患者さん向け 小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)(PDQ®)

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このPDQがん情報要約では、小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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晩期合併症(晩期障害)についての一般的な情報

晩期合併症(晩期障害)とは、治療の終了後、数ヵ月ないし数年が経過して現れる健康障害のことです。

がん治療は、いったん成功を収めても、その数ヵ月~数年後に小児がん生存者の健康障害を引き起こすことがあります。がん治療は体内の臓器組織、骨に障害を及ぼし、後年になって健康障害を引き起こすことがあります。このような健康障害は、晩期合併症(晩期障害)と呼ばれます。

次のような治療は、晩期合併症(晩期障害)の原因になります:

医師はがん治療によって引き起こされる晩期合併症(晩期障害)について研究しています。そのなかで、がんの治療法を改良し、晩期合併症(晩期障害)を防止または軽減するための取り組みが行われています。ほとんどの晩期合併症(晩期障害)は命にかかわるものではありませんが、健康や生活の質(QOL)に影響を及ぼす深刻な問題を引き起こすことがあります。

小児がん生存者における晩期合併症(晩期障害)は、肉体と精神に影響を及ぼします。

小児がん生存者における晩期合併症(晩期障害)では、以下のものが影響を受けることがあります:

晩期合併症(晩期障害)のリスクに影響を及ぼす重要な因子が3つあります。

多くの小児がん生存者に晩期合併症(晩期障害)が現れます。晩期合併症(晩期障害)のリスクは、腫瘍や治療、あるいは患者さん自身に関連する因子に左右されます。具体的には以下のものがあります:

晩期合併症(晩期障害)が生じる可能性は、時間経過とともに高くなっていきます。

小児がんに対する新しい治療法のおかげで、原発がんによる死亡数は減少しています。小児がん生存者の寿命が延びているため、がん治療後の晩期合併症(晩期障害)も増加しています。生存者は、がんにならなかった人ほど長く生きられない可能性があります。小児がん生存者において最も多い死亡原因は次のものです:

晩期合併症(晩期障害)の原因に関する研究により、治療法が変更されるようになってきています。このことは、がん生存者の生活の質(QOL)を改善するもので、晩期合併症(晩期障害)による疾患や死亡の予防に役立っています。

定期的なフォローアップは小児がん生存者にとって極めて重要です。

小児がん生存者の長期的な健康には、晩期合併症(晩期障害)の発見や治療に熟練した医療専門家による定期的なフォローアップが重要です。がん治療を受けた生存者に対するフォローアップケアは、人によって異なります。ケアの種類は、がんの種類、治療法、遺伝性因子、患者さんの全般的健康状態や健康習慣によって決まります。フォローアップのケアでは、晩期合併症(晩期障害)の徴候症状がみられないか確認したり、晩期合併症(晩期障害)を予防または軽減する方法についての保健教育を実施したりします。

小児がん生存者は、少なくとも年に1回は検査を受けることが重要です。その検査は、生存者の晩期合併症(晩期障害)のリスクを理解し、晩期合併症(晩期障害)の早期徴候に気付くことができる医療専門家が実施すべきです。血液検査や画像検査を実施することもあります。

長期のフォローアップは、がん生存者の健康と生活の質を向上させることがあります。また、がん治療の晩期合併症(晩期障害)を研究する上でも役立ち、そのおかげで、がんと診断された小児を今よりも安全に治療できるようになるかもしれません。

小児がん生存者にとっては、良好な健康習慣も重要です。

がん生存者の生活の質は、健康や快適な暮らしを促進する習慣によって向上すると考えられます。そのような習慣には、健康的な食事と運動、定期的な医療検診や歯科検診などがあります。がん生存者は治療に関係する健康障害のリスクが高いため、こうしたセルフケアを行うことが特に大切です。健康的な生活行動により、晩期合併症(晩期障害)の程度が軽くなり、他の病気に対するリスクも低くなる可能性があります。

健康を害する生活行動を避けることも重要です。喫煙、過度のアルコール摂取(飲酒)、違法薬物の使用、日焼け、運動不足は、治療に関連する臓器障害を悪化させることがあり、二次がんのリスクを高める可能性もあります。

二次がん

小児がん生存者は、後年になって二次がんのリスクが高くなります。

がん治療が終了して2ヵ月以上経過してから発生する別の原発がんは、二次がんと呼ばれます。治療完了後、数ヵ月ないし数年経過してから二次がんが発生することもあります。発生する二次がんの種類は、最初のがんの種類やそのがんに対する治療法に、ある程度左右されます。良性腫瘍(がんではない腫瘍)が生じることもあります。

がん治療後に発生する二次がんには、以下のものがあります:

以下のような固形腫瘍が、原発がんの診断や治療から10年以上後に現れることがあります:

ホジキンリンパ腫、急性リンパ芽球性白血病、または肉腫といった原発がんの診断、および以下のいずれかを含む化学療法による治療から10年以内に、骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病が現れることがあります:

特定の遺伝型または遺伝性症候群があると、二次がんのリスクが高くなる可能性があります。

小児がん生存者の中には、がんの家族歴、またはリー-フラウメニ症候群のような親から引き継いだ遺伝性がん症候群があるために、二次がんを発症するリスクが高い人もいます。細胞内におけるDNAの修復過程や、体内における抗がん剤の作用機序に関連する障害によって、二次がんのリスクが左右される場合もあります。

がん治療を受けた患者さんは、定期的にスクリーニング検査を受けて、二次がんが発生していないか確認すべきです。

がん治療を受けた患者さんにとって、症状が現れる前に、二次がんが発生していないか確認することが重要です。このような方法は、二次がんに対するスクリーニングと呼ばれ、二次がんを初の段階で発見するのに役立ちます。異常な組織やがんが早期発見された場合は、治療が容易です。症状が現れるまでに、がんが拡がり始めている場合もあります。

お子さんの主治医がスクリーニング検査を勧めた場合でも、必ずしもがんを疑っているわけではないことに留意することが重要です。スクリーニング検査が実施されるのは、お子さんにがんの症状が認められない場合です。 スクリーニング検査の結果に異常が認められた場合、お子さんが二次がんであるかどうか確認するために、さらに詳しい検査を受ける必要が生じることもあります。このような検査を診断検査と呼びます。

二次がんのスクリーニングに使用される検査方法は、患者さんが過去に受けたがん治療の種類によって多少異なります。

がん治療を受けた患者さんは、必ず年に1回、身体診察病歴聴取を受けるべきです。身体診察を行って、しこりや皮膚の変化、または通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べます。病歴を聴取して、患者さんの健康習慣、過去の病歴や治療歴について調べます。

患者さんが過去に放射線療法を受けていた場合は、以下の検査や処置を実施して、皮膚がん、乳がん、大腸がんについて調べることがあります:

心血管系

特定の小児がんに対する治療を受けると、心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が心臓や血管晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

胸部に対する放射線療法や特定の化学療法を受けると、心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

心臓や血管に関わる健康障害のリスクは、以下の治療を受けると高くなります:

心臓や血管に対する放射線療法と特定の種類の化学療法を受けた小児がん生存者では、リスクが極めて高くなります。

新しい治療法として、より低い線量で放射線療法を施行し、低用量の化学療法や害の少ない薬剤を用いる化学療法を行うことで、心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが従来の治療法より低くなる可能性があります。

以下の項目に該当する場合も、心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる可能性があります:

心臓や血管に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

放射線療法または特定の化学療法を受けた小児がん生存者は、心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)や関連する健康障害のリスクが高くなります。具体的には以下のものがあります:

心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、呼吸困難や胸痛などがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

心臓や血管における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下のような検査や処置などが、心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに心臓や血管の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん生存者にとって、心臓や血管の健全性を高める健康習慣が重要です。

小児がん生存者が以下のような健康的な生活習慣を実践することで、心臓と血管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが低下する可能性があります:

中枢神経系

特定の小児がんに対する治療を受けると、脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が脳や脊髄晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

脳に対する放射線による治療を受けると、脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

以下の治療を受けると、脳や脊髄に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

脳に対する放射線療法と髄腔内化学療法を同時に受けると、脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

小児脳腫瘍生存者が以下の項目に該当する場合も、脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる可能性があります:

中枢神経系の晩期合併症(晩期障害)は、脳や脊髄内で腫瘍が発生した部位にも左右されます。

脳や脊髄に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

脳や脊髄に対する放射線療法、特定の種類の化学療法、または手術を受けた小児がん生存者は、脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)や関連する健康障害のリスクが高くなります。具体的には以下のものがあります:

思考、学習、記憶、感情、行動に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が生存者にみられることもあります。

より狭い範囲に低線量の放射線を照射する新しい方法を利用して、脳や脊髄に晩期合併症(晩期障害)が生じるリスクを減らすことができます。

脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、頭痛、協調運動障害、てんかん発作などがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

その他の徴候や症状には以下のようなものがあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

脳や脊髄における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下のような検査や処置などが、脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに脳や脊髄の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん生存者は、がんに関連して、不安や抑うつ状態になることがあります。

小児がん生存者は、身体的変化、痛み、自身の外見、がんの再発に対する恐怖などに関連して、不安抑うつ状態になることがあります。このために、もしくは他の要因ともあわせて、人との関わりや教育、雇用、健康上の問題が生じ、自殺を考えるようになることがあります。これらの問題がある生存者は、成人として自立した生活を送りにくくなる場合があります。

小児がん生存者のフォローアップ検査には、不安や抑うつ、自殺願望などの想定される心理的苦悩に対するスクリーニングと治療を含めるべきです。

小児がん生存者の中には、心的外傷後ストレス障害がみられる人もいます。

命にかかわる病気と診断され、その治療を受けることは、心的外傷となる可能性があります。このような心的外傷が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因となることがあります。PTSDは、死や死の恐怖、重篤な損傷、自分自身や他人への恐怖といったことに関連して、ストレスを強く感じる出来事を経験した後に特定の行動を認めることと定義されています。

PTSDはがん生存者に対して次のような影響を与えます:

ある程度は患者さんやその両親の対処スタイルにもよりますが、一般に小児がん生存者が示すPTSDの程度は低くなります。頭部に対する放射線療法を4歳未満で受けた生存者、または強力な治療を受けた生存者は、PTSDのリスクが高くなる可能性があります。家族に問題がある、家族や友人からの社会的支援が少ない、もしくは全くない、がんとは関係ないストレスがあるといった場合は、PTSDになる可能性が高くなることがあります。

がんにまつわる場所や人との接触を避けることがPTSDの症状の1つと考えられるため、PTSDを抱える生存者は、医学的に必要な治療を受けようとしないことがあります。

青年期にがんの診断を受けた場合は、後年になって社会的障害がみられることがあります。

青年期にがんの診断を受けると、そうでなかった場合と比べ、社会的に重要な段階を達成することがほとんどできなかったり、遅れたりすることがあります。社会的に重要な段階には、初めてボーイフレンドやガールフレンドができる、結婚する、出産するといったことがあります。10代でがんの診断を受けた人は、他の人とうまくやることができないとか、同世代の人から好かれていないように感じる場合もあります。

この年齢層のがん生存者は、がんではない同年齢の人と比べて、一般に自身の健康や生活への満足度が低いと報告しています。青年または若年成人のがん生存者は、心理的支援、教育支援、および職業支援を提供する特別なプログラムを必要としています。

消化器系

歯と顎

特定の小児がんに対する治療を受けると現れやすくなる晩期合併症(晩期障害)が、歯や顎の障害です。

次に示す小児がんなどでは、その治療が歯や顎が問題となる晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

頭頸部への放射線やある種の化学療法を受けると、歯や顎の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

以下の治療を受けると、歯や顎に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

治療時の年齢が5歳未満であった生存者では永久歯が完全に形成されていないため、この場合もリスクが高くなります。

歯や顎に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

歯や顎の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

歯や顎の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、虫歯(の穴)や顎の痛みなどがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が歯や顎の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

口内や顎における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下のような検査や処置などが、歯や顎の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに歯や顎の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん生存者にとっては、定期的な歯科治療が極めて重要です。

医師は小児がん生存者に、6ヵ月ごとの歯科検診、クリーニング、フッ化物による処置を推奨します。口腔への放射線療法を受けた小児は、矯正歯科医または耳鼻咽喉科医が診察することもあります。口内に病変が認められる場合は、生検が必要になることもあります。

消化管

特定の小児がんに対する治療を受けると、消化管の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が消化管食道小腸大腸直腸肛門)の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

膀胱、前立腺、精巣に対する放射線や特定の化学療法による治療を受けると、消化管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

以下の治療を受けると、消化管に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

次の場合も、消化管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなることがあります:

消化管に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

消化管の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

消化管の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、腹痛や下痢などがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候や症状が消化管の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

消化管における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、消化管の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに消化管の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

肝臓と胆管

特定の小児がんに対する治療を受けると、肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が肝臓胆管の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

特定の化学療法や肝臓または胆管への放射線療法を受けると、晩期合併症(晩期障害)のリスクが高まります。

次のいずれかの治療を受けた小児がん生存者では、肝臓または胆管の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる可能性があります:

肝臓や胆管に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、腹痛や黄疸などがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候や症状が肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)には、徴候や症状がみられず治療が不要なものもあります。

肝臓や胆管における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに肝臓や胆管の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん生存者にとって、肝臓の健全性を高める健康習慣が重要です。

肝臓の晩期合併症(晩期障害)がある小児がん生存者は、以下の点に注意して、健康を保つようにすべきです:

膵臓

放射線療法は膵臓の晩期合併症(晩期障害)のリスクを高めます。

次のいずれかの治療を受けた小児がん生存者では、膵臓の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる可能性があります:

膵臓に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

膵臓の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

膵臓の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、頻尿や喉の渇きなどがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候や症状が膵臓の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

膵臓における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、膵臓の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

内分泌系

甲状腺

特定の小児がんに対する治療を受けると、甲状腺の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が甲状腺晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

頭頸部に対する放射線療法を受けると、甲状腺の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

次のいずれかの治療を受けた小児がん生存者では、甲状腺の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる可能性があります:

女性、治療時の年齢が低かった生存者、および放射線線量が高かった生存者でもリスクが高くなり、さらに診断や治療からの経過時間が長くなるにつれてリスクが高くなります。

甲状腺に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

甲状腺の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

甲状腺の晩期合併症(晩期障害)の徴候や症状は、体内の甲状腺ホルモンが過剰に少ないか多いかによって異なります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が甲状腺の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

まれに、甲状腺機能低下症で症状が現れないことがあります。

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

甲状腺における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、甲状腺の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに甲状腺の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

下垂体

特定の小児がんに対する治療を受けると、神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)が現れることがあります。

神経内分泌系では、神経系内分泌系が共同で機能しています。

次に示すような小児がんなどでは、その治療が神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

視床下部または下垂体に影響を及ぼす治療を受けると、神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

小児がん生存者は、神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高い状態です。これらの障害は、脳の視床下部の領域に対する放射線療法によって引き起こされます。視床下部は、下垂体で作られ血液中に放出されるホルモンを調節します。放射線療法は、視床下部の近くにあるがんを治療する場合や、幹細胞移植の前の全身照射(TBI)として実施されることがあります。視床下部や下垂体、視経路で行われる手術も、同様の障害を引き起こします。

神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)が生じた小児がん生存者では、下垂体で作られ血液中に放出される以下のホルモンのいずれかが低濃度になることがあります:

視床下部に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

神経内分泌系における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、甲状腺の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに神経内分泌系の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

精巣と卵巣

精巣卵巣における晩期合併症(晩期障害)に関する情報については、本要約の生殖系をご覧ください。

メタボリックシンドローム

特定の小児がんに対する治療を受けると、メタボリックシンドロームが現れやすくなります。

メタボリックシンドロームは、腹部周辺の脂肪が過剰なことに加えて、以下のうちの少なくとも2つを含む一群の症状です:

次に示す小児がんなどでは、その治療が後年になってメタボリックシンドロームを引き起こす原因となる場合があります:

放射線療法はメタボリックシンドロームのリスクを高めます。

次のいずれかの治療を受けた小児がん生存者では、メタボリックシンドロームのリスクが高くなる可能性があります:

メタボリックシンドロームの検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、メタボリックシンドロームの検出や診断に使用されることがあります:

お子さんのメタボリックシンドロームの徴候を調べるために、検査や処置が必要かどうかは、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

メタボリックシンドロームは、心臓または血管の病気や糖尿病を引き起こすことがあります。

メタボリックシンドロームは、心臓病や血管の病気、もしくは糖尿病のリスク増大に関連しています。これらのリスクを低下させる健康習慣には、以下のものがあります:

体重

低体重、過体重、肥満は、特定の小児がんに対する治療を受けると現れやすい晩期合併症(晩期障害)です。

以下の小児がんなどでは、その治療が体重変化を引き起こす場合があります:

放射線療法は低体重、過体重、肥満のリスクを高めます。

次の治療を受けると、低体重のリスクが高くなります:

次の治療を受けると、肥満のリスクが高くなります:

次の場合も、肥満のリスクが高くなることがあります:

十分な運動を行っており、不安の程度が正常な小児がん生存者は肥満のリスクが低くなります。

体重変化の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、体重変化の検出や診断に使用されることがあります:

低体重、過体重、肥満は、体重、肥満指数、体脂肪率、または腹周りの寸法(おなかの脂肪)によって測定されることがあります。

お子さんに体重変化の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

免疫系

脾臓を摘出する手術を受けると、免疫系の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

以下の治療を受けると、免疫系に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

免疫系に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)は、感染を引き起こす可能性があります。

免疫系に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)があると、極めて重度の細菌感染のリスクが高くなることがあります。低年齢の小児では、このリスクが高年齢の小児より高い上に、脾臓が機能を停止したり、手術で脾臓を切除したりしてから数年後に、リスクが高くなることがあります。以下のような徴候症状が感染により引き起こされることがあります:

感染が他の症状を引き起こすことがあり、その症状は感染した体の場所によって異なります。例えば、の感染によって、咳や呼吸困難が生じることがあります。

脾臓を摘出した小児では、感染リスクの軽減に抗生物質の服用が必要になる場合があります。

5歳未満の小児で、脾臓が機能していない場合または手術で脾臓を摘出してから1年以上経過している場合は、毎日の抗生物質の服用が処方されることがあります。特定の高リスクの患者さんでは、小児期から成人期まで抗生物質を毎日服用するように処方されることがあります。

さらに、感染リスクの高いお子さんは、青年期を通した治療計画を策定し、以下の感染に対する予防接種を受けるべきです:

がん治療を受ける前に、別の小児向け予防接種を繰り返し受ける必要があるかどうかについては、担当の小児科の医師にご相談ください。

筋骨格系

特定の小児がんに対する治療を受けると、骨や関節の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が骨や関節の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

栄養不良と運動不足も骨の晩期合併症(晩期障害)を引き起こすことがあります。

手術、化学療法、放射線療法、およびその他の治療を受けると、骨や関節の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

放射線療法

放射線療法を受けると、骨の成長が停止したり、遅くなったりすることがあります。骨や関節の晩期合併症(晩期障害)の種類は、体のどこに放射線療法を受けたかによって異なります。放射線療法は、次のいずれかの症状を引き起こすことがあります:

手術

がんの摘出や再発防止のための切断術または四肢温存手術が晩期合併症(晩期障害)の原因となることがありますが、腫瘍の位置、患者さんの年齢、手術の種類などによって異なります。切断術または四肢温存手術を受けた後には、以下の健康障害が考えられます:

小児がん生存者を対象に、切断術を受けた患者さんと四肢温存手術を受けた患者さんにおける生活の質(QOL)を比較した研究では、違いが認められませんでした。

化学療法などの薬物療法

メトトレキサート、またはデキサメタゾンなどの副腎皮質ステロイドグルココルチコイド)を含む抗がん治療を受けた小児がん生存者では、リスクが高くなる可能性があります。薬物療法は、以下のいずれかを引き起こす原因となる場合があります:

幹細胞移植

幹細胞移植は、以下に示す様々な形で、骨や関節に影響を与えることがあります:

骨や関節の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、骨の腫れまたは骨痛や関節痛などがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が骨や関節の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

骨や関節における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、骨や関節の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに骨や関節の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

生殖系

精巣

特定の小児がんに対する治療を受けると、精巣の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が精巣晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

手術、放射線療法、特定の化学療法を受けると、精巣に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

次の治療をいずれか1つでも受けると、精巣に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

精巣に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

精巣の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

化学療法または放射線療法による治療後、時間とともに体が精子を作る能力が回復する可能性があります。

卵巣

特定の小児がんに対する治療を受けると、卵巣の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が卵巣の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

腹部に対する放射線療法や特定の化学療法を受けると、卵巣の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

次のいずれかの治療を受けると、卵巣の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる場合があります:

卵巣に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

卵巣の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

化学療法後、卵巣は時間をかけて機能し始めることがあります。

卵巣の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、月経不順や無月経、ほてりなどがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が卵巣の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

受胎能と生殖能

小児がん生存者では、がんに対する治療により不妊症になることがあります。

次の治療を受けると、不妊症のリスクが高くなります:

小児がん生存者では、妊娠に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が現れることがあります。

妊娠に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)には、次のリスクが高くなることも含まれます:

妊娠が晩期合併症(晩期障害)のリスクを高めるかどうかは、いくつかの研究で検討されていますが、明らかになっていません。

小児がん生存者が子どもをもうけるために有用な方法があります。

小児がん生存者が子どもをもうけることができるように、次の方法を使用することがあります:

小児がん生存者がもうけた子どもには、親が過去に受けたがん治療による影響はありません。

小児がん生存者がもうけた子どもの先天異常、遺伝性疾患、がんのリスクは高くないようです。

呼吸器系

特定の小児がんに対する治療を受けると、肺の晩期合併症(晩期障害)が現れやすくなります。

次に示す小児がんなどでは、その治療が晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

特定の化学療法および肺に対する放射線療法を受けると、肺の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

次の治療を受けると、肺に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

肺の晩期合併症(晩期障害)のリスクは、小児がん生存者が手術、化学療法、放射線療法のいくつかを組み合わせた併用療法を受けた場合に、より高くなります。また、以下の病歴を持つ生存者でも、リスクが高まります:

肺に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

肺の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

肺の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、呼吸困難や咳などがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が肺の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

小児がん生存者における肺の晩期合併症(晩期障害)は、時間とともにゆっくりと進行する場合や症状が現れない場合があります。ときには、肺の損傷が画像検査または肺機能検査を行って初めて検出されることがあります。肺の晩期合併症(晩期障害)は時間とともに改善することもあります。

肺における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、肺の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに肺の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん生存者にとって、肺の健全性を高める健康習慣が重要です。

肺の晩期合併症(晩期障害)がある小児がん生存者は、以下の点に注意して、健康を保つようにすべきです:

感覚系

聴覚

聴覚障害は、特定の小児がんに対する治療を受けると現れやすくなる晩期合併症(晩期障害)です。

次に示す小児がんなどでは、その治療が聴覚の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

脳に対する放射線療法や特定の化学療法を受けると、難聴のリスクが高くなります。

次のいずれかの治療を受けた小児がん生存者では、難聴のリスクが高くなります:

治療時の年齢が低かった(年齢が低いほどリスクが高い)、脳腫瘍の治療を受けた、または脳に対する放射線療法と化学療法を同時に受けた小児がん生存者では、難聴のリスクが高くなります。

難聴は、聴覚の晩期合併症(晩期障害)で最も多くみられる徴候です。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が聴覚の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

難聴は、治療中または治療後すぐに起こる場合や、治療後数ヵ月から数年経ってから現れる場合などがあり、時間とともに進行します。お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

耳や聴覚における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、聴覚の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに聴覚の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

視覚

眼や視覚の障害は、特定の小児がんに対する治療を受けると現れやすくなる晩期合併症(晩期障害)です。

次に示す小児がんなどでは、その治療が眼や視覚の晩期合併症(晩期障害)を引き起こす原因となる場合があります:

脳や頭部への放射線療法を受けると、眼の障害や視力低下のリスクが高くなります。

次のいずれかの治療を受けた小児がん生存者では、眼の障害や視力低下のリスクが高くなる可能性があります:

眼に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

眼の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

眼や視覚の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、視力変化やドライアイなどがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候や症状が眼や視覚の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

眼や視覚における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、眼や視覚の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに眼や視覚の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

泌尿器系

腎臓

特定の種類の化学療法は、腎臓の晩期合併症(晩期障害)のリスクを高めます。

以下の治療を受けると、腎臓に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

腎臓の晩期合併症(晩期障害)のリスクは、小児がん生存者が手術、化学療法、放射線療法のいくつかを組み合わせた併用療法を受けた場合に、より高くなります。

以下に該当する場合にも、腎臓の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなる可能性があります:

腎臓に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

腎臓の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

腎臓の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、排尿の問題や手足の腫れなどがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候症状が腎臓の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

であれば、徴候や症状がみられない場合もあります。腎臓に対する損傷が長期に及ぶにつれて、徴候や症状が現れてくるかもしれません。お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

腎臓における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、腎臓の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに腎臓の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん生存者にとって、腎臓の健全性を高める健康習慣が重要です。

腎臓の一部または全部を摘出した小児がん生存者は、以下の点について医師と相談すべきです:

膀胱

骨盤領域に対する手術や特定の化学療法を受けると、膀胱の晩期合併症(晩期障害)のリスクが高くなります。

以下の治療を受けると、膀胱に影響を及ぼす健康障害のリスクが高くなります:

膀胱に影響を及ぼす晩期合併症(晩期障害)が、特定の健康障害を引き起こすことがあります。

膀胱の晩期合併症(晩期障害)、ならびに関連する健康障害には次のものがあります:

膀胱の晩期合併症(晩期障害)で考えられる徴候や症状には、排尿の変化や手足の腫れなどがあります。

これらに加え、以下のような別の徴候や症状が膀胱の晩期合併症(晩期障害)により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります:

お子さんに上に述べた症状が1つでもあれば、担当の医師にご相談ください。

膀胱における健康障害の検出(発見)や診断には、特定の検査や処置が行われます。

以下に示す検査や処置などが、膀胱の晩期合併症(晩期障害)の検出や診断に使用されることがあります:

お子さんに膀胱の晩期合併症(晩期障害)の徴候がないかチェックするために、検査や処置を受ける必要があるかどうかについては、担当の医師にご相談ください。検査が必要であれば、どれくらいの頻度で受けるべきか確認してください。

小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)についてさらに学ぶために

小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

米国国立がん研究所が提供している小児がんに関する情報と一般的ながんに関するその他の資源については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、小児がん治療の晩期合併症(晩期障害)に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Late Effects of Treatment for Childhood Cancer.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/childhood-cancers/late-effects-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389365]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、3,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

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