原文更新日 : 2006-06-26
翻訳更新日 : 2007-06-27
リンパ系は免疫系の一部であり、次のものから構成されています:
リンパ組織は全身にわたって見られるため、成人非ホジキンリンパ腫は身体のほぼどこにでも発生する可能性があります。がんは肝臓や他の多くの臓器や組織にも拡がる場合があります。
非ホジキンリンパ腫は成人と小児の両方に発生する可能性があります。しかし、小児に対する治療法は成人に対する治療法とは異なります。(詳しい情報については、PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)の非ホジキンリンパ腫(小児)の治療に関する要約をご覧ください。)
リンパ腫には様々な種類があります。リンパ腫には大きく分けて2種類:ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫があります。この要約は、成人非ホジキンリンパ腫の治療に関するものです。他の種類のリンパ腫についての情報は、次のPDQ要約をご覧ください:
疾患が発生するリスクを増大させるもの全てを危険因子と呼びます。成人非ホジキンリンパ腫の危険因子には、下記のものがあります:
成人非ホジキンリンパ腫によって引き起こされる症状は他にもあります。他の病気でも同じような症状が現れることがあります。次に挙げるような症状があれば医師の診察を受けるべきです:
検査や手法には下記のものが用いられます:
予後(回復の見込み)と治療法の選択肢は以下によって決まります:
予後はまた血中のLDH値によっても異なります。
がんの種類を特定し、がん細胞がリンパ系内で拡がっているのか、あるいは体の他の部分にまで拡がっているかどうかを調べるプロセスを病期分類と呼びます。病期分類のプロセスで得られた情報によって疾患の病期が決定されます。治療計画を立てるには、疾患の病期を把握することが重要です。病期分類のプロセスで用いられる検査や手法には下記のものがあります:
成人非ホジキンリンパ腫は以下のように記載されます:
II期成人非ホジキンリンパ腫はII期とIIE期に分けられます。
III期成人非ホジキンリンパ腫はIII期、IIIE期、IIIS期、そしてIIIS+E期に分けられます。
IV期成人非ホジキンリンパ腫では、がんは次のいずれかの状態にあります:
再発性成人非ホジキンリンパ腫は、治療後に再発(再び発生)したがんです。このリンパ腫はリンパ系内や身体の他の部位に再発する可能性があります。緩慢性リンパ腫は侵攻性リンパ腫として再発する場合があります。侵攻性リンパ腫は緩慢性リンパ腫として再発する場合があります。
非ホジキンリンパ腫の患者さんは、様々な種類の治療を受けられます。治療には、標準治療(現在用いられている治療法)と臨床試験中のものがあります。治療を開始する前に、患者さんは臨床試験の参加を検討することができます。治療法の臨床試験とは、がんの患者さんのための現在の治療法の改良や、新しい治療法に関する情報収集を意図した調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合、その新しい治療法が標準治療となります。
臨床試験は米国各地で行われています。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。最適ながん治療の選択は、患者さん、ご家族そして医療チームが関わって行うことが理想です。
標準治療として、以下の4種類が使用されています:放射線療法とは、高エネルギーのX線や他の種類の放射線を用いてがん細胞を破壊するがんの治療法です。放射線療法には、2種類あります。外照射療法は、体外にある機械を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法では、針やシード、ワイヤー、カテーテルなどに放射性物質を密封し、がん細胞に直接またはその付近に挿入します。放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類や病期によって異なります。
化学療法化学療法は、薬物を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞の分裂を停止させることにより、がん細胞の増殖を止めるがん治療法です。化学療法薬を口から服用あるいは静脈や筋肉へ注入した場合、薬は血流に入り全身のがん細胞に届くようになります(全身化学療法)。脊柱や臓器、そして腹部など体腔に薬を直接注入する化学療法では、薬は主にその領域にあるがん細胞に作用します(局所化学療法)。脳に転移する特定の種類の成人非ホジキンリンパ腫の治療には、中枢神経系(CNS)予防(脳や脊髄にあるがん細胞を破壊するための化学療法)が用いられることもあります。化学療法の処方は、治療中のがんの種類や病期によって決まります。
併用化学療法は、複数の抗がん剤を用いる治療です。腫れや炎症を緩和するためにステロイド薬が追加されることがあります。
生物学的治療生物学的治療とは、患者さんのがんと闘うための免疫系を利用する治療法です。体内あるいは製造ラボで作られる物質を用いて、がんに対する体本来の防御力を増強、方向付け、あるいは修復します。この種のがん治療は、生物療法あるいは免疫療法とも呼ばれます。
モノクローナル抗体療法は、成人非ホジキンリンパ腫の治療に用いられる生物学的治療の一種です。これは、製造ラボで一種類の免疫系細胞から作った抗体を用いるがんの治療法です。これらの抗体は、がん細胞上にある物質やがん細胞の増殖を促進する正常な物質を識別することができます。抗体はこれらの物質に結合して、がん細胞を破壊するか、成長を阻害するあるいはがん細胞が拡がらないようにします。モノクローナル抗体は点滴で投与されます。これらは単独で用いたり、薬物、毒素、放射性物質と一緒に用いてそれらを直接がん細胞へ運んだりします。放射性物質に結合させたモノクローナル抗体は放射標識されたモノクロール抗体と呼ばれます。
注意深い経過観察注意深い経過観察とは、症状が出現または変化するまで何の治療も行わずに患者さんの状態を注意深く観察することをいいます。
新しい種類の治療法は臨床試験で検証中です。これらの治療法には下記のものがあります:ワクチン療法は生物学的治療の一種で、免疫系が腫瘍に反応し破壊するよう意図された物質や物質のグループを用います。
幹細胞移植を併用する大量化学療法幹細胞移植を併用する大量化学療法とは、高用量の化学療法を行い、それによって破壊された造血細胞(血液を作る細胞)を置き換える方法です。幹細胞(未成熟な血液細胞)を患者さんまたはドナーの血液や骨髄から採取し、冷凍保存します。化学療法が終了した後、保存していた幹細胞を解凍し、患者さんの体内に注入し戻します。再注入されたこれらの幹細胞は血液細胞へと成長し、身体の血液細胞を回復させます。
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
I期または隣接病変のみのII期成人緩慢性非ホジキンリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
I期または隣接病変のみのII期成人侵攻性非ホジキンリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
非隣接病変のII期/III期/IV期成人緩慢性非ホジキンリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
非隣接病変のII期/III期/IV期成人侵攻性非ホジキンリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
成人リンパ芽球性リンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
成人びまん性非切れ込み小細胞性リンパ腫/バーキットリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
緩慢性、再発性成人非ホジキンリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
侵攻性リンパ腫として再発する緩慢性リンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。
再発性成人侵攻性非ホジキンリンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
緩慢性リンパ腫として再発する侵攻性リンパ腫の治療法には、下記のものがあります:
本稿では、臨床試験で研究している個々の治療法について述べていますが、現在研究されている新しい治療法全てを掲載しているわけではありません。現在行われている臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。