ページの先頭へ

最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

小児脈管腫瘍の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2017-02-15
    翻訳更新日 : 2017-04-17

Childhood Vascular Tumors (PDQ®): Treatment PDQ Pediatric Treatment Editorial Board

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、小児脈管腫瘍の治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

小児脈管新生物 良性小児脈管腫瘍 小児の局所侵攻性または境界性の脈管腫瘍 小児悪性脈管腫瘍 小児血管肉腫 小児類上皮血管内皮腫 先天性血管腫 乳児血管腫 小児血管線維腫 小児類上皮血管腫 小児化膿性肉芽腫 小児紡錘形細胞血管腫 若年性鼻咽腔血管線維腫 小児の肝臓の良性脈管腫瘍 非退縮性先天性血管腫 部分退縮性先天性血管腫 急速退縮性先天性血管腫 カポジ型血管内皮腫 小児複合型血管内皮腫 小児乳頭状リンパ管内血管内皮腫 小児網様血管内皮腫 小児房状血管腫

小児脈管腫瘍に関する一般情報

小児脈管腫瘍に関する証拠の質は、レトロスペクティブなデータ収集、症例数の少なさ、コホート選択および参加バイアス、および疾患の不均一性により低下する。

脈管異常は脈管腫瘍または脈管奇形として分類される一連のまれな疾患群である。更新された分類システムはGeneral Assembly of the International Society for the Study of Vascular Anomalies(ISSVA、2014年4月)で採択され、最近公表された。 [1] 一般に、脈管腫瘍が増殖性であるのに対し、脈管奇形は基礎的な増殖を伴わずに発達上の異常の膨張を通じて拡大する。脈管異常の増殖および/または拡大により、外観損傷、慢性疼痛、反復性の感染症、凝固障害(血栓性および出血性)、臓器機能不全、および死亡が生じうる。患者はしばしば生活の質の悪化を伴う進行性の臨床症状を来す。利用できる治療法の選択肢は限られている;その有効性についてプロスペクティブ臨床試験で妥当性は確認されていない。歴史的に、治療法は主に症状緩和のための介入療法および外科的療法となっている。

小児における脈管腫瘍はまれである。このような腫瘍の分類は困難であり、特に小児集団ではその傾向があるが、それは腫瘍の希少性、異常な形態学的外観、多様な臨床挙動、および小児腫瘍についての独自の層別化が行われていないことによる。2013年に、世界保健機関(WHO)は軟部組織脈管腫瘍の分類を更新した。小児腫瘍は独自に層別化されず、用語は大体において変更されなかったが、腫瘍の中間的区分が局所侵攻性および転移がまれなものに分割された。ISSVA腫瘍分類はWHO分類(表1および2を参照のこと)に基づいているが、ISSVA分類はISSVAの会員が合意したより正確な用語および表現型を用いている。

表1.2013年世界保健機関の脈管腫瘍分類

カテゴリー 脈管腫瘍の種類
a出典:Fletcher et al. [2]

良性

血管腫
類上皮血管腫
血管腫症
リンパ管腫

中間群(局所侵攻性)

カポジ型血管内皮腫

中間群(転移はまれ)

網様血管内皮腫
乳頭状リンパ管内血管内皮腫
複合型血管内皮腫
カポジ肉腫

悪性

類上皮血管内皮腫
軟部組織の血管肉腫


表2.2014年International Society for the Study of Vascular Anomalies(ISSVA)脈管腫瘍分類a

カテゴリー 脈管腫瘍の種類
a出典:ISSVA Classification of Vascular Anomalies.©2014 International Society for the Study of Vascular Anomalies.Available at "issva.org/classification."アクセス日:2016年1月。 [3]

良性

乳児血管腫
先天性血管腫
- 急速退縮性(RICH)
- 非退縮性(NICH)
- 退縮性(PICH)
房状血管腫
紡錘細胞血管腫
化膿性肉芽腫(小葉状毛細血管腫としても知られる)
その他

局所侵攻性または境界性

カポジ型血管内皮腫
網様血管内皮腫
乳頭状リンパ管内血管内皮腫(PILA)、ダブスカ腫瘍
複合型血管内皮腫
カポジ肉腫
その他

悪性

類上皮血管内皮腫
血管肉腫
その他



参考文献
  1. Wassef M, Blei F, Adams D, et al.: Vascular Anomalies Classification: Recommendations From the International Society for the Study of Vascular Anomalies. Pediatrics 136 (1): e203-14, 2015.[PUBMED Abstract]

  2. Fletcher CDM, Bridge JA, Hogendoorn P, et al., eds.: WHO Classification of Tumours of Soft Tissue and Bone. 4th ed. Lyon, France: IARC Press, 2013.[PUBMED Abstract]

  3. International Society for the Study of Vascular Anomalies: ISSVA Classification for Vascular Anomalies. Melbourne, Australia: International Society for the Study of Vascular Anomalies, 2014. Available online. Last accessed February 14, 2017.[PUBMED Abstract]

 | 

良性腫瘍

乳児血管腫

発生率および疫学

乳児血管腫は乳児期に最もよくみられる良性脈管腫瘍であり、乳児の3~10%に生じる。これは通常出生時に存在せず、生後3~6週間で診断されることが最も多い。 [1] [2] [3] 病変は平均5ヵ月間増殖して安定し、その後数年かけて退縮する。血管腫は女児、非ヒスパニック系患児、ならびに未熟児および多胎妊娠に多い。血管腫は母体年齢の高さおよび胎盤の合併症と関連している。 [1]

生物学

ほとんどの血管腫は散発的に発生する。しかし、まれに5番染色体の異常により引き起こされることがあり、常染色体優性形式で生じる。 [4] 血管腫の内皮細胞はクローン性であることが証明されている。 [5] 血管腫の増殖は、血管形成(既存の血管からの新たな血管の形成)中ではなく、脈管形成(血管芽細胞からの新たな血管の形成)中に生じる。増殖中、血管内皮増殖因子(VEGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、CD34、CD31、CD133、LYVE-1、およびインスリン様成長因子2などの脈管形成を促進する因子が発現する。 [6] [7] [8] [9] [10] 退縮時には、血管腫はアポトーシス増加を発現する。 [11] この時期には、肥満細胞およびメタロプロテナーゼ濃度の増加、ならびにインターフェロンのアップレギュレーションおよび塩基性FGF(bFGF)の減少も生じる。 [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21]

臨床像

ほとんどの血管腫は出生時には存在しないが、毛細血管拡張または皮膚のかすかな変色または色素脱失などの前駆病変が認められることがある。この病変は分娩外傷による挫傷または毛細血管奇形(ポートワイン母斑)と間違われる場合がある。 [22] [23] 血管腫は真皮に表在する場合、皮下組織に深在する場合、複合する場合、または内臓にみられる場合がある。複合型病変がよく認められる。頭頸部に最も好発するが、身体のあらゆる部位に生じうる。限局性、分節性、または多発性の場合がある。皮膚の外観は通常赤-青色で、硬く、増殖期では温かい。その後、病変は中心部の色が薄くなり、温かみが減り、柔らかくなる;その後平坦化し、色が消失する。退縮の過程は数年間かかる場合があり、いったん退縮が起こると、再増殖はまれである。成長ホルモンで治療された2人の患者において、退縮後の再増殖が示された。 [24] その後の研究で、成長ホルモン受容体が血管腫細胞で発見された。予備的であるが、この発見により血管腫増殖の病因に対する研究が前進する可能性がある。

診断的評価および病期評価

血管腫は通常病歴および臨床的外観により診断される。生検が必要となることはまれであり、非定型的外観および/または非定型的病歴および症状が認められる場合にのみ施行される。画像検査は通常不要であるが、皮膚成分を伴わない比較的深部の病変がある場合は、典型的なドプラ波特性を示すhigh flow病変が明らかとなることから、超音波画像検査が診断に有用となる。 [25]

乳児血管腫と関連する症候群

乳児血管腫に関連する症候群には以下のものがある:


  • PHACE症候群:

    PHACE症候群は一連の疾患を指し、1つ以上の先天奇形に関連し、通常は顔面または頭部の大きな分節性血管腫の存在によって定義される。 [26] [27] [28] [29] [30] [31] この症候群には多くの異常が含まれる。

    図1.あごひげ状に分布する大きな分節性血管腫(班様)。この患者はPHACE症候群、気道血管腫、および潰瘍のリスクが高い。高度にびまん性の気道血管腫のために気管切開が行われた。Credit: Denise Adams, M.D.


    専門家委員会の会議においてコンセンサスを得たPHACE症候群の確定診断および疑診についての以下の基準が策定されている: [28]

    PHACE
      後頭蓋窩の異常(

      P

      osterior fossa abnormalities)。異常にはダンディ-ウォーカー複合、小脳低形成、萎縮、および小脳虫部の形成不全/無形成を含む後頭蓋窩奇形が含まれる。
      血管腫(

      H

      emangioma)。
      動脈の異常(

      A

      rterial abnormalities)。脳血管異常では頸動脈異常、大脳の血管の拡張の欠如または狭小化が認められることがある。
      心臓の異常(

      C

      ardiac abnormalities)。心臓の異常は大動脈縮窄症、複合的な大動脈弓の異常、ならびに心室および心房中隔欠損が最もよく認められる。
      眼球の異常(

      E

      ye abnormalities)。眼科的異常には小眼球症、網膜血管異常、および胎児網膜血管遺残が認められることがある。

    PHACEの診断には臨床検査、心エコーによる心臓の評価、眼科的評価、ならびに頭頸部および縦隔の磁気共鳴画像法(MRI)/磁気共鳴血管造影法(MRA)が必要となる。発達障害、進行性動脈閉塞、脳卒中および神経学的合併症、および内分泌異常がみられないか患者をモニタリングする必要がある;一部の患者が難聴を報告している。さらに、片頭痛が長期的合併症となることがある。


    眼窩後乳児血管腫および動脈症の患者2人の報告で、PHACE症候群の新たな発症の可能性が示唆された。 [32] 眼球突出、眼球偏差、および斜視が認められる患者には、MRI/MRAが推奨される。中枢神経系(CNS)の所見に基づいて、PHACEのさらなる精査が必要な場合がある。


  • LUMBAR/PELVIS/SACRAL症候群:

    腰椎または仙椎上に位置する血管腫が泌尿生殖器、肛門直腸部の異常、または繋索脊髄などの神経学的問題と関連していることがある。 [8] [33] [34] 腰椎、骨盤、仙椎領域の分節性血管腫症候群を記述するために以下の基準が使用されている。この症候群は文献では複数の頭字語を用いて記載されている。LUMBAR
      下半身の血管腫および他の皮膚異常(

      L

      ower-body hemangioma and other cutaneous defects)。
      泌尿生殖器異常または潰瘍形成(

      U

      rogenital anomalies or ulceration)。
      脊髄症(

      M

      yelopathy)。
      骨奇形(

      B

      ony deformities)。
      肛門直腸部奇形または動脈異常(

      A

      norectal malformations or arterial anomalies)。
      腎奇形(

      R

      enal anomalies)。
    PELVIS
      会陰部血管腫(

      P

      erineal hemangioma)。
      外性器奇形(

      E

      xternal genital malformations)。
      脂肪脊髄髄膜瘤(

      L

      ipomyelomeningocele)。
      膀胱腎異常(

      V

      esicorenal abnormalities)。
      鎖肛(

      I

      mperforate anus)。
      皮垂(

      S

      kin tag)。
    SACRAL
      脊椎癒合不全(

      S

      pinal dysraphism)。
      肛門生殖器(

      A

      nogenital)。
      皮膚(

      C

      utaneous)。
      腰仙部位の血腫に関連する腎泌尿器奇形(

      R

      enal and urologic anomalies

      A

      ssociated with an angioma of

      L

      umbosacral localization)。

    臀裂および腰椎上の分節性病変は超音波検査またはMRIにより評価する必要がある。


5つを超える血管腫を認める乳児については内臓血管腫の有無を評価する必要がある。最も多い病変部位は肝臓であり、複数またはびまん性の病変が認められることがある。 [6] [35] これらの病変はしばしば無症候性であるが、少数の症例で、大型血管の短絡に続発する心不全、コンパートメント症候群、または著明な甲状腺機能低下症などの症状が生じることがある。複数またはびまん性の肝血管腫が皮膚病変を伴わずに生じることがある。(詳しい情報については、本要約の肝臓の良性脈管腫瘍のセクションを参照のこと。)内臓血管腫で生じうる他のまれな合併症として、特定の罹患臓器により、腫瘤による影響を原因とする消化管出血、閉塞性黄疸、およびCNSの後遺症がある。

気道血管腫は、通常はあごひげ状の分布の分節性血管腫に関連し、耳介前部の皮膚、下顎、下唇、頤、前頸部のすべてまたは一部を含むことがあるが、皮膚病変を伴わずに認められることもある。耳鼻咽喉科医は、吸気性喘鳴の徴候が生じる前に、この分布の病変を積極的に評価することが重要である。気道血管腫の発生率はあごひげ部の病変の面積が増えるに従って増加する。 [36]

乳児血管腫の治療

乳児血管腫に対する治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. プロプラノロール療法
  2. 他の選択的β遮断薬療法
  3. コルチコステロイド療法
  4. パルス色素レーザー療法。通常は潰瘍形成がみられる血管腫および増殖期後の毛細血管拡張などの残遺病変に対して用いられる。 [37] パルス色素レーザー療法は潰瘍形成した血管腫による疼痛に有用である。血管腫に対するパルス色素レーザー療法の初期治療としての使用には賛否両論がある。
  5. 切除術。新しい内科的治療法の登場により、手術の使用は潰瘍形成した病変、残遺病変、および視覚を妨げる大きな眼周囲病変にのみ用いられる。 [38]
  6. 外用β遮断薬療法。チモロール(眼科用)0.5%ゲル、1日2回が表在性病変および限局性病変に対し有効であることが示されている。 [39] [40] この治療法にはわずかな毒性がある。チモロールおよびプロプラノロールの併用とプロプラノロールを比較した1件のプロスペクティブ・ランダム化研究では、チモロール群において血管腫の色味の低下が報告されたが、2つの治療群間で血管腫の全般的な大きさに差は認められなかった。 [41]
  7. 複雑な血管腫に対する併用療法

プロプラノロール療法

非選択的β遮断薬であるプロプラノロールは、血管腫に対する第一選択治療である。潜在的な作用機序には血管収縮、VEGFおよびbFGFの発現低下によるアポトーシスの発生がある。 [42] [43] 具体的な作用機序については現在研究中である。

プロプラノロールの使用は欧州において心臓の問題について治療を受けた2人の乳児で初めて報告された。血管腫の色の変化、軟化、および縮小が示された。その後、1件のランダム化比較試験の結果が報告されている。 [7] 2014年、米国食品医薬品局は増殖性乳児血管腫の治療に対する薬剤、塩酸プロプラノロールを承認した。

多くのプロプラノロールレジメンがレトロスペクティブに、または小規模な症例シリーズで報告されている。 [44] [45] [46] [47] [48] 治療に対する無反応はまれである。プロプラノロール療法は通常、増殖期に用いられるが、生後12ヵ月以上の血管腫患者に有効性が示されている。 [49]

証拠(プロプラノロール療法):

  1. 1件の大規模企業主導型ランダム化試験において、1.5cm以上の増殖性血管腫を生じた生後5週~5ヵ月の乳児456人がプラセボまたはプロプラノロール(1mg/kg/日または3mg/kg/日)のいずれかについて3ヵ月または6ヵ月間の投与を受けた。24週間の試験治療を完了した最初の188人の患児の中間解析後、3mg/kg/日で6ヵ月間のレジメンが最終有効性解析用に選択された。 [7]
    • 選択されたレジメンの投与を受けた患児のうち、88%が5週間後までに改善を示したのに対し、プラセボ投与を受けた患児では5%であった。

    • 有害事象はまれであった。

  2. 乳児血管腫の患児635人において、2mg/kg/日投与後の全奏効率は91%であり、大半の患児が退縮を示し、副作用が認められたのはわずか2%であり、いずれも重度ではなかった。 [48] [証拠レベル:3iiiDiv]
  3. 61件の研究から5,130人の患者を評価した1件のメタアナリシスにより、プロプラノロールは乳児血管腫に対する他の治療よりも有効かつ安全であると結論付けられた。 [50]

専門家のコンセンサス・パネルの推奨に基付けば、プロプラノロール療法の投与についての考慮事項には以下のものがある: [9]


  • 治療の開始:

    治療は、小児脈管腫瘍の診断および治療ならびに小児におけるプロプラノロール使用についての専門知識を有する小児脈管奇形の専門医との相談の上で行うべきである。専門家のコンセンサス・パネルを踏まえ、経口プロプラノロールの開始のための入院は以下の状況で検討すべきであることが示唆される: [9]
      生後8週以前の乳児(在胎期間について補正)。
      社会的支援の不十分なあらゆる生後期間の乳児。
      症候性の気道血管腫などの、心血管系または呼吸器系に影響を及ぼす併存疾患を有するあらゆる生後期間の乳児。
      血糖維持に影響を及ぼす疾患を有するあらゆる生後期間の乳児。

    治療前の評価(入院または外来)には以下のものがある:


      心血管および呼吸器の異常に焦点を合わせた病歴(例、哺乳不良、呼吸困難、頻呼吸、発汗、喘鳴、心雑音)および心ブロックまたは不整脈の家族歴。
      心臓および肺の評価ならびに心拍数および血圧の測定を含む身体診察。
      心電図、特に心拍数が年齢の正常値より少ない小児および不整脈の病歴を有する小児、または診察中に不整脈を検出された小児において検討。
      先天性心疾患の家族歴または母親の結合組織疾患の病歴。

  • 用量:

    使用される用量は通常1mg/kg/日~3mg/kg/日を2~3回分に分割する。患児への投与は最初に0.5mg/kg/日~1mg/kg/日の用量で開始し、時間をかけて増量する。生後8週間未満の乳児およびPHACE症候群の患者には、最初は1日3回の投与が推奨される。

  • モニタリング:

    モニタリングは施設によって異なる。しかし、経口プロプラノロールは投与後1~3時間でピークに達し、大半の施設は心拍数、血圧、血糖値を、開始時の各投与の2時間後、その後増量時に測定する。両親は投与を控えるべき場合および低血糖症の徴候について知っている必要がある。両親はまた、経口摂取を妨げるか、脱水や呼吸器系の問題に至る可能性のある疾患について医師に連絡すべきときを把握しておく必要がある。

  • 禁忌:

    プロプラノロール治療は以下の乳児および小児では禁忌である:
      洞徐脈。
      低血圧。
      第2度以上の心ブロック。
      心不全。
      喘息。
      過敏症。
      PHACE症候群。CNS動脈疾患(CNS arterial disease)および/または大動脈絞窄を伴うPHACE症候群は相対禁忌の可能性がある。治療の決定は、神経科および循環器科と相談して下すべきである。

  • 有害作用:

    プロプラノロールの有害作用には以下のものがある: [51]
      低血糖症。
      低血圧。
      徐脈。
      睡眠障害。
      下痢/便秘。
      四肢の冷え。

    数件の研究でこれらの合併症が報告されているが、重度の合併症はまれである。 [51] 共存症および併存疾患のある患者では、これらの合併症のリスクが高い。疾患が認められる間は、緊密なモニタリングの必要性および投薬中止期間の可能性について検討すべきである。


他の選択的β遮断薬療法

プロプラノロールの非選択的性質および副作用により、血管腫の治療には他のβ遮断薬も使用されている。1件の小規模比較研究では、プロプラノロールおよびアテノロールの間に有効性の違いは認められなかった。 [52] ナドロールを使用した1件のレトロスペクティブ研究でも同様の結果が認められた。 [53] これらの薬物の毒性とプロプラノロールの毒性との差を評価するには、さらなる研究が必要である。選択的β遮断薬が多くなるほど副作用が減ることが一部で示唆されている。 [54]

コルチコステロイド療法

プロプラノロールの前には、コルチコステロイドが乳児血管腫に対する第一選択治療であった。コルチコステロイドは1950年代末期に最初に使用されたが、米国食品医薬品局には承認されなかった。コルチコステロイド療法はステロイドの急性および長期的副作用(消化管過敏、免疫抑制、副腎皮質機能抑制、クッシング徴候、および成長阻害)のために、あまり使用されなくなった。

コルチコステロイド(プレドニゾンまたはメチルプレドニゾロン)は、β遮断薬療法が禁忌である場合またはβ遮断薬療法を開始している間の初期治療として用いられる。 [55] 現在、これら2つの薬物との併用療法を用いた場合の有効性について調査している研究はない。

複雑な血管腫に対する併用療法

プロプラノロールおよび2週間のステロイド療法とプロプラノロール単独と比較した1件のプロスペクティブ・ランダム化研究では、2、4、8週目に血管腫の大きさは減少したが、6ヶ月ではサイズに統計的有意差はなかった。この併用療法は、びまん性乳児肝血管腫または視覚障害を引き起こす眼周囲の血管腫などの複雑な血管腫に対して有効な場合がある。 [56] 経口プロプラノロールと組み合わせたチモロールの局所療法も同様に使用されてきたが、複雑な血管腫に対して必ずしも有効ではない。 [57] 併用療法については、さらなる研究が必要である。

最新の臨床試験

乳児血管腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。

先天性血管腫

先天性血管腫は子宮内で増殖する良性脈管腫瘍である。この病変の発達は出生時には完結している。病理学的には、乳児血管腫とは異なり、これらの病変はGLUT1陰性である。通常は皮膚に生じるが、内臓に生じることもある。合併症には出血、一過性の心不全および一過性の凝固障害がある。 [58]

先天性血管腫は以下の3つのタイプに分けられる:


  • 急速退縮性先天性血管腫(RICH)。

    この病変は出生時に完全に形成されている大きなhigh flow病変だが、12~15ヵ月かけて徐々に退縮し始める。潰瘍形成および出血を来すことがあり、一過性の心不全および軽度の凝固障害を引き起こすことがある。退縮後、通常は皮膚に若干の残遺的変化が認められる。 [59] [60] [61] [62]

    図2.出生時の皮膚の先天性血管腫の典型的外観。有茎性の腫瘤に注意すること。このRICH病変は時間の経過に伴い退縮したが、若干の残遺的皮膚変化が残った。Credit: Denise Adams, M.D.


  • 部分退縮性先天性血管腫(PICH)。

    この病変は出生時に完全に形成されており、部分的にしか退縮しない。 [63]

  • 非退縮性先天性血管腫(NICH)。

    この病変は出生時に形成されており、決して退縮しない。病変の位置および病変が機能的障害を引き起こしているかどうかにより、病変を外科的に切除しなければならない場合がある。 [64] [65]

肝臓の良性脈管腫瘍

文献では、肝血管腫は通常、肝血管内皮腫に分類されるが、これは広い分類であり、現在では使用されていない。これらの腫瘍はその臨床的特徴および放射線学的評価に従って分類される。

病変は通常以下の3つのカテゴリーに分けられる: [35]


  • 巣状病変。

  • 多巣性病変。

  • びまん性病変。

MRIで、肝血管腫はT2画像で高信号およびT1画像で低信号であり、造影後画像では早期の末梢造影および最終的なびまん性造影が示される。 [35]

肝臓の良性脈管腫瘍の治療

巣状病変は通常先天性血管腫(RICHまたはNICH)である。RICHは心不全および軽度から中等度の凝固障害の症状を伴って生じることがある。有効な治療法と証明された薬物はなく、乳児は退縮が始まるまでのこの最初の期間中、支持療法を受ける必要がある。 [35] これらの病変は出生前に診断が可能である。まれな状況で、ステロイドなどの薬物による母体の治療が有効であったようである。 [66] シャントのための塞栓療法が利用されているが、これはこの手技について専門知識を有するIVR専門医が施行する必要がある。 [67]

図3.単一の肝病変(肝内先天性血管腫)。超音波評価でのhigh flow(左)および早期相でのリング状増強効果を示す典型的な高信号像(右)に注意すること。Credit: Denise Adams, M.D.

多巣性病変およびびまん性病変は通常は乳児血管腫である。多巣性病変は、患児に症状がなく、典型的に皮膚血管腫と同じ増殖および退縮の経過をたどる場合は、治療の必要がない場合がある。 [35]

びまん性肝病変はきわめて重篤となる場合がある。合併症には甲状腺機能低下症、うっ血性心不全、コンパートメント症候群がある。 [6] [35] [68] [69]

図4.MRIで古典的像を示すびまん性肝病変。早期造影相でのリング状増強効果に注意すること。Credit: Denise Adams, M.D.

多巣性病変およびびまん性肝病変の治療法には以下のものがある:

  1. プロプラノロール:β遮断薬は肝臓のびまん性乳児血管腫の治療法として最も一般的なものであるが、3mg/kg/日の治療用量が必要となる。 [7]
  2. 化学療法:ステロイド、シクロホスファミド、およびビンクリスチンがびまん性乳児肝血管腫の治療に使用されている。 [35] [70] [71]
  3. 移植:患者がプロプラノロールおよび化学療法に反応しない場合は、まれに、移植が適応となることがある。 [72]

びまん性乳児肝血管腫の患児における悪性腫瘍について散発的な報告がある。 [73] 全症例が良性病変から悪性の表現型への転換であったかどうかは不明である;しかしながら、病変が標準治療に反応しない場合は、生検を考慮すべきである。このような患児に肝臓の超音波検査によるより長期的なモニタリングが必要かどうかを判断するには、さらなる評価およびコンセンサスが必要である。

紡錘細胞血管腫

臨床像

最初は紡錘細胞血管内皮腫と呼ばれていた紡錘細胞血管腫は、しばしば小児および成人の四肢遠位部に生じる表在性(皮膚および皮下組織)の疼痛を伴う病変として生じる。 [10] [74] この腫瘍は赤褐色または青みがかった病変として生じ、単一の結節として始まり、数年かけて多巣性の疼痛を伴う病変に成長することがある。この病変はMaffucci症候群(軟骨性腫瘍である内軟骨腫を伴う皮膚の紡錘細胞血管腫)およびKlippel-Trenaunay症候群(毛細血管/リンパ管/静脈奇形)、全身性リンパ管奇形、リンパ浮腫、および器質性血栓症に認められることがある。 [75] [76]

このような腫瘍は境界明瞭で、ときに静脈結石を含み、海綿状血管腔と結節性紡錘細胞増殖領域の交互の繰り返しからなる。紡錘細胞血管腫のかなりの割合は完全に血管内である。腫瘍を含む血管は異常であり、腫瘍塊から離れた血管も同様である。 [75] [76]

紡錘細胞血管腫の治療

紡錘細胞血管腫については、臨床試験での研究が行われていないことから、標準治療法は存在しない。外科的切除により通常治癒が得られるが、再発リスクが存在する。 [75] [76]

類上皮血管腫

臨床像

類上皮血管腫は通常皮膚および皮下組織に生じる良性病変であるが、骨などの他の領域にも生じることがある。 [75] [77] 類上皮血管腫は、局所外傷に関連していたり、妊娠中に生じたりすることから、反応性のプロセスである場合がある。患者は通常局所腫脹および患部の疼痛を呈する。骨では、長管骨の骨幹端および骨幹を冒す境界明瞭な溶解性病変として生じる。 [74] この腫瘍は溶解性および硬化性の骨破壊の混合パターンを示すことがある。

病理学的評価では、好酸球性、空胞化細胞質および大きな楕円形、溝のある、および分葉状の核を伴う小内径の毛細血管を有する。内皮細胞は丸々として、成熟した十分に形成された血管で、豊富な細胞質内の複数の類上皮内皮細胞に囲まれている。内皮細胞は細胞異型および細胞分裂能を示さない。 [78]

類上皮血管腫の治療

類上皮血管腫については、臨床試験での研究が行われていないことから、標準治療法は存在しない。治療は掻破、硬化療法、および切除、またはまれに放射線療法からなる。 [75] [77]

化膿性肉芽腫(小葉状毛細血管腫)

臨床像

化膿性肉芽腫は、小葉状毛細血管腫として知られ、乳児期を含むあらゆる年齢で生じる良性の反応性病変であるが、小児および若年成人に最も一般的にみられる。 [11] [79] [80] [81] これらの病変は、外傷部位、または毛細血管奇形内に自然発症的に生じることがある。化膿性肉芽腫は経口避妊薬およびレチノイドなどの薬物とも関連付けられている。大半は孤立性増殖として生じるが、多発性(集合性)またはまれに播種性病変が報告されている。このような病変は小さいまたは大きな、平滑なまたは分葉状の血管結節として生じ、急速に、ときには数週間から数ヵ月で成長することがあり、過度に出血する傾向がある。

組織学的には、これらの病変は線維粘液性間質により小葉に分割された丸々とした内皮細胞を持つ毛細血管および細静脈からなる。一部の未治療の病変は最終的に萎縮して線維腫性となり、徐々に退縮する。

化膿性肉芽腫の治療

治療法はしばしば全層切除、掻爬、またはレーザー凝固からなるが、再発がよくみられる。 [82]

血管線維腫

臨床像

血管線維腫は小児集団におけるまれな良性新生物である。典型的には、結節性硬化症と関連する皮膚病変であり、顔面に赤色の丘疹として生じる。

血管線維腫の治療

腫瘍の切除、レーザー治療、およびシロリムスなどの外用治療が用いられている。 [83] [84]

若年性鼻咽腔血管線維腫

臨床像

若年性鼻咽腔血管線維腫はすべての頭頸部腫瘍の0.5%を占める。 [85] 組織学的には、良性の脈管腫瘍であるが、局所破壊的となり、鼻腔から鼻咽腔、副鼻腔、眼窩頭蓋底に浸潤し、頭蓋内進展を来すことがある。一部の文献で、若年性鼻咽腔血管線維腫に対するホルモンの影響が、関わる分子的機序に重点をおいて、示唆されている。 [86] [87]

若年性鼻咽腔血管線維腫の治療

外科的切除が選択すべき治療法だが、病変の範囲により困難となる場合がある。若年性鼻咽腔血管線維腫についての単一施設でのレトロスペクティブ・レビューで、外側進展を来した患者37人が同定された。 [88] 翼口蓋窩への前外側進展が36人(97%)で生じており、さらに20人(54%)で側頭下窩まで進展していた。16人(43%)では、後外側進展が認められている(翼状突起の後方および/またはその内外側板間)。再発率は29.7%(37人中11人)であった。前および/または後外側進展を生じた患者における再発率は、前外側進展のみを生じた患者より有意に高かった。

若年性鼻咽腔血管線維腫は放射線療法、化学療法、インターフェロンアルファ療法、シロリムスにより治療されることもある。 [89] [90] [91] [92]


参考文献
  1. Munden A, Butschek R, Tom WL, et al.: Prospective study of infantile haemangiomas: incidence, clinical characteristics and association with placental anomalies. Br J Dermatol 170 (4): 907-13, 2014.[PUBMED Abstract]

  2. Darrow DH, Greene AK, Mancini AJ, et al.: Diagnosis and Management of Infantile Hemangioma. Pediatrics 136 (4): e1060-104, 2015.[PUBMED Abstract]

  3. Darrow DH, Greene AK, Mancini AJ, et al.: Diagnosis and Management of Infantile Hemangioma: Executive Summary. Pediatrics 136 (4): 786-91, 2015.[PUBMED Abstract]

  4. Blei F, Walter J, Orlow SJ, et al.: Familial segregation of hemangiomas and vascular malformations as an autosomal dominant trait. Arch Dermatol 134 (6): 718-22, 1998.[PUBMED Abstract]

  5. Boye E, Yu Y, Paranya G, et al.: Clonality and altered behavior of endothelial cells from hemangiomas. J Clin Invest 107 (6): 745-52, 2001.[PUBMED Abstract]

  6. Rialon KL, Murillo R, Fevurly RD, et al.: Risk factors for mortality in patients with multifocal and diffuse hepatic hemangiomas. J Pediatr Surg 50 (5): 837-41, 2015.[PUBMED Abstract]

  7. Léauté-Labrèze C, Hoeger P, Mazereeuw-Hautier J, et al.: A randomized, controlled trial of oral propranolol in infantile hemangioma. N Engl J Med 372 (8): 735-46, 2015.[PUBMED Abstract]

  8. Stockman A, Boralevi F, Taïeb A, et al.: SACRAL syndrome: spinal dysraphism, anogenital, cutaneous, renal and urologic anomalies, associated with an angioma of lumbosacral localization. Dermatology 214 (1): 40-5, 2007.[PUBMED Abstract]

  9. Drolet BA, Frommelt PC, Chamlin SL, et al.: Initiation and use of propranolol for infantile hemangioma: report of a consensus conference. Pediatrics 131 (1): 128-40, 2013.[PUBMED Abstract]

  10. Perkins P, Weiss SW: Spindle cell hemangioendothelioma. An analysis of 78 cases with reassessment of its pathogenesis and biologic behavior. Am J Surg Pathol 20 (10): 1196-204, 1996.[PUBMED Abstract]

  11. Swerlick RA, Cooper PH: Pyogenic granuloma (lobular capillary hemangioma) within port-wine stains. J Am Acad Dermatol 8 (5): 627-30, 1983.[PUBMED Abstract]

  12. North PE, Waner M, Mizeracki A, et al.: A unique microvascular phenotype shared by juvenile hemangiomas and human placenta. Arch Dermatol 137 (5): 559-70, 2001.[PUBMED Abstract]

  13. Barnés CM, Huang S, Kaipainen A, et al.: Evidence by molecular profiling for a placental origin of infantile hemangioma. Proc Natl Acad Sci U S A 102 (52): 19097-102, 2005.[PUBMED Abstract]

  14. Walter JW, North PE, Waner M, et al.: Somatic mutation of vascular endothelial growth factor receptors in juvenile hemangioma. Genes Chromosomes Cancer 33 (3): 295-303, 2002.[PUBMED Abstract]

  15. Khan ZA, Boscolo E, Picard A, et al.: Multipotential stem cells recapitulate human infantile hemangioma in immunodeficient mice. J Clin Invest 118 (7): 2592-9, 2008.[PUBMED Abstract]

  16. Ritter MR, Reinisch J, Friedlander SF, et al.: Myeloid cells in infantile hemangioma. Am J Pathol 168 (2): 621-8, 2006.[PUBMED Abstract]

  17. Bielenberg DR, Bucana CD, Sanchez R, et al.: Progressive growth of infantile cutaneous hemangiomas is directly correlated with hyperplasia and angiogenesis of adjacent epidermis and inversely correlated with expression of the endogenous angiogenesis inhibitor, IFN-beta. Int J Oncol 14 (3): 401-8, 1999.[PUBMED Abstract]

  18. Nguyen VA, Kutzner H, Fürhapter C, et al.: Infantile hemangioma is a proliferation of LYVE-1-negative blood endothelial cells without lymphatic competence. Mod Pathol 19 (2): 291-8, 2006.[PUBMED Abstract]

  19. Yu Y, Flint AF, Mulliken JB, et al.: Endothelial progenitor cells in infantile hemangioma. Blood 103 (4): 1373-5, 2004.[PUBMED Abstract]

  20. Ritter MR, Dorrell MI, Edmonds J, et al.: Insulin-like growth factor 2 and potential regulators of hemangioma growth and involution identified by large-scale expression analysis. Proc Natl Acad Sci U S A 99 (11): 7455-60, 2002.[PUBMED Abstract]

  21. Takahashi K, Mulliken JB, Kozakewich HP, et al.: Cellular markers that distinguish the phases of hemangioma during infancy and childhood. J Clin Invest 93 (6): 2357-64, 1994.[PUBMED Abstract]

  22. Chang LC, Haggstrom AN, Drolet BA, et al.: Growth characteristics of infantile hemangiomas: implications for management. Pediatrics 122 (2): 360-7, 2008.[PUBMED Abstract]

  23. Tollefson MM, Frieden IJ: Early growth of infantile hemangiomas: what parents' photographs tell us. Pediatrics 130 (2): e314-20, 2012.[PUBMED Abstract]

  24. Munabi NC, Tan QK, Garzon MC, et al.: Growth Hormone Induces Recurrence of Infantile Hemangiomas After Apparent Involution: Evidence of Growth Hormone Receptors in Infantile Hemangioma. Pediatr Dermatol 32 (4): 539-43, 2015 Jul-Aug.[PUBMED Abstract]

  25. Dubois J, Patriquin HB, Garel L, et al.: Soft-tissue hemangiomas in infants and children: diagnosis using Doppler sonography. AJR Am J Roentgenol 171 (1): 247-52, 1998.[PUBMED Abstract]

  26. Metry DW, Garzon MC, Drolet BA, et al.: PHACE syndrome: current knowledge, future directions. Pediatr Dermatol 26 (4): 381-98, 2009 Jul-Aug.[PUBMED Abstract]

  27. Frieden IJ, Reese V, Cohen D: PHACE syndrome. The association of posterior fossa brain malformations, hemangiomas, arterial anomalies, coarctation of the aorta and cardiac defects, and eye abnormalities. Arch Dermatol 132 (3): 307-11, 1996.[PUBMED Abstract]

  28. Metry D, Heyer G, Hess C, et al.: Consensus Statement on Diagnostic Criteria for PHACE Syndrome. Pediatrics 124 (5): 1447-56, 2009.[PUBMED Abstract]

  29. Metry DW, Haggstrom AN, Drolet BA, et al.: A prospective study of PHACE syndrome in infantile hemangiomas: demographic features, clinical findings, and complications. Am J Med Genet A 140 (9): 975-86, 2006.[PUBMED Abstract]

  30. Drolet BA, Dohil M, Golomb MR, et al.: Early stroke and cerebral vasculopathy in children with facial hemangiomas and PHACE association. Pediatrics 117 (3): 959-64, 2006.[PUBMED Abstract]

  31. Heyer GL, Dowling MM, Licht DJ, et al.: The cerebral vasculopathy of PHACES syndrome. Stroke 39 (2): 308-16, 2008.[PUBMED Abstract]

  32. Antonov NK, Spence-Shishido A, Marathe KS, et al.: Orbital Hemangioma with Intracranial Vascular Anomalies and Hemangiomas: A New Presentation of PHACE Syndrome? Pediatr Dermatol 32 (6): e267-72, 2015 Nov-Dec.[PUBMED Abstract]

  33. Iacobas I, Burrows PE, Frieden IJ, et al.: LUMBAR: association between cutaneous infantile hemangiomas of the lower body and regional congenital anomalies. J Pediatr 157 (5): 795-801.e1-7, 2010.[PUBMED Abstract]

  34. Girard C, Bigorre M, Guillot B, et al.: PELVIS Syndrome. Arch Dermatol 142 (7): 884-8, 2006.[PUBMED Abstract]

  35. Hsi Dickie B, Fishman SJ, Azizkhan RG: Hepatic vascular tumors. Semin Pediatr Surg 23 (4): 168-72, 2014.[PUBMED Abstract]

  36. Elluru RG, Friess MR, Richter GT, et al.: Multicenter Evaluation of the Effectiveness of Systemic Propranolol in the Treatment of Airway Hemangiomas. Otolaryngol Head Neck Surg 153 (3): 452-60, 2015.[PUBMED Abstract]

  37. Kessels JP, Hamers ET, Ostertag JU: Superficial hemangioma: pulsed dye laser versus wait-and-see. Dermatol Surg 39 (3 Pt 1): 414-21, 2013.[PUBMED Abstract]

  38. Keller RG, Patel KG: Evidence-Based Medicine in the Treatment of Infantile Hemangiomas. Facial Plast Surg Clin North Am 23 (3): 373-92, 2015.[PUBMED Abstract]

  39. Xu DP, Cao RY, Tong S, et al.: Topical timolol maleate for superficial infantile hemangiomas: an observational study. J Oral Maxillofac Surg 73 (6): 1089-94, 2015.[PUBMED Abstract]

  40. Tawfik AA, Alsharnoubi J: Topical timolol solution versus laser in treatment of infantile hemangioma: a comparative study. Pediatr Dermatol 32 (3): 369-76, 2015 May-Jun.[PUBMED Abstract]

  41. Li G, Xu DP, Tong S, et al.: Oral Propranolol With Topical Timolol Maleate Therapy for Mixed Infantile Hemangiomas in Oral and Maxillofacial Regions. J Craniofac Surg 27 (1): 56-60, 2016.[PUBMED Abstract]

  42. Sharifpanah F, Saliu F, Bekhite MM, et al.: β-Adrenergic receptor antagonists inhibit vasculogenesis of embryonic stem cells by downregulation of nitric oxide generation and interference with VEGF signalling. Cell Tissue Res 358 (2): 443-52, 2014.[PUBMED Abstract]

  43. Ma X, Zhao T, Ouyang T, et al.: Propranolol enhanced adipogenesis instead of induction of apoptosis of hemangiomas stem cells. Int J Clin Exp Pathol 7 (7): 3809-17, 2014.[PUBMED Abstract]

  44. Bauman NM: Propanolol effectively treats significant infantile hemangiomas. J Pediatr 167 (1): 210, 2015.[PUBMED Abstract]

  45. Chang L, Ye X, Qiu Y, et al.: Is Propranolol Safe and Effective for Outpatient Use for Infantile Hemangioma? A Prospective Study of 679 Cases From One Center in China. Ann Plast Surg 76 (5): 559-63, 2016.[PUBMED Abstract]

  46. Ames JA, Sykes JM: Current trends in medical management of infantile hemangioma. Curr Opin Otolaryngol Head Neck Surg 23 (4): 286-91, 2015.[PUBMED Abstract]

  47. Lou Y, Peng WJ, Cao Y, et al.: The effectiveness of propranolol in treating infantile haemangiomas: a meta-analysis including 35 studies. Br J Clin Pharmacol 78 (1): 44-57, 2014.[PUBMED Abstract]

  48. Luo Y, Zeng Y, Zhou B, et al.: A retrospective study of propranolol therapy in 635 infants with infantile hemangioma. Pediatr Dermatol 32 (1): 151-2, 2015 Jan-Feb.[PUBMED Abstract]

  49. Vivas-Colmenares GV, Bernabeu-Wittel J, Alonso-Arroyo V, et al.: Effectiveness of propranolol in the treatment of infantile hemangioma beyond the proliferation phase. Pediatr Dermatol 32 (3): 348-52, 2015 May-Jun.[PUBMED Abstract]

  50. Liu X, Qu X, Zheng J, et al.: Effectiveness and Safety of Oral Propranolol versus Other Treatments for Infantile Hemangiomas: A Meta-Analysis. PLoS One 10 (9): e0138100, 2015.[PUBMED Abstract]

  51. Prey S, Voisard JJ, Delarue A, et al.: Safety of Propranolol Therapy for Severe Infantile Hemangioma. JAMA 315 (4): 413-5, 2016.[PUBMED Abstract]

  52. Ábarzúa-Araya A, Navarrete-Dechent CP, Heusser F, et al.: Atenolol versus propranolol for the treatment of infantile hemangiomas: a randomized controlled study. J Am Acad Dermatol 70 (6): 1045-9, 2014.[PUBMED Abstract]

  53. Randhawa HK, Sibbald C, Garcia Romero MT, et al.: Oral Nadolol for the Treatment of Infantile Hemangiomas: A Single-Institution Retrospective Cohort Study. Pediatr Dermatol 32 (5): 690-5, 2015 Sep-Oct.[PUBMED Abstract]

  54. Bernabeu-Wittel J, Narváez-Moreno B, de la Torre-García JM, et al.: Oral Nadolol for Children with Infantile Hemangiomas and Sleep Disturbances with Oral Propranolol. Pediatr Dermatol 32 (6): 853-7, 2015 Nov-Dec.[PUBMED Abstract]

  55. Chinnadurai S, Fonnesbeck C, Snyder KM, et al.: Pharmacologic Interventions for Infantile Hemangioma: A Meta-analysis. Pediatrics 137 (2): e20153896, 2016.[PUBMED Abstract]

  56. Aly MM, Hamza AF, Abdel Kader HM, et al.: Therapeutic superiority of combined propranolol with short steroids course over propranolol monotherapy in infantile hemangioma. Eur J Pediatr 174 (11): 1503-9, 2015.[PUBMED Abstract]

  57. Tong S, Xu DP, Liu ZM, et al.: Evaluation of the efficacy and safety of topical timolol maleate combined with oral propranolol treatment for parotid mixed infantile hemangiomas. Oncol Lett 12 (3): 1806-1810, 2016.[PUBMED Abstract]

  58. Vildy S, Macher J, Abasq-Thomas C, et al.: Life-threatening hemorrhaging in neonatal ulcerated congenital hemangioma: two case reports. JAMA Dermatol 151 (4): 422-5, 2015.[PUBMED Abstract]

  59. Maguiness S, Uihlein LC, Liang MG, et al.: Rapidly involuting congenital hemangioma with fetal involution. Pediatr Dermatol 32 (3): 321-6, 2015 May-Jun.[PUBMED Abstract]

  60. Scalise R, Bolton J, Gibbs NF: Rapidly involuting congenital hemangioma (RICH): a brief case report. Dermatol Online J 20 (11): , 2014.[PUBMED Abstract]

  61. Kumarasamy MT, Castrisios G, Sharma BK: Rapidly involuting congenital haemangioma in a term neonate. BMJ Case Rep 2014: , 2014.[PUBMED Abstract]

  62. Hughes R, McAleer M, Watson R, et al.: Rapidly involuting congenital hemangioma with pustules: two cases. Pediatr Dermatol 31 (3): 398-400, 2014 May-Jun.[PUBMED Abstract]

  63. Nasseri E, Piram M, McCuaig CC, et al.: Partially involuting congenital hemangiomas: a report of 8 cases and review of the literature. J Am Acad Dermatol 70 (1): 75-9, 2014.[PUBMED Abstract]

  64. Lee PW, Frieden IJ, Streicher JL, et al.: Characteristics of noninvoluting congenital hemangioma: a retrospective review. J Am Acad Dermatol 70 (5): 899-903, 2014.[PUBMED Abstract]

  65. Enjolras O, Mulliken JB, Boon LM, et al.: Noninvoluting congenital hemangioma: a rare cutaneous vascular anomaly. Plast Reconstr Surg 107 (7): 1647-54, 2001.[PUBMED Abstract]

  66. Schmitz R, Heinig J, Klockenbusch W, et al.: Antenatal diagnosis of a giant fetal hepatic hemangioma and treatment with maternal corticosteroid. Ultraschall Med 30 (3): 223-6, 2009.[PUBMED Abstract]

  67. Kayaalp C, Sabuncuoglu MZ: Embolization of Liver Hemangiomas. Hepat Mon 15 (8): e30334, 2015.[PUBMED Abstract]

  68. Rialon KL, Murillo R, Fevurly RD, et al.: Impact of Screening for Hepatic Hemangiomas in Patients with Multiple Cutaneous Infantile Hemangiomas. Pediatr Dermatol 32 (6): 808-12, 2015 Nov-Dec.[PUBMED Abstract]

  69. Yeh I, Bruckner AL, Sanchez R, et al.: Diffuse infantile hepatic hemangiomas: a report of four cases successfully managed with medical therapy. Pediatr Dermatol 28 (3): 267-75, 2011 May-Jun.[PUBMED Abstract]

  70. Wasserman JD, Mahant S, Carcao M, et al.: Vincristine for successful treatment of steroid-dependent infantile hemangiomas. Pediatrics 135 (6): e1501-5, 2015.[PUBMED Abstract]

  71. Vlahovic A, Simic R, Djokic D, et al.: Diffuse neonatal hemangiomatosis treatment with cyclophosphamide: a case report. J Pediatr Hematol Oncol 31 (11): 858-60, 2009.[PUBMED Abstract]

  72. Sundar Alagusundaramoorthy S, Vilchez V, Zanni A, et al.: Role of transplantation in the treatment of benign solid tumors of the liver: a review of the United Network of Organ Sharing data set. JAMA Surg 150 (4): 337-42, 2015.[PUBMED Abstract]

  73. Jeng MR, Fuh B, Blatt J, et al.: Malignant transformation of infantile hemangioma to angiosarcoma: response to chemotherapy with bevacizumab. Pediatr Blood Cancer 61 (11): 2115-7, 2014.[PUBMED Abstract]

  74. Fletcher CD, Beham A, Schmid C: Spindle cell haemangioendothelioma: a clinicopathological and immunohistochemical study indicative of a non-neoplastic lesion. Histopathology 18 (4): 291-301, 1991.[PUBMED Abstract]

  75. Enjolras O, Mulliken JB, Kozakewich HPW: Vascular tumors and tumor-like lesions. In: Mulliken JB, Burrows PE, Fishman SJ, eds.: Mulliken & Young's Vascular Anomalies: Hemangiomas and Malformations. 2nd ed. New York, NY: Oxford University Press, 2013, pp 259-324.[PUBMED Abstract]

  76. Hoeger PH, Colmenero I: Vascular tumours in infants. Part I: benign vascular tumours other than infantile haemangioma. Br J Dermatol 171 (3): 466-73, 2014.[PUBMED Abstract]

  77. Guo R, Gavino AC: Angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia. Arch Pathol Lab Med 139 (5): 683-6, 2015.[PUBMED Abstract]

  78. O'Connell JX, Nielsen GP, Rosenberg AE: Epithelioid vascular tumors of bone: a review and proposal of a classification scheme. Adv Anat Pathol 8 (2): 74-82, 2001.[PUBMED Abstract]

  79. Wassef M, Hunt SF, Santa Cruz DJ: Vascular tumors and vascular malformations. In: Barnhi RL, Crowson AN, Magro CM, et al., eds.: Dermatopathology. 3rd ed. New York, NY: McGraw Hill Medical, 2010, pp 802-56.[PUBMED Abstract]

  80. Campbell JP, Grekin RC, Ellis CN, et al.: Retinoid therapy is associated with excess granulation tissue responses. J Am Acad Dermatol 9 (5): 708-13, 1983.[PUBMED Abstract]

  81. Mills SE, Cooper PH, Fechner RE: Lobular capillary hemangioma: the underlying lesion of pyogenic granuloma. A study of 73 cases from the oral and nasal mucous membranes. Am J Surg Pathol 4 (5): 470-9, 1980.[PUBMED Abstract]

  82. Patrizi A, Gurioli C, Dika E: Pyogenic granulomas in childhood: New treatment modalities. Dermatol Ther 28 (5): 332, 2015 Sep-Oct.[PUBMED Abstract]

  83. Haemel AK, O'Brian AL, Teng JM: Topical rapamycin: a novel approach to facial angiofibromas in tuberous sclerosis. Arch Dermatol 146 (7): 715-8, 2010.[PUBMED Abstract]

  84. Pignatti M, Spaggiari A, Sala P, et al.: Laser treatment of angiofibromas in tuberous sclerosis. Minerva Pediatr 66 (6): 585-6, 2014.[PUBMED Abstract]

  85. Coutinho-Camillo CM, Brentani MM, Nagai MA: Genetic alterations in juvenile nasopharyngeal angiofibromas. Head Neck 30 (3): 390-400, 2008.[PUBMED Abstract]

  86. Riggs S, Orlandi RR: Juvenile nasopharyngeal angiofibroma recurrence associated with exogenous testosterone therapy. Head Neck 32 (6): 812-5, 2010.[PUBMED Abstract]

  87. Liu Z, Wang J, Wang H, et al.: Hormonal receptors and vascular endothelial growth factor in juvenile nasopharyngeal angiofibroma: immunohistochemical and tissue microarray analysis. Acta Otolaryngol 135 (1): 51-7, 2015.[PUBMED Abstract]

  88. Szymańska A, Szymański M, Czekajska-Chehab E, et al.: Two types of lateral extension in juvenile nasopharyngeal angiofibroma: diagnostic and therapeutic management. Eur Arch Otorhinolaryngol 272 (1): 159-66, 2015.[PUBMED Abstract]

  89. Samanta D: Topical mTOR (mechanistic target of rapamycin) inhibitor therapy in facial angiofibroma. Indian J Dermatol Venereol Leprol 81 (5): 540-1, 2015 Sep-Oct.[PUBMED Abstract]

  90. Krakowski AC, Nguyen TA: Inhibition of Angiofibromas in a Tuberous Sclerosis Patient Using Topical Timolol 0.5% Gel. Pediatrics 136 (3): e709-13, 2015.[PUBMED Abstract]

  91. Mallick S, Benson R, Bhasker S, et al.: Long-term treatment outcomes of juvenile nasopharyngeal angiofibroma treated with radiotherapy. Acta Otorhinolaryngol Ital 35 (2): 75-9, 2015.[PUBMED Abstract]

  92. Peters T, Traboulsi D, Tibbles LA, et al.: Sirolimus: a therapeutic advance for dermatologic disease. Skin Therapy Lett 19 (4): 1-4, 2014 Jul-Aug.[PUBMED Abstract]

 | 

中間群の腫瘍(局所侵攻性)

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫はまれな脈管腫瘍であり、典型的には乳児または幼児期に生じるが、成人でも報告がある。いずれの腫瘍も、局所侵攻性となる場合があり、著明な血小板減少症および低フィブリノゲン血症を特徴とする重篤な生命を脅かす凝固障害であるKasabach-Merritt現象を引き起こすことから、同一疾患の一部であると考えられている。これらは本論では単一の疾患、カポジ型血管内皮腫として考察される。

発生率

カポジ型血管内皮腫の正確な発生率は不明であるが、1年当たり小児10万人当たり0.07例と推定されている。 [1] [2] [3] 病変は両性に等しく発生し、大半が新生児期、半数が出生時に生じ、その他は小児期または成人期に生じる。 [4]

病理学

カポジ型血管内皮腫は、真皮、皮下脂肪、筋肉における浸潤パターンを示す層状の紡錘細胞を特徴とする。しばしば、紡錘細胞の領域周囲に、拡張した壁の薄い血管を伴う線維症の領域が認められる。これらの領域と混合して、血管由来の円形類上皮細胞巣および血小板に富むフィブリン血栓を含む円形または不整な内腔を有する毛細血管の凝集がみられる。通常、病変内またはその周辺部のいずれかに、異常なリンパ管が認められる。有糸分裂速度はさまざまだが、通常は低い。房状血管腫は、いわゆるキャノンボール状と呼ばれる、真皮およびときに皮下組織に散在する密集した毛細血管(房)の複数の別個の小葉を特徴とする。 [5] 有糸分裂はまれである。

発生機序はほとんど理解されていない。紡錘細胞が血管マーカーCD31およびCD34、リンパ管新生に必要な受容体である血管内皮増殖因子受容体3、およびリンパ管マーカーD2-40およびPROX1を発現することから、カポジ型血管内皮腫がリンパ管内皮に由来する可能性があるという若干の証拠が存在する。 [5] [6] [7] カポジ肉腫で認められるようなヒトヘルペスウイルス8型感染との関連性を示す証拠は存在しない。 [7]

臨床像

カポジ型血管内皮腫は四肢に最も好発し、体幹および頭頸部領域にはそれほど生じない。 [3] 大半の病変は皮膚に生じる。比較的深部の病変(後腹膜、胸腔、および筋肉)は皮膚に青紫の色調として現れることがあるのに対し、表在性病変は硬く、紫斑状または斑状出血性で、疼痛を伴うことがある。病変は通常は単発性で、成長は連続的である。局所リンパ節に生じることもあるが、決して転移することはない。まれな多巣性の発現が、主に骨について報告されている。 [1] [2] [3]

図5.Kasabach-Merritt現象を伴うカポジ型血管内皮腫。この病変は硬化し、固く、温かく、点状出血および紫斑を伴う。Credit: Denise Adams, M.D.

カポジ型血管内皮腫患者の70%は、著明な血小板減少症(範囲、3,000μL - 60,000/μL)および著明な低フィブリノゲン血症(1g/L未満)を特徴とする生命を脅かす凝固障害であるKasabach-Merritt現象を合併する。Dダイマーおよびフィブリン分解産物が高値となる。腫瘍の壊死巣分離に続発して重度の貧血が生じることがある。重度の出血はまれであるが、外傷(生検、外科的手技)、潰瘍形成、感染症、または治療開始の遅れにより、播種性血管内凝固症候群および大出血へ進行することがあり、死に至ることもある。血液製剤、特に血小板の積極的補充を行うと、病変が大きくなって顕著な疼痛を引き起こすことがあるため、出血が続いている場合および血管形成異常の専門医の指揮のもとでのみ検討すべきである。 [3]

診断的評価

診断は臨床的、組織学的、および画像的特徴の組み合わせに基づいて行う。臨床検査評価はKasabach-Merritt現象の診断に不可欠である。しばしば長期的治療が必要となるため、可能であれば必ず組織学的確認を行うべきである。しかし、臨床所見および画像所見からこの診断が強く示唆される場合は、生検の延期が選択肢となるが、集学的アプローチにより計画する必要がある。

MRIが選択すべき画像検査である。T1強調シーケンスでは、典型的には軟部組織および真皮の肥厚を伴う境界不明瞭な軟部組織の腫瘤およびびまん性の増強(ガドリニウムによる)を示す。T2強調シーケンスではびまん性の信号増強と、皮下脂肪のすじ状の濃度上昇を示す。勾配シーケンスでは軟部組織の腫瘤内および周囲に軽度に拡張した血管を示す。 [3]

カポジ型血管内皮腫および房状血管腫の治療

治療法は重症度によって異なる;証拠に基づく標準治療は存在しない。米国およびカナダの集学的な専門家委員会が合併症を生じたカポジ型血管内皮腫の管理についてのガイドラインを発表している。 [8] 多数の治療法が報告されているが、一様に有効なものはない。 [9] [10]

カポジ型血管内皮腫の治療法の選択肢には以下のものがある: [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17]

  1. ステロイド療法。
  2. 抗血小板薬(アスピリン)療法。
  3. インターフェロンアルファ
  4. 抗線溶薬療法。
  5. ビンクリスチンシクロホスファミド、アクチノマイシン、およびメトトレキサートの単独使用または併用などの化学療法。
  6. プロプラノロール療法。
  7. 塞栓療法を併用するまたは併用しない外科的切除。
  8. シロリムス。

初期治療で最も一般的なものはステロイドとその後のビンクリスチンである。レトロスペクティブ・レビューで、ステロイドに病変が反応しなかったカポジ型血管内皮腫の小児患者37人が同定された。 [11] [証拠レベル:3iiiDiv]ビンクリスチン治療後7.6 ± 5.2週間以内に、26人のカポジ型血管内皮腫病変が完全寛解を得、血小板数が正常濃度に達した。

単剤療法としてのシロリムスが使用されている。初めからのシロリムスとステロイドの併用が別の治療法として行われているが、効力の証拠はごく予備的なものである。合併症を伴う血管奇形の治療としてのシロリムスの有効性および安全性を評価した1件のプロスペクティブ研究で、カポジ型血管内皮腫患者13人が治療を受けた。カポジ型血管内皮腫およびKasabach-Merritt現象を示す患者では、10人の患者中10人が部分奏効を示し、6コースおよび12コースの終わりに血小板数およびフィブリノゲン値が正常化した。カポジ型血管内皮腫でKasabach-Merritt現象を伴わない患者3人中3人で、多巣性骨病変を生じた1人が増悪したのに対し、他の2人は12コースの終わりに部分奏効が明らかとなった。この若年患者群では副作用はわずかであり、カポジ型血管内皮腫患者で用量の調整が必要となった者はなく、また毒性のために研究から除外された者もいなかった。 [18] Kasabach-Merritt現象と関連する脈管腫瘍の治療に対するシロリムスの長期的有効性および安全性を判断するにはさらなる研究が必要である。

比較的小さい病変、内科的管理が奏効しなかった病変、または生命を脅かす病変については外科的切除が可能となる場合がある。塞栓療法を手術または内科的治療との併用で施行してもよい;通常、これは時間稼ぎの処置である。

治療を行っても、これらの病変が完全に退縮することはなく、再発することもある。この腫瘍に関連する死亡は主にKasabach-Merritt現象に関連する広範な凝固障害によるものである。

長期的影響には慢性疼痛、リンパ浮腫、心不全、および整形外科的問題がある。これらの病変は、臨床スペクトラムおよび治療に対する反応がさまざまであるため、医師にとって困難なジレンマであることが判明している。


参考文献
  1. Rodriguez V, Lee A, Witman PM, et al.: Kasabach-merritt phenomenon: case series and retrospective review of the mayo clinic experience. J Pediatr Hematol Oncol 31 (7): 522-6, 2009.[PUBMED Abstract]

  2. Ryan C, Price V, John P, et al.: Kasabach-Merritt phenomenon: a single centre experience. Eur J Haematol 84 (2): 97-104, 2010.[PUBMED Abstract]

  3. Croteau SE, Liang MG, Kozakewich HP, et al.: Kaposiform hemangioendothelioma: atypical features and risks of Kasabach-Merritt phenomenon in 107 referrals. J Pediatr 162 (1): 142-7, 2013.[PUBMED Abstract]

  4. Lee B, Chiu M, Soriano T, et al.: Adult-onset tufted angioma: a case report and review of the literature. Cutis 78 (5): 341-5, 2006.[PUBMED Abstract]

  5. Enjolras O, Soupre V, Picard A: Uncommon benign infantile vascular tumors. Adv Dermatol 24: 105-24, 2008.[PUBMED Abstract]

  6. Zukerberg LR, Nickoloff BJ, Weiss SW: Kaposiform hemangioendothelioma of infancy and childhood. An aggressive neoplasm associated with Kasabach-Merritt syndrome and lymphangiomatosis. Am J Surg Pathol 17 (4): 321-8, 1993.[PUBMED Abstract]

  7. Arai E, Kuramochi A, Tsuchida T, et al.: Usefulness of D2-40 immunohistochemistry for differentiation between kaposiform hemangioendothelioma and tufted angioma. J Cutan Pathol 33 (7): 492-7, 2006.[PUBMED Abstract]

  8. Drolet BA, Trenor CC 3rd, Brandão LR, et al.: Consensus-derived practice standards plan for complicated Kaposiform hemangioendothelioma. J Pediatr 163 (1): 285-91, 2013.[PUBMED Abstract]

  9. Haisley-Royster C, Enjolras O, Frieden IJ, et al.: Kasabach-merritt phenomenon: a retrospective study of treatment with vincristine. J Pediatr Hematol Oncol 24 (6): 459-62, 2002 Aug-Sep.[PUBMED Abstract]

  10. Hauer J, Graubner U, Konstantopoulos N, et al.: Effective treatment of kaposiform hemangioendotheliomas associated with Kasabach-Merritt phenomenon using four-drug regimen. Pediatr Blood Cancer 49 (6): 852-4, 2007.[PUBMED Abstract]

  11. Wang Z, Li K, Yao W, et al.: Steroid-resistant kaposiform hemangioendothelioma: a retrospective study of 37 patients treated with vincristine and long-term follow-up. Pediatr Blood Cancer 62 (4): 577-80, 2015.[PUBMED Abstract]

  12. Fernandez-Pineda I, Lopez-Gutierrez JC, Ramirez G, et al.: Vincristine-ticlopidine-aspirin: an effective therapy in children with Kasabach-Merritt phenomenon associated with vascular tumors. Pediatr Hematol Oncol 27 (8): 641-5, 2010.[PUBMED Abstract]

  13. Kai L, Wang Z, Yao W, et al.: Sirolimus, a promising treatment for refractory Kaposiform hemangioendothelioma. J Cancer Res Clin Oncol 140 (3): 471-6, 2014.[PUBMED Abstract]

  14. Hammill AM, Wentzel M, Gupta A, et al.: Sirolimus for the treatment of complicated vascular anomalies in children. Pediatr Blood Cancer 57 (6): 1018-24, 2011.[PUBMED Abstract]

  15. Blatt J, Stavas J, Moats-Staats B, et al.: Treatment of childhood kaposiform hemangioendothelioma with sirolimus. Pediatr Blood Cancer 55 (7): 1396-8, 2010.[PUBMED Abstract]

  16. Fernandez-Pineda I, Lopez-Gutierrez JC, Chocarro G, et al.: Long-term outcome of vincristine-aspirin-ticlopidine (VAT) therapy for vascular tumors associated with Kasabach-Merritt phenomenon. Pediatr Blood Cancer 60 (9): 1478-81, 2013.[PUBMED Abstract]

  17. Chiu YE, Drolet BA, Blei F, et al.: Variable response to propranolol treatment of kaposiform hemangioendothelioma, tufted angioma, and Kasabach-Merritt phenomenon. Pediatr Blood Cancer 59 (5): 934-8, 2012.[PUBMED Abstract]

  18. Adams DM, Trenor CC 3rd, Hammill AM, et al.: Efficacy and Safety of Sirolimus in the Treatment of Complicated Vascular Anomalies. Pediatrics 137 (2): e20153257, 2016.[PUBMED Abstract]

 | 

中間群の腫瘍(転移はまれ)

網様血管内皮腫

病理学および臨床像

網様血管内皮腫は成長が緩徐な外方増殖性の平坦型腫瘍であり、若年成人およびときに小児に認められる。 [1] 通常は四肢および体幹に位置している。病理学的には、真皮および皮下組織に位置している。血管は精巣網に似たパターンを示し、内側が突出した内皮細胞に覆われている。この腫瘍はリンパ管内皮マーカーを発現しないが、内皮細胞について染色陽性である。 [2]

予後因子

局所再発がよくみられるが、明確な転移領域はきわめてまれである。 [2]

網様血管内皮腫の治療

十分な切除断端をとった腫瘍の外科的切除および局所再発についてのモニタリングがこの腫瘍に対する治療法である。手術不能腫瘍および再発腫瘍に対する放射線療法および化学療法の使用についての症例報告が存在する。 [3] [4] [5] [6]

乳頭状リンパ管内血管内皮腫

病理学および臨床像

ダブスカ腫瘍としても知られる乳頭状リンパ管内血管内皮腫は成人および小児集団に生じる。 [7] この病変はあらゆる身体部位の真皮および皮下組織に生じ、リンパ節病変の報告も若干存在する。病変は大きいことも小さいこともある、隆起性の紫色の硬結節である。

病理学的には、円柱状の高分化内皮細胞の血管内増殖を示す。病変はいぼ状の内皮を有する肥厚化した硝子様壁を持つ。リンパ管内皮マーカーである血管内皮増殖因子受容体3が大半の症例で陽性を示す。わずかな細胞学的異型性が認められる。 [8] 一部は脈管奇形と関連している。

乳頭状リンパ管内血管内皮腫の治療

外科的切除が選択すべき治療法である。 [9]

複合型血管内皮腫

病理学および臨床像

複合型血管内皮腫は、良性および悪性の成分が混合しているために分類されるごくまれな脈管腫瘍である。通常、類上皮および網様の複合型が認められるが、一部の腫瘍は3つの成分(類上皮、網様、および紡錘細胞)を有する。 [10] 血管肉腫の病巣が報告されている。病理学からはCD31、第VIII因子、ビメンチン陽性が明らかとなる。 [10] [11] まれに、D-240が約20%のKi-67指数による陽性を示す。 [10]

この腫瘍は通常四肢遠位部の真皮および皮下組織に生じるが、頭部、頸部、および縦隔などの他の領域でも認められている。 [10] この腫瘍はあらゆる年齢群で報告されている。 [10]

予後因子

複合型血管内皮腫は局所再発し、転移はまれである。 [10] [11] 所属リンパ節が転移を生じる可能性の最も高い部位であり、画像評価が必要となる。 [10]

複合型血管内皮腫の治療

外科的切除が選択すべき治療法だが、転移病変に対しては放射線療法および化学療法が使用されている。 [12] [13]

カポジ肉腫

病理学および臨床像

カポジ肉腫はウイルス性病因(ヒトヘルペスウイルス8型)と関連するまれな悪性脈管腫瘍である。 [14] 1872年にモーリッツ・カポジにより皮膚病変が初めて報告された。HIV-AIDSの流行に続発して世界的に発生率が増加している。小児ではきわめてまれな診断である。小児における流行型および医原病型のカポジ肉腫が、HIV感染およびまれな免疫異常により生じる著明な後天性T細胞欠乏症により生じる。

1件のレトロスペクティブ研究でアフリカの流行地域の小児におけるカポジ肉腫発現の調査が行われている。小児は通常、皮膚病変、リンパ節腫脹、胸腔内および口腔病変を呈する。皮膚病変は最初は赤色、紫色、または褐色の班として生じ、後に局面、その後に結節に進展する。 [15]

カポジ肉腫の治療

カポジ肉腫の患児は化学療法による治療に反応する。(成人におけるカポジ肉腫の治療に関する情報については、カポジ肉腫の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)


参考文献
  1. El Darouti M, Marzouk SA, Sobhi RM, et al.: Retiform hemangioendothelioma. Int J Dermatol 39 (5): 365-8, 2000.[PUBMED Abstract]

  2. Colmenero I, Hoeger PH: Vascular tumours in infants. Part II: vascular tumours of intermediate malignancy [corrected]and malignant tumours. Br J Dermatol 171 (3): 474-84, 2014.[PUBMED Abstract]

  3. Keiler SA, Honda K, Bordeaux JS: Retiform hemangioendothelioma treated with Mohs micrographic surgery. J Am Acad Dermatol 65 (1): 233-5, 2011.[PUBMED Abstract]

  4. Hirsh AZ, Yan W, Wei L, et al.: Unresectable retiform hemangioendothelioma treated with external beam radiation therapy and chemotherapy: a case report and review of the literature. Sarcoma 2010: , 2010.[PUBMED Abstract]

  5. Enjolras O, Mulliken JB, Kozakewich HPW: Vascular tumors and tumor-like lesions. In: Mulliken JB, Burrows PE, Fishman SJ, eds.: Mulliken & Young's Vascular Anomalies: Hemangiomas and Malformations. 2nd ed. New York, NY: Oxford University Press, 2013, pp 259-324.[PUBMED Abstract]

  6. Tamhankar AS, Vaidya A, Pai P: Retiform hemangioendothelioma over forehead: A rare tumor treated with chemoradiation and a review of literature. J Cancer Res Ther 11 (3): 657, 2015 Jul-Sep.[PUBMED Abstract]

  7. Dabska M: Malignant endovascular papillary angioendothelioma of the skin in childhood. Clinicopathologic study of 6 cases. Cancer 24 (3): 503-10, 1969.[PUBMED Abstract]

  8. Fanburr-Smith JC: Papillary intralymphatic angioendothelioma. In: Fletcher CDM, Bridge JA, Hogendoorn P, et al., eds.: WHO Classification of Tumours of Soft Tissue and Bone. 4th ed. Lyon, France: IARC Press, 2013, pp 148.[PUBMED Abstract]

  9. Neves RI, Stevenson J, Hancey MJ, et al.: Endovascular papillary angioendothelioma (Dabska tumor): underrecognized malignant tumor in childhood. J Pediatr Surg 46 (1): e25-8, 2011.[PUBMED Abstract]

  10. Shang Leen SL, Fisher C, Thway K: Composite hemangioendothelioma: clinical and histologic features of an enigmatic entity. Adv Anat Pathol 22 (4): 254-9, 2015.[PUBMED Abstract]

  11. Mahmoudizad R, Samrao A, Bentow JJ, et al.: Composite hemangioendothelioma: An unusual presentation of a rare vascular tumor. Am J Clin Pathol 141 (5): 732-6, 2014.[PUBMED Abstract]

  12. Tateishi J, Saeki H, Ito K, et al.: Cutaneous composite hemangioendothelioma on the nose treated with electron beam. Int J Dermatol 52 (12): 1618-9, 2013.[PUBMED Abstract]

  13. Soldado F, Fontecha CG, Haddad S, et al.: Composite vascularized fibular epiphyseo-osteo-periosteal transfer for hip reconstruction after proximal femoral tumoral resection in a 4-year-old child. Microsurgery 32 (6): 489-92, 2012.[PUBMED Abstract]

  14. Jackson CC, Dickson MA, Sadjadi M, et al.: Kaposi Sarcoma of Childhood: Inborn or Acquired Immunodeficiency to Oncogenic HHV-8. Pediatr Blood Cancer 63 (3): 392-7, 2016.[PUBMED Abstract]

  15. Dow DE, Cunningham CK, Buchanan AM: A Review of Human Herpesvirus 8, the Kaposi's Sarcoma-Associated Herpesvirus, in the Pediatric Population. J Pediatric Infect Dis Soc 3 (1): 66-76, 2014.[PUBMED Abstract]

 | 

悪性腫瘍

類上皮血管内皮腫

発生率および転帰

この腫瘍は1982年にワイスおよびエンツィンガーにより軟部組織で初めて報告された。類上皮血管内皮腫は比較的若年でも生じることがあるが、発生率のピークは30代および40代にある。この腫瘍は経過が緩徐な場合もあれば、非常に侵攻性の経過をたどることもあり、5年全生存率は73%である。きわめて侵攻性の経過をたどる患者がいる一方で、未治療の複数の病変を持ち、非常に良性の経過をたどる患者の症例報告もある。一部の病理医が、リスクを評価し、治療を適合させるために患者の層別化を試みているが、さらなる研究が必要である。 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

病理学および生物学

患者のかなりの割合でWWTR1-CAMTA1遺伝子融合が認められている;頻度は低いがYAP1-TFE3遺伝子融合も報告されている。 [1] これらの融合は薬物による直接的標的とならない。複数の肝病変で単クローン性が報告されており、転移プロセスが示唆される。病理学的には、これらの病変は巣状、鎖状、および索状パターンに配列し、まれに脈管腔を伴う類上皮病変を特徴とする。侵攻的な臨床的挙動と関連しうる特徴には細胞異型、強拡大10視野当たり1以上の有糸分裂像、紡錘細胞の割合増加、巣状壊死、化生性骨形成などがある、 [3]

臨床所見と診断的評価

最も一般的な病変部位は肝臓のみ(21%)、肝臓と肺(18%)、肺のみ(12%)、骨のみ(14%)である。 [3] [8] [9] 臨床像は病変部位によって異なり、以下の通りである:


  • 肝臓:

    肝結節は超音波検査では中心部の血流、コンピュータ断層撮影ではコントラスト増強性病変、MRIではT1で低信号およびT2で中信号を示す。

  • 肺:

    肺の類上皮血管内皮腫は胸部X線像で無症状の所見を示すことがあり、胸膜痛、喀血、貧血、線維症と関連する場合がある。

  • 骨:

    骨転移は病的骨折と関連していることがある。X線像では、骨転移は境界明瞭な溶骨性病変で、多巣性または孤立性の場合がある。

  • 軟部組織:

    軟部組織症例の30%は転移を伴い、転移がみられる場合は、きわめて侵攻性の経過をたどることがあり、化学療法に対する反応は限定的である。

  • 皮膚:

    皮膚病変は隆起した結節性であったり、温かい赤褐色の局面であったりする。

類上皮血管内皮腫の治療

類上皮血管内皮腫の治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 経過観察。
  2. 手術。
  3. 免疫療法。
  4. 標的療法。
  5. 化学療法。

緩徐進行型の症例については経過観察が必要となる。より侵攻性の症例については、インターフェロンサリドマイド、ソラフェニブ、パゾパニブ、およびシロリムスなどの複数の薬物が使用されている。最も侵攻性の高い症例は血管肉腫型の化学療法により治療する。可能であれば手術が用いられる。転移を伴うおよび伴わない侵攻性の肝病変については肝移植が使用されている。 [3] [10] [11] [12] [13]

最新の臨床試験

小児類上皮血管内皮腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。

軟部組織の血管肉腫

発生率

血管肉腫はまれな(肉腫の2%を占める)、侵攻性の脈管腫瘍で、あらゆる身体部位に生じるが、軟部組織に比較的多い。血管肉腫の推定発生率は百万人当たり2例であり、米国では毎年一般に60~70歳の患者約600人に生じる。 [14]

血管肉腫は小児ではきわめてまれである。しかし、複数の皮膚病変および肝病変を示す新生児および歩き始めの幼児の症例が報告されており、その一部はGLUT1陽性である。 [15] [16] [17] [18] 大半の血管肉腫は皮膚および表在性軟部組織に生じるが、肝臓、脾臓、および肺に生じることもある;骨が侵されることはまれである。

危険因子

確立している危険因子には、塩化ビニル曝露、放射線曝露、およびStewart-Treves症候群を含む、あらゆる原因による慢性リンパ浮腫がある。 [19]

病理学および生物学

血管肉腫は大部分が異数性の腫瘍である。血管腫などの良性病変に起始する血管肉腫のまれな症例には研究すべき特徴的経路が存在する。放射線誘発性血管肉腫ではMYC増幅が認められる。KDR-VEGFR2突然変異およびFLT4-VEGFR3増幅が50%未満の頻度で認められている。 [19]

多様な非定型の領域が存在しうるため、病理組織的診断が非常に困難な場合がある。共通する特徴は、真皮膠原線維束に沿って分け入るような形の不整形な管腔の網状組織である。さまざまな細胞の形状、大きさ、有糸分裂、内皮多層化、および乳頭状構造形成が認められる。類上皮細胞が認められることもある。壊死および出血がよくみられる。腫瘍は第VIII因子、CD31、CD34の染色を示す。一部の肝病変は乳児血管腫に似ることがあり、局所的GLUT1陽性を示す。このような肝病変の命名法は、1971年からの用語の使用により困難かつ紛らわしいものとなっている(例、I型血管内皮腫:乳児血管腫;II型血管内皮腫:低悪性度血管肉腫;III型血管内皮腫:高悪性度血管肉腫)。 [16]

軟部組織の血管肉腫の治療

軟部組織の血管肉腫の治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術。
  2. 手術、化学療法、および放射線療法(転移性病変)。
  3. ベバシズマブおよび化学療法(乳児血管腫に続発する血管肉腫)。

限局性病変は積極的手術により治癒する。血管肉腫およびリンパ管肉腫に対しては、一部の患者で局所療法または全身療法による治療で腫瘍の縮小を示す証拠が認められるものの、外科的な完全切除がきわめて重要であると考えられる。 [17] [20] [21] [22] 222人の患者(年齢中央値、62歳;範囲、15-90歳)のレビューから、5年全疾患特異的生存(DSS)率が38%であることが示された。5年DSSは、限局性腫瘍を切除した患者138人では44%であったが、診断時に転移が認められた患者43人ではわずか16%であった。 [22] 限局性血管肉腫に対する肝移植に関するデータは限定的である。 [23] [証拠レベル:3iiA]

転移病変に対しては手術、全身化学療法、および放射線療法による集学的治療が用いられるが、治癒することはまれである。 [24] 転移性血管肉腫では疾患制御が目標であり、公表されている無増悪生存期間は3~7ヵ月であり [25] 、生存期間(OS)中央値は14~18ヵ月である。 [26] 成人および小児の両方で、20~35%の5年OS率が報告されている。 [17] [18] [27]

乳児血管腫からの悪性転換に続発した血管肉腫の診断を受けた小児では、血管内皮増殖因子に対するモノクローナル抗体であるベバシズマブと全身化学療法の併用治療に対する反応が報告されている。 [15]

血管形成を阻害する生物学的製剤が血管肉腫の成人患者において活性を示している。 [16] [27]

臨床評価段階にある治療法の選択肢

以下は、現在実施されている全米および/または施設の臨床試験の例である。現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。


  • ARST1321(NCT02180867)

    (手術で切除可能な非横紋筋肉腫性軟部肉腫を新たに診断された患者の治療における手術前の多剤併用化学療法または塩酸パゾパニブを併用するまたは併用しない放射線療法[PAZNTIS])

    この研究では、切除術未施行で中リスクおよび高リスクの非横紋筋肉腫性軟部組織肉腫を新たに診断された小児および成人患者において、最初に放射線療法、または化学療法(イホスファミド/エトポシド)および放射線療法との併用でチロシンキナーゼ阻害薬を追加できるかどうかの実施可能性が判断される。その後、この試験では、1)切除できる可能性のある(5cm超)、グレード3の中リスク~高リスクの化学療法感受性を示す成人および小児非横紋筋肉腫性軟部組織肉腫に対して術前パゾパニブ + 化学放射線療法 vs 術前化学放射線療法単独;および2)切除できる可能性のある中リスク~高リスクの成人および小児非横紋筋肉腫性軟部組織肉腫に対してパゾパニブ + 術前放射線療法 vs 術前放射線療法単独のほぼ完全(90%を超える壊死)な病理的奏効率が比較される。軟部組織の血管肉腫患者がこの試験に適格とされた。

最新の臨床試験

小児血管肉腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Mehrabi A, Kashfi A, Fonouni H, et al.: Primary malignant hepatic epithelioid hemangioendothelioma: a comprehensive review of the literature with emphasis on the surgical therapy. Cancer 107 (9): 2108-21, 2006.[PUBMED Abstract]

  2. Haro A, Saitoh G, Tamiya S, et al.: Four-year natural clinical course of pulmonary epithelioid hemangioendothelioma without therapy. Thorac Cancer 6 (4): 544-7, 2015.[PUBMED Abstract]

  3. Sardaro A, Bardoscia L, Petruzzelli MF, et al.: Epithelioid hemangioendothelioma: an overview and update on a rare vascular tumor. Oncol Rev 8 (2): 259, 2014.[PUBMED Abstract]

  4. Dong K, Wang XX, Feng JL, et al.: Pathological characteristics of liver biopsies in eight patients with hepatic epithelioid hemangioendothelioma. Int J Clin Exp Pathol 8 (9): 11015-23, 2015.[PUBMED Abstract]

  5. Adams DM, Hammill A: Other vascular tumors. Semin Pediatr Surg 23 (4): 173-7, 2014.[PUBMED Abstract]

  6. Xiao Y, Wang C, Song Y, et al.: Primary epithelioid hemangioendothelioma of the kidney: the first case report in a child and literature review. Urology 82 (4): 925-7, 2013.[PUBMED Abstract]

  7. Reich S, Ringe H, Uhlenberg B, et al.: Epithelioid hemangioendothelioma of the lung presenting with pneumonia and heart rhythm disturbances in a teenage girl. J Pediatr Hematol Oncol 32 (4): 274-6, 2010.[PUBMED Abstract]

  8. Daller JA, Bueno J, Gutierrez J, et al.: Hepatic hemangioendothelioma: clinical experience and management strategy. J Pediatr Surg 34 (1): 98-105; discussion 105-6, 1999.[PUBMED Abstract]

  9. Ackermann O, Fabre M, Franchi S, et al.: Widening spectrum of liver angiosarcoma in children. J Pediatr Gastroenterol Nutr 53 (6): 615-9, 2011.[PUBMED Abstract]

  10. Semenisty V, Naroditsky I, Keidar Z, et al.: Pazopanib for metastatic pulmonary epithelioid hemangioendothelioma-a suitable treatment option: case report and review of anti-angiogenic treatment options. BMC Cancer 15: 402, 2015.[PUBMED Abstract]

  11. Raheja A, Suri A, Singh S, et al.: Multimodality management of a giant skull base hemangioendothelioma of the sphenopetroclival region. J Clin Neurosci 22 (9): 1495-8, 2015.[PUBMED Abstract]

  12. Ahmad N, Adams DM, Wang J, et al.: Hepatic epithelioid hemangioendothelioma in a patient with hemochromatosis. J Natl Compr Canc Netw 12 (9): 1203-7, 2014.[PUBMED Abstract]

  13. Otte JB, Zimmerman A: The role of liver transplantation for pediatric epithelioid hemangioendothelioma. Pediatr Transplant 14 (3): 295-7, 2010.[PUBMED Abstract]

  14. Cioffi A, Reichert S, Antonescu CR, et al.: Angiosarcomas and other sarcomas of endothelial origin. Hematol Oncol Clin North Am 27 (5): 975-88, 2013.[PUBMED Abstract]

  15. Jeng MR, Fuh B, Blatt J, et al.: Malignant transformation of infantile hemangioma to angiosarcoma: response to chemotherapy with bevacizumab. Pediatr Blood Cancer 61 (11): 2115-7, 2014.[PUBMED Abstract]

  16. Dehner LP, Ishak KG: Vascular tumors of the liver in infants and children. A study of 30 cases and review of the literature. Arch Pathol 92 (2): 101-11, 1971.[PUBMED Abstract]

  17. Ferrari A, Casanova M, Bisogno G, et al.: Malignant vascular tumors in children and adolescents: a report from the Italian and German Soft Tissue Sarcoma Cooperative Group. Med Pediatr Oncol 39 (2): 109-14, 2002.[PUBMED Abstract]

  18. Deyrup AT, Miettinen M, North PE, et al.: Pediatric cutaneous angiosarcomas: a clinicopathologic study of 10 cases. Am J Surg Pathol 35 (1): 70-5, 2011.[PUBMED Abstract]

  19. Elliott P, Kleinschmidt I: Angiosarcoma of the liver in Great Britain in proximity to vinyl chloride sites. Occup Environ Med 54 (1): 14-8, 1997.[PUBMED Abstract]

  20. Lezama-del Valle P, Gerald WL, Tsai J, et al.: Malignant vascular tumors in young patients. Cancer 83 (8): 1634-9, 1998.[PUBMED Abstract]

  21. Fata F, O'Reilly E, Ilson D, et al.: Paclitaxel in the treatment of patients with angiosarcoma of the scalp or face. Cancer 86 (10): 2034-7, 1999.[PUBMED Abstract]

  22. Lahat G, Dhuka AR, Hallevi H, et al.: Angiosarcoma: clinical and molecular insights. Ann Surg 251 (6): 1098-106, 2010.[PUBMED Abstract]

  23. Orlando G, Adam R, Mirza D, et al.: Hepatic hemangiosarcoma: an absolute contraindication to liver transplantation--the European Liver Transplant Registry experience. Transplantation 95 (6): 872-7, 2013.[PUBMED Abstract]

  24. Dickson MA, D'Adamo DR, Keohan ML, et al.: Phase II Trial of Gemcitabine and Docetaxel with Bevacizumab in Soft Tissue Sarcoma. Sarcoma 2015: 532478, 2015.[PUBMED Abstract]

  25. North PE, Waner M, Mizeracki A, et al.: A unique microvascular phenotype shared by juvenile hemangiomas and human placenta. Arch Dermatol 137 (5): 559-70, 2001.[PUBMED Abstract]

  26. Boye E, Yu Y, Paranya G, et al.: Clonality and altered behavior of endothelial cells from hemangiomas. J Clin Invest 107 (6): 745-52, 2001.[PUBMED Abstract]

  27. Ravi V, Patel S: Vascular sarcomas. Curr Oncol Rep 15 (4): 347-55, 2013.[PUBMED Abstract]

 | 

小児がん治療に関する特別な考慮事項

幸いなことに、小児および青年におけるがんはまれである(ただし、小児がんの全発生率は1975年以降徐々に増加している)。 [1] 小児および青年のがん患者は、小児期および青年期に発生するがんの治療経験を有する専門家から構成される集学的チームのある医療機関に紹介されるべきである。この集学的チームアプローチとは、至適生存期間および至適QOLを得られるような治療、支持療法、およびリハビリテーションを小児が必ず受けられるようにするため、プライマリケア医、脈管腫瘍の治療経験を積んだ外科医、病理医、放射線腫瘍医、小児腫瘍医、リハビリテーション専門家、小児専門看護師、社会福祉士などの技能を集結したものである。(小児および青年のがん患者に対する支持療法に関する具体的な情報については、支持療法と緩和ケアに関するPDQ要約を参照のこと。)

米国小児科学会は、小児がん施設とそれらが小児がん患者の治療において担う役割に関するガイドラインを概説している。 [2] このような小児がん施設では、小児および青年に発症するほとんどの種類のがんに関する臨床試験が行われており、大半の患者と家族に参加する機会が与えられている。小児および青年のがんに関する臨床試験は一般に、現在標準とされている治療法と、それより効果的であると思われる治療法とを比較するようデザインされる。小児がんの治癒を目指した治療法の進歩の大部分は、このような臨床試験によって達成されたものである。現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

小児および青年のがん患者の生存において、劇的な改善が達成されている。1975年から2010年の間に、小児がんの死亡率は50%以上低下した。 [1] 小児および青年がん生存者には、治療から数ヵ月または数年経過後もがん治療の副作用が持続または発現することがあるため、綿密なモニタリングが必要である。(小児および青年がん生存者における晩期障害の発生率、種類、およびモニタリングに関する具体的な情報については、小児がん治療の晩期障害に関するPDQ要約を参照のこと。)


参考文献
  1. Smith MA, Altekruse SF, Adamson PC, et al.: Declining childhood and adolescent cancer mortality. Cancer 120 (16): 2497-506, 2014.[PUBMED Abstract]

  2. Corrigan JJ, Feig SA; American Academy of Pediatrics: Guidelines for pediatric cancer centers. Pediatrics 113 (6): 1833-5, 2004.[PUBMED Abstract]

 | 

本要約の変更点(02/15/2017)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

良性腫瘍

乳児血管腫に対する治療法の選択肢として複雑な血管腫に対する併用療法が追加された。

新規のサブセクションとして複雑な血管腫に対する併用療法が追加された。

本要約はPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

 | 

本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、小児脈管腫瘍の治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

小児脈管腫瘍の治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Childhood Vascular Tumors Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: http://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/hp/child-vascular-tumors-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26844334]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

     |