
乳房は葉と乳管から構成されています。乳房には葉と呼ばれる組織の集まりが左右それぞれで15~20個存在し、さらにそれぞれの葉は小葉と呼ばれる多数の小さな組織から構成されています。小葉の先には小さな腺房という構造が多数存在しており、そこで乳汁が作られています。これらの葉、小葉、腺房は乳管と呼ばれる細い管でつながっています。
| 女性の乳房の解剖図。乳頭と乳輪は乳房の外表面に示されています。リンパ節、葉、小葉、乳管などの乳房内の各組織も示されています。 |
乳房の中にはさらに血管とリンパ管が通っています。リンパ管にはリンパ液と呼ばれるほぼ無色の液体が流れています。リンパ管はリンパ節と呼ばれる器官につながっています。リンパ節は小さな豆のような形をした臓器で、全身に分布しています。リンパ液のろ過や感染や病気に対する防衛などの役割を果しています。腋窩(わきの下)の乳房付近や鎖骨の上、胸部などには、このリンパ節が群れを成すように存在しています。
乳がんのなかで最も多くみられるのは、乳管がんと呼ばれる、乳管の細胞から発生してくる種類のものです。葉や小葉から発生してくるがんは小葉がんと呼ばれ、他の種類の乳がんと比べて、両方の乳房に同時に発生する頻度が高くなっています。また炎症性乳がんというまれな種類の乳がんもあり、乳房が赤く腫れあがって熱感を生じるのが特徴です。
小児の乳がんに関する情報については、PDQの小児にはまれながんに関する要約をご覧ください。
乳がんの発生リスクに影響を及ぼす要因に年齢と病歴があります。疾患が発生する可能性を増大させるものは全てリスク因子と呼ばれます。リスク因子を持っていれば必ずがんになるというわけではありませんし、リスク因子を持っていなければがんにならないというわけでもありません。リスクが高いと思う人は、そのことについて担当の医師と話し合ってください。乳がんのリスク因子には以下のものがあります:
NCIのBreast Cancer Risk Assessment Tool(乳がんのリスク評価ツール)は女性のリスク因子を使用して、次の5年間と最長で90歳までの乳がんに関するリスクの推定を行います。このオンラインツールは医療提供者による使用を想定しています。乳がんのリスクに関する詳しい情報については、+1-800-4-CANCER(+1-800-422-6237)までお問合せください。
乳がんには、遺伝によって受け継がれた遺伝子の突然変異が原因で起こるものもあります。細胞内に存在する遺伝子には、両親から受け継がれた遺伝情報が保持されています。乳がん全体の約5%~10%は遺伝性の乳がんが占めています。乳がんと関係のある変異遺伝子には、特定の民族集団で一般の集団よりも頻繁に認められるものもあります。
乳がんに関係する変異遺伝子をもつ女性では乳がんの発生リスクが高く、また片方の乳房に乳がんを患ったことのある女性では、もう一方の乳房でのがんの発生リスクが高くなります。さらにこれらの女性では卵巣がんの発生リスクも高くなっていて、加えてその他のがんについても発生リスクが高くなる場合があります。また男性の場合でも、乳がんに関係する変異遺伝子をもつ人ではこの疾患の発生リスクが高くなります。詳しい情報については、PDQの男性乳がんの治療に関する要約をご覧ください。
現在ではこうした変異遺伝子を検出する検査法が利用できます。このような遺伝子検査は、がんの発生リスクが高い家系の人に対して時折実施されています。詳しい情報については以下のPDQの要約をご覧ください:
乳がんでは、以下のような徴候や症状が認められる場合があります。以下のような問題がひとつでも認められた場合は、医師の診察を受けてください:
これらと同じ症状は、他の乳がんではない病態によっても生じる場合があります。
乳がんの発見と診断には、乳房を調べる検査法が用いられます。乳房に顕著な変化がみられる場合は医師の診察を受けてください。以下のような検査法や手技が用いられます:
| 右乳房の乳腺X線写真。 |
最善の治療法は、これらの検査結果に基づいて決定されます。これらの検査から以下の情報が得られます:
検査には以下のものがあります:
予後(回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:
がんの乳房内での拡がりや他の場所への転移の有無を調べていくプロセスは、病期分類と呼ばれます。この過程で集められた情報を基にして病期が判定されます。治療計画を立てるためには病期を把握しておくことが重要です。病期分類の過程では、以下の検査や処置が行われる場合があります:
体内でのがんの拡がり方には以下の3種類があります:
がん細胞が原発 腫瘍(最初にできた腫瘍)を離れ、リンパ液や血液を介して体の他の場所に移動して、新たな腫瘍(続発性腫瘍)を形成することがあります。このプロセスは転移と呼ばれます。続発性(転移性)腫瘍は、原発腫瘍と同じ種類のがんです。例えば、乳がんが骨に転移する場合、その骨のがん細胞は、実際は乳がんの細胞です。このような疾患は、転移性乳がんであって、骨がんではありません。
乳がんでは以下のような病期が用いられます:非浸潤性乳がんには以下の2種類があります:
| 豆、ピーナッツ、クルミ、ライムによって腫瘍の大きさを示しています。 |
I期では、既にがんが形成されています。I期は、IA期とIB期に分けられます。
II期は、IIA期とIIB期に分けられます。
IIIA期では、以下の条件が満たされます:
IIIB期では、腫瘍の大きさは様々で、がんについて以下の条件が満たされます:
乳房の皮膚に拡がったがんは、炎症性乳がんとなります。詳しい情報については、炎症性乳がん炎症性乳がんのセクションをご覧ください。
IIIC期IIIC期では、乳房内に腫瘍が認められないか、腫瘍の大きさは様々で、胸壁または乳房の皮膚もしくはその両方に腫瘍が拡がっている場合があります。さらに、がんについて以下の条件が満たされます:
乳房の皮膚に拡がったがんは、炎症性乳がんとなります。詳しい情報については、炎症性乳がん炎症性乳がんのセクションをご覧ください。
IIIC期の乳がんは、さらに手術可能なIIIC期と手術不能のIIIC期に分けられます。
手術可能なIIIC期では、がんについて以下の条件が満たされます:
手術不能のIIIC期では、がんが鎖骨より上方にあるリンパ節に転移しています。
IV期IV期では、体の他の臓器(ほとんどは骨、肺、肝臓、または脳)にがんが転移しています。
乳がんの患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を考えてもよいでしょう。ただし臨床試験のなかには、まだ治療を開始していない患者さんだけを対象としたものもあります。
標準治療としては、以下の6種類が用いられています:乳がんの患者さんのほとんどが乳房からがんを摘出する手術を受けます。その際には、わきの下のリンパ節を一部だけ採取し、それを顕微鏡で観察してがん細胞の有無を調べるのが通常となっています。
がんを摘出しつつ乳房を残しておく手術法は乳房温存手術と呼ばれ、具体的には以下のものがあります:
| 乳房温存手術。切除対象となるがんに侵された領域と、場合により切除されることのあるリンパ節が点線で示されています。 |
乳房温存手術を受ける患者さんには、生検材料の採取として、わきの下のリンパ節の一部も切除される場合があります。こうした手術はリンパ節郭清術と呼ばれます。この手術は、乳房温存手術の実施中かその実施後に行われます。リンパ節郭清術は別の切開口から行われることもあります。
この他にも以下のような手術法があります:
| 乳房全摘出術(単純乳房切除術)。切除対象となる乳房全体が点線で示されています。同時にわきの下のリンパ節を部分的に切除する場合もあります。 |
| 非定型的根治的乳房切除術。切除対象となる乳房全体とリンパ節が点線で示されています。さらに胸壁の筋肉を切除する場合もあります。 |
手術で腫瘍を切除する前に、化学療法を実施する場合もあります。化学療法を手術前に実施すると、腫瘍が小さくなり、手術で切除する必要がある組織の量を減らせます。手術前に実施する治療は、術前補助療法と呼ばれます。
たとえ医師が手術の際に確認できるがんをすべて切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させるために、手術後に放射線療法、化学療法、あるいはホルモン療法を実施する場合があります。このようにがんの再発リスクを低減させるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。
乳房切除術を受けることになった患者さんには、乳房再建術(乳房切除術の実施後に乳房の形を元に戻す手術)の実施が検討されます。この乳房再建術は、乳房切除術と同時に実施することもできますし、後になってから実施することもできます。乳房の再建には、患者さん自身の(乳房以外の)組織を用いることもできますし、生理食塩水やシリコンゲルの入ったインプラントを使用することも可能です。
センチネルリンパ節生検とその後の手術センチネルリンパ節生検とは、手術中にセンチネルリンパ節を摘出することをいいます。センチネルリンパ節とは、腫瘍からのリンパ液の流れを最初に受けるリンパ節のことです。これは、腫瘍中のがん細胞が最初に転移する可能性の高いリンパ節となります。まず、放射性物質や青色の色素が腫瘍の付近に注入されます。すると、この放射性物質や色素はリンパ管を通ってリンパ節に流れ込みます。そうして、放射性物質や色素が最初に到達したリンパ節が切除されます。切除された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を調べます。そこでがん細胞が発見されなければ、それ以上のリンパ節の切除が不要になる場合もあります。このセンチネルリンパ節生検が終われば、続いて腫瘍を摘出する手術(乳房温存手術か乳房切除術)が外科医によって行われます。
| 乳房のセンチネルリンパ節生検。まず、放射性物質や青色の色素が腫瘍の付近に注入されます(左図)。注入された物質を視覚的にまたは放射線を検知するプローブで確認します(中央の図)。センチネルリンパ節(注入した物質を含んでいる最初のリンパ節)を摘出してがん細胞の有無を調べます(右図)。 |
放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。
化学療法化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体腔内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。化学療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期に応じて異なります。
詳しい情報については、乳がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
ホルモン療法ホルモン療法は、ホルモンを体内から除去したりその働きを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。ホルモンとは、体内の内分泌腺で作られて血流内を循環する物質のことです。ホルモンのなかには一部のがんを増殖させるものがあります。がん細胞内にホルモンが結合する分子(受容体)が存在するということが検査によって判明した場合は、薬物投与や手術、放射線療法などの手段を用いて、そのホルモンの分泌を抑制したり作用を阻害したりする治療を行います。エストロゲンというホルモンには、一部の乳がんを増殖させる作用がありますが、このホルモンは主に卵巣で作られています。卵巣からのエストロゲン(薬剤詳細へ)の分泌を阻止する治療法は卵巣機能抑制と呼ばれます。
早期の乳がんの患者さんと転移性乳がん(体内の他の場所に転移した乳がん)の患者さんには、タモキシフェンを用いたホルモン療法がしばしば実施されます。しかし、タモキシフェン(薬剤詳細へ)やエストロゲン(薬剤詳細へ)を用いるホルモン療法には、全身の細胞に影響を及ぼす可能性があり、また子宮内膜がん(子宮体がん)の発生リスクを増大させる可能性もあります。そのためタモキシフェン(薬剤詳細へ)を服用している女性は、がんの徴候を見逃さないように内診(骨盤領域を調べる検査)を毎年受けるべきとされています。さらに、膣出血(月経による出血は除く)がみられる場合は、できるだけ早く医師に報告するべきです。
ホルモン依存性乳がんで閉経後の女性の一部には、アロマターゼ阻害薬によるホルモン療法が行われています。ホルモン依存性乳がんは、増殖するのにエストロゲンを必要とします。アロマターゼ阻害薬は体内において、アンドロゲンをエストロゲン(薬剤詳細へ)に変換するアロマターゼと呼ばれる酵素の働きを阻害します。
早期の乳がんに対する治療では、一部のアロマターゼ阻害薬を、タモキシフェン(薬剤詳細へ)の代わりの術後補助療法として使用したり、タモキシフェン(薬剤詳細へ)の使用後2年以上経過してから投与したりすることがあります。また転移性乳がんに対する治療では、アロマターゼ阻害薬をタモキシフェン(薬剤詳細へ)によるホルモン療法と比較するための臨床試験が現在実施されています。
詳しい情報については、乳がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
標的療法標的療法とは、正常な細胞には害を及ぼすことなく特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。乳がんの治療に使用されている標的療法としては、モノクローナル抗体療法とチロシンキナーゼ阻害薬の2種類があります。PARP阻害薬は、トリプルネガティブ乳がんの治療を対象に研究されている標的療法の一種です。
モノクローナル抗体療法は、製造ラボにおいて単一の免疫系細胞から作り出した抗体を使用する治療法です。これらの抗体は、がん細胞の表面上に存在する物質や、がん細胞の増殖を促進する物質を特定することができます。こうした抗体がそれぞれの標的物質に結合することにより、がん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止などといった効果が得られます。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。モノクローナル抗体は、術後補助療法として化学療法と組み合わせて用いられることもあります。
トラスツズマブ(Herceptin)はモノクローナル抗体の一種で、成長因子であるHER2(乳がん細胞に増殖の指令を送る蛋白)の作用を阻害します。乳がんの患者さんの約4分の1では、このトラスツズマブ(薬剤詳細へ)と化学療法の併用による治療が可能とされています。
チロシンキナーゼ阻害薬は、腫瘍の増殖に必要となる指令を妨害する標的療法薬の一種です。チロシンキナーゼ阻害薬は術後補助療法として他の抗がん剤との併用で用いられることがあります。
ラパチニブはチロシンキナーゼ阻害薬の一種で、HER2蛋白を始めとする腫瘍細胞の内部に存在するいくつかの蛋白の作用を阻害します。トラスツズマブ(薬剤詳細へ)による治療後に進行したHER2陽性乳がんの患者さんに対して、他の薬剤とともに使用されることがあります。
PARP阻害薬は標的療法のひとつで、DNA修復を阻害し、がん細胞を死滅させると考えられています。PARP阻害薬による治療は、トリプルネガティブ乳がんの治療を対象に研究されています。
詳しい情報については、乳がんに対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。
この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
幹細胞移植を伴う大量化学療法幹細胞移植を伴う大量化学療法とは、高用量の化学療法を実施するとともに、このがん治療によって破壊された造血細胞を外部から補充するという治療法です。まず患者さん自身またはドナーから採取した血液や骨髄から幹細胞(成熟前の血液細胞)を取り出して、それを凍結保存しておきます。そして化学療法の終了後に、保存していた幹細胞を解凍して、これを点滴によって患者さんの体内に戻します。こうして再注入された幹細胞が血液細胞に成長することにより、血液の機能が回復していきます。
乳がんの治療においては、幹細胞移植を伴う大量化学療法では標準的な化学療法より良好な結果は出せないということが、複数の研究から示されています。そのため医師たちの間では、大量化学療法については当面の間、臨床試験における検証的な実施のみに限定すべきとの考え方が定着しています。患者さんがそのような臨床試験への参加を考える場合は、大量化学療法によって発生しうる重大な副作用(死に至る場合もある)について、担当の医師と充分に話し合っておくべきです。
患者さんは臨床試験への参加を考えてもよいでしょう。患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。
今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。
患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。
患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。
臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報NCIの臨床試験一覧のものです。
フォローアップ検査が必要となることもあります。がんの診断や病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。これはときに再病期分類と呼ばれます。
治療が終ってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。
それぞれの治療のセクションには現在実施中の臨床試験の一覧へのリンクが張られています。がんの種類や病期によっては、臨床試験の掲載が1件もない場合もあります。ここに掲載されていない臨床試験でご自身に適したものがないかは、担当の医師にご確認ください。
非浸潤性乳管がん(DCIS)に対しては、以下の治療法が考えられます:
NCIのがん臨床試験リストから、非浸潤性乳管がんの現在患者さんを受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。米国国立がん研究所(NCI)のホームページから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。
非浸潤性小葉がん(LCIS)に対しては、以下の治療法が考えられます:
NCIのがん臨床試験リストから、非浸潤性小葉がんの現在患者さんを受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。米国国立がん研究所(NCI)のホームページから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。
I期、II期、IIIA期 、および手術可能な IIIC期の乳がんに対しては、以下の治療法が考えられます:
さらに術後補助療法(治癒の可能性を高めるために手術の後に行われる治療)として、以下の治療法が考えられます:
NCIのがん臨床試験リストから、I期乳がん、II期乳がん、IIIA期乳がん、およびIIIC期乳がんの現在患者さんを受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。米国国立がん研究所(NCI)のホームページから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。
IIIB期の乳がんと手術不能の IIIC期の乳がんに対しては、以下の治療法が考えられます:
IV期の乳がんと転移性乳がんに対しては、以下の治療法が考えられます:
NCIのがん臨床試験リストから、IIIB期乳がん、IIIC期乳がん、およびIV期乳がんの現在患者さんを受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。米国国立がん研究所(NCI)のホームページから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。
炎症性乳がんに対しては、以下の治療法が考えられます:
NCIのがん臨床試験リストから、炎症性乳がんの現在患者さんを受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。米国国立がん研究所(NCI)のホームページから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。
トリプルネガティブ乳がんに対しては、以下の治療法が考えられます:
NCIのがん臨床試験リストから、トリプルネガティブ乳がんの現在患者さんを受け入れている米国内の臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。米国国立がん研究所(NCI)のホームページから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。
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