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そう痒症: 支持療法

原文更新日 : 2005-10-06

翻訳更新日 : 2007-06-27

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はじめに

そう痒症に関する患者さん向けのこの要約は、がんの専門家が医療従事者向けに作成した要約を編集したものです。本稿を含め、がんの治療、スクリーニング予防支持療法および現在米国で行われている臨床試験についての信頼できる情報は、米国国立がん研究所(NCI)から得られます。そう痒症(かゆみ)は何種かのがん治療副作用のひとつですが、がんによってはかゆみが症状となる場合もあります。本要約では、そう痒症、その原因および治療について簡単に説明します。


概要

そう痒は、かきたくなる感覚のことです。苦痛を伴う症状で、不快にさせます。かくと皮膚が裂け、感染をまねく場合があります。そう痒は、乾燥肌から診断前のがんまで、あらゆるものに関係しておこることがあります。がんを罹っている人やがん治療を受けている人にもみられます。


危険因子

がんの患者さんでもそう痒が生じる人と、そうでない人がいます。しかし、以下の場合のがんの患者さんは、そう痒症を生じる危険性がより高くなります:


がん治療中に投与された薬物によってそう痒症が生じることがあります。かゆみは薬に対する感受性によって起こる場合もあり、薬が正常な神経機能を妨げる場合もあります。

そう痒症は感染症の一症状である可能性もあります。感染症はがん治療と関係のある場合もあり、ない場合もあります。腫瘍真菌創傷からの排出物、術後ドレナージ(手術後のドレナージ)がかゆみを伴う感染症を引き起こすことがあります。

そう痒症は症状であり、診断や病気ではありません。かゆみがあるときは、医師に伝えてください。医師は病歴を聞き、徹底した身体診察を行います。医師は、上記の評価によってかゆみの原因と最善の治療法を見つけます。


治療

健康な皮膚を保つことは、そう痒症を緩和します。良いスキンケアとして適度な栄養と毎日の水分摂取、環境からの保護、皮膚を乾燥させない洗い方などがあります。

以下のような特定の因子もかゆみを緩和します:


スキンケアの要因に加え、塗り薬や内服薬もそう痒症の治療に必要な場合があります。抗生物質感染によるかゆみを緩和します。抗ヒスタミン剤がそう痒症の一部の症例で有用な場合もあります。鎮静薬、精神安定薬、抗うつ薬は有用な治療薬です。アスピリンでかゆみが緩和する患者さんもいるようですが、かゆみが増す患者さんもいます。アスピリン(薬剤詳細へ)シメチジンの併用はホジキンリンパ腫真性赤血球増加症の患者さんに有効な場合があります。

かゆみとかく行為の悪循環(かくことでかゆみが増すこと)を止めることもそう痒症の緩和に役立ちます。この悪循環は、かゆい部分に冷たい洗面用タオルや氷を当てると止まります。皮膚をこすることと皮膚に圧や振動を加えることも、役立つ場合があります。他には、気晴らし、音楽療法、リラクゼーション、イメージ法などの方法も症状緩和に有用です。


2007-06-27