ご利用について
このPDQがん情報要約では、正常な適応の問題や、社会心理的な苦痛および適応障害の病態生理と治療法に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Supportive and Palliative Care Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
CONTENTS
- 概要
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不安と苦悩は、がん患者さんと家族の生活の質に影響を及ぼします。
がんを抱えて生きている患者さんは、不安や苦悩など、多様な感情を経験します。
患者さんは以下の場面で不安や恐れを感じることがあります:
不安や苦悩は、毎回の治療前に吐き気や嘔吐などの問題を引き起こしたり、通常より強い痛みを感じさせたり、不眠の原因になったりすることがあります。不安や苦悩を感じている患者さんは、がんの治療を遅らせようとする場合や、定期検査を受けようとしなくなる場合があります。
軽度の不安でも、がん患者さんと家族の生活の質に影響を及ぼすことがあり、治療が必要な場合もあります。
がんの患者さんが抱える苦悩の程度は様々です。
がんの患者さんのなかには、苦悩の程度が軽い人もいれば、重い苦悩を抱える人もいます。苦悩の程度は、がん患者としての生活に適応できるレベルから、大うつ病など深刻なメンタルヘルスの問題が起こるレベルまで多岐にわたります。
この要約では、がんの成人に生じる比較的軽度の苦悩について説明します:
がん患者さんが強い苦悩を感じるようになるリスク因子が存在します。
半数近くのがん患者さんが苦悩を多く抱えていることを報告しています。肺がん、膵がん、脳腫瘍の患者さんは苦悩を報告する頻度が高い傾向にありますが、一般的にみると、がんの種類による違いはありません。不安と苦悩のリスクを増大させる因子はがんに関連しているとは限りません。
がん患者さんの強い苦悩に関するリスク因子には、以下のようなものがあります:
- 日常生活活動の障害。
- 身体的な問題や治療の副作用(疲労、吐き気、痛みなど)。
- 家庭での問題。
- 社会的または霊的な必要性が満たされていないこと。
- 抑うつ、がん関連心的外傷後ストレス、感情に関するその他の問題。
- 年齢が若いこと、女性であること、非白人であること。
- 教育水準が低いこと。
がんの診断を受けたときに強い苦悩を経験した患者さんは、診断後も引き続き高レベルの苦悩を抱えることになりがちです。
スクリーニングでは、患者さんががんに適応するための支援を必要としているかどうかが調べられます。
一般的にスクリーニングでは、患者さんに対して、感じていること、体力の状態、人間関係、仕事、経済状況に関する質問を行います。中~高レベルの苦悩に苛まれている患者さんは、さらなる評価やセラピーを受けるために、ソーシャルワーカーやメンタルヘルスの専門家、緩和ケアの専門家、あるいは聖職者カウンセラーと話し合うことが役立ちます。
- 正常な適応
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患者さんはそれぞれのやり方で状況に対処します。
通常、対処法は、当人の性格(例えば、常に最高の想定をするか最悪の想定をするか、内気か外向的かなど)に結びついています。
従来どおりの日常生活と仕事を継続でき、関心のある活動に取り組んで、ストレスに対処することができれば、患者さんは適応が意外と容易であることに気づくでしょう。うまくがんに対処できた患者さんは、その後の自分の人生にも意義や重要性を見い出します。一方、うまく適応できない患者さんは、人間関係や現状から引きこもるようになり、希望を失ってしまう場合があります。
がんにうまく対処できていない患者さんは、自分の懸念や心配について専門家と話し合うことが役立つ場合があります。具体的には以下のような専門家がいます:
がんによって起こる変化に適応する途中で、患者さんは苦悩を感じる場合があります。
患者さんががんによって生じる変化を管理あるいは制御しきれないと感じるとき、苦悩が生じます。診断や治療法が同じでも、それぞれの患者さんが抱く苦悩の程度は異なります。診断や治療にそれほど多くのものを必要としない、あるいは自分は多くの支援を得ることができると患者さんが感じていれば、苦悩は小さくなります。例えば、医療提供者は吐き気を抑える薬剤を出して、患者さんが化学療法の副作用に適応するのを支援します。
がん患者さんは時期によって異なる対処技術を必要とします。
がんの診断を受けて生きるには、人生における多くの事柄に適応する必要があります。正常な適応は、感情的な苦悩への対処法や、がんによって生じる問題の解決法を学ぶことに関係します。
必要とされる対処技術は、患者さんとがんの関わりがどの段階にあるかによって変わります。具体的には以下のものがあります:
診断を告げられたとき
がんに対する適応の過程は、患者さんが診断を告げられるより前に始まります。原因不明の症状があるときや、がんの有無を確認するための検査を受けているときに、患者さんは心配や恐れを感じることがあります。
患者さんの不安が的中してがんの診断を受けたときには、より強い苦悩が生じることがあります。こうしたとき、患者さんは医師の説明をなかなか理解できないかもしれません。詳しい情報については、PDQのがん医療におけるコミュニケーションに関する要約の医療チームとの話し方をご覧ください。
がんの治療中
がんの治療を受けている間、患者さんは各種の対処技術(対処戦略とも呼ばれる)を利用して治療のストレスに適応します。
対処技術は、思考と行動を通じて目の前の状況に適応することで、何らかの問題や感情的な苦悩、がんを抱えた患者さんの役に立ちます。例えば、がん治療の副作用を管理するために日常生活や仕事の計画を変更することは、1つの対処技術です。
治療後の寛解期
患者さんは治療が終了したことを喜びますが、自身を担当した治療チームに診てもらう機会が少なくなることを不安に感じます。他にも、職場や家庭生活への復帰について心配したり、健康に対する懸念を抱いたりする場合があります。
多くの患者さんは治療終了後に苦悩が強くなる経験をしますが、この感覚は長続きしないのが普通であり、おそらく数週間以内に消失するでしょう。
寛解期の患者さんは、経過観察の受診前に、がんの再発を心配して苦悩することがあります。検査結果が出るまでの間、場合によっては非常に強いストレスを感じるでしょう。
がんの再発の告知時
治療後にがんが再発すると、以下の点で患者さんの苦悩が強くなります:
- 症状の再発。
- 絶望感。
- がんに対する悲観。
患者さんが自分でがんを管理でき、友人や家族の支援を受けることができれば、患者さんの生活の質は向上することがあります。
がんの治療をやめるとき
がんが再発し、治療しても改善する見込みがない場合があります。その場合、治療計画は治癒を目的としたものから、患者さんの状態を快適にし、症状を緩和するためのものへと移行します。このことで、患者さんの不安や抑うつが強くなることがあります。詳しい情報については、PDQのうつ病とがん関連心的外傷後ストレスに関する要約をご覧ください。
がんの再発に適応している患者さんは、多くの場合、有意義な日々を過ごすことへの希望を持ち続けています。生活の質を保つために、霊的または宗教的な信念を支えにしている患者さんもいます。詳しい情報については、PDQのがん医療における霊性に関する要約をご覧ください。
長期的ながん生存者になったとき
患者さんは、がん治療の終了と長期的ながん生存者としての人生に何年もかけて適応します。以下の項目は、がん生存者がその後の人生で直面した問題として、よく報告されるものです:
- がんの再発に対する不安。
- 制御できなくなる感覚。
- 化学療法の記憶(においや光景など)に対する反応として生じる不安と吐き気。
- がんやがん治療についての考えが止まらなくなったり、孤独感や他者から切り離された感覚が生じたりするといった、心的外傷後ストレス障害の症状。
- 常に疲労を感じる。
- ボディーイメージとセクシャリティーについての懸念。
定期的な運動と個人間(一対一)またはグループでのカウンセリングは、上記の問題や患者さんの生活の質を改善するために役立つ可能性があります。
ほとんどの患者さんはうまく適応し、なかにはがんを生き延びたことで人生に対する認識が深まった、人生で何を優先すべきかがわかってきた、以前よりも強固な霊的信条や信仰心を得たなどと報告する患者さんもいます。
一方で、医学的問題を抱えている、支援してくれる友人や家族が少ない、金銭面の問題がある、がんとは無関係なメンタルヘルスの問題があるなどの理由で、うまく適応できない患者さんもいます。
- 心理的苦悩と社会的苦悩
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肉体的、感情的、社会的、霊的な苦悩を感じていると、がん治療への対処が困難になることがあります。
がんを抱えている患者さんの大半は、苦悩を感じています。苦悩の感覚は、悲しみや恐怖から、うつ病や不安、パニック、霊的信念の揺らぎ、孤独感、友人や家族から隔絶している感覚などの重大な問題に至るまで、多岐にわたります。
がんの各段階で苦悩している患者さんには、治療と支援が必要です。以下の期間中は、患者さんの苦悩に対する確認と治療が特に重要です:
- 適応障害
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適応障害は日常生活に深刻な問題を引き起こすことがあります。
適応障害は、ストレスの大きい出来事に対する患者さんの反応が以下のような場合に起こります:
がん患者さんが強いストレスを感じる出来事には、診断、治療、がんの再発、副作用の発生などがあります。これらの出来事にうまく対処できない患者さんは、適応障害を起こすことがあります。適応障害は通常、ストレスの大きい出来事に直面してから3ヵ月以内に発症します。
カウンセリングなどの取り組みが適応障害の患者さんに役立つ場合があります。
個人間(一対一)またはグループでのカウンセリングは、適応障害がみられるがんの患者さんに有用であることが示されています。カウンセリングでは、患者さんの思考や感情、行動に焦点を当てた治療などが行われます。
以下の方法は、患者さんの対処に役立つ可能性があります:
- 不安障害
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不安障害では身体的または心理的ストレスにより強い恐怖が生じることがあります。
複数の研究によると、がん患者さんの約半数が何らかの不安を感じると述べ、約4分の1が大きな不安を感じると述べています。患者さんの不安は、がんが転移したときや治療の強さが増したときに高じることがあります。特にがんの診断以前に不安障害を経験している患者さんはそうした反応を起こしやすく、不安障害の再発につながるおそれがあります。
患者さんによっては手に負えないほど強い不安を感じ、がん治療に支障が出ることもあります。
以下のいずれかに該当する患者さんは、がん治療の間に不安障害になりやすい傾向があります:
- 不安障害の病歴がある。
- 身体的または精神的外傷を受けた経験がある。
- 診断時点で不安がみられた。
- 支援してくれる友人や家族がほとんどいない。
- 重度の痛みが十分に制御されていない。
- がんが治療で改善しない。
- 入浴や食事などの日常活動に問題がある。
不安障害は患者さんの生活の質に影響を及ぼします。
不安障害の診断は、不安の症状が患者さんの生活の質に及ぼす影響、がんの診断や治療以降に生じた症状の種類、症状が起こる時期、症状が継続する期間に基づいて下されます。
不安障害は以下に示す深刻な症状の原因になり、日常生活に影響を及ぼします:
- 常に心配を感じる。
- 新しい情報の理解が妨げられる。
- ほとんどの時間に「考えを遮断」できない。
- ほぼ毎日、夜間に眠れない。
- ひとしきり泣くことが頻繁にある。
- ほとんどの時間に恐怖を感じる。
- 速脈、ドライマウス、手の震え、不穏状態、いらだちなどの症状がみられる。
- 忙しく何かに携わることによる気晴らしなど、通常の方法では不安が緩和されない。
がん患者さんに起こる不安障害の原因は様々です。
がんの診断以外にも、以下の原因によってがん患者さんに不安障害が生じる場合があります:
- 痛み:痛みが薬剤で十分制御されていない患者さんは不安を感じ、さらにその不安によって痛みが増すことがあります。
- その他の医学的問題:敗血症、血中酸素濃度の低下、心不全、電解質の不均衡も不安を引き起こします。不安は代謝の変化(低血糖など)、心臓発作、重度の感染、肺炎、肺内の血栓などの警告となる徴候の可能性があります。
- 特定の種類の腫瘍:副腎、下垂体、膵臓、甲状腺にできる特定の腫瘍は、不安の症状とパニックの発作を引き起こすことがあります。脳や脊髄に転移した腫瘍や肺内の腫瘍も不安の症状を引き起こします。
- 特定の薬物の摂取:特定の種類の薬物、例えば、副腎皮質ステロイド、チロキシン、気管支拡張薬、抗ヒスタミン薬などは焦燥感、激越、不安の原因になります。
- 習慣性薬物からの離脱:アルコール、ニコチン、オピオイド、抗うつ薬などを中止すると、激越や不安が生じる場合があります。
通常、これらの原因による不安は、その原因を治療することで管理します。
過去に不安障害を経験した患者さんは、がんの診断によって再びその障害を起こす場合があります。
過去に不安障害になったことがある患者さんは、がんの診断を受けることで再び不安障害を起こす場合があります。こうした患者さんは極度の恐怖を感じたり、新しい情報を覚えられなくなったり、医学検査や手技を最後まで受けられなかったりすることがあります。
不安障害では次のような症状がみられます:
- 息切れ。
- 速脈。
- 発汗。
- 不穏状態。
- 筋緊張。
- 失神やめまい。
- 吐き気。
- いらだち。
- 心臓発作を起こすことへの恐れ。
- 「気が狂う」ことへの恐れ。
不安障害にはいくつかの種類があります。
強い恐怖を感じている患者さんや、自身のがんに関する情報をなかなか理解できない患者さん、あるいは医学的な検査を受けようとしない患者さんには、以下のような不安障害に関するスクリーニングが必要になります。
- 恐怖症。恐怖症とは、一定時間にわたって持続する何らかの状況や対象を恐れる病態です。恐怖症の人は一般的に強い不安を感じ、自分が恐れている状況や対象を避けようとします。恐怖症になると、患者さんは検査や手技、もしくは治療を最後までやり遂げることが困難になります。例えば、針で刺されることに対する恐怖症の患者さんは、臨床検査での採血を嫌がることがあります。
- パニック障害。パニック障害の患者さんは、突発的にパニック発作と呼ばれる強い不安を感じます。パニック発作はたいてい10~20分程度でおさまりますが、新たなパニック発作に対する恐れから、不快感が長く継続することがあります。
- 全般性不安障害。全般性不安障害の患者さんは極端な不安や心配を常に抱いています。全般性不安障害の人には、いらだちやすくなる、落ち着きがなくなる、めまいが生じる、筋肉がこわばる、息切れ、速脈、発汗、疲れやすくなるなどの症状が現れます。
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強迫性障害(OCD)。OCDと診断されるケースは、患者さんが持続性(強迫性)の想念や考え、イメージを持ち、強迫行為(反復的な行動)をとることで、苦悩の感情を制御している場合です。強迫観念と強迫行為は、患者さんが労働に従事したり、通学したり、社会的な諸状況に関与したりする能力に影響を及ぼします。強迫行為の例には、頻繁な手洗いやドアに鍵をかけたかどうかを絶えず確認するなどの行動が挙げられます。
OCDのがん患者さんは、そうした観念や行為のために、がんの治療を最後までやり遂げられない場合があります。また、OCDのがん患者さんは、がんの再発に関する強迫観念をもっていることもあります。がんの診断以前に不安障害になったことがないがん患者さんには、OCDはほとんどみられません。
- 健康不安障害。がんの生存者は、がんの再発に対する恐れに関連して健康不安障害を発症することがあります。その場合には、身体症状の兆しに非常に敏感になる、自らのがんの状況に極端な注意を向ける、通常より頻繁にまたは必要より早く医学検査を求めて受診するなどの行動がみられることがあります。
- 心的外傷後ストレス障害。心的外傷後ストレス障害は、がんの診断を受けたときのショック、恐怖、絶望感、不快感が原因となることがあります。この疾患の詳しい情報については、PDQのがん関連心的外傷後ストレスに関する要約をご覧ください。
不安障害には様々な治療法があります。
不安障害の患者さんには、自身のがんと治療選択肢を理解するための情報と支援が必要です。心理学的治療も有効です。具体的には以下のものがあります:
患者さんによっては、別の療法が有用な場合もあります。詳しい情報については、この要約の心理的苦悩と社会的苦悩のセクションをご覧ください。
- 現在実施中の臨床試験
NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。
- 本PDQ要約について
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PDQについて
PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。
PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。
本要約の目的
このPDQがん情報要約では、正常な適応の問題や、社会心理的な苦痛および適応障害の病態生理と治療法に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。
査読者および更新情報
PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。
患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Supportive and Palliative Care Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。
臨床試験に関する情報
臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。
NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。
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本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:
PDQ® Supportive and Palliative Care Editorial Board.PDQ Adjustment to Cancer.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/about-cancer/coping/feelings/anxiety-distress-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389325]
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