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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

小児中枢神経系胚芽腫の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-01-28
    翻訳更新日 : 2017-02-17

 このPDQがん情報要約では、小児中枢神経系胚芽腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

小児中枢神経系胚芽腫についての一般的な情報

中枢神経系(CNS)胚芽腫は、出生後の脳に残存している胚(胎児)細胞から発生することがあります。

中枢神経系(CNS)胚芽腫は、出生後の脳に残存している胚細胞から発生することがあります。CNS胚芽腫は、脳脊髄液(CSF)を介して脳や脊髄の他の部位に拡がる傾向があります。

この腫瘍は、悪性(がん)の場合もあれば、良性がんではない)の場合もあります。小児に発生するCNS胚芽腫の大部分は悪性のものです。悪性の脳腫瘍は、増殖が速く、脳の他の部分へ拡がる傾向がみられます。腫瘍が脳内で増殖したり、脳を圧迫したりすると、その部分の脳が果たすべき機能が阻害される場合があります。良性の脳腫瘍でも増殖すると、周辺の脳を圧迫します。良性の脳腫瘍では、脳の他の部分まで拡がることはまれです。脳腫瘍が良性でも悪性でも、徴候症状が現れ、治療が必要になることがあります。

子供のがんはまれですが、脳腫瘍は、白血病リンパ腫に次いで3番目に多くみられる小児がんです。 本要約は、原発性脳腫瘍(脳で発生した腫瘍)の治療法について書かれたものです。転移性脳腫瘍(体の別の部分で発生したがんが脳に転移してできた腫瘍)の治療法については、本要約では扱われていません。 様々な種類の脳腫瘍および脊髄腫瘍に関する情報については、PDQ小児脳腫瘍および脊髄腫瘍の治療の概要に関する要約をご覧ください。

脳腫瘍は小児にも成人にも発生します。成人に対する治療法は、小児に対する治療法と異なる場合があります。成人の治療に関する詳しい情報については、PDQの成人中枢神経系腫瘍の治療に関する要約をご覧ください。

CNS胚芽腫には様々な種類があります:


脳内部の図で、脳室(液体で満たされた空間)、脈絡叢、視床下部、松果体、下垂体、視神経、脳幹、小脳、大脳、髄質、脳橋、脊髄を示す。



脳内部の解剖図で、松果体、下垂体、視神経、脳室(青色の部分が脳脊髄液)などの脳の各部分を示しています。



以下のような様々な種類のCNS胚芽腫があります:


    髄芽腫

     CNS胚芽腫のほとんどが髄芽腫です。髄芽腫は、小脳の脳細胞から発生する増殖の速い腫瘍です。小脳は脳の後方下部にあり、大脳脳幹の間に位置しています。小脳は運動や平衡感覚、姿勢を制御しています。髄芽腫は、骨、骨髄、または他の部位に転移することもありますが、まれです。


    CNS原始神経外胚葉性腫瘍

     中枢神経系原始神経外胚葉性腫瘍(CNS PNET)は、大脳の脳細胞に発生することの多い、増殖の速い腫瘍です。大脳は脳の中で最も大きな体積を占める部分で、頭部の上方に位置しています。大脳は、思考、学習、問題解決、感情、会話、読み書き、随意運動などを制御しています。CNS PNETは、脳幹または脊髄に発生することもあります。

     以下の4種類のCNS PNETがあります:


    • CNS神経芽腫

       CNS神経芽腫は、大脳の神経 組織、または脳や脊髄を覆っている組織層に発生するきわめてまれな神経芽腫です。CNS神経芽腫は、増殖して脳や脊髄の他の部位に拡がることがあります。


    • CNS神経節芽細胞腫

       CNS神経節芽細胞腫は、脳や脊髄の神経組織に発生するまれな腫瘍です。1つの領域に発生して急速に増殖する場合や複数の領域に発生してゆっくり増殖する場合があります。


    • 髄上皮腫

       髄上皮腫は増殖の速い腫瘍で、脳内および脊髄内にある管状の空間の表面を覆っている脳細胞から発生します。


    • 上衣芽腫

       上衣芽腫は、脳および脊髄内の液体で満たされた空間を覆っている脳細胞に発生する増殖の速い腫瘍です。尾骨の近くに発生することもよくあります。



小児CNS非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍も胚芽腫の一種ですが、他の小児CNS胚芽腫とは治療方法が異なります。詳しい情報については、PDQの小児中枢神経系非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍の治療に関する要約をご覧ください。

松果体芽腫は、松果体の細胞に発生します。

松果体は、脳の中央にある小さな器官です。松果体は、私たちの睡眠周期の制御を助ける物質であるメラトニンを作っています。

松果体芽腫は、松果体の細胞に発生し、多くが悪性です。松果体芽腫は増殖の速い腫瘍で、正常な松果体細胞とはかなり異なって見えます。松果体芽腫はCNS胚芽腫の一種ではありませんが、その治療法はCNS胚芽腫に対する治療法とよく似ています。

松果体芽腫は、網膜芽細胞腫RB1遺伝子に生じている遺伝性の変化に関連します。遺伝性の網膜芽細胞腫(網膜の組織に生じるがん)を患っている小児では、松果体芽腫のリスクが高くなります。松果体内またはその付近の腫瘍と同時に発生している網膜芽細胞腫は、三側性網膜芽細胞腫と呼ばれます。網膜芽細胞腫の小児では、MRI(磁気共鳴画像法)検査により、治療が成功しやすい早期の松果体芽腫を発見できる場合があります。

特定の遺伝性疾患のある小児ではCNS胚芽腫の発生リスクが高くなります。

病気になるリスクを増大させるものは、全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。お子さんのリスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。

CNS胚芽腫のリスク因子となる遺伝性疾患として、以下のものがあります:


ほとんどの場合、CNS胚芽腫の原因は不明です。

小児CNS胚芽腫または松果体芽腫の徴候や症状は、お子さんの年齢と腫瘍の位置によって異なります。

小児CNS胚芽腫または松果体芽腫、あるいは他の疾患でも、こうした徴候や症状が引き起こされることがあります。お子さんに以下の症状が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:


  • 平衡感覚を失う、歩行困難になる、字が汚くなる、話し方が遅くなる。

  • 協調動作障害。

  • 朝に多く起こる頭痛、または嘔吐の後に消失する頭痛。

  • 物が二重に見える。

  • 吐き気と嘔吐。

  • 全身の脱力や顔の左右どちらか半分に生じる脱力。

  • 異常な眠気や活動水準の変化。

これらの腫瘍の乳児および幼児では、過敏になったり、成長が遅くなったりすることがあります。また、あまり物を食べなくなったり、座る、歩く、言葉を話すなどの発達上のマイルストーンを達成できなくなったりすることもあります。

小児CNS胚芽腫または松果体芽腫の発見には、脳や脊髄を調べる検査を行います。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴 聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 神経学的検査 :脳と脊髄および神経の機能を調べる目的で行われる一連の問診と検査のこと。この検査のチェック項目には、患者さんの精神状態、協調運動、歩行能力、それに筋肉や感覚、反射がどの程度機能しているかなどが含まれます。この検査は神経検査や神経学的診察と呼ばれることもあります。

  • ガドリニウムを用いた脳と脊髄のMRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、脳や脊髄の内部の精細な連続画像を作成する検査法。ガドリニウムと呼ばれる物質を静脈内に注射します。ガドリニウムにはがん細胞の周辺に集まる性質があるため、撮影された画像ではがん細胞が明るく映し出されます。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。脳組織内の化学物質を調べるために、MRIスキャン中に磁気共鳴分光法(MRS)を実施することもあります。

  • 腰椎穿刺 脊柱内から脳脊髄液を採取する際に用いられる手技。脊椎内の2本の骨の間から脊柱内に針を刺し、脊髄周囲を流れるCSFに到達させ、CSFを採取します。CSFのサンプルを顕微鏡で確認し、腫瘍細胞の徴候がないか調べます。そのサンプルに含まれる蛋白の量を調べることもあります。正常量以上の蛋白や正常量以下の糖は腫瘍の徴候かもしれません。この手技はLPまたは脊椎穿刺とも呼ばれます。

    腰椎穿刺:台の上で背中を曲げた姿勢で横たわっている患者さんと、腰の部分に脊椎穿刺針(長くて細い針)が挿入されている様子を示す。右側の拡大図には、脊柱下部の脳脊髄液(CSF)の中に脊椎穿刺針が挿入されている様子が示されている。
    
    


    腰椎穿刺。まず患者さんに背中を曲げた姿勢で台の上に横たわってもらいます。腰の小さな領域に麻酔を施してから、腰椎穿刺針(長くて細い針)を脊柱の下部に挿入して、脳脊髄液(CSF、青色で示されている)を採取します。採取された液体は、検査のために検査室に送られることもあります。




CNS胚芽腫または松果体芽腫の診断を確定するために生検を行うことがあります。

お子さんがCNS胚芽腫または松果体芽腫ではないかと医師が考えた場合は、生検を行うことがあります。脳腫瘍の場合、頭蓋骨に開けた穴から針を挿入し組織のサンプルを採取するという手技によって生検が行われます。時には、組織サンプルの採取にコンピュータ誘導式の針が用いられます。切除された組織を病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。ここでがん細胞が発見された場合には、そのまま手術が継続され、安全を確保できる範囲内で可能な限りの腫瘍の摘出が行われます。通常は手術で取り外した頭蓋骨の小片が元に戻されます。



開頭術の図:頭皮の一部を切り取り、頭蓋骨片を切除し、脳を覆う硬膜を切開して脳を露出させている。頭皮の下の筋層も示されている。



開頭術:頭蓋骨に開口部を設け、頭蓋骨片を切除して脳の一部を露出させる手技。



切除された組織のサンプルには以下のような検査が実施されます:


  • 免疫組織化学検査 抗体を利用して、組織のサンプルに含まれる特定の抗原を調べる検査。この抗体には通常、放射性物質または色素が結合されており、その作用によって顕微鏡で観察したときに組織内の抗原が明るく見えます。この種の検査は、様々な種類の脳腫瘍を判別するのに用いられます。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • 腫瘍の種類と脳内の発生部位。

  • 腫瘍が発見された際に脳や脊髄内にがんが拡がっていないかどうか。

  • 腫瘍が発見された時点での患者さんの年齢。

  • 手術後にどの程度の腫瘍が残存しているか。

  • 染色体、遺伝子、または脳細胞に特定の変化がみられるか。

  • 新たに診断された腫瘍か、再発した(再び現れた)腫瘍か。

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小児中枢神経系胚芽腫の病期

小児中枢神経系(CNS)胚芽腫および松果体芽腫の治療法は、腫瘍の種類およびお子さんの年齢によって変わってきます。

病期分類とは、どれほど大きながんなのか、またはがんが転移しているかどうかを調べるために行うプロセスのことです。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

小児中枢神経系(CNS)胚芽腫および松果体芽腫には、標準的な病期分類システムがありません。その代わり、腫瘍の種類およびお子さんの年齢(3歳以下か3歳を超えるか)に応じて治療法が決定されます。

3歳を超えるお子さんの髄芽腫に対する治療法は、腫瘍が平均リスクか高リスクかによっても変わってきます。
平均リスク(3歳を超えているお子さん)

以下の条件に全て該当する髄芽腫が平均リスクと呼ばれます:


  • 手術により腫瘍が完全に切除されたか、残存する腫瘍が極めて少量であった。

  • がんが体内の他の部位には拡がっていない。

高リスク(3歳を超えているお子さん)。

以下の条件のいずれかに該当する髄芽腫が高リスクと呼ばれます:


  • 手術時に腫瘍の一部が切除されなかった。

  • がんが、脳または脊髄の他の部位または体内の他の部位に拡がっている。

一般に、高リスク腫瘍の患者さんでは、がんが再発する可能性が高くなります。

小児CNS胚芽腫または松果体芽腫を発見するための検査や手技で得られた情報は、がんの治療計画を立てる際に用いられます。

小児CNS胚芽腫または松果体芽腫を発見するために用いられた検査の一部は、手術で腫瘍が切除された後に再び行われます。(一般的な情報のセクションをご覧ください。)この検査は手術後に残存している腫瘍の量を調べるためのものです。

次のような別の検査や手技を実施して、がんが転移しているかどうかを調べる場合もあります。


  • 骨髄穿刺と骨髄生検 :腰骨または胸骨に中空の針を挿入して骨髄血液、骨の小片などを採取する手技。採取された骨髄、血液、骨は、病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないかどうか調べられます。骨髄穿刺および骨髄生検は、がんが骨髄に拡がっている徴候が認められた場合のみ実施されます。

    骨髄穿刺と骨髄生検:図は、台の上にうつ伏せになった患者さんの腰骨に骨髄穿刺針が挿入されている様子を示す。拡大図は、皮膚の上から腰骨の骨髄に挿入した骨髄穿刺針を示している。
    
    


    骨髄穿刺と骨髄生検。皮膚の小さな領域に麻酔を施してから、患者さんの腰骨に骨髄穿刺針を挿入します。そして顕微鏡での検査用に血液、骨、骨髄などのサンプルを採取します。




  • 骨スキャン :骨の内部に活発に分裂している細胞(がん細胞など)が存在していないかを調べる検査法。まずごく少量の放射性物質を静脈内に注入し、血流に乗せて全身に巡らせます。この放射性物質には骨に集まっていく性質があるため、これをスキャナを用いて検出します。骨スキャンは、がんが骨に拡がっている徴候や症状が認められた場合のみ実施されます。

  • 腰椎穿刺 脊柱内から脳脊髄液を採取する際に用いられる手技。脊椎内の2本の骨の間から脊柱内に針を刺し、脊髄周囲を流れるCSFに到達させ、CSFを採取します。CSFのサンプルを顕微鏡で観察し、腫瘍細胞の徴候がないか確認します。そのサンプルに含まれる蛋白の量を調べることもあります。正常量以上の蛋白や正常量以下の糖は腫瘍の徴候かもしれません。この手技はLPまたは脊椎穿刺とも呼ばれます。

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再発小児中枢神経系胚芽腫

再発小児中枢神経系(CNS)胚芽腫は、治療後に再発した(再び現れた)腫瘍のことをいいます。ほとんどの場合、小児CNS胚芽腫は治療から3年以内に再発しますが、これより遅いこともあります。再発小児CNS胚芽腫は元の腫瘍と同じ場所に再発することもあれば、脳または脊髄の別の場所に再発することもあります。 CNS胚芽腫は、体内の他の部位に拡がることがまれにあります。

NCI支援のがん臨床試験リストから、再発小児脳腫瘍の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。お子さんに適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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治療選択肢の概要

小児中枢神経系(CNS)胚芽腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

小児中枢神経系(CNS)胚芽腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、がんの患者さんを対象に、既存の治療法の改良に役立てたり、新しい治療法に関する情報を集めたりするための調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。

小児がんはまれな疾患ですので、臨床試験への参加を検討すべきです。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

小児CNS胚芽腫のお子さんは、必ず小児脳腫瘍の治療に精通した医療提供者で構成されるチームに治療計画を立ててもらってください。

この疾患の治療は、小児腫瘍医(小児がんの治療を専門とする医師)が統括します。小児腫瘍医は、小児脳腫瘍の治療に精通し、特定の医療分野を専門とする他の小児 医療提供者と協力しながら治療に取り組んでいきます。具体的には以下のような専門家が挙げられます:


小児脳腫瘍では、がんと診断される前に徴候や症状が現れ、それが数ヵ月~数年にわたって続くことがあります。

腫瘍によって引き起こされた徴候症状が、がんと診断される前に始まって、数ヵ月~数年にわたって続く場合があります。治療を行っても腫瘍による徴候や症状が続く場合は、担当の医師とよく相談することが重要です。

がんの治療のなかには、治療が終わってから何ヵ月または何年もたって副作用が現れるものがあります。

がんの治療による副作用のうち、治療中または治療の後に始まり、数ヵ月ないし数年も続くものは、晩期障害と呼ばれます。がん治療の晩期障害には以下のようなものがあります:


  • 身体的問題。

  • 気分、感情、思考、学習、記憶における変化。

  • 二次がん(新しい種類のがん)。

髄芽腫と診断されたお子さんは、手術または放射線療法の後に、思考力、学習力、注意力の変化など、特定の問題を抱えることがあります。また、手術後に小脳性無言症候群がみられることもあります。この症候群の徴候には以下のものがあります:


  • 話す能力の遅れ。

  • 嚥下および摂食の障害。

  • 平衡感覚を失う、歩行困難になる、字が汚くなる。

  • 筋緊張の喪失。

  • 気分の変動や性格の変化。

晩期障害には治療や制御することが可能なものもあります。がんの治療によってお子さんに生じうる影響について担当医とよく相談することが重要です。(詳しい情報については、PDQ小児がん治療の晩期障害に関する要約をご覧ください)。

以下の5種類の治療法が用いられます:
手術

本要約の一般的な情報のセクションで前述されているように、小児CNS胚芽腫ではその診断と治療に手術という方法が用いられます。

医師が手術の際に確認できるがんを全て切除した場合でも、残っているがん細胞を全て死滅させるために、手術後に化学療法や放射線療法を受ける患者さんもおられます。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。

脳に対する放射線療法は、幼児期の成長や発達に影響を及ぼす可能性があります。このため臨床試験において、標準的な方法と比べて副作用の少ない、放射線の新たな照射方法が現在研究されています。小児CNS胚芽腫の場合、次のような方法で放射線療法が実施されることがあります。


  • 原体照射法では、コンピュータを用いて腫瘍の三次元(3D)画像を作成し、腫瘍の形状に合わせて放射線を照射します。この療法では、腫瘍に高用量の放射線を照射する一方で、腫瘍付近の正常組織の損傷を少量に抑えることができます。

  • 定位放射線治療では、頭部用の硬いフレームを頭蓋に固定して放射線を腫瘍に直接照射し、それにより腫瘍周辺の正常組織の損傷を少量に抑えます。放射線の総照射量を少量ずつに分割し、これを数日間にわたって照射します。この手法は定位体外照射療法または定位放射線治療とも呼ばれています。

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類に応じて異なります。

放射線療法の実施は、小児(特に3歳以下の幼児)の体の成長や脳の発達に悪影響を及ぼす危険性があることから、放射線療法の開始時期を遅らせたり放射線照射の必要性を減らしたりするために化学療法が行われる場合があります。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬物は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。併用化学療法は複数の抗がん剤を使用する治療法です。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類に応じて異なります。

中枢神経系腫瘍の治療のために経口または静脈内注射で投与される通常用量の抗がん剤は、血液脳関門を通過できず、脳と脊髄の周囲を満たしている液体の中に入り込むことができません。そこで、脳と脊髄に拡がっている可能性のあるがん細胞を死滅させるために、液体で満たされたこの空間内に薬剤が直接注入されます。この治療法は、髄腔内化学療法または脳室内化学療法と呼ばれます。

髄腔内化学療法:脳および脊髄内部の脳脊髄液(CSF)とオンマイヤーレザバー(手術によって頭皮の下に設置されるドーム状の容器で、細い管を通して脳内へと薬剤を流し込むことができる)を示す。図の上の方には、注射器と針を用いてオンマイヤーレザバーに抗がん剤を注入している様子が示されている。図の下の方には、注射器と針を用いて脊柱の下部から脳脊髄液中に直接抗がん剤を注入している様子が示されている。



髄腔内化学療法。脳脊髄液(CSF、青色で示されている)で満たされた空洞である脊髄腔の中に抗がん剤が注入されます。2種類の方法があります。1つめはこの図の上の方に示されているもので、オンマイヤーレザバー(手術によって頭皮の下に設置されるドーム状の容器で、細い管を通して脳内へと薬剤を投与することができる)に薬剤を注入するという方法です。もう1つは図の下の方に示されているもので、腰の小さな領域に麻酔を施してから、脊柱の下部より直接CSF内に薬剤を注入するという方法です。



幹細胞救援を伴う大量化学療法

幹細胞救援を伴う大量化学療法は、高用量の化学療法を実施する手段の1つで、このがん治療によって破壊された造細胞を外から補充します。患者さん自身またはドナーから採取した血液または骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を取り出して、凍結保存しておきます。そして化学療法の終了後に、保存していた幹細胞を解凍して、これを点滴によって患者さんの体内に戻します。こうして再注入された幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復していきます。

標的療法

標的療法はがん細胞を攻撃する薬物などの物質を使用する治療法の一種です。標的療法は一般に、化学療法や放射線療法に比べ、正常な細胞に及ぼす有害性が小さい療法です。

シグナル伝達阻害薬は、標的療法薬の一種で再発髄芽腫の治療に用いられます。シグナル伝達阻害薬は、細胞内で分子から分子へと伝達されるシグナルを遮断します。こうしたシグナルを阻害することで、がん細胞を殺傷できる可能性があります。ビスモデギブはシグナル伝達阻害薬の一種です。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。(検査の一覧については、一般的な情報のセクションをご覧ください。)治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。これはときに再病期分類と呼ばれます。

治療が終わってからも度々受けることになる画像検査もあります。こうした検査の結果から、お子さんの状態が変化していないか、あるいは脳腫瘍が再発して(再び現れて)いないかを知ることができます。画像検査で脳内に異常な組織が認められた場合、その腫瘍が死んだ腫瘍細胞で構成されているかどうか、または新しいがん細胞が増殖していないかどうかを調べるために、生検が実施される場合もあります。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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小児中枢神経系胚芽腫および小児松果体芽腫の治療選択肢

新たに診断された小児髄芽腫

小児髄芽腫が新たに診断された場合は、腫瘍自体に対する治療はまだ行われていません。このような小児は、腫瘍が原因で生じる徴候症状を緩和するために、薬物投与などの治療を受ける場合があります。

平均リスク髄芽腫の3歳を超えている小児

3歳を過ぎたお子さんの平均リスク髄芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


高リスク髄芽腫の3歳を超えている小児

3歳を過ぎたお子さんの高リスク髄芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


  • 腫瘍を可能な限り摘出する手術。この後に、脳および脊髄に対して平均リスク髄芽腫より高線量の放射線療法が実施されます。放射線療法中およびその後に化学療法も実施されます。

  • 腫瘍を切除する手術、放射線療法、および幹細胞救援を伴う大量化学療法。

  • 放射線療法と化学療法を新たに組み合わせた臨床試験への参加。

3歳以下の小児

3歳以下の小児の髄芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


  • 腫瘍を可能な限り摘出する手術の後に化学療法。

手術の後に実施されることのあるその他の治療法には以下のようなものがあります:


  • 化学療法と腫瘍を切除した領域に対する放射線療法。

  • 幹細胞救援を伴う大量化学療法。

3歳以下のお子さんの髄芽腫に対する治療は、臨床試験で多く行われています。臨床試験では、幹細胞救援を伴う化学療法の新しい併用療法が研究されています。

NCI支援のがん臨床試験リストから、未治療の小児髄芽腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。お子さんに適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

新たに診断された小児中枢神経系原始神経外胚葉性腫瘍

新たに診断された小児中枢神経系(CNS)原始神経外胚葉性腫瘍では、腫瘍自体に対する治療はまだ行われていません。患者さんは、腫瘍が原因で生じる症状を緩和するために薬物投与などの治療を受けている場合があります。

3歳を超えている小児

3歳を過ぎたお子さんのCNS原始神経外胚葉性腫瘍の標準治療には以下のものがあります:


3歳以下の小児

3歳以下のお子さんのCNS原始神経外胚葉性腫瘍の標準治療には以下のものがあります:


  • 腫瘍を可能な限り摘出する手術の後に化学療法。

手術の後に実施されることのあるその他の治療法には以下のようなものがあります:


3歳以下のお子さんのCNS原始神経外胚葉性腫瘍に対する治療は、臨床試験で多く行われています。臨床試験では、幹細胞救援を伴う化学療法の新しい併用療法が研究されています。

NCI支援のがん臨床試験リストから、未治療の小児テント上原始神経外胚葉性腫瘍の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。お子さんに適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

新たに診断された小児髄上皮腫および上衣芽腫

新たに診断された小児髄上皮腫および上衣芽腫では、腫瘍自体に対する治療はまだ行われていません。患者さんは、腫瘍が原因で生じる症状を緩和するために薬物投与などの治療を受けている場合があります。

3歳を超えている小児

3歳を過ぎたお子さんの髄上皮腫および上衣芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


3歳以下の小児

3歳以下のお子さんの髄上皮腫および上衣芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


  • 腫瘍を可能な限り摘出する手術の後に化学療法。

  • 幹細胞救援を伴う大量化学療法。

  • お子さんが成長した時点で放射線療法。

  • 化学療法の新しい組み合わせと治療計画または幹細胞救援を伴う化学療法の新しい組み合わせを試行する臨床試験への参加。

3歳以下のお子さんの髄上皮腫に対する治療は、臨床試験で多く行われています。

NCI支援のがん臨床試験リストから、小児上衣芽腫および小児髄上皮腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。お子さんに適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

新たに診断された小児松果体芽腫

新たに診断された小児松果体芽腫では、腫瘍自体に対する治療はまだ行われていません。患者さんは、腫瘍が原因で生じる症状を緩和するために薬物投与などの治療を受けている場合があります。

3歳を超えている小児

3歳を過ぎたお子さんの松果体芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


  • 腫瘍を切除する手術。腫瘍が脳内にあるため、通常は腫瘍が完全に切除できるわけではありません。手術の後に、脳と脊髄への放射線療法がよく行われます。

  • 化学療法の新しい組み合わせと治療計画または幹細胞救援を伴う化学療法の新しい組み合わせを試行する臨床試験への参加。

3歳以下の小児

3歳以下のお子さんの松果体芽腫に対する標準治療には以下のものがあります:


  • 松果体芽腫を診断するための生検とその後の化学療法。

  • 化学療法に腫瘍が反応する場合は、小児が成長した時点で放射線療法が行われます。

  • 幹細胞救援を伴う大量化学療法

NCI支援のがん臨床試験リストから、未治療の小児松果体芽腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。お子さんに適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

再発小児中枢神経系胚芽腫および松果体芽腫

再発した中枢神経系(CNS)胚芽腫および松果体芽腫に対する治療法は、以下の要因によって左右されます:


  • 腫瘍の種類。

  • 最初に発生した部位に再発した腫瘍か、脳、脊髄、または体内の他の部位に拡がった腫瘍か。

  • 過去に受けた治療の種類。

  • 初回の治療が終了してからの経過時間。

  • 患者さんに徴候症状が認められるか。

再発小児CNS胚芽腫および松果体芽腫の治療法には以下のようなものがあります:


  • 以前に放射線療法化学療法を受けた患者さんに対する治療法には、がんが発生した部位および腫瘍が拡がった部位への再度の放射線療法が考えられます。定位放射線治療や化学療法が使用されることもあります。

  • 以前に化学療法のみを受け、局所再発した乳児や幼児のお子さんに対する治療法には、化学療法と合わせて腫瘍とその付近への放射線療法が考えられます。腫瘍を切除する手術が実施されることもあります。

  • 以前に放射線療法を受けている患者さんでは、幹細胞救援を伴う大量化学療法を使用することもあります。このような治療により生存期間が延長するかは、明らかではありません。

  • 遺伝子に特定の変化が生じているがんの患者さんには、シグナル伝達阻害薬による標的療法

NCI支援のがん臨床試験リストから、再発小児中枢神経系胚芽腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。お子さんに適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、小児中枢神経系胚芽腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board. PDQ Childhood Central Nervous System Embryonal Tumors Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/brain/patient/child-cns-embryonal-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389401]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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