原文更新日 : 2004-09-23
翻訳更新日 : 2007-06-27
喉頭は頸部内の咽頭のすぐ下に位置しています。喉頭には声帯があり、この声帯に空気が当たると振動が起きて音が発生します。この音が咽頭内、口腔内、鼻腔内を通過しながら反響していくことにより、最終的に人の声が作られます。
喉頭がんの大部分は扁平上皮細胞(喉頭の表面を覆っている薄く扁平な形をした細胞)から発生したものです。
喉頭は大きく分けて以下の3つの部分から構成されます:
こうした症状は、喉頭がんが原因で生じることもありますが、別の病態が原因の場合もあります。以下のような症状がある場合は医師の診察を受けてください:
以下のような検査法や手技が用いられます:
予後(回復の見込み)を左右する因子には以下のものがあります:
治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:
患者さんに喫煙や飲酒の習慣があると、喉頭がんへの治療の効果は減少します。喉頭がんの患者さんが喫煙や飲酒をやめない場合は、治癒の可能性が低くなるだけでなく、さらに二次がんの発生リスクも高まります。そのため喉頭がんの治療が終了した後も、経過観察のための入念な診察を頻繁に行っていくことが重要になります。
がんの喉頭内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この病期分類の過程で集められた情報を基に病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要になります。喉頭がんでは多くの場合、診断の際に用いられた検査結果の一部が病期分類の際にも用いられます。
喉頭がんでは、以下の病期分類が用いられます:0期では、喉頭の内側を覆う細胞の層のみにがんが認められます。0期のがんは上皮内がんとも呼ばれます。
I期I期では、がんが最初に発生した領域にとどまっています。I期の喉頭がんの条件は、喉頭内でのがんの位置に応じて、以下のように定義されています。
II期では、がんは喉頭内のみに存在しています。II期の喉頭がんの条件は、喉頭内でのがんの位置に応じて、以下のように定義されています。
III期喉頭がんの条件は、がんの最初の発声部位が声門上、声門、声門下のいずれであるかによって異なります。
IV期はIVA期、IVB期、IVC期に分けられます。これら3つの亜病期の条件は、がんが声門上、声門、声門下のいずれに発生した場合でも同様です。
再発喉頭がんとは、治療後に再び悪化(再発)したがんのことをいいます。このがんでは、治療後の最初の2〜3年のうちに再発することが最も多くなっています。再発は、喉頭内に起こることもあれば、体の別の部位に起こることもあります。
喉頭がんの患者さんは、様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験で検証中のものもあります。治療を開始する前に、まず臨床試験への参加を検討してみるのもよいでしょう。治療法の臨床試験とは、現在用いられている治療法の改善や、がんの新しい治療法に関する情報収集を目的とした調査研究のことです。新しい治療法が標準治療よりも優れているということが複数の臨床試験から示されると、その新しい治療法が標準治療となります。
臨床試験は米国各地で行われています。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。がん治療の選択では、患者さんとご家族に医療チームが加わって最適な治療法を決定していくのが理想的な形となります。
標準治療として以下の3種類が用いられています:放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞を死滅させる、がんの治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの器具の中に放射性物質を封入し、がんの内部または近くに直接留置する方法です。放射線療法の実施方法は、治療中のがんの種類と病期によって異なってきます。
放射線療法は、治療開始前に患者さんが喫煙をやめると、その効果が高まることがあります。甲状腺か下垂体に対して外照射療法を実施すると、甲状腺の機能の状態に変化が生じてくる場合があります。そのためこのような治療の前後には、甲状腺が正常に機能しているのかを確認するために、甲状腺の検査が実施されます。
手術喉頭がんでは、全ての病期で手術(外科的な手法でがんを取り除く治療法)が一般的な治療法となっています。以下のような手術法が用いられます:
たとえ医師が手術の際に確認できる全てのがんを切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させるために、術後に化学療法か放射線療法を実施する場合があります。このように治癒の可能性を高めるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。
化学療法化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによりがんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脊柱内や臓器内、もしくは腹腔などの体腔内に薬を直接注入する化学療法では、薬はその領域のがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療中のがんの種類と病期によって異なってきます。
この他にも臨床試験で検証中の治療法があります。具体的には以下のようなものがあります:化学予防とは、がんの発生リスクや再発リスクの低減を目的として、薬やビタミン剤などの物質を使用することです。頭頸部がんの患者さんにおける二次がん発生の予防では、イソトレチノインと呼ばれる薬が現在研究段階にあります。
放射線増感剤放射線増感剤とは、放射線療法に対する腫瘍細胞の反応性を高める薬のことです。放射線療法に放射線増感剤を併用すれば、より多くの腫瘍細胞を殺傷することが可能になります。
本稿では、臨床試験で研究中の個々の治療法が記載されていますが、現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
I期喉頭がんの治療法は、喉頭内でのがんの位置によって異なります。
がんが声門上にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
がんが声門にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
がんが声門下にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
II期喉頭がんの治療法は、喉頭内でのがんの位置によって異なります。
がんが声門上にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
がんが声門にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
がんが声門下にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
本稿では、臨床試験で研究中の個々の治療法が記載されていますが、現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
III期喉頭がんの治療法は、喉頭内でのがんの位置によって異なります。
がんが声門上か声門にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
がんが声門下にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
本稿では、臨床試験で研究中の個々の治療法が記載されていますが、現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
IV期喉頭がんの治療法は、喉頭内でのがんの位置によって異なります。
がんが声門上か声門にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
がんが声門下にある場合の治療法には、以下のようなものがあります:
本稿では、臨床試験で研究中の個々の治療法が記載されていますが、現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
本稿では、臨床試験で研究中の個々の治療法が記載されていますが、現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。現在進行中の臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。