患者さん向け 成人ホジキンリンパ腫の治療(PDQ®)

ご利用について

このPDQがん情報要約では、成人ホジキンリンパ腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

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成人ホジキンリンパ腫についての一般的な情報

成人ホジキンリンパ腫は、リンパ系の中に悪性(がん)細胞ができる疾患です。

成人ホジキンリンパ腫は、リンパ系で発生するがんの一種です。リンパ系は免疫系の一部です。感染や疾患から体を守る働きがあります。

リンパ系は以下のものから構成されています:

リンパ系:リンパ管と、リンパ節、扁桃、胸腺、脾臓、骨髄を含むリンパ器官を示す。上の拡大図には、リンパ節とそれにつながるリンパ管の内部構造が示されており、さらにリンパ節内外へのリンパ液(透明な液体)の流れが矢印で示されている。もう一方の拡大図には、骨髄と血液細胞が示されている。

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リンパ系の解剖図:リンパ管とリンパ節、扁桃、胸腺、脾臓、骨髄を含むリンパ器官を示しています。リンパ液(透明な液体)とリンパ球はリンパ管を介してリンパ節まで移動し、リンパ球はそこで有害な物質を破壊します。リンパ液は心臓の近くの大きな静脈から血流に流れ込みます。

リンパ組織は消化管の内側を覆う膜、気管支、皮膚といった体内の他の部位にも存在します。

リンパ腫には、大きく分けてホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類があります。本要約は、妊娠中を含む成人ホジキンリンパ腫の治療法について書かれたものです。

小児のホジキンリンパ腫、成人の非ホジキンリンパ腫、後天性免疫不全症候群(AIDS)の患者さんに発生したリンパ腫に関する情報については、以下のPDQの要約をご覧ください:

ホジキンリンパ腫の主な種類に、古典的ホジキンリンパ腫と結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の2つがあります。

ほとんどのホジキンリンパ腫は古典的ホジキンリンパ腫です。切除されたリンパ節組織のサンプルを病理医が顕微鏡で観察し、リード-スタンバーグ細胞と呼ばれるホジキンリンパ腫細胞の有無を調べます。古典的ホジキンリンパ腫はさらに以下の4つに分類されます:

結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫はまれなリンパ腫で、古典的ホジキンリンパ腫よりゆっくりと増殖する傾向があります。結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫は、頸部、胸部、わきの下、鼠径部のリンパ節の腫れとして現れることがよくあります。診断時まで、ほとんどの人はがんによる他の徴候症状を自覚していません。多くの場合、古典的ホジキンリンパ腫とは異なる治療が行われます。

年齢、男性であること、エプスタイン-バーウイルスへの感染歴、ホジキンリンパ腫の家族歴などの要因により、成人ホジキンリンパ腫の発生リスクは高くなります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。成人ホジキンリンパ腫のリスク因子には以下のものがあります:

成人ホジキンリンパ腫の徴候には、リンパ節の腫れ、発熱、ひどい寝汗、体重減少などがあります。

これらに加え、別の徴候や症状が成人ホジキンリンパ腫により引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります。以下のような症状で回復しないものがあれば、医師の診察を受けてください:

原因不明の発熱、原因不明の体重減少、ひどい寝汗はB症状と呼ばれます。B症状は、ホジキンリンパ腫の病期分類を行い、患者さんの回復の可能性を把握するうえで重視されます。

成人ホジキンリンパ腫の診断と病期分類には、リンパ系や他の部位を調べる検査法が用いられます。

治療に関する決定を下す際には、下記の検査や手技の結果も参照されます。

以下のような検査が行われます:

妊娠しているホジキンリンパ腫の女性に対する画像検査では、放射線による害から胎児を保護することのできる検査方法が用いられます。以下のものがあります:

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後(回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:

妊娠中のホジキンリンパ腫では、治療法の選択はさらに以下の要因にも左右されます:

成人ホジキンリンパ腫は、早期に発見して治療を行えば、通常は治癒させることができます。

成人ホジキンリンパ腫の病期

成人ホジキンリンパ腫の診断がついた後には、がん細胞のリンパ系内部での拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がんリンパ系内部での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。ホジキンリンパ腫診断と病期分類に用いられる検査法や手技の結果は、治療に関する決定を下すためにも利用されます。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:

成人ホジキンリンパ腫では、以下のような病期が用いられます:

I期

I期成人リンパ腫:図は1つのリンパ節群におけるがんと脾臓内のがんを示している。ワルダイエル輪と胸腺も示している。拡大図は、リンパ管、動脈、静脈につながったリンパ節を示す。リンパ節内にがん細胞が示されている。

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I期成人リンパ腫。がんは1つのリンパ節群内の1つ以上のリンパ節に認められるか、まれにワルダイエル輪、胸腺、脾臓にみられることがあります。IE期(図には示されていない)では、がんはリンパ系の外にある1つの領域に拡がっています。

I期成人ホジキンリンパ腫はさらにI期とIE期に分けられます。

II期

II期成人ホジキンリンパ腫はさらにII期とIIE期に分けられます。

II期では、巨大腫瘤という用語で大型の腫瘤を表します。巨大腫瘤とされる腫瘤の大きさは、リンパ腫の種類によって異なります。

III期

III期成人リンパ腫:図は体の右側と左側を示している。体の右側では、横隔膜の上方と下方に位置するリンパ節群のがんが示されている。体の左側では、横隔膜の上方に位置するリンパ節群のがんと脾臓内のがんが示されている。

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III期成人リンパ腫。がんは横隔膜の上方にあるリンパ節群と下方にあるリンパ節群の両方、または横隔膜より上方のリンパ節群と脾臓に認められます。

III期成人ホジキンリンパ腫では、がんは以下の部位に認められます:

IV期

IV期成人リンパ腫:図は次の4つのパネルを示している。(a)左上のパネルは肝臓のがんを示している、(b)右上のパネルは左肺のがんと横隔膜の下方に位置する2つのリンパ節群のがんを示している、(c)左下のパネルは左肺のがんと横隔膜の上下に位置するリンパ節群のがんを示している、(d)右下のパネルは両肺、肝臓、骨髄(拡大図)のがんを示している。リンパ節の原発がんと、脳脊髄液(青色)を描いた脳の差し込み図も表している。

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IV期成人リンパ腫。がんは(a)リンパ系外部の1つ以上の臓器に転移しているか、または(b)横隔膜の上方または下方のいずれかに位置する複数のリンパ節群に認められ、がんが転移したリンパ節の近くにないリンパ系外の1つの臓器にも認められるか、または(c)横隔膜の上下に位置するリンパ節群と、リンパ系の外にあるいずれかの臓器に認められるか、または(d)肝臓、骨髄、肺内の複数箇所、脳脊髄液(CSF)に認められます。周辺リンパ節から肝臓、骨髄、肺、CSFに直接転移したがんではありません。

IV期成人ホジキンリンパ腫では、がんは以下の部位に認められます:

成人ホジキンリンパ腫は治療法の選択に際して以下のように分類されます:

早期予後良好群

早期予後良好群の成人ホジキンリンパ腫は、病期がI期またはII期で、治療後にがんが再発する確率を上げるリスク因子が存在しない症例です。

早期予後不良群

早期予後不良群の成人ホジキンリンパ腫は、病期がI期またはII期で、治療後にがんが再発する確率を上げる以下のリスク因子が存在する症例です。

進行期

進行期ホジキンリンパ腫は、III期またはIV期のホジキンリンパ腫です。進行期予後良好群のホジキンリンパ腫は、患者さんに下記のリスク因子が0~3個認められる場合です。進行期予後不良群のホジキンリンパ腫は、患者さんに下記のリスク因子が4個以上認められる場合です。患者さんが持つリスク因子が多くなればなるほど、治療後にがんが再発する確率は上がります。

再発成人ホジキンリンパ腫

再発成人ホジキンリンパ腫とは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことです。再発は、リンパ系に生じることもあれば、それ以外の場所に発生することもあります。

治療選択肢の概要

成人ホジキンリンパ腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

成人ホジキンリンパ腫の患者さんは、様々な治療を受けることができます。その中には標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

妊娠中のホジキンリンパ腫の女性については、胎児を保護するために、治療法の選択は慎重に行われます。治療法の決定は、患者さんの希望とホジキンリンパ腫の病期、そして患者さんの妊娠週数を基準にして行われます。徴候症状、がん、妊娠状態の変化に伴って、治療計画が変更されることもあります。がん治療の選択では、患者さんとご家族に医療チームが加わって最適な治療法を決定していくのが理想的な形です。

ホジキンリンパ腫の患者さんには、リンパ腫の治療を専門とする医師で構成されるチームによって治療計画が立てられるべきです。

この疾患の治療は腫瘍内科医(がんの治療を専門とする医師)が指揮します。腫瘍内科医は、成人ホジキンリンパ腫の治療に精通し、特定の医療分野を専門とする別の医療提供者に、患者さんを紹介することもあります。具体的には以下のような専門医や専門家が挙げられます:

成人ホジキンリンパ腫の治療は副作用を引き起こすことがあります。

がんの治療中に発生する副作用に関する詳しい情報については、副作用(英語)のページをご覧ください。

がんの治療の副作用のうち、治療後に始まり、何ヵ月または何年も続くものは、晩期合併症(晩期障害)と呼ばれます。ホジキンリンパ腫に対する化学療法放射線療法によって、治療から数ヵ月もしくは数年後に二次がんや他の健康上の問題に関するリスクが増大する可能性があります。このような晩期合併症(晩期障害)は治療の種類や治療時の患者さんの年齢によって様々で、以下のものがあります:

ホジキンリンパ腫の治療を受けた患者さんでは、長期間健康を維持するために、晩期合併症(晩期障害)の発見と治療に関する専門医による定期的なフォローアップが重要です。

標準治療として以下の4種類が用いられています:

化学療法

化学療法は、1種類または複数のを用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。複数の化学療法薬を使用するがん治療法は併用化学療法と呼ばれます。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。

化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。成人ホジキンリンパ腫の治療には全身併用化学療法が用いられます。

妊娠している患者さんにホジキンリンパ腫に対する化学療法を行う場合は、化学療法の薬に胎児が曝されることが避けられません。一部の化学療法レジメンは、第1トリメスター(妊娠初期)に実施すると胎児の先天障害の原因となる可能性があります。ビンブラスチンは、妊娠第2または第3トリメスター(妊娠中期または後期)での投与と胎児の先天障害との関係性が示されていない抗がん剤の1つです。

詳しい情報については、ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。成人ホジキンリンパ腫の治療には外照射療法が用いられます。

妊娠中のホジキンリンパ腫の女性に対しては、可能であれば、胎児が放射線に曝されるリスクを避けるために分娩後まで放射線療法を延期するべきです。妊娠中の女性が直ちに治療を受けなければならない場合には、妊娠を継続しながら放射線療法を受けるという選択も可能です。鉛製のカバーを使用して妊婦の腹部を覆い、できるだけ放射線から胎児を保護します。

標的療法

標的療法とは、薬物やその他の物質を用いてがん細胞を攻撃する治療法の一種です。標的療法では、化学療法や放射線療法に比べ、正常な細胞に対する有害性が小さくなる場合があります。

モノクローナル抗体療法は、ホジキンリンパ腫の治療に使用される標的療法の一種です。

詳しい情報については、ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

免疫療法

免疫療法は、患者さんの免疫系を利用して、がんと戦う治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物療法や生物学的療法とも呼ばれます。

免疫チェックポイント阻害薬療法は、免疫療法の一種です。

免疫チェックポイント阻害薬:左図はPD-L1(腫瘍細胞上)とPD-1(T細胞上)という蛋白間の結合を示しており、この結合によってT細胞が体内の腫瘍細胞を殺傷する働きが抑制されている。腫瘍細胞の抗原とT細胞の受容体も示されている。右図は免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1と抗PD-1)がPD-L1とPD-1の結合を阻害し、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できる状態になっているところを示している。

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免疫チェックポイント阻害薬。腫瘍細胞上のPD-L1とT細胞上のPD-1などのチェックポイント蛋白は、免疫反応の抑制に関与します。PD-L1とPD-1が結合すると、T細胞による体内の腫瘍細胞の殺傷は抑制されます(左図)。免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1または抗PD-1)でPD-L1とPD-1の結合を阻害すると、T細胞が腫瘍細胞を殺傷できるようになります(右図)。

詳しい情報については、ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

妊娠中のホジキンリンパ腫の患者さんに対する治療法の選択肢には、さらに以下のものも含まれます:

注意深い経過観察

注意深い経過観察とは、徴候や症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深く監視していくことです。患者さんへの治療の開始を早めるために、胎児が32~36週になった頃に誘発による分娩が行われる場合もあります。

ステロイド療法

ステロイドは、副腎生殖系器官から自然に分泌されているホルモンの一種です。一部の種類のステロイドは製造ラボで合成されています。特定のステロイド薬について、化学療法の効果を高め、がん細胞の増殖を阻止するのに有効であることが明らかになっています。また、出産が早まりそうな場合にステロイドを投与し、胎児の肺を通常よりも速く成長させることが可能です。これにより、早産児が生存できる確率が高くなります。

詳しい情報については、ホジキンリンパ腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

幹細胞移植を伴う化学療法

がん細胞を殺傷するために大化学療法が行われます。このがん治療は造血細胞などの健康な細胞も破壊します。幹細胞移植は造血細胞を置き換える治療法です。まず患者さん自身またはドナーから採取した血液や骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を取り出して、それを凍結保存しておきます。その後、患者さんの化学療法と放射線療法が終了したら、保存していた幹細胞を解凍し、点滴で患者さんの体内に戻します。こうして再注入された幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復していきます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。NCIが支援する臨床試験に関する情報は、NCIの臨床試験検索ウェブページで探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。他の組織によって支援されている臨床試験は、ClinicalTrials.govウェブサイトで探すことができます。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査の中には、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

早期予後良好群の古典的ホジキンリンパ腫の治療選択肢

成人における早期予後良好群の古典的ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

上記の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

早期予後不良群の古典的ホジキンリンパ腫の治療選択肢

成人における早期予後不良群の古典的ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

上記の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

進行期の古典的ホジキンリンパ腫の治療選択肢

成人における進行期の古典的ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

上記の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

再発古典的ホジキンリンパ腫の治療選択肢

成人の再発古典的ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

上記の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

NCIの臨床試験検索から、現在患者さんを受け入れているNCI支援のがん臨床試験を探すことができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。)。がんの種類、患者さんの年齢、試験が実施される場所から、臨床試験を検索できます。臨床試験についての一般的な情報もご覧いただけます。

結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の治療選択肢

成人の結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

上記の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

妊娠中のホジキンリンパ腫の治療選択肢

以下の治療法に関する情報については、治療選択肢の概要のセクションをご覧ください。

妊娠第1トリメスターにおけるホジキンリンパ腫

妊娠の第1トリメスター(妊娠初期)にホジキンリンパ腫診断された場合に、必ずしも妊娠の中断が推奨されるわけではありません。個々の患者さんに対する治療法は、リンパ腫病期や増殖の速さ、それに患者さんの希望に応じて異なります。妊娠の第1トリメスター(妊娠初期)におけるホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

妊娠の第2または第3トリメスターにおけるホジキンリンパ腫

妊娠の後半期にホジキンリンパ腫診断された場合には、ほとんどの女性で治療を出産後まで遅らせることが可能です。妊娠の第2または第3トリメスター(妊娠中期~後期)におけるホジキンリンパ腫の治療法には以下のようなものがあります:

成人ホジキンリンパ腫についてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している成人ホジキンリンパ腫に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:

米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、成人ホジキンリンパ腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("原文更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

NCIのウェブサイトで臨床試験を検索することができます。より詳細な情報については、NCIのコンタクトセンターであるCancer Information Service(CIS)(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

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PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Adult Hodgkin Lymphoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/lymphoma/patient/adult-hodgkin-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389245]

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