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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

成人非ホジキンリンパ腫の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-03-03
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、成人非ホジキンリンパ腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

成人非ホジキンリンパ腫

成人非ホジキンリンパ腫についての一般的な情報

成人非ホジキンリンパ腫は、リンパ系の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

非ホジキンリンパ腫は、体の免疫系の一部であるリンパ系で発生するがんの一種です。免疫系は、外来物質や感染、疾患から体を保護しています。リンパ系は以下のものから構成されています:


  • リンパ液:リンパ系の中を流れてリンパ球と呼ばれる白血球を運ぶ、無色の水のような液体。リンパ球は感染から体を守り、さらに腫瘍の増殖も防いでいます。リンパ球には次の3種類があります:
    • Bリンパ球:感染防御に関わる抗体を生産する。B細胞とも呼ばれます。ほとんどの種類の非ホジキンリンパ腫は、Bリンパ球から発生します。

    • Tリンパ球:感染防御に利用される抗体をBリンパ球が生産するのを助ける。T細胞とも呼ばれます。

    • ナチュラルキラー細胞:がん細胞ウイルスを攻撃する。NK細胞とも呼ばれます。

     非ホジキンリンパ腫は、Bリンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞から発生します。リンパ球は血液中に存在するほか、リンパ節脾臓胸腺にも集まります。


  • リンパ管:全身に張り巡らされた細い管で、体内の様々な場所からリンパ液を集めて血流に戻している。

  • リンパ節:リンパ液のろ過を行う豆のような形をした小さな構造物で、感染や疾患に対する防御を担う白血球の貯蔵場所にもなっている。リンパ節は全身に張り巡らされたリンパ管に沿って分布しています。頸部、わきの下、腹部骨盤鼠径部などでは、リンパ節が集団を形成しています。

  • 脾臓:リンパ球の生産、血液のろ過、血液細胞の貯蔵、古くなった血液細胞の破壊などが行われている臓器。腹部の左側のの近くに位置しています。

  • 胸腺:リンパ球の成長と増殖の場となる臓器。胸腺は胸部の胸骨の裏側に位置しています。

  • 扁桃咽頭(のど)の奥の方にある2つの小さなリンパ組織のかたまり。扁桃では、リンパ球が作られています。

  • 骨髄:大きな骨の中心部に存在する軟らかい海綿状の組織。骨髄では、白血球、赤血球血小板が作られています。



リンパ系:リンパ管と、リンパ節、扁桃、胸腺、脾臓、骨髄を含むリンパ器官を示す。上の拡大図には、リンパ節とそれにつながるリンパ管の内部構造が示されており、さらにリンパ節内外へのリンパ液(透明な液体)の流れが矢印で示されている。もう一方の拡大図には、骨髄と血液細胞が示されている。



リンパ系の解剖図:リンパ管とリンパ節、扁桃、胸腺、脾臓、骨髄を含むリンパ器官を示しています。リンパ液(透明な液体)とリンパ球はリンパ管を介してリンパ節まで移動し、リンパ球はそこで有害な物質を破壊します。リンパ液は心臓の近くの大きな静脈から血流に流れ込みます。



リンパ組織は胃や甲状腺、脳、皮膚など、体の他の部位にも存在します。がんは肝臓に転移することがあります。

妊娠中の非ホジキンリンパ腫はまれです。妊婦に発生する非ホジキンリンパ腫は、出産可能年齢の妊娠していない女性に発生するものと同じです。しかしながら、妊娠している女性では治療法が異なります。本要約には、妊娠中における非ホジキンリンパ腫の治療法についての情報も含まれています(詳細については、妊娠中の非ホジキンリンパ腫の治療選択肢のセクションをご覧ください)。

非ホジキンリンパ腫は成人と小児のどちらにも発生する可能性があります。しかし、成人の場合の治療法は小児の場合と異なります。(詳しい情報については、PDQ小児非ホジキンリンパ腫の治療に関する要約をご覧ください。)

リンパ腫の種類は、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大きく分かれます。

リンパ腫には大きく分けてホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類があります。本要約は、成人非ホジキンリンパ腫の治療について書かれたものです。

特定の種類のリンパ腫に関する情報については、以下のPDQの要約をご覧ください:


非ホジキンリンパ腫は緩慢性または侵攻性のどちらかに分類できます。

非ホジキンリンパ腫が増殖して拡がる速度は様々であり、緩慢性または侵攻性のどちらかの性質を帯びます。緩慢性リンパ腫はゆっくりと増殖し拡がる傾向があり、症状徴候はあまりみられません。侵攻性リンパ腫は急速に増殖して拡がり、重度の徴候や症状が現れます。緩慢性と侵攻性のリンパ腫に対する治療法は様々です。

本要約は、以下の種類の非ホジキンリンパ腫について書かれたものです:

緩慢性の非ホジキンリンパ腫


    濾胞性リンパ腫。濾胞性リンパ腫は最もよくみられる緩慢性非ホジキンリンパ腫です。非常に増殖の遅い非ホジキンリンパ腫であり、Bリンパ球から発生します。リンパ節に影響を及ぼし、骨髄や脾臓に転移することがあります。濾胞性リンパ腫の患者さんのほとんどは、診断時に50歳以上です。濾胞性リンパ腫は治療しなくても消失することがあります。その場合、患者さんは再発の徴候や症状がないか、注意深い観察を受けます。がんの消失後、または初回のがん治療が終了した後に、徴候や症状が再び現れた場合は治療が必要です。濾胞性リンパ腫は、より侵攻性の強いびまん性大細胞型B細胞リンパ腫などのリンパ腫に変わることがあります。
    リンパ形質細胞性リンパ腫。ほとんどのリンパ形質細胞性リンパ腫では、形質細胞へと成長しつつあるBリンパ球がモノクローナル 免疫グロブリンM(IgM)抗体という蛋白を大量に作ります。IgM抗体が血液中に大量に存在するようになると、血漿の粘度が増します。これにより、視覚または聴覚の障害、心臓障害、息切れ、頭痛、めまい、手足のしびれや刺痛などの徴候や症状が現れる場合があります。リンパ形質細胞性リンパ腫では、徴候や症状がみられないことがあります。他の理由で行われた血液検査でみつかる場合もあります。リンパ形質細胞性リンパ腫はしばしば骨髄、リンパ節、脾臓に転移します。ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症とも呼ばれます。
    辺縁帯リンパ腫。この種類の非ホジキンリンパ腫は、辺縁帯と呼ばれるリンパ組織の一部でBリンパ球から発生します。辺縁帯リンパ腫には5種類のものがあります。リンパ腫が形成された組織の種類によって、次のように分類されます:
    • 単球様B細胞リンパ腫。単球様B細胞リンパ腫はリンパ節で発生します。この種の非ホジキンリンパ腫はまれです。節性辺縁帯リンパ腫とも呼ばれます。

    • 胃 粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫。胃MALTリンパ腫は通常、胃で発生します。この種の辺縁帯リンパ腫は、粘膜内の抗体を作る細胞で発生します。胃MALTリンパ腫の患者さんは、 ヘリコバクター 胃炎、または橋本甲状腺炎シェーグレン症候群などの自己免疫疾患を患っていることもあります。

    • 胃外MALTリンパ腫。胃外MALTリンパ腫は胃以外の体のほぼ全て、例えば消化管唾液腺、甲状腺、肺、皮膚、眼の周囲などの部位で発生します。この種の辺縁帯リンパ腫は、粘膜内の抗体を作る細胞で発生します。胃外MALTリンパ腫は、治療後かなりの年数が経ってから再発する場合があります。

    • 地中海腹部リンパ腫。この種のMALTリンパ腫は、東地中海諸国の若年成人に発生します。腹部に発生することが多く、患者さんはカンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)と呼ばれる細菌に感染している場合もあります。この種のリンパ腫は、免疫増殖性小腸疾患とも呼ばれます。

    • 脾辺縁帯リンパ腫。この種の辺縁帯リンパ腫は脾臓で発生し、その後、末梢血や骨髄に拡がることがあります。脾辺縁帯リンパ腫に最も多くみられる徴候は、脾臓の異常な肥大です。


    原発性 皮膚 未分化大細胞型リンパ腫。この種の非ホジキンリンパ腫は、皮膚にのみ発生します。自然に消失する良性小結節である場合もありますが、皮膚の多くの部位に転移しかねない要治療の腫瘍の場合もあります。

侵攻性の非ホジキンリンパ腫


    びまん性大細胞型B細胞リンパ腫。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、最もよくみられる非ホジキンリンパ腫です。リンパ節で急速に増殖し、脾臓、肝臓、骨髄やその他の臓器を侵すことも少なくありません。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の徴候や症状には、発熱、繰り返し生じる寝汗、体重減少などがあります。これらの症状はB症状とも呼ばれます。

     原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の一種です。


    • 原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫。この種の非ホジキンリンパ腫は、線維性(瘢痕に似た)リンパ組織の過剰増殖を特徴とします。腫瘍は多くの場合、胸骨の裏側に形成されます。これが気道を圧迫し、咳や呼吸困難を引き起こすことがあります。原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫の患者さんのほとんどは、30~40歳の女性です。


    濾胞性大細胞型リンパ腫、病期III。濾胞性大細胞型リンパ腫、病期IIIは、非常にまれな種類の非ホジキンリンパ腫です。他の種類の濾胞性リンパ腫より、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に類似しています。
    未分化大細胞型リンパ腫。未分化大細胞型リンパ腫は、通常はTリンパ球から発生する非ホジキンリンパ腫の一種です。このがん細胞の表面には、CD30と呼ばれるマーカーが存在しています。

     未分化大細胞型リンパ腫には次の2種類があります:


    • 皮膚未分化大細胞型リンパ腫。この種の未分化大細胞型リンパ腫はほとんどが皮膚に発生しますが、体の他の部位に生じることもあります。皮膚未分化大細胞型リンパ腫の徴候には、皮膚に現れる1つ以上のできものや潰瘍などがあります。

    • 全身性未分化大細胞型リンパ腫。この種の未分化大細胞型リンパ腫はリンパ節から発生し、場合によっては他の部位に拡がります。患者さんのリンパ腫細胞の内部には、多量の未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)蛋白が認められる場合があります。こうした患者さんは、過剰なALK蛋白が認められない患者さんに比べて予後が良好です。全身性未分化大細胞型リンパ腫は、成人より小児に多くみられます。(詳しい情報については、PDQの小児非ホジキンリンパ腫の治療に関する要約をご覧ください。)


    節外性 NK/T細胞リンパ腫。節外性NK/T細胞リンパ腫は通常、鼻の周囲の領域から発生します。さらに、副鼻腔(鼻の周辺の骨の中にある小さな空洞)、口腔の天井部分、気管、皮膚、胃、にみられることもあります。ほとんどの節外性NK/T細胞リンパ腫では、腫瘍細胞内にエプスタイン-バーウイルスが存在します。ときに血球貪食症候群(活性化した組織球とT細胞が増えすぎて重篤な炎症を引き起こす病態)を起こします。免疫系を抑制する治療が必要です。米国では、この種の非ホジキンリンパ腫は多くありません。
    リンパ腫様肉芽腫症。リンパ腫様肉芽腫症は大半が肺に発生します。さらに、副鼻腔(鼻の周辺の骨の中にある小さな空洞)、皮膚、腎臓中枢神経系にみられることもあります。リンパ腫様肉芽腫症では、がんは血管に浸潤し、組織を破壊します。がんが脳に転移する可能性があるため、髄腔内化学療法または脳に対する放射線療法が施行されます。
    血管免疫芽球性T細胞リンパ腫。この種の非ホジキンリンパ腫はT細胞から発生します。多くみられる徴候に、リンパ節の腫れがあります。他の徴候には、発疹、発熱、体重減少、寝汗などがあります。血液中のγグロブリン(抗体)値が高くなる場合もあります。患者さんの免疫系が弱まり、日和見感染を起こすこともあります。
    末梢T細胞リンパ腫。末梢T細胞リンパ腫は成熟したTリンパ球から発生します。この種のTリンパ球は胸で成熟し、リンパ節や骨髄、脾臓などの他のリンパ組織に移動します。末梢T細胞リンパ腫には次の3種類があります:
    • 肝脾T細胞リンパ腫。まれな種類の末梢T細胞リンパ腫であり、そのほとんどが若年男性に発生します。最初に肝臓や脾臓で発生し、細胞表面にγ/δ(ガンマ/デルタ)というT細胞受容体が存在します。

    • 皮下脂肪組織炎様T細胞リンパ腫。皮下脂肪組織炎様T細胞リンパ腫は皮膚または粘膜に発生します。血球貪食症候群(活性化した組織球とT細胞が増えすぎて重篤な炎症を引き起こす重度の病態)を伴うことがあります。免疫系を抑制する治療が必要です。

    • 腸症型腸管T細胞リンパ腫。この種の末梢T細胞リンパ腫は、未治療のセリアック病(グルテンに対する免疫反応により栄養失調が生じる病態)を患っている患者さんの小で発生します。小児期にセリアック病と診断された患者さんがグルテン除去を続けた場合、腸症型腸管T細胞リンパ腫を発症することはまれです。


    血管内大細胞型B細胞リンパ腫。この種の非ホジキンリンパ腫は血管に発生し、特に脳や腎臓、肺、皮膚の細い血管に多くみられます。血管内大細胞型B細胞リンパ腫の徴候と症状は、血管の閉塞によって引き起こされます。血管内リンパ腫症とも呼ばれます。
    バーキットリンパ腫。バーキットリンパ腫は、非常に急速に増殖して拡がるB細胞非ホジキンリンパ腫の一種です。顎、顔の骨、腸、腎臓、卵巣やその他の臓器に発生します。主に3種類のバーキットリンパ腫があります(地域性散発性免疫不全に関するもの)。地域性のバーキットリンパ腫はアフリカで多く発生しており、エプスタイン-バーウイルスに関連している一方、散発性のバーキットリンパ腫は世界中で発生しています。免疫不全関連バーキットリンパ腫は、AIDSの患者さんに最も多くみられます。バーキットリンパ腫は脳や脊髄に転移することがあり、転移を予防するための治療が行われる場合があります。バーキットリンパ腫は小児と若年成人に特に多くみられます(詳しい情報については、PDQの小児非ホジキンリンパ腫の治療に関する要約をご覧ください。)バーキットリンパ腫は、びまん性小型非切れ込み核細胞型リンパ腫とも呼ばれます。
    リンパ芽球性リンパ腫。リンパ芽球性リンパ腫はT細胞またはB細胞から発生しますが、通常はT細胞で生じます。この種の非ホジキンリンパ腫では、リンパ節や胸腺内にリンパ芽球(未熟な白血球)が過剰に存在します。これらのリンパ芽球は、体内で骨髄や脳、脊髄などの他の部位に転移することがあります。リンパ芽球性リンパ腫は、10代の若者や若年成人に最もよくみられます。急性リンパ芽球性白血病(主に骨髄と血液中にリンパ芽球が認められる)によく似ています。(詳しい情報については、PDQの成人急性リンパ芽球性白血病の治療に関する要約をご覧ください。)
    成人T細胞白血病/リンパ腫。成人T細胞白血病/リンパ腫は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)が原因で発生します。徴候には、骨や皮膚の病変、高い血中カルシウム濃度、リンパ節、脾臓、肝臓の肥大などがあります。
    マントル細胞リンパ腫。マントル細胞リンパ腫は通常、中年以降の成人に発生するB細胞非ホジキンリンパ腫の一種です。最初にリンパ節で発生し、脾臓、骨髄、血液に拡がり、ときに食道や胃、腸に転移することもあります。マントル細胞リンパ腫の患者さんでは、リンパ腫細胞においてサイクリン-D1という蛋白が過剰に認められるか、特定の遺伝子変異が起きています。リンパ腫の徴候や症状がみられない一部の患者さんでは、治療開始が遅れても予後には影響しません。
    移植後リンパ増殖性疾患。この疾患は、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓移植を受けた患者さんに発生し、生涯にわたる免疫抑制療法が必要とされます。ほとんどの移植後リンパ増殖性疾患はB細胞で発生し、細胞内にエプスタイン-バーウイルスが存在しています。リンパ増殖性疾患には、がんの場合と似た治療法がとられることが少なくありません。
    真性組織球性リンパ腫。まれで、非常に侵攻性の高いリンパ腫です。B細胞とT細胞のどちらから発生するか不明です。標準の化学療法を用いた治療にはあまり反応しません。
    原発性滲出液リンパ腫。原発性滲出液リンパ腫は、大量の液体が貯留している領域、例えば、肺の表面を覆う組織と胸壁の間などに溜まる体液(胸水)や、心臓を取り囲む袋と心臓の間(心のう液)、腹などに存在するB細胞で最初に発生します。通常、確認できる腫瘍は発生しません。この種のリンパ腫は、しばしばAIDSの患者さんにおいて発生します。
    形質芽球性リンパ腫。形質芽球性リンパ腫は、非常に侵攻性の高い大細胞型B細胞非ホジキンリンパ腫の一種です。特にHIVに感染している患者さんに多くみられます。
成人非ホジキンリンパ腫のリスクに影響を及ぼす要因に、年齢、性別、そして免疫系機能の低下があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

以下のリスク因子をはじめ、いくつかの因子により、特定の成人非ホジキンリンパ腫のリスクが高まることがあります:


成人非ホジキンリンパ腫の徴候や症状には、リンパ節の腫れ、発熱、寝汗、体重減少、疲労などがあります。

これらの徴候や症状は成人非ホジキンリンパ腫により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります。以下の症状が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:


  • 頸部、わきの下、鼠径部、胃のリンパ節の腫れ。

  • 原因不明の発熱。

  • 繰り返し生じる寝汗。

  • ひどい疲労感。

  • 原因不明の体重減少。

  • 皮膚の発疹や皮膚のかゆみ。

  • 胸部、腹部、骨などの原因不明の痛み。

発熱、寝汗、体重減少がまとめて生じる場合、これらの症状群はB症状と呼ばれます。

他の成人非ホジキンリンパ腫の徴候や症状は、以下の項目に応じて現れることがあります:


  • がんの発生部位。

  • 腫瘍の大きさ。

  • 腫瘍の増殖する速さ。

成人非ホジキンリンパ腫の発見と診断には、身体とリンパ系を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴 聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • フローサイトメトリー :試料中の細胞の数、試料中の生きている細胞の割合、細胞の特徴(大きさ、形状、表面の腫瘍マーカーの有無など)を計測する臨床検査。まず蛍光色素で細胞を染色し、それを液体に混ぜて細い管に流し、レーザー光などの光を照射します。計測は、蛍光色素の光に対する反応の強さに基づいて行われます。この検査はリンパ形質細胞性リンパ腫の診断に用いられます。

  • 骨髄穿刺と骨髄生検 :腰骨または胸骨に針を挿入して骨髄や骨の小片などを採取する手技。採取された骨髄や骨は、病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。

    骨髄穿刺と骨髄生検:図は、台の上にうつ伏せになった患者さんの腰骨に骨髄穿刺針が挿入されている様子を示す。拡大図は、皮膚の上から腰骨の骨髄に挿入した骨髄穿刺針を示している。
    
    


    骨髄穿刺と骨髄生検。皮膚の小さな領域に麻酔を施してから、患者さんの腰骨に骨髄穿刺針を挿入します。そして顕微鏡での検査用に血液、骨、骨髄などのサンプルを採取します。




  • リンパ節生検:リンパ節の全体または一部を切除する手技。切除された組織は、病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。実施される生検には以下のような種類があります:
    • 摘出生検 :リンパ節の全体を摘出する。

    • 切開生検 :リンパ節の一部を採取する。

    • コア生検 :太い針を用いてリンパ節の一部を採取する。

    • 穿刺吸引(FNA)生検:細い針を用いて組織または体液のサンプルを採取する手技。

    • 腹腔鏡検査 :腹部内の臓器を観察し、疾患の徴候がないか調べる外科的手技。まず腹壁の数ヵ所を小さく切開し、その切開口の1つから腹腔鏡(ライトが付いた細い管)を挿入します。さらに、別の器具を同じまたは別の切開口から挿入して組織サンプルを採取し、顕微鏡で疾患の徴候を調べます。

    • 開腹術 :腹壁を切開して、腹腔内に疾患の徴候がないかを調べる外科手術。組織サンプルを採取して、顕微鏡で疾患の徴候がないか調べます。


そこでがんが発見されれば、以下の検査を実施してがん細胞を詳しく調べる場合があります:


  • 免疫組織化学検査 :抗体を利用して、組織のサンプルに含まれる特定の抗原を調べる検査。この抗体には通常、放射性物質または色素が結合されており、その作用によって顕微鏡で観察したときに組織が明るく見えます。この種の検査法は、様々な種類のがんを判別するのに用いられることがあります。

  • 細胞遺伝学的分析:顕微鏡で組織サンプルの細胞を調べ、染色体に特定の変化があるかどうかを確認する臨床検査。

  • FISH(蛍光in situハイブリダイゼーション):細胞や組織内の遺伝子や染色体を調べるために使用される臨床検査。蛍光色素を含有するDNAの断片を実験室で作成しておき、それをスライドグラスの上に載せた細胞や組織のサンプルに添加します。このDNAの断片がスライドグラス上で特定の遺伝子や染色体領域と結合した場合、特殊なライトと顕微鏡を用いて観察すると、結合している部分が光って見えます。この種の検査は、特定の遺伝子マーカーを探すために使用します。

  • 免疫表現型検査 :細胞表面上の抗原やマーカーの種類に基づいて細胞の種類を特定する検査法。この検査法は、がん細胞と正常な免疫系細胞を比較することによって、特定の種類の白血病やリンパ腫を診断するのに用いられます。

現れている徴候や症状とがんの発生部位に応じて、他の検査や手技が実施されることもあります。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後(回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんの病期

  • 非ホジキンリンパ腫の種類。

  • 血液中の乳酸脱水素酵素(LDH)の量。

  • 遺伝子に特定の変化がないか。

  • 患者さんの年齢と健康状態。

  • 新たに診断されたばかりのリンパ腫か、再発した(再び現れた)リンパ腫か。

妊娠中の非ホジキンリンパ腫では、治療法の選択はさらに以下の要因にも左右されます:


  • 患者さんの希望。

  • 患者さんの妊娠週数。

  • 胎児を早期に分娩できるかどうか。

非ホジキンリンパ腫のなかには、他より速く拡がる種類のものがあります。妊娠中に発生する非ホジキンリンパ腫のほとんどは侵攻性です。侵攻性のリンパ腫の治療を出産が終わるまで延期することは、患者さんの生存の可能性を低くすることにつながる場合があります。多くの場合は、たとえ妊娠中であっても、直ちに治療を開始することが推奨されます。

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成人非ホジキンリンパ腫の病期

成人非ホジキンリンパ腫の診断がついた後には、がん細胞のリンパ系内部での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん 細胞リンパ系内部での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。非ホジキンリンパ腫診断するために行われた検査と手技の結果は、治療に関する決定を下すための検討材料になります。

病期分類の過程では、以下のような検査法や手技も用いられます:


  • 全血球算定(CBC)と分画 血液を採取して以下の項目について調べる検査法:


    全血球算定(CBC):左側の図には、注射器と注射針によって肘の静脈から血液が採取されている様子が示されており;右の図には、試験管中の血液が血漿、白血球、血小板、赤血球のそれぞれの層に分離された様子が示されている。
    
    


    全血球算定(CBC)。静脈内に針を挿入して注射器の中に血液を吸い込むことによって、血液を採取します。採取された血液は検査室に送られ、そこで赤血球と白血球と血小板の数が調べられます。CBCは、様々な病態の診断やモニタリングのための検査法として用いられています。




  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • CTスキャン(CATスキャン)リンパ節肝臓などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性 腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • 骨髄穿刺と骨髄生検 :腰骨または胸骨に針を挿入して、骨髄や骨の小片などを採取する手技。採取された骨髄や骨は、病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。

  • 腰椎穿刺 脊柱内から脳脊髄液(CSF)を採取する際に用いられる手技。脊椎内の2本の骨の間から脊柱内に針を刺し、脊髄周囲を流れるCSFに到達させ、CSFを採取します。CSFのサンプルは顕微鏡で観察し、脳や脊髄に転移したがんの徴候を調べます。この手技はLPまたは脊椎穿刺とも呼ばれます。

    腰椎穿刺:台の上で背中を曲げた姿勢で横たわっている患者さんと、腰の部分に脊椎穿刺針(長くて細い針)が挿入されている様子を示す。右側の拡大図には、脊柱下部の脳脊髄液(CSF)の中に脊椎穿刺針が挿入されている様子が示されている。
    
    


    腰椎穿刺。まず患者さんに背中を曲げた姿勢で台の上に横たわってもらいます。腰の小さな領域に麻酔を施してから、腰椎穿刺針(長くて細い針)を脊柱の下部に挿入して、脳脊髄液(CSF、青色で示されている)を採取します。採取された液体は、検査のために検査室に送られることもあります。




妊娠している非ホジキンリンパ腫の女性に対する病期分類では、放射線による害から胎児を保護できる検査法や手技が用いられます。具体的には、MRI、骨髄穿刺と骨髄生検、腰椎穿刺、超音波検査といった、放射線を使用しない検査法や手技などです。超音波検査:高エネルギーの音波(超音波)を内部の組織や精巣などの臓器に反射させ、それによって生じたエコーを利用する検査法。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

成人非ホジキンリンパ腫では、病期にEやSの文字が付け加えられる場合があります。

成人非ホジキンリンパ腫は、以下のように表される場合があります:


  • E:リンパ節外(extranodal)の頭文字で、がんがリンパ節以外の領域や臓器に認められるか、または主要なリンパ系領域を越えて隣接する組織へ拡がっていることを意味します。

  • S:脾臓(spleen)の頭文字で、脾臓内にがんが認められることを意味します。

成人非ホジキンリンパ腫では、以下のような病期が用いられます:
I期


I期成人非ホジキンリンパ腫;横隔膜上部の1つのリンパ節群におけるがんを示す。拡大図は、リンパ管、動脈、静脈につながったリンパ節を示す。リンパ節の中に、がんを含むリンパ腫細胞が見える。



I期成人非ホジキンリンパ腫。がんが1つのリンパ系領域(リンパ節、扁桃、胸腺、または脾臓)に認められます。IE期(非表示)では、がんがリンパ節外の1つの臓器または領域に認められます。



I期の成人非ホジキンリンパ腫は、I期とIE期に分けられます。


II期

II期の成人非ホジキンリンパ腫は、II期とIIE期に分けられます。


  • II期:がんが横隔膜の下にある薄い筋肉の膜で、呼吸を助け、胸部と腹部を分けている)上部または下部のいずれかにある2つ以上のリンパ節群に認められる。

    II期成人非ホジキンリンパ腫;横隔膜上部および下部にあるリンパ節群におけるがんを示す。拡大図は、リンパ管、動脈、静脈につながったリンパ節を示す。リンパ節の中に、がんを含むリンパ腫細胞が見える。
    
    


    II期成人非ホジキンリンパ腫。がんが横隔膜上部(a)または下部(b)のいずれかにある2つ以上のリンパ節群に認められます。




  • IIE期:がんが横隔膜上部または下部のいずれかにある1つ以上のリンパ節群に認められる。さらに、がんがリンパ節外の、がんが存在するリンパ節と横隔膜で分けて同側にある1つの臓器または領域にも認められる。

    IIE期成人非ホジキンリンパ腫;横隔膜上部にある1つのリンパ節群と左肺におけるがんを示す。拡大図は、リンパ管、動脈、静脈につながったリンパ節を示す。リンパ節の中に、がんを含むリンパ腫細胞が見える。
    
    


    IIE期成人非ホジキンリンパ腫。がんが横隔膜上部または下部のいずれかにある1つ以上のリンパ節群と、リンパ節外の、がんが存在するリンパ節と横隔膜で分けて同側にある1つの臓器または領域に認められます(a)。




III期


III期成人非ホジキンリンパ腫;がんが横隔膜上部および下部にあるリンパ節群と、左肺そして脾臓にも認められる。拡大図は、リンパ管、動脈、静脈につながったリンパ節を示す。リンパ節の中に、がんを含むリンパ腫細胞が見える。



III期成人非ホジキンリンパ腫。がんが横隔膜上部および下部にある1つ以上のリンパ節群に認められます(a)。IIIE期では、がんが横隔膜上部および下部にあるリンパ節群と、リンパ節外の近くにある1つの臓器または領域に認められます(b)。IIIS期では、がんが横隔膜上部および下部にあるリンパ節群(a)と、脾臓(c)に認められます。IIIE+S期では、がんが横隔膜上部および下部にあるリンパ節群と、リンパ節外の近くにある1つの臓器または領域(b)、そして脾臓(c)にも認められます。



III期の成人非ホジキンリンパ腫は、III期、IIIE期、IIIS期、IIIE+S期に分けられます。


IV期


IV期成人非ホジキンリンパ腫;肝臓と左肺、そして横隔膜下部にある1つのリンパ節群におけるがんを示す。脳と胸膜も示す。拡大図では、がんがリンパ節とリンパ管を通って体の他の部位に拡がっているのが示されている。1つのリンパ節の中に、がんを含むリンパ腫細胞が見える。もう一方の拡大図では、骨髄内のがん細胞が示されている。



IV期成人非ホジキンリンパ腫。がんは、リンパ系領域(リンパ節、扁桃、胸腺、または脾臓)の一部ではない1つ以上の臓器の全域に認められる(a)か、またはリンパ系領域の一部ではない1つの臓器に認められ、さらにその臓器から遠く離れたリンパ節にも拡がっている(b)か、または脳脊髄液(図には示していない)、肝臓、骨髄、肺のいずれかに拡がっています。



IV期成人非ホジキンリンパ腫では、がんは以下の状態にあります:


  • リンパ系領域(リンパ節群、扁桃と周辺の組織胸腺、または脾臓)の一部ではない1つ以上の臓器の全域に認められ、さらにそれらの臓器の近くにあるリンパ節に転移していることもある;または

  • リンパ系領域の一部ではない1つの臓器に認められ、さらにその臓器から遠く離れた臓器ないしリンパ節にも拡がっている;または

  • 肝臓骨髄、脳脊髄液(CSF)、もしくは(周辺の領域から肺に転移したがん以外)に認められる。

成人非ホジキンリンパ腫は、がんが緩慢性か侵攻性か、ならびに侵されたリンパ節同士が隣接しているかどうかによって、異なる治療対象に分類されます。

緩慢性(増殖が遅い)または侵攻性(増殖が速い)非ホジキンリンパ腫の種類に関する詳細については、一般的な情報のセクションをご覧ください。

非ホジキンリンパ腫は、以下のように隣接または非隣接と表現されることもあります:


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再発成人非ホジキンリンパ腫

再発成人非ホジキンリンパ腫とは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。リンパ腫の再発は、リンパ系に生じることもあれば、それ以外の場所に発生することもあります。緩慢性リンパ腫侵攻性リンパ腫として再発する場合もあります。侵攻性リンパ腫が緩慢性リンパ腫として再発する場合もあります。

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治療選択肢の概要

成人非ホジキンリンパ腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

非ホジキンリンパ腫の患者さんは、様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

妊娠中の非ホジキンリンパ腫の患者さんについては、胎児を防護するために、慎重に治療法が選択されます。治療法の決定は、患者さんの希望と非ホジキンリンパ腫の病期、妊娠週数を基準に行われます。徴候症状、がん、妊娠状態の変化に伴って、治療計画が変更されることもあります。がん治療の選択では、患者さんとご家族に医療チームが加わって最適な治療法を決定していくのが理想的な形です。

非ホジキンリンパ腫の患者さんの治療では、リンパ腫の治療に精通した医療提供者で構成されるチームによって治療計画が作成されるべきです。

この疾患の治療は腫瘍内科医(がんの治療を専門とする医師)または血液医血液がんの治療を専門とする医師)が指揮します。腫瘍内科医は、成人非ホジキンリンパ腫の治療に精通し、特定の医療分野を専門とする別の医療提供者に、患者さんを紹介することもあります。具体的には以下のような専門医や専門家です:


患者さんは、非ホジキンリンパ腫の治療から数ヵ月または数年後に晩期障害を発症することがあります。

がんの治療の副作用で、治療中や治療の後に始まり、数ヵ月ないし数年間も続くものは、晩期障害と呼ばれます。非ホジキンリンパ腫に対する化学療法放射線療法幹細胞移植による治療は、晩期障害のリスクを高めることがあります。

がん治療の晩期障害には以下のようなものがあります:


晩期障害には治療や制御が可能なものもあります。ご自身が受けるがん治療の影響について担当医と話し合うことが肝心です。晩期障害に対する定期的なフォローアップを受けることも重要です。

標準治療として以下の8種類が用いられています:
放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。非ホジキンリンパ腫の治療には、外照射療法が用いられます。

全身照射は全身に放射線を照射する外照射療法の一種です。幹細胞移植に先立って実施されることがあります。

妊娠中の非ホジキンリンパ腫の患者さんに対しては、もし可能であれば、胎児へのリスクを避けるために放射線療法は分娩後まで延期されるべきです。妊娠中の患者さんが直ちに治療を受けなければならない場合には、妊娠を継続しながら放射線療法を受けるという選択も可能です。しかしながら、鉛を使用して胎児を保護する方法では、散乱した放射線を防げないこともあり、場合によっては胎児が将来がんを発症する可能性も出てきます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内(髄腔内化学療法)や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。併用化学療法は複数の抗がん剤を使用する治療法です。炎症を緩和し、体の免疫反応を抑制するために、ステロイド薬が追加されることもあります。

化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

髄腔内化学療法は、精巣または鼻の周囲の腔(空になった領域)で最初に発生したリンパ腫びまん性大細胞型B細胞リンパ腫バーキットリンパ腫リンパ芽球性リンパ腫、一部の侵攻性 T細胞リンパ腫の治療にも用いられることがあります。その場合は、リンパ腫細胞が脳や脊髄に転移する可能性を低下させるために実施されます。この療法はCNS予防と呼ばれます。



髄腔内化学療法:脳および脊髄内部の脳脊髄液(CSF)とオンマイヤーレザバー(手術によって頭皮の下に設置されるドーム状の容器で、細い管を通して脳内へと薬剤を流し込むことができる)を示す。図の上の方には、注射器と針を用いてオンマイヤーレザバーに抗がん剤を注入している様子が示されている。図の下の方には、注射器と針を用いて脊柱の下部から脳脊髄液中に直接抗がん剤を注入している様子が示されている。



髄腔内化学療法。脳脊髄液(CSF、青色で示されている)で満たされた空洞である脊髄腔の中に抗がん剤が注入されます。2種類の方法があります。1つめはこの図の上の方に示されているもので、オンマイヤーレザバー(手術によって頭皮の下に設置されるドーム状の容器で、細い管を通して脳内へと薬剤を投与することができる)に薬剤を注入するという方法です。もう1つは図の下の方に示されているもので、腰の小さな領域に麻酔を施してから、脊柱の下部より直接CSF内に薬剤を注入するという方法です。



妊娠中の女性では、その治療中に胎児が化学療法薬に曝されますが、一部の抗がん剤には胎児の先天障害を引き起こすものも存在します。抗がん剤は母体を介して胎児の体にも到達するため、化学療法を行う場合は、母体と胎児の両方に対して細心の注意を払うべきです。

詳しい情報については、非ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

標的療法

標的療法とは、正常な細胞には害を及ぼすことなく特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。モノクローナル抗体 療法プロテアソーム阻害薬療法、キナーゼ阻害薬療法は、いずれも標的療法の一種で、成人非ホジキンリンパ腫の治療に用いられています。

モノクローナル抗体療法は、製造ラボにおいて単一の免疫系細胞から作り出した抗体を使用するがん治療法です。これらの抗体は、がん細胞の表面上に存在する物質や、がん細胞の増殖を促進する物質を特定することができます。こうした抗体がそれぞれの標的物質に結合することにより、がん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止などといった効果が得られます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。リツキシマブは、様々な非ホジキンリンパ腫の治療に用いられるモノクローナル抗体です。放射性物質に結合させたモノクローナル抗体は放射標識モノクロール抗体と呼ばれます。イットリウム90イブリツモマブ・チウキセタンは放射標識モノクローナル抗体の一例です。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。

プロテアソーム阻害薬療法は、がん細胞中に存在するプロテアソームの作用を阻害することができ、それにより腫瘍の増殖が阻止される場合があります。

イデラリシブなどのキナーゼ阻害薬療法は、特定の蛋白の作用を阻害することで、リンパ腫細胞の増殖を阻止して殺傷できる可能性があります。緩慢性リンパ腫の治療に用いられます。ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬療法の一種であるイブルチニブは、リンパ形質細胞性リンパ腫マントル細胞リンパ腫の治療に用いられます。

詳しい情報については、非ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

血漿交換療法

過剰な抗体蛋白により血液の粘度が増し、循環が損なわれている場合は、血液中の余分な血漿と抗体蛋白を除去するために血漿交換を実施します。この療法では、患者さんの体内から抜き出した血液を専用の機械に通して、血液細胞と血漿(血液の液体部分)を分離します。患者さんの血漿中には不要な抗体が含まれていますので、このような抗体は体内に戻さないようにします。正常な血液細胞は、補充用の血漿製剤や置換液と一緒に患者さんの血流に戻します。ただし、血漿交換療法では新たな抗体の生成を防ぐことはできません。

注意深い経過観察

注意深い経過観察とは、徴候や症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深く監視していくことです。

抗生物質療法

抗生物質療法は、細菌や他の微生物が引き起こす感染やがんに対して薬物を使用する治療法です。

詳しい情報については、非ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

手術

手術は、緩慢性または侵攻性の非ホジキンリンパ腫を患う特定の患者さんに対し、リンパ腫を除去するために用いられることがあります。

手術の種類は、リンパ腫が発生した部位に応じて異なります:


心臓、肝臓腎臓膵臓移植を受けた患者さんは、通常、残りの生涯にわたって免疫系を抑制する薬物の投与を受ける必要があります。臓器移植後の長期にわたる免疫抑制は、移植後リンパ増殖性疾患(PLTD)と呼ばれる種類の非ホジキンリンパ腫を引き起こすことがあります。

ある種のT細胞リンパ腫を患っている成人のセリアック病診断するには、多くの場合、小の手術が必要です。

幹細胞移植

幹細胞移植は、大化学療法や全身照射を実現するために行われ、このようながん治療によって破壊された造血細胞を外部から補充する手段です。まず患者さん自身(自家幹細胞移植)またはドナー同種幹細胞移植)から採取した血液や骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を取り出して、それを凍結保存しておきます。そして化学療法または放射線療法の終了後に、保存していた幹細胞を解凍して、これを点滴によって患者さんの体内に戻します。こうして再注入された幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復していきます。



幹細胞移植;(図1):図は患者またはドナーから幹細胞を採取しているところである。腕の静脈から採血し、幹細胞を採取する装置を通過させる。残りの血液は反対の腕の静脈に戻す。(図2):図は医療提供者が患者に対し造血細胞を殺傷する治療を施しているところである。胸部のカテーテルから化学療法薬が投与されている。(図3):図は患者の胸部に挿入されたカテーテルから幹細胞を注入しているところである。



幹細胞移植。(ステップ1):ドナーの腕の静脈から血液を採取します。患者さん自身がドナーになる場合も、他人がその役割を果たす場合もあります。血液は幹細胞を採取する装置内を流れます。その後、血液は反対側の腕の静脈からドナーの体内に戻されます。(ステップ2):患者さんは造血細胞を殺傷する化学療法を受けています。放射線療法が実施される場合もあります(図には示されていません)。(ステップ3):患者さんは胸部の血管に留置されたカテーテルから幹細胞の注入を受けています。



この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

ワクチン療法

ワクチン療法生物学的療法の一種です。生物学的療法は、患者さんの免疫系を利用してがんを撃退する治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物療法や免疫療法とも呼ばれます。ワクチン療法は標的療法の一種ともいえます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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緩慢性非ホジキンリンパ腫の治療選択肢

I期または隣接 II期緩慢性成人非ホジキンリンパ腫の治療法には、以下のようなものがあります:


腫瘍が大きすぎて放射線療法を施行できない場合は、緩慢性の非隣接 II期III期、またはIV期成人非ホジキンリンパ腫の治療選択肢が適用されます。

緩慢性の非隣接II期、III期、IV期成人非ホジキンリンパ腫の治療法には、以下のようなものがあります:


  • 徴候症状のないの患者さんには、注意深い経過観察。

  • モノクローナル抗体療法と場合により化学療法。

  • 化学療法(場合によりステロイド薬を併用)。

  • 併用化学療法

  • キナーゼ阻害薬療法。

  • 放射標識モノクローナル抗体療法。

  • 併用化学療法とその後のモノクローナル抗体療法。

  • 大量化学療法単独後、または大量化学療法と全身照射あるいは放射標識モノクローナル抗体療法との併用治療後に自家または同種幹細胞移植を行う臨床試験への参加。

  • 化学療法とワクチン療法との併用治療(化学療法単独の場合もある)の臨床試験への参加。

  • 新しい種類のモノクローナル抗体療法の臨床試験への参加。

  • III期の患者さんには、周辺リンパ節への照射を含む放射線療法を行う臨床試験への参加。

  • 症状を和らげ生活の質を高める緩和療法として低線量の放射線療法を行う臨床試験への参加。

モノクローナル抗体リツキシマブによる初回治療と、場合により化学療法を施行した後、さらにリツキシマブ(薬剤詳細へ)を投与することがあります。

緩慢性の非ホジキンリンパ腫に対する他の治療法は、非ホジキンリンパ腫の種類によって異なります。以下のような治療法があります:


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侵攻性非ホジキンリンパ腫の治療選択肢

I期または隣接 II期侵攻性成人非ホジキンリンパ腫の治療法には、以下のようなものがあります:


侵攻性の非隣接 II期III期IV期成人非ホジキンリンパ腫の治療法には、以下のようなものがあります:


  • モノクローナル抗体療法と併用化学療法。

  • 併用化学療法。

  • モノクローナル抗体療法と併用化学療法の後に放射線療法を行う臨床試験への参加。

その他の治療法は侵攻性非ホジキンリンパ腫の種類によって異なります。以下のような治療法があります:


リンパ芽球性リンパ腫の治療に関する情報はリンパ芽球性リンパ腫の治療選択肢を、バーキットリンパ腫の治療に関する情報についてはバーキットリンパ腫の治療選択肢をご覧ください。

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リンパ芽球性リンパ腫の治療選択肢

成人リンパ芽球性リンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:


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バーキットリンパ腫の治療選択肢

成人バーキットリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:


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再発非ホジキンリンパ腫の治療選択肢

緩慢性再発成人非ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:


侵攻性の再発成人非ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:


侵攻性リンパ腫として再発した緩慢性リンパ腫の治療法は非ホジキンリンパ腫の種類に応じて異なり、症状を和らげ生活の質を高める緩和療法として放射線療法が行われることもあります。緩慢性リンパ腫として再発した侵攻性リンパ腫の治療法には化学療法などがあります。

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妊娠中の非ホジキンリンパ腫の治療選択肢

妊娠中の緩慢性非ホジキンリンパ腫

緩慢性(増殖が遅い)の非ホジキンリンパ腫妊娠中の女性では、出産を終えるまで注意深い経過観察を行うことがあります。(詳しい情報については、緩慢性非ホジキンリンパ腫の治療選択肢のセクションをご覧ください。)

妊娠中の侵攻性非ホジキンリンパ腫

妊娠中の侵攻性 非ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:


  • 母親の生存の可能性を高めるために、非ホジキンリンパ腫の種類に基づく治療をすぐに施行。治療法には併用化学療法リツキシマブの投与などがあります。

  • 時期を早めた出産と、その後の非ホジキンリンパ腫の種類に応じた治療。

  • 妊娠初期の場合は、腫瘍内科医が治療を開始するために患者さんに妊娠中絶を勧める場合があります。非ホジキンリンパ腫の種類に応じた治療を行います。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

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このPDQがん情報要約では、成人非ホジキンリンパ腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

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PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

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臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

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PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Adult Non-Hodgkin Lymphoma Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/lymphoma/patient/adult-nhl-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389337]

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