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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

外陰がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2019-12-31
    翻訳更新日 : 2020-03-25


医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、外陰がんの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

外陰がんに関する一般情報

本要約では、外陰部扁平上皮がんおよび外陰部上皮内腫瘍(VIN;腫瘍の一部は浸潤性扁平上皮がんの前駆体であると考えられる)を扱う。

大陰唇は外陰がんが最も好発する部位であり、症例の約50%を占める。小陰唇は外陰がん症例の15~20%を占める。陰核およびバルトリン腺に及ぶ頻度は低い。 [1] 約5%の症例では、多発性病変が認められる。浸潤性外陰がんの90%以上が扁平上皮がんである。 [2]

発生率および死亡率

外陰がんは米国において女性の生殖器系がんの約4%を占める。 [2]

米国において、2019年に推定される外陰がんの新規症例数および死亡数: [3]


  • 新規症例数:6,070。

  • 死亡数:1,280。

解剖学

外陰部は膣のすぐ外側の領域で、恥丘、陰唇、陰核、バルトリン腺、会陰などで構成される。

外陰部の解剖学。外陰部には恥丘、陰核、尿道口、小陰唇と大陰唇、膣口、および会陰が含まれる。

危険因子

加齢はほとんどのがんの最も重要な危険因子である。外陰がんに関連する他の危険因子としては、以下のものがある:


  • ヒトパピローマウイルス(HPV)感染:多くの場合、外陰がんはコンジローマまたは扁平上皮異形成に続発する。多くの生殖器がんの原因因子として、HPV感染を支持する証拠が支配的である。 [4]

    HPV関連VIN(高悪性度2および3の場合は、通常型VINと呼ばれる)が50歳未満の女性に最も一般的であるのに対して、非HPV関連VIN(高悪性度3の場合は分化型VINと呼ばれる)はより高齢の女性に最も一般的である。 [5] [6]


    以前の病変型であるVIN 悪性度1は、もはや真のVINとしては分類されていない。 [5] [6] HPVに関係した類基底細胞型およびいぼ状型はVINと関連している。類基底細胞型およびいぼ状型がんの約75~100%がHPV感染を来している。類基底細胞型およびいぼ状型では角化型よりもHPV感染の有病率がはるかに高いことに加えて、これらの亜型はまた、子宮頸がんと以下に示す多くの一般的な危険因子を共有している:


    • セックスパートナーが多い。 [7]

    • 初めての性行為年齢が若い。 [7]

    • パパニコロウ検査での異常の病歴。 [7]


(詳しい情報については、子宮頸がんの治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

臨床的特徴

VINの女性では診断時に症状が認められない場合がある。

浸潤性外陰部扁平上皮がんでは、以下の徴候と症状が認められることがある:


  • 外陰部病変。

  • 外陰部のそう痒症。

  • 出血。

  • 疼痛。

診断的評価および病期評価

外陰がんの診断と病期分類には、以下の手技が用いられる:


  • 身体診察および病歴聴取。

  • 内診。

  • パパニコロウ検査。

  • HPV検査。

  • 生検。麻酔下での検査を行うことがある。

  • 膣拡大鏡検査。

  • 画像検査(磁気共鳴画像法、コンピュータ断層撮影[CT]、およびポジトロン放射断層撮影/CT)。

予後

予後は、鼠径リンパ節の病理学的状態および隣接臓器への転移を来しているかどうかにより異なる。 [8] リンパ節転移を伴わない手術可能病変を有する患者において、全生存(OS)率は90%である;しかしながら、リンパ節転移を有する患者においては、5年OS率は約50~60%である。 [9]

原発腫瘍径は、予後の決定にはそれほど重要ではない。 [8]

治療後の経過観察

外陰部の浸潤性腫瘍および前浸潤腫瘍はHPVにより誘発され、発がん作用が外陰部上皮の広範囲に及んでいる可能性がある。その結果、患者は、再発の徴候または症状がないか定期的に監視される。


参考文献
  1. Macnab JC, Walkinshaw SA, Cordiner JW, et al.: Human papillomavirus in clinically and histologically normal tissue of patients with genital cancer. N Engl J Med 315 (17): 1052-8, 1986.[PUBMED Abstract]

  2. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

  3. American Cancer Society: Cancer Facts and Figures 2019. Atlanta, Ga: American Cancer Society, 2019. Available online. Last accessed December 12, 2019.[PUBMED Abstract]

  4. Hampl M, Sarajuuri H, Wentzensen N, et al.: Effect of human papillomavirus vaccines on vulvar, vaginal, and anal intraepithelial lesions and vulvar cancer. Obstet Gynecol 108 (6): 1361-8, 2006.[PUBMED Abstract]

  5. Pepas L, Kaushik S, Bryant A, et al.: Medical interventions for high grade vulval intraepithelial neoplasia. Cochrane Database Syst Rev (4): CD007924, 2011.[PUBMED Abstract]

  6. Sideri M, Jones RW, Wilkinson EJ, et al.: Squamous vulvar intraepithelial neoplasia: 2004 modified terminology, ISSVD Vulvar Oncology Subcommittee. J Reprod Med 50 (11): 807-10, 2005.[PUBMED Abstract]

  7. Schiffman M, Kjaer SK: Chapter 2: Natural history of anogenital human papillomavirus infection and neoplasia. J Natl Cancer Inst Monogr (31): 14-9, 2003.[PUBMED Abstract]

  8. Gibb RK, Olawaiye AB, Chen LM: Vulva. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp. 633–40.[PUBMED Abstract]

  9. Homesley HD, Bundy BN, Sedlis A, et al.: Assessment of current International Federation of Gynecology and Obstetrics staging of vulvar carcinoma relative to prognostic factors for survival (a Gynecologic Oncology Group study). Am J Obstet Gynecol 164 (4): 997-1003; discussion 1003-4, 1991.[PUBMED Abstract]

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外陰がんの細胞分類

外陰がんおよびその前駆病変の組織学的分類が、International Society for the Study of Vulvovaginal Disease(ISSVD)により策定された。 [1]

外陰部の皮膚および粘膜の非腫瘍性上皮性病変


  • 硬化性苔癬(硬化性苔癬および萎縮性苔癬)。

  • 扁平上皮過形成(以前の増殖性ジストロフィー)。

  • その他の皮膚疾患。

外陰部上皮内腫瘍(VIN)


  • 外陰部の低悪性度扁平上皮内病変(SIL)(外陰部LSIL)には、扁平コンジローマまたはヒトパピローマウイルスの影響が含まれる。

  • 高悪性度SIL(外陰部HSIL)は、2004 ISSVD用語法でVIN、通常型と呼ばれていた。

  • VIN、分化型。

外陰部ページェット病


  • 上皮組織および皮膚付属器にみられる大きな蒼白細胞を特徴とする。

その他の組織型


  • 基底細胞がん。

  • ランゲルハンス細胞組織球症。

  • 悪性黒色腫。

  • 肉腫。

  • いぼ状がん。


参考文献
  1. Bornstein J, Bogliatto F, Haefner HK, et al.: The 2015 International Society for the Study of Vulvovaginal Disease (ISSVD) Terminology of Vulvar Squamous Intraepithelial Lesions. J Low Genit Tract Dis 20 (1): 11-4, 2016.[PUBMED Abstract]

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外陰がんの病期情報

外陰がんの病期評価には、必要に応じて以下が含まれる:


  • 膀胱鏡検査。

  • 直腸鏡検査。

  • 肺のX線検査。

  • 静脈性(IV)尿路造影(IV腎盂尿管造影としても知られる)。

膀胱または直腸への進展が疑われる場合には、生検を実施して確認しなければならない。 [1]

国際産婦人科連合(Fédération Internationale de Gynécologie et d'Obstétrique:FIGO)病期分類

FIGOおよび米国がん合同委員会(American Joint Committee on Cancer[AJCC])では外陰がんを定義するために病期判定を指定している;FIGO分類システムが最も一般的に使用されている。 [1] [2] 病期は、手術時または放射線療法か化学療法(これらが初回治療法である場合)前の病理学的病期分類に基づいて決定される。 [3]

この病期分類システムは、外陰部の悪性黒色腫(皮膚の黒色腫として病期分類される)には適用されない。 [1]

表1.I期、IA期、およびIB期の定義a

病期 定義
a出典:FIGO Committee on Gynecologic Oncology. [2]
b浸潤の深さは、隣接する最表面の皮膚乳頭の上皮-間質間接合部から最も深い浸潤ポイントまでの腫瘍を測定したものと定義されている。
I 外陰部に限局している腫瘍。
IA 大きさが2cm以下の病変で、外陰部または会陰部に限局し、間質浸潤が1.0mm以下bで、リンパ節転移は認められない。
IB 大きさが2cmを超えるか、間質浸潤が1.0mmを超えるb病変で、外陰部または会陰部に限局し、リンパ節転移陰性である。


表2.II期の定義a

病期 定義
a出典:FIGO Committee on Gynecologic Oncology. [2]
II 大きさに関係なく隣接する会陰部の臓器(尿道下側の1/3、膣下側の1/3、肛門)への進展がみられる腫瘍で、リンパ節転移陰性である。


表3.III期、IIIA期、IIIB期、およびIIIC期の定義a

病期 定義
a出典:FIGO Committee on Gynecologic Oncology. [2]
III 大きさに関係なく隣接する会陰部の臓器(尿道下側の1/3、膣下側の1/3、肛門)への進展がみられるまたはみられない腫瘍で、鼠径大腿部リンパ節転移陽性である。
IIIA(i) 1つのリンパ節転移(5mm以上)を認める。
IIIA(ii) 1~2つのリンパ節転移(5mm未満)を認める。
IIIB(i) 2つ以上のリンパ節転移(5mm以上)を認める。
IIIB(ii) 3つ以上のリンパ節転移(5mm未満)を認める。
IIIC リンパ節転移陽性で被膜外浸潤を来している。


表4.IV期、IVA期、およびIVB期の定義a

病期 定義
a出典:FIGO Committee on Gynecologic Oncology. [2]
IV 腫瘍が他の所属組織(尿道上側の2/3、膣上側の2/3)、または遠隔組織に浸潤している。
IVA(i) 腫瘍が次のいずれかに浸潤している:上部尿道および/または膣粘膜、膀胱粘膜、直腸粘膜、または骨盤への固着。
IVA(ii) 固着しているか、潰瘍形成がみられる鼠径大腿部リンパ節。
IVB 骨盤リンパ節を含む遠隔転移を認める。


悪性度は登録システムで報告され、システム間で異なる場合がある;2つ、3つ、または4つの悪性度分類システムが適用される。指定のない場合、一般的に以下のシステムが用いられる: [1]


  • GX:悪性度の評価が不可能。

  • G1:高分化型。

  • G2:中分化型。

  • G3:低分化型。

全体では、手術可能病変を有する患者の約30%にリンパ節転移が認められる。拡がりのパターンは組織型に左右される。リンパ節転移の危険因子としては、以下のものがある: [4] [5] [6] [7] [8]


  • 臨床的なリンパ節の状態。

  • 年齢。

  • 腫瘍分化度。

  • 腫瘍の病期。

  • 腫瘍の厚さ。

  • 間質浸潤の深さ。

  • リンパ毛細管浸潤の存在。

高分化型病変は表層に沿って拡がり、浸潤が最小限にとどまる傾向があるが、未分化型病変では深く浸潤する可能性がきわめて高い。外陰部を越えた進展としては、膣、尿道、および肛門のような隣接臓器に拡がるか、またはリンパ管を介して鼠径リンパ節および大腿部リンパ節、続いて深部骨盤リンパ節に拡がる。血行性の進展がみられることはまれである。


参考文献
  1. Gibb RK, Olawaiye AB, Chen LM: Vulva. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp. 633–40.[PUBMED Abstract]

  2. FIGO Committee on Gynecologic Oncology: FIGO staging for carcinoma of the vulva, cervix, and corpus uteri. Int J Gynaecol Obstet 125 (2): 97-8, 2014.[PUBMED Abstract]

  3. Hopkins MP, Reid GC, Johnston CM, et al.: A comparison of staging systems for squamous cell carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 47 (1): 34-7, 1992.[PUBMED Abstract]

  4. Homesley HD, Bundy BN, Sedlis A, et al.: Assessment of current International Federation of Gynecology and Obstetrics staging of vulvar carcinoma relative to prognostic factors for survival (a Gynecologic Oncology Group study). Am J Obstet Gynecol 164 (4): 997-1003; discussion 1003-4, 1991.[PUBMED Abstract]

  5. Boyce J, Fruchter RG, Kasambilides E, et al.: Prognostic factors in carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 20 (3): 364-77, 1985.[PUBMED Abstract]

  6. Sedlis A, Homesley H, Bundy BN, et al.: Positive groin lymph nodes in superficial squamous cell vulvar cancer. A Gynecologic Oncology Group Study. Am J Obstet Gynecol 156 (5): 1159-64, 1987.[PUBMED Abstract]

  7. Binder SW, Huang I, Fu YS, et al.: Risk factors for the development of lymph node metastasis in vulvar squamous cell carcinoma. Gynecol Oncol 37 (1): 9-16, 1990.[PUBMED Abstract]

  8. Homesley HD, Bundy BN, Sedlis A, et al.: Prognostic factors for groin node metastasis in squamous cell carcinoma of the vulva (a Gynecologic Oncology Group study) Gynecol Oncol 49 (3): 279-83, 1993.[PUBMED Abstract]

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外陰がんに対する治療法選択肢の概要

外陰がんに対する標準的な第一の治療法は、手術である。III期またはIV期疾患の患者では、放射線も追加される。 [1] [2] [3] 比較的新しい治療戦略は、手術、放射線療法、および化学療法を統合し、臨床的および病理学的ながんの程度に応じて治療を実施するものである。こうした治療の組み合わせの実践パターンはさまざまである。 [4]

進行した外陰がん(III期およびIV期)の患者はきわめて少ないため、この設定における治療効果に関するデータがほとんど得られておらず、こうした患者には標準とされる化学療法レジメンがない。医師が、III期またはIV期疾患の適格患者に対して臨床試験への参加を提案することもある。

現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

表5.外陰がんに対する治療法の選択肢

病期( 治療法の選択肢
FIGO = 国際産婦人科連合(Fédération Internationale de Gynécologie et d'Obstétrique);VIN = 外陰部上皮内腫瘍。
VIN(この病期はFIGOでは認められていない) 手術
局所イミキモド
I期およびII期の外陰がん 手術
手術および放射線療法
放射線療法単独
III期の外陰がん 手術と場合により放射線療法
放射線療法または化学放射線療法とその後の手術
放射線療法と場合により化学療法
IVA期の外陰がん 手術
手術および放射線療法
放射線療法または化学放射線療法とその後の手術
放射線療法と場合により化学療法
IVB期の外陰がん 化学療法
再発外陰がん 広範囲局所切除と場合により放射線療法
広汎性外陰切除術および骨盤内容除去術
放射線療法と殺細胞性化学療法の同時施行と場合によっては手術とを併用


手術

外科的切除

1980年代以降、外陰がん患者における外科的切除の傾向は、しばしば罹病を最低限に抑えるための放射線療法と併用する、より限定的な手術となっている。 [5] 臨床的に外陰部または会陰部に限局した腫瘍では、一般的に切除縁を最低でも1cmとする根治的局所切除が広汎性外陰切除術に取って代わっている;分割切除法が鼠径リンパ節一塊切除に取って代わっている;側方に限局した腫瘍に対しては同側鼠径リンパ節郭清が両側郭清に取って代わっている;大腿部リンパ節郭清は多くの症例で省略されている。 [2] [5] [6] [7] しかしながら、異なる外科技術を直接比較したランダム化比較試験は実施されていない。さらに、非ランダム化研究では、統一された病期分類の定義やリンパ節郭清または補助的放射線の明確な記述が不足している。 [8] [証拠レベル:3iiiDiiおよび証拠レベル:3iiiDiv]したがって、証拠基盤は限られている。

センチネルリンパ節郭清(SLND)

臨床病期が早期の外陰がん患者における鼠径リンパ節郭清によって被る罹病を最小限に抑えるもう1つの戦略はSLNDであり、鼠径リンパ節郭清はセンチネルリンパ節への転移を有する患者にとっておく。

証拠(SLND):

  1. 1件の多施設ケースシリーズにおいて、4cm未満の原発性外陰部扁平上皮がんで、鼠径リンパ節転移は臨床的に陰性の患者403人が、(センチネルリンパ節を確認するための放射性トレーサーおよびブルー染色を用いて)623のSLNDを受けた。 [9] すべての患者が原発腫瘍の根治的切除を受けた。SLND手技の26%でリンパ節転移が同定され、これらの患者は続いて完全な鼠径大腿部リンパ節郭清に進んだ。センチネルリンパ節転移陰性の患者には、追加の治療は行われなかった。多発性原発腫瘍の患者17人において2例の局所再発が確認された後、プロトコルが修正され、研究への登録は単発性腫瘍の患者に限定されるようになった。 [9] [証拠レベル:3iiiDiv]
    • SLNDを受けた患者では、センチネルリンパ節転移陽性で鼠径大腿部リンパ節郭清も受けた患者よりも局所の罹病がはるかに低かった(表6を参照のこと)。

      表6.SLND vs SLNDおよび鼠径大腿部リンパ節郭清で治療された患者における局所の罹病の比較a

      合併症 SLNDによる局所の罹病(%) SLNDおよび鼠径大腿部リンパ節郭清による局所の罹病(%)
      SLND = センチネルリンパ節郭清。
      aすべての比較でP < 0.0001。
      創離開 11.7 34
      蜂窩織炎 4.5 21.3
      慢性リンパ浮腫 1.9 25.2



    • 平均入院期間は、SLNDを受けた患者で8.4日およびSLNDおよび鼠径大腿部リンパ節郭清を受けた患者で13.7日であった(P < 0.0001)。

    • SLNDの結果が陰性であったすべての患者に対する2年経過時の生命表法による鼠径部再発率は3%(95%信頼区間[CI]、1%-6%)で、単発性原発腫瘍の患者では2%(95%CI、1%-5%)であった。

SLNDはこの手技の経験を積んだ外科医が実施する場合は有用であり、リンパ節転移が臨床的に疑われていない患者では完全な鼠径リンパ節郭清または放射線は不要であろう。

放射線療法

根治的放射線療法は、手術に耐えられないか、病変の部位のためまたはがんが広範囲に及んでいるために手術が選択肢とならない患者に使用できる。 [10] [11] [12] [13]

鼠径リンパ節転移は、腫瘍が臨床的に外陰部に限局しており、リンパ節転移が臨床的に陰性の患者の約20~35%に存在する。 [9] [14] リンパ節郭清は、腫瘍がきわめて小さい患者を除くすべての患者で初回外科手術の一部として伝統的に実施されている。一部の研究者はリンパ節郭清による罹病を回避する手段として放射線療法を推奨しているが、放射線療法によって、早期疾患におけるリンパ節郭清と同等の局所制御率または生存率を達成できるかどうかは不明である。

リンパ節転移陰性の限局性外陰がん

臨床的に限局した外陰がんの患者における放射線療法の効力を扱った1件のランダム化試験が報告されている。 [14] [15] この研究では、病変が臨床的に外陰部に限局しており、鼠径リンパ節転移は臨床的に疑われていない女性が、広汎性外陰切除術とその後の鼠径部への放射線(1回2Gyの分割照射で50Gy)または鼠径リンパ節郭清(+ リンパ節に病理的に転移がみられる場合には鼠径部への放射線)を受けた。計画された患者の登録者数は300人であったが、放射線療法群での治療成績が不良であったため、この研究は58人の女性がランダムに割り付けられた後、中止された。


  • 放射線療法群の女性27人中5人(18.5%)および鼠径リンパ節郭清群の女性25人中0人が鼠径部に再発したが、この差は統計的に有意ではなかった(相対リスク[RR]、10.21;95%CI、0.59-175.78)。

  • 放射線療法群での死亡が10例であったのに対し、鼠径リンパ節郭清群での死亡は3例であった(RR、4.31;95%CI、1.03-18.15)。

  • 2群間の疾患特異的死亡率に統計的有意差はみられなかった。しかしながら、外陰がん関連死亡は放射線療法群で8例であったのに対し、鼠径リンパ節郭清群では2例(鼠径リンパ節郭清に関係した1例を含む)であった(RR、3.70;95%CI、0.87-15.80)。 [14] [15] [証拠レベル:1iiA]

  • 放射線療法群ではリンパ浮腫の症例が少なく(放射線療法群で0 vs 鼠径リンパ節郭清群で7)、入院期間も短かった。放射線の線量透過(総線量で3cm)は不十分であると批判されている。 [14]

要約すると、試験は早期に中止されており、2つの治療アプローチの相対効果について論じることはほとんどできない。 [14]

骨盤リンパ節転移陽性外陰がん

鼠径リンパ節転移陽性が明らかになった外陰がんにおいて、骨盤への放射線療法が骨盤リンパ節切除と比較されている。

証拠(骨盤リンパ節切除 vs 骨盤への放射線療法):

  1. 臨床病期がI期~IV期の原発性外陰部扁平上皮がんで、広汎性外陰切除術および両側鼠径リンパ節郭清時に鼠径リンパ節転移が見つかった患者が、(外科的手技の間に)同側の骨盤リンパ節切除または骨盤への放射線(1回1.8Gy~2.0Gyの分割照射で45Gy~50Gy)のいずれかを受ける群にランダムに割り付けられた。 [16] 計画された登録患者数は152人であったが、放射線の有益性が認識されつつあったため、114人の患者がランダムに割り付けられた後に登録は中止された。しかしながら、放射線の見かけ上の有益性はその後、追跡を続けるうちに減衰した。 [16] [証拠レベル:1iiB]
    • 追跡期間中央値74ヵ月後、6年全生存(OS)率は骨盤への放射線療法群で51%であったのに対し、骨盤リンパ節切除群では41%であった(ハザード比[HR]、0.61;95%CI、0.3-1.3;P = 0.18)。

    • 外陰がん特異的死亡率は骨盤への放射線療法群では骨盤リンパ節切除群よりも統計的に有意に低かった(骨盤への放射線療法群で29% vs 骨盤リンパ節切除群で51%)(HR、0.49;95%CI、0.28-0.87;P = 0.015)。しかしながら、骨盤への放射線療法群での介入による死亡が14例であったのに対し、骨盤リンパ節切除群での死亡は2例であった。

    • 晩期の慢性リンパ浮腫の発生は両試験群でほぼ同じであり、骨盤への放射線療法群で16%および骨盤リンパ節切除群で22%であった。

化学療法

外陰がんに対する標準の化学療法は存在せず、転移性または再発外陰がんの設定における化学療法の使用に関して記述した報告は逸話的である。 [5]

肛門がんまたは子宮頸部扁平上皮がんに用いられるレジメンから外挿して、術前の設定における放射線療法との併用または進行疾患における一次治療として化学療法が研究されている。化学療法レジメンでは、フルオロウラシル(5-FU)、シスプラチンマイトマイシンC、またはブレオマイシンのさまざまな併用が含まれている。 [5]

生存または緩和の改善が得られるという明確な証拠は得られていない。進行期または再発外陰がん患者の多くが高齢で共存症を有することから、これらの薬物の使用においては患者の耐容性が主な考慮事項である。

手術不能患者に対する全身治療

手術不能と考えられる患者または骨盤内容除去術や人工肛門造設術、尿路変更術など、広範な手術を必要とする患者における術前補助化学放射線療法の使用に関する系統的レビューでは、ランダム化試験は行われていなかった。 [17] この集団に治癒目的の手術を行えるように術前補助化学放射線療法が実施され、包含基準を満たした5件の非ランダム化研究がレビューされた。 [18] [19] [20] [21] [22] 5件の研究では、4つの異なる化学放射線療法スケジュールと放射線療法の異なる線量分割技術が用いられた。5-FUとシスプラチンまたはマイトマイシンCとを併用した4件の研究における化学放射線療法後の手術可能な割合は63~92%であった。 [18] [19] [20] [21] ブレオマイシンが用いられた1件の研究における手術可能な割合は、わずか20%であった。 [22]

要約すると、5-FU + シスプラチンまたはマイトマイシンCのいずれかを用いた術前補助化学放射線療法では、患者が手術可能状態となる割合が多いという証拠が得られているが、証拠基盤は研究デザインによって制限される。これらの研究の解釈は、ランダム化試験がないことに加えて、手術可能の標準的定義がないために複雑である。 [4] [証拠レベル:3iiiDiv]治療関連毒性はかなり高い。

手術可能患者に対する全身治療

手術可能な進行期外陰がんにおける術前補助化学放射線療法の使用に関する証拠は限られており、利用可能なデータはこのアプローチの優位性を示唆していない。系統的レビューによると、この問題について扱ったランダム化試験は1件のみであり、抄録の形式でのみ発表された。 [4] [23] この試験では、進行期外陰がん患者68人(T2* > 4cm、T3*、リンパ節転移陽性の症例)が術前補助放射線療法(50Gy)と同時に投与する5-FUおよびマイトマイシンCまたは初回手術のいずれかにランダムに割り付けられた。術前補助療法に関係する重篤な毒性作用が高かった(患者24人中13人;10人が創傷離開を来した)。平均追跡期間42ヵ月後、5年OS率は術前補助化学放射線療法群では30%および初回手術群では49%であった(RR死亡、1.39;95%CI、0.94-2.06;P = 0.19)。 [4] [23] [証拠レベル:1iiA][注: *T2は最大径が2cmを超え、外陰部および/または会陰部に限局する腫瘍と定義され、T3は次のいずれかに浸潤する腫瘍と定義される:下部尿道、膣、または肛門。]


参考文献
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  2. Thomas GM, Dembo AJ, Bryson SC, et al.: Changing concepts in the management of vulvar cancer. Gynecol Oncol 42 (1): 9-21, 1991.[PUBMED Abstract]

  3. Homesley HD, Bundy BN, Sedlis A, et al.: Radiation therapy versus pelvic node resection for carcinoma of the vulva with positive groin nodes. Obstet Gynecol 68 (6): 733-40, 1986.[PUBMED Abstract]

  4. Shylasree TS, Bryant A, Howells RE: Chemoradiation for advanced primary vulval cancer. Cochrane Database Syst Rev (4): CD003752, 2011.[PUBMED Abstract]

  5. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

  6. Hoffman MS, Roberts WS, Lapolla JP, et al.: Recent modifications in the treatment of invasive squamous cell carcinoma of the vulva. Obstet Gynecol Surv 44 (4): 227-33, 1989.[PUBMED Abstract]

  7. Heaps JM, Fu YS, Montz FJ, et al.: Surgical-pathologic variables predictive of local recurrence in squamous cell carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 38 (3): 309-14, 1990.[PUBMED Abstract]

  8. Ansink A, van der Velden J: Surgical interventions for early squamous cell carcinoma of the vulva. Cochrane Database Syst Rev (2): CD002036, 2000.[PUBMED Abstract]

  9. Van der Zee AG, Oonk MH, De Hullu JA, et al.: Sentinel node dissection is safe in the treatment of early-stage vulvar cancer. J Clin Oncol 26 (6): 884-9, 2008.[PUBMED Abstract]

  10. Petereit DG, Mehta MP, Buchler DA, et al.: Inguinofemoral radiation of N0,N1 vulvar cancer may be equivalent to lymphadenectomy if proper radiation technique is used. Int J Radiat Oncol Biol Phys 27 (4): 963-7, 1993.[PUBMED Abstract]

  11. Slevin NJ, Pointon RC: Radical radiotherapy for carcinoma of the vulva. Br J Radiol 62 (734): 145-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  12. Perez CA, Grigsby PW, Galakatos A, et al.: Radiation therapy in management of carcinoma of the vulva with emphasis on conservation therapy. Cancer 71 (11): 3707-16, 1993.[PUBMED Abstract]

  13. Kumar PP, Good RR, Scott JC: Techniques for management of vulvar cancer by irradiation alone. Radiat Med 6 (4): 185-91, 1988 Jul-Aug.[PUBMED Abstract]

  14. Stehman FB, Bundy BN, Thomas G, et al.: Groin dissection versus groin radiation in carcinoma of the vulva: a Gynecologic Oncology Group study. Int J Radiat Oncol Biol Phys 24 (2): 389-96, 1992.[PUBMED Abstract]

  15. van der Velden J, Fons G, Lawrie TA: Primary groin irradiation versus primary groin surgery for early vulvar cancer. Cochrane Database Syst Rev (5): CD002224, 2011.[PUBMED Abstract]

  16. Kunos C, Simpkins F, Gibbons H, et al.: Radiation therapy compared with pelvic node resection for node-positive vulvar cancer: a randomized controlled trial. Obstet Gynecol 114 (3): 537-46, 2009.[PUBMED Abstract]

  17. van Doorn HC, Ansink A, Verhaar-Langereis M, et al.: Neoadjuvant chemoradiation for advanced primary vulvar cancer. Cochrane Database Syst Rev 3: CD003752, 2006.[PUBMED Abstract]

  18. Eifel PJ, Morris M, Burke TW, et al.: Prolonged continuous infusion cisplatin and 5-fluorouracil with radiation for locally advanced carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 59 (1): 51-6, 1995.[PUBMED Abstract]

  19. Landoni F, Maneo A, Zanetta G, et al.: Concurrent preoperative chemotherapy with 5-fluorouracil and mitomycin C and radiotherapy (FUMIR) followed by limited surgery in locally advanced and recurrent vulvar carcinoma. Gynecol Oncol 61 (3): 321-7, 1996.[PUBMED Abstract]

  20. Montana GS, Thomas GM, Moore DH, et al.: Preoperative chemo-radiation for carcinoma of the vulva with N2/N3 nodes: a gynecologic oncology group study. Int J Radiat Oncol Biol Phys 48 (4): 1007-13, 2000.[PUBMED Abstract]

  21. Moore DH, Thomas GM, Montana GS, et al.: Preoperative chemoradiation for advanced vulvar cancer: a phase II study of the Gynecologic Oncology Group. Int J Radiat Oncol Biol Phys 42 (1): 79-85, 1998.[PUBMED Abstract]

  22. Scheiströen M, Tropé C: Combined bleomycin and irradiation in preoperative treatment of advanced squamous cell carcinoma of the vulva. Acta Oncol 32 (6): 657-61, 1993.[PUBMED Abstract]

  23. Maneo A, Landoni F, Colombo A, et al.: Randomised study between neoadjuvant chemoradiotherapy and primary surgery for the treatment of advanced vulvar cancer. [Abstract] Int J Gynecol Cancer 13 (Suppl 1): A-PL19, 6, 2003.[PUBMED Abstract]

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外陰部上皮内腫瘍(VIN)の治療

VINに対する標準治療法の選択肢

VINに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術
    • 巣状病変の分割切除。 [1]

    • 広範囲局所切除。 [1]

    • 炭酸ガス(CO2)レーザー手術およびレーザー蒸散。 [2] [3] レーザー蒸散の短所は、病変の完全切除および浸潤がんがないことを確認するために組織学的検査を行うための組織が得られないことである。

    • 超音波外科用吸引。 [2] [3]

    • 表層性の外陰切除と場合によっては植皮術とを併用。 [1]

  2. 手術を避けたい患者に対する局所イミキモド。 [4] [5] [6] [7] [8]

伝統的に、VINには3つの悪性度があったが、3つの悪性度すべてが生物学的に同じ連続体に属するという証拠、あるいは悪性度1ががんの前駆体であるという証拠すらほとんどない。2004年には、International Society for the Study of Vulvovaginal Disease(ISSVD)により用語法が変更され、VINの指定は形態学的外観に基づいて2つの病変カテゴリーにのみ用いられるようになった。 [9] 2015年に、ISSVDは外陰部の扁平上皮内病変(SIL)に対する用語法を開発し、以下が含まれている: [10]


  • 外陰部の低悪性度SIL(外陰部LSIL)には、扁平コンジローマまたはヒトパピローマウイルスの影響が含まれる。

  • 高悪性度SIL(外陰部HSIL)は、2004 ISSVD用語法でVIN、通常型と呼ばれていた。

  • VIN、分化型。

高悪性度VINは浸潤がんに進行するリスクが比較的高いため、通常は積極的な治療で管理される。 [2] 進行率の推定値は不正確である。VIN 3の未治療患者88人を含む文献の系統的レビューでは、12~96ヵ月の観察期間中に浸潤性外陰がんに進行した割合は9%(患者88人中8人)であったことが報告された。同じレビューにおいて自然退縮率は1.2%で、退縮はいずれも35歳未満の女性で起こった。 [1] しかしながら、単一施設の研究では、VIN 2またはVIN 3の未治療女性63人中10人(16%)が平均3.9年後に浸潤がんに進行した。 [11]

VIN病変は、多発性または融合性で広範囲に及ぶことがある。治療計画の立案においては、潜在的な浸潤がんを除外するために複数箇所の生検を実施することが重要である。無毛部にみられるVINは上皮性の病変と考えられる;しかしながら、有毛部にみられるVINは通常、毛包脂腺系に及んでおり、病変は毛根に沿って拡がるため病変を深部で切除する必要がある。

手術

主な治療アプローチは手術であるが、最適な外科的手技に関するコンセンサスは得られていない。VIN病変全体を切除または破壊しながら外陰部の解剖学と機能を温存することが治療の目標となる。単純外陰切除によって100%近い5年生存率が得られるが、これが適応となることはまれである。多発性病変の分割切除など、切除範囲がより小さいこれ以外の外科的手技は変形を来すことが少ない。 [12] 治療の選択は、病変の拡がりおよび主治医の経験による。多様な外科的アプローチの効力および安全性について比較したデータで信頼性の高いものはない。

文献の系統的レビューでの確認によると、外科的アプローチについて比較したランダム化試験は1件のみであった。 [2] この試験では、高悪性度VINの女性30人が、CO2レーザーアブレーションまたは超音波外科用吸引のいずれかを受ける群にランダムに割り付けられた。 [3] 1年間の追跡後、2つの治療群間で疾患再発、排尿痛、排尿時灼熱痛、陰唇癒着症、または痂皮形成における統計的有意差は認められなかった。瘢痕はレーザーアブレーションで治療された女性では16人中5人で観察されたのに対し、超音波外科用吸引で治療された14人の女性では認められなかった(P < 0.01)が、瘢痕が性機能またはQOLに及ぼす影響は報告されなかった。 [3] [証拠レベル:1iiDii]試験規模が小さいため、これらの外科技術の相対効果について信頼できる結論を出すことはできない。外科技術に関する残りの文献はケースシリーズからのものであり、研究バイアスによって重大な影響を受けやすい。[証拠レベル:3iiiD]

いずれの手技を用いる場合でも、患者は、特に病変が高悪性度であるか、多発性の場合には再発リスクが実質的に高い。 [13] 再発の最も好発する部位は肛門周囲皮膚、仙骨前面部、および陰核包皮である。VINに対する治療を受けた患者の約4%が浸潤がんを発症する。 [14] [15]

非外科的介入

局所イミキモド

高悪性度VINの女性において、ヒトパピローマウイルス6型および11型関連外陰コンジローマに活性を有する免疫反応調整物質である、局所イミキモド5%についてかなりの奏効率と受け入れられる許容性が報告された。

証拠(イミキモド):

  1. 主要エンドポイントを臨床反応とする3件のランダム化プラセボ対照試験(計104人の患者を含む)がピア・レビューを受けた雑誌または抄録形式で報告されている。 [7] ; [4] [5] [6] [証拠レベル:1iDiv]これらの試験の結果が系統的レビューで要約された。 [8]
    • 5~6ヵ月経過時の患者の完全奏効率はイミキモド併用群で62人中36人であったのに対し、プラセボ併用群では42人中0人で、部分奏効率はイミキモド併用群で62人中18人であったのに対し、プラセボ併用群では42人中1人であった(相対リスク[RR]、11.95;95%信頼区間[CI]、3.21-44.51)。

    • (12ヵ月経過時に)がんへの進行を報告した唯一の試験では、進行率における差は示されなかったが、計52人の女性のうち12ヵ月経過時までに浸潤がんを発症した女性は3人のみであったため、この試験は極度に検出力不足であった。 [6]

    • QOLについて報告した試験 [6] は1件のみであったが、イミキモドとプラセボ間で差は示されなかった。

    • イミキモドによる局所の副作用としては、疼痛、浮腫、紅斑、および1例でびらんがみられた。しかしながら、毒性の結果として治療の中断が必要となった患者はなかった。

この他の非外科的介入

外陰部外科手技の多くは身体的および性心理的罹病を伴うため、非外科的アプローチが研究されている。局所へのフルオロウラシル、遺伝子組換えインターフェロンγ、ブレオマイシン、トリニトロクロルベンゼンなど、これらのアプローチの一部は、疼痛、刺激作用、潰瘍といった局所での副作用に耐えられないため、または再発率が高いために大部分で断念されている。 [8] [16]

5-アミノレブリン酸を波長635nmのレーザー光線に対する感光剤として局所塗布する光線力学療法もまた研究されている。しかしながら、データは小規模のケースシリーズに限られており、奏効率に幅がある。 [17] [18] [証拠レベル:3iiiDiv]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. van Seters M, van Beurden M, de Craen AJ: Is the assumed natural history of vulvar intraepithelial neoplasia III based on enough evidence? A systematic review of 3322 published patients. Gynecol Oncol 97 (2): 645-51, 2005.[PUBMED Abstract]

  2. Kaushik S, Pepas L, Nordin A, et al.: Surgical interventions for high grade vulval intraepithelial neoplasia. Cochrane Database Syst Rev (1): CD007928, 2011.[PUBMED Abstract]

  3. von Gruenigen VE, Gibbons HE, Gibbins K, et al.: Surgical treatments for vulvar and vaginal dysplasia: a randomized controlled trial. Obstet Gynecol 109 (4): 942-7, 2007.[PUBMED Abstract]

  4. Sterling JC, Smith NA, Loo WJ, et al.: Randomized, doubleblind, placebo-controlled trial for treatment of high grade vulval intraepithelial neoplasia with imiquimod. [Abstract] J Eur Acad Derm Venereol 19 (Suppl 2): A-FC06.1, 22, 2005.[PUBMED Abstract]

  5. Mathiesen O, Buus SK, Cramers M: Topical imiquimod can reverse vulvar intraepithelial neoplasia: a randomised, double-blinded study. Gynecol Oncol 107 (2): 219-22, 2007.[PUBMED Abstract]

  6. van Seters M, van Beurden M, ten Kate FJ, et al.: Treatment of vulvar intraepithelial neoplasia with topical imiquimod. N Engl J Med 358 (14): 1465-73, 2008.[PUBMED Abstract]

  7. Terlou A, van Seters M, Ewing PC, et al.: Treatment of vulvar intraepithelial neoplasia with topical imiquimod: seven years median follow-up of a randomized clinical trial. Gynecol Oncol 121 (1): 157-62, 2011.[PUBMED Abstract]

  8. Pepas L, Kaushik S, Bryant A, et al.: Medical interventions for high grade vulval intraepithelial neoplasia. Cochrane Database Syst Rev (4): CD007924, 2011.[PUBMED Abstract]

  9. Sideri M, Jones RW, Wilkinson EJ, et al.: Squamous vulvar intraepithelial neoplasia: 2004 modified terminology, ISSVD Vulvar Oncology Subcommittee. J Reprod Med 50 (11): 807-10, 2005.[PUBMED Abstract]

  10. Bornstein J, Bogliatto F, Haefner HK, et al.: The 2015 International Society for the Study of Vulvovaginal Disease (ISSVD) Terminology of Vulvar Squamous Intraepithelial Lesions. J Low Genit Tract Dis 20 (1): 11-4, 2016.[PUBMED Abstract]

  11. Jones RW, Rowan DM, Stewart AW: Vulvar intraepithelial neoplasia: aspects of the natural history and outcome in 405 women. Obstet Gynecol 106 (6): 1319-26, 2005.[PUBMED Abstract]

  12. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

  13. Küppers V, Stiller M, Somville T, et al.: Risk factors for recurrent VIN. Role of multifocality and grade of disease. J Reprod Med 42 (3): 140-4, 1997.[PUBMED Abstract]

  14. Buscema J, Woodruff JD, Parmley TH, et al.: Carcinoma in situ of the vulva. Obstet Gynecol 55 (2): 225-30, 1980.[PUBMED Abstract]

  15. Jones RW, Rowan DM: Vulvar intraepithelial neoplasia III: a clinical study of the outcome in 113 cases with relation to the later development of invasive vulvar carcinoma. Obstet Gynecol 84 (5): 741-5, 1994.[PUBMED Abstract]

  16. Sillman FH, Sedlis A, Boyce JG: A review of lower genital intraepithelial neoplasia and the use of topical 5-fluorouracil. Obstet Gynecol Surv 40 (4): 190-220, 1985.[PUBMED Abstract]

  17. Hillemanns P, Untch M, Dannecker C, et al.: Photodynamic therapy of vulvar intraepithelial neoplasia using 5-aminolevulinic acid. Int J Cancer 85 (5): 649-53, 2000.[PUBMED Abstract]

  18. Fehr MK, Hornung R, Schwarz VA, et al.: Photodynamic therapy of vulvar intraepithelial neoplasia III using topically applied 5-aminolevulinic acid. Gynecol Oncol 80 (1): 62-6, 2001.[PUBMED Abstract]

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I期およびII期の外陰がんの治療

I期およびII期の外陰がんに対する標準治療法の選択肢

I期およびII期の外陰がんに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術
  2. 手術および放射線療法
  3. 放射線療法単独

手術

同側または両側鼠径リンパ節および大腿部リンパ節郭清を伴う根治的局所切除が適応とされる場合がある。重度の外陰ジストロフィーを伴わないI期の微小浸潤病変(1mm未満の浸潤)には、広範囲(1cmの切除縁とする)切除(リンパ節郭清は非併用)を実施できる。他のあらゆるI期のがんについては、明らかに一側性病変で、びまん性の重度のジストロフィーを認めず、臨床的にリンパ節転移がみられなければ、根治的局所切除および片側の完全なリンパ節郭清が行われることがある。 [1] この手技には、病変の直径が2cm以下で、浸潤は5mm以下、リンパ毛細管浸潤がなく、臨床的にリンパ節転移がみられない症例を対象とすべきである。 [2] [3]

II期の外陰がんについて、大きなT2*腫瘍では準広汎性外陰切除術または広汎性外陰切除術が必要となる場合がある。 [4] [注: *T2は最大径が2cmを超え、外陰部および/または会陰部に限局する腫瘍として定義される。]

I期およびII期の両方の外陰がんについて、根治的局所切除とセンチネルリンパ節郭清が適応とされており、鼠径リンパ節郭清はセンチネルリンパ節への転移を有する患者にとっておく。 [5]

手術および放射線療法

一部の研究者はリンパ節郭清による罹病を回避する手段として根治的切除と鼠径リンパ節への放射線療法を推奨している。しかしながら、放射線療法によって、早期疾患におけるリンパ節郭清と同等の局所制御率または生存率を達成できるかどうかは不明である。臨床的に限局した外陰がんの患者におけるこの問題を扱った1件のランダム化試験は、放射線療法群で不良な転帰が早期に発生したため早期に中止された。 [6] [7] II期の外陰がんについて、切除断端までが8mm未満で、リンパ毛細管浸潤を認め、浸潤の深さが5mmを超える場合には、補助局所放射線療法が適応とされる場合がある。 [8] [9]

放射線療法単独

根治的手術に耐えられないか、病変の部位のためまたはがんが広範囲に及んでいるために手術が適応とみなされない患者には、根治的放射線療法を行うことにより良好な生存が得られることがある。 [10] [11] [12] [13]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Malfetano JH, Piver MS, Tsukada Y, et al.: Univariate and multivariate analyses of 5-year survival, recurrence, and inguinal node metastases in stage I and II vulvar carcinoma. J Surg Oncol 30 (2): 124-31, 1985.[PUBMED Abstract]

  2. Stehman FB, Bundy BN, Dvoretsky PM, et al.: Early stage I carcinoma of the vulva treated with ipsilateral superficial inguinal lymphadenectomy and modified radical hemivulvectomy: a prospective study of the Gynecologic Oncology Group. Obstet Gynecol 79 (4): 490-7, 1992.[PUBMED Abstract]

  3. Hacker NF, Van der Velden J: Conservative management of early vulvar cancer. Cancer 71 (4 Suppl): 1673-7, 1993.[PUBMED Abstract]

  4. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

  5. Van der Zee AG, Oonk MH, De Hullu JA, et al.: Sentinel node dissection is safe in the treatment of early-stage vulvar cancer. J Clin Oncol 26 (6): 884-9, 2008.[PUBMED Abstract]

  6. Stehman FB, Bundy BN, Thomas G, et al.: Groin dissection versus groin radiation in carcinoma of the vulva: a Gynecologic Oncology Group study. Int J Radiat Oncol Biol Phys 24 (2): 389-96, 1992.[PUBMED Abstract]

  7. van der Velden J, Fons G, Lawrie TA: Primary groin irradiation versus primary groin surgery for early vulvar cancer. Cochrane Database Syst Rev (5): CD002224, 2011.[PUBMED Abstract]

  8. Thomas GM, Dembo AJ, Bryson SC, et al.: Changing concepts in the management of vulvar cancer. Gynecol Oncol 42 (1): 9-21, 1991.[PUBMED Abstract]

  9. Faul CM, Mirmow D, Huang Q, et al.: Adjuvant radiation for vulvar carcinoma: improved local control. Int J Radiat Oncol Biol Phys 38 (2): 381-9, 1997.[PUBMED Abstract]

  10. Petereit DG, Mehta MP, Buchler DA, et al.: Inguinofemoral radiation of N0,N1 vulvar cancer may be equivalent to lymphadenectomy if proper radiation technique is used. Int J Radiat Oncol Biol Phys 27 (4): 963-7, 1993.[PUBMED Abstract]

  11. Slevin NJ, Pointon RC: Radical radiotherapy for carcinoma of the vulva. Br J Radiol 62 (734): 145-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  12. Perez CA, Grigsby PW, Galakatos A, et al.: Radiation therapy in management of carcinoma of the vulva with emphasis on conservation therapy. Cancer 71 (11): 3707-16, 1993.[PUBMED Abstract]

  13. Kumar PP, Good RR, Scott JC: Techniques for management of vulvar cancer by irradiation alone. Radiat Med 6 (4): 185-91, 1988 Jul-Aug.[PUBMED Abstract]

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III期の外陰がんの治療

III期の外陰がんに対する標準治療法の選択肢

III期の外陰がんに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と場合により放射線療法
  2. 放射線療法または化学放射線療法とその後の手術
  3. 放射線療法と場合により化学療法

手術と場合により放射線療法

鼠径リンパ節および大腿部リンパ節郭清を伴う準広汎性または広汎性外陰切除術が標準治療である。 [1] リンパ節転移は、生存率決定の鍵となる。原発病変が大きく切除断端までの幅が狭い患者には、放射線療法が実施される。鼠径リンパ節転移陽性の場合には、骨盤および鼠径部への放射線療法が実施される。 [2] 鼠径リンパ節転移が2個以上認められる場合には通常、骨盤および鼠径部への放射線療法が実施される。 [2] [3]

リンパ毛細管浸潤を認め、厚さが5mmを超え、かつ特にリンパ節転移を有する場合には、45Gy~50Gyの局所補助放射線療法も適応とされる。 [1]

放射線療法または化学放射線療法とその後の手術

手術の可能性を向上させ、さらに切除範囲を縮小するため、術前補助放射線療法または化学放射線療法を用いることがある。 [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]

放射線療法と場合により化学療法

根治的手術に耐えられないか、病変の部位のためまたはがんが広範囲に及んでいるために手術が適応とみなされない患者には、根治的放射線療法を行うことにより、長期の生存が得られることがある。 [11] [12] 医師の中には、同時に投与するフルオロウラシル(5-FU)または5-FUとシスプラチンの併用の追加を好む者もいる。 [1] [13]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Thomas GM, Dembo AJ, Bryson SC, et al.: Changing concepts in the management of vulvar cancer. Gynecol Oncol 42 (1): 9-21, 1991.[PUBMED Abstract]

  2. Kunos C, Simpkins F, Gibbons H, et al.: Radiation therapy compared with pelvic node resection for node-positive vulvar cancer: a randomized controlled trial. Obstet Gynecol 114 (3): 537-46, 2009.[PUBMED Abstract]

  3. Homesley HD, Bundy BN, Sedlis A, et al.: Prognostic factors for groin node metastasis in squamous cell carcinoma of the vulva (a Gynecologic Oncology Group study) Gynecol Oncol 49 (3): 279-83, 1993.[PUBMED Abstract]

  4. Boronow RC, Hickman BT, Reagan MT, et al.: Combined therapy as an alternative to exenteration for locally advanced vulvovaginal cancer. II. Results, complications, and dosimetric and surgical considerations. Am J Clin Oncol 10 (2): 171-81, 1987.[PUBMED Abstract]

  5. Anderson JM, Cassady JR, Shimm DS, et al.: Vulvar carcinoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys 32 (5): 1351-7, 1995.[PUBMED Abstract]

  6. van Doorn HC, Ansink A, Verhaar-Langereis M, et al.: Neoadjuvant chemoradiation for advanced primary vulvar cancer. Cochrane Database Syst Rev 3: CD003752, 2006.[PUBMED Abstract]

  7. Eifel PJ, Morris M, Burke TW, et al.: Prolonged continuous infusion cisplatin and 5-fluorouracil with radiation for locally advanced carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 59 (1): 51-6, 1995.[PUBMED Abstract]

  8. Landoni F, Maneo A, Zanetta G, et al.: Concurrent preoperative chemotherapy with 5-fluorouracil and mitomycin C and radiotherapy (FUMIR) followed by limited surgery in locally advanced and recurrent vulvar carcinoma. Gynecol Oncol 61 (3): 321-7, 1996.[PUBMED Abstract]

  9. Montana GS, Thomas GM, Moore DH, et al.: Preoperative chemo-radiation for carcinoma of the vulva with N2/N3 nodes: a gynecologic oncology group study. Int J Radiat Oncol Biol Phys 48 (4): 1007-13, 2000.[PUBMED Abstract]

  10. Moore DH, Thomas GM, Montana GS, et al.: Preoperative chemoradiation for advanced vulvar cancer: a phase II study of the Gynecologic Oncology Group. Int J Radiat Oncol Biol Phys 42 (1): 79-85, 1998.[PUBMED Abstract]

  11. Perez CA, Grigsby PW, Galakatos A, et al.: Radiation therapy in management of carcinoma of the vulva with emphasis on conservation therapy. Cancer 71 (11): 3707-16, 1993.[PUBMED Abstract]

  12. Slevin NJ, Pointon RC: Radical radiotherapy for carcinoma of the vulva. Br J Radiol 62 (734): 145-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  13. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

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IVA期の外陰がんの治療

IVA期の外陰がんに対する標準治療法の選択肢

IVA期の外陰がんに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術
  2. 手術および放射線療法
  3. 放射線療法または化学放射線療法とその後の手術
  4. 放射線療法と場合により化学療法

手術

IVA期の外陰がん患者には、広汎性外陰切除術および骨盤内容除去術が適応とされる場合がある。

手術および放射線療法

切除範囲が大きく腫瘍から切除断端までの幅が狭い病変には、手術とその後の放射線療法が実施される場合がある。リンパ毛細管浸潤を認め、厚さが5mmを超える場合は、45Gy~50Gyの局所補助放射線療法も適応とされる。 [1] 鼠径リンパ節転移が2個以上認められる場合には、骨盤および鼠径部への放射線療法が実施される。 [2] [3]

放射線療法または化学放射線療法とその後の手術

(手術の可能性を向上させるため)大きな原発病変への術前補助放射線療法または化学放射線療法と、その後に根治的手術が実施される場合がある。 [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]

放射線療法と場合により化学療法

広汎性外陰切除に耐えられないか、病変の部位のためまたはがんが広範囲に及んでいるために手術が適応とみなされない患者には、根治的放射線療法を行うことにより、長期の生存が得られることがある。 [11] [12] 外陰がんに対する第一の確実な治療として放射線療法を用いる場合、医師の中には同時に投与するフルオロウラシル(5-FU)または5-FUとシスプラチンの併用の追加を好む者もいる。 [1] [13] [14] [15] [16] [17]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Thomas GM, Dembo AJ, Bryson SC, et al.: Changing concepts in the management of vulvar cancer. Gynecol Oncol 42 (1): 9-21, 1991.[PUBMED Abstract]

  2. Homesley HD, Bundy BN, Sedlis A, et al.: Radiation therapy versus pelvic node resection for carcinoma of the vulva with positive groin nodes. Obstet Gynecol 68 (6): 733-40, 1986.[PUBMED Abstract]

  3. Kunos C, Simpkins F, Gibbons H, et al.: Radiation therapy compared with pelvic node resection for node-positive vulvar cancer: a randomized controlled trial. Obstet Gynecol 114 (3): 537-46, 2009.[PUBMED Abstract]

  4. Boronow RC, Hickman BT, Reagan MT, et al.: Combined therapy as an alternative to exenteration for locally advanced vulvovaginal cancer. II. Results, complications, and dosimetric and surgical considerations. Am J Clin Oncol 10 (2): 171-81, 1987.[PUBMED Abstract]

  5. Anderson JM, Cassady JR, Shimm DS, et al.: Vulvar carcinoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys 32 (5): 1351-7, 1995.[PUBMED Abstract]

  6. van Doorn HC, Ansink A, Verhaar-Langereis M, et al.: Neoadjuvant chemoradiation for advanced primary vulvar cancer. Cochrane Database Syst Rev 3: CD003752, 2006.[PUBMED Abstract]

  7. Eifel PJ, Morris M, Burke TW, et al.: Prolonged continuous infusion cisplatin and 5-fluorouracil with radiation for locally advanced carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 59 (1): 51-6, 1995.[PUBMED Abstract]

  8. Landoni F, Maneo A, Zanetta G, et al.: Concurrent preoperative chemotherapy with 5-fluorouracil and mitomycin C and radiotherapy (FUMIR) followed by limited surgery in locally advanced and recurrent vulvar carcinoma. Gynecol Oncol 61 (3): 321-7, 1996.[PUBMED Abstract]

  9. Montana GS, Thomas GM, Moore DH, et al.: Preoperative chemo-radiation for carcinoma of the vulva with N2/N3 nodes: a gynecologic oncology group study. Int J Radiat Oncol Biol Phys 48 (4): 1007-13, 2000.[PUBMED Abstract]

  10. Moore DH, Thomas GM, Montana GS, et al.: Preoperative chemoradiation for advanced vulvar cancer: a phase II study of the Gynecologic Oncology Group. Int J Radiat Oncol Biol Phys 42 (1): 79-85, 1998.[PUBMED Abstract]

  11. Slevin NJ, Pointon RC: Radical radiotherapy for carcinoma of the vulva. Br J Radiol 62 (734): 145-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  12. Perez CA, Grigsby PW, Galakatos A, et al.: Radiation therapy in management of carcinoma of the vulva with emphasis on conservation therapy. Cancer 71 (11): 3707-16, 1993.[PUBMED Abstract]

  13. Russell AH, Mesic JB, Scudder SA, et al.: Synchronous radiation and cytotoxic chemotherapy for locally advanced or recurrent squamous cancer of the vulva. Gynecol Oncol 47 (1): 14-20, 1992.[PUBMED Abstract]

  14. Berek JS, Heaps JM, Fu YS, et al.: Concurrent cisplatin and 5-fluorouracil chemotherapy and radiation therapy for advanced-stage squamous carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 42 (3): 197-201, 1991.[PUBMED Abstract]

  15. Koh WJ, Wallace HJ, Greer BE, et al.: Combined radiotherapy and chemotherapy in the management of local-regionally advanced vulvar cancer. Int J Radiat Oncol Biol Phys 26 (5): 809-16, 1993.[PUBMED Abstract]

  16. Thomas G, Dembo A, DePetrillo A, et al.: Concurrent radiation and chemotherapy in vulvar carcinoma. Gynecol Oncol 34 (3): 263-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  17. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

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IVB期の外陰がんの治療

IVB期の外陰がんに対する治療法の選択肢

IVB期の外陰がんの管理における標準治療アプローチはない。

局所療法は、局所および転移病変の範囲によって個別に対応する必要がある。

転移疾患に対する標準の化学療法は存在せず、化学療法の使用に関して記述した報告は逸話的である。 [1] しかしながら、主として肛門がんまたは子宮頸がんに用いられるレジメンから外挿して、化学療法が研究されている。レジメンには、フルオロウラシルシスプラチンマイトマイシンC、またはブレオマイシンのさまざまな併用が含まれている。 [1] [2] [3] 進行期または再発外陰がん患者の多くが高齢で共存症を有することから、これらの薬物の使用においては患者の耐容性が主な考慮事項である。

最新の臨床試験

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参考文献
  1. Eifel PJ, Klopp AH, Berek JS, et al.: Cancer of the cervix, vagina, and vulva. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA, et al., eds.: DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer : Principles & Practice of Oncology. 11th ed. Philadelphia, Pa: Wolters Kluwer, 2019, pp 1171-1210.[PUBMED Abstract]

  2. van Doorn HC, Ansink A, Verhaar-Langereis M, et al.: Neoadjuvant chemoradiation for advanced primary vulvar cancer. Cochrane Database Syst Rev 3: CD003752, 2006.[PUBMED Abstract]

  3. Cormio G, Loizzi V, Gissi F, et al.: Cisplatin and vinorelbine chemotherapy in recurrent vulvar carcinoma. Oncology 77 (5): 281-4, 2009.[PUBMED Abstract]

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再発外陰がんの治療

再発外陰がんに対する治療法の選択肢

再発外陰がんに対する治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 局所再発を来した患者には、広範囲局所切除と場合により放射線療法。
  2. 局所再発を来した患者には、広汎性外陰切除術および骨盤内容除去術。
  3. 放射線療法と殺細胞性化学療法の同時施行と場合によっては手術とを併用。 [1]

治療と転帰は、再発部位および再発の範囲に左右される。 [2] 技術的に実施可能であれば、局所再発の根治的切除が検討される。 [3] 一部の患者には、症状緩和のための放射線療法が用いられる。局所に小さな再発を有する一部の患者では、化学療法を併用するまたは併用しない放射線療法により、かなりの無病期間が得られうる。 [1] [4] [5] 一次治療から2年以上経過して局所再発を来した場合には、放射線療法と手術とを併用すると、5年生存率は50%以上となる。 [6] [7]

最新の臨床試験

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参考文献
  1. Russell AH, Mesic JB, Scudder SA, et al.: Synchronous radiation and cytotoxic chemotherapy for locally advanced or recurrent squamous cancer of the vulva. Gynecol Oncol 47 (1): 14-20, 1992.[PUBMED Abstract]

  2. Piura B, Masotina A, Murdoch J, et al.: Recurrent squamous cell carcinoma of the vulva: a study of 73 cases. Gynecol Oncol 48 (2): 189-95, 1993.[PUBMED Abstract]

  3. Hopkins MP, Reid GC, Morley GW: The surgical management of recurrent squamous cell carcinoma of the vulva. Obstet Gynecol 75 (6): 1001-5, 1990.[PUBMED Abstract]

  4. Miyazawa K, Nori D, Hilaris BS, et al.: Role of radiation therapy in the treatment of advanced vulvar carcinoma. J Reprod Med 28 (8): 539-41, 1983.[PUBMED Abstract]

  5. Thomas G, Dembo A, DePetrillo A, et al.: Concurrent radiation and chemotherapy in vulvar carcinoma. Gynecol Oncol 34 (3): 263-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  6. Podratz KC, Symmonds RE, Taylor WF, et al.: Carcinoma of the vulva: analysis of treatment and survival. Obstet Gynecol 61 (1): 63-74, 1983.[PUBMED Abstract]

  7. Shimm DS, Fuller AF, Orlow EL, et al.: Prognostic variables in the treatment of squamous cell carcinoma of the vulva. Gynecol Oncol 24 (3): 343-58, 1986.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(12/31/2019)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

本要約は包括的に見直され、広範囲にわたって改訂され、再編集された。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、外陰がんの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

外陰がんの治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Vulvar Cancer Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/vulvar/hp/vulvar-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389203]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

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