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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

喉頭がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-12-21
    翻訳更新日 : 2017-02-22

Laryngeal Cancer (PDQ®): Treatment PDQ Adult Treatment Editorial Board

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、喉頭がんの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

喉頭がん

喉頭がんに関する一般情報

発生率および死亡率

米国において、2016年に推定される喉頭がんの新規症例数および死亡数: [1]


  • 新規症例数:13,430。

  • 死亡数:3,620。

解剖学

喉頭は、以下の3つの解剖学的領域に分けられる:


  • 声門上部は喉頭蓋、仮声帯、喉頭室、披裂喉頭蓋ひだおよび披裂からなる。

  • 声門部は声帯、前連合および後連合からなる。

  • 声門下部は、声帯下約1cmから始まり輪状軟骨の下縁または第一気管輪までである。

声門上部はリンパ流に富む。リンパ流は、喉頭蓋前間隙および甲状舌骨膜を貫いたのち、まず頸静脈二腹筋リンパ節および中内頸静脈リンパ節に注ぐ。患者の25~50%にリンパ節転移がみられる。正確な比率はT分類に左右される。声帯にはリンパ管が少ない。このため、声帯がんは声帯に限局し、リンパ節に転移することはまれである。しかしながら、声帯の上方または下方に進展した場合は、リンパ節に転移しうる。原発性声門下がんはきわめてまれで、輪状甲状膜および輪状気管膜を経て、気管前リンパ節、気管傍リンパ節および下内頸静脈リンパ節に浸潤し、ときに縦隔リンパ節に浸潤する。 [2]

危険因子

喫煙や過度の飲酒は、上部気道消化管の扁平上皮がん発症と明らかに関連性がある。 [3] 喫煙者は、禁煙後に喉頭がんの発生リスクが減少し始めるが、非喫煙者のリスクに比べると数年間は高い状態が続く。 [4] 単発のがん患者が喫煙および飲酒を続ければ、どのような治療法を用いても初期がんの治癒率は低下し、二次がんのリスクが増大する。この母集団では、喫煙および飲酒に関連する臨床的問題のため、多数の患者が原発がんではなく併発疾患により死亡している。

臨床的特徴

声門上がんには通常、咽頭痛、嚥下痛、放散性耳痛、声質の変化または頸部リンパ節腫脹が発現する。早期声帯がんは通常、嗄声によって発見される。声門下部に発生したがんは、発見されるまでに声帯に浸潤していることが多く、このように症状は通常、隣接部位への拡がりと関係がある。

予後因子

喉頭がんの有害な予後因子の中でも最も重要なものは、T分類およびN分類の病期が進むことである。その他の予後因子には、性別、年齢、パフォーマンスステータスのほか、浸潤の度合いおよび深度をはじめとする腫瘍のさまざまな病理学的特徴がある。 [5]

リンパ節に転移していない小さな喉頭がんの予後はきわめて良好で、治癒率は部位、腫瘍体積 [6] 、および深達度に左右されるが、75~95%である。最も早期の病変は、放射線療法または手術により治癒できるが、手術は救助のために残しておき、発声機能を温存するために放射線療法の実施が妥当であろう。放射線療法前のヘモグロビン値が13g/dLを超える患者では、局所制御率および生存率が貧血患者よりも高い。 [7]

局所進行病変は、手術を併用する、または併用しない、放射線療法および化学療法を用いる集学的治療で治療されるが、その目的は適切に選択した候補者における喉頭の温存である。 [8] 原発腫瘍がコントロールされていても、遠隔転移することが多い。

中度の病変は予後も中度で、部位、T分類、N分類およびパフォーマンスステータスに左右される。これらの病変のある患者に対する治療法は、解剖学的、臨床的、社会的な種々の複合因子に基づいて推奨されており、これは、治療法を定める前に個別化し、多くの専門分野(外科、放射線治療部、歯科外科、口腔外科)との協議において検討しなければならない。

フォローアップと生存

二次原発がんは、気道消化管にしばしば発生し、初期病変がコントロールされている患者の25%ほどに報告されている。ある研究では、これらの患者に中用量のイソトレチノイン(すなわち、13-cis-レチノイン酸)を1年間連日投与すると、二次がんの発生率を有意に低下させることが可能であると示した。 [9] 1つには原発悪性疾患の再発および死亡のため、生存優位性は示されていない。

喉頭がんを治療中の患者では、再発のリスクは最初の2~3年間が最も高い。5年以降の再発はまれで、通常発生するのは新たな原発悪性疾患である。救助の可能性を増やすため、密な定期追跡調査はきわめて重要である。追跡調査には、治療に関連するいかなる副作用または合併症にも注目し、慎重な臨床検査および異常な病期の検討をくり返すことが含まれる。


参考文献
  1. American Cancer Society: Cancer Facts and Figures 2016. Atlanta, Ga: American Cancer Society, 2016. Available online. Last accessed December 8, 2016.[PUBMED Abstract]

  2. Spaulding CA, Hahn SS, Constable WC: The effectiveness of treatment of lymph nodes in cancers of the pyriform sinus and supraglottis. Int J Radiat Oncol Biol Phys 13 (7): 963-8, 1987.[PUBMED Abstract]

  3. Spitz MR: Epidemiology and risk factors for head and neck cancer. Semin Oncol 21 (3): 281-8, 1994.[PUBMED Abstract]

  4. Bosetti C, Garavello W, Gallus S, et al.: Effects of smoking cessation on the risk of laryngeal cancer: an overview of published studies. Oral Oncol 42 (9): 866-72, 2006.[PUBMED Abstract]

  5. Yilmaz T, Hoşal S, Gedikoglu G, et al.: Prognostic significance of depth of invasion in cancer of the larynx. Laryngoscope 108 (5): 764-8, 1998.[PUBMED Abstract]

  6. Reddy SP, Mohideen N, Marra S, et al.: Effect of tumor bulk on local control and survival of patients with T1 glottic cancer. Radiother Oncol 47 (2): 161-6, 1998.[PUBMED Abstract]

  7. Fein DA, Lee WR, Hanlon AL, et al.: Pretreatment hemoglobin level influences local control and survival of T1-T2 squamous cell carcinomas of the glottic larynx. J Clin Oncol 13 (8): 2077-83, 1995.[PUBMED Abstract]

  8. Forastiere AA, Zhang Q, Weber RS, et al.: Long-term results of RTOG 91-11: a comparison of three nonsurgical treatment strategies to preserve the larynx in patients with locally advanced larynx cancer. J Clin Oncol 31 (7): 845-52, 2013.[PUBMED Abstract]

  9. Hong WK, Lippman SM, Itri LM, et al.: Prevention of second primary tumors with isotretinoin in squamous-cell carcinoma of the head and neck. N Engl J Med 323 (12): 795-801, 1990.[PUBMED Abstract]

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喉頭がんの細胞分類

喉頭がんのほとんどは、扁平上皮細胞組織のがんである。扁平上皮がんのサブタイプには、角化性および非角化性のほか、高分化型から低分化型までがある。さまざまな非扁平上皮性喉頭がんも発生する。 [1] これらのがんは、米国がん合同委員会の病期システムを用いての病期が決定されておらず、その管理はここでは考察されていないが、扁平上皮喉頭がんの管理とは異なることもある。喉頭の扁平上皮内がんは通常、粘膜剥離または表層レーザー切除などの保存的外科的処置により管理される。放射線療法は、声門上皮内がんの選択された患者にも適切な治療法であろう。


参考文献
  1. Mendenhall WM, Werning JW, Pfister DG: Treatment of head and neck cancer. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 729-80.[PUBMED Abstract]

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喉頭がんの病期情報

喉頭がんに対する病期システムは、治療前の疾患範囲を可能な限り適切に評価することに基づく臨床的病期分類である。原発腫瘍の評価は精査に基づき、可能であれば触診を行い、光ファイバー喉頭鏡検査を行う。麻酔下でのパンエンドスコピーにより、局所病変の臨床的範囲を測定するための注意深い臨床検査が確実に行える。腫瘍は組織学的に確定する必要があり、生検で得たあらゆる病理学的データも含める。視診および触診の補助として、治療前に頭頸部の磁気共鳴画像法、コンピュータ断層撮影、またはポジトロン放射断層撮影-コンピュータ断層撮影を実施すべきである。 [1] さらにX線検査を実施することもある。慎重に触診して頸部における適切なリンパ流領域を検査すべきである。

TNMの定義

米国がん合同委員会は喉頭がんを定義するためにTNM分類による病期判定を指定している。 [2]

表1.原発腫瘍(T)a

aAJCCから許諾を得て転載:Laryngeal.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 57-67.
TX 原発腫瘍の評価が不可能。
T0 原発腫瘍を認めない。
Tis 上皮内がん。

声門上部

T1 声門上部の1亜部位に限局する腫瘍で、声帯運動は正常。
T2 喉頭の固定がなく、声門上部の隣接する2つ以上の亜部位、あるいは声門部または声門上部の外側域(例、舌根粘膜、喉頭蓋谷、および/または梨状陥凹の内側壁)の粘膜に浸潤する腫瘍。
T3 声帯が固定し喉頭に限局する腫瘍および/または次のいずれかに浸潤する腫瘍:輪状後部、喉頭蓋前間隙、声門周囲腔、および/または甲状軟骨の内側皮質。
T4a 中度に進行した局所病変。
甲状軟骨を通過して浸潤する腫瘍および/または喉頭を越えて組織(例えば、気管、舌深層/外舌筋を含む頸部軟部組織、前頸筋、甲状腺、または食道)に浸潤する腫瘍。
T4b かなり進行した局所病変。
椎前隙に浸潤するか、頸動脈を包むか、または縦隔構造に浸潤する腫瘍。

声門部

T1 声帯に限局する腫瘍(前連合または後連合を含む)で、声帯運動は正常。
T1a 一側声帯に限局する腫瘍。
T1b 両側声帯に浸潤する腫瘍。
T2 声門上部および/または声門下部に進展する、および/または声帯運動の制限を伴う腫瘍。
T3 声帯が固定し喉頭に限局する腫瘍および/または声門周囲腔および/または甲状軟骨の内側皮質に浸潤する腫瘍。
T4a 中度に進行した局所病変。
甲状軟骨の外側皮質を通過して浸潤する腫瘍および/または喉頭を越えて組織(例えば、気管、舌深層/外舌筋を含む頸部軟部組織、前頸筋、甲状腺、または食道)に浸潤する腫瘍。
T4b かなり進行した局所病変。
椎前隙に浸潤するか、頸動脈を包むか、または縦隔構造に浸潤する腫瘍。

声門下部

T1 声門下部に限局する腫瘍。
T2 声帯に進展する腫瘍で、声帯運動は正常または制限されている。
T3 声帯が固定し喉頭に限局する腫瘍。
T4a 中度に進行した局所病変。
輪状軟骨または甲状軟骨に浸潤する腫瘍および/または喉頭を越えて組織(例えば、気管、舌深層/外舌筋を含む頸部軟部組織、前頸筋、甲状腺、または食道)に浸潤する腫瘍。
T4b かなり進行した局所病変。
椎前隙に浸潤するか、頸動脈を包むか、または縦隔構造に浸潤する腫瘍。


表2.所属リンパ節a b

aAJCCから許諾を得て転載:Laryngeal.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 57-67.
bレベルVIIでの転移は所属リンパ節転移と考えられる。
NX 所属リンパ節の評価が不可能。
N0 所属リンパ節に転移を認めない。
N1 同側の単発性リンパ節転移で、最大径が3cm以下。
N2 同側の単発性リンパ節転移で、最大径が3cmを超えるが6cm以下。
同側の多発性リンパ節転移で、最大径が6cm以下。
両側または対側リンパ節転移で、最大径が6cm以下。
N2a 同側の単発性リンパ節転移で、最大径が3cmを超えるが6cm以下。
N2b 同側の多発性リンパ節転移で、最大径が6cm以下。
N2c 両側または対側リンパ節転移で、最大径が6cm以下。
N3 最大径が6cmを超えるリンパ節転移。


表3.遠隔転移(M)a

aAJCCから許諾を得て転載:Laryngeal.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 57-67.
M0 遠隔転移を認めない。
M1 遠隔転移を認める。


表4.解剖学的病期/予後グループ

病期 T N M
aAJCCから許諾を得て転載:Laryngeal.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 57-67.
0 Tis N0 M0
I T1 N0 M0
II T2 N0 M0
III T3 N0 M0
T1 N1 M0
T2 N1 M0
T3 N1 M0
IVA T4a N0 M0
T4a N1 M0
T1 N2 M0
T2 N2 M0
T3 N2 M0
T4a N2 M0
IVB T4b すべてのN M0
すべてのT N3 M0
IVC すべてのT すべてのN M1



参考文献
  1. Thabet HM, Sessions DG, Gado MH, et al.: Comparison of clinical evaluation and computed tomographic diagnostic accuracy for tumors of the larynx and hypopharynx. Laryngoscope 106 (5 Pt 1): 589-94, 1996.[PUBMED Abstract]

  2. Larynx. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 57-62.[PUBMED Abstract]

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喉頭がんに対する治療法選択肢の概要

喉頭の固定およびリンパ節転移のない小さな表在がんは、放射線療法またはレーザー切除術を含む手術単独によって、十分に治療できる。発声機能を温存するために放射線療法が選択され、手術は治療不成功を救助するために残しておく。照射野および線量は、原発腫瘍の部位および大きさによって決定する。喉頭がんにはさまざまな根治的術式も推奨されており、そのなかには発声機能を温存できるものもある。解剖学的問題、パフォーマンスステータスおよび治療チームの臨床技術を考慮して、個々の患者に応じた適切な外科的処置を検討すべきである。進行喉頭がんは、しばしば喉頭を温存するために放射線と同時に実施する化学療法と巨大なT4病変に対して、または救助のための喉頭全摘術手術とを併用して治療する。 [1] [2] [3]

治療成績の評価は、2~5年時点の局所領域制御率、無病生存率、死因限定生存率(determinate survival)、および全生存率(OS)など、さまざまな方法により報告できる。発声機能の温存が、評価する上で重要なパラメータとなる。治療成績は、初回手術、初回放射線療法、計画的併用療法または放射線療法失敗後の救助手術の終了後に報告すべきである。主要な基礎資料を参考にして、これらの差異を見直すべきである。

頭頸部がんにおける根治的放射線療法の公表された臨床結果のレビューは、放射線療法が長期にわたれば重大な局所制御不能に陥ることを示唆している;したがって、標準治療計画を長引かせるのは可能な限り回避すべきである。 [4] [5]

早期喉頭がん患者に対する放射線療法 vs 喉頭内手術(レーザーを併用する、または併用しない)の結果の直接比較は行われていない。治療選択肢間で局所制御またはOSの結果における明確な差を示すには、証拠が不十分である。レトロスペクティブ試験のデータによると、放射線療法は手術よりも、患者の認識における有意差は認められないものの、声質の乱れが少ない可能性があることが示唆されている。 [6]

Department of Veterans Affairs(VA)Laryngeal Cancer Study Groupの試験で、化学療法とその後の放射線療法 vs 初期治療の手術が直接比較され、332人の患者が3サイクルの化学療法(シスプラチンおよびフルオロウラシル)および放射線療法または手術および放射線療法のいずれかにランダムに割り付けられた。 [7] 2サイクルの化学療法後、患者の31%に腫瘍の臨床的完全奏効が得られ、患者の54%に部分奏効が得られた。生存率は両群でほぼ同じであった;しかしながら、化学療法とその後の放射線療法群では、患者の64%で喉頭を温存できた。

VA研究はランダム化研究、RTOG 9111(NCT00002496)で追跡され、VA研究の喉頭温存群は同時化学放射線療法群および放射線療法単独群と比較され、主要エンドポイントは喉頭摘出術を施行しない生存率(LFS)とされた。 [3] RTOG 9111研究では、局所進行喉頭がんで1992年8月から2000年5月までに登録された患者547人が評価され、生存している患者に対して中央値で10.8年(範囲、0.07~17年)の追跡が実施された。導入化学療法 + 放射線療法、同時化学放射線療法、および放射線療法単独の3つのレジメンが比較された。化学療法が用いられた両レジメンは放射線療法単独と比較してLFSが改善された(導入化学療法 vs 放射線療法単独、ハザード比[HR]、0.75;95%信頼区間[CI]、0.59-0.95;P = 0.02;同時化学放射線療法 vs 放射線療法単独、HR、0.78;95%CI、0.78-0.98;P = 0.03)。

放射線療法 + シスプラチンの同時施行では、10年経過時に喉頭が正常な患者の比率が統計的に有意に高いという結果が得られた(導入化学療法を受けた患者で67.5%;同時化学放射線療法を受けた患者で81.7%;および放射線療法単独を受けた患者で63.8%);喉頭摘出術の80%が最初の2年間に実施された(1年目の喉頭摘出術が84例、2年目の喉頭摘出術が35例)。

放射線療法とシスプラチンの同時施行からは、放射線療法単独に比べ、局所領域再発リスクの41%の低下(HR、0.59;95%CI、0.43-0.82;P = 0.0015)および導入化学療法に比べ、局所領域再発リスクの34%の低下(HR、0.66;95%CI、0.48-0.92;P = 0.004)という結果が得られた。化学療法が用いられた両レジメンでは遠隔転移率が低かったが、放射線療法単独に比べて統計的有意差は得られなかった。

晩期毒性(グレード3~5)の10年累積発生率は、導入化学療法で30.6%、同時化学放射線療法で33.3%、および放射線療法単独で38%であったが、治療群間で有意差は認められなかった。

治療群間でOSに有意差は認められなかったが、導入化学療法群に比べて同時化学放射線療法群では治療成績が不良であった可能性がある(HR、1.25;95%CI、0.98-1.61;P = 0.08)。OS率は、導入化学療法で58%(5年)および39%(10年)、同時化学放射線療法で55%(5年)および28%(10年)、および放射線療法単独で54%(5年)および32%(10年)であった。同時化学放射線療法では喉頭がんまたは治療以外の原因による死亡数が高く(30.8% vs 導入化学療法の20.8%および放射線療法単独の16.9%)、それは約4.5年後に生存曲線が分かれ始め、導入化学療法が優位になったためであるが、その差は統計的に有意ではなかった。 [3]

I期の声門がんの患者ではリンパ節転移のリスクは0~2%で、II期およびIII期の声門がんなどのさらに進行した病変でも、転移率はそれぞれ10%および15%にすぎない。このため、I期のがんおよびII期の小さながんを有する患者は、頸部リンパ節を予防的に治療する必要はない。T3またはT4の声門腫瘍あるいはT1~T4の声門上腫瘍には、待機的頸部照射を考慮すべきである。 [8]

声門下がんを有する患者には、きわめて小さな病変(すなわち、I期またはII期)には一般に集学的治療が好ましい;しかしながら、放射線療法単独を用いてもよい。

放射線療法中に喫煙する患者は、喫煙しない患者よりも奏効率が低く、生存期間が短いようである [9] ;このため、患者は、放射線療法の開始前に禁煙するように忠告されるべきである。

蓄積された証拠が、全甲状腺または下垂体に外照射療法を実施したことのある患者では、甲状腺機能低下症の発生率が高い(すなわち、30~40%)ことを裏付けている。治療開始前、および治療後追跡の一環として、甲状腺機能検査を検討すべきである。 [10] [11]


参考文献
  1. Silver CE, Ferlito A: Surgery for Cancer of the Larynx and Related Structures. 2nd ed. Philadelphia, Pa: Saunders, 1996.[PUBMED Abstract]

  2. Mendenhall WM, Werning JW, Pfister DG: Treatment of head and neck cancer. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 729-80.[PUBMED Abstract]

  3. Forastiere AA, Zhang Q, Weber RS, et al.: Long-term results of RTOG 91-11: a comparison of three nonsurgical treatment strategies to preserve the larynx in patients with locally advanced larynx cancer. J Clin Oncol 31 (7): 845-52, 2013.[PUBMED Abstract]

  4. Fowler JF, Lindstrom MJ: Loss of local control with prolongation in radiotherapy. Int J Radiat Oncol Biol Phys 23 (2): 457-67, 1992.[PUBMED Abstract]

  5. Hansen O, Overgaard J, Hansen HS, et al.: Importance of overall treatment time for the outcome of radiotherapy of advanced head and neck carcinoma: dependency on tumor differentiation. Radiother Oncol 43 (1): 47-51, 1997.[PUBMED Abstract]

  6. Yoo J, Lacchetti C, Hammond JA, et al.: Role of endolaryngeal surgery (with or without laser) compared with radiotherapy in the management of early (T1) glottic cancer: a clinical practice guideline. Curr Oncol 20 (2): e132-5, 2013.[PUBMED Abstract]

  7. Induction chemotherapy plus radiation compared with surgery plus radiation in patients with advanced laryngeal cancer. The Department of Veterans Affairs Laryngeal Cancer Study Group. N Engl J Med 324 (24): 1685-90, 1991.[PUBMED Abstract]

  8. Spaulding CA, Hahn SS, Constable WC: The effectiveness of treatment of lymph nodes in cancers of the pyriform sinus and supraglottis. Int J Radiat Oncol Biol Phys 13 (7): 963-8, 1987.[PUBMED Abstract]

  9. Browman GP, Wong G, Hodson I, et al.: Influence of cigarette smoking on the efficacy of radiation therapy in head and neck cancer. N Engl J Med 328 (3): 159-63, 1993.[PUBMED Abstract]

  10. Turner SL, Tiver KW, Boyages SC: Thyroid dysfunction following radiotherapy for head and neck cancer. Int J Radiat Oncol Biol Phys 31 (2): 279-83, 1995.[PUBMED Abstract]

  11. Constine LS: What else don't we know about the late effects of radiation in patients treated for head and neck cancer? Int J Radiat Oncol Biol Phys 31 (2): 427-9, 1995.[PUBMED Abstract]

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I期の喉頭がんの治療

治療の選択には、治療後の発声機能および音声の質の評価を含めるべきである。内視鏡下CO2レーザー切除もまた、放射線療法と比較して局所制御および機能 [1] の点で同様の結果が得られる可能性があるが、ランダム化研究は実施されていない。 [2] 腫瘍学的制御について調査した連続した22件のケースシリーズのメタアナリシスにより、経口的CO2レーザー切除と外照射療法とでは、局所制御の点で明確な差は実証されなかった(オッズ比[OR]、0.81;95%信頼区間[CI]、0.51-1.3および喉頭摘出術を施行しない生存[OR、0.84、95%CI、0.42-1.66])。放射線療法では、治療後の音声の質が良好な傾向が認められた。経口的CO2レーザー切除手術は、費用効用の観点から放射線療法より優位に立っている。[証拠レベル:2C]

声門上部

標準治療法の選択肢:

  1. 外部照射単独療法。
  2. 声門上喉頭摘出術。喉頭全摘術は、手術によって発症する可能性のある呼吸器の合併症または声門上喉頭摘出術に耐えることができない患者に対して残しておく。

声門部

標準治療法の選択肢:

  1. 放射線療法。 [3] [4] [5] [6]
  2. きわめて慎重に選択したT1の限局性表面型病変の患者には、声帯切除術を施行する。 [7] [8]
  3. 解剖学的検討に応じて、喉頭部分切除術、喉頭半側切除術または喉頭全摘術を選択する。
  4. 内視鏡下CO2レーザー切除。 [9]

声門下部

標準治療法の選択肢:

  1. 放射線療法単独により、正常な発声機能を温存しつつ病変は十分に治療できる。
  2. 手術は、放射線療法が失敗した場合または放射線療法を容易に評価できない患者のために残しておく。

最新の臨床試験

I期の喉頭がん患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Agrawal A, Moon J, Davis RK, et al.: Transoral carbon dioxide laser supraglottic laryngectomy and irradiation in stage I, II, and III squamous cell carcinoma of the supraglottic larynx: report of Southwest Oncology Group Phase 2 Trial S9709. Arch Otolaryngol Head Neck Surg 133 (10): 1044-50, 2007.[PUBMED Abstract]

  2. Dey P, Arnold D, Wight R, et al.: Radiotherapy versus open surgery versus endolaryngeal surgery (with or without laser) for early laryngeal squamous cell cancer. Cochrane Database Syst Rev (2): CD002027, 2002.[PUBMED Abstract]

  3. Mittal B, Rao DV, Marks JE, et al.: Role of radiation in the management of early vocal cord carcinoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys 9 (7): 997-1002, 1983.[PUBMED Abstract]

  4. Wang CC: Factors influencing the success of radiation therapy for T2 and T3 glottic carcinomas. Importance of cord mobility and sex. Am J Clin Oncol 9 (6): 517-20, 1986.[PUBMED Abstract]

  5. Mendenhall WM, Amdur RJ, Morris CG, et al.: T1-T2N0 squamous cell carcinoma of the glottic larynx treated with radiation therapy. J Clin Oncol 19 (20): 4029-36, 2001.[PUBMED Abstract]

  6. Foote RL, Olsen KD, Kunselman SJ, et al.: Early-stage squamous cell carcinoma of the glottic larynx managed with radiation therapy. Mayo Clin Proc 67 (7): 629-36, 1992.[PUBMED Abstract]

  7. Steiner W: Results of curative laser microsurgery of laryngeal carcinomas. Am J Otolaryngol 14 (2): 116-21, 1993 Mar-Apr.[PUBMED Abstract]

  8. Olsen KD, Thomas JV, DeSanto LW, et al.: Indications and results of cordectomy for early glottic carcinoma. Otolaryngol Head Neck Surg 108 (3): 277-82, 1993.[PUBMED Abstract]

  9. Higgins KM: What treatment for early-stage glottic carcinoma among adult patients: CO2 endolaryngeal laser excision versus standard fractionated external beam radiation is superior in terms of cost utility? Laryngoscope 121 (1): 116-34, 2011.[PUBMED Abstract]

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II期の喉頭がんの治療

声門上部

標準治療法の選択肢:

  1. 原発病変と領域の選択的リンパ節(regional elective node)を取り囲む小さな病変には、外照射療法単独。 [1]
  2. 病変の部位、患者の臨床状態、および治療チームの専門技術に応じて、両側頸部郭清術を伴う声門上喉頭摘出術または喉頭全摘術を選択する。十分な肺機能および嚥下機能を術後に確保するために、慎重に選択する必要がある。
  3. 切除断端が陽性または近接の場合、あるいは他の有害な病理学的危険因子が存在する場合は、術後放射線療法(PORT)が適応とされる。

成績が良好で、発声機能が温存できるほか、局所再発した患者に救助手術の可能性があることから、放射線療法が好ましい。

声門部

標準治療法の選択肢:

  1. 放射線療法。 [1] [2] [3] [4]
  2. 解剖学的検討に応じて、喉頭部分切除術、喉頭半側切除術または喉頭全摘術を選択する。ある一定の状況下では、レーザー顕微鏡手術が適切であろう。 [5]

声門下部

標準治療法の選択肢:

  1. 放射線療法単独により、正常な発声機能を温存しつつ病変は十分に治療できる。 [1]
  2. 手術は、放射線療法が失敗した場合または追跡が困難であると考えられる患者のために残しておく。

化学療法を併用するまたは併用しないPORT

初回手術後の病理所見に応じて、以下に示す組織学的所見に対する補助療法の設定でPORTまたは術後化学放射線療法が用いられる:


  • T4病変。

  • 神経周囲への浸潤。

  • リンパ血管性浸潤。

  • 切除断端陽性または切除断端が5mm未満。

  • リンパ節の被膜外進展。

  • 2ヵ所以上のリンパ節転移。

European Organization for the Research and Treatment of Cancer(EORTC)22931[NCT00002555]およびRTOG-9501研究のプール解析に基づいて、切除断端陽性および被膜外進展が認められる患者について全生存(OS)の有益性が明らかにされた。 [6] [7] [8] [9] [証拠レベル:1iiA]他の病理学的危険因子が認められる場合に放射線療法への化学療法の追加については、不明である。1件のプロスペクティブ・ランダム化試験(RTOG-0920)では、術後療法の設定における補助放射線療法とセツキシマブの併用が評価されている。 [6] [7] [8] [9] [証拠レベル:1iiA]

最新の臨床試験

II期の喉頭がん患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Mendenhall WM, Werning JW, Pfister DG: Treatment of head and neck cancer. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 729-80.[PUBMED Abstract]

  2. Mittal B, Marks JE, Ogura JH: Transglottic carcinoma. Cancer 53 (1): 151-61, 1984.[PUBMED Abstract]

  3. Medini E, Medini I, Lee CK, et al.: Curative radiotherapy for stage II-III squamous cell carcinoma of the glottic larynx. Am J Clin Oncol 21 (3): 302-5, 1998.[PUBMED Abstract]

  4. Mendenhall WM, Amdur RJ, Morris CG, et al.: T1-T2N0 squamous cell carcinoma of the glottic larynx treated with radiation therapy. J Clin Oncol 19 (20): 4029-36, 2001.[PUBMED Abstract]

  5. Steiner W: Results of curative laser microsurgery of laryngeal carcinomas. Am J Otolaryngol 14 (2): 116-21, 1993 Mar-Apr.[PUBMED Abstract]

  6. Bernier J, Cooper JS, Pajak TF, et al.: Defining risk levels in locally advanced head and neck cancers: a comparative analysis of concurrent postoperative radiation plus chemotherapy trials of the EORTC (#22931) and RTOG (# 9501). Head Neck 27 (10): 843-50, 2005.[PUBMED Abstract]

  7. Cooper JS, Zhang Q, Pajak TF, et al.: Long-term follow-up of the RTOG 9501/intergroup phase III trial: postoperative concurrent radiation therapy and chemotherapy in high-risk squamous cell carcinoma of the head and neck. Int J Radiat Oncol Biol Phys 84 (5): 1198-205, 2012.[PUBMED Abstract]

  8. Cooper JS, Pajak TF, Forastiere AA, et al.: Postoperative concurrent radiotherapy and chemotherapy for high-risk squamous-cell carcinoma of the head and neck. N Engl J Med 350 (19): 1937-44, 2004.[PUBMED Abstract]

  9. Bernier J, Domenge C, Ozsahin M, et al.: Postoperative irradiation with or without concomitant chemotherapy for locally advanced head and neck cancer. N Engl J Med 350 (19): 1945-52, 2004.[PUBMED Abstract]

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III期の喉頭がんの治療

声門上部

標準治療法の選択肢:

  1. 疾患をコントロールするために喉頭全摘術が必要な患者には、化学療法と放射線療法の同時併用が検討される。 [1]
  2. 導入化学療法とその後の同時化学療法および放射線療法。喉頭摘出術は、化学療法の奏効率が50%未満の患者または放射線療法後の遺残病変のある患者のために残しておく。 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [証拠レベル:1iiC]
  3. 放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術(喉頭全摘術)の同時施行の候補とならない患者における分割方法を変更した根治的放射線療法単独。 [7]
  4. 術後放射線療法(PORT)を併用する、または併用しない手術。 [8]

声門部

標準治療法の選択肢:

  1. 疾患をコントロールするために喉頭全摘術が必要な患者には、化学療法と放射線療法の同時併用が検討される。 [1]
  2. 導入化学療法とその後の同時化学療法および放射線療法。喉頭摘出術は、化学療法の奏効率が50%未満の患者または放射線療法後の遺残病変のある患者のために残しておく。 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
  3. 放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術(喉頭全摘術)の同時施行の候補とならない患者における分割方法を変更した根治的放射線療法単独。 [7]
  4. PORTを併用する、または併用しない手術。 [8]

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • 化学療法、放射線増感剤または粒子線治療を検討する臨床試験。 [9]

声門下部

標準治療法の選択肢:

  1. 喉頭摘出術と甲状腺切除術とを併用し、気管食道リンパ節郭清術を施行後に通常、術後放射線療法を実施する。 [10]
  2. 手術適応とならない患者には、放射線療法単独による治療が適応とされる。患者を厳密に追跡し、局所または頸部に再発を認めた場合は、救助手術を計画すべきである。
  3. 放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術(喉頭全摘術)の同時施行の候補とならない患者における分割方法を変更した根治的放射線療法単独。 [6] [7]
  4. 導入化学療法とその後の同時化学療法および放射線療法。喉頭摘出術は、化学療法の奏効率が50%未満の患者または放射線療法後の遺残病変のある患者のために残しておく。 [6]

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • 化学療法、放射線増感剤または粒子線治療を検討する臨床試験に割り付ける。 [9]

同時化学放射線療法

同時化学放射線療法は、局所進行(III期およびIV期)頭頸部がんに対する標準治療法の選択肢である。1965年から2000年に発表された頭頸部がんに関する93件のランダム化プロスペクティブ試験のメタアナリシスにより、化学療法と放射線療法を受けた患者のサブセットにおいて4.5%の絶対生存優位性が示された。 [11] [証拠レベル:2A]同時化学療法を受けた患者では、導入化学療法を受けた患者より生存の有益性が大きかった。

導入化学放射線療法とその後の同時化学放射線療法

局所進行頭頸部がんに対して同時化学放射線療法と、導入化学療法とその後の同時化学放射線療法とを比較した2件の発表されているランダム化試験では、導入化学療法レジメンの生存優位性を示すことができなかった。導入化学療法の役割は不明のままである。 [12] [13] [証拠レベル:1iA]

分割方法の変更

化学療法の候補でない局所進行頭頸部がん患者に対しては、分割方法を変更した放射線療法単独を使用できる。III期およびIV期頭頸部がん患者に対しては、分割方法を変更した放射線療法により、標準分割照射法よりも高い局所領域制御率を得ることができる。ランダム化試験、RTOG-9003の長期解析には、以下の4つの放射線療法照射群が含まれた:

  1. 標準分割照射法(SFX)、7週間にわたって1日1回35回分割で70Gy。
  2. 多分割照射法(HFX)、7週間にわたって1日2回68回分割で81.6Gy。
  3. 加速照射法(AFX-S)、6週間にわたって42回分割で67.2Gy、38.4Gy照射後に2週間の休止。
  4. 加速連日照射法(AFX-C)、6週間にわたって42回分割で72Gy。

3つの実験群がSFXと比較された。SFX群よりも5年経過時の局所領域制御および生存率が優れていたのはHFX群のみであった(ハザード比[HR]、0.79;95%信頼区間[CI]、0.62-1.00;P = 0.05)。AFX-CではSFXと比較して晩期毒性が増加した。 [14] [15] [16] [17] [18] [19] [証拠レベル:1iiA]

III期およびIV期頭頸部がん患者に対するHFXまたはAFX-Sを評価するため、計6,515人の患者を対象に中央値で6年間追跡した15件のランダム化試験のメタアナリシスにおいて、分割方法を変更した放射線療法で有意な生存の有益性が認められ、5年経過時の絶対的有益性は3.4%であった(HR、0.92;95%CI、0.86-0.97;P = 0.003)。分割方法を変更した放射線療法により局所領域制御が改善され、その有益性は比較的若年の患者で高くなる。HFXの方が生存の有益性(5年経過時に8%)はAFX-S(5年経過時に総線量の縮小を伴わないAFX-Sで2%、総線量の縮小を伴う場合1.7%、P = 0.02)よりも大きいことが実証された。 [20] [証拠レベル:1iiA]

手術とその後のPORTまたは化学放射線療法

リンパ節の被膜外進展(ECE)や切除断端陽性が認められる頭頸部がん患者では、術後化学放射線療法は放射線療法単独と比較して局所領域制御および生存の有益性をもたらすことを示している。 [5] [21] [22] [23] [証拠レベル: 1iiA]

T3およびT4病変(またはIII期およびIV期疾患)、神経周囲浸潤、血管塞栓、および口腔または中咽頭に発生した腫瘍に続発するレベルIVまたはレベルVリンパ節の臨床的腫脹;ECEを伴わない2つ以上の組織病理学的なリンパ節転移;および5mm未満の接近した切除断端を有する患者に対して、PORTと同時に投与するシスプラチン化学療法を追加した場合の有益性は不明である。1件のランダム化試験(RTOG-0920)で、これらの危険因子について術後の設定で放射線療法へのセツキシマブの追加が検証されている。

最新の臨床試験

III期の喉頭がん患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Forastiere AA, Zhang Q, Weber RS, et al.: Long-term results of RTOG 91-11: a comparison of three nonsurgical treatment strategies to preserve the larynx in patients with locally advanced larynx cancer. J Clin Oncol 31 (7): 845-52, 2013.[PUBMED Abstract]

  2. Spaulding MB, Fischer SG, Wolf GT: Tumor response, toxicity, and survival after neoadjuvant organ-preserving chemotherapy for advanced laryngeal carcinoma. The Department of Veterans Affairs Cooperative Laryngeal Cancer Study Group. J Clin Oncol 12 (8): 1592-9, 1994.[PUBMED Abstract]

  3. Adelstein DJ, Saxton JP, Lavertu P, et al.: A phase III randomized trial comparing concurrent chemotherapy and radiotherapy with radiotherapy alone in resectable stage III and IV squamous cell head and neck cancer: preliminary results. Head Neck 19 (7): 567-75, 1997.[PUBMED Abstract]

  4. Jeremic B, Shibamoto Y, Milicic B, et al.: Hyperfractionated radiation therapy with or without concurrent low-dose daily cisplatin in locally advanced squamous cell carcinoma of the head and neck: a prospective randomized trial. J Clin Oncol 18 (7): 1458-64, 2000.[PUBMED Abstract]

  5. Bernier J, Domenge C, Ozsahin M, et al.: Postoperative irradiation with or without concomitant chemotherapy for locally advanced head and neck cancer. N Engl J Med 350 (19): 1945-52, 2004.[PUBMED Abstract]

  6. Lefebvre JL, Pointreau Y, Rolland F, et al.: Induction chemotherapy followed by either chemoradiotherapy or bioradiotherapy for larynx preservation: the TREMPLIN randomized phase II study. J Clin Oncol 31 (7): 853-9, 2013.[PUBMED Abstract]

  7. MacKenzie RG, Franssen E, Balogh JM, et al.: Comparing treatment outcomes of radiotherapy and surgery in locally advanced carcinoma of the larynx: a comparison limited to patients eligible for surgery. Int J Radiat Oncol Biol Phys 47 (1): 65-71, 2000.[PUBMED Abstract]

  8. Induction chemotherapy plus radiation compared with surgery plus radiation in patients with advanced laryngeal cancer. The Department of Veterans Affairs Laryngeal Cancer Study Group. N Engl J Med 324 (24): 1685-90, 1991.[PUBMED Abstract]

  9. Adelstein DJ, Lavertu P, Saxton JP, et al.: Mature results of a phase III randomized trial comparing concurrent chemoradiotherapy with radiation therapy alone in patients with stage III and IV squamous cell carcinoma of the head and neck. Cancer 88 (4): 876-83, 2000.[PUBMED Abstract]

  10. Mendenhall WM, Werning JW, Pfister DG: Treatment of head and neck cancer. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 729-80.[PUBMED Abstract]

  11. Pignon JP, le Maître A, Maillard E, et al.: Meta-analysis of chemotherapy in head and neck cancer (MACH-NC): an update on 93 randomised trials and 17,346 patients. Radiother Oncol 92 (1): 4-14, 2009.[PUBMED Abstract]

  12. Haddad R, O'Neill A, Rabinowits G, et al.: Induction chemotherapy followed by concurrent chemoradiotherapy (sequential chemoradiotherapy) versus concurrent chemoradiotherapy alone in locally advanced head and neck cancer (PARADIGM): a randomised phase 3 trial. Lancet Oncol 14 (3): 257-64, 2013.[PUBMED Abstract]

  13. Hitt R, Grau JJ, López-Pousa A, et al.: A randomized phase III trial comparing induction chemotherapy followed by chemoradiotherapy versus chemoradiotherapy alone as treatment of unresectable head and neck cancer. Ann Oncol 25 (1): 216-25, 2014.[PUBMED Abstract]

  14. Fu KK, Pajak TF, Trotti A, et al.: A Radiation Therapy Oncology Group (RTOG) phase III randomized study to compare hyperfractionation and two variants of accelerated fractionation to standard fractionation radiotherapy for head and neck squamous cell carcinomas: first report of RTOG 9003. Int J Radiat Oncol Biol Phys 48 (1): 7-16, 2000.[PUBMED Abstract]

  15. Overgaard J, Hansen HS, Specht L, et al.: Five compared with six fractions per week of conventional radiotherapy of squamous-cell carcinoma of head and neck: DAHANCA 6 and 7 randomised controlled trial. Lancet 362 (9388): 933-40, 2003.[PUBMED Abstract]

  16. Overgaard J, Mohanti BK, Begum N, et al.: Five versus six fractions of radiotherapy per week for squamous-cell carcinoma of the head and neck (IAEA-ACC study): a randomised, multicentre trial. Lancet Oncol 11 (6): 553-60, 2010.[PUBMED Abstract]

  17. Horiot JC, Le Fur R, N'Guyen T, et al.: Hyperfractionation versus conventional fractionation in oropharyngeal carcinoma: final analysis of a randomized trial of the EORTC cooperative group of radiotherapy. Radiother Oncol 25 (4): 231-41, 1992.[PUBMED Abstract]

  18. Bourhis J, Lapeyre M, Tortochaux J, et al.: Phase III randomized trial of very accelerated radiation therapy compared with conventional radiation therapy in squamous cell head and neck cancer: a GORTEC trial. J Clin Oncol 24 (18): 2873-8, 2006.[PUBMED Abstract]

  19. Beitler JJ, Zhang Q, Fu KK, et al.: Final results of local-regional control and late toxicity of RTOG 9003: a randomized trial of altered fractionation radiation for locally advanced head and neck cancer. Int J Radiat Oncol Biol Phys 89 (1): 13-20, 2014.[PUBMED Abstract]

  20. Baujat B, Bourhis J, Blanchard P, et al.: Hyperfractionated or accelerated radiotherapy for head and neck cancer. Cochrane Database Syst Rev (12): CD002026, 2010.[PUBMED Abstract]

  21. Cooper JS, Pajak TF, Forastiere AA, et al.: Postoperative concurrent radiotherapy and chemotherapy for high-risk squamous-cell carcinoma of the head and neck. N Engl J Med 350 (19): 1937-44, 2004.[PUBMED Abstract]

  22. Bernier J, Cooper JS, Pajak TF, et al.: Defining risk levels in locally advanced head and neck cancers: a comparative analysis of concurrent postoperative radiation plus chemotherapy trials of the EORTC (#22931) and RTOG (# 9501). Head Neck 27 (10): 843-50, 2005.[PUBMED Abstract]

  23. Cooper JS, Zhang Q, Pajak TF, et al.: Long-term follow-up of the RTOG 9501/intergroup phase III trial: postoperative concurrent radiation therapy and chemotherapy in high-risk squamous cell carcinoma of the head and neck. Int J Radiat Oncol Biol Phys 84 (5): 1198-205, 2012.[PUBMED Abstract]

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IV期の喉頭がんの治療

声門上部

標準治療法の選択肢:

  1. 巨大でないT4a病変を有する患者など、疾患をコントロールするために喉頭全摘術が必要な患者には、化学療法と放射線療法の同時併用が検討される。 [1]
  2. 導入化学療法とその後の同時化学療法および放射線療法。喉頭摘出術は、化学療法の奏効率が50%未満の患者または放射線療法後の遺残病変のある患者のために残しておく。 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
  3. 放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術(喉頭全摘術)の同時施行の候補とならない患者における根治的放射線療法単独。 [7]
  4. 巨大なT4病変を有する患者には、大容積のT4病変の病理学的危険因子に基づいて同時化学療法を併用する、または併用しないPORTを併用する手術。 [8]

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • 化学療法、放射線増感剤または粒子線治療を検討する臨床試験に割り付ける。 [9]

声門部

標準治療法の選択肢:

  1. 巨大でないT4a病変を有する患者など、疾患をコントロールするために喉頭全摘術が必要な患者には、化学療法と放射線療法の同時併用が検討される。 [1]
  2. 導入化学療法とその後の同時化学療法および放射線療法。喉頭摘出術は、化学療法の奏効率が50%未満の患者または放射線療法後の遺残病変のある患者のために残しておく。 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
  3. 放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術(喉頭全摘術)の同時施行の候補とならない患者における根治的放射線療法単独。 [7]
  4. 巨大なT4病変を有する患者には、大容積のT4病変の病理学的危険因子に基づいて同時化学療法を併用する、または併用しない術後放射線療法(PORT)を併用する喉頭全摘術。 [8]

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • 化学療法、放射線増感剤または粒子線治療を検討する臨床試験に割り付ける。 [9]

声門下部

標準治療法の選択肢:

  1. 喉頭摘出術と甲状腺全摘術とを併用し、両側気管食道リンパ節郭清術を施行後に通常、術後放射線療法を実施する。 [10]
  2. 手術適応とならない患者には、放射線療法単独による治療が適応とされる。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:

  1. 同時化学療法および超分割照射療法。 [11]
  2. 化学療法、放射線増感剤または粒子線治療を検討する臨床試験に割り付ける。 [9]

同時化学放射線療法

同時化学放射線療法は、局所進行(III期およびIV期)頭頸部がんに対する標準治療法の選択肢である。1965年から2000年に発表された頭頸部がんに関する93件のランダム化プロスペクティブ試験のメタアナリシスにより、化学療法と放射線療法を受けた患者のサブセットにおいて4.5%の絶対生存優位性が示された。 [12] [証拠レベル:2A]同時化学療法を受けた患者では、導入化学療法を受けた患者より生存の有益性が大きかった。

導入化学放射線療法とその後の同時化学放射線療法

局所進行頭頸部がんに対して同時化学放射線療法と、導入化学療法とその後の同時化学放射線療法とを比較した2件の発表されているランダム化試験では、導入化学療法レジメンの生存優位性を示すことができなかった。導入化学療法の役割は不明のままである。 [13] [14] [証拠レベル:1iA]

手術とその後のPORTまたは化学放射線療法

リンパ節の被膜外進展(ECE)や切除断端陽性が認められる頭頸部がん患者では、術後化学放射線療法は放射線療法単独と比較して局所領域制御および生存の有益性をもたらすことを示している。 [5] [15] [16] [17] [証拠レベル: 1iiA]

T3およびT4病変(またはIII期およびIV期疾患)、神経周囲浸潤、血管塞栓、および口腔または中咽頭に発生した腫瘍に続発するレベルIVまたはレベルVリンパ節の臨床的腫脹;ECEを伴わない2つ以上の組織病理学的なリンパ節転移;および5mm未満の接近した切除断端を有する患者に対して、PORTと同時に投与するシスプラチン化学療法を追加した場合の有益性は不明である。1件のランダム化試験(RTOG-0920)で、これらの危険因子について術後の設定で放射線療法へのセツキシマブの追加が検証されている。

最新の臨床試験

IV期の喉頭がん患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Forastiere AA, Zhang Q, Weber RS, et al.: Long-term results of RTOG 91-11: a comparison of three nonsurgical treatment strategies to preserve the larynx in patients with locally advanced larynx cancer. J Clin Oncol 31 (7): 845-52, 2013.[PUBMED Abstract]

  2. Spaulding MB, Fischer SG, Wolf GT: Tumor response, toxicity, and survival after neoadjuvant organ-preserving chemotherapy for advanced laryngeal carcinoma. The Department of Veterans Affairs Cooperative Laryngeal Cancer Study Group. J Clin Oncol 12 (8): 1592-9, 1994.[PUBMED Abstract]

  3. Adelstein DJ, Saxton JP, Lavertu P, et al.: A phase III randomized trial comparing concurrent chemotherapy and radiotherapy with radiotherapy alone in resectable stage III and IV squamous cell head and neck cancer: preliminary results. Head Neck 19 (7): 567-75, 1997.[PUBMED Abstract]

  4. Jeremic B, Shibamoto Y, Milicic B, et al.: Hyperfractionated radiation therapy with or without concurrent low-dose daily cisplatin in locally advanced squamous cell carcinoma of the head and neck: a prospective randomized trial. J Clin Oncol 18 (7): 1458-64, 2000.[PUBMED Abstract]

  5. Bernier J, Domenge C, Ozsahin M, et al.: Postoperative irradiation with or without concomitant chemotherapy for locally advanced head and neck cancer. N Engl J Med 350 (19): 1945-52, 2004.[PUBMED Abstract]

  6. Lefebvre JL, Pointreau Y, Rolland F, et al.: Induction chemotherapy followed by either chemoradiotherapy or bioradiotherapy for larynx preservation: the TREMPLIN randomized phase II study. J Clin Oncol 31 (7): 853-9, 2013.[PUBMED Abstract]

  7. MacKenzie RG, Franssen E, Balogh JM, et al.: Comparing treatment outcomes of radiotherapy and surgery in locally advanced carcinoma of the larynx: a comparison limited to patients eligible for surgery. Int J Radiat Oncol Biol Phys 47 (1): 65-71, 2000.[PUBMED Abstract]

  8. Bernier J, Cooper JS: Chemoradiation after surgery for high-risk head and neck cancer patients: how strong is the evidence? Oncologist 10 (3): 215-24, 2005.[PUBMED Abstract]

  9. Adelstein DJ, Lavertu P, Saxton JP, et al.: Mature results of a phase III randomized trial comparing concurrent chemoradiotherapy with radiation therapy alone in patients with stage III and IV squamous cell carcinoma of the head and neck. Cancer 88 (4): 876-83, 2000.[PUBMED Abstract]

  10. Mendenhall WM, Werning JW, Pfister DG: Treatment of head and neck cancer. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 729-80.[PUBMED Abstract]

  11. Weissler MC, Melin S, Sailer SL, et al.: Simultaneous chemoradiation in the treatment of advanced head and neck cancer. Arch Otolaryngol Head Neck Surg 118 (8): 806-10, 1992.[PUBMED Abstract]

  12. Pignon JP, le Maître A, Maillard E, et al.: Meta-analysis of chemotherapy in head and neck cancer (MACH-NC): an update on 93 randomised trials and 17,346 patients. Radiother Oncol 92 (1): 4-14, 2009.[PUBMED Abstract]

  13. Haddad R, O'Neill A, Rabinowits G, et al.: Induction chemotherapy followed by concurrent chemoradiotherapy (sequential chemoradiotherapy) versus concurrent chemoradiotherapy alone in locally advanced head and neck cancer (PARADIGM): a randomised phase 3 trial. Lancet Oncol 14 (3): 257-64, 2013.[PUBMED Abstract]

  14. Hitt R, Grau JJ, López-Pousa A, et al.: A randomized phase III trial comparing induction chemotherapy followed by chemoradiotherapy versus chemoradiotherapy alone as treatment of unresectable head and neck cancer. Ann Oncol 25 (1): 216-25, 2014.[PUBMED Abstract]

  15. Cooper JS, Pajak TF, Forastiere AA, et al.: Postoperative concurrent radiotherapy and chemotherapy for high-risk squamous-cell carcinoma of the head and neck. N Engl J Med 350 (19): 1937-44, 2004.[PUBMED Abstract]

  16. Bernier J, Cooper JS, Pajak TF, et al.: Defining risk levels in locally advanced head and neck cancers: a comparative analysis of concurrent postoperative radiation plus chemotherapy trials of the EORTC (#22931) and RTOG (# 9501). Head Neck 27 (10): 843-50, 2005.[PUBMED Abstract]

  17. Cooper JS, Zhang Q, Pajak TF, et al.: Long-term follow-up of the RTOG 9501/intergroup phase III trial: postoperative concurrent radiation therapy and chemotherapy in high-risk squamous cell carcinoma of the head and neck. Int J Radiat Oncol Biol Phys 84 (5): 1198-205, 2012.[PUBMED Abstract]

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再発喉頭がん

再発声門上がん、再発声門がんおよび再発声門下がんの治療には、再手術または臨床試験がある。 [1] [2] [3]

標準治療法の選択肢:

  1. 手術 [4] および/または放射線療法。手術単独または放射線療法単独が失敗した場合には救助が可能で、上に示したように、再手術 [4] および/または放射線療法を試みるべきである。高線量放射線療法が失敗した場合、選択された患者には喉頭部分切除術が適応とされるであろう。 [5]
  2. 放射線療法。放射線療法失敗後に喉頭の救助のために再照射したところ、少数の患者が長期間生存し、放射線療法後に小さながんを再発した患者のうち、特に喉頭摘出術を拒絶する患者またはその適応とならない患者にはこの再照射が検討される。 [6]
  3. 化学療法。全身化学療法によって得られる効果の持続期間は、さまざまであろう。 [7]

喉頭全摘術と放射線療法とを併用した後の救助の成績は不良である。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • 放射線療法と手術とを併用しても反応しない疾患の患者には、臨床試験での症状緩和のための化学療法が最も効果的である可能性が高い。

最新の臨床試験

再発喉頭がん患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Million RR, Cassisi NJ, eds.: Management of Head and Neck Cancer: A Multidisciplinary Approach. Philadelphia, Pa: Lippincott, 1994.[PUBMED Abstract]

  2. Vikram B, Strong EW, Shah JP, et al.: Intraoperative radiotherapy in patients with recurrent head and neck cancer. Am J Surg 150 (4): 485-7, 1985.[PUBMED Abstract]

  3. Jacobs C, Lyman G, Velez-García E, et al.: A phase III randomized study comparing cisplatin and fluorouracil as single agents and in combination for advanced squamous cell carcinoma of the head and neck. J Clin Oncol 10 (2): 257-63, 1992.[PUBMED Abstract]

  4. Wong LY, Wei WI, Lam LK, et al.: Salvage of recurrent head and neck squamous cell carcinoma after primary curative surgery. Head Neck 25 (11): 953-9, 2003.[PUBMED Abstract]

  5. Paleri V, Thomas L, Basavaiah N, et al.: Oncologic outcomes of open conservation laryngectomy for radiorecurrent laryngeal carcinoma: a systematic review and meta-analysis of English-language literature. Cancer 117 (12): 2668-76, 2011.[PUBMED Abstract]

  6. Wang CC, McIntyre J: Re-irradiation of laryngeal carcinoma--techniques and results. Int J Radiat Oncol Biol Phys 26 (5): 783-5, 1993.[PUBMED Abstract]

  7. Al-Sarraf M: Head and neck cancer: chemotherapy concepts. Semin Oncol 15 (1): 70-85, 1988.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(12/21/2016)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

喉頭がんに関する一般情報

本セクションには編集上の変更がなされた。

新規症例数および死亡数の推定値に関する統計が2016年度用に更新された(引用、参考文献1としてAmerican Cancer Society)。

喉頭がんの病期情報

本文で以下の記述が改訂された;原発腫瘍の評価は精査に基づき、可能であれば触診を行い、光ファイバー喉頭鏡検査を行う;また以下の記述が追加された;麻酔下でのパンエンドスコピーにより、局所病変の臨床的範囲を測定するための注意深い臨床検査が確実に行える。追加の改訂で以下のように記述された;視診および触診の補助として、治療前に頭頸部の磁気共鳴画像法、コンピュータ断層撮影、またはポジトロン放射断層撮影/コンピュータ断層撮影を実施すべきである。

喉頭がんに対する治療法選択肢の概要

本文に以下の記述が追加された;T3またはT4の声門腫瘍あるいはT1~T4の声門上腫瘍には、待機的頸部照射を考慮すべきである。

I期の喉頭がんの治療

本文に以下の記述が追加された;治療の選択には、治療後の発声機能および音声の質の評価を含めるべきである;以下の記述が追加された;内視鏡下CO2レーザー切除もまた、放射線療法と比較して局所制御および機能(引用、参考文献1としてAgrawal et al.)の点で同様の結果が得られる可能性があるが、ランダム化研究は実施されていない(引用、参考文献2としてDey et al.)。また以下の記述が追加された;腫瘍学的制御について調査した連続した22件のケースシリーズのメタアナリシスにより、経口的CO2レーザー切除と外照射療法(EBRT)とでは、局所制御の点で明確な差は実証されなかった;放射線療法では、治療後の音声の質が良好な傾向が認められた。経口的CO2レーザー切除手術は、費用効用の観点から放射線療法より優位に立っている(証拠レベル:2Cが追加された)。

声門の標準治療法の一覧に選択肢が追加され、内視鏡下CO2レーザー切除が含められた(引用、参考文献11としてHiggins)。

II期の喉頭がんの治療

声門上部の標準治療法の一覧に選択肢が追加され、原発病変と領域の選択的リンパ節(regional elective node)を取り囲む小さな病変には、EBRT単独が含められた。

声門上部の標準治療法の一覧の選択肢が以下のように改訂された;病変の部位、患者の臨床状態、および治療チームの専門技術に応じて、両側頸部郭清術を伴う声門上喉頭摘出術。

声門上部の標準治療法の一覧の選択肢が以下のように改訂された;切除断端が陽性または近接の場合、あるいは他の有害な病理学的危険因子が存在する場合は、術後放射線療法(PORT)が適応とされる。

新規のサブセクションとして化学療法を併用するまたは併用しないPORTが追加された。

III期の喉頭がんの治療

参考文献1としてForastiere et al.が追加された。

参考文献6としてLefebvre et al.および証拠レベル:1iiCが追加された。

声門上部の標準治療法の一覧の選択肢が以下のように改訂された;放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術の同時施行の候補とならない患者における分割方法を変更した根治的放射線療法単独。

声門上部の標準治療法の一覧に選択肢が追加され、PORTを併用する、または併用しない手術が含められた(引用、参考文献8としてDepartment of Veterans Affairs Laryngeal Cancer Study Group)。

声門の標準治療法の一覧の選択肢が以下のように改訂された;放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術の同時施行の候補とならない患者における分割方法を変更した根治的放射線療法単独。

声門の標準治療法の一覧に選択肢が追加され、PORTを併用する、または併用しない手術が含められた。

声門下部の標準治療法の一覧に選択肢が追加され、放射線療法が失敗した場合の救助療法として化学療法および手術(喉頭全摘術)の同時施行の候補とならない患者における分割方法を変更した根治的放射線療法単独が含められた。

声門下部の標準治療法の一覧に選択肢が追加され、導入化学療法とその後の同時化学療法および放射線療法が含められた。また以下の記述が追加された;喉頭摘出術は、化学療法の奏効率が50%未満の患者または放射線療法後の遺残病変のある患者のために残しておく。

新規のサブセクションとして同時化学放射線療法が追加された。

新規のサブセクションとして導入化学放射線療法とその後の同時化学放射線療法が追加された。

新規のサブセクションとして分割方法の変更が追加された。

新規のサブセクションとして手術とその後のPORTまたは化学放射線療法が追加された。

IV期の喉頭がんの治療

参考文献1としてForastiere et al.が追加された。

参考文献6としてLefebvre et al.が追加された。

声門上部の標準治療法の一覧の選択肢が以下のように改訂された;巨大なT4病変を有する患者には、大容積のT4病変の病理学的危険因子に基づいて同時化学療法を併用する、または併用しないPORTを併用する手術。

声門の標準治療法の一覧の選択肢が以下のように改訂された;巨大なT4病変を有する患者には、大容積のT4病変の病理学的危険因子に基づいて同時化学療法を併用する、または併用しないPORTを併用する喉頭全摘術。

新規のサブセクションとして同時化学放射線療法が追加された。

新規のサブセクションとして導入化学放射線療法とその後の同時化学放射線療法が追加された。

新規のサブセクションとして手術とその後のPORTまたは化学放射線療法が追加された。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、喉頭がんの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

喉頭がんの治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約として特定することはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Laryngeal Cancer Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: http://www.cancer.gov/types/head-and-neck/hp/laryngeal-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389189]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

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