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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-08-11
    翻訳更新日 : 2016-10-20

Childhood Extracranial Germ Cell Tumors (PDQ®): Treatment PDQ Pediatric Treatment Editorial Board

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療について包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

性腺外、頭蓋外胚細胞腫瘍 未熟奇形腫 成熟奇形腫 小児の悪性卵巣胚細胞腫瘍 小児悪性精巣胚細胞腫瘍

小児頭蓋外胚細胞腫瘍(GCT)に関する一般情報

小児および青年におけるがんはまれであるが、小児がんの全発生率は1975年以降、徐々に増加している。 [1] 小児および青年のがん患者は、小児期および青年期に発生するがんの治療経験を有する専門家から構成される集学的チームのある医療機関に紹介すべきである。この集学的チームアプローチでは、至適な生存期間およびQOLが達成できる治療、支持療法、およびリハビリテーションを小児が確実に受けられるように、以下の医療専門家の技能を連携させている:


  • プライマリケア医。

  • 小児外科医。

  • 放射線腫瘍医。

  • 小児腫瘍医および血液専門医。

  • リハビリテーション専門家。

  • 小児専門看護師。

  • 社会福祉士。

  • チャイルドライフ専門員。

  • 心理士。

米国小児科学会は、小児がん施設とそれらが小児がん患者の治療において担う役割に関するガイドラインを概説している。 [2] このような小児がん施設では、小児および青年に発生するほとんどのがん種を対象に臨床試験が行われており、これらの試験に参加する機会がほとんどの患者および家族に与えられている。小児および青年のがんに関する臨床試験は一般に、現在標準とされている治療法と、それより効果的であると思われる治療法とを比較するようデザインされる。小児がんの治癒的治療の特定でなされた進歩のほとんどは、臨床試験を通して達成されている。現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

小児および青年のがん患者の生存において、劇的な改善が達成されている。 [3] 1975年から2010年の間に、小児がんの死亡率は50%以上低下した。 [3] 2002年から2010年の間に、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、ホジキンおよび非ホジキンリンパ腫、神経芽腫、中枢神経系腫瘍、および性腺腫瘍の小児および青年では、がん死亡率が1975年から1998年までと比較して年間2.4%ずつ低下し続けている(1998年から2001年に横ばい状態になっている)。 [3] 小児および青年がん生存者では、がん治療による副作用が持続したり、治療から数ヵ月または数年経過後に発現したりすることがあるため、綿密なモニタリングが必要である。(小児および青年がん生存者における晩期障害の発生率、種類、およびモニタリングに関する具体的な情報については、小児がん治療の晩期障害のPDQ要約を参照のこと。)

GCTは原始胚細胞から発生し、胚形成期に卵黄嚢から腸間膜を経由して性腺に移動する。 [4] [5] 小児の頭蓋外GCTは、以下の2つの型に分類できる:


  • 性腺型。

  • 性腺外型。

ほとんどの小児性腺外GCTは正中部位(すなわち、仙尾骨部、縦隔、後腹膜)に発生する;正中線部位の発生は原始胚細胞の異常な胎性の遊走を示している。

小児の頭蓋外GCTは、おおまかに以下のように分類される:


  • 成熟奇形腫。

  • 未熟奇形腫。

  • 悪性GCT。

GCTは、さまざまな組織像から診断され、以下の組織型に分類することも可能である:


  • 胚細胞腫。
      胚細胞腫。
      未分化胚細胞腫(卵巣)。
      セミノーマ(精巣)。

  • 非胚細胞腫。
      奇形腫(成熟および未熟)。
      卵黄嚢腫瘍(内胚葉洞腫瘍)。
      絨毛がん。
      胎児性がん。
      性腺芽細胞腫。
      混合型GCT(以上の組織型が複数含まれる)。

(頭蓋内胚細胞腫瘍の治療に関する情報については、小児中枢神経系胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

発生率

小児GCTは、15歳未満の小児にみられることはまれであり、この年齢層のがんに占める割合は約3%である。 [6] [7] [8] [9] 胎児/新生児の年齢集団では、ほとんどの頭蓋外GCTが良性奇形腫で、仙尾骨部、後腹膜、縦隔、および頸部を含む正中線部位に生じる。この年齢集団に発生する悪性奇形腫の割合は小さいにもかかわらず、周産期の腫瘍では、胎児水腫および早産により引き起こされる合併症発生率が高い。 [10] [11]

15~19歳の青年では、頭蓋外GCT(特に精巣GCT)がはるかに多くみられ、この年齢層のがんに占める割合は約14%である。

5歳ごとの年齢層別および性別の頭蓋外GCTの発生率を表1に示す。

表1.年齢層別および性別の頭蓋外胚細胞腫瘍の発生率(106人の集団当たり)a

0~4歳 5~9歳 10~14歳 15~19歳
aSurveillance, Epidemiology, and End Resultsの9つの対象地域 + ロサンゼルスにおける1986年から1995年までの小児100万人当たりの発生率である。
男性 7 0.3 1.4 31
女性 5.8 2.4 7.8 25.3


小児頭蓋外GCTの組織学的分類

小児の頭蓋外GCTは、さまざまな組織像から構成され、おおまかに以下のように分類できる:


これらの腫瘍の組織学的特徴は不均質で、原発腫瘍の部位、患者の性別と年齢によって異なる。 [12] [13] 低年齢の小児に発生する組織学的に同一のGCTは、青年および若年成人に発生するものとは生物学的特徴が異なる。 [14]

成熟奇形腫

成熟奇形腫は、通常、卵巣または性腺外部位に発生する。この成熟奇形腫は、小児のGCTで最も多くみられる組織学的亜型である。 [15] [16] [17] 成熟奇形腫は、通常、外胚葉、中胚葉、および内胚葉の胚細胞層由来の高分化組織を含み、腫瘍内にいずれの組織型も認められ可能性がある。

成熟奇形腫は良性であるが、インスリン、成長ホルモン、アンドロゲン、およびプロラクチンといった酵素またはホルモンを分泌する成熟奇形腫もある。 [18] [19]

未熟奇形腫

未熟奇形腫は、外胚葉、中胚葉、および内胚葉の胚細胞層由来の組織を含むが、主に神経上皮である未熟な組織も存在する。未熟奇形腫は、腫瘍標本中にみられる未熟神経組織の量に基づき、グレード0~3に分類される。 [20] 高悪性度腫瘍は、卵黄嚢腫瘍の病巣をもつ可能性が高い。 [21] 未熟奇形腫は、悪性腫瘍として分類される場合がある。

未熟奇形腫は、主として幼児の性腺外部位および思春期が近い女児の卵巣に発生するが、腫瘍の悪性度と患者の年齢との間に相関関係はない。 [21] [22] バソプレシンのような酵素またはホルモンを分泌する未熟奇形腫もある。 [23]

悪性GCT

GCTが胚細胞起源の悪性組織を含むことははっきりしているが、まれに体細胞起源の組織が含まれることがある。孤立性の悪性腫瘍の成分は、大部分が成熟しているか、または未成熟な奇形腫のごく一部をなす。 [22] [24]

小児、青年、および若年成人の悪性胚細胞腫瘍は、おおまかに部位によって分類できる(表2および3を参照のこと)。

表2.幼児における悪性胚細胞腫瘍の組織学a

悪性胚細胞成分 部位
E = 性腺外;O = 卵巣;T = 精巣。
aModified from Perlman et al. [25]
卵黄嚢腫瘍(内胚葉洞腫瘍) E、O、T
未分化胚細胞腫(幼児ではまれ) O


表3.青年および若年成人における悪性胚細胞腫瘍の組織学a

悪性胚細胞成分 部位
E = 性腺外;O = 卵巣;T = 精巣。
aModified from Perlman et al. [25]
セミノーマ T
未分化胚細胞腫 O
胚細胞腫 E
卵黄嚢腫瘍(内胚葉洞腫瘍) E、O、T
絨毛がん E、O、T
胎児性がん E、T
混合型胚細胞腫瘍 E、O、T


青年および若年成人の男性では、胚細胞腫(精巣および縦隔セミノーマ)が多くみられ、女性では、卵巣未分化胚細胞腫が多くみられる。

小児GCTの生物学

小児および青年では、生物学的に異なる以下のGCTの亜型がみられる:


現在までに分析されている小児GCTの検体はきわめて少ないことを強調すべきである。小児のGCTと成人のGCTにおける生物学的な差は、絶対的ではない可能性があり、リスクを予測する生物学的因子は明らかになっていない。 [26] [27] [28]

精巣GCT


  • 小児:

    精巣奇形腫および悪性精巣GCTのいずれも小児期の早い時期に確認される。悪性腫瘍は、純粋な卵黄嚢腫瘍(内胚葉洞腫瘍としても知られる)で構成される場合がよくあり、一般的には二倍体または四倍体で、若年成人における精巣腫瘍の特徴である12番染色体短腕の同腕染色体が認められないことが多い。 [26] [29] [30] [31] [32] [33] この腫瘍群にみる染色体異常の再発には、1番染色体短腕、4番染色体長腕、および6番染色体長腕の欠失、そして1番染色体長腕、3番染色体、および20番染色体長腕の過剰が報告されている。 [31] [32] [33] [34]

  • 青年および若年成人:

    精巣GCTでは、典型的に12番染色体短腕の同腕染色体が認められ [35] [36] [37] [38] 、異数体である。 [29] [38] 青年の精巣胚細胞腫瘍患者は、小児がんセンターで最も良好な治療が受けられる可能性があるが、14歳を超える青年に対する治療は、成人で使用されるレジメンに従う。(詳しい情報については、精巣腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

卵巣GCT

卵巣GCTは主として青年および若年成人女性にみられる。卵巣GCTのほとんどは良性の成熟奇形腫であるが、女性では、未熟奇形腫、未分化胚細胞腫、卵黄嚢腫瘍、および混合型GCTといった悪性GCTの混成群が確かに発生する。悪性卵巣GCTでは、12番染色体の短腕の複製過多がよくみられる。 [39]

小児卵巣GCT患者の予後はきわめて優れている。モニター期間が44年を超える患者66人のシリーズが1件あり、再発率が4.5%、死亡率が3%と報告された。 [40]

(詳しい情報については、卵巣胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

性腺外頭蓋外GCT

性腺外頭蓋外GCTは、脳および性腺以外で発生する。


  • 小児:

    これらの腫瘍は一般的に出生時または幼児期にみられる。これらの腫瘍のほとんどは、仙尾骨部に発生する良性奇形腫であるため、Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)データには含まれていない。 [41] [42] これらの腫瘍の少数例に悪性卵黄嚢腫瘍の組織像が認められる;しかしながら、その腫瘍には、若い男性の精巣に発生する腫瘍に認められるものと類似した細胞遺伝学的異常が認められることがある。 [30] [31] [32] [34]

  • 年長の小児、青年、および若年成人:

    年長の小児および青年における性腺外GCTの原発部位では、縦隔内が最も一般的である。 [16] 8歳未満の小児における縦隔GCTでは、幼児における仙尾骨および精巣腫瘍と同じ遺伝子上の過剰および欠失がみられる。 [43] [44] [45] 12番染色体短腕の過剰が、8歳以上の小児における縦隔腫瘍で報告されている。 [45] [46]

小児の性腺外頭蓋外GCTと関連している可能性のある遺伝因子または環境因子に関するデータは、ほとんど得られていない。以下の症候群の患者は、性腺外頭蓋外GCTのリスクが高い:


  • クラインフェルター症候群—縦隔GCTのリスクが高い。 [47] [48] [49]

  • スワイヤー症候群—性腺芽細胞腫および胚細胞腫のリスクが高い。 [50] [51]

  • ターナー症候群—性腺芽細胞腫および胚細胞腫のリスクが高い。 [52] [53]

臨床的特徴

小児の頭蓋外GCTは、精巣、卵巣、縦隔、後腹膜、仙骨、および尾骨を含む広範な部位に発生する。初発時には、各部位に特異的な臨床的特徴がみられる。

図1.脳以外の身体部分における頭蓋外胚細胞腫瘍の種類。これには、精巣、卵巣、仙骨(脊椎の下部)、尾骨、縦隔(両肺間の領域)、および後腹膜(腹腔の後壁)が含まれる。

診断的評価および病期評価

GCTの診断的評価には、画像検査および腫瘍マーカー測定がある。疑わしい症例では、手術および/または生検の前に腫瘍マーカーにより診断が示唆されることがある。この情報を集学的チームが使用することで、適切な治療を選択することができる。

腫瘍マーカー

卵黄嚢腫瘍は、α-フェトプロテイン(AFP)を産生し、一方、胚細胞腫(セミノーマおよび未分化胚細胞腫)および特に絨毛がんは、β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-hCG)を産生するため、これらの物質の血清濃度が上昇する。悪性GCTの小児のほとんどに卵黄嚢腫瘍の成分が認められ、AFP値が上昇しているため [54] [55] 、治療中に連続的にモニターすることで、治療に対する反応が評価しやすくなる。 [22] [24] [54] 良性の奇形腫および未熟奇形腫では、AFPおよびβ-hCGの産生量がわずかに上昇することがある。

生後1年間の乳児では、GCTの存在とは無関係に、広範囲に及ぶ血清AFP値がみられる。正常範囲が報告されているが、限定されたデータに基づいたものである。 [56] [57] AFPの血清中消失半減期は5~7日、β-hCGの血清中消失半減期は1~2日である。データは限られているとしても、悪性GCTの小児患者に対しては、全例で化学療法の各サイクルで腫瘍マーカーを測定している。化学療法を開始した後に腫瘍マーカーが一時的な上昇を示す場合があることは認識しておくべきである。 [58]

小児のデータはほとんど存在しないが、成人での研究によると、上昇した腫瘍マーカーの不十分な低下は不良な予後所見であることが示されている。 [59]

画像検査

画像検査としては、以下のものが考えられる:


  • 原発部位および胸部のコンピュータ断層撮影(CT)スキャン。

  • 原発部位の磁気共鳴画像法(MRI)。

  • 放射性核種骨スキャンまたはポジトロン放射断層撮影スキャン(思春期後の男性を対象)。

予後および予後因子

頭蓋外GCTの予後および予後因子は、以下のような多くの状況に左右される:


  • 組織像(例えば、セミノーマ vs 非セミノーマ)。

  • 年齢(例、低年齢小児 vs 青年)。

  • 病期。

  • 原発部位。

  • 治療に対する腫瘍マーカーの低下(AFPおよびβ-hCG)。

予後因子をより良く同定するため、小児および青年における悪性頭蓋外GCTに関する米国の5試験および英国の2試験からのデータが、Malignant Germ Cell Tumor International Collaborative(MaGIC)により併合された。目的は、若年患者519人における重要な予後因子を確認することであり、診断時年齢、病期、および原発部位とともに治療前のAFP値と組織像が組み込まれた。これらのうち、11歳以上でIII期またはIV期性腺外腫瘍、あるいはIV期卵巣腫瘍を有する患者では、長期無病生存の可能性が70%未満であり、範囲は40%(IV期性腺外腫瘍)~67%(IV期卵巣腫瘍)であった。AFP値および純粋な卵黄嚢腫瘍以外の組織像もまた否定的な因子であったが、5%水準の統計的有意性を達成しなかった。 [60] [証拠レベル:3iiiDii]これは、若年の小児および青年においてこれらの因子に関して年齢を焦点にした最初の研究である。

(小児性腺外頭蓋外GCTの予後および予後因子に関する詳しい情報については、本要約の小児における成熟奇形腫および未熟奇形腫の治療小児における悪性性腺GCTの治療、および小児における悪性性腺外頭蓋外GCTの治療のセクションを参照のこと。)

治療後のフォローアップ

頭蓋外GCTの小児に対するフォローアップケアに関して、指針となるエビデンスはほとんどない。

診断時に腫瘍マーカーが上昇している場合は、医師の判断により、以下の検査および処置を実施してもよい:


  • AFPおよびβ-hCG。6ヵ月間(リスクが最も高い期間)は、AFPおよびβ-hCGの値を毎月1回モニターし、その後は3ヵ月に1回として、計2年間継続する(仙尾骨部奇形腫では3年間)。

  • 画像検査。治療完了時点でMRI/CTを実施してもよい。その後の画像検査の間隔は確定していない。

診断時に腫瘍マーカーが正常な場合は、医師の判断により、以下の検査および処置を実施してもよい:


  • 画像検査。胚細胞腫では、超音波またはCT/MRIを2年間は3ヵ月おきに、その後の5年間は毎年1回実施してもよい。


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小児頭蓋外GCTの病期情報

他の小児固形腫瘍と同様に、病期は悪性胚細胞腫瘍(GCT)患者の治療成績に直接影響する。 [1] [2] [3] 米国で主に多く用いられている病期分類システムは、以下のものである: [4]


COGによる非セミノーマ精巣GCTの病期分類


  • I期:

    精巣に限局し、高位精巣摘除術または経陰嚢的切除術により完全切除され、腫瘍漏出が認められない。放射線学的検査または病理学検査で精巣を越える病変の証拠が認められてはならない。

  • II期:

    経陰嚢的精巣摘除術では腫瘍の漏出を伴い、陰嚢または精索の高位に顕微鏡的病変(0.5cmを超える)を認める。腫瘍マーカーは上昇するか、正常化しない。

  • III期:

    肉眼的残存腫瘍を認め、後腹膜リンパ節転移(10歳未満の男児では2cmを超える)を認める。

  • IV期:

    肝、脳、骨、肺などへの遠隔転移を認める。

15歳未満の男性を対象に病期を決定する小児胚細胞腫瘍の試験では、後腹膜リンパ節郭清は必要とされていない。精巣GCTの青年期男性に関するデータは限られている。後腹膜リンパ節郭清は、成人の精巣GCT試験では病期分類と治療の両方に用いられる。 [5] (成人精巣GCTの病期分類に関する詳しい情報については、精巣腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

COGによる卵巣GCTの病期分類


  • I期:

    限局性腫瘍で、完全に切除され、切除断端における顕微鏡的病変または被膜破裂のエビデンスはみられない。腹膜細胞診は陰性。

  • II期:

    被膜浸潤または顕微鏡的リンパ節転移がある顕微鏡的残存腫瘍。

  • III期:

    肉眼的リンパ節転移(> 2cm)のほか、腹水中に腫瘍細胞の細胞学的証拠がみられる肉眼的残存腫瘍。

  • IV期:

    肺、肝、脳、骨などの部位に転移した播種性腫瘍。

FIGOによる卵巣GCTの病期分類

この他に婦人科腫瘍医が頻繁に使用する卵巣GCTの病期分類システムは、FIGOによる病期分類で、診断時における適切な外科的病期分類に基づいている。 [6] (詳しい情報については、卵巣胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)この分類システムは、一部に小児センターでも用いられており [2] 、内容は次の通りである:

表4.卵巣がんのFIGO病期分類a

病期
a出典:FIGO Committee on Gynecologic Oncology. [7]
b症例をIc期またはIIc期に割り当てる基準が異なる場合の予後へ与える影響を評価するために、被膜の破綻が自然に発生したものか、外科医が生じさせたものか;および、悪性細胞が検出されたのは腹腔洗浄液中か、腹水中かを知ることは価値がある。
I期 卵巣に限局した増殖。
Ia期 一側の卵巣に限局した増殖;悪性細胞を含む腹水が認められないこと。卵巣の外面に腫瘍が認められないこと;被膜の破綻なし。
Ib期 両側の卵巣に限局した増殖;悪性細胞を含む腹水が認められないこと。卵巣の外面に腫瘍が認められないこと;被膜の破綻なし。
Ic期b Ia期またはIb期の腫瘍であるが、一側または両側の卵巣表面に腫瘍が認められる、被膜破綻を来している、悪性細胞を含む腹水が認められる、あるいは腹腔洗浄液が陽性である。
II期 一側または両側の卵巣を含む増殖で、骨盤内進展が認められる。
IIa期 がんの進展および/または転移が、子宮および/または卵管に及んでいる。
IIb期 がんが他の骨盤内組織に進展している。
IIc期b IIa期またはIIb期の腫瘍であるが、一側または両側の卵巣表面に腫瘍が認められる、(複数の)被膜破綻を来している、悪性細胞を含む腹水が認められる、あるいは腹腔洗浄液が陽性である。
III期 腫瘍が一側または両側の卵巣に及んでおり、骨盤外に腹腔内播種が組織学的に確認される、および/または所属リンパ節が陽性である。肝表面に転移があればIII期とする。小骨盤に腫瘍が限局しているものの、組織学的に小腸または大網へのがんの進展が証明されるもの。
IIIa期 腫瘍が小骨盤に肉眼的に限局しており、リンパ節陰性であるが、組織学的には腹膜表面に顕微鏡的播種が確認されるか、あるいは小腸または腸間膜へのがんの進展が組織学的に証明されるもの。
IIIb期 一側または両側の卵巣に組織学的播種が確認される腫瘍で、腹膜表面に腹腔内転移が認められるが、直径は2cm以下である;リンパ節は陰性である。
IIIc期 骨盤外に直径2cmを超える腹腔内転移および/または所属リンパ節が陽性である。
IV期 増殖が一側または両側の卵巣に及び、遠隔転移を伴う腫瘍である。胸水がある場合は、IV期に指定される陽性の細胞学的検査結果が得られるはずである。肝実質転移がある場合もIV期とする。


COGによる性腺外頭蓋外GCTの病期分類


  • I期:

    限局性腫瘍で、完全に切除され、切除断端または所属リンパ節に顕微鏡的病変が認められない。切除後、適切な半減期で腫瘍マーカーが正常化する必要がある。仙尾骨部に対する尾骨全切除術。

  • II期:

    顕微鏡的残存腫瘍、被膜浸潤、および/または顕微鏡的リンパ節転移が認められる。腫瘍マーカーは正常化しない、または上昇する。

  • III期:

    肉眼的残存腫瘍および肉眼的リンパ節転移(2cmを超える)。

  • IV期:

    肝、脳、骨、肺などへの遠隔転移を認める。


参考文献
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  2. Mann JR, Pearson D, Barrett A, et al.: Results of the United Kingdom Children's Cancer Study Group's malignant germ cell tumor studies. Cancer 63 (9): 1657-67, 1989.[PUBMED Abstract]

  3. Marina N, Fontanesi J, Kun L, et al.: Treatment of childhood germ cell tumors. Review of the St. Jude experience from 1979 to 1988. Cancer 70 (10): 2568-75, 1992.[PUBMED Abstract]

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小児の頭蓋外GCTに対する治療法選択肢の概要

小児の頭蓋外胚細胞腫瘍(GCT)は、きわめて不均一である。治療の有益性および限界は、組織像の違いに関連している。例えば、成熟奇形腫および未熟奇形腫のような小児GCTは、化学療法に反応しないことがある。

頭蓋外GCTの予後および適切な治療は、以下のような多くの因子に左右される: [1] [2] [3] [4]


  • 組織像(例えば、セミノーマ vs 非セミノーマ)。

  • 年齢(例、低年齢小児 vs 青年)。

  • 病期。

  • 原発部位。

長期生存の可能性を最大に高めると同時に、治療に関係する長期の後遺症(例えば、二次性白血病、不妊症、聴力障害、および腎機能障害)を来す可能性を最小に抑えるために、悪性頭蓋外GCTの小児は、このような希少腫瘍の治療経験が豊富な小児がんセンターで治療を受ける必要がある。

臨床的因子に基づいて、頭蓋外GCTに対して適切な治療として、以下のいずれかを含めてもよい:


  • 外科的切除後、腫瘍再発に対する綿密なモニタリング。

  • 最初に外科的切除後、プラチナ製剤をベースとした化学療法。

  • 診断のための腫瘍生検および術前のプラチナ製剤をベースとした化学療法後、根治的腫瘍切除。 [5]

未熟奇形腫が部位にかかわらず完全切除された患者(悪性成分を有する場合でも)、および限局性の(I期の)性腺腫瘍が完全切除された患者では、追加治療は必要ないであろう;ただし、綿密なモニタリングが重要である。 [6] [7] 観察と待機アプローチでは、再発腫瘍が遅滞なく確実に発見されるようにスケジュール通りの継続的な身体診察、腫瘍マーカーの測定、および原発腫瘍の画像診断が必要である。

手術

手術は治療で不可欠な要素である。それぞれの腫瘍型に応じて特定の治療が検討される。

放射線療法

男性の精巣および縦隔セミノーマ、女性の卵巣未分化胚細胞腫は、放射線に感受性を示すが、放射線療法が推奨されることはまれである。効果的な化学療法の登場により、患者に対する放射線の毒性作用を避けることが可能になってきた。

化学療法

効果的な化学療法が利用可能になる前は、手術および放射線療法による悪性頭蓋外GCTの小児の3年生存率は15~20%であったが [8] [9] [10] 、限局性精巣腫瘍の低年齢男児では、外科的切除により良好な結果が得られていた。 [11] [12] 頭蓋外GCTの小児および青年のほとんどで、シスプラチンをベースにした化学療法により、転帰が著しく改善している;現在では、5年生存率が90%を超えている。

悪性非セミノーマGCTの成人および小児のいずれにも用いられる標準化学療法レジメンには、シスプラチンエトポシド、およびブレオマイシンがある。成人患者では、治療の全期間にわたりブレオマイシンを週1回投与する(ブレオマイシンエトポシド、およびシスプラチン[BEP])。小児患者では、サイクル間の週にはブレオマイシンを投与しない(シスプラチンエトポシド、およびブレオマイシン[PEB])。(成人向けBEPおよび小児向けPEBおよびJEBの化学療法の用法・用量については、表5を参照のこと。) [1] [2] [13] [14] [15] 英国では、16歳未満の小児を対象にカルボプラチンエトポシド、およびブレオマイシンの併用療法(JEB)の臨床試験が実施されており、原発部位および病期ごとのイベントフリー生存率(EFS)がPEBとほぼ同じであることが報告されている。 [3] [16] JEBの使用に伴う耳毒性および腎毒性は、PEBを使用した場合より少ないとみられている。 [3] ランダム化小児GCT試験でPEBとJEBが比較されたことはない。

成人を対象にした研究では、エトポシドのみと併用およびエトポシドと低用量ブレオマイシンと併用するシスプラチンの代わりに、標準用量のカルボプラチンを投与したが [17] 、悪性GCT患者においては、カルボプラチンレジメンは、シスプラチンを含む治療よりもEFSおよび全生存率(OS)が低いことが示された。

成人向けBEPおよび小児向けPEBおよびJEB化学療法の用法・用量については、表5を参照のこと。

表5.成人向けBEPおよび小児向けPEBおよびJEB化学療法の用法・用量の比較a

レジメン
BEP = ブレオマイシンエトポシド、およびシスプラチン;GFR = 糸球体濾過値;JEB = カルボプラチンエトポシド、およびブレオマイシン;PEB = シスプラチンエトポシド、およびブレオマイシン
aPEBおよびJEB化学療法の成人の用量は小児の用量とは異なる。
bここでは、成人向けBEPレジメンを比較のためにのみ示している;小児の治療にBEPを使用することはない。
成人向けBEP(21日ごと)b [15] [18] 1、8、15日目に30単位/m2 1~5日目に100mg/m2 1~5日目に20mg/m2  
小児向けPEB(21日ごと) [1] [2] 1日目に15単位/m2 1~5日目に100mg/m2 1~5日目に20mg/m2  
小児向けJEB(21~28日ごと) [3] 3日目に15単位/m2 1~3日目に120mg/m2   2日目に600mg/m2またはGFRに基づく用量


頭蓋外GCTを管理するアプローチは、Children's Cancer Group(CCG)およびPediatric Oncology Group(POG)により実施された数件のインターグループ研究の結果から得られている。 [1] [2] [6] これらの研究では、限局性性腺GCTの治療としてPEBの使用 [1] 、および性腺外および進行期性腺GCTの患者を対象にランダム化の手法でシスプラチン用量を増量した場合の有益性(高用量PEB[HD-PEB]:シスプラチン濃度200mg/m2 vs PEB:シスプラチン濃度100mg/m2)が検討された。 [2] HD-PEBレジメンにおけるシスプラチンの強化により、EFSにある程度の改善が得られたが、OSに差は認められなかった;ただし、HD-PEBの使用に伴って、耳毒性および腎毒性の発生率および重症度が著しく高くなった。その後の研究において、アミフォスチンは、HD-PEBを投与された患者の聴覚障害予防に有効ではなかった。 [19]

表6は、頭蓋外GCTの小児に対する標準治療法の選択肢の概要を示している。原発部位別の治療の詳細および臨床条件を以下のセクションで述べる。

表6.小児の頭蓋外胚細胞腫瘍(GCT)に対する標準治療法の選択肢

組織像 標準治療法の選択肢
PEB = シスプラチンエトポシド、およびブレオマイシン
成熟奇形腫(仙尾骨以外) 手術と観察
未熟奇形腫(仙尾骨以外) 手術と観察(I期)
手術と化学療法(II~IV期)(卵巣未熟奇形腫の治療に関する特定の情報については、本要約の小児の悪性卵巣GCTセクションを参照のこと)
成熟および未熟奇形腫(仙尾骨) 手術と観察
小児の悪性性腺GCT:  
  小児の悪性精巣GCT:  
    思春期前男性の悪性精巣GCT 手術と観察(I期)
手術と化学療法(PEB)(II~IV期)
    思春期後男性の悪性精巣GCT 詳しい情報については、精巣腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。
  小児の悪性卵巣GCT:  
    卵巣の未分化胚細胞腫 手術と観察(I期)
手術と化学療法(PEB)(II~IV期)
    胚細胞腫以外の悪性卵巣GCT(卵黄嚢および混合型GCT) 手術と観察(I期)(卵巣未熟奇形腫の治療に関する特定の情報については、本要約の小児の悪性卵巣GCTセクションを参照のこと)
手術と化学療法(PEB)(I期およびII~IV期)
生検後に化学療法(PEB)と手術(最初は切除不能であった腫瘍)
小児の悪性性腺外頭蓋外GCT 手術と化学療法(PEB)
生検後に化学療法(PEB)と可能であれば手術
小児の再発悪性GCT 詳しい情報については、本要約の小児の再発悪性GCTの治療のセクションを参照のこと。


GCT以外の腫瘍を含むGCT

他のGCT以外の腫瘍を含むGCTの治療は複雑で、治療の指針となるデータはほとんど存在しない。青年では、奇形腫で中枢の原始神経外胚葉性腫瘍および肉腫が認められている。 [20] [21] Italian Pediatric Germ Cell Tumorグループは、神経芽腫および横紋筋肉腫のような悪性体細胞腫瘍が奇形腫に内在する患者14人を確認した(頭蓋外GCTの2%未満)。 [22] GCT以外の腫瘍を含むGCTに対する至適治療戦略は、未だ確定しておらず、悪性GCTとGCT以外の腫瘍に対して個別の治療が必要なことがある。


参考文献
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小児における成熟奇形腫および未熟奇形腫の治療

成熟奇形腫および未熟奇形腫は主として、新生児、幼児の仙尾骨部、思春期女児の卵巣に発生する。頻度は少ないが、これらの腫瘍は、4歳未満の男児の精巣領域、青年の縦隔、および他の部位にもみられる。 [1] [2] [3] 奇形腫に対する一次治療は手術であり、腫瘍が仙尾骨以外または仙尾骨のいずれの部位に発生したかに依存する。仙尾部奇形腫に対する手術の選択肢は複雑である。術後に成熟または未熟奇形腫が残存する小児患者の数は非常に少ない。

成熟奇形腫(仙尾骨以外の部位)

成熟奇形腫(仙尾骨以外の部位)に対する標準治療法の選択肢

仙尾骨以外の部位に発生した成熟奇形腫に対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と観察。

縦隔の成熟奇形腫を含めた成熟奇形腫の小児では、手術による治療と観察が可能で、優れた予後が得られる。 [1] [4] 精巣以外の成熟奇形腫の小児153人を対象としたレビューによると、腫瘍を完全切除した場合の6年無再燃生存率は96%であったのに対し、腫瘍の切除が不完全であった場合は55%であった。 [2]

新生児における頭頸部胚細胞腫瘍(GCT)は、集学的チームによる治療を行うべきである。頭頸部GCTのほとんどは良性であるが、外科医に重大な難題をもたらす。腫瘍によっては悪性腫瘍の成分が発生することがあり、治療戦略を変更させうる。 [5]

思春期前の精巣における成熟奇形腫は、比較的よくみられる良性病変であり、精巣温存術を適用できる可能性がある。 [6]

未熟奇形腫(仙尾骨以外の部位)

未熟奇形腫(仙尾骨以外の部位)に対する標準治療法の選択肢

仙尾骨以外の部位に発生した未熟奇形腫に対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と観察(I期)
  2. 手術(II~IV期)

仙尾骨以外の部位に発生した未熟奇形腫に対する標準治療法の選択肢は、病期により異なる。

I期

未熟奇形腫の乳児および低年齢小児で、腫瘍が完全切除できる場合は予後が優れている。 [7] [8] [9] このような患者に対して、現在の標準治療は、手術と観察である。

証拠(I期に対する手術と観察):

  1. 小児に対する補助化学療法の有益性は、Pediatric Oncology GroupおよびChildren's Cancer Groupによる研究で検討された。外科的切除とその後の注意深い観察を用いて、未熟奇形腫患者の治療が行われた。 [10]
    • 卵巣の未熟奇形腫を切除した小児および青年のほとんどは、悪性度に関係なく、血清α-フェトプロテイン(AFP)レベルが高い場合または卵黄嚢腫瘍の顕微鏡的病巣が存在する場合でも、手術単独で治癒した。

    • この研究では、3年イベントフリー生存率が卵巣腫瘍の患者で97.8%、精巣腫瘍の患者で100%、性腺外腫瘍の患者で80%であったことが示された。

II期~IV期

未熟奇形腫の化学療法に対する反応性に関しては、重大な論争がある。成人のほか、おそらく青年でも、未熟奇形腫(主に卵巣)は、侵攻性の臨床的挙動を示し [11] 、手術と化学療法が必要であると報告されている。化学療法を使用する決定は、腫瘍の病期(II~IV期)および悪性度を基にする。英国からの小児の報告によると、未熟奇形腫は化学療法に反応を示さない。 [12] この研究には、15歳を超える患者が含まれていなかった。化学療法による卵巣の未熟奇形腫の治療に関しては、さらに研究が必要である。(思春期後の女性における卵巣の未熟奇形腫の治療に関する詳しい情報については、卵巣胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

成熟および未熟奇形腫(仙尾骨部位)

新生児、乳児、および4歳未満の小児が診断される良性および悪性のGCTのほとんどで、仙尾骨領域が原発腫瘍部位である。これらの腫瘍は男児よりも女児に好発する;3:1~4:1の比率が報告されている。 [13]

仙尾骨腫瘍は、小児の年齢、腫瘍の位置、および悪性腫瘍の可能性に関連して、以下の2つの臨床パターンで現れる: [1]


  • 新生児型:新生児の腫瘍は、出生時に仙骨部位から膨隆して現れ、通常は成熟または未熟奇形腫である。

  • 乳児・低年齢小児型:乳児および低年齢小児における腫瘍は、仙骨盤領域に触知可能な腫瘤として現れ、膀胱および直腸を圧迫する。これらの骨盤腫瘍は、悪性である可能性が非常に高い。初期の調査では、仙尾骨腫瘍診断時における年齢が2ヵ月を超える場合の悪性腫瘍の割合が女児で48%、男児で67%であったのに対し、診断時における年齢が2ヵ月未満の場合の悪性腫瘍の発生率は女児で7%、男児で10%であったと明らかにされた。 [14] 骨盤部位の原発腫瘍は予後不良因子であると報告されているが、それは出生時に腫瘍が正しく認識されなかったために診断が遅れた結果、または初回手術時の切除が不完全であった結果である可能性が高い。 [14] [15] [16] [17]

成熟および未熟奇形腫(仙尾骨部位)に対する標準治療法の選択肢

仙尾骨部位に発生した成熟および未熟奇形腫に対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と観察。

手術は治療で不可欠な要素である。腫瘍再発の可能性を最小限に抑えるには、尾骨の完全切除が不可欠である [2] ;しかしながら、良性の未熟奇形腫が顕微鏡的に残存する患者12人中11人で再発が認められなかったことを報告した研究が1件ある。 [18]

良性の成熟および未熟奇形腫と診断された新生児では、切除成功後に、予想される生理学的なAFPレベルの正常化が確実に達成され、腫瘍再燃の早期発見が容易になるように、数年間にわたり追跡検査および連続的な血清AFP測定により綿密に観察される。 [19] いくつかのグループにより、これらの良性腫瘍では10~21%に及ぶかなりの割合の再発が報告されており、ほとんどの再燃は切除後3年以内に発生している。 [9] [13] [19] [20]

標準的な追跡スケジュールは存在しないが、すべての小児で3年間にわたり腫瘍マーカーを頻繁に測定する。再発腫瘍では、43~50%の症例が悪性で、卵黄嚢腫瘍が最も多くにみられる組織型である。早期発見することで、再発悪性GCTは、手術と化学療法により治療可能で、成功率が高い(全生存率、92%)。 [21] 長期生存者では、便秘、大便および尿失禁、および心理学的に容認できない美容上の瘢痕など、広範な手術による合併症についてモニターする。 [22]

最新の臨床試験

小児奇形腫患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
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小児の悪性性腺GCTの治療

小児悪性精巣GCT

思春期前男性の悪性精巣GCT

小児の精巣胚細胞腫瘍(GCT)は、ほとんど4歳未満の男児にのみ発生する。 [1] [2] 低年齢男児では、経陰嚢生検が鼠径リンパ節転移のリスクをもたらす可能性があるため、精巣腫瘤を評価するために最初に行う外科的アプローチが重要となる。 [3] [4] 初めに精索を高位結紮して行う高位精巣摘除術が、選択すべき手法である。 [5]

コンピュータ断層撮影または磁気共鳴画像法による評価は、腫瘍マーカーの上昇によって得られる追加情報とともに、病期分類に適切とみられている。低年齢男児における精巣GCTの病期分類で、後腹膜リンパ節郭清は有益でない。 [3] [4] したがって、リンパ節郭清に伴って発生する可能性のある合併症(例えば、勃起不能および逆行性射精)のリスクを冒す根拠はない。 [6] [7]

GCTでは、診断時における手術の役割は年齢および部位により異なり、個別に判断しなければならない。悪性精巣GCTはすべて切除すべきである。隣接臓器に損傷を与える過度のリスクを伴わずに切除が可能であれば、病変の他の領域の一次切除が適切な場合がある;それ以外の適切な戦略は、診断のための精巣の生検の次に、化学療法を受けた後に腫瘤が残存している選択された患者におけるその後の切除術である。

思春期前男性の悪性GCTに対する標準治療法の選択肢

思春期前(15歳未満)男性の悪性GCTに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と観察(I期)
  2. 手術と化学療法(II~IV期)

思春期前男性の悪性GCTに対する治療法選択肢は、病期により異なる。

I期

切除後の腫瘍マーカーの正常化を証明するには、手術と綿密なフォローアップ観察が必要である。 [3] [8]

証拠(I期に対する手術と観察):

  1. Children's Cancer Group(CCG)/Pediatric Oncology Group(POG)の臨床試験では、10歳以下のI期の精巣腫瘍の男児を対象に手術後の観察を評価した。 [3] [4]
    • この治療戦略により、6年イベントフリー生存率(EFS)が82%に達した。

    • 再発した男児に対して、標準用量のシスプラチンエトポシド、およびブレオマイシン(PEB)による4サイクルの救援療法を行ったところ、6年生存率は100%であった。

  2. 15歳未満のI期腫瘍の男児80人を対象にしたその後の小児腫瘍学グループ(COG)の研究には、11~15歳で手術と観察で治療された男児15人が含まれていた。 [9] [証拠レベル:3iiA]
    • 診断時に11歳未満の男児65人の4年EFS率は80%で、11歳以上の男児15人では48%であった(P < 0.01)。80人の患者全員の4年全生存率(OS)は100%であった。

    • 予後良好因子は、より若年であること、純粋な卵黄嚢腫瘍の存在、および原発腫瘍によるリンパ血管性浸潤が認められないことであった。

    • 成人の精巣腫瘍病期分類システムでは、リンパ血管性浸潤が認められる患者はIB期に分類される。コホート全体では、リンパ血管性浸潤が認められる患者の4年EFS率は低かった(62% vs 84%)。

  3. 精巣GCTでほとんどがI期の10歳未満の男児128人を対象としたドイツの研究(MAHO 98)でも、手術とその後の経過観察が評価された。 [10] [証拠レベル:3iiA]
    • 高位精巣摘除術後にIA期に病期分類された卵黄嚢腫瘍の患者は49人であった。IA期ではリンパ血管性浸潤が陰性である。このグループの5年EFS率は95%で、5年OS率は100%であった;再燃した患者は2人だけで、化学療法後に治癒した。

    • 最初に経陰嚢的精巣摘除術を受け、病理学的にリンパ血管性浸潤がないことが確認された患者(手術が行われていなければ、IA期と考えられた)は12人であった。10人の患者が観察されたが、イベントは発生しなかった。2人の患者(17%)が再燃したが、化学療法後は持続的寛解を維持した。片側陰嚢切除術(hemiscrotectomy)を受けた患者はいなかった。長年の問題は、経陰嚢的精巣摘除術では化学療法または片側陰嚢切除術(hemiscrotectomy)が必要となるかどうかということである。この研究の患者は少数であったものの、後者のデータからリンパ血管性浸潤が認められなければ、観察が適切である可能性が示唆されている。

II期~IV期

手術と4サイクルの標準PEBによる化学療法が一般的な治療レジメンである。このレジメンで治療を受けた患者では、OS転帰が90%を超えており、治療の縮小を検討できる可能性が示唆される。 [11] [12]

手術と4~6サイクルのカルボプラチンエトポシド、およびブレオマイシン(JEB)による治療が代替の治療レジメンとなる。 [8]

証拠(II~IV期に対する手術と化学療法):

  1. CCG/POG臨床試験では、II期腫瘍の診断後に4サイクルのPEBによる治療を受けた10歳未満の男児を評価した。 [11]
    • 6年EFSおよびOSの割合は100%であった。

  2. 同様なCCG/POG臨床試験では、III期およびIV期の精巣腫瘍の男児および青年男性(10歳以下に制限していない)に対して、外科的切除とその後の4サイクルの標準用量PEBまたは高用量PEB(HD-PEB)による治療を施行した。 [12]
    • 15歳未満のIII期およびIV期の腫瘍の男性では、6年生存転帰が100%であった。

    • 15歳未満の男性の6年EFSは、III期の腫瘍で100%、IV期の腫瘍で94%であった。

    • HD-PEB療法の使用により、これらの男児の転帰は改善しなかったが、耳毒性の発生率が確実に増加した。

  3. ヨーロッパの研究者によっても、精巣GCTの男児に対して、I期の腫瘍には手術と観察、II期、III期、およびIV期の腫瘍にはJEBのほか、シスプラチンを含む化学療法レジメンを用いることで優れた転帰が報告されている。 [6] [8]

思春期後男性の悪性精巣GCT

低年齢男児に対する前述の治療法選択肢は、青年男性(15歳以上)に対して厳密には適用できない可能性がある。特に、後腹膜リンパ節郭清の使用は、精巣GCTの病期が早期の場合 [13] 、および転移性GCTに対する化学療法による治療後に腫瘍が残存する場合にきわめて重要な役割を果たす可能性がある。 [14] [15]

この年齢層では、原発性精巣GCTに肉腫成分が存在しても、予後に変化はみられない;しかしながら、転移病変に肉腫成分がみられる場合は、生存が損なわれる可能性が高い。 [16]

思春期後男性の悪性精巣GCTに対する標準治療法の選択肢

思春期後男性の悪性精巣GCTに対する治療に関する詳しい情報については、精巣腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。

最新の臨床試験

小児の悪性精巣胚細胞腫瘍患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。

小児の悪性卵巣GCT

小児および青年における卵巣新生物の大部分は胚細胞由来である。 [1] 低年齢女児では、卵巣GCTは非常にまれであるが、約8~9歳の小児で発生率の上昇がみられるようになり、成人期を通して上昇が続く。 [1]

小児の悪性卵巣GCTは、胚細胞腫(未分化胚細胞腫)と胚細胞腫以外の悪性GCT(すなわち、卵黄嚢がん、混合型GCT、絨毛がん、および胎児性がん)に分類できる。

(卵巣に発生する小児の成熟および未熟奇形腫に関する詳しい情報については、本要約の成熟奇形腫[仙尾骨以外の部位]のセクションを、また思春期後女性の卵巣GCTの治療に関する詳しい情報については、卵巣胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

卵巣の未分化胚細胞腫

卵巣の未分化胚細胞腫に対する標準治療法の選択肢

卵巣の未分化胚細胞腫に対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と観察(I期)
  2. 手術と化学療法(II~IV期)

卵巣の未分化胚細胞腫に対する治療法選択肢は、病期により異なる。

I期

I期の卵巣未分化胚細胞腫では、子宮および片側の卵巣を温存する片側卵管卵巣摘出術と綿密な経過観察により、通常は治癒が達成できる。 [8] [17] [18] [19] [20]

腫瘍マーカーが正常化しないか、腫瘍が再発した場合は、化学療法を施行してもよい。

II期~IV期

精巣のセミノーマのように、進行期の卵巣未分化胚細胞腫は、手術と放射線療法で治癒する可能性が高いが、これらの若い患者における成長および受胎能への影響のほか、治療によって誘発される二次悪性腫瘍のリスクがあるため [21] [22] 、手術の補助療法としての化学療法がより魅力的になっている。 [23] [24] 腫瘍の完全切除は進行期未分化胚細胞腫における目標である;プラチナ製剤をベースにした化学療法は切除を容易にするために術前に、または生命構造を犠牲にする外科的処置を回避するために術後(減量手術後)に投与されることがある。 [20] このアプローチにより高い治癒率が得られ、未分化胚細胞腫患者のほとんどで月経機能および受胎能が温存される。 [23] [25]

胚細胞腫以外の悪性卵巣GCT

卵巣GCTの治療には集学的アプローチが必須である。臨床上の意思決定には、外科のさまざまな種類の専門医および小児腫瘍医が関与しなければならない。小児卵巣GCTに対する外科的アプローチは、生殖機能が温存できるという期待によって提案されることが多い。

胚細胞腫以外の悪性卵巣GCTに対する標準治療法の選択肢

胚細胞腫以外の悪性卵巣GCTに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と観察(I期)
  2. 手術と化学療法(I期およびII~IV期)
  3. 生検後に化学療法と手術(最初は切除不能であった腫瘍)

未分化胚細胞腫または未熟奇形腫以外の卵巣悪性GCTの治療には、一般に外科的切除と補助化学療法が含まれる。 [26] [27]

診断時における手術の役割は年齢および部位により異なり、個別に判断しなければならない。卵巣GCTの小児における腹腔鏡検査の使用については、研究が不十分である。

I期と判定する小児向け外科ガイドラインが公表されている。 [28] 病期を判定する成人向け外科ガイドラインは、さらに広範囲となっている。(思春期後女性の卵巣GCTの病期分類に関する詳しい情報については、卵巣胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約の卵巣胚細胞腫瘍の病期情報セクションを参照のこと。)真のI期を判定するには、厳密な外科的病期分類ガイドラインに従う必要がある。これまで、小児および成人のいずれの研究も、総合的な病期分類ガイドラインに従って行われたことがない。厳密な外科的病期分類ガイドラインに従わない場合は、手術とその後の観察よりも、手術とその後の化学療法が標準治療である。 [8] [29] 小児GCTに対する外科療法の目標は、生殖機能の温存である。保存的手術を選択する場合は、補助化学療法により高い治癒率が得られるため、厳密な外科的ガイドラインを遵守する必要はない。 [30]

小児では、PEBまたはJEBなどのプラチナ製剤をベースにした化学療法レジメンが使用され、成功を収めている。 [8] [11] [12] [17] 卵巣GCTの若年女性では、BEPが多く使用されるレジメンである。 [31] [32] BEPはPEBとは異なり、毎週1回のブレオマイシンを追加している。このアプローチにより高い治癒率が得られ、非未分化胚細胞腫患者のほとんどで月経機能および受胎能が温存される。 [27] [29] (BEP、PEB、およびJEBの用法・用量に関する詳しい情報については、表5を参照のこと。)

I期

厳密な外科的ガイドラインに従う場合は、手術とその後の観察が適切な治療選択となる可能性がある。

証拠(I期に対する手術と観察):

  1. COG試験では、I期の卵巣悪性GCTの女児25人が手術と観察による治療を受けた。 [28]
    • 4年EFSは52%であった。

    • 腫瘍マーカー上昇により再燃が患者12人に検出された(平均期間、2ヵ月)。その後、11人の患者が3サイクルのPEBによる救援療法を受けた。4年OSは96%であった。

他の国際共同小児試験でも同様な成績が報告されているが、患者の数が少なかった。 [8]

厳密な外科的ガイドラインに従わない場合は、手術とその後の化学療法が適切な治療選択となる。化学療法は4サイクルのPEBからなる。 [11] [12]

証拠(I期に対する手術と化学療法):

  1. 小児グループ間共同研究試験では、卵巣GCT(I~IV期)の患者が検討された。 [11] [30]
    • I期卵巣がんでは、EFSおよびOSの割合がいずれも95.1%であった。

  2. 過去の米国グループ間共同研究試験では、外科的病期分類ガイドラインの遵守が組み込まれており、報告されたすべてのI期の患者が補助化学療法を受け、生存していた。 [8] [29] 患者は、4サイクルのPEBと保存的手術を受けることで、優れた生存率が得られた。

II期~IV期

手術に加え、低年齢女児では4~6サイクルの標準PEB [11] [12] 、および思春期後の女児ではBEPによる化学療法が標準治療とみなされる。 [31] [32] 腫瘍マーカーが正常化した患者では、4サイクルのPEB後に画像検査を行い、残存腫瘍があれば切除する。腫瘍を完全に切除したが、摘出標本に生存腫瘍が含まれる場合は、さらに2サイクルのPEBを実施してもよい。 [12] 生存腫瘍が持続して残存している場合は、治療失敗を示している。

その他に、手術と4~6サイクルのJEBによる化学療法(患者はすべて15歳未満であった)も治療選択肢となる。 [8]

最初は切除不能な腫瘍

通常は、卵巣GCTの一次切除が試みられる。隣接臓器に損傷を与える過度のリスクを伴わずに卵巣の一次切除が不可能なまれな例での適切な戦略は、診断のための生検の後に化学療法を実施し、腫瘤が残存している患者ではその後に手術を施行することである。

最新の臨床試験

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  25. Gershenson DM: Menstrual and reproductive function after treatment with combination chemotherapy for malignant ovarian germ cell tumors. J Clin Oncol 6 (2): 270-5, 1988.[PUBMED Abstract]

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  27. Mitchell PL, Al-Nasiri N, A'Hern R, et al.: Treatment of nondysgerminomatous ovarian germ cell tumors: an analysis of 69 cases. Cancer 85 (10): 2232-44, 1999.[PUBMED Abstract]

  28. Billmire DF, Cullen JW, Rescorla FJ, et al.: Surveillance after initial surgery for pediatric and adolescent girls with stage I ovarian germ cell tumors: report from the Children's Oncology Group. J Clin Oncol 32 (5): 465-70, 2014.[PUBMED Abstract]

  29. Palenzuela G, Martin E, Meunier A, et al.: Comprehensive staging allows for excellent outcome in patients with localized malignant germ cell tumor of the ovary. Ann Surg 248 (5): 836-41, 2008.[PUBMED Abstract]

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小児の悪性性腺外頭蓋外GCTの治療

性腺外頭蓋外胚細胞腫瘍(GCT)(すなわち、仙尾骨、縦隔、および後腹膜部の腫瘍)は、成人より小児に多くみられる。 [1] 性腺外頭蓋外悪性GCTの小児、特に進行期では、どのようなGCTの症状に対しても治療失敗のリスクが最も高い。 [2] [3]

小児性腺外悪性GCTの予後因子についての1件の研究では、12歳以上の年齢が最も重要な予後因子であった。多変量解析では、胸部腫瘍を有する12歳以上の小児の死亡リスクは、胸部以外の原発腫瘍を有する12歳未満の小児に比べ、6倍であった。 [4]

悪性性腺外頭蓋外GCTに対する標準治療法の選択肢

悪性性腺外頭蓋外GCTに対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 手術と化学療法。
  2. 生検後に化学療法と可能であれば手術。

プラチナ製剤をベースにした化学療法の登場および集学的治療アプローチの使用以来、転帰は著しく改善している。 [2] [5] 一部の患者では、重大な合併症なしに化学療法前の完全切除が可能な場合がある。仙尾骨腫瘍、縦隔腫瘍、または骨盤広部腫瘍が局所的に進行した患者では、腫瘍生検とその後の術前化学療法により、その後の腫瘍の完全切除が容易になり、最終的な患者の転帰が改善する可能性がある。 [5] [6] [7] [8]

性腺外腫瘍では、診断時における手術の役割は年齢および部位により異なるため、個別に判断しなければならない。臨床状況によっては、一次切除、化学療法前の生検、または手術なしが適切な外科的アプローチとなる場合がある(例えば、気道の障害および腫瘍マーカーの上昇を認める患者における縦隔原発性腫瘍)。化学療法後に腫瘤が残存している選択された患者では、診断時の生検とその後化学療法およびその後の手術が適切な戦略となる場合がある。

I期~II期

手術に加えて、標準のシスプラチンエトポシド、およびブレオマイシン(PEB)による4~6サイクルの化学療法が代替治療の1つとなる。このレジメンで治療を受けた患者では、全生存(OS)転帰が90%を超えており、治療の縮小を検討できる可能性が示唆される。 [2] [9] 代替治療選択肢は、手術に加えて、カルボプラチンエトポシド、およびブレオマイシン(JEB)による6サイクルの化学療法である。 [5]

III期~IV期

III期およびIV期に対する治療選択肢は、手術に加え、標準のPEBによる4~6サイクルの化学療法である。このレジメンによる患者のOS転帰は80%に迫っている。 [2] 他の治療選択肢は、手術に加え、JEBによる6サイクルの化学療法で、PEBレジメンと同程度のOSが得られる。 [5]

小児腫瘍学グループの試験では、標準用量のPEBに対するシクロホスファミドの追加が検討された。シクロホスファミドの追加は実施可能で、すべての用量群で忍容性が良好であったが、シクロホスファミドの追加による有効性の改善を示す証拠は得られなかった。 [10]

悪性性腺外頭蓋外GCT(仙尾骨部位)

仙尾骨GCTは、きわめて低年齢の小児で、主に低年齢女児にみられる一般的な性腺外腫瘍である。 [11] この腫瘍は、通常、出生時に大きな外部病変(通常は成熟または未熟奇形腫)が主に認められる場合、または生後数年経過してから悪性度がより高い仙骨前面部病変が主に認められる場合に診断される。 [11]

悪性仙尾骨腫瘍は、通常、診断時にかなり進行している;患者の3分の2は、腫瘍が局所領域性で、患者の50%に転移が認められる。 [7] [12] [13] 初発時に病気が進行しているため、仙尾骨腫瘍の管理では、プラチナ製剤をベースとした化学療法を実施し、その後に腫瘍切除を遅らせて施行する集学的アプローチが必要である。

シスプラチンまたはカルボプラチンを用いたプラチナ製剤をベースにした療法は、治療の基礎である。PEBレジメンまたはJEBレジメンでは、イベントフリー生存(EFS)率が75~85%、OS率が80~90%となっている。 [7] [8] 術前化学療法により、手術が容易になる可能性がある。仙尾骨GCTの患者にはいずれも、尾骨の切除が必須である。 [7] [8]

外科的切除の完全性は、以下の状況で示されているように重要な予後因子である: [7] [8]


  • 切除腫瘍で顕微鏡的に切除断端が陰性の場合—EFS率は90%を超える。

  • 切除腫瘍で顕微鏡的に切除断端が陽性の場合—EFS率は75~85%である。

  • 切除腫瘍で顕微鏡的に腫瘍が残存している場合—EFS率は40%未満である。

悪性性腺外頭蓋外GCT(縦隔)

縦隔GCTは、小児における悪性性腺外頭蓋外GCTの15~20%を占める。 [5] 縦隔GCTの組織像は年齢により異なり、乳児では奇形腫が主にみられ、1~4歳の小児では卵黄嚢腫瘍の組織像が主にみられる。 [6]

縦隔奇形腫の小児は腫瘍が切除され、この切除によってほぼすべての患者で治癒が得られる。 [6] 転移を認めない悪性縦隔GCTの小児がシスプラチンをベースにした化学療法を受けた場合、5年EFS率およびOS率は90%である;しかしながら、転移を認める縦隔腫瘍では、EFSが70%に近い。 [5] [6] ; [14] [証拠レベル:3iiA]

青年および若年成人における縦隔GCTのほとんどは男性に発生し、22~50%にクラインフェルター症候群と一致する細胞遺伝学的変化がみられる。 [15] [16] クラインフェルター症候群患者における発症時年齢は比較的低い。 [15] [16] 仙尾骨腫瘍と同様に、通常、縦隔GCTの外科的切除を容易にするために初期化学療法が必要であり、切除の完全性は非常に重要な予後指標である。 [6] [17] 縦隔腫瘍の高年齢の青年および若年成人集団の生存率は、おおむね60%未満である。 [4] [18] [19] [20] ; [21] [証拠レベル:3iiA]

悪性縦隔原発腫瘍で頭蓋外転移を認める患者では、脳に転移するリスクが最も高く、中枢神経系への浸潤による徴候および症状について綿密にモニターする。 [22] [証拠レベル:3iiB](成人患者の治療に関する詳しい情報については、性腺外胚細胞腫瘍の治療に関するPDQ要約を参照のこと。)

悪性性腺外頭蓋外GCT(後腹膜)

後腹膜または腹部に位置する悪性GCTは通常、5歳未満の小児に認められる;ほとんどの腫瘍は進行病期であり、診断時に局所切除が不可能である。 [23] 限局的な生検に続いて、腫瘍容積を縮小させるためのプラチナ製剤をベースにした化学療法により、ほとんどの患者において腫瘍の完全切除が可能になる。ほとんどの患者で腫瘍が進行期にあるにもかかわらず、Pediatric Oncology Group/Children's Cancer Groupのインターグループ研究では、PEBを用いた6年EFS率が83%であった。 [23]

悪性性腺外頭蓋外GCT(頭頸部)

まれではあるが、頭頸部領域に良性および悪性GCTが特に乳児で発生することがある。気道が脅かされる場合が多い。非悪性腫瘍に対しては手術、悪性腫瘍に対しては手術と化学療法により治癒可能である。 [24] [証拠レベル:3iiiDii]

最新の臨床試験

小児性腺外胚細胞腫瘍患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Pantoja E, Llobet R, Gonzalez-Flores B: Retroperitoneal teratoma: historical review. J Urol 115 (5): 520-3, 1976.[PUBMED Abstract]

  2. Cushing B, Giller R, Cullen JW, et al.: Randomized comparison of combination chemotherapy with etoposide, bleomycin, and either high-dose or standard-dose cisplatin in children and adolescents with high-risk malignant germ cell tumors: a pediatric intergroup study--Pediatric Oncology Group 9049 and Children's Cancer Group 8882. J Clin Oncol 22 (13): 2691-700, 2004.[PUBMED Abstract]

  3. Baranzelli MC, Kramar A, Bouffet E, et al.: Prognostic factors in children with localized malignant nonseminomatous germ cell tumors. J Clin Oncol 17 (4): 1212, 1999.[PUBMED Abstract]

  4. Marina N, London WB, Frazier AL, et al.: Prognostic factors in children with extragonadal malignant germ cell tumors: a pediatric intergroup study. J Clin Oncol 24 (16): 2544-8, 2006.[PUBMED Abstract]

  5. Mann JR, Raafat F, Robinson K, et al.: The United Kingdom Children's Cancer Study Group's second germ cell tumor study: carboplatin, etoposide, and bleomycin are effective treatment for children with malignant extracranial germ cell tumors, with acceptable toxicity. J Clin Oncol 18 (22): 3809-18, 2000.[PUBMED Abstract]

  6. Schneider DT, Calaminus G, Reinhard H, et al.: Primary mediastinal germ cell tumors in children and adolescents: results of the German cooperative protocols MAKEI 83/86, 89, and 96. J Clin Oncol 18 (4): 832-9, 2000.[PUBMED Abstract]

  7. Göbel U, Schneider DT, Calaminus G, et al.: Multimodal treatment of malignant sacrococcygeal germ cell tumors: a prospective analysis of 66 patients of the German cooperative protocols MAKEI 83/86 and 89. J Clin Oncol 19 (7): 1943-50, 2001.[PUBMED Abstract]

  8. Rescorla F, Billmire D, Stolar C, et al.: The effect of cisplatin dose and surgical resection in children with malignant germ cell tumors at the sacrococcygeal region: a pediatric intergroup trial (POG 9049/CCG 8882). J Pediatr Surg 36 (1): 12-7, 2001.[PUBMED Abstract]

  9. Rogers PC, Olson TA, Cullen JW, et al.: Treatment of children and adolescents with stage II testicular and stages I and II ovarian malignant germ cell tumors: A Pediatric Intergroup Study--Pediatric Oncology Group 9048 and Children's Cancer Group 8891. J Clin Oncol 22 (17): 3563-9, 2004.[PUBMED Abstract]

  10. Malogolowkin MH, Krailo M, Marina N, et al.: Pilot study of cisplatin, etoposide, bleomycin, and escalating dose cyclophosphamide therapy for children with high risk germ cell tumors: a report of the children's oncology group (COG). Pediatr Blood Cancer 60 (10): 1602-5, 2013.[PUBMED Abstract]

  11. Altman RP, Randolph JG, Lilly JR: Sacrococcygeal teratoma: American Academy of Pediatrics Surgical Section Survey-1973. J Pediatr Surg 9 (3): 389-98, 1974.[PUBMED Abstract]

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  13. Calaminus G, Schneider DT, Bökkerink JP, et al.: Prognostic value of tumor size, metastases, extension into bone, and increased tumor marker in children with malignant sacrococcygeal germ cell tumors: a prospective evaluation of 71 patients treated in the German cooperative protocols Maligne Keimzelltumoren (MAKEI) 83/86 and MAKEI 89. J Clin Oncol 21 (5): 781-6, 2003.[PUBMED Abstract]

  14. De Pasquale MD, Crocoli A, Conte M, et al.: Mediastinal Germ Cell Tumors in Pediatric Patients: A Report From the Italian Association of Pediatric Hematology and Oncology. Pediatr Blood Cancer 63 (5): 808-12, 2016.[PUBMED Abstract]

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  17. Billmire D, Vinocur C, Rescorla F, et al.: Malignant mediastinal germ cell tumors: an intergroup study. J Pediatr Surg 36 (1): 18-24, 2001.[PUBMED Abstract]

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  19. Ganjoo KN, Rieger KM, Kesler KA, et al.: Results of modern therapy for patients with mediastinal nonseminomatous germ cell tumors. Cancer 88 (5): 1051-6, 2000.[PUBMED Abstract]

  20. Bokemeyer C, Nichols CR, Droz JP, et al.: Extragonadal germ cell tumors of the mediastinum and retroperitoneum: results from an international analysis. J Clin Oncol 20 (7): 1864-73, 2002.[PUBMED Abstract]

  21. Kang CH, Kim YT, Jheon SH, et al.: Surgical treatment of malignant mediastinal nonseminomatous germ cell tumor. Ann Thorac Surg 85 (2): 379-84, 2008.[PUBMED Abstract]

  22. Göbel U, von Kries R, Teske C, et al.: Brain metastases during follow-up of children and adolescents with extracranial malignant germ cell tumors: risk adapted management decision tree analysis based on data of the MAHO/MAKEI-registry. Pediatr Blood Cancer 60 (2): 217-23, 2013.[PUBMED Abstract]

  23. Billmire D, Vinocur C, Rescorla F, et al.: Malignant retroperitoneal and abdominal germ cell tumors: an intergroup study. J Pediatr Surg 38 (3): 315-8; discussion 315-8, 2003.[PUBMED Abstract]

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小児の再発悪性GCTの治療

頭蓋外胚細胞腫瘍(GCT)の小児および青年で再発する患者はごく少数である。 [1] [2] しかしながら、再発腫瘍に対する治療アプローチとその成功は、最初の治療レジメンおよび腫瘍の治療に対する反応により異なる。

再発小児GCTに対する標準治療法の選択肢は存在しない。現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

小児の再発悪性GCTに対する治療法選択肢

小児の再発悪性GCTに対する治療法選択肢には以下のものがある:

  1. 手術のみ。
  2. 手術とその後の化学療法
  3. 化学療法とその後の手術および可能であれば放射線療法
  4. 高用量(HD)化学療法と造血幹細胞救助
  5. 放射線療法とその後の手術(脳転移を対象)

全治癒率が80%を超えるにもかかわらず、手術に加え、プラチナ製剤をベースにした3剤併用化学療法(シスプラチンエトポシド、およびブレオマイシン[PEB]またはカルボプラチンエトポシド、およびブレオマイシン[JEB])後に腫瘍が再発した頭蓋外GCTの小児は予後不良である。このような小児の治療および転帰に関する報告は、小規模な研究を基にしたものである。 [3]

成人の再発GCTに使用された救助治療戦略の報告には多数の患者が含まれるが、原発GCTの位置、再燃パターン、および小児GCTの生物学に関して小児と成人では異なるために、成人の救助アプローチを小児に適用するには限界がある。再発GCTの成人において、いくつかの化学療法の併用で比較的良好な無病状態が達成されている。 [4] [5] [6] [7] [8] [9] パクリタキセルゲムシタビンの併用は、HD化学療法と造血幹細胞移植(HSCT)後に再燃した精巣GCTの成人において有効性が実証されている。 [10]

手術とその後の化学療法

腫瘍が再発した場合、最初に外科的切除と観察による治療を受けたI期の精巣腫瘍の男児では、通常、追加の外科的切除と標準のPEBまたはJEB化学療法による救援療法が実施可能である。 [11] [12]

最初に手術と観察による治療を受けたI期の卵巣GCT患者では、追加の手術と化学療法により有望な救助率が数件のヨーロッパの研究で報告されている。 [13] [14]

小児腫瘍学グループの試験(AGCT0521 [NCT00467051])では、PEB療法後に再燃した患者に対して、パクリタキセルイホスファミド、およびカルボプラチンによる2サイクルの治療が実施された。研究結果は明らかにされていない。

化学療法とその後の手術および可能であれば放射線療法

良性の仙尾骨腫瘍の小児のほとんどが再発して、原発腫瘍部位に悪性腫瘍が認められる。このような小児では、再発腫瘍および尾骨の外科的完全切除(最初に実施していない場合)が救助治療の基礎となる;外科的切除の補助としてPEBによる術前化学療法を実施してもよい。PEBによる治療後に再発した悪性仙尾骨腫瘍の患者では、手術と追加の化学療法が必要となる可能性がある;救助のための完全切除が達成できない場合は、術後の局所放射線療法が選択肢となる可能性がある。 [3]

HD化学療法と造血幹細胞救助

再発小児GCTに対するHD化学療法および造血幹細胞救助の役割は、逸話的報告にもかかわらず確立されていない。(移植に関する詳しい情報については、小児の造血細胞移植に関するPDQ要約の自家造血細胞移植のセクションを参照のこと。)ヨーロッパのシリーズが1件あり、性腺外GCTが再燃し、幹細胞支援によるHD化学療法を受けた小児23人中10人が長期の無病生存(追跡期間中央値66ヵ月)を達成した。 [15] 小児および青年を対象とした研究がさらに必要である。

再発精巣GCTの成人に対する治療として、自家幹細胞救助によるHD化学療法が検討されている。HD化学療法 + 造血幹細胞救助は、第三選択療法としてでも、またシスプラチン抵抗性の患者においてでも、再燃した精巣GCTの成人患者を治癒することが報告されている。 [16] 1件の小規模研究でもまた、卵巣GCTを有する青年および女性における効力が実証された。 [17] [証拠レベル:3iiiA]数件の他の研究がこのアプローチを支持している一方で [10] [18] [19] [20] [21] 、その他の研究は支持していない。 [22] [23] HSCTの時点で臨床的に無病状態ではない患者の場合は、HD化学療法レジメンを用いた救助の試みは、ほとんど有益ではない可能性がある。 [16] [24]

放射線療法とその後の手術(脳転移を対象)

胚細胞腫以外の胚細胞腫瘍の脳転移を認める患者では、放射線療法に反応を示す可能性がある。German Maligne Keimzelltümoren(MAKEI)の研究では、脳転移を認める患者に対する放射線療法と手術により緩和が得られ、ときには長期生存もみられる。 [25] [26] [証拠レベル:3iiiA]

小児および青年の再発悪性GCTに対して臨床評価段階にある治療法の選択肢

小児および青年の再発悪性GCTに対して臨床評価段階にある治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. Alliance A031102(NCT02375204)

    (再燃したまたは難治性胚細胞腫瘍患者の治療における標準用量の多剤併用化学療法または大量多剤併用化学療法および幹細胞移植)

    この研究の目的は、再燃したGCT患者において大量化学療法がより有効であるかどうかを調査するため、従来の化学療法レジメンと大量レジメンとを比較することである。これらの治療は、化学療法の最初のレジメン後に再発したか、増殖し続けたGCTの男性患者(14歳以上)において評価されている。従来の化学療法レジメンでは、パクリタキセルイホスファミドシスプラチンなどの薬物が4サイクルにわたって使用される。大量レジメンの治療では、2サイクルのパクリタキセルおよびイホスファミドとその後、3サイクルのかなり大量の薬物(カルボプラチンおよびエトポシド)と幹細胞移植が実施される。患者の幹細胞はカルボプラチン/エトポシドによる治療開始前に採取され、その後、カルボプラチン/エトポシドの各サイクル後に患者に戻される。この研究の患者は、従来の化学療法または大量化学療法レジメンのいずれかを受けるようにランダムに割り付けられるが、両方を受けることはない。
  2. 温熱療法。難治性または再発頭蓋外GCTの患者44人(生後7ヵ月から21歳)を対象とした単一施設研究では、手術に加え、残存腫瘍に対する放射線療法を併用または非併用として、シスプラチン/エトポシド/イホスファミドおよび局所深部温熱療法を施行し、十分なデータが得られた35人における奏効率が86%であったことが報告された。5年イベントフリー生存率は62%、5年全生存率は72%であった。 [27] [証拠レベル:3iiDi]しかしながら、米国では、局所温熱療法の施設は限られており、小児に対してすぐに利用できるわけではない。小児および青年を対象とした研究がさらに必要である。

現在実施中の臨床試験に関する情報は、NCIウェブサイトから入手することができる。

最新の臨床試験

再発小児悪性胚細胞腫瘍患者を現在受け入れているNCI支援のがん臨床試験のリストを参照のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。臨床試験のリストは、場所、薬物、介入、他の基準によりさらに絞り込むことができる。

臨床試験に関する一般情報は、NCIウェブサイトからも入手することができる。


参考文献
  1. Mann JR, Raafat F, Robinson K, et al.: The United Kingdom Children's Cancer Study Group's second germ cell tumor study: carboplatin, etoposide, and bleomycin are effective treatment for children with malignant extracranial germ cell tumors, with acceptable toxicity. J Clin Oncol 18 (22): 3809-18, 2000.[PUBMED Abstract]

  2. Cushing B, Giller R, Cullen JW, et al.: Randomized comparison of combination chemotherapy with etoposide, bleomycin, and either high-dose or standard-dose cisplatin in children and adolescents with high-risk malignant germ cell tumors: a pediatric intergroup study--Pediatric Oncology Group 9049 and Children's Cancer Group 8882. J Clin Oncol 22 (13): 2691-700, 2004.[PUBMED Abstract]

  3. Schneider DT, Wessalowski R, Calaminus G, et al.: Treatment of recurrent malignant sacrococcygeal germ cell tumors: analysis of 22 patients registered in the German protocols MAKEI 83/86, 89, and 96. J Clin Oncol 19 (7): 1951-60, 2001.[PUBMED Abstract]

  4. Loehrer PJ Sr, Gonin R, Nichols CR, et al.: Vinblastine plus ifosfamide plus cisplatin as initial salvage therapy in recurrent germ cell tumor. J Clin Oncol 16 (7): 2500-4, 1998.[PUBMED Abstract]

  5. Motzer RJ, Sheinfeld J, Mazumdar M, et al.: Paclitaxel, ifosfamide, and cisplatin second-line therapy for patients with relapsed testicular germ cell cancer. J Clin Oncol 18 (12): 2413-8, 2000.[PUBMED Abstract]

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  9. Schmoll HJ, Kollmannsberger C, Metzner B, et al.: Long-term results of first-line sequential high-dose etoposide, ifosfamide, and cisplatin chemotherapy plus autologous stem cell support for patients with advanced metastatic germ cell cancer: an extended phase I/II study of the German Testicular Cancer Study Group. J Clin Oncol 21 (22): 4083-91, 2003.[PUBMED Abstract]

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  19. Motzer RJ, Mazumdar M, Sheinfeld J, et al.: Sequential dose-intensive paclitaxel, ifosfamide, carboplatin, and etoposide salvage therapy for germ cell tumor patients. J Clin Oncol 18 (6): 1173-80, 2000.[PUBMED Abstract]

  20. Rick O, Bokemeyer C, Beyer J, et al.: Salvage treatment with paclitaxel, ifosfamide, and cisplatin plus high-dose carboplatin, etoposide, and thiotepa followed by autologous stem-cell rescue in patients with relapsed or refractory germ cell cancer. J Clin Oncol 19 (1): 81-8, 2001.[PUBMED Abstract]

  21. Feldman DR, Sheinfeld J, Bajorin DF, et al.: TI-CE high-dose chemotherapy for patients with previously treated germ cell tumors: results and prognostic factor analysis. J Clin Oncol 28 (10): 1706-13, 2010.[PUBMED Abstract]

  22. Beyer J, Rick O, Siegert W, et al.: Salvage chemotherapy in relapsed germ cell tumors. World J Urol 19 (2): 90-3, 2001.[PUBMED Abstract]

  23. Beyer J, Kramar A, Mandanas R, et al.: High-dose chemotherapy as salvage treatment in germ cell tumors: a multivariate analysis of prognostic variables. J Clin Oncol 14 (10): 2638-45, 1996.[PUBMED Abstract]

  24. Rick O, Bokemeyer C, Weinknecht S, et al.: Residual tumor resection after high-dose chemotherapy in patients with relapsed or refractory germ cell cancer. J Clin Oncol 22 (18): 3713-9, 2004.[PUBMED Abstract]

  25. Göbel U, von Kries R, Teske C, et al.: Brain metastases during follow-up of children and adolescents with extracranial malignant germ cell tumors: risk adapted management decision tree analysis based on data of the MAHO/MAKEI-registry. Pediatr Blood Cancer 60 (2): 217-23, 2013.[PUBMED Abstract]

  26. Göbel U, Schneider DT, Teske C, et al.: Brain metastases in children and adolescents with extracranial germ cell tumor - data of the MAHO/MAKEI-registry. Klin Padiatr 222 (3): 140-4, 2010.[PUBMED Abstract]

  27. Wessalowski R, Schneider DT, Mils O, et al.: Regional deep hyperthermia for salvage treatment of children and adolescents with refractory or recurrent non-testicular malignant germ-cell tumours: an open-label, non-randomised, single-institution, phase 2 study. Lancet Oncol 14 (9): 843-52, 2013.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(08/11/2016)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

小児における成熟奇形腫および未熟奇形腫の治療

本文の記述が改訂され、仙尾骨以外の部位に発生したII~IV期未熟奇形腫に対する標準治療法の選択肢として化学療法が削除された。

小児における悪性性腺胚細胞腫瘍(GCT)の治療

本文で、15歳未満のI期腫瘍の男児80人を対象として、11~15歳で手術と観察で治療された男児15人が含まれていた小児腫瘍学グループの研究の結果に関する記述が改訂された。

本文で、精巣GCTを有する10歳未満の男児128人(ほとんどがI期)を対象に、手術とその後の観察について評価したドイツの研究(MAHO 98)の結果に関する記述が改訂された。

本要約はPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療について包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Pediatric Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

小児頭蓋外胚細胞腫瘍の治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Pediatric Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Pediatric Treatment Editorial Board.PDQ Childhood Extracranial Germ Cell Tumors Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: http://www.cancer.gov/types/extracranial-germ-cell/hp/germ-cell-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389316]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

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