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非ホジキンリンパ腫(小児): 治療

小児非ホジキンリンパ腫についての一般的な情報

小児非ホジキンリンパ腫は、悪性(がん)細胞がリンパ系で形成される疾患です。

リンパ系免疫系の一部であり、以下のものから構成されます:


リンパ組織は全身にわたっているので、小児非ホジキンリンパ腫は体のどの部分からでも起こりえます。がん肝臓や、他の多くの臓器または組織に拡がる可能性があります。

非ホジキンリンパ腫は成人でも小児でも発生します。小児に対する治療法は成人に対する治療法とは異なります。(詳しい情報については、PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)非ホジキンリンパ腫(成人)の治療に関する要約をご覧ください。)

小児非ホジキンリンパ腫には3つの主要な種類があります。

リンパ腫の具体的な種類は、細胞が顕微鏡下でどのように見えるかによって決まります。小児非ホジキンリンパ腫の3つの主要な種類は以下の通りです:


小児非ホジキンリンパ腫が考えられる徴候には呼吸困難やリンパ節の腫脹などがあります。

これらもしくは他の症状は、小児非ホジキンリンパ腫によって引き起こされることがあります。他の病気でも同じ症状が引き起こされることがあります。次に挙げるような症状があれば医師の診察を受けるべきです:


小児非ホジキンリンパ腫の発見と診断には、体やリンパ系を調べる検査が用いられます。

以下の検査や手法が用いられます:


特定の因子が、予後(回復の見込み)や治療の選択に影響を与えます。

予後(回復の見込み)や治療法の選択肢は以下の条件により異なります:



小児非ホジキンリンパ腫の病期

小児非ホジキンリンパ腫を診断した後、がん細胞がリンパ系にとどまっているか、体の他の部分に拡がっているかどうかを調べるために検査を行います。

がんリンパ系にとどまっているか、他の体の部分に拡がっているかどうかを調べるプロセスを病期分類と呼びます。病期分類の過程から集められた情報により、疾患の病期が決まります。治療を計画する上で病期を知ることは重要なことです。小児非ホジキンリンパ腫診断するために用いられる検査の一部が疾患の病期分類にも用いられます。以下の検査や手法は病期分類の過程に用いられることがあります:


小児非ホジキンリンパ腫では、以下の病期が用いられます:
I期

I期小児非ホジキンリンパ腫では、がんは1つの領域、または腹部や胸部の外側にあるリンパ節に認められます。

II期

II期小児非ホジキンリンパ腫では、がんは下記のいずれかになります:


III期

III期小児非ホジキンリンパ腫では、がんは下記のいずれかになります:


IV期

IV期小児非ホジキンリンパ腫では、がん骨髄、脳、または脊髄に認められます。がんが体の他の部分で発見されることもあります。


再発小児非ホジキンリンパ腫

再発小児非ホジキンリンパ腫は治療した後に再発する(再び発生する)がんのことです。小児非ホジキンリンパ腫はリンパ系や体の他の部分に再発することがあります。


治療選択肢の概要

非ホジキンリンパ腫の小児には、様々な種類の治療法があります。

非ホジキンリンパ腫の小児は、様々な種類の治療を受けられます。治療には、標準治療(現在用いられている治療法)と臨床試験中のものがあります。治療を開始する前に、患者さんは臨床試験の参加を検討することができます。治療法の臨床試験とは、現在の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法についての情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合、その新しい治療法が標準治療となります。

小児のがんはまれなため、臨床試験への参加を検討すべきです。臨床試験は米国各地で行われています。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。最適ながん治療の選択は、患者さん、ご家族そして医療チームが関わって行うことが理想です。

非ホジキンリンパ腫の小児は、小児がんの治療に関する専門知識を持った医師のチームによって計画された治療を受ける必要があります。

小児の場合、小児腫瘍医、すなわち小児がんの専門医が治療を統括することになります。小児腫瘍医は、非ホジキンリンパ腫の小児の治療の経験があり専門とする他の小児医や、特定の分野の医学を専門とする他の小児医に紹介することがあります。医師については、以下の専門家が考えられます:


標準治療には以下の3種類が用いられます:
化学療法

化学療法は、薬物を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞の分裂を停止させることにより、がん細胞の増殖を止めるがん治療法です。化学療法が経口、静注または筋注によって行われる場合、薬は血流に入り、全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。化学療法で薬を直接脊柱髄腔内化学療法)や臓器、そして腹部など体腔に注入する場合、薬は主にその領域にあるがん細胞に作用します。髄腔内化学療法は、脳まで拡がっているまたは拡がる可能性がある小児非ホジキンリンパ腫の治療に用いられることがあります。脳への転移を予防するために用いる場合は、中枢神経系(CNS)予防と呼ばれます。化学療法の処方は、治療中のがんの種類や病期によって決まります。

併用化学療法とは2種類以上の抗がん剤を用いる治療です。

(特定の患者さんに対する)放射線療法

放射線療法はがん細胞を破壊する高エネルギーのX線や他の種類の放射線を用いるがん治療です。放射線療法には、2種類あります。外照射療法は体外にある機械を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、がんの内部やがんの近くに直接留置した針、シード、ワイヤー、カテーテルなどで密封した放射性物質を用いる方法です。放射線療法の方法は、治療中のがんの種類や病期によって決まります。

幹細胞移植を併用した大量化学療法

この治療は、高用量の化学療法を施行し、その後がんの治療によって破壊された造血(血液を作る)細胞を置き換える方法です。幹細胞(未熟な血液細胞)を患者さんやドナーの骨髄または血液から採取し、冷凍保存します。化学療法が終了した後、保存していた幹細胞を解凍し、患者さんの体内に注入し戻します。これらの再注入された幹細胞は、血液細胞に成長し体内を巡ります。

新しい種類の治療法は臨床試験で検証中です。これには、下記のものがあります:
モノクローナル抗体療法

モノクローナル抗体療法は、製造ラボで一種類の免疫系細胞から作った抗体を用いるがんの治療法です。これらの抗体は、がん細胞上にある物質やがん細胞の増殖を促進する正常な物質を識別することができます。抗体はこれらの物質に結合して、がん細胞を破壊するか、成長を阻害するあるいはがん細胞が拡がらないようにします。モノクローナル抗体は点滴で投与されます。これらは単独で用いたり、薬物、毒素放射性物質と一緒に用いてそれらを直接がん細胞へ運んだりします。

本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。


小児リンパ芽球性リンパ腫の治療法の選択肢


I期およびII期の小児リンパ芽球性リンパ腫

I期およびII期の小児リンパ芽球性リンパ腫標準治療には以下のものが考えられます:


現在、I期およびII期の小児リンパ芽球性リンパ腫に対する化学療法の新しい併用法が臨床試験で検証されています。これらの臨床試験および他の進行中の臨床試験についての情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手できます。


III期およびIV期の小児リンパ芽球性リンパ腫

III期およびIV期の小児リンパ芽球性リンパ腫標準治療には以下のものが考えられます:


現在、III期およびIV期の小児リンパ芽球性リンパ腫に対する化学療法の新しい併用法が臨床試験で検証されています。これらの臨床試験および他の進行中の臨床試験についての情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手できます。


再発小児リンパ芽球性リンパ腫

再発小児リンパ芽球性リンパ腫には、以下の標準治療が考えられます:


再発小児リンパ芽球性リンパ腫の新しい治療法が現在、臨床試験で検証中です。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。


小児非切れ込み小細胞リンパ腫の治療法の選択肢


I期およびII期の小児非切れ込み小細胞リンパ腫

I期およびII期の小児非切れ込み小細胞リンパ腫バーキットリンパ腫および非バーキットリンパ腫)については、以下の標準治療が考えられます:


現在、I期およびII期の小児非切れ込み小細胞リンパ腫に対する新しい治療法が臨床試験で検証されています。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。


III期およびIV期の小児非切れ込み小細胞リンパ腫

III期およびIV期の小児非切れ込み小細胞リンパ腫バーキットリンパ腫および非バーキットリンパ腫)の標準治療は通常、中枢神経系(CNS)予防髄腔内化学療法)を伴う併用化学療法です。

III期およびIV期の小児非切れ込み小細胞リンパ腫(バーキットリンパ腫および非バーキットリンパ腫)に対して現在、臨床試験で検証されている治療法の1つは、化学療法と併用するモノクローナル抗体療法です。この臨床試験および他の進行中の臨床試験についての情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手できます。


再発小児非切れ込み小細胞リンパ腫

再発小児非切れ込み小細胞リンパ腫については、以下の標準治療が考えられます:


再発小児非切れ込み小細胞リンパ腫に対して現在、臨床試験で検証されている治療法の1つは、化学療法と併用するモノクローナル抗体療法です。この臨床試験および他の進行中の臨床試験についての情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手できます。


小児大細胞リンパ腫の治療法の選択肢


I期およびII期の小児大細胞リンパ腫

I期およびII期の小児大細胞リンパ腫標準治療には以下のものが考えられます:


現在、I期およびII期の小児大細胞リンパ腫に対する新しい治療法が臨床試験で検証されています。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。


III期およびIV期の小児大細胞リンパ腫

III期およびIV期の小児大細胞リンパ腫標準治療は通常、中枢神経系(CNS)予防髄腔内化学療法)を伴う併用化学療法です。

III期およびIV期の小児大細胞リンパ腫に対して現在、臨床試験で検証されている治療法の1つは、化学療法と併用するモノクローナル抗体療法です。この臨床試験および他の進行中の臨床試験についての情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手できます。


再発小児大細胞リンパ腫

再発小児大細胞リンパ腫標準治療には以下のものが考えられます:


現在、臨床試験で検証されている再発小児大細胞リンパ腫の治療法には下記のものがあります:


これらの臨床試験および他の進行中の臨床試験についての情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手できます。


2007-06-27