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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

オオアザミ(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2015-12-11
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、がんの患者さんの治療におけるオオアザミの使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

補完代替医療の方法 シリマリン

概要


  • オオアザミの果実と種は、肝臓胆管の病気に対する治療薬に使われています(詳しくは質問1を参照してください)。

  • オオアザミで発見された薬用成分はシリマリンで、細胞の損傷を防ぎ、肝臓組織の修復を促す作用があります(詳しくは質問1質問6を参照してください)。

  • オオアザミには、補完代替療法として特に肝臓の病気に用いられてきた長い歴史があります(詳しくは質問2を参照してください)。

  • オオアザミは、化学療法毒性を低減したり、効果を高めたり、また、がん細胞の増殖を遅らせるといった可能性を調べるため、研究室で培養細胞株や動物の腫瘍を使って研究されています(詳しくは質問3質問6を参照してください)。

  • オオアザミは通常、カプセルや錠剤で摂取されます(詳しくは質問5を参照してください)。

  • オオアザミは、白血病のお子さんを対象とした臨床試験で研究されてきました(詳しくは質問7を参照してください)。

  • オオアザミまたはシリマリンの使用の副作用はあまり発生せず、あっても軽度です(詳しくは質問8を参照してください)。

  • オオアザミを抗がんや他のと一緒に服用すると、それらの効果を高めるのか低減するのかは分かっていません(詳しくは質問4を参照してください)。

  • 米国食品医薬品局は、オオアザミをがんや他の疾患に対する治療法として使用することを承認していません(詳しくは質問9を参照してください)。

  • 米国で、オオアザミはハーブから作られた栄養補助食品として利用可能です(詳しくは質問9を参照してください)。

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オオアザミについての質問と回答

1.

オオアザミとはどのようなものですか。

 

  オオアザミは、肝臓胆管、また、胆嚢疾病の治療に、2000年以上もの間、その果実と種が使われてきた植物です。オオアザミはヨーロッパが原産ですが、米国と南アメリカでも見られます。

  オオアザミにみられる薬用成分は、シリマリンと呼ばれ、オオアザミの種のエキスです。シリマリンは数種類の密接に関連し合う化合物、具体的にはシリビン(シリビンAおよびB)、イソシリビン(イソシリビンAおよびB)、シリクリスチン、イソシリクリスチン、シリジアニン、タキシフォリンを含んでいます。ほとんどの研究は、植物そのものではなく、シリマリンやその主な成分であるシリビンを研究対象としてきました。

 オオアザミの植物学的な名称はシリバム・マリアナムです。オオアザミは、神聖なアザミ、マリアアザミ、マリーアザミ、セントマリーアザミ、アワレイディーズアザミ、野生アーティチョーク、Mariendistel(ドイツ語)、また、Chardon-Marie(フランス語)とも呼ばれています。

2.

補完代替治療としてのオオアザミ発見の経緯と使用の歴史はどのようなものですか。

 

 古代ギリシャ人やローマ人は、肝臓の病気や蛇咬傷用の治療にオオアザミを用いました。中世にオオアザミは、肝毒素の解毒に推奨されていました。近代のホメオパシー専門家は、オオアザミの種から抽出した化合物を、黄疸胆石腹膜炎といった分野の疾患の治療に用いてきました。ハーブの安全性と有効性を研究しているドイツの政府機関であるドイツコミッションEは、毒素による肝障害、および肝硬変に対する治療法として、また、肝臓の慢性 炎症に対する支持療法として、オオアザミを推奨しています。

 オオアザミは肝疾患に対して長年使用されてきたにもかかわらず、研究者がオオアザミの種からシリマリンを抽出し、それがこの植物の活性成分であることを示唆したのは1968年になってからです。後にシリマリンは、植物由来の物質の一種であるフラボノリグナンの混合物であることが分かりました。

3.

オオアザミががんの治療に有効であるという主張の背景にある理論とはどのようなものですか。

 

 オオアザミに含まれる活性物質シリマリンは、シリビンが主な化合物です。オオアザミががんの治療に有効であるという主張を調べるために、シリマリンとシリビンが最も広く研究対象とされてきました。

 シリマリンとシリビンは、毒素が細胞へ浸入するのを遮断することにより、または損傷が始まる前に細胞から毒素を除去することによって、有毒 化学物質による損傷から肝臓を保護すると考えられます。

 シリマリンとシリビンは、がん細胞を使った基礎実験で研究されており、その他にも、動物の舌、皮膚、膀胱結腸小腸にできた腫瘍を対象に研究されています。例えば次のような可能性が調べられています:


  • 化学療法の毒性を低減する。

  • 化学療法の効果を高める。

  • がん細胞の増殖を止めるかまたは増殖速度を低下させ、腫瘍の発生や成長を阻止する。

  • 肝臓の組織の修復を助ける。

4.

オオアザミは抗がん剤などの薬物の効果を高めますか。

 

 オオアザミの服用が、抗がん性のある薬剤や他の薬物の効果を増強するのか、低減するのか、または影響をもたないのかは、分かっていません。特に、オオアザミが化学療法の効果を高めるか減じるか影響を及ぼさないかは明らかになっていません。

5.

オオアザミはどのように投与されますか。

 

 オオアザミは通常、カプセルや錠剤で口から摂取されます。水に溶けにくいので、ハーブティとして飲むのは一般的ではありません。ヨーロッパでは、その活性成分であるシリビンを、致命的な肝障害を引き起こす毒キノコのタマゴテングダケに対して効果をもつ唯一の解毒剤として静脈内注入します。

  オオアザミが含まれる栄養補助食品は、シリビンの含有量が尺度となります。体に吸収されやすく、かつ利用されやすくするために、特殊な加工を施したシリビンは、Lagalon、silipide、Siliphosという名称で販売されています。

6.

これまでにオオアザミを使用した前臨床研究(基礎研究や動物試験)は実施されていますか。

 

  研究室での研究や動物を使った試験は、ある薬物、処置、治療法などがヒトにおいて役に立つ可能性があるかどうかを明らかにするために行われます。前臨床研究は、臨床試験(ヒトを対象とする)を始める前に実施されます。

 オオアザミの種に含まれる活性物質シリマリンは、基礎研究で調べられてきました。これらの研究から、以下のことが示されています:


  • 毒素が細胞内へ浸入するのを予防するために細胞壁を強化する。

  • 毒素がもつ体への有害性を低減させる酵素を刺激する。

  • フリーラジカルという傷害性物質の細胞攻撃を遮断する。

 シリマリンに含まれる主な成分であるシリビンAとBは、がん細胞株(実験室で増殖させた細胞)を用いた基礎実験で研究されてきました。これらの研究では、以下のシリビンの性質が示唆されています:


 ラットの肝臓を用いた基礎実験では、シリマリンとシリビンが肝組織の再生を促進することも明らかになっています。

  卵巣を切除したラットとマウスを用いた基礎実験では、オオアザミに骨の損失を抑止する作用があることが明らかになっています。

  大腸がん細胞をマウスに移植した試験で、シリビンを1日2回投与すると腫瘍の増殖が抑えられることが明らかになりました。

7.

オオアザミの臨床試験(ヒトでの調査研究)は実施されてきましたか。

 

 数件の小規模研究では、がん治療の有害作用を低減するオオアザミの効果や、がんの治療にオオアザミを使用できるかどうかが検討されています。

  急性リンパ芽球性白血病のお子さんを対象としたランダム化臨床試験で、シリマリンを摂取することで、がん治療の効果に悪影響を与えることなく、化学療法が肝臓に及ぼす有害な作用が抑えられることが明らかになりました。シリマリンを摂取したお子さんでは、副作用により化学療法の用量を減らす必要性が、オオアザミを摂取しなかったお子さんより少なくなりました。

  手術で前立腺を切除した男性を対象とした1件のランダム化臨床試験では、シリマリンとセレンの併用により、生活の質の向上、コレステロール値の低下、血液中に含まれるセレンの量の増大が認められました。

 手術と放射線療法を受けた乳がんの女性を対象とした1件の非ランダム化観察研究で、シリマリンベースのクリームが放射線療法に対する皮膚反応の予防に有用であったことが示されました。

 1件の第I相臨床試験で肝機能が低下している進行 肝がん患者さん3人を対象に、患者さんが安全に使用できるシリビンホスファチジルコリンの最大用量が検討されました。患者さんの1人に、肝機能の改善と炎症の徴候の抑制がある程度認められました。

  肝炎、肝硬変、または胆管の疾患のある患者さんの治療を対象に、多くの臨床試験でオオアザミやシリマリンが研究されてきました。これらの試験で使用された用量は広範囲にわたり、結果も様々でした。慢性肝炎の患者さんを対象とした生物学的療法の試験によると、シリマリンを摂取した患者さんでは、摂取しなかった患者さんより症状が少なく、生活の質が良好でした。いくつかの試験で示されたシリマリンの有益な作用は、それが肝炎または肝がんあるいはその両方を予防する役割を担う可能性を示唆していますが、シリマリンの予防的使用については、臨床試験での調査は行われていません。

 シリマリンは、輸血を何度も受けた患者さんの血液中に含まれる余分なを除去する、鉄キレート療法の効果を高めることが分かっています。

8.

オオアザミによる副作用またはリスクは報告されていますか。

 

 オオアザミやシリマリンが推奨されたとおりに摂取された場合、その使用による副作用はほとんど報告されていません。数件の大規模な、肝疾患の患者さんを対象とした、注意深く設計された試験では、シリマリンの摂取により、緩下作用が起こることも、また、吐き気や、胸やけ、の不調が引き起こされることも、ほとんどないことが示されました。高用量(1日に1,500ミリグラム以上)では、軽いアレルギー反応が見られました。

 シリマリンは、肝臓において胆汁がうっ滞した妊娠女性に使用されてきましたが、患者さん自身にも、また、胎児にも有害な作用はみられていません。シリマリンはまた、キノコ中毒に対して、小児に静脈内投与されています。

9.

米国食品医薬品局(FDA)は、米国でがん治療としてオオアザミを使用することを承認していますか。

 

  米国食品医薬品局は、がんやその他の疾患に対する治療法としてのオオアザミの使用を承認していません。

 オオアザミは米国で栄養補助食品として利用できます。栄養補助食品は食事に追加されることを想定した製品です。これらは薬物ではなく、病気の治療や予防、または治癒を目的としたものではありません。製造者は、製品が安全であること、および正確かつ誤解を招かないラベル表示を記載することに責任を負います。FDAは栄養補助食品の安全性と有効性に関する販売前承認を行いません。

 がん患者さんに対するオオアザミの研究が非常に少ないことを考慮すると、慎重に計画された臨床試験を除いては、がん治療法としての使用は推奨できません。

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現在実施中の臨床試験

NCI支援のがん臨床試験リストから、現在患者さんの登録を行っているオオアザミシリマリンに関するがんCAMの臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。

NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、がんの患者さんの治療におけるオオアザミの使用に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Integrative, Alternative, and Complementary Therapies Editorial Board. PDQ Milk Thistle. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/patient/milk-thistle-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389281]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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補完代替医療(CAM)についての一般的な情報

補完代替医療(CAM)は、統合的医療とも呼ばれ、ヒーリングに関する原理やアプローチ、治療法などを幅広く意味します。従来の治療に加えて実施する場合は補完療法と呼ばれ、また、従来の治療の代わりに実施する場合は、よく代替療法と呼ばれます(従来の治療とは医学界で広く受け入れられ、かつ主流となっている治療を意味します)。どのように用いられるかによって、補完療法とみなされる場合と、代替療法とみなされる場合があります。補完代替療法は、病気の予防やストレスの軽減、副作用や症状の予防と軽減、そして疾患の管理や治癒を目的として用いられます。

がんの従来の治療とは異なり、補完代替療法は保険が適用されないことが多くあります。患者さんは加入保険会社に、補完代替医療が保険の適用対象となっているかどうかを確認することをお奨めします。

補完代替医療の中には、標準治療を妨げたり、従来の治療と併用した場合に有害となりうるものがあるため、補完代替療法を検討されているがん患者さんはどんな治療法でも必ず、担当医や看護師、薬剤師と相談して意思決定を行ってください。

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補完代替医療(CAM)のアプローチの評価

補完代替医療の治療についても、従来の治療の評価と同様、厳格な科学的評価を行うことが重要です。米国国立がん研究所および米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は医療施設において、がんに対するCAM療法の評価を行うための臨床試験(調査研究)を数多く主催しています。

一般的に、がんの治療における従来のアプローチは、多数の患者さんを対象とした臨床試験の実施など、厳格な科学的プロセスを経て、安全性や有効性が検討されています。それに比べ、補完代替医療の安全性や有効性についてはあまり知られていません。厳格な評価を経たCAM療法はごくわずかです。はじめは純粋に代替アプローチとみなされていた少数のCAM療法が、治癒を求めるものではなく、患者さんをより楽にし回復を早める手助けとなる補完医療として、がんの治療で用いられつつあります。1つの例が鍼療法です。1997年11月に開催された米国国立衛生研究所(NIH)の専門家委員会の会合によると、鍼療法は化学療法に関連した吐き気や嘔吐、そして手術に関連した疼痛の管理に有効であることがわかりました。対照的に、レートリルの使用などのいくつかのアプローチは、検討の結果、無効であるか、または有害となりうることがわかりました。

1991年に始まったNCIのBest Case Series Programは、臨床で用いられているCAMアプローチの評価を行うプログラムの1つです。このプログラムはNCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)の監視下で進められています。がん代替医療を行う医療専門家は、患者さんのカルテや関連資料をOCCAMに提出します。OCCAMではそれらの資料を厳密に精査し、NCI主導の研究を正当化するであろう治療アプローチについては、フォローアップ研究の戦略を立てています。

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補完代替医療(CAM)について医療提供者に質問すべきこと

補完代替療法を受けることを考えている場合、患者さんは主治医などの医療提供者に次の質問を行ってください。


  • どのような副作用が予想されますか。

  • この治療に伴うリスクは何ですか。

  • 既知の有益性はそれらのリスクに勝っていますか。

  • この治療からどのようなメリットが期待できますか。

  • この治療は従来の治療の妨げになりますか。

  • この治療は臨床試験の一部として実施されますか。

  • もしそうなら、誰がその試験を主催しますか。

  • この治療には健康保険が適用されますか。

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補完代替医療(CAM)についてさらに知るには

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)

米国国立衛生研究所(NIH)の国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、補完代替医療の研究および評価を促進し、医療専門家や一般の方を対象に様々なアプローチについての情報を提供しています。


    NCCIH Clearinghouse
    Post Office Box 7923 Gaithersburg, MD 20898–7923
    電話:+1-888-644-6226 (フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):+1-866-464-3615
    E-mail:info@nccih.nih.gov
    ウェブサイト:https://nccih.nih.gov

CAM on PubMed

NCCIHおよびNIH国立医学図書館(NLM)は共同でCAM on PubMedを開発し、CAMに関連するジャーナルの記載内容を無料かつ簡単に検索できる機能を提供しています。NLMの図書目録データベースのサブセットとして、CAM on PubMedには様々な科学ジャーナルのCAMに関連する論文から、230,000を超える文献や抄録が登録されています。このデータベースはさらに、1,800を超えるジャーナルにリンクしており、ユーザーが論文全文を参照できるようになっています(論文全文を参照するには、購読料などの費用が発生する場合があります)。

がん補完代替医療オフィス

NCIのがん補完代替医療オフィス(OCCAM)は、補完代替医療(CAM)の分野におけるNCIの活動をコーディネートしています。OCCAMはCAMのがん研究をサポートし、がんに関連するCAMについての情報を、NCIのウェブサイトを通して医療提供者や一般の方に提供しています。

米国国立がん研究所(NCI)のがん情報サービス

米国にお住まいの方は、NCIがん情報サービスフリーダイヤル+1-800-4-CANCER(+1-800-422-6237)に電話をすることができます(月曜日から金曜日の午前8時から午後8時まで)。訓練を受けたがん情報スペシャリストが質問にお答えします。

食品医薬品局

食品医薬品局(FDA)は、薬物や医療機器を規制し、それらの安全性と有効性を確保しています。


    食品医薬品局
    10903 New Hampshire Avenue
    Silver Spring, MD 20993
    電話:+1-888-463-6332 (フリーダイヤル)
    ウェブサイト:http://www.fda.gov

連邦取引委員会

連邦取引委員会(FTC)は消費者保護法を施行しています。FTCから入手可能な出版物は以下の通りです:


  • Who Cares: Sources of Information About Health Care Products and Services

  • Fraudulent Health Claims: Don't Be Fooled


    消費者センター
    連邦取引委員会
    600 Pennsylvania Avenue, NW
    Washington, DC 20580
    電話:+1-877-FTC-HELP(+1-877-382-4357)(フリーダイヤル)
    テレタイプライター付の電話(耳が聞こえないか聴覚に障害のある方用):202-326-2502
    ウェブサイト:http://www.ftc.gov
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