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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

胃がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-07-01
    翻訳更新日 : 2017-02-17

 このPDQがん情報要約では、胃がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

胃がんについての一般的な情報

胃がんは、胃の内側を覆う粘膜の中に悪性(がん)細胞できる疾患です。

は上腹部にあるアルファベットのJに似た形をした臓器です。食物中の栄養素ビタミンミネラル炭水化物、脂肪、蛋白、および水分)の消化吸収と老廃物の体外への排出を担う消化器系の一部です。咽頭(喉)を通過した食べ物は、食道と呼ばれる筋肉でできた中空の管を通って胃へと運ばれます。胃で一部消化された食べ物は、さらに小腸から大腸へと送られていきます。

消化器系の解剖図:図は食道、肝臓、胃、小腸、大腸を示す。



食道と胃は上部消化器系の一部です。



胃の壁は、粘膜層(最も内側の層)、筋層(中間の層)、漿膜層(外側の層)という3層の組織から構成されています。胃がんは、このうち粘膜層の細胞から発生して、増殖するにつれてより外側の層へと拡がっていきます。

胃の間質腫瘍は、支持結合組織から発生するもので、胃がんとは治療方法が異なります。詳しい情報については、消化管間質腫瘍の治療に関するPDQ要約をご覧ください。

胃がんに関する詳しい情報については以下のPDQの要約をご覧ください:


胃がんの発生リスクに影響を及ぼす要因に年齢、食事、胃の疾患があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。胃がんのリスク因子には以下のものがあります:



  • 塩分と燻製食品を多く含み、果実と野菜が少ない食事を摂っていること。

  • 適切に調理または保存されなかった食品を食べていること。

  • 高齢または男性であること。

  • 喫煙の習慣があること。

  • 母親、父親、姉妹、または兄弟に胃がんにかかったことのある人がいること。

胃がんの徴候には、消化不良と胃の不快感や痛みなどがあります。

これらの徴候症状などは、胃がんや他の病態によって引き起こされます。

胃がんの初の段階では、以下のような症状がみられることがあります:


  • 消化不良や胃の不快感。

  • 食後の膨満感。

  • 軽度の吐き気

  • 食欲減退。

  • 胸やけ。

より進行した段階の胃がんでは、以下のような徴候や症状がみられることがあります:


  • 血便(便中への血液の混入)。

  • 嘔吐

  • 原因不明の体重減少。

  • 胃の痛み。

  • 黄疸(眼や皮膚が黄色くなること)。

  • 腹水(腹部に液体が溜まること)。

  • 嚥下障害。

以下のような問題が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:

胃がんの発見と診断には、胃と食道を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • 全血球算定(CBC):血液を採取して以下の項目について調べる検査法:

  • 上部内視鏡検査 :食道、胃、十二指腸(小腸の最初の部分)の内壁を観察して異常な部分がないかを調べる検査法。内視鏡(ライトの付いた細い管)を口もしくは鼻から食道の内部に挿入します。

    上部内視鏡検査:内視鏡が口と食道から胃の中に挿入されている様子を示す。右の図には、台の上で上部内視鏡検査を受けている患者さんの様子が示されている。
    
    


    上部内視鏡検査。ライトの付いた細い管を口から挿入して、食道と胃、それに小腸の上部を観察して、異常な部分がないかを調べます。




  • 食道造影 :食道と胃の一連のX線撮影。まずバリウム(銀白色の金属 化合物)を溶かした液体を患者さんに飲み込んでもらいます。この液体が食道壁を覆ったところでX線撮影を行います。この検査法は上部消化管撮影とも呼ばれます。

    胃がん検査用食道造影;バリウム溶液が食道を通って胃に流入する様子を示す。
    
    


    胃がん検査用食道造影。飲み込まれたバリウム溶液は食道を通って胃の中へと流れ込みます。それからX線撮影を行って、異常な部分がないかを調べます。




  • CTスキャン(CATスキャン):体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • 生検 :細胞や組織を採取する手技のことで、採取されたサンプルは顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。胃の生検は内視鏡検査の最中に行われるのが通常です。

     組織のサンプルを調べて、どのくらいの数のHER2 遺伝子が存在し、どれほどの量のHER2 蛋白が作られているかを測定します。通常より多くのHER2遺伝子が存在している、または標準を上回るHER2蛋白が作られている場合、がんはHER2陽性と呼ばれます。HER2陽性の胃がんはHER2蛋白を標的とするモノクローナル抗体により治療できることがあります。


特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんの病期(がんが胃の中だけに存在しているか、リンパ節や体の他の部位に転移しているか)。

  • 患者さんの健康状態。

胃がんでは、非常に早い段階で発見されれば回復の見込みが高くなります。しかし、胃がんは、診断された時点ですでに進行している場合も多くあります。末期の胃がんの場合は、治療を行うことは可能ですが、治癒はほとんど望めません。治療法の改善を目的に実施されている臨床試験への参加も検討すべきです。現在進行中の臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

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胃がんの病期

胃がんの診断がついた後には、胃内部でのがん細胞の拡がりや他の部位への転移の有無を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がん内部での拡がりや他の部位への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。

病期分類の過程では、以下のような検査法や手技が用いられます:


  • CEA(がん胎児性抗原)検査血液中のCEAの量を測定する検査法。これらの物質はがん細胞と正常細胞の両方から血流中に放出されます。これらが正常量よりも多いことが判明した場合は、胃がんや他の疾患の徴候である可能性があります。

  • 内視鏡超音波検査(EUS)内視鏡を、通常は口または直腸から体内に挿入して行う検査法。内視鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。内視鏡の末端部にはプローブが付いていて、これを用いて高エネルギーの音波(超音波)を体内の組織臓器に反響させ、エコーを作り出します。このエコーを基にソノグラムと呼ばれる身体組織の画像が描出されます。この検査法は内視鏡下超音波検査とも呼ばれます。

  • CTスキャン(CATスキャン):体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性の 腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。PETスキャンとCTスキャンが同時に行われることもあります。これはPET-CTと呼ばれます。

体内でのがんの拡がり方は3種類に分けられます。

がんは組織リンパ系血液を介して拡がります:


  • 組織。がんは発生した場所から隣接する領域に拡がります。

  • リンパ系。がんは発生した場所からリンパ系に侵入して拡がります。がんはリンパ管を介して体内の他の部位へ移動します。

  • 血液。がんは発生した場所から血液に侵入して拡がります。がんは血管を介して体内の他の部位へ移動します。

がんは発生した場所から体内の他の部位に拡がることがあります。

がんが体内の他の部位に拡がることを転移と呼びます。がん細胞は発生した場所(原発腫瘍)から分離し、リンパ系や血液を介して移動します。


  • リンパ系。がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍転移性腫瘍)を形成します。

  • 血液。がんが血液中に侵入し、血管を通って体内の他の部位へ移動して、そこで腫瘍(転移性腫瘍)を形成します。

転移性腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類の腫瘍です。例えば、胃がんが肝臓に転移した場合、肝臓にできたがん細胞は、実際は胃がんの細胞です。この疾患は転移性胃がんであり、肝がんではありません。

胃がんでは、以下のような病期が用いられます:
0期(上皮内がん)

0期では、異常な 細胞壁の粘膜層(最も内側の層)に認められます。こうした異常細胞は、がん化して周辺の正常組織に拡がっていく可能性があります。0期は上皮内がんとも呼ばれます。

I期

I期では、がん壁の粘膜層(最も内側の層)に認められます。I期は、がんが拡がっている範囲に応じてIA期とIB期に分けられます。


II期

II期の胃がんは、がんが拡がっている範囲に応じてIIA期とIIB期に分けられます。


  • IIA期:以下のがんが該当します:
    • 壁の漿膜下層漿膜に隣接する組織層)に拡がっている、または

    • 胃壁の筋層に拡がり、腫瘍付近の1~2個のリンパ節にも認められる、または

    • 胃壁の粘膜下層粘膜に隣接する組織層)に拡がっている場合があり、かつ腫瘍付近の3~6個のリンパ節に認められる。


  • IIB期:以下のがんが該当します:
    • 壁の漿膜(最も外側の層)に拡がっている、または

    • 胃壁の漿膜下層(漿膜に隣接する組織層)に拡がり、腫瘍付近の1~2個のリンパ節にも認められる、または

    • 胃壁の筋層に拡がり、かつ腫瘍付近の3~6個のリンパ節にも認められる、または

    • 胃壁の粘膜下層粘膜に隣接する組織層)に拡がっている場合があり、腫瘍付近の7個以上のリンパ節に認められる。


III期

III期の胃がんは、がんが拡がっている範囲に応じてIIIA期、IIIB期、IIIC期に分けられます。


  • IIIA期:がんが以下の部位に拡がっています:
    • 壁の漿膜(最も外側の層)に拡がり、腫瘍付近の1~2個のリンパ節にも認められる、または

    • 胃壁の漿膜下層(漿膜に隣接する組織層)に拡がり、腫瘍付近の3~6個のリンパ節にも認められる、または

    • 胃壁の筋層に拡がり、かつ腫瘍付近の7個以上のリンパ節にも認められる。


  • IIIB期:がんが以下の部位に拡がっています:

  • IIIC期:がんが以下の部位に拡がっています:

IV期

IV期では、がんが体の遠隔部位に転移しています。

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再発胃がん

再発 がんとは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、に生じることもあれば、肝臓リンパ節などの他の部位に発生することもあります。

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治療選択肢の概要

胃がんの患者さんには様々な治療法が存在します。

胃がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の5種類が用いられています:
手術

手術は胃がんの全ての病期を通じて一般的な治療法です。以下のような手術法が用いられます:


  • 胃亜全摘術:がんの患部を含むの一部、近くのリンパ節腫瘍付近の組織臓器の一部を切除する手術法。脾臓を摘出することもあります。脾臓は上腹部にある臓器で、血液をろ過して、古くなった血液細胞を除去します。

  • 胃全摘出術:胃の全体、近くのリンパ節、食道小腸の一部、腫瘍付近のその他の組織を切除する手術法。脾臓を摘出することもあります。さらに食道と小腸をつないで、手術後も患者さんが食べたり飲んだりできるようにします。

腫瘍によって胃が塞がれているにもかかわらず標準的な手術法ではがんを完全に取り除くことができない場合には以下のような方法が用いられることがあります:


  • 管腔内ステント留置術:管腔(動脈や食道など)の開通を維持するためにステント(展開可能な細い管)を挿入する手術法。胃の入り口や出口を塞いでいる腫瘍に対しては、普通の食事ができるようにするために、食道から胃あるいは胃から小腸へとステントを留置する手術が実施されます。

  • 管腔内レーザー治療レーザー装置の付いた内視鏡(ライトの付いた細い管)を体内に挿入して行われる手術法。レーザーとは強力な光のビームで、メスのように使用することもできます。

  • 胃空腸吻合術:胃の内部で小腸へと続く経路を塞いでいるがんができている部分を切除する手術。食物や医薬品が胃から小腸に送られるよう、胃を空腸(小腸の一部)に接続します。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

詳しい情報については、胃がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。胃がんの治療には外照射療法が用いられます。

化学放射線療法

化学放射線療法は、化学療法と放射線療法を組み合わせて双方の効果を高める治療法です。がんが再発する可能性を低下させるために手術後に行われる化学放射線療法は、術後補助療法と呼ばれます。手術前に腫瘍を縮小するために行われる化学放射線療法(術前補助療法)は、現在研究中です。

標的療法

標的療法とは、正常な細胞には害を及ぼすことなく特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。モノクローナル抗体 療法とは、胃がん治療の分野で研究されている標的療法の一種です。

モノクローナル抗体療法では、製造ラボにおいて単一の免疫系細胞から作り出した抗体を使用します。これらの抗体は、がん細胞の表面にある物質や、がん細胞の増殖を助けていると考えられる通常の物質を識別することができます。そのような物質に抗体が結合することで、がん細胞を死滅させたり、がん細胞の増殖を阻止したり、あるいはがん細胞がそれ以上拡がらないようにします。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。IV期の胃がん再発した胃がんでは、トラスツズマブまたはラムシルマブなどのモノクローナル抗体を投与することがあります。トラスツズマブ(薬剤詳細へ)は、胃がん細胞に増殖信号を送る成長因子 蛋白HER2の働きを阻害します。ラムシルマブは、VEGFという蛋白の働きを阻害し、腫瘍の増殖に必要な新しい血管の成長を妨げる可能性があります。

詳しい情報については、胃がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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病期ごとの治療選択肢

0期(上皮内がん)

0期の治療法は手術(胃全摘出除術または胃亜全摘術)となるのが通常です。

NCI支援のがん臨床試験リストから、0期胃がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

I期の胃がん

I期の胃がんの治療法には以下のようなものがあります:


  • 手術(胃全摘出術または胃亜全摘術)。

  • 手術(胃全摘出術または胃亜全摘術)とその後の化学放射線 療法

  • 手術前に化学放射線療法を行う臨床試験への参加。

NCI支援のがん臨床試験リストから、I期胃がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

II期の胃がん

II期の胃がんの治療法には以下のようなものがあります:


  • 手術(胃全摘出術または胃亜全摘術)。

  • 手術(胃全摘出術または胃亜全摘術)とその後の化学放射線 療法または化学療法

  • 手術とその前後の化学療法。

  • 手術の実施後に新しい抗がんによる化学放射線療法を行う臨床試験への参加。

  • 手術前に化学放射線療法を行う臨床試験への参加。

NCI支援のがん臨床試験リストから、II期胃がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

III期の胃がん

III期の胃がんの治療法には以下のようなものがあります:


  • 手術(胃全摘出術)。

  • 手術とその後の化学放射線 療法または化学療法

  • 手術とその前後の化学療法。

  • 手術の実施後に新しい抗がんによる化学放射線療法を行う臨床試験への参加。

  • 手術前に化学放射線療法を行う臨床試験への参加。

NCI支援のがん臨床試験リストから、III期胃がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

IV期の胃がんと再発胃がん

IV期の胃がんまたは再発 胃がんの治療法には、以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、IV期胃がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、胃がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Gastric Cancer Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/stomach/patient/stomach-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389328]

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免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

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