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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

慢性リンパ性白血病の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2015-10-23
    翻訳更新日 : 2017-02-17

PDQ Adult Treatment Editorial Board

 このPDQがん情報要約では、慢性リンパ性白血病の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

慢性リンパ性白血病

慢性リンパ性白血病についての一般的な情報

慢性リンパ性白血病は、がんの一種で、骨髄においてリンパ球(白血球の一種)が過剰に作られるようになる疾患です。

慢性リンパ性白血病(CLLとも呼ばれる)は、通常は緩やかに悪化する血液骨髄の疾患です。CLLは、成人で最も多くみられる種類の白血病です。中年期以降に発生する場合が多いですが、まれに小児でもみられます。



骨の解剖図:海面骨、赤色骨髄、黄色骨髄を示す図。骨の断面図は、緻密骨および骨髄中の血管を示す。また、赤血球、白血球、血小板、および血液幹細胞も示している。



骨の解剖図。骨は、緻密骨、海面骨、骨髄で構成されています。緻密骨は、骨の外層を形成しています。海面骨は、ほとんどが骨の末端にみられ、赤色骨髄を含んでいます。骨髄は、ほとんどの骨の中心に存在し、多くの血管が走っています。骨髄には、赤色骨髄と黄色骨髄の2種類があります。赤色骨髄には、白血球、赤血球、血小板になる能力を持つ血液幹細胞が含まれています。黄色骨髄は、大部分が脂肪でできています。



白血病は、赤血球、白血球、血小板に影響を及ぼす可能性があります。

正常な状態の体内では、いずれは成熟した血液細胞に成長する血液幹細胞(未熟な細胞)が作られています。この血液幹細胞はまず骨髄幹細胞リンパ系幹細胞に成長します。

骨髄系幹細胞は以下の3種類の成熟血液細胞のいずれかになります:


リンパ系幹細胞はまずリンパ芽球という細胞に成長してから、さらに以下の3種類のリンパ球(白血球の一種)のいずれかになります:




血液細胞の成長:血液幹細胞が段階を経て赤血球、血小板、または白血球に成長する様子を示す。骨髄系幹細胞は赤血球、血小板、または骨髄芽球になり、骨髄芽球はさらに顆粒球(好酸球、好塩基球、好中球という種類がある)になる。リンパ系幹細胞はまずリンパ芽球になり、それからBリンパ球、Tリンパ球、またはナチュラルキラー細胞になる。



血液細胞の成長。血液幹細胞はいくつかの段階を経て赤血球、血小板、または白血球になります。



CLLでは、あまりに多くの幹細胞が異常なリンパ球に成長するようになり、正常な白血球が不足する事態に陥ります。このような異常なリンパ球は白血病細胞とも呼ばれます。こうしたリンパ球では感染を十分に防御することはできません。また、血液や骨髄の中のリンパ球が増加することによって、正常な白血球や赤血球、血小板のためのスペースが少なくなってしまいます。このことにより、感染症や貧血が起こったり、出血が起きやすくなったりします。

本要約は、慢性リンパ性白血病について書かれたものです。白血病に関する詳しい情報については以下のPDQの要約をご覧ください:


慢性リンパ性白血病の発生リスクに影響を及ぼす要因に高齢があります。

疾患が発生する危険性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクについて不安がある場合は、担当の医師にご相談ください。CLLのリスク因子には以下のものがあります:


  • 中年以上であること、男性であること、白人であること。

  • CLLもしくはリンパ系のがんの家族歴があること。

  • ロシア系ユダヤ人もしくは東欧系ユダヤ人の近親者がいること。

慢性リンパ性白血病の徴候や症状には、リンパ節の腫れや疲労感などがあります。

通常、CLLでは徴候症状がみられず、一般検診で行われる血液検査で発見されます。徴候や症状がCLLにより引き起こされることがありますが、その他の病態によって生じることもあります。以下の症状が1つでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:


  • 頸部、わきの下、鼠径部リンパ節の痛みを伴わない腫れ。

  • ひどい疲労感。

  • 肋骨下の痛みや膨満感。

  • 発熱や感染。

  • 原因不明の体重減少。

慢性リンパ性白血病の発見と診断には、血液、骨髄、およびリンパ節を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 全血球算定(CBC)と分画 :血液を採取して以下の項目について調べる検査法:
    • 赤血球と血小板の数。

    • 白血球の数と種類。

    • 赤血球内のヘモグロビン(酸素を運搬する蛋白)の量。

    • 血液サンプル中に赤血球が占める割合。



    全血球算定(CBC):左側の図には、注射器と注射針によって肘の静脈から血液が採取されている様子が示されており;右の図には、試験管中の血液が血漿、白血球、血小板、赤血球のそれぞれの層に分離された様子が示されている。
    
    


    全血球算定(CBC)。静脈内に針を挿入して注射器の中に血液を吸い込むことによって、血液を採取します。採取された血液は検査室に送られ、そこで赤血球と白血球と血小板の数が調べられます。CBCは様々な病態の診断やモニタリングのための検査法として用いられています。




  • 免疫表現型検査 :血球や骨髄細胞の表面上にみられる抗原マーカーを調べて、リンパ球か骨髄系細胞かを判定する臨床検査。細胞が悪性のリンパ球(がん)であれば、Bリンパ球かTリンパ球かを調べます。

  • FISH(蛍光in situハイブリダイゼーション):細胞や組織内の遺伝子染色体を調べるために使用される検査技法。蛍光色素を含有するDNAの断片を実験室で作成しておき、それをスライドグラスの上に載せた細胞や組織のサンプルに添加します。このDNAの断片がスライドグラス上で特定の遺伝子や染色体領域と結合した場合、特殊なライトと顕微鏡を用いて観察すると、結合している部分が光って見えます。

  • フローサイトメトリー :試料中の細胞の数、試料中の生きている細胞の割合、細胞の特徴(大きさ、形状、表面の腫瘍マーカーの有無など)を計測する臨床検査。まず蛍光色素で細胞を染色し、それを液体に混ぜて細い管に流し、レーザー光などの光を照射します。計測は、蛍光色素の光に対する反応の強さに基づいて行われます。

  • IgVH遺伝子突然変異検査:骨髄または血液のサンプルを用いて、IgVH遺伝子の突然変異の有無を調べる臨床検査。IgVH遺伝子に突然変異がみられる患者さんは、予後が良好です。

  • 骨髄穿刺と骨髄生検 :腰骨または胸骨に中空の針を挿入して骨髄、血液、骨の小片などを採取する手技。採取された骨髄、血液、骨は病理医によって顕微鏡で観察され、異常な細胞がないか調べられます。

    骨髄穿刺と骨髄生検:図は、台の上にうつ伏せになった患者さんの腰骨に骨髄穿刺針が挿入されている様子を示す。拡大図は、皮膚の上から腰骨の骨髄に挿入した骨髄穿刺針を示している。
    
    


    骨髄穿刺と骨髄生検。皮膚の小さな領域に麻酔を施してから、患者さんの腰骨に骨髄穿刺針を挿入します。そして顕微鏡での検査用に血液、骨、骨髄などのサンプルを採取します。




特定の要因が治療法の選択肢や予後(回復の見込み)に影響を及ぼします。

治療法の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • 病期

  • 赤血球、白血球、血小板の数。

  • 発熱、悪寒、体重減少などの徴候や症状の有無。

  • 肝臓脾臓、リンパ節が通常より大きくなっていないかどうか。

  • 初期治療の奏効

  • 再発したCLLかどうか。

予後回復の見込み)を左右する因子には以下のものがあります:


  • DNAの変化の有無、もしあれば変化のタイプ。

  • リンパ球が骨髄全体に拡がっているかどうか。

  • 病期。

  • 治療により改善されるCLLかどうか、再発したCLLかどうか。

  • リンパ腫前リンパ球性白血病進行するCLLかどうか。

  • 患者さんの健康状態。

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慢性リンパ性白血病の病期

慢性リンパ性白血病の診断がついた後には、血液および骨髄でのがん細胞の拡がりの程度を明らかにするために、さらに検査が行われます。

がんの拡がりの程度を調べていくためのプロセスは病期分類と呼ばれます。最善の治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。病期分類の過程では以下のような検査法が用いられます:


  • 胸部X線検査 :胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これをリンパ節などの人体の一部を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上にその領域の画像が映し出されます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、脳や脊髄などの体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • CTスキャン(CATスキャン):体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • PET-CTスキャン :陽電子放射断層撮影(PETスキャン)とコンピュータ断層撮影(CTスキャン)から得られた画像を組み合わせた検査法。PETスキャンとCTスキャンを同時に同じ機器で実行します。これらのスキャンを併用することで、それぞれを単独で実施するよりも詳細な体内領域の画像が得られます。PETスキャンは体内の悪性腫瘍細胞を検出するための検査法です。まず、放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • 抗グロブリン試験 :採取した血液を顕微鏡で観察して、赤血球血小板の表面に何らかの抗体が存在していないかを調べる検査法。こうした抗体が赤血球や血小板と反応することによって、これらが破壊されることがあります。この検査法は、クームス試験とも呼ばれます。

慢性リンパ性白血病では以下のような病期が用いられます:
0期

0期の慢性リンパ性白血病では、血液中に過剰な数のリンパ球が認められますが、それ以外に白血病の徴候や症状はみられません。0期の慢性リンパ性白血病は緩慢性の(増殖の遅い)白血病です。

I期

I期の慢性リンパ性白血病では、血液中に過剰な数のリンパ球が認められ、さらに、リンパ節が正常時より大きくなっています。

II期

II期慢性リンパ性白血病では、血液中に過剰な数のリンパ球が認められ、肝臓脾臓が正常時より大きくなり、さらに、リンパ節が正常時より大きくなっている場合もあります。

III期

III期の慢性リンパ性白血病では、血液中に過剰な数のリンパ球が認められ、さらに赤血球の数が不足します。リンパ節肝臓脾臓が正常時より大きくなる場合もあります。

IV期

IV期の慢性リンパ性白血病では、血液中に過剰な数のリンパ球が認められ、さらに血小板の数が不足します。リンパ節肝臓脾臓が正常時より大きくなる場合もあり、また、赤血球の数が不足している場合もあります。

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難治性慢性リンパ性白血病

難治性 慢性リンパ性白血病とは、治療を行ってもよくならないがんのことをいいます。

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治療選択肢の概要

慢性リンパ性白血病の患者さんには様々な治療法が存在します。

慢性リンパ性白血病の患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として以下の5種類が用いられています:
注意深い経過観察

注意深い経過観察とは、徴候症状の出現や変化がみられるまで、治療を一切行わずに患者さんの状態を注意深く監視していくことです。これは単に経過観察とも呼ばれます。この間も、感染症などの疾患によって問題が生じた場合には、そうした問題に対する治療は行われます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、もしくは腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。

詳しい情報については、慢性リンパ性白血病に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

手術

脾摘出術脾臓を摘出する手術です。

標的療法

標的療法とは、正常な細胞には害を及ぼすことなく特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。モノクローナル抗体 療法チロシンキナーゼ阻害薬療法は、慢性リンパ性白血病の治療に用いられている標的療法です。

モノクローナル抗体療法は、製造ラボにおいて単一の免疫系細胞から作り出した抗体を使用する治療法です。これらの抗体は、がん細胞の表面上に存在する物質や、がん細胞の増殖を促進する物質を特定することができます。こうした抗体がそれぞれの標的物質に結合することにより、がん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止などといった効果が得られます。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。

チロシンキナーゼ阻害薬療法は、腫瘍の成長に必要な信号を遮断するがん治療法です。

詳しい情報については、慢性リンパ性白血病に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

幹細胞移植を伴う化学療法

幹細胞移植を伴う化学療法は、化学療法を実現する手段で、このようながん治療によって破壊された造細胞を外部から補充します。まず患者さん自身またはドナーから採取した血液や骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を取り出して、それを凍結保存しておきます。そして化学療法の終了後に、保存していた幹細胞を解凍して、これを点滴によって患者さんの体内に戻します。こうして再注入された幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復していきます。

生物学的療法

生物学的療法は、患者さんの免疫系を利用してがんを撃退する治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物療法や免疫療法とも呼ばれます。

キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法

CAR T細胞療法は、患者さんのT細胞(免疫系細胞の一種)を改変して、がん細胞表面にある特定の蛋白を攻撃させる免疫療法の一種です。患者さんからT細胞を採取し、実験室でその表面に特殊な受容体を付加します。こうして改変した細胞は、キメラ 抗原受容体(CAR)T細胞と呼ばれます。実験室でCAR T細胞を増やし、点滴で患者さんに投与します。投与されたCAR T細胞は患者さんの血液内で増加し、がん細胞を攻撃します。CAR T細胞療法は慢性リンパ性白血病の治療法として研究されています。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

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病期ごとの治療選択肢

0期の慢性リンパ性白血病

0期の慢性リンパ性白血病の治療法は注意深い経過観察となるのが通常です。

NCI支援のがん臨床試験リストから、0期慢性リンパ性白血病の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

I期、II期、III期、IV期の慢性リンパ性白血病

I期II期III期、およびIV期の慢性リンパ性白血病の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、I期慢性リンパ性白血病II期慢性リンパ性白血病III期慢性リンパ性白血病、およびIV期慢性リンパ性白血病の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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難治性慢性リンパ性白血病の治療選択肢

難治性 慢性リンパ性白血病の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、難治性慢性リンパ性白血病の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

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本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、慢性リンパ性白血病の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Chronic Lymphocytic Leukemia Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/leukemia/patient/cll-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389485]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

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