。



膵臓には次の2種類の細胞があります:


  • 膵臓内分泌細胞 は、糖値を制御するインスリンなど、数種類のホルモン(体内の特定の細胞や臓器の活動を制御する化学物質)を作ります。この細胞は、膵臓内の至る所で群れを成すように存在し、多数の小集団(島)を形成しています。膵臓内分泌細胞は膵島細胞またはランゲルハンス島とも呼ばれます。膵島細胞に生じる腫瘍膵島細胞腫瘍、膵内分泌腫瘍、膵神経内分泌腫瘍(膵NET)と呼ばれます。

  • 膵臓外分泌細胞 は、小腸に放出され体内での食物の消化を助ける酵素を作ります。膵臓の大部分は、末端が小さな袋状になったで構成されており、その管の内壁は外分泌細胞に覆われています。

本要約では、膵臓内分泌部にできる膵島細胞腫瘍に関する情報を取り上げます。膵臓外分泌系がんに関する情報については、PDQ膵がんの治療に関する要約をご覧ください。

膵神経内分泌腫瘍(NET)は良性がんではありません)の場合も、悪性(がん)の場合もあります。悪性の膵NETは、膵内分泌がんまたは膵島細胞がんと呼ばれます。

膵NETは、膵外分泌腫瘍に比べるとはるかに発生数が少なく、予後は良好です。

膵NETには、徴候や症状を引き起こすものとそうでないものがあります。

膵NETには、機能性のものと非機能性のものがあります:


  • 機能性腫瘍は、ガストリン、インスリン、グルカゴンなど、徴候症状を引き起こすホルモンを過剰に分泌します。

  • 非機能性腫瘍ではホルモンの過剰分泌はみられません。腫瘍が転移し増殖すると徴候や症状が引き起こされます。 ほとんどの非機能性腫瘍は悪性(がん)です。

ほとんどの膵NETは機能性腫瘍です。

機能性膵NETには様々な種類があります。

膵NETは、ガストリン、インスリン、グルカゴンなど、様々な種類のホルモンを生産します。機能性の膵NETには以下のものがあります:


  • ガストリノーマ:ガストリンを作る細胞から発生する腫瘍。ガストリンは、胃において食物の消化を助けるの分泌を促すホルモンです。ガストリノーマにより、ガストリンと胃酸の両方が増加します。胃酸が増加すると、ガストリンを生産する腫瘍が原因の胃潰瘍下痢が発生し、これはゾリンジャー・エリソン症候群と呼ばれます。通常、ガストリノーマは膵頭部に形成されますが、小腸にできる場合もあります。ほとんどのガストリノーマは悪性(がん)です。

  • インスリノーマ:インスリンを作る細胞から発生する腫瘍。インスリンは血液中のグルコース(糖)の量を調節するホルモンです。インスリンにより糖は細胞内に取り込まれ、体のエネルギー源として使用されます。通常、インスリノーマは増殖の遅い腫瘍で、転移することはほとんどありません。インスリノーマは膵臓の頭部、体部、尾部で発生します。インスリノーマは通常、良性です(がんではありません)。

  • グルカゴノーマ:グルカゴンを作る細胞から発生する腫瘍。グルカゴンは血液中のグルコースの量を増加させるホルモンです。肝臓でのグリコーゲンの分解を促します。グルカゴンの量が過剰になると、高血糖が生じます。通常、グルカゴノーマは膵臓の尾部で発生します。ほとんどのグルカゴノーマは悪性(がん)です。

  • その他の腫瘍:その他にも、体内の糖、塩分、水分のバランスを調節するホルモンなどを生産するまれなタイプの機能性膵NETが存在します。こうした腫瘍には以下のようなものがあります:
    • 血管作動性腸管ペプチドを生産するVIP産生腫瘍。VIP産生腫瘍は、ヴァーナー・モリソン症候群と呼ばれることもあります。

    • ソマトスタチンを生産するソマトスタチノーマ。

    こうしたその他の種類の腫瘍は、ほとんど同様の方法で治療されるため、1つのグループとして分類されています。

特定の症候群を患うと、膵NETの発生リスクが増大します。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

多発性内分泌腫瘍1型(MEN1)症候群は膵NETのリスク因子です。

膵NETの種類によって、様々な徴候や症状が見られます。

徴候や症状は、腫瘍の増殖によって発生することや、腫瘍または他の病態によって分泌されるホルモンが原因で生じることがあります。腫瘍の中には、徴候や症状を引き起こさないものもあります。これらの問題が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください。

非機能性膵NETの徴候と症状

非機能性膵NETは、徴候や症状を引き起こさずに長期間にわたって増殖する場合があります。大きく増殖したり、体内の他の部位に転移した後で、以下のような徴候や症状が現れることもあります:


  • 下痢。

  • 消化不良。

  • 腹部のしこり。

  • 腹部または背部の痛み。

  • 皮膚や白目が黄色くなる。

機能性膵NETの徴候と症状

機能性膵NETの徴候や症状は、生産されるホルモンの種類によって異なります。

ガストリンの過剰により生じる症状:


  • 繰り返し再発する胃潰瘍。

  • 腹部の痛み(背部まで及ぶ場合もある)。この痛みは発生と消失を繰り返すことがあり、制酸剤を服用すると解消する場合もある。

  • 胃内容物の食道への逆流(胃食道逆流症)。

  • 下痢。

インスリンの過剰により生じる症状:


  • 血糖。目のかすみ、頭痛、頭のふらつき、疲労感、衰弱、震え、神経質、過敏、発汗、混乱、空腹感などを引き起こす。

  • 速脈。

グルカゴンの過剰により生じる症状:


  • 顔面、胃のあたり、脚の発疹。

  • 高血糖。頭痛、頻尿、皮膚の乾燥やドライマウス、空腹感、喉の渇き、疲労感、衰弱などを引き起こす。

  • 血栓内の血栓は息切れ、咳、胸の痛みを引き起こす。腕や脚の凝血塊は、腕または脚の痛み、腫れ、熱感、発赤の原因になる。

  • 下痢。

  • 原因不明の体重減少。

  • 舌痛または口角の炎症。

血管作動性腸管ペプチド(VIP)の過剰により生じる症状:


  • 非常に大量の水様性下痢。

  • 脱水。喉の渇き、尿量の減少、皮膚や口の乾燥、頭痛、めまい、疲労感などを引き起こす。

  • 血液中のカリウム値の低下。筋力の低下や疼痛または痙攣、しびれや刺痛、頻尿、速脈、混乱、喉の渇きなどを引き起こす。

  • 腹部の痙攣や痛み。

  • 原因不明の体重減少。

ソマトスタチンの過剰により生じる症状:


  • 高血糖。頭痛、頻尿、皮膚の乾燥やドライマウス、空腹感、喉の渇き、疲労感、衰弱などを引き起こす。

  • 下痢。

  • 脂肪便(強い悪臭を放ち、水に浮く便)。

  • 胆石

  • 皮膚や白目が黄色くなる。

  • 原因不明の体重減少。

膵NETの発見と診断には、臨床検査と画像検査が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出されるグルコース(糖)などの特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • クロモグラニンA検査:採取した血液を調べて、血液中のクロモグラニンAの量を測定する検査法。クロモグラニンAの量が正常値よりも高く、ガストリン、インスリン、グルカゴンなどのホルモンの量が正常であれば、非機能性膵NETの徴候である可能性があります。

  • 腹部 CTスキャン(CATスキャン):腹部を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • ソマトスタチン受容体シンチグラフィ 放射性核種スキャンの一種で、小さな膵NETを発見するのに用いられます。少量の放射性 オクトレオチド(腫瘍に結合するホルモン)を静脈内に注入して、血液を介して全身を巡らせます。放射性オクトレオチド(薬剤詳細へ)は腫瘍に結合するため、放射能を検知できる特殊なカメラを用いて、体内での腫瘍の位置を特定します。この方法はオクトレオチド(薬剤詳細へ)スキャンまたはSRSとも呼ばれています。

  • 内視鏡超音波検査(EUS)内視鏡を通常は口または直腸から体内に挿入して行われる検査法。内視鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。内視鏡の末端部にはプローブが付いていて、これを用いて高エネルギーの音波(超音波)を体内の組織や臓器に反響させ、エコーを作り出します。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。この検査法は内視鏡下超音波検査とも呼ばれます。

  • 内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)胆汁が肝臓から胆嚢へ流れる際に通る管と、胆嚢から小腸へ流れる際に通る管をX線撮影する検査法。膵がんでは、ときにこれらの管が狭くなることによって胆汁の流れが遮られ、その結果として黄疸が発生することがあります。この検査では、まず内視鏡を口から挿入し、食道と胃を経由させて小腸の最初の部分まで到達させます。内視鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。次に内視鏡の中にカテーテル(内視鏡より細い管)を通して膵管内まで到達させます。その後このカテーテルを通して胆管内に造影剤を注入し、X線撮影を行います。胆管が腫瘍によって塞がれている場合には、細い管を挿入してその部分を開通させることがあります。この細い管(ステント)は、その開通を維持しておくために留置される場合もあります。また、組織のサンプルを採取して、その組織を顕微鏡で観察し、がんの徴候がないかを調べる場合もあります。

  • 血管造影 血管と血液の流れを観察するための検査法。まず造影剤を血管内に注射します。そして造影剤が血管内を移動している間にX線撮影が行われ、それらの血管に塞がった部分がないかが調べられます。

  • 開腹術 :腹腔内に疾患の徴候がないかを確かめるために腹壁を切開する手術法。切開創の大きさは、開腹手術の目的により異なります。ときには臓器を摘出したり組織を採取したりすることもあり、切除された組織は顕微鏡で観察され、疾患の徴候がないか調べられます。

  • 術中超音波検査 :手術中に高エネルギーの音波(超音波)を使用して、体内の臓器や組織の画像を作成する検査法。振動子を臓器または組織上に直接配置し、音波を放出して、エコーを発生させます。超音波振動子はそのエコーを受信してコンピュータに送信し、そのコンピュータでエコーを基にソノグラムと呼ばれる画像が作成されます。

  • 生検 :細胞や組織を採取する手技のことで、採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。膵NETの場合に実施される生検には、いくつかの種類があります。X線検査または超音波検査の際に、細針または太い針を膵臓に挿入して細胞を採取する場合があります。また、腹腔鏡検査(腹壁に小切開を施す)の際に組織を切除する場合もあります。

  • 骨スキャン :骨の内部に活発に分裂している細胞(がん細胞など)が存在していないかを調べる検査法。まずごく少量の放射性物質を静脈内に注入し、血液に乗せて全身に巡らせます。骨の内部のがん細胞が拡がっている箇所に放射性物質が集まり、それをスキャナで検出します。

特定の種類の膵NETについて調べるために、その他の臨床検査も実施されます。

以下のような検査法や手技が用いられます:

ガストリノーマ


  • 空腹時血清ガストリン検査:採取した血液を調べて、血液中のガストリンの量を測定する検査法。この検査は、患者さんが8時間以上何も飲食していない状態で実施されます。ガストリノーマ以外の状態では、血液中のガストリンの量は増加すると考えられます。

  • 基礎酸分泌量検査:胃で作られる酸の量を測定するのに用いられる検査法。この検査は、患者さんが8時間以上何も飲食していない状態で実施されます。鼻またはから胃に管を通して実施します。この管を通して胃の内容物を取り出した後、胃酸のサンプルを4回採取します。これらのサンプルを使用して、検査中に分泌された胃酸の量と分泌物のpH値を測定します。

  • セクレチン刺激検査 :基礎酸分泌量検査の結果が正常でなかった場合に実施されることがある検査法。管を小腸まで通し、セクレチンという薬物の注入後に小腸からサンプルを採取します。セクレチンは小腸での酸の生産を促します。ガストリノーマが存在している場合、セクレチンによって胃酸の分泌量と血液中のガストリンの量が増加します。

  • ソマトスタチン受容体シンチグラフィ: 放射性核種スキャンの一種で、小さな膵NETを発見するのに用いられます。少量の放射性オクトレオチド(薬剤詳細へ)(腫瘍に結合するホルモン)を静脈内に注入して、血液を介して全身を巡らせます。放射性オクトレオチド(薬剤詳細へ)は腫瘍に結合するため、放射能を検知できる特殊なカメラを用いて、体内での腫瘍の位置を特定します。この方法はオクトレオチド(薬剤詳細へ)スキャンまたはSRSとも呼ばれています。

インスリノーマ


  • 空腹時血清グルコースおよびインスリン検査:採取した血液を調べて、血液中のグルコース(糖)とインスリンの量を測定する検査法。この検査は、患者さんが24時間以上何も飲食していない状態で実施されます。

グルカゴノーマ


  • 空腹時血清グルカゴン検査:採取した血液を調べて、血液中のグルカゴンの量を測定する検査法。この検査は、患者さんが8時間以上何も飲食していない状態で実施されます。

その他の種類の腫瘍


  • VIP産生腫瘍
    • 血清VIP(血管作動性腸管ペプチド)検査:採取した血液を調べて、VIPの量を測定する検査法。

    • 血液生化学検査:採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。VIP産生腫瘍の場合、カリウムの測定値が正常より低くなります。

    • 便検査:便のサンプルを調べて、ナトリウム(塩)とカリウムの量が正常値より高いかどうかを測定する検査法。


  • ソマトスタチノーマ
    • 空腹時血清ソマトスタチン検査:採取した血液を調べて、血液中のソマトスタチンの量を測定する検査法。この検査は、患者さんが8時間以上何も飲食していない状態で実施されます。

    • ソマトスタチン受容体シンチグラフィ: 放射性核種スキャンの一種で、小さな膵NETを発見するのに用いられます。少量の放射性オクトレオチド(薬剤詳細へ)(腫瘍に結合するホルモン)を静脈内に注入して、血液を介して全身を巡らせます。放射性オクトレオチド(薬剤詳細へ)は腫瘍に結合するため、放射能を検知できる特殊なカメラを用いて、体内での腫瘍の位置を特定します。この方法はオクトレオチド(薬剤詳細へ)スキャンまたはSRSとも呼ばれています。


特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

膵NETは多くの場合、治癒が望めます。予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がん細胞の種類。

  • 膵臓内での腫瘍の発生部位。

  • 腫瘍が膵臓内の複数の場所や体内の他の部位に転移しているかどうか。

  • 親がMEN1症候群を患っているかどうか。

  • 患者さんの年齢と健康状態。

  • 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。

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膵神経内分泌腫瘍の病期

がんの治療計画は、膵臓内でNETが見つかった位置やその腫瘍が拡がっているかどうかに基づいて決定されます。

がん膵臓内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べる過程は、病期分類と呼ばれます。膵神経内分泌腫瘍(NET)の診断に用いられる検査や手技の結果は、がんの転移の有無を調べるためにも利用されます。検査とその方法については、一般的な情報のセクションを参照してください。

膵NETには標準的な病期分類システムが存在せず、治療計画には利用されません。膵NETの治療法は以下の点に基づいて決定されます:


  • がんが膵臓内の1ヵ所のみで発見されたかどうか。

  • がんが膵臓内の数ヵ所で発見されたかどうか。

  • がんが膵臓の周辺のリンパ節肝臓腹膜、骨などの部位に拡がっているかどうか。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、膵神経内分泌腫瘍が肝臓に転移した場合、その肝臓のがん細胞は、実際は膵神経内分泌腫瘍の細胞です。この疾患は転移性膵神経内分泌腫瘍であり、肝がんではありません。

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再発膵神経内分泌腫瘍

再発 膵神経内分泌腫瘍(NET)は、治療後に再発した(再び現れた)腫瘍です。腫瘍の再発は、膵臓に起こることもあれば、体の他の部位に起こることもあります。

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治療選択肢の概要

膵NETの患者さんには様々な治療法が存在します。

膵神経内分泌腫瘍(NET)の患者さんは、様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がん患者さんの新しい治療法に関する情報を集めたりするための調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の6種類が用いられています:
手術

腫瘍の摘出手術が行われる場合があります。以下の手術法のいずれかが用いられます:


化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬物は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腹腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。併用化学療法は、複数の抗がん剤を使用する治療法です。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類に応じて異なります。

ホルモン療法

ホルモン療法は、ホルモンを体内から除去したりその働きを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。ホルモンとは、体内の内分泌で作られて血流内を循環する物質のことです。ホルモンのなかには一部のがんを増殖させるものがあります。がん細胞内にホルモンが結合する分子(受容体)が存在するということが検査によって判明した場合は、薬物投与や手術、放射線療法などの手段を用いて、そのホルモンの分泌を抑制したり作用を阻害したりする治療を行います。

肝動脈塞栓術または化学塞栓

肝動脈塞栓術は、薬物や微小粒子などの物質を使用して、肝動脈(肝臓に血液を運ぶ主要な血管)から肝臓への流を遮断したり減少させたりします。この手技は、肝臓内で増殖しているがん細胞を死滅させるために実施します。腫瘍には、その増殖に必要となる酸素栄養分が供給されなくなります。一方で肝臓への血液供給は、胃やから血液を運んでくる肝門脈によって維持されます。

肝動脈塞栓術の実施中に行われる化学療法は、化学塞栓と呼ばれます。この方法では、カテーテル(細い管)を介して抗がん剤を肝動脈の中に注入します。その薬剤には動脈を詰まらせる物質が混ぜられていて、これによって腫瘍への血液の供給が遮断されます。その結果、抗がん剤の大半が腫瘍の近くにとどまり、体内の他の部位に送られる抗がん剤の量が少なくなります。

動脈を遮断するのに使用する物質の種類に応じて、動脈の閉塞は一時的なものにも永久的なものにもできます。

標的療法

標的療法は、正常な細胞には害を及ぼすことなく特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。膵NETの治療法として、数種類の標的療法が研究されています。

支持療法

支持療法とは、疾患や治療が原因で生じた問題を軽減するために行われる治療です。膵NETに対する支持療法には、以下の症状の治療が含まれます:


この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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膵神経内分泌腫瘍の治療選択肢

ガストリノーマ

ガストリノーマの治療法には支持療法と以下のものがあります:


  • 胃酸の量が多すぎるために起こる症状の場合、治療には胃で作られる酸の量を減らす薬物が用いられます。

  • 頭部に発生した単一の腫瘍に対しては以下の治療法が使用されます:
    • 腫瘍の摘出手術

    • 胃の細胞による酸の生産を引き起こす神経を切除する手術と、胃酸を減らす薬物を用いた治療。

    • 胃全体を切除する手術(まれ)。


  • 膵体部または膵尾部に発生した単一の腫瘍の治療法は、通常、膵体部または膵尾部を切除する手術です。

  • 膵臓に発生した複数の腫瘍の治療法は、通常、膵体部または膵尾部を切除する手術です。手術後に腫瘍が残存している場合、以下のような治療が行われます:
    • 胃の細胞による酸の生産を引き起こす神経を切除する手術と、胃酸を減らす薬物を用いた治療;または

    • 胃全体を切除する手術(まれ)。


  • 十二指腸小腸の一部で胃と接続している部位)に1つ以上の腫瘍が存在する場合の治療法は、通常、膵頭十二指腸切除術(膵頭部、胆嚢、周辺のリンパ節のほか、小腸胆管の一部を切除する手術)です。

  • 腫瘍が認められない場合、以下のような治療が行われます:
    • 胃の細胞による酸の生産を引き起こす神経を切除する手術と、胃酸を減らす薬物を用いた治療。

    • 胃全体を切除する手術(まれ)。


  • がん肝臓に拡がっている場合、以下のような治療が行われます:

  • がんが体の他の部位に転移している場合、または手術や胃酸を減らす薬物治療を実施しても改善しない場合、以下のような治療が行われます:

  • がんが主に肝臓に影響を及ぼしており、患者さんがホルモンまたは腫瘍の大きさによる重い症状を抱えている場合、以下のような治療が行われます:

NCI支援のがん臨床試験リストから、ガストリノーマの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

インスリノーマ

インスリノーマの治療法には以下のようなものがあります:


  • 頭部または膵尾部に発生した単一の小さな腫瘍の治療法は、通常、腫瘍を切除する手術です。

  • 膵頭部に発生し、手術では切除できない単一の大きな腫瘍の治療法は、通常、膵頭十二指腸切除術(膵頭部、胆嚢、周辺のリンパ節のほか、小腸胆管の一部を切除する手術)です。

  • 膵体部または膵尾部に発生した単一の大きな腫瘍の治療法は、通常、膵体尾部切除術(膵体部および膵尾部を切除する手術)です。

  • 膵臓に発生した複数の腫瘍の治療法は、通常、膵頭部の腫瘍と膵体部および膵尾部を切除する手術です。

  • 手術で腫瘍を切除できない場合、以下のような治療が行われます:

  • リンパ節や体の他の部位に転移したがんの場合、以下のような治療が行われます:

  • がんが主に肝臓に影響を及ぼしており、患者さんがホルモンまたは腫瘍の大きさによる重い症状を抱えている場合、以下のような治療が行われます:

NCI支援のがん臨床試験リストから、インスリノーマの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

グルカゴノーマ

治療法には以下のようなものがあります:


  • 頭部または膵尾部に発生した単一の小さな腫瘍の治療法は、通常、腫瘍を切除する手術です。

  • 膵頭部に発生し、手術では切除できない単一の大きな腫瘍の治療法は、通常、膵頭十二指腸切除術(膵頭部、胆嚢、周辺のリンパ節のほか、小腸胆管の一部を切除する手術)です。

  • 膵臓に発生した複数の腫瘍の治療法は、通常、腫瘍を切除する手術か、膵体部および膵尾部を切除する手術です。

  • 手術で腫瘍を切除できない場合、以下のような治療が行われます:

  • リンパ節や体の他の部位に転移したがんの場合、以下のような治療が行われます:
    • がんの摘出手術。

    • がんが手術で除去できない場合は、ラジオ波焼灼術または凍結手術(冷凍アブレーション)。


  • がんが主に肝臓に影響を及ぼしており、患者さんがホルモンまたは腫瘍の大きさによる重い症状を抱えている場合、以下のような治療が行われます:

NCI支援のがん臨床試験リストから、グルカゴノーマの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

その他の膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)

VIP産生腫瘍の治療法には以下のようなものがあります:


  • 体から失われた水分と電解質を補充する補ホルモン療法

  • 腫瘍と周辺リンパ節を摘出する手術

  • 腫瘍を完全には切除できない場合や、体内の遠く離れた部位に転移がみられる場合は、できるだけ多くの腫瘍を切除する手術。この方法は、症状を緩和し、生活の質を改善するための緩和療法です。

  • リンパ節や体の他の部位に転移した腫瘍の場合、以下のような治療が行われます:

  • 治療中にも増殖を続けている腫瘍や他の部位に転移した腫瘍の場合、以下のような治療が行われます:

ソマトスタチノーマの治療法には以下のようなものがあります:


  • 腫瘍の摘出手術。

  • 体内の遠く離れた部位に転移したがんに対しては、症状を緩和し生活の質を改善するためにできるだけ多くのがんを切除する手術。

  • 治療中にも増殖を続けている腫瘍や他の部位に転移した腫瘍の場合、以下のような治療が行われます:
    • 化学療法。

    • 標的療法。


その他の膵神経内分泌腫瘍(NET)の治療法には以下のようなものがあります:


  • 腫瘍の摘出手術。

  • 体内の遠く離れた部位に転移したがんに対しては、症状を緩和し生活の質を改善するために、できるだけ多くのがんを切除する手術またはホルモン療法。

  • 治療中にも増殖を続けている腫瘍や他の部位に転移した腫瘍の場合、以下のような治療が行われます:
    • 化学療法。

    • 標的療法。


NCI支援のがん臨床試験リストから、膵島細胞腫瘍の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

再発または進行性膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)

治療中に増殖を続けている、または再発した(再び現れた)膵神経内分泌腫瘍(NET)の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、再発膵島細胞がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)についてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している膵神経内分泌腫瘍(NET)に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:


米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、膵神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Pancreatic Neuroendocrine Tumors (Islet Cell Tumors) Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/pancreatic/patient/pnet-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389340]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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