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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

成人軟部肉腫の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2017-01-31
    翻訳更新日 : 2017-04-17

Adult Soft Tissue Sarcoma (PDQ®): Treatment PDQ Adult Treatment Editorial Board

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、成人軟部肉腫の治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

成人軟部肉腫

成人軟部肉腫に関する一般情報

発生率および死亡率

米国において、2017年に推定される軟部肉腫の新規症例数および死亡数: [1]


  • 新規症例数:12,390。

  • 死亡数:4,990。

軟部肉腫は、四肢(50%)、躯幹および後腹膜(40%)、または頭頸部(10%)の中胚葉性組織に発生する悪性腫瘍である。報告されている国際的発生率は、10万人当たり年間1.8~5人である。 [2]

危険因子および遺伝的要因

散発性軟部肉腫のリスクは以前の放射線療法および、リンパ管肉腫の症例においては慢性リンパ浮腫によって増加する。トロトラスト、塩化ビニル、ヒ素などの化学物質もまた、肝血管肉腫の発がん物質として確立されている。 [3] [4] [5]

以下の遺伝性症候群を有する患者では軟部肉腫が発生する頻度が高い: [3] [4] [5]


  • 母斑基底細胞がん症候群(ゴーリン症候群:PTC遺伝子変異)。

  • ガードナー症候群(APC突然変異)。

  • リー-フラウメニ症候群(p53突然変異)。

  • 結節性硬化症(ブルヌヴィーユ病:TSC1またはTSC2突然変異)。

  • フォンレックリングハウゼン病(神経線維腫症1型:NF1突然変異)。

  • ウェルナー症候群(成人早老症:WRN突然変異)。

診断

軟部肉腫は不均一でありうるので、顕微鏡的検索によって組織学的タイプおよび腫瘍悪性度を決定するために、針生検または切開生検のいずれかによって十分な組織を得る必要がある。後で行う治癒的切除を損なわないために、初回生検を慎重に計画することが重要である。腫瘍の悪性度によって選択される治療法が決まるため、肉腫の診断経験が豊富な病理医による生検組織の慎重な検討がきわめて重要である。軟部肉腫患者に対する至適な治療を決定するためには、がん専門家の集学的チームによる完全な病期分類および治療計画が必要とされる。

良好な臨床転帰の少なくとも一部は肉腫専門の治療施設への紹介と関連していることを示す証拠がある。スウェーデンの軟部肉腫患者375人を対象にした1件の集団ベースの連続シリーズでは、専門の治療施設に紹介されなかった患者で切除腫瘍の局所再発率が高かった:紹介されなかった患者78人中35人(45%);初回手術または切開生検後に紹介された患者102人中24人(24%);何らかの外科的手技の前に紹介された患者195人中36人(18%)(紹介されなかった患者と何らかの外科的手技の前に紹介された患者との差についてP = 0.0001)。 [6] [証拠レベル:3iDii]しかしながら、これらの患者集団間で肉腫による死亡における統計的有意差は認められなかった。

予後因子

成人軟部肉腫患者の予後は、以下を含む複数の因子と相関する: [3] [4] [5] [7] [8]


  • 患者の年齢。

  • 腫瘍の大きさ、肉腫の亜型、組織学的悪性度、細胞分裂能、および病期。

予後不良に関連する因子には以下のものがある: [9]


  • 60歳を超える年齢。

  • 最大径が5cmを超える腫瘍。

  • 細胞分裂能の高い高悪性度の組織学。

  • 切除後の断端陽性。 [10]

低悪性度の腫瘍は、通常、手術のみで治癒可能であるが、高悪性度の肉腫(核分裂指数および出血と壊死の存在によって判断される)は、局所療法に失敗する割合が高く、転移する可能性も高い。

再燃に対するサーベイランス

1件のレトロスペクティブ・レビューでは、2003年から2009年に単一施設で腫瘍医による経過観察を受けた四肢軟部肉腫の連続した患者174人が対象にされた。 [11] 再発の割合と部位、発見の状況が分析された。82人の患者(47%)が再燃を来した。26人の患者が孤立性の局所再発を来し、5人の患者が同時性肺転移を伴う局所再燃を来した。31人中30人の患者では、臨床的に局所再発が発見された;磁気共鳴画像法によって局所再発が発見されたのは1人だけであった。28人の患者が孤立性の肺転移を発症した;9人の患者では肺転移が切除可能で、このうち7人は治療後に無病状態であった。肺転移は、19人の患者で胸部X線、3人の患者でコンピュータ断層撮影スキャン、および11人の患者で臨床的に発見された。23人の患者では肺以外の転移を来した。80%を超える再燃が経過観察の最初の2年以内にみられた;しかしながら、より晩期の再発も観察された。 [11] [証拠レベル:3iiDi]この研究では、肺転移の発見には画像法によるサーベイランスを支持している一方で、原発部位の局所再発は通常、臨床検査で発見された。全生存またはQOLのデータから転移をピックアップする場合の影響は不明である。

関連する要約

軟部肉腫に関する情報を含む他のPDQ要約には以下のものがある:



参考文献
  1. American Cancer Society: Cancer Facts and Figures 2017. Atlanta, Ga: American Cancer Society, 2017. Available online. Last accessed January 13, 2017.[PUBMED Abstract]

  2. Wibmer C, Leithner A, Zielonke N, et al.: Increasing incidence rates of soft tissue sarcomas? A population-based epidemiologic study and literature review. Ann Oncol 21 (5): 1106-11, 2010.[PUBMED Abstract]

  3. Singer S, Nielsen T, Antonescu CR: Molecular biology of soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1522-32.[PUBMED Abstract]

  4. Singer S, Maki RG, O'Sullivan B: Soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1533-77.[PUBMED Abstract]

  5. Malawer MM, Helman LJ, O'Sullivan B: Sarcomas of bone. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1578-1609.[PUBMED Abstract]

  6. Gustafson P, Dreinhöfer KE, Rydholm A: Soft tissue sarcoma should be treated at a tumor center. A comparison of quality of surgery in 375 patients. Acta Orthop Scand 65 (1): 47-50, 1994.[PUBMED Abstract]

  7. Coindre JM, Terrier P, Guillou L, et al.: Predictive value of grade for metastasis development in the main histologic types of adult soft tissue sarcomas: a study of 1240 patients from the French Federation of Cancer Centers Sarcoma Group. Cancer 91 (10): 1914-26, 2001.[PUBMED Abstract]

  8. Kasper B, Ouali M, van Glabbeke M, et al.: Prognostic factors in adolescents and young adults (AYA) with high risk soft tissue sarcoma (STS) treated by adjuvant chemotherapy: a study based on pooled European Organisation for Research and Treatment of Cancer (EORTC) clinical trials 62771 and 62931. Eur J Cancer 49 (2): 449-56, 2013.[PUBMED Abstract]

  9. Vraa S, Keller J, Nielsen OS, et al.: Prognostic factors in soft tissue sarcomas: the Aarhus experience. Eur J Cancer 34 (12): 1876-82, 1998.[PUBMED Abstract]

  10. Trovik LH, Ovrebo K, Almquist M, et al.: Adjuvant radiotherapy in retroperitoneal sarcomas. A Scandinavian Sarcoma Group study of 97 patients. Acta Oncol 53 (9): 1165-72, 2014.[PUBMED Abstract]

  11. Rothermundt C, Whelan JS, Dileo P, et al.: What is the role of routine follow-up for localised limb soft tissue sarcomas? A retrospective analysis of 174 patients. Br J Cancer 110 (10): 2420-6, 2014.[PUBMED Abstract]

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成人軟部肉腫の細胞分類

軟部肉腫は、その起源となる軟部組織細胞に基づいて組織学的に分類される。電子顕微鏡所見、特殊な免疫組織化学、フローサイトメトリー、細胞遺伝学的検索、および組織培養による検索などを加えることにより、主要な組織学的カテゴリーのなかで特定の亜型を同定することが可能になりうる。例えば、S100抗原は神経鞘起源を示唆し、サイトケラチンは類上皮または滑膜細胞起源を示唆し、第VIII因子関連抗原は内皮細胞起源を示唆する。同様に、一部の亜型の肉腫は特徴的な遺伝子マーカーを有するが、これらのマーカーはルーチンの臨床状況では一般的には用いられていない(例、滑膜肉腫におけるt(X;18)(p11;q11)や粘液性肉腫および円形細胞肉腫におけるt(12;16)(q13;p11))。 [1] [2] [3]

組織学的悪性度は、以下に掲げる古典的な細胞分類よりも正確にこれらの腫瘍の転移能を反映する。病理医は、強拡大1視野での核分裂像の数、壊死の存在、細胞形態と核形態、および細胞密度に基づいて悪性度を決めているが、腫瘍の悪性度、および組織学的亜型に関してでさえ専門の病理医間でかなりの不一致がみられる。 [4]

世界保健機関では、軟部肉腫の分類において以下の細胞型を記載している: [5] [6]


  • 脂肪細胞腫瘍。
      脱分化型脂肪肉腫。*
      粘液型/円形細胞脂肪肉腫。
      多形型脂肪肉腫。

  • 線維芽細胞性/筋線維芽細胞性腫瘍。
      線維肉腫。**
      粘液線維肉腫(低悪性度)。
      低悪性線維粘液性肉腫。
      硬化性類上皮線維肉腫。

  • いわゆる線維組織球性腫瘍。
      未分化多形肉腫/悪性線維性組織球腫(MFH)(多形型、巨細胞型、粘液型/高悪性度粘液線維肉腫、炎症型を含む)。

  • 平滑筋腫瘍。
      平滑筋肉腫。

  • 骨格筋腫瘍。
      横紋筋肉腫(胎児型、胞巣型、多形型)。

  • 脈管腫瘍。
      類上皮血管内皮腫。
      血管肉腫(深在性)。***

  • 末梢神経の腫瘍。
      悪性末梢神経鞘腫瘍。

  • 骨・軟骨部腫瘍。
      骨外性軟骨肉腫(間葉性および他の多様体)。
      骨外性骨肉腫。

  • 分化不明の腫瘍。
      滑膜肉腫。
      類上皮肉腫。
      胞巣状軟部肉腫。
      軟部明細胞肉腫。
      骨外性粘液型軟骨肉腫。
      原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)/骨外性ユーイング腫瘍。
      線維形成性小円形細胞腫瘍。
      腎外性ラブドイド腫瘍。
      未分化肉腫;肉腫、NOS(他に特定されない)。

[注: *脱分化型脂肪肉腫は主に、転移能がないために悪性度が中等度の肉腫である深在性異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫の状況で発生することが認識されている。**線維肉腫のカテゴリーには、隆起性皮膚線維肉腫の線維肉腫様分化が含まれることがある。***皮膚血管肉腫はAJCCを用いた病期分類が困難な場合がある。(詳しい情報については、消化管間質腫瘍[GIST]に関するPDQ要約を参照のこと。)]


参考文献
  1. Singer S, Nielsen T, Antonescu CR: Molecular biology of soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1522-32.[PUBMED Abstract]

  2. Singer S, Maki RG, O'Sullivan B: Soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1533-77.[PUBMED Abstract]

  3. Malawer MM, Helman LJ, O'Sullivan B: Sarcomas of bone. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1578-1609.[PUBMED Abstract]

  4. Alvegård TA, Berg NO: Histopathology peer review of high-grade soft tissue sarcoma: the Scandinavian Sarcoma Group experience. J Clin Oncol 7 (12): 1845-51, 1989.[PUBMED Abstract]

  5. Soft tissue sarcoma. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 291-6.[PUBMED Abstract]

  6. Brodowicz T, Schwameis E, Widder J, et al.: Intensified Adjuvant IFADIC Chemotherapy for Adult Soft Tissue Sarcoma: A Prospective Randomized Feasibility Trial. Sarcoma 4 (4): 151-60, 2000.[PUBMED Abstract]

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成人軟部肉腫の病期情報

病期分類は、軟部肉腫に対する最も効果的な治療を決定する上で重要な役割を果たす。臨床病期分類では、原発腫瘍領域の磁気共鳴画像法(MRI)またはコンピュータ断層撮影(CT)が行われるほか、肺(最も一般的な遠隔転移部位)への転移がないかを調べるために胸部CTが実施される。後腹膜肉腫では肝臓が最初の臨床的転移部位となることがあるため、これらの症例では腹部CTスキャンが実施される。

病期は、腫瘍の大きさ、組織学的悪性度、リンパ節転移または遠隔転移が認められるかどうかによって決定される。四肢腫瘍のコンパートメント内またはコンパートメント外への腫瘍進展範囲も手術方法を決定する上で重要である。完全な病期分類を行うためには、すべての生検標本(原発腫瘍、リンパ節、または他の疑いのある病変から得たものを含む)の徹底的な検討が必須である。胸部CTスキャンは、5cmを超える肉腫(T2)または中分化から低分化の肉腫(悪性度2~4)に推奨される。リンパ節転移が認められるのはまれであり、肉腫患者の3%未満である。 [1]

成人軟部肉腫におけるリンパ節転移はまれではあるが、一部の亜型(例、横紋筋肉腫、脈管肉腫、明細胞肉腫、および類上皮肉腫)では、悪性度が高い場合にリンパ節転移の頻度がいくぶん高くなる。 [2] 治療法の決定は病理学的病期分類に基づいているため、術前療法の前後に患者の病期分類を実施すべきである。腫瘍悪性度の評価は撮影方向の影響を受けるが、術前化学療法または放射線療法に関係した高分化細胞の消失による悪性度の低下の方が頻度が高い。 [3] すべての軟部肉腫について(細胞の分化に基づく)悪性度、細胞分裂の割合、および壊死の程度を記録すべきである。3段階の悪性度分類(G1~G3)が好まれる。(以下の表4を参照のこと)。

米国がん合同委員会(AJCC)は、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の状態、転移、および悪性度(TNMG)の4つの基準による病期判定を指定している。 [3] 一部の肉腫の特徴的な分子マーカーは、その予後への影響に関するさらなる評価が待たれており、病期分類システムには公式に組み込まれていない。再発肉腫は、腫瘍が再発性であることを明記して原発腫瘍に対するものと同じ分類方法で再病期分類される。

TNMの定義と悪性度

表1.原発腫瘍(T)a, b

aAJCCより許諾を得て転載:Soft tissue sarcoma.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 291-8.
b表在性腫瘍は、筋膜へ浸潤することなく浅筋膜上層にのみ局在する;深在性腫瘍は、浅筋膜下層にのみ局在する場合、筋膜へ浸潤あるいは筋膜を通り抜けて浸潤して浅筋膜から筋膜まで存在する場合、または浅筋膜と筋膜下層の両方に存在する場合のいずれかとなる。
TX 原発腫瘍の評価が不可能。
T0 原発腫瘍を認めない。
T1 腫瘍の最大径が5cm以下。(腫瘍の大きさは連続変数と考えるべきであり、測定値を記すべきである。)
T1a 表在性腫瘍。b
T1b 深在性腫瘍。b
T2 腫瘍の最大径が5cmを超える。b
T2a 表在性腫瘍。b
T2b 深在性腫瘍。


表2.所属リンパ節(N)a

aAJCCより許諾を得て転載:Soft tissue sarcoma.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 291-8.
bM0腫瘍における陽性リンパ節の存在(N1)はIII期と考えられる。
NX 所属リンパ節の評価が不可能。
N0 所属リンパ節に転移を認めない。
N1b 所属リンパ節に転移を認める。


表3.遠隔転移(M)a

aAJCCより許諾を得て転載:Soft tissue sarcoma.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 291-8.
M0 遠隔転移を認めない。
M1 遠隔転移を認める。


表4.解剖学的病期/予後グループa

aAJCCより許諾を得て転載:Soft tissue sarcoma.In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 291-8.
IA期 T1a N0 M0 G1、GX
T1b N0 M0 G1、GX
IB期 T2a N0 M0 G1、GX
T2b N0 M0 G1、GX
IIA期 T1a N0 M0 G2、G3
T1b N0 M0 G2、G3
IIB期 T2a N0 M0 G2
T2b N0 M0 G2
III期 T2a、T2b N0 M0 G3
すべてのT N1 M0 すべてのG
IV期 すべてのT すべてのN M1 すべてのG


神経血管浸潤および骨浸潤は予後不良の指標であるが、公式な病期分類システムには組み込まれていない。


参考文献
  1. Fong Y, Coit DG, Woodruff JM, et al.: Lymph node metastasis from soft tissue sarcoma in adults. Analysis of data from a prospective database of 1772 sarcoma patients. Ann Surg 217 (1): 72-7, 1993.[PUBMED Abstract]

  2. Mazeron JJ, Suit HD: Lymph nodes as sites of metastases from sarcomas of soft tissue. Cancer 60 (8): 1800-8, 1987.[PUBMED Abstract]

  3. Soft tissue sarcoma. In: Edge SB, Byrd DR, Compton CC, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 7th ed. New York, NY: Springer, 2010, pp 291-6.[PUBMED Abstract]

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治療法選択肢の概要

集学的アプローチ

ほとんどの場合、過去に用いられた切断術などの根治的手術よりむしろ、術前放射線療法(preRx)または術後放射線療法(PORT)との集学的アプローチが用いられる。特定の症例ではPORTを併用しない手術が可能な場合もある。例えば、肉腫治療専門の紹介施設からのケースシリーズの報告では、四肢および躯幹原発で大きさが5cm以下の腫瘍を有する特定の患者74人では外科的切除縁に組織学的病変が認められなかったことが示された。患者は放射線療法を併用せずに観察され、10年後の局所再発率の推定値は11%であった。 [1] [証拠レベル:3iiiDiv]化学療法の役割は、放射線療法の役割ほど十分に定義されていない。この疾患に対する治療法の選択肢は進歩しつつあるため、患者には利用可能な場合に臨床試験の選択肢を提案すべきである。現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

手術の役割

外科的切除が軟部肉腫に対する治療の中心である。実行可能な場合は、機能温存的広範切除術が四肢腫瘍に対する効果的治療の基本である。これは、軟部組織の再建手術(外科治療の計画で切除部位を直接閉鎖しなければならない場合に得られる切除縁よりも、一般的に広範な切除縁を取ることができる)により容易になるであろう。 [2] 腫瘤に切り込む場合や圧迫された腫瘍細胞の偽被膜面やしばしば軟部肉腫を取り囲む反応性組織に沿って肉眼的腫瘍を取り出す場合には、局所再発リスクが高くなる。四肢の高悪性度軟部肉腫でさえ通常は、局所再発を減らすためのpreRxまたはPORTとの集学的治療によって四肢を温存しつつ、効果的に治療できる。(詳しい情報については、本要約の放射線療法の役割のセクションを参照のこと。)

四肢の軟部肉腫について切断術と患肢温存手術を直接比較している試験は、小規模な単一施設のランダム化試験1件のみである。 [3] 2:1のランダム化比で四肢の高悪性度肉腫の患者27人が広範切除術 + PORT(6~7週間かけて広範な局所切除領域への45Gy~50Gy、および腫瘍床への計60Gy~70Gy)に割り付けられ、16人が腫瘍より近位の関節または関節の上での切断術に割り付けられた。両群とも補助化学療法(すなわち、ドキソルビシンシクロホスファミド、および大量メトトレキサート)を受けた。63ヵ月経過時の追跡期間中央値56ヵ月で、患肢温存手術を受けた27人の患者では4人に局所再発がみられ、切断術を受けた16人の患者での再発はみられなかった(P 2 = 0.12)。全生存(OS)率に統計的有意差はみられなかった(5年生命表法生存率、83% vs 88%、P 2 = 0.99)。 [3] [証拠レベル:1iiA]

躯幹および頭頸部にみられる高悪性度軟部肉腫の局所制御は、手術と放射線療法との併用によって達成されうる。 [4] 特定の症例ではPORTを併用しない手術が可能な場合がある。例えば、肉腫治療専門の紹介施設からのケースシリーズの報告では、四肢および躯幹原発で大きさが5cm以下の腫瘍を有する特定の患者74人では外科的切除縁に組織学的病変が認められなかったことが示された。 [1] 患者は放射線療法を併用せずに観察され、10年後の局所再発率の推定値は11%であった。 [1] [証拠レベル:3iiiDiv]化学療法の役割は、放射線療法の役割ほど十分に定義されていない。この疾患に対する治療法の選択肢は進歩しつつあるため、患者には利用可能な場合に臨床試験の選択肢を提案すべきである。

後腹膜肉腫を効果的に治療するには、腫瘍の浸潤を受けていない近接臓器を温存しながら、肉眼的病変をすべて切除する必要がある。高悪性度後腹膜肉腫の全摘が困難であることや、内臓への高線量放射線療法には線量制限毒性があることから、これらの腫瘍患者の予後は、他の部位に腫瘍を有する患者の予後よりも不良である。 [5] [6] [7] [8]

遠隔転移が認められる場合、原発腫瘍の全摘術を受ける予定であるか、または受けており、肺転移を有するが、基礎にある疾患の生物学的態度が最適な患者(すなわち、転移数が限定されており結節の増殖速度が遅い患者)は、手術により長期無病生存が得られうる。 [9] [10] [11] 良好な治療成績がどの程度手術の効力によるものか、毒性の低い疾患と関連する因子に基づいた注意深い患者選択によるものかは不明である。

放射線療法の役割

放射線療法は患肢温存療法において重要な役割を果たしている。術前および術後外照射療法(EBRT)のほか、密封小線源治療は局所再発リスクを低下させることが示されている。OSの増加は示されていないが、最も局所進行した腫瘍を除くすべての腫瘍、または血管病変によって患肢が重度に障害されており、受け入れられる機能温存の可能性がない腫瘍に対して切断術を回避するために放射線療法が用いられる。EBRTの症例では、患肢の外周全体への照射は、患肢の機能と温存に不可欠な血管および神経組織を保護するために回避される。

PORT

患肢温存手術で治療された四肢の肉腫患者141人を対象にした1件の単一施設のランダム化試験において、PORTが検証されている。高悪性度腫瘍の患者(n = 91)はまた、補助化学療法(すなわち、28日を1サイクルとして5サイクルのドキソルビシンおよびシクロホスファミド)も受けた。患者はいずれも、放射線療法(6~7週間かけて広範領域への45Gy + 腫瘍床への18Gyのブースト照射)(高悪性度腫瘍の症例では化学療法を併用) vs 放射線療法なしのいずれかにランダムに割り付けられた。 [12] 最長12年の追跡で、放射線療法群にランダムに割り付けられた患者70人では1人に局所再発が認められたのに対し、対照群に割り付けられた71人の患者では17人に再発が認められ(P = 0.0001)、高悪性度および低悪性度腫瘍の局所再発リスクで同様の低下がみられた。しかしながら、放射線療法群と対照群間でOSに差は認められなかった。 [12] [証拠レベル:1iiDiii]総合的なQOLは2群間でほぼ同じであったが、放射線療法群では、筋力および関節可動域の低下のほか、浮腫の増加による機能的欠損が実質的に不良であった。

preRxでは、急性毒性を制限するために一般的にPORTの症例よりも狭い照射野および低い線量で照射される。1件の多施設ランダム化試験では、四肢の軟部肉腫についてPreRxがPORTと直接比較されている。 [13] [14] [15] 266人の患者登録が計画されたが、190人の患者が登録した後、preRx群で手術創の合併症が多かったために試験は早期に中止された。preRx群で計画された放射線は、広範領域への2Gy分割照射で50Gy(試験の第一段階)と腫瘍床への16Gy~20Gyの追加照射で外科的切除縁に腫瘍細胞が認められた場合のみ2cmのマージンが取られた(試験の第二段階)。

PORT群の患者は試験の両方の段階で放射線を照射されるように計画された。手術創の合併症の割合は、preRx群とPORT群でそれぞれ、35% vs 17%であった(P = 0.01)。さらに、手術から6週間経過時の患肢の機能はpreRx群の方が不良であった(P = 0.01)。 [13] 5年経過時の2群の局所制御率(93% vs 92%)とOS(73% vs 67%、P = 0.48)はほぼ同じであった。 [14] 手術後21~27ヵ月経過時に患肢機能を評価された129人の患者(preRx群のn = 73およびPORT群のn = 56)について、患肢機能は両群でほぼ同じであったが、preRx群では線維化が少ない統計的傾向がみられた(P = 0.07)。 [15]

密封小線源治療

軟部肉腫に対する補助療法として、密封小線源治療もまた研究されている。密封小線源治療はEBRTと比較して便利さと正常な周囲組織への放射線が少なく済むという利点が考えられるが、この2つの治療戦略は効力または罹病の観点で直接比較されていない。ただし、補助的密封小線源治療は放射線なしの手術と比較されている。四肢の軟部肉腫におけるpreRxと外科的切除の間隔が手術創の合併症の発症に及ぼす影響は軽微であった。4週間または5週間の間隔では手術創の合併症を発症した患者または発症しなかった患者間の合併症の割合は同等であったことから、潜在的な合併症を減少させるための最適な間隔が示唆されている。 [16]

1件の単一施設試験において、四肢の肉腫または躯幹表面の肉腫患者164人が、手術中に肉眼的腫瘍をすべて切除できればイリジウム192を埋め込む治療群(4~6日間で42Gy~45Gyを送達;78人の患者)か、放射線療法なしの対照群(86人の患者)にランダムに割り付けられた。 [17] [18] 高悪性度腫瘍を有する一部の患者は、転移リスクが高いと考えられた場合にドキソルビシンをベースとする補助化学療法を受けた(各治療群の患者で34人)。追跡期間中央値76ヵ月の時点で、5年生命表法局所再発率は、密封小線源治療群と対照群でそれぞれ、18%および31%であった(P = 0.04)。この差は高悪性度腫瘍の患者に限定された。密封小線源治療群と対照群間で肉腫特異的生存率における識別可能な差は認められず(それぞれ、84%および81%;P = 0.65)、高悪性度腫瘍群における差は認められなかった。 [17] [証拠レベル:1iiDiii]臨床的に重要な手術創の合併症(例、手術による修正または頻回の漿液腫ドレナージの必要性、創離解、大きな血腫、または化膿性の感染症)の割合は、放射線群と対照群でそれぞれ、24%および14%であった(P = 0.13);手術創の再手術率はそれぞれ、10%および0%であった(P = 0.006)。 [18]

強度変調放射線療法

放射線療法の総量が大腿骨、関節のほか、特定の正常組織に照射されないようにし、局所制御を維持しながら、放射線療法に関連する罹病を潜在的に減らすべく、四肢の軟部肉腫患者に対してpreRxまたはPORTで強度変調放射線療法(IMRT)が用いられている。初期の単一施設の報告では、この技術により罹病を低下させるとともに高い局所制御率が得られることが示唆されている。 [19] [20] 三次元原体照射療法と比べたIMRTのレトロスペクティブ比較により、四肢の原発軟部肉腫の局所再発は非IMRT群が劣っていたことが実証されている。 [21] [証拠レベル:3iiiDiv]

手術および放射線療法

四肢または躯幹の一部の腫瘍は、放射線を併用せずに手術単独で治療できる。このアプローチの証拠は、単一施設の比較的小規模のケースシリーズ [1] [22] [23] または米国国立がん研究所のSurveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)の腫瘍登録における転帰の解析データに限られている。 [24] しかしながら、こうした比較は低い統計的検出力およびバイアスを招いている可能性のある示差的な評価可能性率(differential evaluability rate)の影響を受ける。 [1] 患者選択因子は、外科医間で異なることがある。一般的に、このアプローチは直径が5cm以下の四肢または躯幹表面の低悪性度腫瘍(T1)で、外科的切除縁が顕微鏡的に陰性の患者において検討される;このような患者における長期の局所腫瘍制御率は、約90%である。 [25]

2004年から2009年に躯幹および四肢の軟部肉腫に対して手術を受けた患者を確認するために、SEERデータを用いた治療パターンの研究が照会された。 [26] 5,075人の患者のうち、50%が放射線療法を受けた。放射線は、米国において軟部肉腫に対して治療を受けるかなりの割合の患者で十分に活用されていないと考えられた。I期患者に対するルーチンの放射線療法は推奨されないものの、まだこれらの患者の25%しか放射線を受けなかった。ルーチンの放射線療法が推奨されているII期およびIII期腫瘍の患者でも、60%しか放射線を受けていなかった。多変量解析で、放射線療法の予測因子として、50未満の年齢(オッズ比[OR]、1.57;95%信頼区間[CI]、1.28-1.91)、悪性線維性組織球腫の組織像(OR、1.47;95%CI、1.3-1.92)、T2の分類(OR、1.88;95%CI、1.60-2.20)、およびG3(OR、6.27;95%CI、5.10-7.72)が挙げられた。III期軟部肉腫で放射線療法を受けた患者は、受けなかった患者と比較して5年疾患特異的生存率が良好であったことを示した(68% vs 46%、P < 0.001)。 [26] [証拠レベル:3iDii]

軟部肉腫の初回管理ではときに、罹病が受け入れられないか、近接する重要な臓器により完全切除が不可能なため、外科的切除を実施できない場合がある。こうした状況では、初回治療として放射線が用いられている。 [27] しかしながら、これは最後の治療手段と考えなければならない。証拠は単一施設からのレトロスペクティブケースシリーズに限られている。 [27] [証拠レベル:3iiiDiv]

臨床的限局性腫瘍に対する補助化学療法または術前化学療法の役割

補助化学療法の役割は完全には明らかにされていない。補助化学療法の使用に関する研究は2つのカテゴリーまたは世代-イホスファミドレジメンの前と後に分けられる。患者との話し合いでは、あらゆる潜在的な有益性について、その化学療法の短期および長期毒性との関連で検討すべきである。

第一世代の試験(イホスファミド以前)

数件のプロスペクティブ・ランダム化試験では、ドキソルビシンをベースとする補助化学療法が切除可能な軟部肉腫を有する成人に有益であるかどうかを最終的に判断することができなかった。このような研究の大多数は少数の患者を対象としており、補助化学療法による無転移生存率またはOSの有益性は実証されなかった。 [4] 補助化学療法に関する1件の小規模研究では、術後化学療法を受けた患者の無病生存率(DFS)およびOSにプラスの効果が認められることが示された。 [28] 報告されている試験の間には、治療レジメン、薬物用量、サンプルサイズ、腫瘍部位、組織学的悪性度などの点で広範囲なばらつきがある。

ドキソルビシンをベースとする補助化学療法に関する14件の試験では、1,568人の患者から得られた更新データの定量メタアナリシスにより、補助化学療法による絶対有益性は局所無再燃期間については6%(95%CI、1%-10%)、遠隔部位の無再燃期間については10%(95%CI、5%-15%)、および無再発生存については10%(95%CI、5%-15%)であることが示された。10年経過時に統計的に有意なOSの有益性は検出されなかった:絶対差4%(95%CI、-1%-+9%)。 [29] [30] [証拠レベル:1iiDii]しかしながら、このメタアナリシスにおいて、軟部肉腫に対する活性が実証された薬物であるイホスファミドで治療された患者はごく一部であった。また、サブセット分析では、四肢に肉腫を有する患者は補助化学療法から有益性が得られうることが示唆された(死亡に対するハザード比[HR] 0.8、P = 0.029)が、四肢に肉腫を有する患者の治療成績が、他の部位に腫瘍を有する患者の治療成績と比べて統計的に有意に異なるという明確な証拠は示されなかった(P = 0.58)。 [30]

第二世代の試験(イホスファミド以降)

その後、主に四肢または躯幹の軟部肉腫を有する患者において化学療法試験が実施され、アントラサイクリンイホスファミドが併用された。データは矛盾しており、問題は未だ解決していない。1件の小規模な実行可能性の研究では、高リスク軟部肉腫患者59人(そのうち58人が原発部位として四肢または躯幹に病変を有した)が初回切除 + PORTを受け、観察群 vs イホスファミドダカルバジン(DTIC)、およびドキソルビシン(IFADICレジメン)の1コース14日間を6コース実施する投与間隔を狭めた(dose-dense)レジメンに顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)による骨髄サポートと泌尿器系障害発現抑制剤メスナを併用する群にランダムに割り付けられた。 [31] OSまたは無再燃生存(RFS)における統計的有意差は認められなかったが、この研究の検出力はかなり低かった。

Italian National Council for Researchにより実施された2番目の試験では、高リスク患者が局所療法(すなわち、広範囲切除 + preRxまたはPORT、あるいは臨床的に必要な場合は切断術)で治療された後、観察 vs 21日を1サイクルとして5サイクルの4-エピドキソルビシンエピルビシン) + イホスファミドメスナとG-CSFを併用)にランダムに割り付けられた。 [28] [32] 検出力の計算に基づいて計画された研究サイズは患者190人であったが、この試験は104人の患者が登録した後、中間解析で化学療法群を支持するDFSの統計的有意差(P = 0.001)が明らかにされたため、中止された。この研究の最初のピア・レビュー報告までは、DFSはまだ化学療法群を支持していた(DFS期間中央値48ヵ月 vs 16ヵ月)が、P値は0.04に上昇していた。 [28]

報告時の無転移生存に差は認められなかったが、OS期間中央値に改善が認められた(75ヵ月 vs 46ヵ月、P = 0.03)。しかしながら、追跡報告(56~119ヵ月の範囲で追跡期間中央値89.6ヵ月時)では、もはやOSの統計的有意差は認められなかった(58.5% vs 43.1%[P = 0.07])。DFSの差もまた統計的有意性を失った(47.2% vs 16.0%[P = 0.09])。 [32] 要約すると、この試験は早期に中止されたため検出力が低く、試験の中止につながった早期の有望な結果は、試験データが揃うにつれて失われた。

3番目の検出力が低い単一施設の試験では、高リスク軟部肉腫患者88人(このうち64人が四肢または躯幹の原発腫瘍であった)が(放射線療法を併用するまたは併用しない)手術を受けた後、21日を1サイクルとして4サイクルの化学療法(エピルビシン[n = 26]またはエピルビシン + イホスファミド[n = 19]) vs 補助化学療法なし(n = 43)にランダムに割り付けられた。 [33] 試験は登録のペースが遅かったため時期を早めて中止された。追跡期間中央値94ヵ月後の化学療法群および対照群の5年DFS率はそれぞれ、69% vs 44%であった(P = 0.01);5年OS率は72% vs 47%であった(P = 0.06)。化学療法に関連する有益性はいずれも、エピルビシン + イホスファミドを受けた19人の患者に限定されたようである。

さらに別の検出力が低い試験では、適格基準を満たした高リスク軟部肉腫の患者137人(93%が四肢または躯幹の原発腫瘍であった)が、(放射線療法を併用するまたは併用しない)外科的切除または術前に21日を1サイクルとして3サイクルのドキソルビシン + イホスファミドを受ける群にランダムに割り付けられた。 [34] European Organization for Research and Treatment of Cancerによるこの多施設試験(EORTC-62874)は、登録のペースが遅く、継続に値する有望な結果が得られなかったため中止された。追跡期間中央値7.3年時に、手術単独群と化学療法 + 手術群の5年DFS率はそれぞれ、52% vs 56%であった(P = 0.35);OS率はそれぞれ、64% vs 65%であった(P = 0.22)。

これら4件の試験が、試験レベルのメタアナリシスで14件の第一世代の試験と統合されている。 [35] 切除可能軟部肉腫の患者を対象にしたこの18件のランダム化試験のうち、5件の試験でドキソルビシン(50~90mg/m2/サイクル) + イホスファミド(1,500~5,000mg/m2/サイクル)の併用が用いられた。残りの13件の試験では、ドキソルビシン(50~70mg/m2/サイクル)単独使用または他の薬物のとの併用が行われた。局所療法に追加された化学療法による局所再発率の絶対リスク低下は4%(95%CI、0%-7%)であり、イホスファミドドキソルビシンと併用した場合は5%(95%CI、1%-12%)であった。全死亡率における絶対的低下は化学療法の使用で6%(95%CI、2%-11%;[すわなち、46%から40%への低下])、ドキソルビシン + イホスファミドで11%(95%CI、3%-19%;[すなわち、41%から30%への低下])、イホスファミドを併用しないドキソルビシンで5%であった。 [35] [証拠レベル:1iiA]

現在までに報告された最大規模の試験である追加の多施設ランダム化試験(EORTC-62931[NCT00002641])では、ドキソルビシン(75mg/m2) + イホスファミド(5,000mg/m2)による補助療法が用いられ、その後に抄録形式で発表されたが、上述のメタアナリシスには含まれなかった。 [36] 結果はメタアナリシスで報告されたものと異なっていた。 [35] 局所療法後、351人の患者が21日を1サイクルとして5サイクルの補助療法 vs 観察にランダムに割り付けられた。試験は、5年RFSが両群で52%であり、無益のため中止された。OSは化学療法群で64% vs 観察群で69%であった。その後の抄録で、EORTCの研究者らは、シクロホスファミド + ドキソルビシン + DTIC(CYVADIC)による補助療法について、この試験と以前の試験(EORTC-62771) [37] の併合解析を報告し、成人軟部肉腫に対する補助療法を扱った試験として文献で最大規模の2試験となっている。 [38] この併合解析では、補助化学療法に伴うRFSまたはOSの改善は示されなかった。 [38] [証拠レベル:1iiA]

要約すると、補助化学療法の生存への影響は明確ではないが、影響の大きさの絶対値は小さいと考えられる。そのため、患者との話し合いでは、あらゆる潜在的な有益性について、その化学療法の短期および長期毒性との関連で検討すべきである。

局所温熱療法の役割

術前および補助療法の設定における全身化学療法の局所での効果を高めるため、局所温熱療法の使用が研究段階にある。1件の第III相多施設試験では、高リスク(腫瘍の大きさが5cm以上、悪性度2~3、深在性~筋膜)軟部肉腫の患者341人(149人が四肢の腫瘍で、192人が四肢以外の腫瘍であった)が、局所療法の前後に局所温熱療法を併用するまたは併用しない21日を1サイクルとして4サイクルの化学療法(1日目と4日目にエトポシド125mg/m2;1~4日目にイホスファミド1,500mg/m2;1日目にドキソルビシン50mg/m2)にランダムに割り付けられた。 [39] 患者の約11%が再発腫瘍に対する治療を受けていた。局所温熱療法は腫瘍の温度を60分間42℃にするように設定され、各化学療法サイクルの1日目と4日目に実施された。最初の4サイクルの化学療法後、可能であれば腫瘍の根治的な外科的切除が実施され、続いて適応があれば放射線療法(すなわち、送達された線量中央値52.7Gy)が行われ、最後に温熱療法を併用するまたは併用しない4サイクルの化学療法が実施された。試験では9つの治療施設のうち、温熱療法に特に専門知識をもった3施設で91%の患者が治療された。

追跡期間中央値は34ヵ月であった。局所増悪は温熱療法群では56人の患者で起こり、対照群では76人の患者で起こった。局所増悪または死亡に対する相対HRは0.58(95%CI、0.41-0.84)で、2年経過時の絶対差は15%(76% vs 61%;差の95%CI、6-26)であった。局所増悪または死亡のリスク低下は、四肢の腫瘍と四肢以外の腫瘍の両方でみられた。しかしながら、温熱療法は遠隔部位での失敗率に効果がなく、OSにも統計的に有意な効果が認められなかった(HR 、0.88、95%CI、0.64-1.21;P= 0.43)。 [39] [証拠レベル:1iiDiii]温熱療法群ではグレード3~4の白血球減少症の割合が高かった:77.6% vs 63.5%(P= 0.005)。患者の大部分が特に専門知識をもった施設で治療されたため、この知見を他の設定に適用するために一般化可能であるかどうかは不明である。

患肢灌流の役割

患肢灌流は、外科医の選択肢として患肢灌流を行わないなら切断術が必要になるであろう四肢の切除不能な原発性または再発性軟部肉腫において大量の化学療法を投与し、患肢温存を可能にするための手段として研究段階にある。 [40] [41] この手技に一般的に用いられる薬物はTNFアルファ、メルファラン、およびインターフェロンガンマである。この手技の経験はケースシリーズに限られており、転帰としては奏効率と切断術の回避の報告が用いられた。 [40] [41] [証拠レベル:3iiiDiv]患肢灌流では、TNFアルファの全身への影響など、重度の局所および全身の毒性を防ぐため、特殊な専門知識が必要である。この技術は、全身および局所療法を併用する標準アプローチとは直接比較されていない。

進行疾患に対する化学療法の役割

ドキソルビシンは局所進行および転移性軟部肉腫の管理における全身療法の中心である。ペグ化リポソーム封入ドキソルビシンは、循環血液中のドキソルビシンの半減期を延ばし、活性薬物の放出を遅くするように設計されたドキソルビシンの剤形の1つである。 [42] 薬物動態学が変化したことにより、骨髄抑制およびおそらく心毒性は低下するが、過敏症様反応および手足症候群の発生率は実質的に高くなる。非封入ドキソルビシンと比較したリポソーム封入ドキソルビシンの臨床活性は不明である。 [42] [証拠レベル:3iiiDiv]単剤で臨床活性を有すると考えられる他の薬物には、イホスファミドエピルビシンゲムシタビン、およびパクリタキセルがある。 [43] [44] [45] [46] [証拠レベル:3iiiDiv]単剤のドキソルビシンと比較したこれらの薬物の臨床活性は不明であり、これらの薬物の方が活性が優れているとは明らかにされていない。

単剤のドキソルビシンに他の薬物を追加した場合の臨床的有益性については、論議の余地がある。Cochrane Collaborationにより実施された証拠の系統的レビューおよびメタアナリシスで、1976年から1995年に報告された8件のランダム化試験が要約されている。 [47] 追加のランダム化試験は報告されておらず、1995年から2002年の文献の調査で進行中の試験も示されていない。単剤のドキソルビシンが、ドキソルビシンを含むさまざまな併用(ビンクリスチンビンデシンシクロホスファミドストレプトゾシンマイトマイシンC、シスプラチン、および/またはイホスファミド)と比較された。併用レジメンでは一貫して吐き気と血液毒性が多くみられた。併用療法では境界域の良好な奏効率がみられたが、用いられた統計モデル次第であった(固定効果モデルでのOR奏効率 = 1.29;95%CI、1.03-1.60、P = 0.03;ランダム効果モデルでのOR奏効率 = 1.26;95%CI、0.96-1.67、P = 0.10)。1年(OR死亡率 = 0.87;95%CI、0.73-1.05、P = 0.14)または2年死亡率(OR死亡率 = 0.84;95%CI、0.67-1.06、P = 0.13)における統計的有意差は認められなかった。

これらの結果は、検証された他の薬物よりもドキソルビシンの活性が高いものとして仮定し、ドキソルビシンとの併用レジメンの要素としてDTICおよび/またはイホスファミドを用いた4試験に解析を限定した場合でも非常に類似していた。発表された3件すべてのランダム化試験のその後のメタアナリシスで、イホスファミドを含む化学療法レジメンと同様の結論に至らなかった化学療法レジメンが比較された:イホスファミドがレジメンに含まれる場合に腫瘍奏効率が良好であった(RR奏効率 = 1.52;95%CI、1.11-2.08)が、1年死亡率は良好ではなかった(RR死亡率 = 0.98;95%CI、0.85-1.13)。 [48] [証拠レベル:1iiDiv]したがって、奏効率はOSの代替としては不十分である。上述のランダム化試験ではいずれもQOLの転帰は報告されなかったが、ドキソルビシンに他の薬物を追加した場合の方が毒性作用が不良であった。


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  37. Bramwell V, Rouesse J, Steward W, et al.: Adjuvant CYVADIC chemotherapy for adult soft tissue sarcoma--reduced local recurrence but no improvement in survival: a study of the European Organization for Research and Treatment of Cancer Soft Tissue and Bone Sarcoma Group. J Clin Oncol 12 (6): 1137-49, 1994.[PUBMED Abstract]

  38. Le Cesne A, Van Glabbeke M, Woll PJ, et al.: The end of adjuvant chemotherapy (adCT) era with doxorubicin-based regimen in resected high-grade soft tissue sarcoma (STS): pooled analysis of the two STBSG-EORTC phase III clinical trials. [Abstract] J Clin Oncol 26 (Suppl 15): A-10525, 2008.[PUBMED Abstract]

  39. Issels RD, Lindner LH, Verweij J, et al.: Neo-adjuvant chemotherapy alone or with regional hyperthermia for localised high-risk soft-tissue sarcoma: a randomised phase 3 multicentre study. Lancet Oncol 11 (6): 561-70, 2010.[PUBMED Abstract]

  40. Eggermont AM, de Wilt JH, ten Hagen TL: Current uses of isolated limb perfusion in the clinic and a model system for new strategies. Lancet Oncol 4 (7): 429-37, 2003.[PUBMED Abstract]

  41. Bonvalot S, Laplanche A, Lejeune F, et al.: Limb salvage with isolated perfusion for soft tissue sarcoma: could less TNF-alpha be better? Ann Oncol 16 (7): 1061-8, 2005.[PUBMED Abstract]

  42. Grenader T, Goldberg A, Hadas-Halperin I, et al.: Long-term response to pegylated liposomal doxorubicin in patients with metastatic soft tissue sarcomas. Anticancer Drugs 20 (1): 15-20, 2009.[PUBMED Abstract]

  43. Lorigan P, Verweij J, Papai Z, et al.: Phase III trial of two investigational schedules of ifosfamide compared with standard-dose doxorubicin in advanced or metastatic soft tissue sarcoma: a European Organisation for Research and Treatment of Cancer Soft Tissue and Bone Sarcoma Group Study. J Clin Oncol 25 (21): 3144-50, 2007.[PUBMED Abstract]

  44. Nielsen OS, Dombernowsky P, Mouridsen H, et al.: High-dose epirubicin is not an alternative to standard-dose doxorubicin in the treatment of advanced soft tissue sarcomas. A study of the EORTC soft tissue and bone sarcoma group. Br J Cancer 78 (12): 1634-9, 1998.[PUBMED Abstract]

  45. Maki RG, Wathen JK, Patel SR, et al.: Randomized phase II study of gemcitabine and docetaxel compared with gemcitabine alone in patients with metastatic soft tissue sarcomas: results of sarcoma alliance for research through collaboration study 002 [corrected]. J Clin Oncol 25 (19): 2755-63, 2007.[PUBMED Abstract]

  46. Okuno S, Ryan LM, Edmonson JH, et al.: Phase II trial of gemcitabine in patients with advanced sarcomas (E1797): a trial of the Eastern Cooperative Oncology Group. Cancer 97 (8): 1969-73, 2003.[PUBMED Abstract]

  47. Bramwell VH, Anderson D, Charette ML, et al.: Doxorubicin-based chemotherapy for the palliative treatment of adult patients with locally advanced or metastatic soft tissue sarcoma. Cochrane Database Syst Rev (3): CD003293, 2003.[PUBMED Abstract]

  48. Verma S, Younus J, Stys-Norman D, et al.: Meta-analysis of ifosfamide-based combination chemotherapy in advanced soft tissue sarcoma. Cancer Treat Rev 34 (4): 339-47, 2008.[PUBMED Abstract]

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I期の成人軟部肉腫

手術の役割および放射線療法の役割に関する詳しい考察については、本要約の治療法選択肢の概要のセクションを参照のこと。

低悪性度軟部肉腫は転移能をほとんど有さないが、局所再発する傾向がある。したがって、すべての方向において陰性の切除縁を1cm~2cm以上とする外科的切除が、このような早期肉腫患者に対して選択すべき治療法である。 [1] [2] [3] 非常にまれなサイズの小さな高分化型皮膚原発肉腫に対しては、正常組織の最小限の切除で切除縁の安全性が確保されるので、美容上の結果が重要である場合にはモースの手技が広範切除術に変わる方法になりうる。 [4]

照射野縮小法を用いる高線量放射線療法を慎重に実施することは、切除不能な腫瘍に対して、あるいは切除可能であっても残存腫瘍が認められる可能性が高く、切除縁が不十分と判断され、より広範に切除すれば四肢の切断や重要臓器の摘出に至るような場合に有益であろう。 [5] このような腫瘍は転移する可能性が低いことから、通常、化学療法は実施されない。 [6] [7]

標準治療法の選択肢:

  1. 直径5cm以下の腫瘍には、すべての方向において陰性の切除縁での外科的切除。 [8] [9] [10] [11] [12]
  2. 術前放射線療法(preRx)または術後放射線療法(PORT)を併用する外科的切除。放射線は局所再発リスクを低下させるが、全生存率を増加させることは示されていない。 [13] [14] [15] [16]
  3. 腫瘍が切除不能である場合、高線量preRxを実施できる。 [17]
  4. 後腹膜、躯幹、および頭頸部の腫瘍については、以下の選択肢がある:
    • 陰性の切除縁が得られない場合、外科的切除と追加療法としてPORTを併用する。このような部位では、広範切除縁が得られることは珍しく、躯幹および頭頸部については通常、放射線療法が支持される。 [18]

    • PreRxと、それに続く可及的外科的切除。躯幹および頭頸部の肉腫では、広範切除縁を得ることが不可能であるため、高い局所制御率を得るために放射線療法が用いられる場合がある。 [19]

最新の臨床試験

I期の成人軟部肉腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Singer S, Nielsen T, Antonescu CR: Molecular biology of soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1522-32.[PUBMED Abstract]

  2. Singer S, Maki RG, O'Sullivan B: Soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1533-77.[PUBMED Abstract]

  3. Malawer MM, Helman LJ, O'Sullivan B: Sarcomas of bone. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1578-1609.[PUBMED Abstract]

  4. Fish FS: Soft tissue sarcomas in dermatology. Dermatol Surg 22 (3): 268-73, 1996.[PUBMED Abstract]

  5. Temple WJ, Temple CL, Arthur K, et al.: Prospective cohort study of neoadjuvant treatment in conservative surgery of soft tissue sarcomas. Ann Surg Oncol 4 (7): 586-90, 1997 Oct-Nov.[PUBMED Abstract]

  6. Sarcoma Meta-analysis Collaboration (SMAC): Adjuvant chemotherapy for localised resectable soft tissue sarcoma in adults. Cochrane Database Syst Rev (4): CD001419, 2000.[PUBMED Abstract]

  7. Pervaiz N, Colterjohn N, Farrokhyar F, et al.: A systematic meta-analysis of randomized controlled trials of adjuvant chemotherapy for localized resectable soft-tissue sarcoma. Cancer 113 (3): 573-81, 2008.[PUBMED Abstract]

  8. Al-Refaie WB, Habermann EB, Jensen EH, et al.: Surgery alone is adequate treatment for early stage soft tissue sarcoma of the extremity. Br J Surg 97 (5): 707-13, 2010.[PUBMED Abstract]

  9. Pisters PW, Pollock RE, Lewis VO, et al.: Long-term results of prospective trial of surgery alone with selective use of radiation for patients with T1 extremity and trunk soft tissue sarcomas. Ann Surg 246 (4): 675-81; discussion 681-2, 2007.[PUBMED Abstract]

  10. Fabrizio PL, Stafford SL, Pritchard DJ: Extremity soft-tissue sarcomas selectively treated with surgery alone. Int J Radiat Oncol Biol Phys 48 (1): 227-32, 2000.[PUBMED Abstract]

  11. Rydholm A, Gustafson P, Rööser B, et al.: Limb-sparing surgery without radiotherapy based on anatomic location of soft tissue sarcoma. J Clin Oncol 9 (10): 1757-65, 1991.[PUBMED Abstract]

  12. Rydholm A: Surgery without radiotherapy in soft tissue sarcoma. Acta Orthop Scand Suppl 273: 117-9, 1997.[PUBMED Abstract]

  13. Yang JC, Chang AE, Baker AR, et al.: Randomized prospective study of the benefit of adjuvant radiation therapy in the treatment of soft tissue sarcomas of the extremity. J Clin Oncol 16 (1): 197-203, 1998.[PUBMED Abstract]

  14. O'Sullivan B, Davis AM, Turcotte R, et al.: Preoperative versus postoperative radiotherapy in soft-tissue sarcoma of the limbs: a randomised trial. Lancet 359 (9325): 2235-41, 2002.[PUBMED Abstract]

  15. O'Sullivan B, Davis A, Turcotte R, et al.: Five-year results of a randomized phase III trial of pre-operative vs post-operative radiotherapy in extremity soft tissue sarcoma. [Abstract] J Clin Oncol 22 (Suppl 14): A-9007, 819s, 2004.[PUBMED Abstract]

  16. Davis AM, O'Sullivan B, Turcotte R, et al.: Late radiation morbidity following randomization to preoperative versus postoperative radiotherapy in extremity soft tissue sarcoma. Radiother Oncol 75 (1): 48-53, 2005.[PUBMED Abstract]

  17. Kepka L, DeLaney TF, Suit HD, et al.: Results of radiation therapy for unresected soft-tissue sarcomas. Int J Radiat Oncol Biol Phys 63 (3): 852-9, 2005.[PUBMED Abstract]

  18. Brennan MF, Singer S, Maki RG: Sarcomas of the soft tissue and bone. In: DeVita VT Jr, Hellman S, Rosenberg SA, eds.: Cancer: Principles and Practice of Oncology. Vols. 1 & 2. 8th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2008, pp 1741-1833.[PUBMED Abstract]

  19. Baldini EH, Wang D, Haas RL, et al.: Treatment Guidelines for Preoperative Radiation Therapy for Retroperitoneal Sarcoma: Preliminary Consensus of an International Expert Panel. Int J Radiat Oncol Biol Phys 92 (3): 602-12, 2015.[PUBMED Abstract]

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II期とリンパ節転移陰性III期の成人軟部肉腫

手術の役割放射線療法の役割、および化学療法の役割に関する詳しい考察については、本要約の治療法選択肢の概要のセクションを参照のこと。

高悪性度の局所性軟部肉腫は、局所再発および転移の可能性が大きい。四肢の肉腫については、広範囲の局所切除を伴う患肢温存手術を、術前放射線療法(preRx)または術後放射線療法(PORT)と併用することで、切断に匹敵する局所制御が達成できうる。

後腹膜肉腫の全摘は、発見までの腫瘍の増大やその解剖学的局在のためにしばしば困難となる。 [1] [2] 四肢の軟部肉腫とは対照的に、後腹膜軟部肉腫の患者では局所再発が最も多い死亡原因となっている。腫瘍の外科的完全切除(すなわち、肉眼的腫瘍全体の切除)は局所再発の予防上最も重要な因子であり、多くの場合、近接する内臓の切除も必要となる。後腹膜肉腫に対して手術単独とpreRxをレトロスペクティブに比較したレビューにより、preRxは局所の無再発生存の改善と関連しているが、無病生存とは関連していないことが示唆されている。 [3]

標準治療法の選択肢:

  1. preRxまたはPORTを併用する外科的切除。放射線は局所再発リスクを低下させるが、全生存率を増加させることは示されていない。 [4] [5] [6] [7] [8]
  2. すべての方向において切除縁陰性の外科的切除。このアプローチは一般的に、四肢または躯幹表面の低悪性度腫瘍(直径が5cm以下)で、顕微鏡的外科的切除縁が陰性のものに制限される。 [9] [10] [11] [12] [13]
  3. 切除不能である場合、高線量放射線療法を実施することがあるが、しばしば局所制御は不良である。 [14]
  4. ある状況においては、辺縁切除(辺縁部切除)としてのみ切除できる腫瘍を、患肢を温存しつつ適切に切除可能な腫瘍に変えるために、放射線療法および/または化学療法を術前に実施しうる;この場合PORTを行うことがある。

最新の臨床試験

II期の成人軟部肉腫およびIII期の成人軟部肉腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Heslin MJ, Lewis JJ, Nadler E, et al.: Prognostic factors associated with long-term survival for retroperitoneal sarcoma: implications for management. J Clin Oncol 15 (8): 2832-9, 1997.[PUBMED Abstract]

  2. Jaques DP, Coit DG, Hajdu SI, et al.: Management of primary and recurrent soft-tissue sarcoma of the retroperitoneum. Ann Surg 212 (1): 51-9, 1990.[PUBMED Abstract]

  3. Kelly KJ, Yoon SS, Kuk D, et al.: Comparison of Perioperative Radiation Therapy and Surgery Versus Surgery Alone in 204 Patients With Primary Retroperitoneal Sarcoma: A Retrospective 2-Institution Study. Ann Surg 262 (1): 156-62, 2015.[PUBMED Abstract]

  4. Yang JC, Chang AE, Baker AR, et al.: Randomized prospective study of the benefit of adjuvant radiation therapy in the treatment of soft tissue sarcomas of the extremity. J Clin Oncol 16 (1): 197-203, 1998.[PUBMED Abstract]

  5. Rosenberg SA, Tepper J, Glatstein E, et al.: The treatment of soft-tissue sarcomas of the extremities: prospective randomized evaluations of (1) limb-sparing surgery plus radiation therapy compared with amputation and (2) the role of adjuvant chemotherapy. Ann Surg 196 (3): 305-15, 1982.[PUBMED Abstract]

  6. O'Sullivan B, Davis AM, Turcotte R, et al.: Preoperative versus postoperative radiotherapy in soft-tissue sarcoma of the limbs: a randomised trial. Lancet 359 (9325): 2235-41, 2002.[PUBMED Abstract]

  7. O'Sullivan B, Davis A, Turcotte R, et al.: Five-year results of a randomized phase III trial of pre-operative vs post-operative radiotherapy in extremity soft tissue sarcoma. [Abstract] J Clin Oncol 22 (Suppl 14): A-9007, 819s, 2004.[PUBMED Abstract]

  8. Davis AM, O'Sullivan B, Turcotte R, et al.: Late radiation morbidity following randomization to preoperative versus postoperative radiotherapy in extremity soft tissue sarcoma. Radiother Oncol 75 (1): 48-53, 2005.[PUBMED Abstract]

  9. Al-Refaie WB, Habermann EB, Jensen EH, et al.: Surgery alone is adequate treatment for early stage soft tissue sarcoma of the extremity. Br J Surg 97 (5): 707-13, 2010.[PUBMED Abstract]

  10. Pisters PW, Pollock RE, Lewis VO, et al.: Long-term results of prospective trial of surgery alone with selective use of radiation for patients with T1 extremity and trunk soft tissue sarcomas. Ann Surg 246 (4): 675-81; discussion 681-2, 2007.[PUBMED Abstract]

  11. Fabrizio PL, Stafford SL, Pritchard DJ: Extremity soft-tissue sarcomas selectively treated with surgery alone. Int J Radiat Oncol Biol Phys 48 (1): 227-32, 2000.[PUBMED Abstract]

  12. Rydholm A, Gustafson P, Rööser B, et al.: Limb-sparing surgery without radiotherapy based on anatomic location of soft tissue sarcoma. J Clin Oncol 9 (10): 1757-65, 1991.[PUBMED Abstract]

  13. Rydholm A: Surgery without radiotherapy in soft tissue sarcoma. Acta Orthop Scand Suppl 273: 117-9, 1997.[PUBMED Abstract]

  14. Kepka L, DeLaney TF, Suit HD, et al.: Results of radiation therapy for unresected soft-tissue sarcomas. Int J Radiat Oncol Biol Phys 63 (3): 852-9, 2005.[PUBMED Abstract]

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進行性III期(N1)の成人軟部肉腫

手術の役割放射線療法の役割、および化学療法の役割に関する詳しい考察については、本要約の治療法選択肢の概要のセクションを参照のこと。

成人軟部肉腫の所属リンパ節転移は非常にまれである。しかしながら、リンパ節転移がよくみられる軟部肉腫のタイプには、高悪性度横紋筋肉腫、血管肉腫、および類上皮肉腫がある。 [1]

標準治療法の選択肢:

  1. 臨床的にリンパ節転移陽性の患者については、術後放射線療法を併用するまたは併用しない外科的切除およびリンパ節郭清。 [1]
  2. 補助化学療法が検討されることがあるが、全生存率を改善することは示されていない。 [1] [2] [3] [4] [5] 利用可能であれば、臨床試験を検討すべきである。

最新の臨床試験

II期の成人軟部肉腫およびIII期の成人軟部肉腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Mazeron JJ, Suit HD: Lymph nodes as sites of metastases from sarcomas of soft tissue. Cancer 60 (8): 1800-8, 1987.[PUBMED Abstract]

  2. Watson DI, Coventry BJ, Langlois SL, et al.: Soft-tissue sarcoma of the extremity. Experience with limb-sparing surgery. Med J Aust 160 (7): 412-6, 1994.[PUBMED Abstract]

  3. Cormier JN, Huang X, Xing Y, et al.: Cohort analysis of patients with localized, high-risk, extremity soft tissue sarcoma treated at two cancer centers: chemotherapy-associated outcomes. J Clin Oncol 22 (22): 4567-74, 2004.[PUBMED Abstract]

  4. O'Byrne K, Steward WP: The role of adjuvant chemotherapy in the treatment of adult soft tissue sarcomas. Crit Rev Oncol Hematol 27 (3): 221-7, 1998.[PUBMED Abstract]

  5. Adjuvant chemotherapy for localised resectable soft-tissue sarcoma of adults: meta-analysis of individual data. Sarcoma Meta-analysis Collaboration. Lancet 350 (9092): 1647-54, 1997.[PUBMED Abstract]

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IV期の成人軟部肉腫

手術の役割放射線療法の役割、および化学療法の役割に関する詳しい考察については、本要約の治療法選択肢の概要のセクションを参照のこと。

肺転移が認められる場合、基礎にある疾患の生物学的態度が最適であるために選択された患者(すなわち、転移数が限定されており結節の増殖速度が遅い患者)は、転移性腫瘍の切除により長期無病生存が得られうる。 [1] [2] [3] 良好な治療成績がどの程度手術の効力によるものか、毒性の低い疾患と関連する因子に基づいた注意深い患者選択によるものかは不明である。 [1] [2] [3] 肝転移切除術の価値は明らかにされていない。

上述の治療法選択肢の概要セクションで示されているように、ドキソルビシンは転移性肉腫の管理における標準の全身療法である。 [4] [5] 単剤で臨床活性を有すると考えられる他の薬物には、イホスファミドエピルビシンゲムシタビン、およびパクリタキセルがある。 [6] [7] [8] [9] 単剤のドキソルビシンと比較したこれらの薬物の臨床活性は不明であり、これらの薬物の方が活性が優れているとは明らかにされていない。ドキソルビシンに他の薬物を追加すると、単剤のドキソルビシンで達成されるよりも高い臨床的有益性が得られるかどうかについては、論議の余地がある。高齢患者については、重度の毒性を防ぐため、単剤の順次投与が緩和のために好ましい戦略である。

1件のランダム化研究では、ドキソルビシン単独と比較してドキソルビシンイホスファミドを併用する用量強化により、進行期軟部肉腫患者の生存が改善するかどうかが評価された。 [10] 228人の患者がドキソルビシン単独を受ける群にランダムに割り付けられ、227人の患者がドキソルビシンイホスファミドの併用を受ける群にランダムに割り付けられた。追跡期間中央値は、ドキソルビシン単独群で56ヵ月(四分位範囲[IQR]、31-77)および併用群で59ヵ月(IQR、36-72)であった。

両群で全生存(OS)における有意差は認められなかった(OS期間中央値、ドキソルビシン単独群で12.8ヵ月;95.5%信頼区間[CI]、10.5-14.3 vs ドキソルビシンイホスファミドの併用群で14.3ヵ月;範囲、12.5-16.5ヵ月;ハザード比[HR]、0.83;95.5%CI、0.67-1.03;層別ログランク検定、P = 0.076)。無増悪生存期間中央値は、ドキソルビシンイホスファミドの併用群の方(7.4ヵ月;95%CI、6.6-8.3)がドキソルビシン単独群(4.6ヵ月;範囲、2.9-5.6ヵ月;HR、0.74;95%CI、0.60-0.90;層別ログランク検定、P = 0.003)よりも有意に長かった。ドキソルビシンイホスファミドの併用群の方がドキソルビシン単独群よりも、全奏効を示した患者が多かった(患者227人中60人[26%] vs 228人中31人[14%];P < 0.0006)。最も一般的なグレード3および4の毒性作用(いずれもドキソルビシン単独群よりもドキソルビシンイホスファミドの併用群で多く認められた)は、白血球減少症(患者224人中97人[43%] vs 患者223人中40人[18%])、好中球減少(93人[42%] vs 83人[37%])、発熱性好中球減少(103人[46%] vs 30人[13%])、貧血(78人[35%] vs 10人[5%])、および血小板減少(75人[33%] vs 1人[1%未満])であった。 [10] [証拠レベル:1iiA]進行期軟部肉腫の症状緩和を目的としたドキソルビシンイホスファミドの併用による治療の強化は適応とされない。

標準治療法の選択肢

  1. 化学療法。
    • 単剤の化学療法を実施し、その後に病変が再増殖した場合は単剤を投与する。 [4] [5] [6] [8] [9] [11] ドキソルビシンは一般的に第一選択薬である。イホスファミドもまた、実質的に単剤で活性を有する。

    • ドキソルビシンをベースとする併用化学療法。さまざまなレジメンが用いられているが、ドキソルビシン単独と比較してOSを増加させることが証明されたレジメンはない。 [4] [5] イホスファミドの追加により奏効率(ただし生存率ではない)が増加するという証拠がある。ドキソルビシンに他の薬物を追加すると毒性作用が増加する。単剤療法と併用療法を比較したQOLの研究は報告されていない。

  2. 肺病変の切除は、原発腫瘍を制御できている場合に実施可能である。 [1] [2] [3]

最新の臨床試験

IV期の成人軟部肉腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. van Geel AN, Pastorino U, Jauch KW, et al.: Surgical treatment of lung metastases: The European Organization for Research and Treatment of Cancer-Soft Tissue and Bone Sarcoma Group study of 255 patients. Cancer 77 (4): 675-82, 1996.[PUBMED Abstract]

  2. Casson AG, Putnam JB, Natarajan G, et al.: Five-year survival after pulmonary metastasectomy for adult soft tissue sarcoma. Cancer 69 (3): 662-8, 1992.[PUBMED Abstract]

  3. Putnam JB Jr, Roth JA: Surgical treatment for pulmonary metastases from sarcoma. Hematol Oncol Clin North Am 9 (4): 869-87, 1995.[PUBMED Abstract]

  4. Bramwell VH, Anderson D, Charette ML, et al.: Doxorubicin-based chemotherapy for the palliative treatment of adult patients with locally advanced or metastatic soft tissue sarcoma. Cochrane Database Syst Rev (3): CD003293, 2003.[PUBMED Abstract]

  5. Verma S, Younus J, Stys-Norman D, et al.: Meta-analysis of ifosfamide-based combination chemotherapy in advanced soft tissue sarcoma. Cancer Treat Rev 34 (4): 339-47, 2008.[PUBMED Abstract]

  6. Lorigan P, Verweij J, Papai Z, et al.: Phase III trial of two investigational schedules of ifosfamide compared with standard-dose doxorubicin in advanced or metastatic soft tissue sarcoma: a European Organisation for Research and Treatment of Cancer Soft Tissue and Bone Sarcoma Group Study. J Clin Oncol 25 (21): 3144-50, 2007.[PUBMED Abstract]

  7. Nielsen OS, Dombernowsky P, Mouridsen H, et al.: High-dose epirubicin is not an alternative to standard-dose doxorubicin in the treatment of advanced soft tissue sarcomas. A study of the EORTC soft tissue and bone sarcoma group. Br J Cancer 78 (12): 1634-9, 1998.[PUBMED Abstract]

  8. Maki RG, Wathen JK, Patel SR, et al.: Randomized phase II study of gemcitabine and docetaxel compared with gemcitabine alone in patients with metastatic soft tissue sarcomas: results of sarcoma alliance for research through collaboration study 002 [corrected]. J Clin Oncol 25 (19): 2755-63, 2007.[PUBMED Abstract]

  9. Okuno S, Ryan LM, Edmonson JH, et al.: Phase II trial of gemcitabine in patients with advanced sarcomas (E1797): a trial of the Eastern Cooperative Oncology Group. Cancer 97 (8): 1969-73, 2003.[PUBMED Abstract]

  10. Judson I, Verweij J, Gelderblom H, et al.: Doxorubicin alone versus intensified doxorubicin plus ifosfamide for first-line treatment of advanced or metastatic soft-tissue sarcoma: a randomised controlled phase 3 trial. Lancet Oncol 15 (4): 415-23, 2014.[PUBMED Abstract]

  11. Grenader T, Goldberg A, Hadas-Halperin I, et al.: Long-term response to pegylated liposomal doxorubicin in patients with metastatic soft tissue sarcomas. Anticancer Drugs 20 (1): 15-20, 2009.[PUBMED Abstract]

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再発成人軟部肉腫

再発軟部肉腫患者の治療は、初回病状および初回治療の種類によって異なる。局所再発を来した患者はしばしば局所療法で治療できるが、ここで言う局所療法とは、初回治療が最小限である場合は外科的切除 + 放射線療法、初回治療として積極的治療が施されている場合には切断術を実施することである。 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] 少数の肺転移の切除により、良好な無病生存が得られうる。 [8] [9] [10] [証拠レベル:3iiiDiv]しかしながら、良好な転帰に対する低い腫瘍負荷、緩慢な腫瘍増殖、長期の無病期間などの選択因子の寄与については不明である。

単剤でのドキソルビシンまたは臨床活性を有する他の薬物(イホスファミドエピルビシンゲムシタビンパクリタキセルなど)と併用したドキソルビシンを受けた後に進行した再発軟部肉腫に対する標準化学療法はない。再発または進行時には、これらの薬物のうち、患者に未投与の薬物が順番に使用される。 [11] [12] [13] [14] [証拠レベル:3iiiDiv]こうした状況では、これらの薬物はいずれも全生存率を高めることは示されていないため、臨床試験が妥当な選択肢である。

最新の臨床試験

再発成人軟部肉腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Singer S, Nielsen T, Antonescu CR: Molecular biology of soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1522-32.[PUBMED Abstract]

  2. Singer S, Maki RG, O'Sullivan B: Soft tissue sarcoma. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1533-77.[PUBMED Abstract]

  3. Malawer MM, Helman LJ, O'Sullivan B: Sarcomas of bone. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1578-1609.[PUBMED Abstract]

  4. Midis GP, Pollock RE, Chen NP, et al.: Locally recurrent soft tissue sarcoma of the extremities. Surgery 123 (6): 666-71, 1998.[PUBMED Abstract]

  5. Essner R, Selch M, Eilber FR: Reirradiation for extremity soft tissue sarcomas. Local control and complications. Cancer 67 (11): 2813-7, 1991.[PUBMED Abstract]

  6. Singer S, Antman K, Corson JM, et al.: Long-term salvageability for patients with locally recurrent soft-tissue sarcomas. Arch Surg 127 (5): 548-53; discussion 553-4, 1992.[PUBMED Abstract]

  7. Lewis JJ, Leung D, Heslin M, et al.: Association of local recurrence with subsequent survival in extremity soft tissue sarcoma. J Clin Oncol 15 (2): 646-52, 1997.[PUBMED Abstract]

  8. van Geel AN, Pastorino U, Jauch KW, et al.: Surgical treatment of lung metastases: The European Organization for Research and Treatment of Cancer-Soft Tissue and Bone Sarcoma Group study of 255 patients. Cancer 77 (4): 675-82, 1996.[PUBMED Abstract]

  9. Casson AG, Putnam JB, Natarajan G, et al.: Five-year survival after pulmonary metastasectomy for adult soft tissue sarcoma. Cancer 69 (3): 662-8, 1992.[PUBMED Abstract]

  10. Putnam JB Jr, Roth JA: Surgical treatment for pulmonary metastases from sarcoma. Hematol Oncol Clin North Am 9 (4): 869-87, 1995.[PUBMED Abstract]

  11. Lorigan P, Verweij J, Papai Z, et al.: Phase III trial of two investigational schedules of ifosfamide compared with standard-dose doxorubicin in advanced or metastatic soft tissue sarcoma: a European Organisation for Research and Treatment of Cancer Soft Tissue and Bone Sarcoma Group Study. J Clin Oncol 25 (21): 3144-50, 2007.[PUBMED Abstract]

  12. Nielsen OS, Dombernowsky P, Mouridsen H, et al.: High-dose epirubicin is not an alternative to standard-dose doxorubicin in the treatment of advanced soft tissue sarcomas. A study of the EORTC soft tissue and bone sarcoma group. Br J Cancer 78 (12): 1634-9, 1998.[PUBMED Abstract]

  13. Maki RG, Wathen JK, Patel SR, et al.: Randomized phase II study of gemcitabine and docetaxel compared with gemcitabine alone in patients with metastatic soft tissue sarcomas: results of sarcoma alliance for research through collaboration study 002 [corrected]. J Clin Oncol 25 (19): 2755-63, 2007.[PUBMED Abstract]

  14. Okuno S, Ryan LM, Edmonson JH, et al.: Phase II trial of gemcitabine in patients with advanced sarcomas (E1797): a trial of the Eastern Cooperative Oncology Group. Cancer 97 (8): 1969-73, 2003.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(01/31/2017)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

成人軟部肉腫に関する一般情報

新規症例数および死亡数の推定値に関する統計が2017年度用に更新された(引用、参考文献1としてAmerican Cancer Society)。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、成人軟部肉腫の治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

成人軟部肉腫の治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Adult Soft Tissue Sarcoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: http://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/hp/adult-soft-tissue-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389481]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

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