患者さん向け 口唇がんおよび口腔がんの治療(成人)(PDQ®)

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このPDQがん情報要約では、成人口唇がんおよび口腔がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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口唇がんと口腔がんについての一般的な情報

口唇がんと口腔がんは、口唇や口腔に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

口腔は以下の部分から構成されています:

口腔の解剖図:図は口唇、硬口蓋、軟口蓋、臼後三角、舌の前側3分の2、歯肉、頬粘膜、口腔底を示している。歯、口蓋垂、扁桃も示している。

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口腔の解剖図。口腔には、口唇、硬口蓋(口の天井前方の骨のある部分)、軟口蓋(口の天井後方の筋肉部分)、臼後三角(智歯(親知らず)後方の領域)、舌の前方3分の2、歯肉(歯ぐき)、頬粘膜(頬と口唇の内側を覆う組織)、舌の下側にある口の底部が含まれます。

口唇がんと口腔がんの大半は、扁平上皮細胞(唇と口腔の内側を覆っている薄く扁平な形をした細胞)から発生したものです。このようながんは扁平上皮がんと呼ばれます。がん細胞は、腫瘍が成長するにつれてより深部の組織へと拡がっていきます。扁平上皮がんは、白板症(擦っても除去できない白色で斑状の細胞塊)病変から発生してくるのが通常です。

口唇がんと口腔がんは頭頸部がんの一種です。

口唇がんと口腔がんのリスクを高める要因に喫煙と飲酒があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。口唇がんと口腔がんのリスク因子には以下のものがあります:

口唇がんや口腔がんの徴候には、口唇または口腔内のただれやしこりなどがあります。

こうした徴候症状は口唇がんまたは口腔がんが原因で起こることもあれば、他の病態が原因で起こることもあります。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:

口唇がんや口腔がんでは、症状が全く現れない場合もありますが、ときに通常の歯科検診の際に発見される場合もあります。

口唇がんや口腔がんの発見、診断および病期分類には、口腔と咽頭を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)を左右する因子には以下のものがあります:

喫煙習慣のある患者さんの場合、放射線療法の開始までに喫煙をやめれば、回復の見込みが高くなります。

治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:

口唇がんや口腔がんの患者さんでは、頭部や頸部に二次がんが発生するリスクが高くなります。そのためフォローアップのための入念な診察を頻繁に行っていくことが重要です。この二次的な頭頸部がんの発生リスクを低下させることを目的としたレチノイドというの使用法が、現在臨床試験で研究されています。現在進行中の臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

口唇がんと口腔がんの病期

口唇がんや口腔がんの診断がついた後には、がん細胞の口唇および口腔内での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がんの口唇および口腔内での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。口唇がんと口腔がんでは、診断の際に実施された検査の結果が病期分類の際にも用いられます。(一般的な情報のセクションをご覧ください。)

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、口唇がんがに転移した場合、肺にできたがん細胞は、実際は口唇がんの細胞です。この疾患は転移性口唇がんであり、肺がんではありません。

口唇がんと口腔がんでは、以下のような病期が用いられます:

0期(上皮内がん)

0期では、口唇および口腔の表面を覆っている層に異常な細胞が認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内がんとも呼ばれます。

図は様々な腫瘍の大きさと豆(1cm)、ピーナッツ(2cm)、ブドウ(3cm)、クルミ(4cm)、ライム(5cm)、卵(6cm)、桃(7cm)、グレープフルーツ(10cm)とを比較して、腫瘍のサイズをセンチメートルで示している。10cmものさしと4インチものさしも示されている。

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腫瘍のサイズは多くの場合、センチメートル(cm)またはインチで測定される。腫瘍のサイズをセンチメートル単位で表わすために使用する一般的な食品は次のとおり:豆(1cm)、ピーナッツ(2cm)、ブドウ(3cm)、クルミ(4cm)、ライム(5cmまたは2インチ)、卵(6cm)、桃(7cm)、グレープフルーツ(10cmまたは4インチ)。

I期

I期では、すでにがんが形成されており、腫瘍の大きさは2cm以下です。さらに、がんはリンパ節には転移していません。

II期

II期では、腫瘍の大きさが2cmを超えていますが4cm以下で、がんリンパ節には転移していません。

III期

III期では、腫瘍について以下の条件が満たされます:

IV期

IV期は、IVA期、IVB期、IVC期に分けられます。

再発口唇がんと再発口腔がん

再発口唇がんや再発口腔がんとは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、口唇や口腔に生じることもあれば、体の他の部位に発生することもあります。

治療選択肢の概要

口唇がんや口腔がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

口唇がんや口腔がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

口唇がんや口腔がんの治療では、頭頸部がんの治療に精通した医師で構成されるチームによって治療計画が作成されるべきです。

この疾患の治療は腫瘍内科医(がんの治療を専門とする医師)が指揮します。口唇や口腔は呼吸、飲食、発声といった動作に重要な器官であることから、患者さんがこのがんの副作用やがん治療の副作用に適応していくために、特別な支援が必要となってくる場合もあります。腫瘍内科医は、頭頸部がんの治療について特別な訓練を受けた他の医療専門家に患者さんを紹介することもあります。具体的には以下のものがあります:

標準治療として以下の2種類が用いられています:

手術

口唇がんと口腔がんでは、全ての病期を通じて手術(外科的な手法でがんを取り除く治療法)が一般的な治療法です。手術法としては、以下のものが考えられます:

手術の際に確認できる全てのがんを切除した後に、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させることを目的として、術後に化学療法放射線療法が実施される場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。口唇がんと口腔がんの治療には外照射療法と内照射療法が用いられます。

放射線療法では、治療の開始前に患者さんが喫煙をやめることで効果が高まる場合があります。また、放射線療法の開始までに歯科検査を受けて、すでにある歯科的問題を治療しておくことが重要です。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

多分割放射線療法

多分割放射線療法は、全照射線量を少量ずつに分割し、1日1回よりも短い間隔で照射を行う放射線治療です。

温熱療法

温熱療法とは、体の組織を正常体温を超える温度まで加熱することによって、がん細胞を殺傷したり、放射線や特定の抗がん剤に対するがん細胞の反応性を高めたりする治療法です。

口唇がんと口腔がんの治療は副作用を引き起こすことがあります。

がんの治療によって引き起こされる副作用に関する詳しい情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査の中には、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

病期ごとの治療選択肢

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

I期の口唇がんと口腔がん

I期の口唇がんと口腔がんの治療法は、口唇および口腔内でのがんの位置に応じて異なります。

口唇

がんが口唇にある場合は、以下の治療法が考えられます:

舌の前部

がんが舌の前部にある場合は、以下の治療法が考えられます:

頬粘膜

がん頬粘膜(頬の裏側を覆っている組織層)内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

口腔底

がんが口腔底(口腔の底の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

下顎の歯肉

がんが下顎の歯肉内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

臼後三角

がん臼後三角親知らずの後方にある小さな領域)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

上顎の歯肉または硬口蓋

がんが上顎の歯肉内か硬口蓋(口腔の天井の部分)にある場合の治療法は、場合によっては放射線療法を伴う手術広範囲局所切除術)となるのが通常です。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

II期の口唇がんと口腔がん

II期の口唇がんと口腔がんの治療法は、口唇および口腔内でのがんの位置に応じて異なります。

口唇

がんが口唇にある場合は、以下の治療法が考えられます:

舌の前部

がんが舌の前部にある場合は、以下の治療法が考えられます:

頬粘膜

がん頬粘膜(頬の裏側を覆っている組織層)内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

口腔底

がんが口腔底(口腔の底の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

下顎の歯肉

がんが下顎の歯肉内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

臼後三角

がん臼後三角親知らずの後方にある小さな領域)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

上顎の歯肉または硬口蓋

がんが上顎の歯肉硬口蓋(口腔の天井の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

III期の口唇がんと口腔がん

III期の口唇がんと口腔がんの治療法は、口唇および口腔内でのがんの位置に応じて異なります。

口唇

がんが口唇にある場合は、以下の治療法が考えられます:

舌の前部

がんが舌の前部にある場合は、以下の治療法が考えられます:

頬粘膜

がん頬粘膜(頬の裏側を覆っている組織層)内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

口腔底

がんが口腔底(口腔の底の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

下顎の歯肉

がんが下顎の歯肉内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

臼後三角

がん臼後三角親知らずの後方にある小さな領域)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

上顎の歯肉

がんが上顎の歯肉内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

硬口蓋

がん硬口蓋(口腔の天井の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

リンパ節

リンパ節に転移したがんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

IV期の口唇がんと口腔がん

IV期の口唇がんと口腔がんの治療法は、口唇および口腔内でのがんの位置に応じて異なります。

口唇

がんが口唇にある場合は、以下の治療法が考えられます:

舌の前部

がんが舌の前部にある場合は、以下の治療法が考えられます:

頬粘膜

がん頬粘膜(頬の裏側を覆っている組織層)内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

口腔底

がんが口腔底(口腔の底の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

下顎の歯肉

がんが下顎の歯肉内にある場合は、以下の治療法が考えられます:

臼後三角

がん臼後三角親知らずの後方にある小さな領域)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

上顎の歯肉または硬口蓋

がんが上顎の歯肉内か硬口蓋(口腔の天井の部分)にある場合は、以下の治療法が考えられます:

リンパ節

リンパ節に転移したがんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

再発口唇がんと再発口腔がんの治療選択肢

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

再発口唇がんと再発口腔がんの治療法には以下のようなものがあります:

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

口唇がんと口腔がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している口唇がんおよび口腔がんに関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、成人口唇がんおよび口腔がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

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本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Lip and Oral Cavity Cancer Treatment (Adult).Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/head-and-neck/patient/adult/lip-mouth-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389326]

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